さて5回にわたって続けてきた「独断と偏見で選ぶ!価格帯別腕時計ベストバイ2019年版」も最終回。第5弾は70~100万円のゾーンです。

今となっては100万超の時計なんてザラにあるのですが、やっぱりこの上はもう限度がないしいわゆる「普通のサラリーマン」が買える価格ではないので…
対象は2019年に発売されたモデルですが、本数限定のモデルは対象外としています。

価格帯は実勢価格だとブレるので定価で区分しました。
記載の価格はいずれも記事作成時点のもので新品税込です。
また併記している実勢価格は各店舗の表示価格=ポイント還元等を含まない金額となります。

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70~100万円部門

エル・プリメロ A384 リバイバル/ゼニス

Ref. 03.A384.400
自動巻き。5気圧防水。SSケース+レザーストラップ。ケース径37mm

いつか手に入れたい時計です。

セイコーダイバーの記事もお読みいただいている方はお気づきかと思いますが、私は歴史的意義のあるデザイン(の復刻)ってやつに弱いんです。
ましてやクロノグラフ好きなら誰もが一度は憧れる「エル・プリメロ」のファーストモデルってある意味究極ですよね。

エル・プリメロとは、毎時36,000振動のハイビートを誇るゼニスの自動巻きクロノグラフムーブメント。
世界初の自動巻きクロノグラフムーブメント…の座はタッチの差でセイコーに奪われたものの、ほぼ同時期に発表され今なお自動巻きクロノグラフの王者として君臨し続ける、腕時計マニアなら知らぬ者はいない名機です。

その歴史も伝説に彩られています。

1969年に華々しくデビューしたものの、1970年代半ばにはクオーツショックの煽りを受けて親会社から製造中止が命じられます。しかしひとりの技術者が設計図や金型を屋根裏部屋に隠し続け、それを元に9年もの雌伏の時を越え復活を遂げます。
その後はゼニスのフラッグシップに留まらず、自動巻きクロノグラフムーブメントの代名詞としてロレックス「デイトナ」など数多のモデルに採用されるほどの存在になります。

そのエル・プリメロが初めて搭載されたのが1969年にリリースされた「A384」。その復刻版です。オリジナルモデルの部品ひとつひとつをデジタル化して忠実に再現したそうです。

この価格帯ですから当然、仕上げも見事の一語。
このクッションケースにザクッと切ったラグ。サテンとポリッシュの抑揚。痺れますね。

 

パンダダイヤルに赤い秒針。コントラストの効いたデザイン。
まさにクラシックにしてアバンギャルド。

37mmという絶妙なサイズ感で細腕さんもニッコリです笑
そしてスケルトンの裏蓋からこの伝説的ムーブメントの挙動を見ることもできます。
定価:935,000円
実勢価格:799,700円

本数限定ではないと聞いていたのですが、現時点で公式サイトを見てもメタルブレスモデルしか掲載されていません。事情はよくわかりませんがこちらだと値段は968,000円となっています。

ちなみに次元大介モデルという超絶男前な限定モデルが2019年末に発売されましたが発売後2日で完売したそうです。


ということで独断と偏見による「2019年版ベストバイ」これにて終了です。

お付き合いいただきありがとうございました。

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