ロスジェネはえてしてこだわりすぎる

カテゴリ:乃木坂46 > 考察

タオル補正
2020年1月26日に公式サイトで佐々木琴子さんの卒業が発表されました。

なんでこうなった。
他にやりようはなかったのか。

そんなやるせない思いが残ります。

どこで間違えた?


彼女が2期生として乃木坂46に合格したのは2013年3月。
まだ中学生でしたが、当初からそのビジュアルは際立っていました。

『乃木坂って、どこ?』内でのお披露目の時点では堀未央奈とツートップと言えるほどの人気だったように思います。

しかしその後、彼女が脚光を浴びる機会は数えるほどしかありませんでした。

初めて参加した楽曲はAKB48小嶋陽菜とのコラボ「こじ坂46」の『風の螺旋』(AKBのシングルに収録)。

いわゆる「ボーダー組」、西武ドームにおける3rdバスラにおいてようやく正規メンバーへの昇格が発表された研究生6名のうちのひとり。彼女たちに初めて与えられた楽曲がその『ボーダー』でした。乃木坂名義の楽曲に参加するまでの間に、既に加入から2年もの月日が経過していました。

2015年と16年には舞台『じょしらく』に出演。2018年には『けものフレンズ2』で鈴木絢音とW主演も務めました。

さゆりんご軍団では副軍団長として、悪ノリする軍団長松村沙友理を冷ややかに眺めるという役割も担います。

印象深いのは2016年11月『NOGIBINGO!』内での企画「ささきとすずき」。
運営はこのふたりをセット売りにして今後押していくんじゃないか。ファンの間にもそんな期待が広がったのを憶えています。

しかし、卒業するまでの7年間で彼女が選抜入りすることはありませんでした。


万人受けする美少女。
「ビジュアルの乃木坂」にあってなお、この視点においては歴代最強だと個人的には思います。

これほどの逸材を活かせなかった。
こんなに見ている側に悔いを残すアイドルというのも珍しいんじゃないでしょうか。

乃木坂もデビューから3年ぐらいはアンダーメンバーの卒業が相次ぎ「志半ば」「グループ内での立ち位置に限界を感じて」という印象でした。

風向きが変わったのは永島聖羅あたりからでしょうか。ファンの欲目かもしれませんが、アンダーメンバーの卒業でも「やり切った感」が出るようになってきます。

近年の川後陽菜や斉藤優里、伊藤かりんは清々しさを感じさせる姿を見せて卒業していきます。
一度も選抜入りすることのなかったかりんちゃんさえ、ラストライブでこう語りました。

