ロスジェネはえてしてこだわりすぎる

カテゴリ: ラーメン

べんてんのファンも唸らすその実力


2014年6月に惜しまれつつ閉店した高田馬場の大行列店「べんてん」(現在は成増で再開)。最終営業日には用意した130杯が朝6時10分に並んだお客さんで終了したという伝説が残っています。

そのスタッフだった方が開いたのがこちらのお店。
場所は地下鉄東西線の早稲田駅と神楽坂駅の中間、やや早稲田寄り。大江戸線の牛込柳町駅からも10分ちょいで歩けます。

メニュー構成はこちら。ラーメン800円、つけめん850円、塩ラーメン900円、新・塩ラーメン900円、焦がし正油ラーメン 950円、塩油そば900円、冷やし油そば900円。出身店を踏襲しつつ、さらに豊富なバリエーションを提供しています。
麺量は小150g、並250g、中350g、大盛650g、特盛1000gとボリューム満点。並と中が同額で小は100円引き、大盛200円、特盛300円。

平日昼で8人待ち。友人によれば所要時間の目安は「並びひとりあたり6分」とのことですが、大体この日もそんな感じでした。ワンオペで丁寧に作業されているので回転は良くありません。

若干緊張感のある店内。そしてべんてん同様に真っ昼間からビール中瓶(おつまみ付き)600円を頼んでいる方が大勢います笑

こちらは何を食べても外れがなく毎回悩むのですが、この日はつけめん中盛に辛味をプラス。

20190305_123801
つけ麺中盛 800円 + 辛味 100円

色の濃いつけ汁。スープのジャンルとしては豚骨魚介に入るのですが、いわゆる「またおま系」のような濃度やクドさとは無縁。むしろシャバ系です。
味の構成は山岸一雄さんの「東池袋大勝軒」の進化系で、出汁をガツンと効かせて甘さと酸味は控えめにした感じ。

動物系による太いコクと、魚々していないがしっかり効いている魚介、そして甘辛酸。そのバランスが高い次元で保たれていると言えばいいでしょうか。クセがないからどんどんいけて、味が濃いのに飽きがこない。なんとも絶妙なつけ汁。

そして麺。
ツルツルでのど越し抜群、かつきちんと腰がありプツッと切れる素晴らしい麺。ちなみに製麺機は「べんてん」から譲り受けたものを使っているそうです。
その美味しさゆえに腹パンパンになってもまだ入り「限界だと思ってからもうちょっといける」逸品です。

写真には写っていませんが、具は短冊状のチャーシューとメンマがたっぷりつけ汁に沈んでいます。そして海苔とネギ。

チャーシューそのものの味つけは薄めですが、厚みがあるので噛んでいくと肉の旨味が出てきて美味しいです。逆にメンマは味が濃いめ。

これらをあの極上麺と一緒に口いっぱいに頬張ると幸せなことこの上なし笑

辛味は甲殻類の風味と辛さを加えて味変アイテムとして非常に効果的。
でもデフォの味も大好きなのでなかなか投入できなくていつも持て余すんだよな…ちなみに辛さ自体はそれほどでもありませんが、意外と量があるので全て投入すると結果的にだいぶ辛く感じます。

スープ割をするとさらに魚介が香り立ち、毎回「あ~やっぱラーメンも食べたかったなあ」と思うまでがお約束。

店を出た時には美味しいものを思いっきり食べた感が残る、極めて満足度の高い一杯です。

多少の違いはもちろんあるのでしょうが、全体の印象としてはべんてんと遜色ないかと。
個人的にはとしおかの方がやや旨味が強くマイルドなように感じます。

べんてん同様、昼のみ営業で大行列と条件は厳しいですが、何度も行きたくなるお店です。


ごちそうさまでした。

人気&有名店のラーメン・つけ麺をお取り寄せ 宅麺.com

リビング・レジェンドにして最先端


今回は関西遠征。兵庫県尼崎市、JR宝塚線塚口駅から10分弱歩いたところにあるこちらのお店。「S1」は「スーパーワン」と読みます。

こちらの嶋崎店主はラオタなら知らぬ者はいないであろうレジェンド。
2005年12月にJR横浜線町田駅から少し離れた住宅街に「ラァメン屋 69'N' ROLL ONE(ロックンロールワン)」をオープン。瞬く間に人気店になり、2011年に町田駅近くに、そして2013年には赤坂に移転しました。しかし2014年4月末に突如閉店。
もうあの味が食べられないのかと嘆いていたら同年7月になんと尼崎で再出発。おいそれと行けない土地になりましたが今回念願かなって移転後初訪問です。

