びーむ色調補正3

必死にもがき続けた日々


2019年2月14日、公式ブログで衛藤美彩さんが卒業を発表しました。

正直、昔はみさ先輩のことが苦手でした。

鼻にかかった声や釣り師のひとりに数えられる握手対応。溢れちゃってる色気。
冠番組で見せる押し出しの強さ。滝行で、7thヒット祈願企画なのに自分の連続選抜も願ってしまう、セルフィッシュとも思える必死さ。
また、みさ先輩のファンの方でかつては非常に攻撃的な方がおられ、先輩より握手完売実績の劣る選抜メンバーを執拗にこき下ろしていたのも嫌でした。生駒ちゃん、みなみ、市來アナそして自分の推しのさゆあたりがその主な標的となっていた事を覚えています。


ですが、どれもこれも今にして思えばやむを得ない事のような気がします。

先輩は、文字通り必死でした。
自分以外の92年組が「御三家」と呼ばれ絶対の福神として活躍する中、自分はずっとアンダー。年齢的にもいつまでアイドルでいられるかわからないのに、見えない希望。
(「アイドル寿命は二十歳そこそこまで」という常識を覆したのは乃木坂だと思います。そしてみさ先輩もその体現者のひとりです)

そんな状況で、彼女は必死に自分のできることを全力で行ない続けました。
当時のアンダーに与えられた場、それは握手とブログのふたつだけ。
彼女は腐ることなくそのふたつに向き合い、着実に握手売り上げを伸ばし続けます。

目に見える唯一の人気指標と言っていい握手売り上げ。
これを伸ばすこと以外、選抜に入る道はない。
そう心を定めた彼女のファンも、懸命に買い支え、いつしか彼女の完売速度は福神人気メンバーに次ぐほど上がっていました。

ファンの方も「ここまで完売実績を作ったのにずっとアンダーなのはなぜだ」と感じ、攻撃的になったのも無理からぬことと思います。


しかし6枚目シングルの『ガールズルール』で最大の試練が訪れます。

御三家フロント。
5枚続いた生生星のフレッシュさから綺麗なお姉さん路線に舵を切った乃木坂。それにもかかわらず自分はアンダー。同学年の3人との、絶望的とも思える差。

苦悩も怒りも葛藤も、言い尽くせぬほどのものがあったでしょう。


ただ、彼女もファンも諦めませんでした。

さらに握手会の完売速度を上げたのです。

それが功を奏したか、7th『バレッタ』で悲願の初選抜。
8thで一度アンダーに落ちるものの、そこではアンダラ・シーズン0を見事成功に導きます。

私個人の彼女に対する苦手意識を払拭したのもこの期間の「のぎ天」でした。

楽天TVの無料番組。とはいえアンダーにとって喉から手が出るほど欲しかった活躍の場。ですがこれまで冠番組にさえろくに呼んでもらえなかったアンダーメンバーたちには、番組を盛り上げるスキルが備わっていませんでした。

そこで獅子奮迅の働きを見せていたのが、他ならぬみさ先輩でした。

番組をまわし、すべてのメンバーに気を配ってコメントを引き出し、ボーリング企画ではストライク連発までして見せる。

すごいな、この人。
そう思ったのを覚えています。

本当に頼れる姉御であり、間違いなくアンダーメンバーの精神的支柱でした。アンダラというアンダーメンバーにとっての拠り所ができるまでの暗黒時代に、離脱者を最小限に抑えることができたのはきっと彼女の存在も大きかったのではないでしょうか。


憧れのお姉さん


9thで堂々の選抜復帰を果たし、以降は完全に選抜に定着します。
その後の活躍は皆さんご存じの通り。福神常連となりフロントも経験。

必死さが徐々に和らぎ余裕が出てきてからの彼女は、素敵なお姉さんとしての魅力が前面に出るようになります。今では間違いなく乃木坂の綺麗なお姉さんイメージを担う立役者のひとりでしょう。
ぱっつんをやめていわゆる「今野分け」にしてからビジュアルの一般受け度が格段に上がった気がします。飛鳥ちゃんと同じですね笑
「開運音楽堂」での自撮りアップは毎回驚くほどの美人さんですよね。


いつからか冠番組で存在感を出さなくなった彼女の姿に、そう遠くないタイミングで卒業するだろうとは思っていました。若様もある時期から急速に存在感を出さなくなりましたね。乃木坂のメンバーは優しいので、卒業を決めると自分より他の子が目立つように配慮するのかもしれませんね。

桜井キャプテンがBRODY誌のインタビューで言っていた「来年もごっそり行っちゃうんだろうな…」がこうして現実のものとなっていく。それは正直、辛いし怖いです。

ファンとしてできるのは、目の前にいてくれるうちに感謝を伝えることだけかもしれない。卒業発表を見るたびにそう思います。


みさ先輩は卒業後に、どんな未来を描いているのでしょうか。

ビジュアル、歌唱力、演技力を高いレベルで兼ね備え「万能型」と称される彼女。それはひとつ間違えば器用貧乏になりかねない危険を秘めています。勝手ながら今後の進路としてお勧めしたいのはアシスタントMC。先に述べた「のぎ天」や「NOGIBINGO!」さらに「開運音楽堂」で、やれるのは実証済みです。彼女のビジュアルと気配りを活かす、最善の道ではないでしょうか?※あくまでも個人的な意見です

まあ在籍中は特に芝居の印象がなかったまいまいが今では女優としてりっぱに評価されていますので、ご本人の思った道を、先輩らしく歩いて行ってほしいと思います。

もう一度あの頃のように、必死で。