 自分のアイドル人生を誇りに思っています

琴子はそう思えているのかな。

それが気がかりです。

消えていく笑顔


いつか覚醒する。

ファンは、恐らく運営もそう思い続けていました。

しかし年齢とともにその完成度を上げていくビジュアルと反比例するように、彼女から消えていったものがあります。

それは笑顔。

『乃木どこ』初登場の際はニコニコ笑っていますし、舞台やライブでも無邪気な笑顔を見せていました。感想を聞かれても判で押したように「楽しいです!」でしたが笑

前述の「ささきとすずき」でも硬い表情の鈴木絢音に対し琴子の方が圧倒的に愛想よく笑顔を振りまいていました。

それがいつしか番組内で笑顔を見せることは稀になり、ライブ中の笑顔も少なくなり、ついにカメラの前ではほとんど笑わないようになります。

握手会で暴言を吐かれてそれ以降心を閉ざしたとも言われていますが、真偽のほどはわかりません。

その握手会での対応も「真顔」「無言」「怖い」などと批判の的になります。

結果として最も目につく人気指標である握手会の完売状況において、彼女はグループ内でも低位でした。その美貌ゆえに根強くあった選抜待望論の声も徐々に小さくなりました。

副軍団長を務めたやさゆりんご軍団や2期生のメンバーとバックヤードにいる時は笑顔だったのがせめてもの救いです。


7年もいたのだから、決して居心地が悪い場所だったわけではないのでしょう。

ただ残ったのは、あれだけの美貌を持ちながら7年間一度も選抜に入れなかったという事実です。

Nobody kwows


結局、ファンサービスという部分が決定的に不足していました。
それが「できなかった」なのか「やらなかった」なのか、彼女の心の内はわかりません。

加入当初からどこか浮世離れしていた彼女。
服装にまったく構わないなど、自分に関心がないかのように見えました。

そして、なぜ他人が自分に関心を持つのか理解できないかのように。

幸か不幸か凄く綺麗な顔を持って生まれてきたために、間違った場所に連れてこられた中学生。

彼女は最初から最後までそのままだったように思います。


3月末日をもっての卒業。

最近の卒業生でこれと同じなのは川村真洋と既に結婚が決まっていたであろう衛藤美彩。
勝手な想像ですが「契約を延長しない」パターンのような気がします。

それでも花道として3月7日に念願の2期生ライブがセッティングされ、コロナウイルスの影響で開催中止となると今度はshowroomでの生配信という代替策まで準備されました。

25thシングルの1期生全員選抜に関する記事でも書きましたが、乃木坂運営は情のある采配をすると思います。

関連記事:
【乃木坂46考察】旅立ちのフィエスタを歌え ~25thシングル選抜発表に思うこと①


卒業発表した自身のブログで彼女はこう書いています。

 卒業したら加入前のように乃木坂46をファンとして応援していこうと思います。
 私は今、それがすごく楽しみです。

なんて悲しい言葉でしょう。

 私は乃木坂46にはなれなかった。

そう言っているように聞こえます。


最後に、彼女のこれからについて。

かつて『乃木坂工事中』内で将来の夢を「会社員」だと語っていました。
その後のブログで「夢がアイドルになることでそれが叶ったから次は…と考えたら会社員だった」と弁明していますしもう5年も前のことですからさすがに今は違うでしょうが笑

整ったビジュアル。無表情。そして個性のある声。

どう考えてもアナウンサーですよね。

堂々とひたすら真顔でニュースを読んでほしい。
そしてキャスターやコメンテーターからの弄りを氷対応でスルーしてほしいです笑

佐々木琴子さん、7年間お疲れさまでした。

タオル補正
2020年2月16日、坂道研修生の配属が発表されました。乃木坂には4期生として5名の追加です。

個々のメンバーについては動いているところを観ないと何とも言えないので、現時点で期待することを書きたいと思います。

4期追加メンバーの合流時期


バスラが終わったばかりの乃木坂。当面の活動は2期ライブと25thシングルのプロモーションですね。その中で4期追加メンバー(以下、新4期)の参加があるとすれば握手会。(コロナウイルスのためそもそも開催自体が危ぶまれますが)

しかし3期が握手会に参加したのは『インフルエンサー』から、4期はアルバム『今が思い出になるまで』からでいずれも加入後約半年でした。それと同様と考えると25thシングルでの新4期握手会参加の可能性はほとんどないと思われます。

そうなると当面の活動としては冠番組での紹介ぐらいでしょうか。

既存の4期メンバー(以下、現4期)から1年ちょっと遅れて乃木坂としての活動を始める新4期。既に多くを経験し目覚ましい成長を続けている現4期との差は率直に言って相当開いているでしょう。
焦ってその差をすぐに埋めようと考えるのは現実的ではありません。しかし新4期の不安を少しでも軽減するために、せめて両者の関係性は早急に築く必要があります。

本当なら(コロナの話は別として)4期全員で小さめの箱でライブができればいいのですが、研修生ライブでやった乃木坂の曲+現4期曲を新たにマスターしたくらいじゃセトリは埋まらないので当面は無理でしょう。

乃木坂伝統の試練、プリンシパルも5名ではさすがには無理。
かといって現4期にもう一度プリンシパルやらせるのも違う気がする。

関連記事:

そこでひとつ提案したいのが、4期メンバー全員でかつて先輩たちが演じた舞台を再演すること。

人数的にちょうどいいのは『すべての犬は天国へ行く』と『墓場、女子高生』。どちらも8人なんでダブルキャストにすればちょうどいい。
ただ、正直4期生が現時点で演じるのは無理でしょう。『犬』は乃木坂でも名うての演技メンたちが加入後4年経過時点(2期生の新内眞衣は2年ちょっとでしたが)でも相当苦労した舞台、『墓場』はさらにその翌年ですから。

