ロスジェネはえてしてこだわりすぎる

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タオル補正
『世界中の隣人よ』
感染拡大防止の呼び掛けを目的として作成された楽曲。新型コロナウイルス対策の活動支援を目的として配信シングルとしてリリースし、その収益を全額寄付する予定。
2020年5月25日公式Youtubeチャンネルで公開。歌唱メンバーは白石麻衣を含む全在籍メンバー、ならびに卒業生11人。

本当に大きなグループになったもんだ


イントロのリフは『羽根の記憶』にだいぶ似てますが、楽曲全体としては『悲しみの忘れ方』ですね。合唱曲っぽい、というか実際に合唱曲をイメージして作られたのでしょう。シンプルなメロディ。アレンジもピアノとストリングスを中心にした実にシンプルなもの。

『忘れ方』も名曲と評価される方が一定数おられるのは承知しているのですが、個人的には正直あまりこういう曲はピンと来ないんです。

でもそういうことじゃないですよね。

こういうチャリティーソングを乃木坂が歌うようになった。
まずそのこと自体にちょっと感慨深いものがあります。

『忘れ方』では深く傷ついた自分と目の前の彼女を励ます歌でした。
それがこの『隣人』では見知らぬ「あなた」への愛情と感謝を歌っています。

『忘れ方』はドキュメンタリー映画の主題歌で『隣人』はチャリティーソングなんだから当たり前かもしれません。

でも、この歌詞をてらいもなく歌える、歌っても恥ずかしくないグループに乃木坂がなった。

今の状況の中で世界に向けてメッセージを発信するグループになった。
本当にビッグネームになったんだな、って思いました。

予想通り、でも胸が締めつけられる


そしてMV。
やっぱり泣きそうになりました。



以下、順に好きなポイントを挙げていきます。(カッコ内はMVの時間)

公式サイトに「卒業生多数参加」「神宮球場の現在の様子」と明記されてたので心構えはできていました。

それでもやっぱり、白石麻衣で始まったAフレにそのまま西野七瀬が登場した時(0:43)はウッと来ました。予想通りなのに、胸が締めつけられる。

サビ前、星野みなみがふと外を眺めるシーン(1:21)では『羽根の記憶』で彼女が見せた同じ仕草を思い出します。彼女はこういう「ふとした」表情が本当に上手いですよね。

そして若月佑美と衛藤美彩の美形コンビ(1:38)。
さらに斉藤優里と能條愛未というグループに明るさを加えていたふたり(1:46)が続き、ソファの上に胡坐をかいてゆらゆらと揺れる生駒里奈(1:51)で1番が終わります。

ほんの少しふっくらしたように見える生駒ちゃんの、ずっと何かと闘っている感のあった彼女とは違う、穏やかで柔らかな表情。安定感がありすぎて若干影のフィクサー風味もありますが笑

1番は1期生たちでまとめられていました。

みんな大人になったなあ。
でもやっぱ今も乃木坂だな。そんなことを感じました。

間奏で描かれる人気のない東京の風景がまた切ない気分にさせ、2番に入ります。

そこでいきなり登場するのが斎藤ちはると市來玲奈の局アナコンビ(2:14)。ちょっとしたサプライズですね。

その後は2期生以降の後輩たちが登場してきます。

その中でも特に、大園桃子の彼女にしか出せない陽だまりのような表情(2:39)が素晴らしい。

ぶりっ子をする新内眞衣(2:55)を挟み、2番でサビへのブリッジを務めたのは久保史緒里のまっすぐな瞳(3:04)。

ストレッチする遠藤さくら。歯を磨く賀喜遥香。そして丼でメシを喰らう松村沙友理笑(3:15)
ビジュアルの強い3人がそれぞれの魅力全開。個人的にはここの流れが一番好きです。

伊藤かりんと相楽伊織。卒業したふたりの暖かなイメージ(3:22)。
岩本蓮加の自粛期間中も完成度が上がっているんじゃないかと思わせるビジュアル(3:27)。


立ち昇る乃木坂感


そして大間奏。

閑散とした神宮球場が映し出されます(3:53)。
そこから紫のサイリウムで埋め尽くされたライブの映像(4:21)に切り替わり、さらに無人の神宮が再び紫の海となるCG(4:33)へと。

