ロスジェネはえてしてこだわりすぎる

タグ:SBDC029


2020年2月の時点で書いた「セイコー プロスペックス ディスコンしそうなモデルたち」。
その解決編です。

インデックス記事:
セイコー プロスペックス ディスコンしそうなモデルたち(インデックス)【2020年版】

本当は6月ぐらいには新作が出揃いカタログも更新されて答え合わせできるだろうと思っていたのですが、プロスペックス全体のモデル数が増えすぎたためにカタログに載らないモデルが多く「カタログ落ち」が判別できず。公式サイトからもなかなか旧モデルの情報が消えなかったのこんな年末まで引っ張ってしまいました笑

各モデルの変更点や価格まで予想していましたので「的中度」も書いてみました。

当サイトはアフィリエイトプログラムで雀の涙未満の微々たる収益を得てはおりますが、本文の内容は100%私の個人的な意見であり忖度は一切ございません。

1.SBDC051:的中度95%


ディスコン:的中!

予想変更点
◎:6R35へムーブメント変更→あり的中!
△:ベゼルインサートのセラミックス化→なし外れ
的中○:流通限定モデル化→あり的中!

予想価格→完全的中!
定価:130,000円+税=143,000円
実勢価格:143,000円
実質価格:128,700円


 

ファーストダイバー現代デザインはほぼ完全的中です。
特に値段をズバリ当てたのは我ながらお見事笑

まず限定モデルのSBDC107、後にSBDC101,103,105のバリエーションも加わりました。
外れたのはベゼルインサートがセラミックス化されなかったこと。そして上の項目には挙げていませんでしたが時針のアロー針はSBDX019(そしてSBEX009)との差別化のため変更しないと予想していましたが、変わりましたね。
デザインにクセがなくなりファーストダイバーのテイストも強まったということで、私も大喜びして速報記事を書きました。

ネット上の反響や楽天などでの購入者口コミの多さから見ても、恐らくセイコー今年最大のヒット作になったのではないでしょうか。プロスペックスのテレビCMでもこのモデルがフィーチャーされていましたね。

新型関連記事:
【超速報!】SBDC107、ファーストダイバー現代デザインが満点のフルリニューアル!
【速報】ファーストダイバー現代デザインに3モデル追加! SBDC101,SBDC103,SBDC105

ディスコン:的中!

予想変更点
×:ムーブメント変更→なし的中!
△:風防のサファイヤクリスタル化→あり的中!
△:デザイン変更→なし外れ
×:流通限定モデル化→なし的中!

予想価格→+3,300円?
定価:64,000円+税=70,400円→73,700円(想定)
実勢価格:56,320円(2割引き)→58.960円(同上)
実質価格:50,688円→53,064円(同上)

予想記事:

サムライもディスコンになりました。
ただしこちら、旧型は公式サイトから消えたのですが記事作成時点で新型は「Save the Ocean Special Edition」のSBDY065しか出ておらずいわゆる標準モデルが存在しません。

実は海外では文字盤エンボス加工のブラックダイヤルモデルが出ていて恐らくこれがプレーンです。「タートル」の新型SBDY049と同じですね。あちらが「キングタートル」ならさしずめこれは「キングサムライ」でしょうか…あるいは「ダイミョウ」とか笑
ちなみにサムライ伝統のツートンベゼルではなくブラックのワントーン。ホワイトダイヤル+ラバーベルトのバリエーションもあります。

ムーブメント、ケース、デザインいずれも変更なく、主な変更点は風防のサファイヤクリスタル化とベゼルインサートのセラミックス化です。デザイン変更は予想というより希望でしたのでやはり外れ笑

旧型の価格差は標準モデルと「Save the Ocean」モデルで+4,400円でしたので、新型もそれと同じとすれば標準モデルの定価は73,700円。旧型から+8,800円になる想定です。予想ではサファイヤクリスタル化が微妙と考え+5,500円としていたのでまあ妥当な金額かと。

3.SBDY015:的中度70%


ディスコン:的中!