『犬』やってくれれば私の個人的な夢である「乃木坂の後輩が『犬』を再演し、その時に鳥居みゆきさん演じたデボア役を卒業後の井上小百合がやる」も実現するんですが笑、まあこれは2年後ぐらいのお楽しみに取っておきましょう。

ということで…『じょしらく』、やりませんか。

妄想の4期版『じょしらく』キャスト発表


やるならもちろん1作目。それが好評ならぜひ『弐』も。

脚本や演出は丸々流用すればコストも削減できそうですし、卒業メンバー推しのファンのノスタルジーをかき立てて4期推しにさせる効果も期待できます。

先輩同様に登場人物5人をトリプルキャストで15人。4期生は16人なのですが遠藤さくらと賀喜遥香を「選抜のスケジュールとの調整」とかなんとか理由をつけてふたりでひとり分の出演回数にすればちょうどいい。

新4期は2-2-1に分けるとして、ひとりになっちゃうメンバーは佐藤璃果にして掛橋沙耶香に面倒を見てもらおう…と思いましたが掛ちゃんが果たして人の面倒を見れるのか不安なため、現4期として一度合格していたという噂の松尾美佑にしておきましょう。

少人数で仲良くなり、自分と同じ役をやるメンバーと相談したり助け合うこともできる。ついでに同じ役をやった先輩とも話すきっかけができちゃう。いいことづくめだと思うのですが。

書いていたら妄想が膨らんできたので勝手に役とチームも割り振っちゃいましょう。
過去の『じょしらく』をご覧になってない方にはなんのこっちゃさっぱりわからん内容で申し訳ないですが。

過去のキャストはこちら。
上段が第1作、下段が『弐』。左からそれぞれチーム「ら」「く」「ご」です。

防波亭手寅
 伊藤万理華、高山一実、中元日芽香
 松村沙友理、桜井玲香、若月佑美
蕪羅亭魔梨威
 斉藤優里、松村沙友理、衛藤美彩
 能條愛未、井上小百合、山崎怜奈
波浪浮亭木胡桃
 星野みなみ、井上小百合、北野日奈子
 鈴木絢音、渡辺みり愛、北野日奈子
空琉美遊亭丸京
 堀未央奈、佐々木琴子、能條愛未
 生駒里奈、佐々木琴子、樋口日奈
暗落亭苦来
 山崎怜奈、中田花奈、齋藤飛鳥
 中田花奈、斎藤ちはる、新内眞衣

それを4期に割り振ってみました。
全体的に比較的本人のイメージに近い役にしています。
同じく左からそれぞれチーム「ら」「く」「ご」です。

防波亭手寅

 筒井あやめ、松尾美佑、柴田柚菜

テトちゃんで最初に決まったのはしばゆうこと柴田柚奈。なんとなく「いかなる危機もさりげなく回避する」手寅の能力を本当に持ってそうな気がします。同じくほわっとしたイメージであやめんと松尾さん。

蕪羅亭魔梨威

 黒見明香、清宮レイ、賀喜遥香/遠藤さくら

マリーさんは第1作だと事実上の主役ですね。これは単純に「つまんねーこと聞くなよ!」と「これ以上、落ちてたまるか!」を誰に言わせたいかで決めました。やっぱりここはかっきー&さくちゃん。レイちゃんはキグちゃんとの2択でしたが個人的にそんなに妹感を感じないのでチャキチャキのこちらに。そしてハキハキした印象の黒見さん。

波浪浮亭木胡桃

 掛橋沙耶香、金川紗耶、林瑠奈

妹キャラのキグちゃんは掛ちゃん鉄板。でもあやめんと逆でもいいかも。金川ちゃんは金髪セミロングを見てみたいため。林さんは逆に新4期で一番髪型が近いため。

空琉美遊亭丸京

 矢久保美緒、早川聖来、弓木奈於

眼鏡キャラのガンちゃん。生駒・堀となぜか各期のセンターが務めてきた役なのでさくちゃんも一瞬考えましたが、4期のクールビューティーならまず早川ちゃん。弓木さんもそういう雰囲気がありますのでここかと。やくぼは迷ったのですがネガティブなククルちゃんを演じるよりも武闘派キャラで新境地の方が良さそうなのでこちらにしました。

