ロスジェネはえてしてこだわりすぎる

タグ:白石麻衣

タオル補正
2023年6月26日、『乃木坂工事中』内で32ndシングルの選抜メンバーが発表されました。

センターは井上和。

彼女以外を予想する方が難しいぐらいの大本命でした。

異論なし。


こんなにも異論が出ないセンターというのは乃木坂史上でも珍しい。

というか、やはりあの人しか思い浮かびません。

白石麻衣

当たり前のことですが、私は「誰も、誰かの代わりになんてなれはしない」と考えています。

なので今回のこれも別に「まいやんの後継者」とか言うつもりはないんです。

ただ、和ちゃんにはまいやんを思い起こさせる要素が多いなあと。

何と言っても、他メンバーのファンも「認めざるを得ない」際立つ美貌かつ「アイドルっぽくない」顔立ち

そのビジュアルに似合わぬフレンドリーな振る舞い。(ふたりともその美貌ゆえに必要に迫られて身につけたものなのではないか、なんて勝手な想像をしてしまいます)
さらにバラエティをやり切る姿勢。

そして、同期で2番目の表題センター。

加入時点から注目を集め、表題曲センターを待望されるも同期に先を譲ります。
ふたりが初センターを「待った」期間は奇しくも同じ1年半でした。

これたぶん、「待望の」と感じさせる絶妙なタイミングなんだと思います。

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そしてもうひとつ、まいやんと和ちゃんに通じるものがあるとすれば、それは信頼感


その後の5期生の躍進によって忘れている方も多いかもしれませんが、個人的には2014年の文春砲の次ぐらいにグループが傾いたと思っています。
もちろんグループ自体のビジネスの規模が当時とは全く違うので、あの時のように「乃木坂がなくなっちゃう」とまでは思いませんでしたが。

そこに射し込む光のひとつが賀喜遥香の笑顔
もうひとつが『絶望の一秒前』と『新・乃木坂スター誕生!』で見せた5期生の姿でした。
(アルさん自身がその後の活躍、とりわけ『超・乃木坂スター誕生!』のスキットでの振り切った姿で着実に支持を拡げていったという要素もありますが、それはまた別の話)

私自身、一連の騒動にはかなり落胆していました。

それでも『絶望の一秒前』のMVを観た時。
そして岡本姫奈と中西アルノが活動休止という異常事態の中でのスタートとなった『新・乃木坂スター誕生!』初回。そのラストで『小さな恋のうた』を歌う5期生9人の姿を観た時。

そこで感じたのは、それこそ「真っ暗な未来をこじ開ける」ような眩さと強さ

その中心にいたのは井上和でした。

多くのファンが思ったはずです。
『絶望の一秒前』とはすなわち「まだここには希望がある」ということだ、と。

功罪でいえば圧倒的に「罪」の方が大きいアルノ事変ですが、井上和のアンチを作らなかった…というか彼女が抜擢センターだった場合に比べ減らした(であろう)ことは数少ない「功」のうちのひとつでしょう。

そして結果として今回、和ちゃんを満場一致のセンターとして誕生させることができたのはグループにとって非常に大きい。

率直に言って、アルノ事変は10年目のトップアイドルグループとは思えない失態でした。
でもその中にさえポジティブな要素を作り出してしまうという、いい意味での「強かさ」を示した乃木坂。

個人的には1期2期がいなくなって一番弱くなるのがその部分ではないかと考えていたので、嬉しい誤算と言えるでしょう。

話を井上和に戻します。

この先彼女がどんなエースへと成長するのか

白石麻衣のようにセンターにはあまり立たないけれど紛れもなくグループの顔となるのか。
西野七瀬のようにセンターに立ち続けるのか。
齋藤飛鳥のようにグループの歴史をつなぐ架け橋になるのか。(30thの個人PVによれば8期生加入前に卒業してしまうようですが…)

こんな煽り方をしておいて言うのもなんですが、誰のようにもならずに井上和の歴史を作ってほしいと思います。
「俺を含め、誰の言うことも聞くなよ。」みたいな感じです笑


続きます。

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びーむ色調補正3
前の記事ではDAY1の印象に残ったシーンを纏めました。