そりゃ色んなこと思い出して、もう二度とこんな日が来ないかもしれないとも思って胸が締めつけられますよ。

 ララララ ラララララ…

いつかまた。その願いが空へと羽ばたきます(5:09)。

そして一番心を揺さぶられたのは5:22からのメンバー連打。

桜井玲香能條愛未北川悠理伊藤理々杏早川聖来衛藤美彩市來玲奈矢久保美緒林瑠奈伊藤かりん掛橋沙耶香金川沙耶黒見明香弓木奈於松尾美佑斉藤優里相楽伊織中村麗乃阪口珠美佐藤璃果若月佑美斎藤ちはる吉田綾乃クリスティー田村真佑佐藤楓柴田柚菜生駒里奈

1期も2期も3期も4期も新4期も卒業生も。

16歳から27歳までいて。入りたての新人から局アナからレジェンド(そして人妻)までいて。ビジュアルもキャラクターも表情もそれぞれで。

さらに言ってしまえば卒業生を除けば主にここまでのシーンで取り上げられていなかった、比較的地味なメンバーたちで。

それでも皆が醸し出す、驚くほどの乃木坂感。

以前24th選抜に関する記事でこんな文章を書きました。

 私の思う乃木坂は眩いほどの純白ではなく、生成り。

 『シンクロニシティ』のMVを思い出してください。メンバーたちが着ていた衣装は確かに純白でした。しかしその撮影場所はスポットライトに照らされたステージではありませんでした。窓から差し込む木漏れ日を背に踊る彼女たち。その姿は柔らかな色味を纏っていました。



そして今回の『隣人』。
屋内での撮影。多くのメンバーは恐らく自宅なのでしょう。カーテンや壁の前で歌っているため、全体の色味は柔らかなアイボリー。生成り。

そして彼女たちから立ち昇る「乃木坂感」。

生駒ちゃんが『シンクロニシティ』のMVを観た時に言ったのと同じ台詞が頭に浮かびます。

 ああ…乃木坂だ

こんな状況でも、ここには確かに乃木坂があって、今も「やっぱ乃木坂だな!」と思わせてくれる。

きっと私はこの僅か14秒の間にそのことを感じて感動したんだと思います。

初代キャプテンで始まり、同じく初代センターで締めているのもいいですね。

そして締めの生駒ちゃん前で柴田柚菜が発する「乃木坂感」の強さたるや。
乃木坂の熱狂的なファンである彼女がこうしてそれを体現しているのはなんだかとても素敵なことだと思います。


離れてもみんな乃木坂。

これまで誰かの卒業を見送る時、残される側のメンバーがたびたび口にしてきた言葉です。

今回のMVはこの言葉が紛れもない真実であることを目に見える形で証明してくれたという意味でも非常に意味深いものとなりました。

乃木坂LLCの本気、見せてもらいました。

タオル補正

『I see…』
乃木坂46、25thシングル『しあわせの保護色』のカップリング。歌唱メンバーは4期生11人(4期追加メンバーは参加せず)。

前の記事はコロナ禍の真っ只中にある日本でこの曲が流れる意味、みたいな大上段に構えた内容でしたが、ここでは打って変わってMVのメンバーのここが可愛い!ということをつらつらと書きます。久保史緒里ばりに秒刻みで笑

チームの魅力×個人の魅力


ストーリー部分+衣装でのパフォーマンスという、まあ非常によくある構成。
でもストーリー部分ではとにかく笑顔全開でメンバーの仲良く楽しげな様子を見せて4期のチームとしての魅力を伝え、衣装に着替えてのラスサビでは各個人の綺麗さ・可愛さを強調するという2段構えなのは効果的ですね。

そして改めて思うのは4期の「乃木坂感」。
派手派手な曲にカラフルでスピーディなMVなのにクドくならずに何度も観れる。
これはやっぱり乃木坂らしさですよね。1期生の持つ「いい意味での押し出しの弱さ=奥ゆかしさ」が4期にも継承されていると感じます。