予想変更点
×:ムーブメント変更→あり的中!
◎:風防のサファイヤクリスタル化+サイクロップスレンズ→あり的中!
◎:ベゼルインサートのセラミックス化→あり的中!
△:文字盤デザイン変更(エンボス加工)→不明
〇:流通限定モデル化→なし外れ

予想価格→―1,100円?&流通限定なし
定価:62,000円+税=68,200円→67,100円(想定)
実勢価格:68,200円(税込、以下同じ)→53,680円(同上)
実質価格:61,380円→48,312円(同上)

予想記事:
 

タートルこと3rdダイバー。こちらもディスコンです。
そして上のサムライ同様に、現在いわゆる「プレーンモデル」が出ていません。
「ネット流通限定」のSBDY049/051(いわゆる「キングタートル」)と「Save the Ocean」のSBDY063。どちらも文字盤は加工ありのデザインになっています。

変更点はほぼ的中…まあ記事作成時点で既にキングタートルが出ていましたので当然ですが笑

ラバーベルトのSBDY051ですと価格は65,000円+税=71,500円。
ネット限定モデルなのですが例外的に(恐らく「Save the Ocean」モデルとの価格的整合性を取るため)2割引きされており実勢は57,200円です。
(実質はネット流通限定のため10%ではなく5%還元で54,340円)

以前の予想では旧型から+9,900円だったのですが、変更点がほぼ同じであるサムライが+8,800円であろうことを踏まえるとこちらも+8,800円と思います。文字盤加工ありとの差額を4,400円と考えても同じです。

価格的には嬉しい誤算です。あとは普通にプレーンなSBDY015相当のモデルを出し、ダイヤル加工がない分もう一声安い想定通りの値付けをしてくれれば完璧ですね。実質アンダー5万円に収まるのは非常に大きい。

新型関連記事:
セイコー プロスペックス SBDY049、タートル狙いなら必見のド本命モデル
【速報】「キングタートル」値下げ解禁!セイコー プロスペックス SBDY049,SBDY051

4.SBDC029:的中度50%


ディスコン:的中!

予想変更点
◎:ムーブメント変更→あり的中!
◎:風防のサファイヤクリスタル化→あり的中!
×:デザイン変更→あり外れ
×:流通限定モデル化→あり外れ

予想価格→+22,000円&流通限定大外れ!
定価:140,000円+税=154,000円→176,000円
実勢価格:123,200円(2割引き)→176,000円
実質価格:110,880円→158,400円

予想記事:
 

ショーグンもモデルチェンジしました。記事作成時点で公式サイト上のカタログにはSBDC029が残っていますがまあディスコンでしょう。

変更点はムーブメント変更とサファイヤクリスタル化が的中。デザイン変更はしないと予想していたのですがリニューアルされ結構印象が変わりました。さらに流通限定化されたことによって割引もなくなり価格が大外れ。

元からダイバースキューバでは唯一のチタンモデルとして地味に独自路線を歩んでいたショーグンなのですが、価格上昇によりさらにマニアックなモデルになった気が…顔はシュッとしたんですけど。


結局すべてディスコン。

正直全部やるとは思っていませんでした。
今年のセイコーはちょっと異常な1年でしたね。



今年の2月に「ディスコンしそうなモデルたち」として取り上げたSBDC029、通称「ショーグン」。

特徴やペットネームの由来など書いていますのでよろしければそちらの記事もご覧ください。

 

