ロスジェネはえてしてこだわりすぎる

カテゴリ:腕時計 > 3針



2022年の後半にセイコーさんはセイコー5標準モデルのラインナップを整理しました。

ここを逃すと入手困難になってしまいますので、気になっていたモデルがある方は要注意です。

「公式HPから消滅」:ディスコンしメーカー在庫限りと思われるのもの
「生産継続」:公式HPに掲載されているため生産継続と思われるもの

在庫は記事作成時点の楽天市場の状況です。

セイコー5日本再上陸時の記事はこちら


同様にラインナップ整理が行なわれたプロスペックスについての記事はこちらです


SKX Sports Style(回転ベゼル)


ベーシックモデル。メタルブレスまたはNATOベルト。

公式HPから消滅

SBSA007 ブラックダイヤルでインデックス&ベゼルの目盛りがゴールド。メタルブレス
在庫:あり(少なめ)
SBSA021 ブラックダイヤル&ブラックNATOベルト
在庫:あり

当サイトはアフィリエイトプログラムで雀の涙未満の微々たる収益を得てはおりますが、本文の内容は100%私の個人的な意見であり忖度は一切ございません。

生産継続

SBSA001 ブルーダイヤル、メタルブレス
SBSA003 ペプシベゼル、メタルブレス
SBSA005 ブラックダイヤル、メタルブレス
SBSA009 オレンジダイヤル、メタルブレス
SBSA011 グリーンダイヤル、メタルブレス
SBSA013 グリーンダイヤルにゴールドの針&インデックス。メタルブレス
SBSA023 ブラックケース、カーキNATOベルト

SKX Suits Style


ミラネーゼブレス、第1弾モデルはインダイヤルの外周がホワイトになったツートンカラーでした。インデックスはヴィンテージのヤケ感を出すベージュ。

公式HPから消滅

SBSA015 ブルーダイヤル
在庫:あり(少なめ)
SBSA019 カーキダイヤル
在庫:あり
SBSA067 シャンパンダイヤルで外周も同色
在庫:あり
SBSA069 シャイニーブルーダイヤルで外周も同色
在庫:あり

生産継続

SBSA017 ブラックダイヤル

Specialist Style


ラバーとレザーのコンビベルト。

公式HPから消滅

SBSA027 ブラックダイヤル
在庫:あり(少なめ)
SBSA071 オールシルバー、ダイヤルはなんというかクラフトレザーのような型押し、ベゼルはエンボスでケースはダメージ加工というやりすぎ感溢れる、だがそこがいいモデル。ベルトはブラック
在庫:あり(少なめ)
SBSA072 071のブラックダイヤル版。ベゼル、ケースそして針とインデックスのフチはイエローゴールド。ベルトはブラウン
在庫:あり

生産継続

SBSA028 ブラックダイヤルでケース、針&インデックスがローズゴールド

Street Style


オールブラックやオールゴールド、セメントなどエッジの効いた意匠。

公式HPから消滅

SBSA063 シルバーダイヤル、メタルベルト。シルバーアクセサリーとかでありそうな「いかつい」フォントのエンボス加工されたベゼル。
在庫:なし
SBSA064 063のピンクゴールド版。
在庫:あり
SBSA066 063のイエローゴールド版。最高にキッチュでクール笑
在庫:なし

生産継続

SBSA025 インデックスまでオールブラック
SBSA127 コンクリート風の「セメント」ダイヤル。それ以外はダイヤル外周含めシルバー。グレーNATO
SBSA173 カモフラ柄ダイヤル、それ以外はブラック。ブラックNATO


スムースベゼル


リリース時の紹介記事はこちら


公式HPから消滅

SBSA047 ブラック文字盤の針とインデックスのフチがゴールド、メタルブレス
在庫:なし
SBSA048 ローズゴールドコンビ、メタルブレス
在庫:あり
SBSA050 イエローゴールドコンビ、メタルブレス
在庫:あり(少なめ)
SBSA051 グレーダイヤル、グレーNATO
在庫:あり(少なめ)
SBSA053 ブルーダイヤル、ブルーNATO
在庫:あり
SBSA055 カーキダイヤル、カーキNATO
在庫:あり
SBSA057 ブラックダイヤル、ブラックNATO
在庫:あり