以下、それぞれのメンバーの見どころについて。

柴田柚菜
2:30の笑顔全開。普段は声も小さくて体温低めな感じなのに、笑うとニッコニコな彼女。そのギャップがキュートだし観ていて幸せな気にさせられます。
ひとりだけ短いスカートの服装なんでちょっとドキッとしてしまったのは内緒です。

清宮レイ
いつでも笑顔のサンフラワー。全編を通じて最高のハッピー製造機ですが、特に1:49の黒子を追いかけるシーンで前を見て走らなきゃいけないのに思いっきり横のカメラを見て笑っちゃってるとこが可愛い。

このMVのハッピー感を支えているふたりでしょう。言葉にするとなんだかバカみたいですけど、笑顔ってホント大事。

筒井あやめ
3:59からのNGシーンの愛くるしさたるや…圧倒的。
顔に布がかかって「わー!」って感じの手が萌え袖と相まってめちゃめちゃ可愛い。普段は落ち着いて見えるあやめんの、ふいに現れる子供っぽさが良いですね。

早川聖来
本人も「すべて全力のMV」と言っていましたが、その通りの楽しげな表情と少々オーバーなくらいの演技。演技派の彼女がやる「クサい演技」。楽しい撮影だったんだろうなと思わせます。
ラストのサビ、3:23の「もったいな~い」では本来の美形っぷりが出ていてこれも良し。

矢久保美緒
ラストのサビ、3:25からの「素直になろう~」でピョンピョン飛んでいる姿が可愛いですね。0:28からレイちゃんのフードの引っ張り方がエグい…のかと思ったらこれは相手のリアクションが大きいだけでした笑

遠藤さくら
0:20前後のイヤホンをして何気なく外を眺める姿。
4期に関する過去の記事で何度も書いている彼女の「物語性のある佇まい」がこのMVの冒頭からいきなり炸裂です。

そして私はやっぱりさくちゃんに橋本奈々未を感じてしまうのです。
『夏のFree&Easy』のMV(全員がヘッドホンしてリップシンクしたり踊ったりする)、開始10秒で音楽を聴きながら空を仰いで目を閉じるななみんの姿が反射的に思い出されました。

関連記事:

掛橋沙耶香
3:47の「胸騒ぎの腰つき」の印象が強すぎる彼女ですが、個人的には0:38以降の最初のバス車内でのさくちゃんとの絡みが好きですね。まず乗り込んでポーズをとった時の満面の笑み。キラキラしていて「ザ・アイドル」って感じです。黒子の分際で笑

照れながらためらいがちに踊るさくちゃんとノリノリの掛ちゃんの対比がお互いの良さを際立たせていますよね。控えめなさくちゃんはなんというかいわゆる西野七瀬的。(やっぱりななみんとなーちゃんのハイブリッド!笑)
2:23に繰り出すゴッドフィンガーもなんか好きです。

金川紗耶
歌衣装になるとグッと美人度が増す感じが良いです。アップで抜かれるカットがないのが惜しい。3:21ぐらいに一瞬横切るのですが…

北川悠理
風船をポンポンやってるところも無邪気でいいのですが、1:42黒子を追いかけるシーンでチラッと映る彼女の楽しそうな顔が良いです。

田村真佑
1:06カフェに入っていって腕組みしてニヤッと笑うとこ。
彼女のお姉さんっぽさとキュートさが混じった魅力、さらば青春の光・森田氏の言うところの「チャーミング」な部分が良く出ているシーンですね。

