deux補正2

苦悩の先にあるもの


ここまで長々と書いてきたように、プリンシパルは様々な要素が絡んだ複雑なものです。

先輩たちも悩み苦しみ涙してきました。

この苦悩の先に何があるの?
落選続きのメンバーは考えてしまうでしょう。
もしかしたら「別に演技の仕事がやりたくて乃木坂に入ったわけじゃないのに」と思うかもしれません。

演技力が身につく?
いいえ。正直プリンシパルでは演技力は鍛えられません。

毎回キャストが変わるこの舞台で演技を深めていくことは極めて難しいです。
ましてや一幕だけしか出ていないメンバーの演技力向上は、望むべくもありません。

じゃあ何になるのか。


人前に立ち、その目にさらされ評価される怖ろしさを知ること。
そしてそれに立ち向かう経験をすること。

考えてみるとプリンシパルって、アイドル人生とよく似ています。
与えられたフォーマットの中でそれぞれが一生懸命自分をアピールする。
そして「人気」や「評価」という、形がなく時に理由すら不明瞭なものでポジションが決まる。

「自分のどこが悪いのかわからない」
「あの子よりどこが劣っているのかわからない」
「どうすればいいかわからない」


今苦しんでいるメンバーが抱えているかもしれないこんな疑問。
これはそのまま、グループアイドルの一員としてとしてこれから歩んでいく中で必ず直面する感情でしょう。

この感情に立ち向かい乗り越えるために必要なのは、自分をさらけ出すこと。

もう一度自分の良さを見つめ直し、どうすればそれがファンに伝わるのか考え抜く。そしてまだ開けていなかった引き出しから新たな武器を探し出す。そしてあとはひたむきに努力し続ける。

それが乃木坂46という巨大な肩書を背負うことになった4期生たちが、まず学ぶべきことなのではないでしょうか。


私なんぞに言われるまでもなく、彼女たち自身そのことを十分に理解しているようです。

公式特設サイトに置かれたプロフィールにはこんな言葉が並んでいます。

遠藤さん「恥を捨てる」
北川さん「湧きあがる思いと素直に目を合わせられるようになりたい」
田村さん「自分をさらけだす」
筒井さん「新たな私に」

彼女たちは、わかっています。

いつか話せる日が来るわ


記事作成時点で、メンバーの明暗はくっきりと分かれています。

早川さんが全勝する一方で、いまだ勝利のないメンバーもいます。

出口の見えないトンネルに、自分の存在を否定されているかのように感じてしまうことさえあるかもしれません。

でも、今回苦戦しているメンバーも演技に苦手意識を持たないでほしいと思います。

現在では乃木坂屈指の舞台メンとして演技力に定評のある井上小百合や桜井玲香もプリンシパルでは毎回苦労していました。
人気投票+一発芸大会だった最初のプリンシパルはともかくとして、『deux』ではふたりとも8/20の勝率。『trois』はさゆが10/22、キャプテンに至っては5/22です。

今回打ちのめされたとしても、いずれ演技力が開花するメンバーがきっといることでしょう。


この日、会場には今野義雄氏とともに向井葉月と吉田綾乃クリスティーのふたりの姿もありました。2年前のプリンシパルで地獄を見たふたり。葉月は2/15、あやてぃーはなんと全敗です。

ふたりをはじめとして、先輩メンバーたちは4期生、特に今悶え苦しんでいる子たちに伝えてあげてほしいです。

プリンシパルは始まりに過ぎないことを。

そしてここで得たものがこの先にそびえるもっともっと高い壁に立ち向かう時、必ず自分の力になることを。


千秋楽に向け期待すること


私個人はもう一度観に行くので、2日目からの変化を楽しみにしています。
次回もまたレポを書きたいと思います。その時はもう少し短めに。

あとは誰が早川さんを止めるのかもやはり気になります。

過去にも強メンに敢然と勝負を挑む姿にドラマが生まれてきました。

例えば3期のプリンシパル。スタートから「逸材」久保史緒里が別格のポテンシャルを見せます。久保無双が囁かれる中、それに泥臭くくらいついたメンバーがいます。

山下美月。「既に出来上がっている」と評されクールで完成度の高いビジュアルの彼女がそんなイメージをかなぐり捨て感情をむき出しにします。「気合」と「根性」でなりふり構わず勝ちに行く姿は多くのファンを惹きつけました。

そしてふたりは「一生に一度の出会い」というほど互いをリスぺクトする関係になります・

作り物ではない、本当の感情と感情がぶつかったときに生まれる物語。
プリンシパルにはそんな側面もあります。

賀喜さんが早川さんに挑み、意気込みで「早川は強い、とてつもなく…だからこそ勝ちたい!」なんて叫んだら、私は投票しちゃいますね笑


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