生産継続

SBSA041 グレーダイヤル、メタルブレス
SBSA043 ブルーダイヤル、メタルブレス
SBSA045 ブラックダイヤル、メタルブレス
SBSA059 オールブラック、ブラックNATO
SBSA129 「セメント」のスムースベゼル版。

ショップ限定系


各ショップの細かなこだわりが反映されたモデル。

SBSA075 インデックスまでオールブラックな025のメタルブレス版。「ザ・クロックハウス」「TiC TAC」限定
在庫:あり
SBSA099 ブルーダイヤル、ブルーとブラックのツートンベゼルにブラックケース、ブラックNATOベルト。「ザ・クロックハウス」「TiC TAC」限定
在庫:なし
SBSA107 ブラックダイヤル、グリーンベゼル。サブマリーナでいうところの「カーミット」カラーリング。個人的にはこれ好きです。「ザ・クロックハウス」「TiC TAC」限定
在庫:あり
SBSA101 ブラックダイヤルにヴィンテージベージュインデックス、そして秒針と「Automatic」ロゴがレッド。こちらはサブマリーナでいえばいわゆる「赤サブ」風ですね。ただしブラックケース、ブラックNATO。「neel」限定
在庫:あり

まとめ


ミラネーゼブレスにツートンカラーの「Suits Style」が、ブラックダイヤルの017以外全滅。個人的には好きなデザインなのですが。017もそう長くはないかもしれません。

「Specialist Style」も同様に028のみ継続。

「Street Style」はオールゴールド系が全滅。そう考えると「セメント」も早いうちになくなるかも。

スムースベゼルは第1弾モデルでゴールドコンビとNATOベルトのものがディスコン。カーキダイヤルはこれで消滅。

ショップ限定系は基本的にはいつディスコンになってもおかしくないですね。

ということで生産継続の中でも017、028、127、129とショップ限定系が気になっている方は早めに動いた方が良いかもしれません。

ちなみに当初は公式HPには残っているが市場に在庫が少ない=不人気なのでディスコンが近いか実は既にディスコンしていると思われるものを「ディスコン近い?」という分類にするつもりでしたがこれに該当しそうなモデルは特に見当たりませんでした。




つい先日「限定コラボモデル5選」という記事を書いたばかりなのですが、早くも新たなる魅力的モデルが発表されてしまいました笑



今回のコラボ相手はホンダ「スーパーカブ」(以下「カブ」)。

言わずと知れたビッグネームですが、念のため説明文を。

 スーパーカブは、本田技研工業株式会社(通称ホンダ)が発売している自動二輪車です。世界中で愛されているホンダを代表する製品であり、1958年の発売から60年以上にわたり、様々な場面や用途で活躍しています。2017年にはシリーズ累計生産台数が1億台を突破。単一シリーズとしては世界一売れている乗り物です。(セイコー公式サイトより引用)

SBSA181(スーパーカブ)

生産本数:世界6,000、国内300
発売時期:2022年11月11日
税込価格:47,300円
入手困難度:★★★★(発売前に完売と予想)
※入手困難度は★5つが「最も入手しにくい」

 

人気定番カラーであるタスマニアグリーンメタリックのカブをモチーフにした、グリーンとオフホワイト(クリーム色に近い)の組み合わせ。差し色のオレンジも効いています。

ダイヤルは「正面から見たカブ」を模したもの

もちろん大胆なカラーの切り替えが目を引くのですが、このモデルは全体的にインデックスが独特で好きですね。

11時から1時位置のインデックスでヘッドライトとウィンカーランプを表現しているとのこと。私には12時位置はヘッドライトではなくかの有名な「遮光器土偶」の目に見えます笑
その他各時の正方形インデックスも良いですね。

6時位置にはカブのエンブレム。
ナイロンストラップもグリーンとオフホワイトのツートンで「SuperCub」ロゴと「HONDA」マーク。
リューズに施された燃料ゲージもカワイイ。