2015年10月にリリースされ、プロスペックスのダイバースキューバシリーズでは現役最古参となっていたSBDC029。どうやらいよいよ代替わりのようです。

当サイトはアフィリエイトプログラムで雀の涙未満の微々たる収益を得てはおりますが、本文の内容は100%私の個人的な意見であり忖度は一切ございません。

顔が変わった新型「ショーグン」


目につく変更点はインデックスデザイン。

12時位置の逆三角形が牙型に。6時9時は元から弾丸型でしたが根元が広くなりました。
それ以外の各時はドットからかなりテーパーしたくさび形に近い台形に。




上:SBDC029、下:SBDC129

12時位置のインデックスや針がとんがっている「モンスター」や「サムライ」に対しドットインデックスの「スモウ」「1968ダイバー」。
SBDC029はその中間みたいなデザインでしたが、この新型はかなり「モンスター」系に寄った印象です。

細かなデザイン変更もいくつかあります。
まず全体に針が長くなりインデックスにリーチするようになった。これは「スモウ」のモデルチェンジでも行なわれた高級時計への正統進化。そして平面だった時分針に面ができたようですね。

ベゼルの目盛りも字体もシャープになりました。刻みも10刻みから15刻みに変更してすっきりしています。

インデックス、ベゼルとも「円み」が排除されているという感じです。

個人的には新型の方がシャープでデザイン的には好きです。でもだいぶ「モンスター」系なのでむしろ旧型の「どっちつかず」という個性(皮肉でなく)が失われたかと。

それ以外の変更点はムーブメントが70時間ロングパワーリザーブの6R35へ。
風防がサファイヤクリスタルになりサイクロップスレンズもつきました。
あとは地味に付属のウレタンバンドがなくなっています。

スモウの前例を見れば恐らく仕上げの質感も向上していると思われます。

サイズは厚さ 13.3 ㎜、横 43.5 ㎜、縦 51 ㎜と変更なし。デザインも写真で見る限りでは同じなのでケースは変わっていない模様です。

バリエーションは2種類。

SBDC129

ブラックダイヤルにブラック×ブロンズのツートンベゼル。秒針はローズゴールド。メタルブレス。

SBDC131

ホワイトダイヤルにブラック×グレーのツートンベゼル。シリコンラバーベルト。



SBDC029狙いの人は市場にあるうちに買うべし


以前の記事ではこんな予想をしていました。

予想変更点
◎:ムーブメント変更
◎:風防のサファイヤクリスタル化
×:デザイン変更
×:流通限定モデル化

予想価格
定価:140,000円+税=154,000円
実勢価格:123,200円(2割引き)
実質価格:110,880円

…価格がものの見事に外れていますね。

実際はSBDC029とSBDC129で比較(同じメタルブレスのため)すると

定価:160,000円+税=176,000円
実勢価格:176,000円(値引きなし)
実質価格:158,400円

ええええぇ?

スモウもSBDC031からSBDC083へのアップデートでほぼ同様の変更点で、その際価格は+27,500円。定価10万超のモデルは1万円単位の値付けなので本当は+33,000円ですが戦略的に+22,000円に抑えてくる。

そう予想していたのですが+44,000円…
(ラバーベルトのSBDC131は+22,000円です)

現在のSBDC029のコアショップでの標準的な価格がこちら。

定価:120,000円+税=132,000円
実勢価格:92,400円(3割引き)
実質価格:83,160円

つまり実質で190%。ほぼ2倍。75,000円の上昇。
これは…キツい。
こっそりウレタンベルト付属もなくなっていますし。

変更点からすればどう考えても定価で+33,000円までなのですが…
まあセイコーの言い分はきっと「チタンモデルなのでSSよりも高い値付けは当然。よってSBDC101他から+22,000円」なのでしょう。

いやそれにしてもそれぞれの先代であるSBDC051とSBDC029の価格差は+11,000円なのですが笑

うーん。

いずれにせよSBDC029の購入を迷っていた人は在庫があるうちにさっさと買ってしまった方が良さそうです。
ブラックダイヤルにブラックベゼルという標準モデルを出さないのもSBDC029を売り切るためかなという気がしますし。


個人的にSBDC129のブロンズは格好いいと思います。

ただデザイン的にモンスター系に寄りすぎて、「高級化したサムライ」という印象です。いや「サムライ」が偉くなって「ショーグン」になるというのは決して間違いじゃないんですが笑

ただ何と言っても変更点と価格上昇が見合っていない。
スモウが同じように倍近い実質価格でも売れたから、という判断なのでしょうか?