当記事ではDAY2について。

『Actually…』の完成形


セットリストはこちらです。

Overture

<2017年>
01. インフルエンサー(センター:齋藤飛鳥、山下美月)
02. 逃げ水(センター:岩本蓮加、与田祐希)
03. いつかできるから今日できる(センター:齋藤飛鳥、賀喜遥香)
04. スカイダイビング(センター:秋元真夏、梅澤美波)
05. 三番目の風(センター:与田祐希)

<2018年>
06. 日常(センター:久保史緒里)
07. 誰よりそばにいたい(センター:佐藤楓)
08. キャラバンは眠らない
09. ジコチューで行こう!
10. 空扉
11. 帰り道は遠回りしたくなる(センター:西野七瀬)

<2019年>
12. ありがちな恋愛(センター:齋藤飛鳥、山下美月)
13. 夜明けまで強がらなくてもいい
14. Sing Out!
15. 4番目の光

<2020年>
16. 毎日がBrand new day
17. I see...
18. しあわせの保護色(センター:秋元真夏、齋藤飛鳥→白石麻衣)
19. シンクロニシティ(センター:白石麻衣)
20. 世界中の隣人よ
21. Route 246

<2021年>
22. 僕は僕を好きになる
23. ごめんねFingers crossed
24. 君に叱られた
25. 最後のTight Hug(センター:生田絵梨花)

<2022年>
26. 絶望の一秒前
27. 届かなくたって…
28. Actually…

29. 制服のマネキン(センター:遠藤さくら)
30. 世界で一番 孤独なLover(センター:齋藤飛鳥)
31. 他人のそら似
32. おいでシャンプー(センター:秋元真夏)
33. 夏のFree&Easy(センター:賀喜遥香)
34. 太陽ノック(センター:筒井あやめ)
35. 裸足でSummer

<オーケストラコーナー>
36. きっかけ
37. サヨナラの意味(センター:秋元真夏)
38. 君の名は希望(センター:齋藤飛鳥)

EN1. ガールズルール
EN2. ロマンスのスタート
EN3. 乃木坂の詩


DAY2は2017年から2022年の曲を中心にしたセトリということで、古参のおっさんからするともう最近の曲たちです笑

印象に残ったシーンを挙げていきます。

この日のビジュアル仕上がってんなあメンは休養十分で出走の与田祐希

影ナレは乃木坂46合同会社代表、今野義雄氏。

オープニングは5期生から順に期別での登場。
5期生井上和に触発されたか、遠藤さくらが「4期生でーす!」と彼女らしからぬ元気さで挨拶。すると梅澤美波も負けじと声を張り上げ、鈴木絢音はもはやヤケ気味に「2期生でーす!!」。
その後まったり登場する1期生というコントラストも良かった。

『逃げ水』。大園桃子の位置に立ったのは岩本蓮加でした。

この日の『スカイダイビング』はちゃんとヒコーキ振り付けやってくれて嬉しかった笑

『三番目の風』、こちらのセンターは与田祐希!走りながら「桃」ポーズを決めてみせます。

『日常』センターは久保史緒里。これについては別途書きます。

『誰よりもそばにいたい』。
佐藤楓が語るアンダラへの想い。7万人のうち何人に届いたかはわからないけれど。
ラストをハモったのはアンダーの矜持でしょう。

齋藤飛鳥のMC「生きて帰れないぐらい頑張らないと」。

そして西野七瀬登場。『帰り道は遠回りしたくなる』。
後ろで大泣きする佐藤楓

間のVでの遠藤さくらの「先輩のポジションに入るプレッシャーって本当に凄くて」という発言。

雨の中での『夜明けまで強がらなくてもいい』。

『Sing Out!』で顔を見合わせてニッコリするれんたま=岩本蓮加阪口珠美

『しあわせの保護色』では背後の仕切り板が動いていて「まいやん出るな」から予想通りの白石麻衣登場。予想通り泣く梅澤美波

『世界中の隣人よ』。
目を潤ませる山下美月。大きく息をつく早川聖来
コロナ禍初期の全てが突然に止まったあの日々は、メンバーにとって我々の想像以上に辛い時期だったのだろうと思わせます。