細部までこだわったほぼ完璧なデザインではないでしょうか。

あえて、本当にあえて言うならば6時位置の「Automatic」ロゴが「HONDA」だったらなお良いのに…とは思います。

でもカブのイメージを見事に時計のデザインとして落とし込んでいますね。

 

発売日は2022年11月11日。

カブの人気に加えこのデザインですからこれも予約完売してしまうんじゃないかな。
記事作成時点では楽天市場で予約可能なショップはありませんでした。(受付開始前のショップもあるかもしれませんが)

当サイトはアフィリエイトプログラムで雀の涙未満の微々たる収益を得てはおりますが、本文の内容は100%私の個人的な意見であり忖度は一切ございません。
ベースはいつも通り「ボーイ」。すなわちスペックも「いつもの」です笑

サイズは厚さ 13.4mm、横 42.5mm、縦 46.0mm。
ケースはSSで10気圧防水、ハードレックスガラス風防に裏蓋スケルトン。
ムーブメントはデイデイト表示の4R36。日差+45秒~―35秒、パワーリザーブ約41時間のエントリー機。

セイコーさん公式の特設サイトもかっこいい写真満載です。



前回の「ウルトラセブン」に続き、昭和中期のビッグネームとのコラボ。

セイコー5スポーツ自身も1968年初出なので、同じように長きにわたり愛されてきたもの同士ならではの「しっくり感」みたいなものがありますね。

ロスジェネの私としては、今後も昭和レトロ系のコラボ路線が続くようなら楽しみです。

ただ限定本数はもうちょい増やしてくれないかな…




2019年9月に日本国内正規販売を開始(以下「リローンチ」)したセイコー5。

当ブログ内の関連記事インデックスです。

ベースモデル別


※新しい記事が上です

ボーイ系・標準モデル


セイコー5、「ボーイ」のボーイズサイズリリース!そして値下げ解禁!

セイコー5、ディスコンした&しそうなモデルたち【2023年1月版】
 2022年後半に標準モデルのラインナップ整理が行なわれたので対象をまとめました。

独断と偏見で選ぶ!価格帯別腕時計ベストバイ① アンダー5万円部門【2020年版】
 「ボーイ」スムースベゼルをアンダー5万円部門のベストバイに選出しました。

復活セイコー5、実機インプレッション その2
 SBSA003と025の実機を見ての感想です。

復活セイコー5、実機インプレッション
 SBSA019と028の実機を見ての感想です。

セイコー5、待望の日本逆上陸!
 リローンチと第1弾モデルの発表を受けて書いた一番最初の記事です。


ボーイ系・限定モデル


SBSA181、スーパーカブ×セイコー5のワールドフェイマスMade in Japanコラボ

セイコー5、限定コラボモデル5選!(無論極私的)
 リローンチ3周年を記念して、コラボモデルの中で個人的に好きな5本を選びました。

セイコー5のコラボモデル連発(ジョジョ、ブライアン・メイ)について思うこと
 限定商法についてちょっと批判的なことを書いています笑


ミリタリー系


セイコー5の新作は伝統のミリタリーデザイン!


記事公開時期(古い順)


※タグ「セイコー5」ボタンを押すと新しい順に表示されるので、その逆です

SBSA041,SBSA043,SBSA045,SBSA047他 セイコー5、次の一手は「ボーイ」のスムースベゼル!

セイコー5がまたコラボ!今度は「ストリートファイターⅤ」

独断と偏見で選ぶ!価格帯別腕時計ベストバイ① アンダー5万円部門【2020年版】

セイコー5の新作は伝統のミリタリーデザイン!

セイコー5、ミリタリーデザインの第2弾はアビエーション!

SBSC001,SBSC003,SSK005KC セイコー5GMT、晴れて上下半々のツートンベゼルに!

セイコー5、限定コラボモデル5選!(無論極私的)

SBSA181、スーパーカブ×セイコー5のワールドフェイマスMade in Japanコラボ

セイコー5、ディスコンした&しそうなモデルたち【2023年1月版】

セイコー5、「ボーイ」のボーイズサイズリリース!そして値下げ解禁!