私も町田時代、日本一美味いラーメン屋だと思っていて相当通いました。
個人的にはそれまであんなに鶏油を強調したラーメンを食べたことはありませんでした。

「天国屋」@成瀬の時にも書きましたがこの69'N' ROLL ONEは「神奈川淡麗系」の源流とも言うべき店です。正確にはオリジンはかの「ラーメンの鬼」佐野実さんによる「支那そばや」かもしれませんが、こだわり抜いた素材を使った澄んだ鶏スープという神奈川淡麗系のイメージを完成させたのは紛れもなくこちらの嶋崎店主でしょう。今や日本一行列の長い店のひとつである「飯田商店」@湯河原の飯田店主にも多大な影響を与えたそうです。
その飯田商店や「やまぐち」@西早稲田のミシュラン掲載により神奈川淡麗系は一気にメジャー化し、現在の隆盛に至ります。

土曜日の開店15分前に到着しましたが既に15人ほどの待ち。開店時には入店できず、食べ終わるまでは1時間コースでした。ラーメン作りは店主さんのワンオペで接客担当の方がひとり。薄暗く緊張感漂う店内ですが、町田時代から慣れてるので何とも思いません笑

基本メニューの「尼のロック(醤油)」「Sのロック(塩)」が1,000円、味玉が+200円、チャーシューは+300円。それぞれの「かけらぁ麺」が800円。そして「元祖昆布水のつけめん」は1,500円となかなかの高額設定。

久々なのでやはり基本となる尼ロックを選択。

以前と変わりない丁寧なオペレーション。ただ町田時代の記憶と比べると当時より明らかに手順が増えているように見えます。何だろうあの粉末…あれ、なんか鶏油じゃない液体を投入したっぽい…などとゴチャゴチャ考えているうちに着丼。

20190223_114751
尼ロック 1,000円

その瞬間、ブワッと香り立つ鶏。
そして素晴らしいビジュアル。スープ表面に見える鶏油の黄色が「ああ、ロックンだ」って感じです。

上質な比内地鶏とこだわりまくった純水、そして徹底的な温度管理。それがロックンのスープ。「引き算のスープ」とも称されるそれはシンプルにして力強く、そして飲み飽きないものとして私に強い印象を残していました。

しかしこの日飲んだスープはそのイメージをさらに超えてくるものでした。
深み、香り、コクがえげつない。それなのにどこまでも澄んだ後味。
味の奥行きが凄い。オペレーションの多さを目にしたのでそれに引きずられているだけかもしれませんが笑

麺は町田時代からお馴染みの柔麺。かつては「そうめんみたい」と酷評する人もいましたが今では時代が追いついて「シルキー麺」などと表現されるようになったあれです。スープをしっかり絡めのど越しはスルスル、そして微かなパツ感を残した逸品。

具はチャーシューと2種類のネギ、そして穂先メンマ。どれも上質なのが伝わってきます。チャーシューとメンマはどちらも柔らかさと抑制のきいた味つけが印象的。

あの頃のように、スープまで完食。

記憶とは美化されるもの。
神奈川淡麗系も相当の数食べてきた現在の自分の舌がロックンのラーメンをどう感じるのか、楽しみであり正直不安でもありました。

でもそんなの全くの杞憂でした。

もの凄い一杯。
奥行きとか深みがちょっと別格です。

リビング・レジェンドでありながら今なお最先端の味わいです。
凄まじい完成度でしたが、きっとこの先も変化し続けていかれるのでしょう。

また行きたい…難しいけど。


ごちそうさまでした。

人気&有名店のラーメン・つけ麺をお取り寄せ 宅麺.com

思わず美味いと声が出る、アンチェンジャブルな貝出汁ラーメン


JR横浜線淵野辺駅からちょっと東に出て南北に走るバス道路をひたすら北上し15分ほど歩いた右手にあります。住宅が続く中に突然あり、しかもちょっと奥まったところなので車で初回訪問時は絶対に通り過ぎるであろうわかりにくい立地。そんな条件でありながら行列の絶えない名店です。平日昼、店内3名待ち。

