さて「独断と偏見で選ぶ!価格帯別腕時計ベストバイ2019年版」の第2弾は10~30万円のゾーンです。
対象は2019年に発売されたモデルですが、本数限定のモデルは対象外としています。

価格帯は実勢価格だとブレるので定価で区分しました。
記載の価格はいずれも記事作成時点のもので新品税込です。
また併記している実勢価格は各店舗の表示価格=ポイント還元等を含まない金額となります。

10~30万円部門

アイコン オートマティック 39mm/モーリス・ラクロア

Ref.AI6007
自動巻き。200m防水。SSケース+SSブレス。ケース径39mm

本当に手が届くラグスポ。
この一語に尽きます。

そりゃノーチラスやロイヤルオーク持ってる人から見りゃ鼻で笑われるかもしれません。でもその辺りがかつての倍以上の値段になり、新品なんてほとんどお目にかかれなくなってしまった昨今、アイコンは素晴らしいと思います。

ジラール・ペルゴ「ロレアート」も凄く出来がいい時計だと思うし価格設定も納得がいく範囲なのですが、100万近く出して「インスパイアじゃん」って言わたらショックで立ち直れません。

それに対しアイコンは20万円。この価格でやれることをきちんとやっている印象で非常に好感が持てます。

デザインソースは1990年代の「カリプソ」というモデルだそうです。

そこから引き継いでいるのはベゼル上の6つの爪、ケースと一体化したラグ。まあでもchrono24とかで当時のモデルを見るとペラペラのレディース用クオーツウォッチという感じで現行のアイコンとは似ても似つきません。
ラグスポじゃなくむしろ爪もラグもオメガ「コンステレーション」に似ていますね。経緯はわかりませんがカリプソの復刻を考えているうちにラグスポで行く方に舵を切ったのでしょう。
先に出たクオーツモデルではまだ丸みを帯びていたラグが機械式ではザックリ切られ、正直カリプソの影も形もありません。むしろセイコーダイバーのサムライに近いですね。
しかしこれは英断でした。より「八角形」を意識させるフォルムになり、かなりラグスポ感(「ロイヤルオーク感」とも言います笑)が強まりました。

これこれ、このブレスですよ。これこそアイコン最大のストロングポイント。
まさにこのブレスに金を払う!という感じ。5連ブレス細かいコマでしなやか。フィット感も非常に良し。
レザーストラップモデルもかなりデザイン的には格好いいんですがそれは後々考えればよろしい笑



ダイヤルはクル・ド・パリ(細かいピラミッド状の模様)でベゼルにカリプソ由来の6つの爪。そこにバーインデックスと、落ち着きのあるいい面構えです。どうせなら時分針もジェンタ風にしちゃえば良かったのに…とちょっと思いました笑

表面はブレス含め基本サテンでベゼルの爪部分とサイドの一部がポリッシュ。全体的に面が多いので光が当たった時に表情がある時計です。

最大の弱点はパワーリザーブが38時間と短いことですね。逆に言うとそれ以外ほとんど欠点らしい欠点がない。
定価:214,500円
実勢価格:193,600円~214,500円

200万出しても買えない現在のラグスポなんて、もう金持ちの道楽以外の何物でもありません。そんな時計、私は怖くて腕にはめて外出できない。
やっぱり腕時計はサラリーマンの精一杯の贅沢の範疇に収まっていて欲しい。

アイコンはラグスポの雰囲気を味わえてガシガシ使えてこの価格。収まりが良く華美にならず、ビジカジ両用できる。
なんなら若いサラリーマンの方に「予算20万まででちょっといい時計欲しいんですけどお勧めありませんか」と言われたら全力でオススメできる1本ですね。

バリエーションは文字盤カラーがブルーとブラック。それぞれメタルブレスとカーフレザーストラップがあります。
スーツに合わせるならブラックが無難ですが、ラグスポっぽさを追求するならやっぱりブルーダイヤルかな?

AI6008という42mmのモデル、レディースで35mmのAI6006というサイズ違いもあります。
だいぶ話が逸れますがAI6058というアイコンのダイバーズがあり、これもなかなか面白いモデルです。なんとなくオメガのシーマスター300を思わせる…モーリス・ラクロアはなぜに私にたびたびオメガを連想させるのでしょう笑

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