2019年9月に日本国内正規販売を開始(以下「リローンチ」)したセイコー5。
その3周年を記念して今回はこんな企画を。

「祝3周年!セイコー5、限定コラボモデル5選!」

セイコー5には様々なバリエーションがありますが、いわゆる標準モデル以外に数多くの「生産限定(数量限定)モデル」が存在します。

それは基本的に外部のブランドや著名人、そして作品とのコラボレーションもの。(ごく一部の例外を除く)

そんな「コラボモデル」はリローンチ以降のセイコー5のひとつの特色にさえなってきました。

個人的には「コラボ相手が好きな人が買えばいい」と思っています。

『ONE PIECE』とのコラボなら作品のファンの方がコレクターズアイテムとして購入するのがあるべき姿ではないかと。そして結果的に腕時計も好きになってくれればなお良し、みたいな感覚です。
逆に好きでもない作品のコラボグッズを身に着けるのもどうかと思いますし。

ただそんな私でも「こりゃカッコイイ!」と思うモデルがこの3年の間にいくつも登場しましたので、リローンチ3周年を機に記事にしてみました。

ランキングではなく順不同です。新しい順に並べています。
入手困難度は★5つが「最も入手しにくい」です。

SBSA195(ウルトラセブン)

生産本数:世界3,400、国内777
発売時期:2023年1月
税込価格:51,700円
入手困難度:★★★(発売前に完売と予想)
 

言わずと知れたウルトラセブン。

「ウルトラ警備隊の正式支給品」がイメージコンセプトとのことですが、その制服と同じブラックとシルバーグレーを基調にしたカラーリングで綺麗にまとまっています。

さらに1968年の「セイコー5スポーツ」オリジナルモデルのニュアンスも纏っており、インデックス間を結ぶサークル(これもレイルウェイと呼ぶのでしょうか?)なんかはこちらの要素ですね。

ダイヤル外周から離れたインデックスというこのモデルにしかない意匠もポイント高い。

ウルトラセブンとセイコー5スポーツオリジナルの要素が全く矛盾なく組み合わさった非常に優れたデザインだと思います。

記事作成時点ではまだ各ショップで予約できる状態ですが、個人的には作品の人気とこのデザインを考えると予約完売してしまう可能性が高いと考えています。

SBSA177(河村康輔)

生産本数:世界3,000、国内200
発売時期:2022年9月
税込価格:52,800円
入手困難度:★★★★★(既に完売し中古プレ値)

 

河村康輔氏はコラージュアーティスト、グラフィックデザイナー、アートディレクター。
特徴は1970年代のセイコー人気モデル「タイムソナー」からインスパイアされた、半透明のダイヤル・針とカラーリング

もちろんそこが素晴らしいのですが、それ以外では個人的には9時位置の「AUTOMATIC」ロゴが好きですね~。

まあ一目惚れする人続出だったのでしょう、発売前に予約完売して現在は若干数がプレ値で出ています。さらに本数が少ない色違いの「SRPJ43JT」もあるのですが、言わずもがな。

SBSA164(HUF)

生産本数:世界300、国内200
発売時期:2022年4月
税込価格:47,300円
入手困難度:★★★★★(既に完売し中古プレ値)


出典:セイコー公式サイト

プロスケートボーダーのキース・ハフナゲルによって設立されたライフスタイルブランドHUF。

ゴールドのケースにグリーンダイヤル。
そして現行セイコー5ではほとんどないドレスウォッチライクなバーインデックス。(上の「ウルトラセブン」が発表されるまではオンリーワンの意匠でした)

いやこれまた格好いい。ゴールドウォッチなのに派手であると同時にレトロ。なかなかこのデザインは出てこないよなあ。

SBSA145(BAIT)

生産本数:世界300、国内100
発売時期:2021年11月
税込価格:51,700円
入手困難度:★★(まだ新品購入可能?)