メニュー構成は濃厚牡蠣ソバ830円、濃厚牡蠣つけ麺1,000円の二本立てですが、つけ麺は6~8月の期間限定なのでほぼほぼ牡蠣ソバ一本という潔さ。サイドメニューも貝めし220円のみ。あとはトッピング各種と、時々限定メニューがあります。

この日は選択の余地がなかったので濃厚牡蠣ソバに貝めしのセットで。

20190301_121438
濃厚牡蠣ソバ 830円

まずスープの色。緑がかった茶色というか黄土色というか、ちょっと特殊な色をしています。そして一口いただくと、なんとも濃厚な牡蠣の旨味が口の中を支配します。初めて食べる人には結構衝撃的なんじゃないかと思います。コストかかってんだろうな~というスープ。量が少ないですが、まあ仕方ないかと。

このお店のあるあるだと思うんですが、スープを飲んだお客さんが思わず「美味い」と声を出しているのを何度も見たことがあります。お店を紹介してくれた連れの人への儀礼的な「美味いっすね」じゃなく本当に思わず声に出てしまったという「美味い」。伝わりますかねこの感じ。

麺は中太縮れ、スープの濃度と相まって絡みも良好。しっかりと歯応えがあり強いスープに負けていません。麺量もなかなか多く、口コミによれば170gとのこと。

チャーシュー、穂先メンマ、ネギ、カイワレ、海苔と糸唐辛子。
香福豚という地元の銘柄豚を使ったチャーシュー。モチっとした歯ごたえがありながら非常に柔らかく噛み切れます。味つけは薄めですがスープや麺とともにいただくと絶品。穂先メンマは柔らかく味が濃い目のタイプでこちらも良。

20190301_121602
貝めし 220円

貝めしがこちら。貝出汁の炊き込みご飯でホタテとカイワレが乗ります。
これまた濃い目の味つけでそのままでも美味しいですが、やはり半分くらいは最後にスープ投入しておじやにするのがお勧めです。スープまで完食して大満足。

全体的に濃い目の味つけながら全く飽きることなく一気に食べ尽くしてしまいます。

まさにアンチェンジャブル。最近「唯一無二」だの「オンリーワン」だのと言ってばかりな気がしますが笑、本当なんだからしょうがないです。

あえて難点を挙げればワンオペのことが多く回転が遅めのところ。常にアルバイト募集の貼り紙があります。末永く続いてほしいお店なのでぜひどなたか応募してください。


ごちそうさまでした。

人気&有名店のラーメン・つけ麺をお取り寄せ 宅麺.com

荒ぶる極太麺と猛るエビ、でも結構食べやすい


前回の「てち」に続きJR南武線武蔵新城駅の第2弾。場所は駅から真西へ5分ほど歩いた住宅街の中。平日夜で店外6名待ちでした。

こちらは蓮爾登戸店の店主をされていた方が新たに出したお店です。「蓮爾」と言えば二郎インスパイア系の中でおそらく最も暴力的な麺、そしてエビ。

系譜をたどるとそのオリジンは町田街道の町谷原交差点そばにあった「ラーメン二郎 町田店」。ここでMO=町田オリジナルというエビの粉末入りのメニューが提供されていました。そのお弟子さんが同地に開店したのが初代の蓮爾。余談ですがこちらは私が初めて食べた二郎系ラーメンです。衝撃でした。
その後閉店してしまいましたが、そのレシピを受け継いだ方(現在は新町一丁目店の店主)が蓮爾登戸店をオープン。この間ずっと受け継がれてきたのが超極太麺とエビであり、このゼンゼンにおいてもそれは踏襲されています。

蓮爾登戸店も並びルールがありましたが、こちらでもそのあたりは徹底されています。最新のルールを公式Twitterでご確認いただいた方が良いかもしれませんが参考までに私が行ったときのルールを書いておくと、入店は声がかかってから、店先の待ちは3名、それ以上は道路挟んだコーンのところに右から左へ。食券は先買いでなく一旦並んで前の人が買ってから。という感じでした。

さて、最初からエビエビ言ってますが、エビはデフォではありません。メニュー構成はラーメン、えびラーメン、それぞれの汁なしとつけ麺。麺量は少なめ250g、普通350g、大450gで大は50円増し。