貴重なチタン製セイコーダイバーなのですから、もう少し販売戦略も考えてほしかったところです。


!!!あくまでも私の個人的な考察ですので、予想が外れても一切の責任は負いません!!!

!!!2020年11月13日追記!!!
ついに新型のショーグンが発表されました!

詳しくはこちら>>>
【速報】SBDC029、ついにディスコンか!新型ショーグンSBDC129,SBDC131登場


※この記事は2020年新作発表を機にディスコンが懸念されるセイコーダイバーについて考察した一連の記事の4番目です。重複を避けるため一部記載を簡素にしている部分がありますので、よろしければ前提として事前にこちらの記事もご覧ください。

関連記事:
セイコー プロスペックス ディスコンしそうなモデルたち(インデックス)
セイコー プロスペックス SBDC051 ディスコンしそうなモデルたち①



SBDC029、通称「ショーグン」。

2008年に発売された初代SBDC007から2015年にモデルチェンジした2代目が現行です。その際の変更点は文字盤の表記が変わったぐらいで価格も据え置きでした。

特徴はどことなくトゲトゲしたそのフォルム。それが海外ユーザーに甲冑っぽさを感じさせてペットネームの由来となったようです。
個人的にはこのトゲトゲを見るといつも魚の「カサゴ」を思い出します笑

12時位置のインデックスや極端に短い時針もとんがっています(いわゆる「モンスター系」ですね)が、実はその印象をもたらしているのはベゼル。
サイドが溝ではなく上部から斜めに切り欠きを入れています。またラグもベゼルに沿う形で段が設けられており、八角形っぽく見える工夫がなされています。昔のブライツSAGNシリーズが思い起こされますね。

全体にけっこう細かい作りになっているのです。

また、ダイバースキューバの機械式モデルでは唯一のチタン製。軽量なので好む方も多いのですが、傷がつきやすいというデメリットもあります。標準でウレタンバンドも付属しています。

歴史的デザインソースを持たないことや、チタン製ゆえにダイバースキューバの中では最高値であることなどから地味な印象が強くやや人気は低いと思われますが、手の込んだ作りと「軽いダイバーズが欲しい」というニーズに応えるモデルとしてずっとラインナップされてきました。

当サイトはアフィリエイトプログラムで雀の涙未満の微々たる収益を得てはおりますが、本文の内容は100%私の個人的な意見であり忖度は一切ございません。

ディスコンの根拠


単純に、現行ダイバースキューバで最も古いモデルになったから。
そして、ムーブメントが6R15であり6R35への移行が想定されるためです。

現状、特に気になる値動きはしていません。

モデルチェンジ時の予想変更点・価格


ここは素直に70時間ロングパワーリザーブの6R35へムーブメントをグレードアップし、風防をサファイヤクリスタル化すると思われます。

スモウがSBDC083で同じ変更をして先代から+27,500円(税込、以下同じ)でした。
デザインもこのままかと。個人的にはモンスター系の時針やインデックスはこの価格帯にそぐわない気がしますが、他のモデルとの差別化という意味でも継続が妥当でしょう。

流通限定化はなさそうです。既に高価格モデルですし人気も考えるとさらに実勢価格を上げることは考えにくいです。

ひとつ気になるのが値引き率。現在プロスペックスの値引きは基本2割。しかしSBDC029は現在も3割引きが標準的な価格となっています。これは「古いモデルなので以前のまま」が建前でしょうから、モデルチェンジに伴いこれも2割に変更される可能性が高いでしょう。

