ロスジェネはえてしてこだわりすぎる

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びーむ色調補正3
この日、4期生たちが見せたそれぞれの煌めきを、思いつくままに綴っておきます。

歌唱力の柴田とビジュアルの賀喜


柴田柚菜
センターを務めた『いつかできるから今日できる』で歌唱力の片鱗を見せました。この曲のAフレはキーが低くオケの音も少ないため緊張で力んでいると歌いづらいのですが、音程もテンポも安定しており安心して見ていられました。
笑顔を絶やさないイメージの彼女ですが、この曲での真顔には違った魅力がありました。

清宮レイ
最後のコメントでケガを押しての出演であったことが明かされました。トータルでかなりの距離を走ったであろうこの日、彼女の負担は相当なものだったでしょう。
本人は思い通りに動けなかった悔しさがあるでしょうが、いつものはじけるような笑顔を絶やさずにやり抜いたのは立派でした。

賀喜遥香
とにかくビジュアルが良い。まだ垢抜けていない現状であれだけ綺麗なのは驚異的。大会場用の濃いメイクが似合うのと舞台度胸の良さとが相まって実に画面映えします。
欅坂46の菅井友香に似ていると言われますが確かに。輪郭と髪型、あと頬に手をやる仕草が似ているのかな?可愛い系のゆっかーに美人系のかっきー。どっちも良いですね笑
男前キャラですが非常に華奢なのにも驚きました。女性人気が出そうな気がします。

筒井あやめ
最年少なのに、これまたビジュアルの完成度が高い。今後まだまだ変わっていく年齢ですが、このまま成長すれば凄い美人さんになりますね。キリッとしたビジュアルのかっきーと癒し系のあやめん。なんて盤石!

早川聖来
プリンシパルで発揮されたイケメンっぷりはこの日も健在。しかしそのきつめのビジュアルとは裏腹にサービス精神が旺盛。とにかくファンに近づきコミュニケーションを取ろうとします。カメラがあると笑顔でアップを映しに近寄っていくあたり、同じ大阪出身の松村沙友理を思わせます。


掛橋の愛嬌と遠藤の物語性


掛橋沙耶香
当初の運営序列は3列目でしたが、それを溢れる愛嬌であっという間に覆しフロントまで上がってきた彼女。この日も愛嬌全開。シリアス系の曲以外は常にニコニコ。プリンシパルの時と同様、他のメンバーのMCをいちいちリアクション取りながら聞いているところが可愛いです。

矢久保美緒
乃木坂としてステージに立つ喜びを全身から発散していました。小さな身体で一生懸命踊る姿はとてもキュート。
その反面少し気になったのが歌唱力不足。4期は歌える子が多いので今のうちにトレーニングしておいた方が良いかと思います。

北川悠理
ゆっくりしゃべる人。帰りの交通機関の時間がパツパツな人もいるので、アンコールで彼女に喋らせるのは危険極まりないです笑
先輩メンバー含め誰とも似ていない独特の存在感を持つ彼女。このまま染まらずにいれば既存の楽曲に新たなテイストを加えてくれるかもしれません。

田村真佑
『乃木坂工事中』の初登場時に和田まあやに勝負を挑むおバカキャラとして華々しくデビューした彼女。しかしこの日は4期のお姉さんメンバーとしてMCを回していました。そして意外にもトークがいけることが判明。フワフワしているように見えて実はしっかり者という新たな魅力が垣間見えました。

金川紗耶
スタイル抜群。手足と首の長さがやはり齋藤飛鳥を思わせます。将来的に飛鳥ちゃんのようなしなやかなダンスを踊ってくれそうな期待感でいっぱい。彼女とさくちゃんが並んでいるとその頭身が異次元過ぎて、時空が歪んだ世界を観ている感じがします笑

遠藤さくら
プリンシパルの記事で彼女について「スター性としか表現しようがない輝き」と書きましたが、この日その正体がわかった気がしました。
『シンクロニシティ』や『きっかけ』のイントロで見せた意志のある表情。ただそこに立っているだけなのに、観ている側が勝手にその背後にある理由を想像せずにいられない。そんな物語性のある佇まいこそが彼女のスペシャリティです。
見た目のタイプは全く違いますが、橋本奈々未が持っていたあの雰囲気です。前の記事で「西野七瀬を思わせる」と書いているのでなーちゃんとななみんのハイブリッドということになってしまいますね。それはさすがに褒め過ぎだと思いますが笑
実は案外歌えるところもポイント高いです。