暗落亭苦来

 佐藤璃果、田村真佑、北川悠理

そのククルちゃん。カツラがセンター分けなのでデコ出しが似合う・見てみたいメンバーにしました。ということで迷わずたむまゆ。北川ちゃんはデコ見てみたいし、なんか他の役が想像つきませんでした(実際にはプリンシパルで見せた通り色々な役をこなすでしょうが)。最後に佐藤さんは本人もネガティブっぽいので比較的役に入りやすいかと思い。


チーム別に並べるとこうなります。

 チーム「ら」筒井あやめ、黒見明香、掛橋沙耶香、矢久保美緒、佐藤璃果
 チーム「く」松尾美佑、清宮レイ、金川紗耶、早川聖来、田村真佑
 チーム「ご」柴田柚菜、賀喜遥香/遠藤さくら、林瑠奈、弓木奈於、北川悠理

これ考えるの楽しい笑

自分としては絶妙に上手く分けたつもりです。

他にもいいキャスティングがあればコメントしていただけると嬉しいです。

『じょしらく』再演、本当にいいアイディアだと思うんですが。
いや~実に観たい。

今野さん、いかがでしょう。
採用いただいた場合の報酬は招待席のチケットでOKです笑

タオル補正

次の時代が始まる


最後に、次回シングルについて。

誰もが思うことですが、次が正念場です。

白石麻衣が卒業すれば、オリジナルセンターが残っているシングル表題曲が『バレッタ』『裸足でSummer』『逃げ水』『ジコチューで行こう!』『Sing Out!』『夜明けまで強がらなくてもいい』。25曲中わずか6曲です。

間違いなく、ひとつの時代の終わり。

『希望』までの生生星時代
『ガルル』からの白石西野時代
『はだサマ』からの白石西野飛鳥時代

26thからは新たな時代です。
まだ現時点では「飛鳥3期4期時代」としか表現できません。

ポイントは誰が飛鳥に並び立つのか。

それは遠藤さくらなのか。
ただ、いかに「異能」といえども彼女だけにそこまでの負荷をかけるのはまだちょっと早い気がします。

私はWセンター復活させればいいと思うんですよね。
前作の選抜に関する考察で書いた通り、久保史緒里と山下美月の「くぼした」Wセンター推しですし。

関連記事:
【乃木坂46考察】よだももとくぼしたの物語 ~24thシングル選抜発表に思うこと③

人気ならやはり与田祐希。
2nd写真集がどれほどの売り上げをたたき出すかで彼女をセンターへという機運が高まるかもしれません。生田絵梨花の写真集が超絶売れてもそうはならなかったですけど笑
なんとなく単独センタータイプではないし身長の都合でWセンターも組み合わせが限られそうなのが難点ですが。

センター以外への要望としては、やっぱ古参オタなんで生生星のうしろに御三家みたいな2列目中央が強いフォーメーションが好きです。

2列目中央に飛鳥生田松村とかめちゃくちゃ強くていいですよね。
そこに飛鳥遠藤賀喜っていうのも、もの凄く画力(「えぢから」)強いなあ。

衝撃の「可愛さ×画力」


ということで「願望」と「予想」と「べき論」をミックスしたこんなフォーメーションでどうでしょうか。

センターは写真集爆売れ(予定)ご祝儀でよだやま=与田山下。
そこに大園桃子と久保ちゃんも並べて「よだももとくぼしたの物語」のリスタートです。

その両サイドを固めるのは星野みなみと生ちゃん。

ということでフロントは左から

星野/大園/与田/山下/久保/生田

まあ要するに「いもうと坂」ですね。
乃木坂新時代の一発目、これしかないでしょう。『言霊砲』観たことある人ならあの破壊力わかるはず。

ちなみにここまででバレバレでしょうが私は「シンメ」「コンビ」に対するこだわりが結構強いです笑

2列目中心は最強画力の飛鳥さくちゃんかっきー。そこに堀北野岩本とまっつん。

北野/岩本/遠藤/飛鳥/賀喜/松村/堀

3列目にもキャプテン秋元真夏をはじめとして高山梅澤新内と選抜固定メンが4人も控える強力布陣です。スタイルのいいふたりに大外を固めてもらい、知名度の高いふたりに中央を任せるのが良いかと思います。