ということでまとめます。

現在のSBDC029のコアショップでの標準価格がこちら。

定価:120,000円+税=132,000円
実勢価格:92,400円(3割引き)
実質価格:83,160円

予想変更点

◎:ムーブメント変更
◎:風防のサファイヤクリスタル化
×:デザイン変更
×:流通限定モデル化

予想価格

定価:140,000円+税=154,000円
実勢価格:123,200円(2割引き)
実質価格:110,880円

SBDC083の前例を考えれば+27,500円なのですが、定価10万超のモデルは1万円単位の値付けなので本当は+33,000円。ただここは戦略的に+22,000円に抑えてくると予想しました。

それでも実質で133%、3万円弱の上昇ですね。ロングパワーリザーブなので妥当と言えば妥当な価格なのですが、定価で15万円超、実質でも10万円を優に超えてくるというのはユーザー心理にはだいぶ影響がありそうな気がします。

ちなみに+33,000円だった場合はこうなります。

定価:150,000円+税=165,000円
実勢価格:132,000円(2割引き)
実質価格:118,800円



タイプ別買い時ジャッジ


以上の内容を踏まえ、現在の買い時度を5点満点で評価します。

買い時度…3.5(値段をウォッチしつつ動きが出たら迷わずに)

・いつかはショーグンを買おうと思っていた人
上に書いたようにモデルチェンジする場合はほぼ間違いなく価格上昇幅の大きいムーブメント変更を伴いますし、3割引きでもなくなるでしょう。ロングパワーリザーブへのこだわりがなければ買うべきは現行。
ただ値動きがまだ底値を見せていないので現時点では様子見が妥当かと。もしどこかの店が3割引きを止めて2割引きの値を付けたらそれが決断のタイミングかもしれません。

買い時度…3(新作発表を待ちましょう)

・パワーリザーブ70時間が必要な人
SBDC051の記事でも書いたように70時間で意味があるのは2本使いの人と、平日のメイン時計として使って週末は別の時計をする人。その場合はモデルチェンジ後の価格設定を確認して納得がいけば新作を購入するのが良いでしょう。

・チタンのセイコーダイバー(ツナ缶以外)が欲しい人
現状それに該当するのはこのSBDC029だけなのですが、何らかの新モデルが出るかもしれませんのでそれを待ってから動いても遅くないと思います。

ということで2020年春・ディスコンが心配なモデルたちのシリーズは終了です。

セイコーがバーゼル撤退し「何らかの形で」3月中に新作発表ということですので、これからも注視していきたいと思います。


関連記事:
セイコー プロスペックス ディスコンしそうなモデルたち(インデックス)
セイコー プロスペックス SBDC051 ディスコンしそうなモデルたち①
セイコー プロスペックス SBDY009 ディスコンしそうなモデルたち②
セイコー プロスペックス SBDY015 ディスコンしそうなモデルたち③


このところ2020年新作のプロスペックス欲しい欲しい欲しい!という記事をふたつ続けており頭の中の大部分をセイコーダイバーに占められてしまっている状況です笑

ということで最新注目モデルとは異なる意味で「気になる時計」、そうディスコンが心配なモデルを取り上げたいと思います。

当サイトはアフィリエイトプログラムで雀の涙未満の微々たる収益を得てはおりますが、本文の内容は100%私の個人的な意見であり忖度は一切ございません。

ディスコンとは、その影響


ディスコン(廃盤)=製造中止。

セイコーのディスコンが発覚するタイミングは例年3月。バーゼルワールドという世界最大の時計見本市でその年の新作が発表されます。その新作がカタログに載るのと時を同じくしてカタログ落ちするモデル。それがディスコン対象です。

(記事アップ後に知ったのですが、セイコーは2020年バーゼルワールド出展中止を発表し、3月中に何らかの形で新製品発表を行なうとのこと。「バーゼル」ではなくなりましたが以下の内容には特に変更ありません)