ここまで書いてきたように、4期生は全体として統一感があり、一見個性が弱そうだけど、細かく見ていくとそれぞれの魅力が溢れています。

これ、まさに初期の1期生たちですよね。

この日の4期生たちはもちろん未熟で拙くて、先輩たちの堂々たるステージには比べるべくもありませんでした。

でもやっぱり、ひたむきに自分の力以上のものに挑む誰かの姿は心を打ちます。
この日横浜アリーナに来たファンの多くは大満足で帰途に就いたことでしょう。


原点回帰を感じさせる4期生たちが切り拓く乃木坂の未来。

それはきっと、光に満ちています。


長すぎたライブレポもこれで終わりです。

お付き合いいただきありがとうございました。

びーむ色調補正3

全員アンダーの価値


2年前、3期生は深川麻衣と橋本奈々未という大駒2枚を失ったタイミングで加入しました。
今にして思えば、生駒里奈や若月佑美、西野七瀬あたりまで卒業時期の調整が始まっていたかもしれません。

卒業していく先輩たちのいた場所を、無理でも何でも埋めなければならない。
それが3期生たちに課された重い重い使命でした。

結果として彼女たちは超促成栽培されることになります。
別動隊として、先輩たちの何年間かを一気に経験したのです。

2016年12月にお見立て会、翌2017年2月に舞台『3人のプリンシパル』、2月にさいたまスーパーアリーナでの5thバスラに参加、4月から3期生だけで冠番組『NOGIBINGO!8』、5月に単独ライブ8公演、そして8月発売のシングル『逃げ水』で大園桃子と与田祐希がセンターに抜擢。10月には舞台『見殺し姫』もありました。

最終的に先輩たちと合流したのは2018年4月発売の『シンクロニシティ』。ここでよだもも以外の3期生も選抜入りし、選抜入りを逃したメンバーもアンダー楽曲ならびにアンダーライブに参加しました。同じ4月には3期アンダーメンバーによる舞台『星の王女さま』も行なわれました。

この息もつかせぬ展開に懸命にくらいついた3期生たちは大きな成長を遂げました。

そして2019年現在、1期の相次ぐ卒業により状況的には2年前よりも切迫しています。
4期も既に3期の例を踏襲した超促成栽培の流れに入っています。

2018年12月にお見立て会、翌2019年2月に京セラドームでの7thバスラ、4月にプリンシパル、そして5月に単独ライブ。あとは冠番組が加われば3期とほとんど同じスケジュールです。

仮に7月の番組改編で4期だけのNOGIBINGO!が始まれば、いよいよ次に来るのは選抜入り。その可能性はかなり高いでしょう。

ですが3期の成功体験をそのまま踏襲するだけでなく、それを踏まえたうえでぜひトライしてほしいことがあります。

それは、全員アンダー。
次のシングルでは4期生を選抜入りさせずアンダー楽曲ならびにアンダラに参加させる。

この経験を通して、白石麻衣や生田絵梨花以外の先輩たちも尊敬に値することをぜひ4期生に実感してほしい。そして、選抜に入るということはそんな先輩たちの前に立つことだと認識してほしいです。

以前『4期生合流の前に思うこと』の記事で書いた通り、4期生たちに「誰かが輝く時、それを輝かせる誰かがいること」を教えてあげることが必要ではないでしょうか。

選抜入りはその次のシングルからで良いと思います。


背中を見せるための残り時間


同じ記事で書きましたが、私は4期生のサプライズセンターは絶対に反対です。

理由は簡単。
アンダーに落とせない「聖域」が生まれ、大量のアンチがつくことになるから。そしてメンバー間に溝を作るから。
こんなに大きなデメリットがある割に、それほど既存ファン以外には届きません。よだももがある程度世間に認知されたのは、雑誌の表紙を飾ったりTV出演を重ねていく中でのことだったと思います。

スタートは3列目から、願わくば誰かひとりではなく複数人同時の選抜入りをしてほしいところです。

ここでひとつジレンマになるのが、恐らくは残された時間が短いこと。
上で書いたように拙速な4期の合流は避けるべきですが、卒業する前に1期レジェンドたちと選抜として一緒に活動し、彼女たちの背中をきちんと見てほしいとも思います。

