びーむ色調補正3

想像をかき立てられるセットリスト


過渡期でありながらもの凄い勢いで走り続ける2019年の乃木坂46。
23rdシングルの発売を記念して開催されたのは横浜アリーナ3DAYS、しかもアンダラ、4期単独、選抜ライブという3日間。
どう考えても選抜ライブは当たりそうにないキャパなのはさておき、かりんちゃんとゆったんの花道をこのような形で作ってくれた運営には拍手を送りたいと思います。
ちなみに私が勝手にシミュレーションしたかりんちゃんの卒コン記事はこちら

その間に挟まれる形で行なわれたのが4期生単独ライブ。
3期の時にもバスラに一部参加とプリンシパルを経て単独ライブという流れでしたのでほぼ踏襲しているのですが、3期はキャパ約800のAiiAシアターで6日間8公演だったのに対し、4期はいきなり大箱の横浜アリーナ。

どんなものを見せてくれるのかというワクワクと心配が入り混じる気持ちで参戦してきました。

セトリはこちらです。

Overture
01. 4番目の光
02. ロマンスのスタート
03. ハウス!
04. そんなバカな…
05. あの日 僕は咄嗟に嘘をついた
06. 世界で一番 孤独なLover

全員センター企画(カッコ内はセンター)
07. ガールズルール(賀喜)
08. 裸足でSummer(掛橋)
09. 帰り道は遠回りしたくなる(筒井)
10. いつかできるから今日できる(柴田)
11. ハルジオンが咲く頃(北川)
12. ジコチューで行こう!(清宮)
13. バレッタ(矢久保)
14. 命は美しい(田村)
15. シンクロニシティ(遠藤)
16. サヨナラの意味(金川)
17. 太陽ノック(早川)

18. 心の薬
19. 失いたくないから
20. きっかけ
21. あらかじめ語られるロマンス
22. ロマンティックいか焼き
23. トキトキメキメキ
24. ダンケシェーン
25. キスの手裏剣

EN
EN1. 夏のFree&Easy
EN2. おいでシャンプー
EN3. 乃木坂の詩

かなり興味深いセトリですね。色々と想像をかき立てられます。


4期生による原点回帰


4期曲で始まり4期曲で締める。これは想定通り。

目を引くのが真ん中にドンと「全員センター企画」があること。そこでシングル表題曲が11連発されました。
それ以外でやったシングルはアンコールの『フリイジ』と『おいシャン』。

逆にやっていないのは『ぐるぐるカーテン』『走れ!Bicycle』『制服のマネキン』『君の名は希望』『気づいたら片想い』『何度目の青空か?』『今、話したい誰かがいる』『インフルエンサー』『逃げ水』。
2018年12月の「お見立て会」で披露した『ぐるカー』『マネキン』『インフル』はすべて外されています。「新しい曲に挑戦するように」という運営の指示なのか、それとも既に決められたセンターで披露した楽曲はやめておこうというメンバーたちの意思なのか。いずれにせよ恐らく敢えてなのでしょう。

しかし結果的にデビュー曲『ぐるカー』、ライブのド定番『マネキン』、紅白初出場の際に歌われたある意味乃木坂を象徴する楽曲である『希望』の3曲をやらないというのは少し驚きました。

それ以外の曲をカテゴライズすると、まずいわゆるブチ上げ曲がひと通り網羅されていました。
『ロマスタ』『ハウス』『そんバカ』『ロマいか』『ダンケ』といった、全体ライブの本編ラストからアンコールにかけてよく使われる楽曲たちです。『あらかた』と『トキメキ』もこれと同系統ですね。

そしてダンス系が2曲。
アンダラのアンセム『咄嗟』。この曲のスカートを翻すターンという特徴的な振り付けは、『シンクロ』や『いつでき』、『帰り道』などへと通じていきます。
『セカラバ』は初期のライブで必ず歌われていた乃木坂伝統のダンスナンバーですね。

残るは全員センターの後に歌われたしっとり目の3曲。『心の薬』と『失いたくないから』そして『きっかけ』。
『きっかけ』はわかります。東京ドームを持ち出すまでもなく、乃木坂にとって極めて重要な曲であり、最近のライブでも多くの場合セトリに含まれています。

ここで注目したいのはそれ以外の2曲です。
どちらもバスラ以外では最近あまり歌われる機会のなかった初期の楽曲。イントロで客席がどよめきました。

2ndシングルのカップリング、『心の薬』。
2012年9月、最初のプリンシパルでの生歌披露が印象深い曲です。当時の映像が映し出され、それにオーバーラップするように歌い始める4期生たち。彼女たちもプリンシパルという試練を経験したから、という理由だけではないように感じます。

続く『失いたくないから』に至ってはデビュー曲のカップリングです。
MVではバレエの衣装を身につけ濃い目のメイクをした初々しい1期生たちが描かれています。そこにフラッシュバックするオーディションやレッスンの場での飾り気のない彼女たちの姿(この部分は今でも乃木坂結成当初の映像としてよく使われています)。
何者でもなかった少女たちが舞台に上がる瞬間を切り取った、特別なMV。

これには続編があります。それが約4年後に作成された『悲しみの忘れ方』のMV。同じ監督が撮影し、同じ衣装を身に着けた彼女たちが歌いますが、そこには悲しみの雨が降り注いでいます。前作では未来への希望に満ち溢れていた彼女たちが、雨に打たれ傷つき悲しみながら、それでも強い瞳で舞台に立ち続けることを選ぶ姿が描かれています。

蛇足ですがこの曲でもうひとつ印象深いのが『気づ片』の特典映像「乃木坂の4人」で行なわれたエチュード(あのとてつもなく重苦しい映像です笑)。音楽と演技、ふたつの夢の間で揺れる設定の西野七瀬が「バンドやりたいって言うなら今ここで歌ってみなさいよ」と責めたてられ、震える声で歌いだしたのが忘れられません。

決して人気曲というわけではないけれど、乃木坂を語る上では欠かせない、深い意味を持つ2曲。それをこのタイミングで4期生に歌わせる意味は。

そして全員センター企画の煽り映像には、5年とちょっと前に同じ横浜アリーナで行なわれた2ndバスラのものが用いられていました。同じ会場だから。本当にそれだけでしょうか。


もう一度、乃木坂を始める。

4期生による原点回帰。

その運営の意思表示のように私には感じられました。
考えすぎですかね笑


続きます。

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