それ以降は基本的に追加生産がなくなるため、入手したければ急いで探し回る必要があります。

ディスコン発覚後の値動きは微妙。売り切りのために値下げする小売店もあります。しかし在庫が少なくなるにつれそれまで割引販売していたモデルが定価販売になったり、最後にはプレミアム価格でしか入手できなくなることも。

例えば2018年にディスコンになったセイコーメカニカルSARB017。アルピニストというシリーズのグリーンダイヤルを持った特徴的なデザインのモデルで息の長い人気を誇っていました。私も実は何度か真剣に購入を考えたことがあります。

増税前で54,000円(税込、以下同じ)で家電量販店で3割引き+ポイント10倍で売られていたので実質34,000円で買えたモデルがものの1~2ヶ月で定価近くでしか買えなくなりました。

ちなみにこのアルピニスト、SDBC091として2020年1月に復活しています。価格設定は82,500円で流通限定モデルなので値引きなし。ポイント10倍の実質で74,250円。220%増の4万円アップです。ロングパワーリザーブのキャリバー6R35搭載、仕上げも噂では良くなっているそうですが…やっぱり「買っときゃ良かった」感が残りますよね笑
近年セイコーはプロスペックスのブランド化を急速に進めており、モデルチェンジに伴う価格上昇が相次いでいます。多くが独特の完成されたデザインであるセイコーダイバーにおいてデザインは大幅な変化がなく、にもかかわらず価格はものによっては大幅上昇となるためユーザーの不満は膨らんでいます。まあ元が高いスイス製の時計はさらにえげつないですが。

さらに「流通限定モデル」にして割引不可になったり。そうでないモデルも以前は家電量販店では3割引きでしたがいつの間にか2割引きまでになっており、一定の価格統制が図られているように見えます。

であれば我々ユーザーはとしては賢く行動しなければなりません。
メーカー都合にも転売ヤーにも踊らされることなく、自分が本当に欲しいものを納得のいく価格で入手するために情報武装する必要があります。

そのため、ディスコンが近そうなモデルと、想定されるその変更点や予想価格を記事にしたいと思います。

!!!あくまでも私の個人的な考察ですので、予想が外れても一切の責任は負いません!!!

現在、セイコーダイバーにおいて価格上昇の主な要素は以下の通りです。

・ムーブメント強化
・サファイヤクリスタル化
・仕上げ向上
・流通限定化

これ以外に「ただの型番変更」にしか思えないこともあります。初代スモウSBDC001から2代目のSBDC031に変わった時なんかほぼそんな感じ(文字盤の印字が変わったぐらい)でした。「仕上げ向上」もまあハッキリわかるレベルでなければあまりピンと来ないですよね。

これらの要素とメーカーの戦略により、モデルチェンジすれば必ず価格は上昇します。ユーザーは自分がその差額分の価値を見出せるか、よく検討しなければなりません。

今の価格で納得いくなら買ってしまうのも手ですし、ディスコン発覚の時点ですぐに動けるように価格をウォッチしつつ自分のボーダーラインを決めておくのも良いですね。

ディスコンが近いかどうかの判断は価格変動、発売後の経過期間、変更余地をメインに行いました。

個人的に以下の4モデルがディスコン怪しいんじゃないかと思っています。

続く記事では各モデル別に想定されるその変更点や予想価格をまとめ、極私的買い時ジャッジも行ないます。

関連記事:
セイコー プロスペックス SBDC051 ディスコンしそうなモデルたち①
セイコー プロスペックス SBDY009 ディスコンしそうなモデルたち②
セイコー プロスペックス SBDY015 ディスコンしそうなモデルたち③
セイコー プロスペックス SBDC029 ディスコンしそうなモデルたち④


!!!2020年12月29日追記!!!
最終的なディスコンの結果を解答編として記事にまとめました!

詳しくはこちら>>>
答え合わせ!セイコー プロスペックス ディスコンしそうなモデルたち【2020年版】

このページのトップヘ