「大丈夫だよ」と彼女は笑った


賀喜遥香
この曲のセンターはミス・パーフェクトにしてミス末広がりのかっきー。

「何をやらせても絶対に平均点以上出す」彼女。
個人的には平均点どころか常に80点以上出してると思いますけれど。

できて当たり前と思われる辛さは、経験した者にしかわかりません。
50点を80点に上げるより90点を95点に上げるための努力の方が遥かにしんどいということも。

県内屈指の進学校出身と噂される彼女。
どれほど地道な努力を重ねて来たことでしょう。

そしてそのスペックに加えてあのビジュアル。勝手な想像ですが、周囲からのプレッシャーやジェラシーにさらされたこともあったかもしれません。

それでも現在の彼女はそんなすべてを乗り越えて、穏やかで魅力的な「えへへっ」という笑顔を浮かべています。

本編最後の「大丈夫だよ」と語りかけるようなあの笑顔。
4期生が皆、口を揃えて「かっきーの笑顔を見ると安心する」と言うあの笑顔。

やっぱりこれも別に運命とか特別な意味なんてない、単なる巡り合わせに過ぎないけれど。
『I see…』のセンターが賀喜遥香で良かった。


胸を張って言います。今、日本を元気にしているのはこの曲です。

チームとしての4期、そして個々のメンバーの魅力を感じながら観てください。
そして最後のかっきーの笑顔を。

どんどん濃くなる暗闇に飲み込まれそうな現状ですが、自分の場所で頑張ろうって気になれます。



こちらの楽曲は音楽配信サイト「レコチョク」でも購入できます>>>
『I see...』/乃木坂46



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びーむ色調補正3
今年もやってまいりました、聖地・神宮球場。幸いにも千秋楽に参戦できました。
ツアースタート地点である名古屋も(2日目でしたが)行きましたのでので、結果的に今年の全ツの最初と最後を目撃することができました。ナゴヤドームとの比較を中心にレポします。

いつもと違う夏の風物詩


8月30日からこの日まで3DAYSだった今回の神宮。千秋楽を最後にキャプテン桜井玲香の卒業がアナウンスされていましたので、例年以上に特別な意味を持つツアー最終日となりました。

神宮初日からいよいよ大園桃子も復帰し、井上小百合以外の全メンバーが揃います。

セトリはこちらです。

Overture
01. ガールズルール
02. 太陽ノック(飛鳥)
03. 夏のFree&Easy(堀)
04. 裸足でSummer

05. 三番目の風
06. 4番目の光
07. トキトキメキメキ(3期生&4期生)
08. キスの手裏剣(3期生&4期生)

乃木坂46ミュージアムコーナー
09. 自由の彼方(堀センター、佐々木、理々杏、佐藤、北川、早川)
10. 他の星から(飛鳥、遠藤)
11. 白米様(生田センター、純奈、久保、賀喜)
12. 自分じゃない感じ(桜井センター、中田、和田、阪口、金川)

13. インフルエンサー(白石、飛鳥)
14. 命は美しい(飛鳥)
15. 何度目の青空か?
16. シンクロニシティ
17. 滑走路
18. 日常

19. あの日 僕は咄嗟に嘘をついた(生田)
20. ここにいる理由(寺田)
21. 不等号(飛鳥)

22. 僕のこと知ってる?(飛鳥)
23. そんなバカな…
24. ハウス!

齋藤飛鳥ドラムパフォーマンス(M25~29まで生バンド演奏)
25. 世界で一番孤独なLover
26. スカイダイビング
27. おいでシャンプー
28. ジコチューで行こう!
29. Sing Out!

EN
EN1. 時々 思い出してください
EN2. 夜明けまで強がらなくてもいい
EN3. ロマンティックいか焼き
EN4. 僕だけの光
EN5. 乃木坂の詩

WEN
WEN1. 会いたかったかもしれない


全35曲、3時間半。夏の終わり。やっぱり神宮は特別、って感じです。

アンコール前までのセトリは日替わりのミュージアムコーナーを除けば名古屋から大きな変化はありませんでした。

名古屋では不在だった白石麻衣と大園桃子がいましたので『ガルル』『シンクロ』『三番目の風』がオリジナルセンターでの披露。

名古屋では2ブロック目でやった「選抜とアンダーの融合」が後半に移されていました。これは『咄嗟』でさゆがサプライズ登場するために違いない!と思ったのですが違いましたね笑

その後に『そんバカ』『ハウス!』という沸き曲が追加。

そして変更点ではありませんが印象に残ったのが『スカイダイビング』。
神宮でこの曲をやると2017年、期別ライブからの全員集合で乃木坂の底力を見せつけたあの日のことが思い出されます。

