タオル補正

3期生全員選抜の副産物


前の記事で少し触れましたが、コロナ禍により始まったオンラインミーグリは間口を狭め完売速度という最も目につく人気指標が極端に二分化するという弊害をもたらしました。

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この最大の問題点は思うようにミーグリ人気が上がらないメンバーのモチベーション低下。
もうひとつ「人気の中間層」が不在=層が薄いように見えてしまうこと。

かつては確かに中間層がありました。

例えば乃木坂史上最大の売り上げ枚数を誇る22nd『帰り道は遠回りしたくなる』の前後には、なんやかやでフル完売かそれに近い数字を叩き出すメンバーがアンダラに10人くらいいたんです。

「レジェンド」北野日奈子。
かつて選抜常連だった1期生の重鎮、中田花奈や斉藤優里。
「樋口日奈と2期生の時代」を築いたアンダーセンター経験者たち、樋口日奈、寺田蘭世、渡辺みり愛、鈴木絢音。
「よだももくぼした梅れんたん」に続き選抜入りを果たした新興勢力、伊藤理々杏と佐藤楓。
虎視眈々と選抜入りを狙う山崎怜奈、阪口珠美。

そりゃ超選抜メンほどの人気や知名度はないかもしれませんが「その界隈ではしっかり盛り上がってる感」はありました。

しかし1期2期の相次ぐ卒業や4期生合流タイミングの問題もあり、寺田蘭世の卒業あたりからは「アンダラのスター」(その良し悪しは別として)不在という状況が続きました。ライブ動員でも苦戦しているという話も聞こえ始めます。

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その風向きを変えたのは5期生の加入でした。
お見立て会から1年1ヶ月という過去最速のタイミングでアンダー合流。(ちなみに3期生は1年4ヶ月、4期生は2年9ヶ月)

これにより池田瑛紗をはじめとして、超人気メンに次ぐ速度でミーグリを完売させているメンバーがアンダラに登場。
それと並行していわゆる「思い出選抜」枠が復活したかのような選抜がおこなわれ、メンバーの流動性によりアンダラが活気づきます。

その流れからの今作。

3期生全員選抜の副産物として、「史上最強」とも言われるメンバーがアンダーに集結しました。

選抜固定だった4期生、筒井あやめ(9作連続)、柴田柚菜(6作連続)。
超人気メンに次ぐ速度でミーグリを完売させている5期生たち。その中には前作選抜だった菅原咲月と冨里奈央も含まれます。
体調が良ければ選抜であったろう金川紗耶も『届かなくたって…』以来、2年ぶりとなるアンダー。

そして「乃木坂46分TV」生配信中にアンダー曲『車道側』が発表されます。

センターは筒井あやめ

私は配信を観ながら「ああ、これ一番反感買うやつだな…」と思っていました。
かつての星野みなみや堀未央奈と同じ、「聖域」と思われていたメンバーが選抜を外れて即アンダーセンターというパターン。

しかし、そんな懸念は直後に流されたMVで吹き飛ばされます。

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炸裂する青春


一言でいえば「青春感」
淡い色彩、ざらつきのある質感の映像で切り取られる「どこかもどかしい青春群像」。

多くの方が「昔の乃木坂っぽい」という感想を書いていますが、私も『涙がまだ悲しみだった頃』を思い出しました。


秒刻みで見どころを書き連ねたいところですが、3人だけ挙げておきます。

青春感といえばこの人、菅原咲月

映像作品でのキメ顔ではいつもフォトジェニックな彼女ですが、このMVではもうひとつの魅力である「楽しそうに笑って踊ってお調子者」な姿を見せてくれます。

『超・乃木坂スター誕生!』でのさつまいろ(=菅原咲月、五百城茉央、奥田いろは)3人での鎌倉ロケが思い出されます。由比ヶ浜で遊ぶ姿に中西アルノが思わず「眩しすぎる」とつぶやいたあれです。

彼女の凄さはどれほど楽しそうにしていてもどこか「儚さ」「切なさ」「ノスタルジー」を感じさせる(なんて乃木坂的!)ところ。今回のMVともベストマッチですね。

柴田柚菜

かつて青春感そのものであった彼女が髪を切って綺麗な先輩役を演じているのがなんとも切なくもあり、嬉しくもある。要するに「実にいい」ってことです。

ラスト前の菅原咲月が筒井あやめを撮っているシーンの隣で「う~今日は本当に寒いな~」という絶妙な表情を浮かべているのがなんか好き笑

そしてもちろん、主役の筒井あやめ

どこか彼女自身のパブリックイメージとリンクする「感情をうまく表に出せない、でもそれが私だから」な役柄。

そして劇中での感情も現実とどこか重なります。

みんなそれぞれの場所でキラキラしている友達。
それを眺め写真に収めることが楽しかったはずなのに、いつの間にか心に湧き上がる「あれ?私は…?」という想い。
これもストレートに言えば、ポテンシャルや周囲の期待からするともどかしさを覚えるグループ内における彼女のポジションを思わせます。

これを生々しくも重くもならずにほぼ表情だけ(それも口元の!)で演じ切り、ラスサビ屋上ダンスでの笑顔と最後の3人スナップでのノリノリポーズで昇華させてしまうあやめん。やはり逸材としか言いようがありません。


最後にひとつ、妄想を書いておきます。

 6月9日、有明アリーナでのアンダラ最終日のアンコール。

 座長・筒井あやめがファンへの感謝を述べようと口を開きかけた瞬間、突如場内が暗転しモニターに映し出される「特報」の文字。

 「真夏の全国ツアー2024は明治神宮野球場4DAYSからスタートします!」

 「そのDAY1は…」

 『35thSGアンダーライブ FINAL!』

 響き渡るメンバーたちの言葉にならない絶叫。

マジでやってくんないですかね、これ。

実際にやるとライブ当日には次の選抜が発表済みで若干微妙な空気というパターンになってしまいそうですが笑



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