アメリカ発祥のセレクトショップBAIT(ベイト)。
実は同時期にもう1本オールブラックで鉄腕アトムの内側(要するにウォーズマンの素顔状態)がダイヤル全面に浮かび上がるという超クールなSBSA147をリリースしており、そちらは限定2,000本でしたがほどなく完売。

出典:セイコー公式サイト

それに対してこちらは発売後1年近くが経過しますが、つい先日までセイコー公式オンラインショップで購入できました。(記事作成時点では「お探しのページは見つかりません」なので売り切れたかも?)

不人気笑
原因は…値段でしょうね。標準モデル+約2万円という設定の割にはお金かかりそうなパーツが見当たらない笑

いやでもこれ、デザイン的には最高じゃないですか?

インデックスも針の夜光も文字盤までクリーム色。ベゼルはグレー。どちらも色褪せたヴィンテージテイスト。ベゼルのフォントが細いのもヴィンテージっぽいですね。
6時位置の湾曲した「PRECISION TIMEPIECE」がスマイルマークの口みたいでワンポイントになっています。

実際には回転ベゼル+ホワイト(の退色した)ダイヤルというヴィンテージウォッチはかなり珍しい…というかほとんどないような気がしますが、「なんとなくありそう」だし「間違いなく格好いい」

これで横幅36mm、厚さ11mmとかなら本当に「素軽いヴィンテージウォッチ」感満載で完璧なんですけどね。

SBSA036(ジョジョ)

生産本数:1,000
発売時期:2019年11月
税込価格:51,700円
入手困難度:★★★★★(既に完売し中古プレ値)

 

リローンチしたセイコー5最初のコラボモデルだった『ジョジョ』。
これまた発売後即完売でした。

ジョジョでなければありえないゴールドとパープルという組み合わせ
実にゴージャスであり、かつデザインとして破綻していない。

私はどういう服装と組み合わせればよいのか全く分かりませんが笑、格好いいのは間違いないです。

ちなみにかなりゴツいプレミアムがついています。


ベースはすべてSKX=ボーイ系ですので以下の通り共通の基本スペックとなります。

サイズは厚さ 13.4mm、横 42.5mm、縦 46.0mm。
ケースはSSで10気圧防水、ハードレックスガラス風防に裏蓋スケルトン。
ムーブメントはデイデイト表示の4R36。日差+45秒~―35秒、パワーリザーブ約41時間ですからエントリー機ですね。

結果的にすべて標準モデルとは違うインデックスデザインのものになりましたが、意図したわけではありません。
HUFのもう1本(SBSA163)とか国内販売されていないローイングブレザーズとのコラボとか、標準インデックスでも魅力的なモデルがあります。

個人的には限定商法ってあんまり好きじゃないので煽るようなことは書きたくないのですが笑、ものによっては予約完売するのでビビッときてしまった場合は早めに動いた方が良いかもしれません。

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「独断と偏見で選ぶ!価格帯別腕時計ベストバイ2021年版」の第4弾は20~30万円のゾーンです。昨年までは10~30万円でひとくくりだったのですが、毎年このゾーンに取り上げたい時計が多いので今年から分けてみました。
対象は2021年に発売されたモデルですが、本数限定のモデルは対象外としています。

価格帯は実勢価格だとブレるので定価で区分しました。
記載の価格はいずれも記事作成時点のもので新品税込です。
また併記している実勢価格は各店舗の表示価格=ポイント還元等を含まない金額となります。

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20~30万円部門


シリーズエイト 870/シチズン

Ref. NA1004-87E
自動巻き。10気圧防水。SSケース+SSブレス。ケース径40.8mm

8年ぶりの復活となった、シチズン・シリーズエイト。

直線で構成され無骨ながら質感の高いケース、ラグ、ブレスに円を強調したベゼルとドレス系の顔を合わせるという実に絶妙なデザイン

まさに和製「本当に手が届くラグスポ」に仕上がっています。
そして直接の比較対象であろうモーリス・ラクロア「アイコン」が外装に全振りしているのと比べるとこちらは高精度ムーブメント+強化耐磁という高い実用性も備えており、ミドルハイ機(「ザ・シチズン」に次ぐ)として恥じるところのないスペックを備えているのが好感