そして斉藤優里がいない寂しさも。


雲の隙間 差し込む光たち


最初のハイライトはやはり『他の星から』。

齋藤飛鳥と遠藤さくらが左右のサイドステージに分かれて登場し、センターステージへと歩み寄ります。モニターでは交互に映し出されるふたりのアップ。

2017年東京ドームの『逃げ水』でもこれと同じ演出がありました。
大園桃子と与田祐希。リリース当時はサビ前の『月光』部分ですら間を持たせられなかったふたりが堂々と歩く姿に感動したものです。
しかし今回のさくちゃんのパートナーは共に困難に立ち向かった同期ではなく、飛鳥ちゃん。

衝撃でした。
いわゆる「画が持つ」力。さくちゃんのそれの凄まじさ。
だって、齋藤飛鳥ですよ。あの今最も画が持つ(俺調べ)飛鳥ちゃんと交互に映されてそう感じさせるって、普通じゃない。

そしてセンターステージで踊るふたりの美しいシルエット。『乃木坂工事中』でバナナマンのふたりが撮った写真でもそれが切り取られていました。


『白米様』…いや『Dear white rice』も強烈でした。

モータウン風アレンジに変更された楽曲を朗々と歌い上げる4人。
生田絵梨花、伊藤純奈、久保史緒里という各期の最強歌唱メンの中に放り込まれた4期生は賀喜遥香。相当プレッシャーだったようですが、しっかりとこなしていました。

個人的には4期最強歌唱メンは柴田柚菜だと思いますが、かっきーの武器は声質。3人の先輩同様にドスの効いた声を出せるので、舞台メンとしての素質を見込まれているのでしょう。

万能型のかっきー。既にあからさまに有能であからさまに酷使されている彼女がこの先どんな目標を見つけるのか、そして運営はそれをどうサポートするのか注目したいですね。山下美月の時と同じ轍は踏まないと信じていますが…


4期生は全体的にだいぶ頼もしくなった印象でした。2ヶ月かけて全国を回り、また神宮も3日目で慣れたのか落ち着いてパフォーマンスしているメンバーが多く、楽しそうな姿は非常に好感が持てました。


続きます。

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『夜明けまで強がらなくてもいい』ファーストインプレッション


3.今回の選抜に期待すること

決まったことにいつまでも文句ばかり言ってもしょうがないので笑、最後に今回の選抜に期待することを書いて終わります。

まず楽曲。記事作成時点で音源まで公開されました。タイトルは『夜明けまで強がらなくてもいい』。最初に感じたのは「アンダー曲っぽい」。
そして何度か聴くうちにサビのメロディで『ありふれた恋愛』、アコギを強調したアレンジでは『サイレントマジョリティー』を連想しました。

詞はイマイチかなあ…不安の中でセンターを務める遠藤さくら、そして変革期を迎えた乃木坂への当て書きなんでしょうが、そもそもさくちゃんのことがまだあまりよく見えていないという感じですね。あとヘイはいらんでしょう笑

彼女の魅力を最大限に引き出すならあまり笑顔のない曲がいいと思っていたのでそこは満たしているようです。現時点でまだカメラの前ではぎこちなくしか笑えないでしょうから、スペシャリティである「物語性のある佇まい」を最大限に活用してほしいですね。

となると本当は『君の名は希望』や『無口なライオン』のようなセンチメンタルでノスタルジックなミディアムバラードで、ドラマチックな展開のある編曲のものが良かった気がします。