『ごめんねFingers crossed』で前日同様に美しい掛橋沙耶香

そして『最後のTight Hug』で生田絵梨花登場!他事務所の人も来た!即泣く秋元真夏岩本蓮加梅澤美波そして久保史緒里という3期生たちも軒並み泣いています。

ここまでの25曲で「今日はここまで」が流れますが、いやこの日は2022年も含むはずでは笑

そして『Actually…』のイントロが流れ、中西アルノが真ん中に進み出ます。
ややまばらな拍手。歌い出した彼女は涙声でした。

中西さん一本かぶりだったオリジナルとは歌割から変更されていました。
「普通の」乃木坂のシングル曲のようにメンバーが順に歌い繋いでいき、それに伴い順に抜かれていくカメラワーク。

オリジナルと(中西さん活動自粛中の)齋藤飛鳥・山下美月Wセンター版を足して2で割ったようなこの日のバージョン。

私は、これこそが『Actually…』の完成形だと感じました。

騒動を受け止めつつ、中西さんをスポイルしない。
まあ言ってしまえばそのバランスを取りにいっただけだとは思います。

それはその通りなのですが、思いのほか出来がいい。
オリジナルがいかに「出来上がりを無視してインパクトだけ狙いにいった」ものであるのかを浮き彫りにしたというか。

Wセンターバージョンの時も同じこと言いましたけど、最初からこれやっときゃ良かったんですよ。

ひとつだけ苦言を呈すなら、Wセンター版では裏センターとして存在感を発揮していた与田祐希が中西さんの陰に隠れて完全に見えないのでポジションを半ずらしにしてほしいです笑

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とてもとても幸せな時間


バスラの印象に残ったシーンに戻ります。

『Actually…』の余韻が残る中、モニターには遠藤さくらが27thシングルでセンターに選ばれた際のブログが映し出されます。

 とにかく私は、
 どう思われても何を言われても、ただ前を向いて頑張り続けるしかないです。



そこからの『制服のマネキン』。半泣きのさくちゃん。震える指先。

齋藤飛鳥の「ここにいるみんなのことがとっても大切です」という言葉。

レアなフルサイズの『裸足でSummer』!

アンコール、メンバーが東側ステージと西側ステージに分かれて登場することがアナウンスされ、ひとりずつ交互に発表していきます。6thバスラ「シンクロニシティライブ」のアンコールで神宮と秩父宮のメンバーを交互に発表したやつの再現ですね。

ここで卒業生も登場することが発表され大歓声。本編には出演しなかった高山一実松村沙友理も登場。

いくまいさゆ=生田絵梨花白石麻衣松村沙友理の揃い踏み。

そしてまいやんが叫びます。

 日産スタジアムぅ~
 出し切れぇぇぇ~!!

『ガールズルール』。
もう場内は完全に歯止めが利かない状態になっていました。

白石麻衣松村沙友理の「バルシャーク」。その視線の先にはバナナマンのふたり。日村さんの本家(ではない)バルシャーク。とてもとても、幸せな時間。

続く『ロマンスのスタート』で煽ろうとするも息が切れて声を出せない西野七瀬

気がつけば生田絵梨花齋藤飛鳥をガッチリと「生田固め」に捕らえ、西野七瀬にハグされた与田祐希が大粒の涙を流していました。

なんだ。なんだこれ。
もう二度と見られなかったはずの光景が、今まさに繰り広げられている。

幸福感、いや多幸感。

ずっと甘噛みする高山一実すらそれを増幅します。

秋元真夏の締めの言葉がまた良かった。

 素敵なメンバーたちと一緒に乃木坂を作ってこれたことが、人生の誇りになりました

キャプテンになってから彼女は力のある言葉を語れるようになったと思います。


続きます。

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