6-7-で4人固定だから既に17人。
あと4人ぐらいの選抜の枠が相変わらず厳しい…
乃木坂で選抜に入るとはなんと難しいことなのか。

本当なら筒井あやめとれんたんをシンメで使いたいところですが、彼女まで選抜固定メンにしてしまうと相当狭き門です。何度でも同じこと言いますが、「思い出選抜」ひと枠だけならあってもいいと思います。

ということで残り4枠は「ボーダーメン」2、「思い出選抜」1、「4期お試し」1。

梅澤/4/ボ/秋元/高山/ボ/思/新内

あくまでも26thシングルの時点では、という注釈がつきますがあやめんは「ボーダーメン」くくりの想定です。

まとめるとこうなります。

梅澤/4/ボ/秋元/高山/ボ/思/新内
北野/岩本/遠藤/飛鳥/賀喜/松村/堀
星野/大園/与田/山下/久保/生田

なんとなく左側に可愛い系、右側は美人系でまとめてみました。
よく見ると縦も仲の良いメンバーになってたりします。

いもうと坂の4人で「めちゃくちゃ可愛いじゃん!」と掴んで
飛鳥さくちゃんかっきーで「なんだこの画力の強さは!」と衝撃を与える。

新規獲得、これならいけますよ絶対。

タオル補正
前の記事では主に白石麻衣の功績について振り返りましたが、今回は思い出をつらつらと綴ります。

気さくで料理上手で男前なのにビビりのヘタレ


初登場した時の彼女はリア充感漂うギャルっぽいメイクで気が強そう。宣材写真もそんな感じ(これは西野七瀬や斉藤優里もそうでした)。

ドルオタが嫌う…というか苦手とするタイプ。多くの人がそう思ったはず。

しかしそんな予想はすぐに覆されます。圧倒的な美貌の前にドルオタの嗜好など無力笑というのももちろんあります。ですがそれだけではなく、早いタイミングから見えてきた彼女の人柄がとても好感が持てるものだったことが大きかったと思います。

気さくなお笑い好き。
初期でいえば『乃木坂って、どこ?』でドランクドラゴンのコント「ハチャメチャ拳法」を楽しげにコピーしたり、後には46時間TVでのひょっこりはん、最近では『乃木坂工事中』でのシソンヌとのコントなどが記憶に新しいですね。

手際のよい料理上手。
『乃木どこ』で日村さんの好きな料理を振舞うという企画、何をしていいかわからず呆然と佇む松村沙友理(これがまた可愛い)を尻目に時短テクを使いながらテキパキと料理を作り上げる姿が印象的でした。
余談ですがこの時酒飲みながら録画を観ていて、ふたりが「頑張るぞ」とピースする姿に「何だこの可愛さ」と思わず声が出たのを憶えています。

男前。
バカップルの相方・まっつんとの出会いはオーディションの帰り。地下鉄の駅でしつこいナンパに困っていた彼女を救出したのがきっかけだったとか。それ以来まっつんはまいやんにデレデレ。かつて番組で「まいやんと結婚したい~」と言っていたのが懐かしいですね。

なのにビビりのヘタレ。
罰ゲームで電気ナマズを泣いて拒否して例によって高山一実が漢を見せたり。『乃木どこ』の日村さん買い物企画でゲームに負けて買ってもらえず黒い涙を流したり。

初期のまいやんはよく泣いている印象がありました。

『ガルル』で初めてセンターに選ばれた時も「できない~」とまた黒い涙。

本当は前に立ちたいわけではなかったのでしょう。

センター回数は単独2回、Wで2回。
西野七瀬の単独4回、Wで3回の計7回に比べるといかにも少ない。

それが学生時代にあったトラブルに起因するものかはわかりません。ただそのビジュアルで嫌でも目立ってしまうまいやんにとって、皆の前に出て背中からの視線を感じるというのは決して心地よいものではなかったのではないでしょうか。