夜ではなく秋の夕暮れ、茜色の空。
なにか言いたげな表情で佇むさくちゃん。絵になりますよね。

まあ大サビや曲終わりで彼女がどんな表情を見せてくれるか、そこに注目しています。


新たな魅力を見せるのは誰だ


またこれは選抜メンバーに限った話ではありませんが、4期生との関係性は先輩メンバーたちにとっても大きなチャンスです。

かつて一匹狼的な雰囲気だった西野七瀬が与田祐希とのペアリングでお姉さん感を醸し出し、新たな魅力を発揮したのが好例ですね。

既にれなちさんが猫舌SHOWROOMで引率者感を出したりLINEライブで久保ちゃんが溺愛お姉さんぶりを見せたりしています。

3期加入時に全体にとしてあまりお姉さん感を出せなかった2期(例外はみり愛ぐらいでしょうか)はここでもうワンチャンありますね。

特に堀未央奈は今、岐路に立たされている気がします。
『バレッタ』での経緯からどうしても個人のイメージが強い彼女。本人は2期生ラブを強調していますが、それにこだわり過ぎると4期は「ライバル」になってしまいます。でも24thのフロントを任されてそれじゃ困りますね。
4期加入は彼女にとって「自分が」「2期が」ではなく、「グループが」という主語で話せるようになる良い機会ではないかと思います。

そして3期生。

向井葉月が言っていたように先輩を取られる恐怖があると思いますが、そこを押し殺して積極的に後輩に絡みにいってほしいところです。

実際には下の兄弟がいるのにグループでは妹キャラな大園桃子と与田祐希は新たな一面を見せてくれそうで楽しみです。「ももこの方が年上なんだからね!」と胸を張るぞのっちの姿が目に浮かびます。

また年少組の伊藤理々杏と岩本蓮加が先輩風を吹かせて嬉しそうにしたり照れ臭がったりしたら微笑ましくて好感度高いですね。

ただ個人的希望としては、山下美月はお姉さん感を出さずに一人っ子感をまき散らしてほしい笑
上手にお姉さんぽく振る舞えず途方に暮れる姿が見たいです。


とりとめもなく書いてきましたが、実際ファンは結構ここを見て評価しているものです。

一緒の現場があると一気に距離が縮まるでしょうから、運営はセットでのグラビアなどガンガン売り込んでやってほしいですね。『セラミュ』も期待大です。


原点回帰のフォーメーション


散々文句を言ってきてなんですが、今回のフォーメーションってちょっと原点回帰だなとは思うんです。

生生星の後ろを御三家が固めていたあの頃、フレッシュなフロントを綺麗なお姉さんたちが見守るスタイル。

ただその「綺麗なお姉さん」が当時と同じ白石麻衣と松村沙友理なのがなんとも笑
ふたりが今もグループに在籍してくれていることは個人的に全面肯定したいですし驚異的だなあと思うのですが、やっぱり本当なら成長した生生星が2列目で綺麗なお姉さんをやってほしかったという感があります。それでこそ「継承」かと。

いやいやそれを言うなら3期生フロントで2列目中央に94年組の西野桜井若月も見たかった、せっかくなのでそこにうちの推しの井上小百合も混ぜてくれ、なんて妄想がとめどなく膨らみます。

こういうことを考えると、メンバーの成長や人気、卒業タイミングは思い通りにはいかないことを改めて感じてちょっと切なくなります。

様々な偶然と必然が交錯して現在があるということを思い知らされますね。

それとやっぱり、綺麗なお姉さん枠が不足している気がします。2年後ぐらいには山下美月や久保史緒里がそうなっていそうですが、賀喜遥香も大いに素質を感じさせます。


…と、だいぶ話が逸れましたが笑、遠藤さくらには凄く期待しています。

近い将来、原点回帰したあの頃の乃木坂を見せてくれるんじゃないか。
その時隣にいるのは、そして2列目中央は…

今回のシングルがファンひとりひとりにそんなことを思い描かせれば大成功でしょう。

美しい未来の、その可能性を見せてほしい。そう願っています。


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新規開拓か既存顧客防衛か


以前の記事に書いた通り、4期は1期推しファンの受け皿として大きな可能性があります。

敢えて言葉にしたくはないですが、今回の選抜を見ると噂通り年内にもう1枚シングルが発表され、それは極めて重要なメンバーの卒業センターとなる可能性が高いのでしょう。

そのタイミングで3列目に4期生を入れても話題にはならないしTVの前の視聴者にも気づかれない。それは確かにそうかもしれません。

でも、別に一般視聴者に気づかれる必要はないと思うんですよね。

1期推しの受け皿と考えるならば、既存ファンに注目してもらえれば十分ではないでしょうか。1期至上主義のファンに「1期生はだいぶ抜けちゃったけど、ちゃんと乃木坂感のある次世代がいるんだな」と認識させること。それが至上命題であり、それさえできればファンの心を乃木坂に留まらせるだけの魅力が4期にはあると思うのですが。