20190219_192255
えびラーメン 少なめ ニンニク 900円

200円の差があるので迷うところですが、やはりせっかくですのでえびラーメンをチョイス。昼の「てち」がベリーボリューミーだったので弱気に「少なめ」で笑

丼から立ち昇るエビの香り。
スープは結構はっきりと甘みを感じます。みりん由来らしいですが、エビなのでなおさらという感じ。そして二郎系としては塩気が控えめであり、旨味で食べさせるタイプなのが好感。

天地返しすると目の粗いエビ粉を大量に纏った極太麺が登場します。
やっぱり啜れない暴力的な麺。ですが記憶の中の蓮爾の「小麦粉そのまま食ってる感(誉めてます)」はなく、おかしな表現ですが「ちゃんと麺」。ゴワゴワですが表面はややモチっと感があり美味しい。

豚はフワトロで非常に良。野菜はちょいクタの絶妙な茹で加減でした。
固形物を食べきってスープだけになると大量のエビ粉が出現します。もったいない笑

かなり美味しく250gもペロッといけました。普通にしておけばよかった…
ぜひ再訪したいし、久しぶりに蓮爾登戸店にも行こうかな、なんて思っちゃいました。


ごちそうさまでした。

人気&有名店のラーメン・つけ麺をお取り寄せ 宅麺.com

オリジナリティ抜群、オンリーワンの味噌ラーメン


JR南武線武蔵新城駅。注目のラーメン屋さんが相次いでオープンしプチ激戦区となったこの駅でも屈指の行列を誇るお店です。駅から5分ちょっと歩きます。平日昼で店外3名待ちでしたが、ワンオペなので結構待ち時間長くかかりました。

こちらの店主さんは私個人が日本屈指のつけ麺屋と思っているくり山@白楽の出身です。他には小池@上北沢、豚星。(店名に「。」つき)@元住吉など。正直、大好きな店ばかりです。どのお店もくり山とは違うラーメンなのが凄いですね笑

メニューはデフォのみそら~めんが小150g750円、並200g780円、大250g880円。みそまぜそばは並200g780円大300g880円、数量限定の坦坦まぜそばが並200g840円、大300g940円。「ら~めんのおとも」で「しめのご飯」みどり、きいろ、あかが各80円。「みそまぜそばのおとも」にある「ジャンク好き」はとろけるチーズ・チーズソース・みそマヨで100円。

猛烈にジャンク好きに惹かれますが笑、オリジナリティが高いと評判のこちら、やはり初訪はデフォでいくべきでしょう。

20190219_133722
みそら~めん並 780円

よそで見たことのないこのビジュアル。
カラフルな野菜、たっぷりの豚バラ。そしていかにも濃厚そうなスープとラー油のコントラスト。そそられますね。

ベースは動物系の濃厚でクリーミーなスープ。そこに麦味噌の特徴だという甘さ+ラー油の刺激でどことも似ていないオンリーワンの味。ちなみに油断していると意外と辛いです。
濃厚で味も濃いけど重たくない、という印象。好みが分かれると店主さん自ら仰ってますがそうなのかな?個人的には万人受けしそうな気がしました。

具は豚しゃぶっぽい豚バラ肉、もやし、ダイコンとニンジンの千切り、刻み紫タマネギ、万能ねぎ。

そしてすこぶるスープの持ち上げがいいもちっとした中太麺。これと具を一緒にワシワシとかきこむ。美味い。具だくさんなので惜しげもなく食べられるのがまた良い。

濃い味なので後半になると少し飽きてきますが、そこも抜かりありません。充実した卓上の味変アイテム。花椒、ブラックペッパー、一味唐辛子、ゆずの華(ゆずの皮粉末)と、辛味も痺れも香りも揃ってます。

しかしそれで終わりではありません。

20190219_134548
しめのご飯(きいろ) 80円

スープをちょっと残して丼を上げ「しめのご飯お願いします」とオーダー。きいろはもちろんカレーですね。カレー粉、フライドオニオン、のり。他に大葉と青ネギの「みどり」、赤い粉とラー油の「あか」があります(のりは共通)。

きいろはもちろんカレー。合わない訳がありません。ただスープまで完食することになるので腹いっぱい。うう苦しい。でも大満足。

ぜひ再訪したいですが回転が悪いので時間に余裕のある時に。
その時はみそまぜそば+ジャンク好きを食べてみたいです。


ごちそうさまでした。

人気&有名店のラーメン・つけ麺をお取り寄せ 宅麺.com

このページのトップヘ