そのためにはどうしても年内にあと2枚のシングル発売が必要です…なんとかなりませんかね。

「背中を見せる」という意味では、3期の時からありましたが先輩メンバーとコンビでグラビアやTV出演のお仕事をする「セット売り」も良いですね。

これによって先輩メンバー側でもお姉さんイメージで新たな魅力が発見される場合もあります。
西野七瀬が与田っちょとのコンビで優しいお姉さんとしての魅力を見せたのがその好例です。星野みなみの「みなみのおかげよ!」も印象深いですね。

既に久保史緒里のLINE LIVEの番組で毎回4期生をゲストに呼んでいますが、あれは非常に良いですね。久保ちゃんのオタっぷりとお姉さんぶりが同時に楽しめてお得です笑


乃木坂が好きで入ってきてくれた4期生たち。
彼女たちに未来を託せるように、超促成栽培でもきちんと段階を踏んで育成していってほしいです。


ライブレポと銘打っておきながら完全にこれからの乃木坂論になってしまいましたので、次の記事ではちゃんとライブの感想を書きます。


びーむ色調補正3

4期の醸し出す乃木坂感


前の記事で書いた通り、即戦力ですが先輩たちとは少し異なる個性を持っていた3期生。
それに対し4期生の売りはズバリ「乃木坂感」でしょう。

4期の加入者が発表された時、私が最初に思ったことは「細い」でした。

何度か書いていますが私の思う乃木坂感は「清楚」「儚げ」「華奢」で「ガツガツしない」「体温低そう」。さらに付け加えるなら、どこか「ノスタルジック」で「切ない」(これはちょっと年齢のいったファンの方でないとピンと来ないかもしれませんが笑)。

他の要素はすべて雰囲気に関するものですが、唯一「華奢」は見た目のイメージであり、努力だけではどうにもならない先天的なもの。

この日、横浜アリーナのステージ上で一列に並んだ彼女たち。

細い肩幅と腰。長い首。まっすぐに伸びた足。
あの西野七瀬をして「乃木坂感がめっちゃある」と言わしめた遠藤さくらを筆頭に、4期生の印象は見事なまでに華奢でした。

かつて乃木坂46運営委員長の今野氏は「乃木坂の1期生は骨格で選んだ」と語っていますが、まさにその骨格の部分で、4期生は1期生のイメージを踏襲しているのです。


『4番目の光』は『ぐるぐるカーテン』へのセルフオマージュ


そして『4番目の光』のMVでは、乃木坂感の雰囲気部分をかなり強調しています。

ロケ地は廃校になった小学校。抑えた色調で統一された映像。
早くもノスタルジック。
窓から差し込む光の中で佇む彼女たちの姿はいかにも儚げです。

さらに顕著に表れているのがダンス。

サビで繰り返される、スカートの端をつまんではためかす振り付け。
これ、『ぐるぐるカーテン』へのセルフオマージュ(そんな言葉はないと思いますが笑)ですよね。
『ぐるカー』は出サビで隣の子のスカートをつまんで揺らす印象的な振り付けで始まり、Aフレとサビでも自分のスカートの端を持ってはためかせます。

そして振り付け自体の難易度の低さ。これも『ぐるカー』を思わせます。
4期生は決して踊れないわけではありません。「お見立て会」の時点で既に乃木坂史上最高難度の『インフルエンサー』を披露しています。にもかかわらず、ここで4期曲に付けられたシンプルな振り。
『ぐるカー』当時、「学芸会」「お遊戯」と散々他グループのファンから非難されたことが思い出されますが、今回、敢えてそれをやっているのです。

止めを刺すようにエンディング間際でカットインされる、逆光の中ではためくカーテン。
思わず「君は、誰だ?」って言いたくなっちゃいますよね笑

まさに原点回帰。


4期に課せられた使命


ここまで見れば明らかですね。
運営は、4期を1期推しのファンの受け皿として考えています。

もちろん彼女たちのフレッシュな魅力は3期と同様に新規ファンを取り込むこともできるでしょう。

ただ今後も続くであろう1期生の卒業、それと共に1期推しのファンが大量に離れていくことを運営は最も恐れているはずです。

だからこそ骨格(=引きでのビジュアルイメージ)が1期生に近い4期生に、1期のたどってきた道のりを重ね合わせることによって「正統後継者」として印象づけ、一定ボリューム存在すると思われる1期至上主義のファンをつなぎとめようとしているのでしょう。