そのためか、なーちゃんというもうひとりのエースが台頭してきた時に彼女はむしろホッとしているように見えました。

なーちゃんとの関係性はWエース。ふたりでのWセンターも2度ありました。
でもライバルというイメージはほとんどなく、それぞれが相手を尊重し、変な表現ですが相互不可侵な感じがありました。
なーちゃんがまいやんにくっつきに行けないと泣いていたのなんてもう大大大昔の話になってしまいましたね…


そういう意味で彼女と並び立つ存在だったのはやはり御三家のふたり。とりわけ橋本奈々未でした。

どうしても忘れられない場面があります。

2017年2月、5thバスラでの『偶然を言い訳にして』。この日を最後に卒業するななみんとまいやんがふたりでバックステージからセンターステージへと歩を進めます。

後ろ歩きで前を歩くななみん。顔を見合わせ笑顔になるふたり。
しかし次の瞬間、まいやんが突然泣き崩れます。

崩れ落ちそうな彼女に寄り添い、肩を組んで歩きだすななみん。
グループの最初期から、こうして支えあいながら乃木坂を牽引してきたんだろうな。そんなことを観る者に思わせるシーンでした。

まったく違うタイプなのに並び立っていたふたり。孤独兄弟。

奇跡のようなふたり。

いつからか 母のように


いつからか、いつもニコニコ慈愛に満ちた笑顔でメンバーを見守る母親のような姿が目立つようになります。

恐らくそれは深川麻衣の卒業がきっかけだったのでしょう。
彼女の果たしていた「聖母」という役割が失われることを誰よりも重く受け止め、少しでもその役割を果たそうと考えたのではないかと思います。

それに続いて齋藤飛鳥や川後陽菜など拗らせた系の年少メンに慕われていたななみんも卒業を発表。

年長者として、これからは自分がメンバーたちのことを見守らなければならない。
そう決意したとしても不思議はありません。

同じ頃に3期生が加入しその傾向に拍車がかかります。
『逃げ水』では保護者役として大園桃子を暖かく包み込み、彼女の心を開きました。『乃木中』のバレンタイン企画でジングルが鳴るより早くダッシュでまいやんに抱きついたぞのっちの姿が思い出されます。

『パスポート』大ヒット以降はスポークスマンとしての役割も増え、外番組で各方面に気を遣った優等生的なコメントをする姿が多くなります。

いつも穏やかな笑顔で受け答えをする彼女の姿が時々なんだかとても窮屈そうに見えました。

だからこそ冠番組でノリノリで企画に参加したり、バックヤードでまっつんや生ちゃんとはしゃぐ姿が嬉しかったものです。


最後に卒業後のまいやんについて考えます。

卒業後も「基本このままのお仕事を続けていく」らしい彼女。
モデルをやってCMに出て、時々TVに出たり演技をしたりという「タレント」ですね。

彼女もみさ先輩同様に万能型ですが逆に器用貧乏な印象があるので、それが一番いいように思います(その美貌が際立ちすぎているのもそう感じる理由のひとつですが)。

今まで背負ってきた色々なものを一度下ろして、穏やかな気持ちで活動してくれたらと思います。

そして凄く個人的な意見ですけど、運営は彼女のこれまでの貢献に対するご褒美としてソロアルバムを1枚出させてあげてほしい。秋元康の詞ではなく、ソニーミュージックの総力を結集した優秀な作家群で。

彼女の最初の夢だった歌の世界で、ひとつ作品を残してほしいと思います。


8年半もの間、ずっと先頭を走り続けた白石麻衣さん。

あなたがいたから乃木坂は乃木坂になれました。

本当にお疲れさまでした。

タオル補正
じ~ん~ぐうぅぅぅぅぅ~
さ~わ~げぇぇぇぇぇ~っ!!!