こちらの時計については以前に記事にしていますのでその魅力の詳細はこちらをご覧ください。


定価:220,000円(税込、以下同じ)
実勢価格:210,000円~(楽天市場調べ、以下同じ)

基本、定価です。実勢価格がアンダー20万だったらなあ、とは思いますね。

シルバーとブルーのバリエーションも出ています。
さて、ベストバイはこちらなのですが既に記事にしている時計ですので「次点」も発表します。

20~30万円部門・次点


ドルチェヴィータ/ロンジン

Ref. L5.757.4.73.9
自動巻き。3気圧防水。SSケース+レザーベルト。ケース径27.7mm

スイスの名門、ロンジン。

かつて(10年ほど前)はオメガと共にスウォッチグループ内でのミッドレンジを担う存在でした。

しかしあれよあれよという間に価格が上がり高級時計の域に達してしまったオメガ(仕上げも非常に向上しましたが…)とは異なり、ロンジンは機械式で20万円台からクロノグラフ等でも40万円台に収まる価格帯を保っています。

腕時計価格の全体的な高騰により、当時はミッドレンジだったこの価格帯をもはやリーズナブルと感じてしまうのが悲しい。

ここまで書いてきて気づいたんですが今回のベストバイ、ものの見事にスウォッチグループのメーカーが並んでいます。

ティソハミルトン、そしてロンジン。
グループ内のメーカーをレンジ分けしていることが知られていますが、その棲み分けがきちんとされているというのを図らずも私が実証してしまいました笑

ちなみにグループ内での各レンジの呼称はスウォッチが「ベーシック」、ティソとハミルトンは「ミドル」、ロンジンは「ハイ」そしてオメガが「プレステージ・ラグジュアリ」です。

話を戻すと、ロンジンのイメージはクラシカルな正統派。
悪く言えば地味なんですが、渋くて通好みともいえますね。
近年では名門ならではの莫大なアーカイブからの復刻も積極的に行なっています。

個人的には費用対効果が高いブランドのひとつだと思います。
(知名度はそれほど高くないので「ステータス」という効果を求めるならば下がりますが)

今回取り上げるのは「ドルチェヴィータ」。

レクタンギュラー(長方形)の時計です。

個人的にはレクタンといえば「エレガント」
落ち着いた大人の時計というイメージ。なんとなく「文化系」という気もしますね。「女性が好む」というイメージもありますがきっとこれはただの偏見でしょう。

ジャガー・ルクルト「レベルソ」やカルティエ「タンク」、そしてジラールペルゴ「ヴィンテージ1945」など、歴史ある名門からそれぞれのメーカーを代表するような名作が出されています。
とはいえどれも名作だけあってそれなりのお値段。(機械式のレベルソで定価70万円台~)

その点こちらのドルチェヴィータは20万円台前半。

こういうクラシカルなデザインを安っぽくなく作るのって難しい…かどうかは知りませんが笑、まあそれを実現しているメーカーって少ないんですよ。そういう意味でロンジンは非常に貴重な存在だと思います。

 

デザインも好きですね。

多くの直線で区切られたいわゆるアールデコ調のダイヤル。クラシカルなフォントのアラビアインデックスにブルースチール針。中ほどにリングをかませたリューズ(呼び方はあるのでしょうか?)もエレガント。

サイズは厚さ10.1 ㎜、横27.7 ㎜、縦43.8 ㎜。
スペックは自動巻きでパワーリザーブ約45時間。サファイヤクリスタル風防で3気圧防水となっています。

定価:229,900円
実勢価格:229,900円

このダイヤルデザインではベルト違いで3種類のバリエーションがあります。
ブラックレザー、ブルーレザー、そしてメタルブレス。個人的にはブルーレザーが一番好きですが、使い勝手という意味では限定されますね。なぜかメタルブレスでも同価格なのでコスパ重視ならそれもありです。

ダイヤル違いではローマンインデックスのモデルもあります。

 

まあレベルソとかタンクを何のためらいもなく買える金銭感覚をお持ちの方はあちらを買えばいいんですよ。

でもこの価格帯に抑えて、クラシカルな時計をきちっと作り上げているロンジンは素晴らしいと思います。

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