古参オタの方々は、この先も4期曲やライブなどでなされるであろう1期にイメージを重ねる演出を探してニヤニヤするのも楽しいかもしれません笑

先輩たちがたどり着いた場所を守る3期
先輩たちがたどってきた道を再び歩むのが4期

そんなイメージの対比によってこれからの乃木坂は転がっていくのではないでしょうか。

「乃木坂感」の1期、「個性」の2期と3期を経て、4期で再び「乃木坂感」に戻る。
(個人的に2期は3期と同様に際立つ個性が魅力だと思います)

乃木坂運営のこの取り組みは非常に興味深いアプローチですね。

かつて世代交代に成功したグループアイドルはいません。
どうしてもオリジナルメンバーや黄金期と呼ばれるメンバーと比較され尻すぼみになります。かといってイメージが変わりすぎてもファンに「別物」と言われ否定されます。

ずっと同じで飽きられるのとも、どんどん変わって原型を留めなくなるのとも違う、循環。

これこそが乃木坂が目指すところでしょう。


びーむ色調補正3

全ツ的なセットリストだった3期ライブ


前の記事では4期ライブで披露された『心の薬』と『失いたくないから』に、運営の原点回帰の意思を感じたことを書きました。

今回はその続きで、3期と4期の比較を通してさらに掘り下げてみたいと思います。

3期生もやはり加入翌年の5月に単独ライブを行なっています。
その時のセトリがこちら。

Overture
01. 三番目の風
02. ガールズルール
03. 夏のFree&Easy
04. インフルエンサー
05. ここにいる理由
06. 命は美しい
07. 制服のマネキン
08. ダンケシェーン

ユニットコーナー
09. 他の星から
10. あらかじめ語られるロマンス
11. せっかちなかたつむり
12. 偶然を言い訳にして

生演奏コーナー
13. 悲しみの忘れ方
14. 何度目の青空か?
15. きっかけ
16. 君の名は希望

17. ぐるぐるカーテン
18. 裸足でSummer
19. ロマンスのスタート
20. おいでシャンプー
21. 思い出ファースト

EN
EN1. シャキイズム
EN2. ハウス!
EN3. 乃木坂の詩

最初と本編最後が自分たちの期別曲という構成こそ4期ライブと同じですが、全体の印象は大きく異なります。

オープニングの後に『ガルル』『フリイジ』の夏曲で一気に盛り上げ、返す刀でダンス曲連発。
ユニットコーナーを挟み、生演奏でのバラード曲でいったんクールダウンした後に、本編ラストまで沸き曲で駆け抜けるという展開。
アンコールも割とよく見る構成笑です。

なんというか、実に全ツ(毎年恒例の「真夏の全国ツアー」)的なセトリ。
先輩たちが確立してきたフォーマットをそのまま踏襲した形です。

今改めてこのセトリを眺め、現在に至る3期生たちの活躍と今回の4期ライブに思いを馳せると見えてくることがあります。

2年前の3期ライブ。
これは先輩とは違う魅力を持った3期生たちが「どう乃木坂になってみせるのか」を示す場だったのではないでしょうか。


異なる個性、受け継がれるスピリット


今にして思えば3期は即戦力でした。
「逸材」久保史緒里。山下美月のビジュアルの完成度。梅澤美波や伊藤理々杏のMC力。阪口珠美のダンス。それに加えてこの3ヶ月後には選抜のセンターに抜擢される大園桃子と与田祐希までいるわけです。

しかし誤解を恐れずに言えば、いわゆる「乃木坂感」は弱かったように思います。
「清楚」「儚げ」「華奢」で「ガツガツしない」「体温低そう」。どちらかと言えば「陰」のイメージの先輩たち。
それに対し3期生は「陽」のイメージが前面に出ていました。
それを端的に示すのが『三番目の風』です。「ヘイ!」と叫びながら拳を突き上げる抜けのいい曲調、コサックダンス的な動きまで採り入れられた運動量の多い振り付け。正直、全然乃木坂っぽくありません笑

間違いなく魅力的で優秀な人材ですが、これまでのメンバーとは若干異なる個性を持った彼女たち。これをどうグループに融合させるのか。そしてそれを既存のファンは受け入れてくれるのか。運営も頭を悩ませたことと思います。