運営は3期での成功体験から新規ファンを取り込むことを狙ったのかもしれません。
学生メンバーがほとんどいなくなっている(!)ことを考えると中高生の新規ファン獲得には4期生の若さが必要。その判断もわかります。
しかし推しメンの卒業を機に大量に離脱していくであろうファンを留めることの方を優先すべきです。

なのになぜ、その1期推しが一番嫌うサプライズセンターをやってしまうのか。
残念でなりません。


乃木坂にスーパールーキーは似合わない


これも以前に書きましたが、24枚目シングルでは4期生を全員アンダーにすべきだったと思います。

アンダーライブを経験し先輩の実力を体感すること。そして今後選抜入りした時にはそんな先輩たちの前に立つのだという重みを知ること。
これによって互いを認め合う現在の乃木坂の雰囲気の良さを4期にも継承できるのではないかと考えているからです。

そしてもうひとつ。
全員そこから始める(そして願わくば選抜も3列目から)ことによって、坂道を一歩ずつ上ってきた先輩たちのイメージと4期の歩みを重ねることができるから。

スーパールーキー、天才、飛び級、無敗。
挫折を知らないゆえの無垢な美しさ。純白の眩いばかりの輝き。それはもちろんとても魅力的でしょう。

ですが、乃木坂にはそぐわない。

私の思う乃木坂は眩いほどの純白ではなく、生成り。
それはもしかしたらデビュー曲がオリコン1位を取れなかった乃木坂46の、敗北から始まった彼女たちの歴史に由来しているのかもしれません。

『シンクロニシティ』のMVを思い出してください。メンバーたちが着ていた衣装は確かに純白でした。しかしその撮影場所はスポットライトに照らされたステージではありませんでした。窓から差し込む木漏れ日を背に踊る彼女たち。その姿は柔らかな色味を纏っていました。


即戦力の3期では初選抜即福神入りが相次ぎました。結果的に大成功だったのは認めつつも、当時はどこか釈然としない気持ちを覚えたものです。

乃木坂感の4期、生成りの美しさを持つ4期には、できることなら一歩一歩坂道を上らせてほしかった。

西野七瀬や深川麻衣や衛藤美彩、そして齋藤飛鳥のように。


「光を、もっと光を」


今回、前作からバッサリ選抜メンバーが減りました。
ストレートな表現を使うと、ボーダーメン切り。

これも2年前と全く同じ。『逃げ水』の時もよだもも以外は当時選抜固定だったメンバーだけ。最強布陣で次世代を支えるってやつです。抜擢メンバー以外に初選抜を入れても薄まるからという理由も恐らくあるのでしょう。

他に運営の狙いを推し量るとすれば、競うべき相手また越えなければならない壁を明確にして奮起を促すといったところでしょうか。

でも、ここで選抜固定メンバーをはっきりさせることの弊害は大きすぎます。
今後4期生がどんどん選抜に入ってくることが予想される中、特に選抜未経験のメンバーがどれほど追いつめられるか。

安易な方法ではありますが、やっぱり「思い出選抜」1枠だけならあってもいいのではないでしょうか。

『逃げ水』に収録されたアンダー楽曲を憶えていますか。
当時、メンバーの心を破壊したとまで言われた『アンダー』です。
(個人的には卒業を決めていた中元日芽香のための当て書きだった気がします。だとしても劇場のない乃木坂のアンダーメンバーに対して「ステージを支えてる」という歌詞は無関心にも程があるかと)

アンダラ九州シリーズのひめたんときいちゃんの姿を思い出すと今でも少し胸が痛みます。

アンダーメンバーが希望を持って活動できること。
乃木坂のわちゃわちゃした雰囲気の良さを保つために、これは極めて重要な要素のひとつだと思うのですが、今回の選抜にはその部分に対する配慮が欠けていると感じられてなりません。


続きます。

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