もうこの叫びを、そしてその後に鳴り響く野郎どもの雄叫びを聞くことはないのかと思うと寂しい限りです。

2020年1月7日、スポーツ紙上で白石麻衣さんの卒業が発表されました。

乃木坂の「女神」「美の象徴」と称された彼女。卒業発表を受けて「坂道グループの象徴」という表現も見られました。

ずっと前から覚悟はしていたので衝撃はありませんが、来るべき時が来たという何とも言えない感覚です。

向かい風を切り裂いて


最初から最後まで彼女はトップランナーでした。

デビュー前のお見立て会の時点で既に一番人気。
デビュー曲から福神。24thシングル『夜明けまで強がらなくてもいい』まで全シングルでその座を守り続けたのは彼女ただひとりです。
初めてセンターを務めたのは6th『ガールズルール』。それ以降は23rd『Sing Out!』まですべてフロント。『夜明けまで』では4期生3人をフロントに配置した関係で6年2ヶ月ぶりにフロントから外れたことが話題になりました。

センター回数は24thまでの間に4回。ですが単独は『ガルル』『シンクロニシティ』だけで残る2曲『今、話したい誰かがいる』『インフルエンサー』はいずれも西野七瀬とのWセンターでした。

いち早く個人での活動を始めたのも彼女でした。

2013年1月に『うまズキッ!』で初のTVレギュラー、同年3月には初のファッション誌専属モデル、2014年12月に初の写真集『清純な大人』とそれぞれ「グループ初」の肩書を背負いながらチャレンジし、いずれも高い評価を得たことにより自身だけでなくグループの活躍の場を広げていきます。

そして2017年2月、2nd写真集『パスポート』でついに彼女の名は世間に轟きます。「21世紀に最も売れた写真集」ともいわれるこの作品、その驚異的な売り上げがワイドショー等で取り上げられ、それにあわせてグループの名前もメジャー化します。
その勢いはとどまるところを知らず、2018年にはCM女王の称号までも手にしました。

Get my way


ブレイクスルー。

思えば乃木坂がひとつ壁を乗り越えるとき、そこにはいつも彼女がいた気がします。

例えば初センターとなった『ガルル』。
1st~5thの「生生星路線」では高評価を得ながらも、売り上げという面では足踏み状態が続いていました。
そこでリリースされたのが『ガルル』。一気に売り上げを前作の約1.5倍にまで伸ばします。

当初「AKBの曲みたいで乃木坂らしくない」という批判を浴びましたが(正直私も当時そう思っていました)ライブのブチ上げ曲として完全に定着し、今ではこの曲を嫌いな乃木坂ファンはほとんどいないんじゃないでしょうか。

そして1st写真集。
「1万部売れればヒット」と言われる写真集業界で3万部を超える初週売上をたたき出します(その後も売れ続け現在までに10万部近い売れ行きだそうです)。

翌年2月の西野七瀬『普段着』も同様の好調な売り上げを見せ、ここから各メンバーが続々と写真集を出す流れとなります。実際にすべてのメンバーが2万部を超える累計売り上げを記録し「乃木坂の写真集は売れる」という評価は不動のものとなりました。

さらに2017年。
この年、乃木坂は一気に坂道を駆け上ります。ミリオン達成、ドーム、レコード大賞受賞。
その中心にはいつも彼女がいました。

初のミリオンにしてレコ大受賞曲の『インフルエンサー』ではなーちゃんとのWセンターを務めます。そして前述した通り『パスポート』の記録的ヒットは彼女だけでなくグループの知名度を飛躍的に上げ、間違いなくこの年の大爆発の要因のひとつとなりました。

そしてまいやんは乃木坂にとっての壁だけでなく、アイドル界の常識も壊してきました。

橋本奈々未、松村沙友理とともに「御三家」と称され絶大な人気を誇り「美人よりかわいい方が人気が出る」という定説をあっさりと覆してみせました。

そしてアイドルの寿命。かつては20歳を超えれば「BBA」呼ばわりされ25歳までいる方がおかしいぐらいだったそれを延ばした第一人者も彼女でしょう。

AKB48の篠田麻里子や小嶋陽菜といった先達も20代後半まで在籍しましたが、グループの活動からは完全に一歩引いた印象がありました。それに対しまいやんは卒業発表の瞬間までグループの先頭を走り続け、常にシングルのセンター候補であり続けました。

その姿は20代半ばを過ぎた他のアイドルたちに勇気を与えました。それだけでなく「若さに重きを置きすぎる」既存のアイドルファンの意識を変えたという点で彼女の功績は非常に大きいと言えます。


このページのトップヘ