そして出た答えのひとつが「3期生の個性を伸ばしつつ、スピリットは継承させる」ことだったのではないでしょうか。


もう一度セトリを見てみましょう。

ユニットコーナーでは特に人気が高く、しかも特定のメンバーの印象が強い曲ばかりを集めています。
西野七瀬の『他星』。齋藤飛鳥星野みなみ堀未央奈の『あらかた』。
深川麻衣と西野の人気爆発のきっかけとなった(と個人的には思っている)『せっかた』。
そして御三家+高山一実によるグループ史上初のユニット曲『偶然』。

さらに生演奏コーナーも、ドキュメンタリー映画の主題歌『悲しみの忘れ方』、色々ありすぎて特別な曲『何空』、言わずと知れた『きっかけ』、そして乃木坂を象徴する楽曲『希望』。
乃木坂の王道中の王道バラードを4曲続けています。

ラストスパートの前に『ぐるカー』を挟んでいるのも面白いですね。デビュー曲でありながらバスラ以外ではほとんど披露される機会のないこの曲。敢えてここに持ってきてダメ押しです。

継承を強く意識させるセトリ。メンバーもファンも思い入れの強い曲をやらせることによって、先輩たちへのリスペクトと楽曲の歴史を3期生に学ばせる。

このチャレンジは成功しました。

既存ファンの多くはこの頼もしいルーキーたちを受け入れます。
久保ちゃんや珠ちゃん、向井葉月といったバリバリの乃木オタが3期生にいたことも良かったのでしょう。

私が参加した3期ライブでも『希望』を披露した後に梅ちゃんが「この曲を嫌いだったら乃木坂じゃないよね」的な発言(言い回しはちょっと違うかも)をして3期生が一斉にうなずく、なんてシーンもありました。
「おお!わかってるな!」と嬉しく感じたことを強烈に覚えています。

そして先輩たちとは異なる個性を持った彼女たちは結果的に新たなファンを呼び込み、乃木坂をさらに大きくするブースターとなりました。

その後の彼女たちの活躍ぶりは皆さんご存じの通りです。

このように3期生の育成に見事成功した運営ですが、4期生はどう育てようとしているのでしょうか。


びーむ色調補正3

想像をかき立てられるセットリスト


過渡期でありながらもの凄い勢いで走り続ける2019年の乃木坂46。
23rdシングルの発売を記念して開催されたのは横浜アリーナ3DAYS、しかもアンダラ、4期単独、選抜ライブという3日間。
どう考えても選抜ライブは当たりそうにないキャパなのはさておき、かりんちゃんとゆったんの花道をこのような形で作ってくれた運営には拍手を送りたいと思います。
ちなみに私が勝手にシミュレーションしたかりんちゃんの卒コン記事はこちら

その間に挟まれる形で行なわれたのが4期生単独ライブ。
3期の時にもバスラに一部参加とプリンシパルを経て単独ライブという流れでしたのでほぼ踏襲しているのですが、3期はキャパ約800のAiiAシアターで6日間8公演だったのに対し、4期はいきなり大箱の横浜アリーナ。

どんなものを見せてくれるのかというワクワクと心配が入り混じる気持ちで参戦してきました。

セトリはこちらです。

Overture
01. 4番目の光
02. ロマンスのスタート
03. ハウス!
04. そんなバカな…
05. あの日 僕は咄嗟に嘘をついた
06. 世界で一番 孤独なLover

全員センター企画(カッコ内はセンター)
07. ガールズルール(賀喜)
08. 裸足でSummer(掛橋)
09. 帰り道は遠回りしたくなる(筒井)
10. いつかできるから今日できる(柴田)
11. ハルジオンが咲く頃(北川)
12. ジコチューで行こう!(清宮)
13. バレッタ(矢久保)
14. 命は美しい(田村)
15. シンクロニシティ(遠藤)
16. サヨナラの意味(金川)
17. 太陽ノック(早川)

18. 心の薬
19. 失いたくないから
20. きっかけ
21. あらかじめ語られるロマンス
22. ロマンティックいか焼き
23. トキトキメキメキ
24. ダンケシェーン
25. キスの手裏剣

