タオル補正

新規開拓か既存顧客防衛か


以前の記事に書いた通り、4期は1期推しファンの受け皿として大きな可能性があります。

敢えて言葉にしたくはないですが、今回の選抜を見ると噂通り年内にもう1枚シングルが発表され、それは極めて重要なメンバーの卒業センターとなる可能性が高いのでしょう。

そのタイミングで3列目に4期生を入れても話題にはならないしTVの前の視聴者にも気づかれない。それは確かにそうかもしれません。

でも、別に一般視聴者に気づかれる必要はないと思うんですよね。

1期推しの受け皿と考えるならば、既存ファンに注目してもらえれば十分ではないでしょうか。1期至上主義のファンに「1期生はだいぶ抜けちゃったけど、ちゃんと乃木坂感のある次世代がいるんだな」と認識させること。それが至上命題であり、それさえできればファンの心を乃木坂に留まらせるだけの魅力が4期にはあると思うのですが。

運営は3期での成功体験から新規ファンを取り込むことを狙ったのかもしれません。
学生メンバーがほとんどいなくなっている(!)ことを考えると中高生の新規ファン獲得には4期生の若さが必要。その判断もわかります。
しかし推しメンの卒業を機に大量に離脱していくであろうファンを留めることの方を優先すべきです。

なのになぜ、その1期推しが一番嫌うサプライズセンターをやってしまうのか。
残念でなりません。


乃木坂にスーパールーキーは似合わない


これも以前に書きましたが、24枚目シングルでは4期生を全員アンダーにすべきだったと思います。

アンダーライブを経験し先輩の実力を体感すること。そして今後選抜入りした時にはそんな先輩たちの前に立つのだという重みを知ること。
これによって互いを認め合う現在の乃木坂の雰囲気の良さを4期にも継承できるのではないかと考えているからです。

そしてもうひとつ。
全員そこから始める(そして願わくば選抜も3列目から)ことによって、坂道を一歩ずつ上ってきた先輩たちのイメージと4期の歩みを重ねることができるから。

スーパールーキー、天才、飛び級、無敗。
挫折を知らないゆえの無垢な美しさ。純白の眩いばかりの輝き。それはもちろんとても魅力的でしょう。

ですが、乃木坂にはそぐわない。

私の思う乃木坂は眩いほどの純白ではなく、生成り。
それはもしかしたらデビュー曲がオリコン1位を取れなかった乃木坂46の、敗北から始まった彼女たちの歴史に由来しているのかもしれません。

『シンクロニシティ』のMVを思い出してください。メンバーたちが着ていた衣装は確かに純白でした。しかしその撮影場所はスポットライトに照らされたステージではありませんでした。窓から差し込む木漏れ日を背に踊る彼女たち。その姿は柔らかな色味を纏っていました。


即戦力の3期では初選抜即福神入りが相次ぎました。結果的に大成功だったのは認めつつも、当時はどこか釈然としない気持ちを覚えたものです。

乃木坂感の4期、生成りの美しさを持つ4期には、できることなら一歩一歩坂道を上らせてほしかった。

西野七瀬や深川麻衣や衛藤美彩、そして齋藤飛鳥のように。


「光を、もっと光を」


今回、前作からバッサリ選抜メンバーが減りました。
ストレートな表現を使うと、ボーダーメン切り。

これも2年前と全く同じ。『逃げ水』の時もよだもも以外は当時選抜固定だったメンバーだけ。最強布陣で次世代を支えるってやつです。抜擢メンバー以外に初選抜を入れても薄まるからという理由も恐らくあるのでしょう。

他に運営の狙いを推し量るとすれば、競うべき相手また越えなければならない壁を明確にして奮起を促すといったところでしょうか。

でも、ここで選抜固定メンバーをはっきりさせることの弊害は大きすぎます。
今後4期生がどんどん選抜に入ってくることが予想される中、特に選抜未経験のメンバーがどれほど追いつめられるか。

安易な方法ではありますが、やっぱり「思い出選抜」1枠だけならあってもいいのではないでしょうか。

『逃げ水』に収録されたアンダー楽曲を憶えていますか。
当時、メンバーの心を破壊したとまで言われた『アンダー』です。
(個人的には卒業を決めていた中元日芽香のための当て書きだった気がします。だとしても劇場のない乃木坂のアンダーメンバーに対して「ステージを支えてる」という歌詞は無関心にも程があるかと)

アンダラ九州シリーズのひめたんときいちゃんの姿を思い出すと今でも少し胸が痛みます。

アンダーメンバーが希望を持って活動できること。
乃木坂のわちゃわちゃした雰囲気の良さを保つために、これは極めて重要な要素のひとつだと思うのですが、今回の選抜にはその部分に対する配慮が欠けていると感じられてなりません。


続きます。

前へ      次へ
2/5ページ