EN
EN1. 夏のFree&Easy
EN2. おいでシャンプー
EN3. 乃木坂の詩

かなり興味深いセトリですね。色々と想像をかき立てられます。


4期生による原点回帰


4期曲で始まり4期曲で締める。これは想定通り。

目を引くのが真ん中にドンと「全員センター企画」があること。そこでシングル表題曲が11連発されました。
それ以外でやったシングルはアンコールの『フリイジ』と『おいシャン』。

逆にやっていないのは『ぐるぐるカーテン』『走れ!Bicycle』『制服のマネキン』『君の名は希望』『気づいたら片想い』『何度目の青空か?』『今、話したい誰かがいる』『インフルエンサー』『逃げ水』。
2018年12月の「お見立て会」で披露した『ぐるカー』『マネキン』『インフル』はすべて外されています。「新しい曲に挑戦するように」という運営の指示なのか、それとも既に決められたセンターで披露した楽曲はやめておこうというメンバーたちの意思なのか。いずれにせよ恐らく敢えてなのでしょう。

しかし結果的にデビュー曲『ぐるカー』、ライブのド定番『マネキン』、紅白初出場の際に歌われたある意味乃木坂を象徴する楽曲である『希望』の3曲をやらないというのは少し驚きました。

それ以外の曲をカテゴライズすると、まずいわゆるブチ上げ曲がひと通り網羅されていました。
『ロマスタ』『ハウス』『そんバカ』『ロマいか』『ダンケ』といった、全体ライブの本編ラストからアンコールにかけてよく使われる楽曲たちです。『あらかた』と『トキメキ』もこれと同系統ですね。

そしてダンス系が2曲。
アンダラのアンセム『咄嗟』。この曲のスカートを翻すターンという特徴的な振り付けは、『シンクロ』や『いつでき』、『帰り道』などへと通じていきます。
『セカラバ』は初期のライブで必ず歌われていた乃木坂伝統のダンスナンバーですね。

残るは全員センターの後に歌われたしっとり目の3曲。『心の薬』と『失いたくないから』そして『きっかけ』。
『きっかけ』はわかります。東京ドームを持ち出すまでもなく、乃木坂にとって極めて重要な曲であり、最近のライブでも多くの場合セトリに含まれています。

ここで注目したいのはそれ以外の2曲です。
どちらもバスラ以外では最近あまり歌われる機会のなかった初期の楽曲。イントロで客席がどよめきました。

2ndシングルのカップリング、『心の薬』。
2012年9月、最初のプリンシパルでの生歌披露が印象深い曲です。当時の映像が映し出され、それにオーバーラップするように歌い始める4期生たち。彼女たちもプリンシパルという試練を経験したから、という理由だけではないように感じます。

続く『失いたくないから』に至ってはデビュー曲のカップリングです。
MVではバレエの衣装を身につけ濃い目のメイクをした初々しい1期生たちが描かれています。そこにフラッシュバックするオーディションやレッスンの場での飾り気のない彼女たちの姿(この部分は今でも乃木坂結成当初の映像としてよく使われています)。
何者でもなかった少女たちが舞台に上がる瞬間を切り取った、特別なMV。

これには続編があります。それが約4年後に作成された『悲しみの忘れ方』のMV。同じ監督が撮影し、同じ衣装を身に着けた彼女たちが歌いますが、そこには悲しみの雨が降り注いでいます。前作では未来への希望に満ち溢れていた彼女たちが、雨に打たれ傷つき悲しみながら、それでも強い瞳で舞台に立ち続けることを選ぶ姿が描かれています。

蛇足ですがこの曲でもうひとつ印象深いのが『気づ片』の特典映像「乃木坂の4人」で行なわれたエチュード(あのとてつもなく重苦しい映像です笑)。音楽と演技、ふたつの夢の間で揺れる設定の西野七瀬が「バンドやりたいって言うなら今ここで歌ってみなさいよ」と責めたてられ、震える声で歌いだしたのが忘れられません。

決して人気曲というわけではないけれど、乃木坂を語る上では欠かせない、深い意味を持つ2曲。それをこのタイミングで4期生に歌わせる意味は。

そして全員センター企画の煽り映像には、5年とちょっと前に同じ横浜アリーナで行なわれた2ndバスラのものが用いられていました。同じ会場だから。本当にそれだけでしょうか。


もう一度、乃木坂を始める。

4期生による原点回帰。

その運営の意思表示のように私には感じられました。
考えすぎですかね笑


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