「独断と偏見で選ぶ!価格帯別腕時計ベストバイ2019年版」の第3弾は30~50万円ゾーン。
対象は2019年に発売されたモデルですが、本数限定のモデルは対象外としています。

価格帯は実勢価格だとブレるので定価で区分しました。
記載の価格はいずれも記事作成時点のもので新品税込です。
また併記している実勢価格は各店舗の表示価格=ポイント還元等を含まない金額となります。

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30~50万円部門

ブラックベイ P01/チューダー

Ref. M70150
自動巻き。200m防水。SSケース+ハイブリッド(レザー&ラバー)ストラップ。ケース径42mm

めちゃめちゃクセが強い。

1960年代後半にアメリカ海軍からの提案を元に作成されたプロトタイプの再現モデル。
コードネームは「コマンドー」。シュワちゃんですね。あるいはマサルさんか。

まあそんな戯言はさておきその出自を否が応でも感じさせる「ザ・無骨」。ゴッツゴツです。

見た目の特徴としてはまずレザーストラップなのに弓環(フラッシュフィット部)の次にもうひとつメタルパーツを挟んでいること。まあ一言で言うとメタル部分が長いのです。私のような細腕さんには厳しい作りかもしれません。


そしてその弓環自体も「エンドリング」というパーツを持つ非常に特徴的な構造になっています。段差がついたベゼルの1段目を押さえて回転ベゼルの誤操作を防止する役割を果たしているのです。

うーん、ツール感満載。男心をくすぐりますね。

それ以外の通常モデルのブラックベイとの相違点はデイト表示があることとセイコーダイバーを思わせる笑4時位置のリューズ。

文字盤や針の基本デザインは概ね同じです。若干外周の各時目盛りが長くインデックスが中央寄りになっている気がします。またオリジナルはベンツ針のようですが、お馴染みのスノーフレーク針が採用されています。70時間のロングパワーリザーブも共通ですね。
定価:433,400円
実勢価格:473,650円~698,000円

せっかく価格帯別でセレクトしてるのにプレミアム価格ですね…

正直、今回選ぶにあたってこの価格帯が一番悩みました。

ちょっと価格についての愚痴を書くと、私が腕時計沼にはまる初期に購入し非常に重宝したとあるムック本ではこの価格帯を「一流ブランドの人気モデルが次々と射程距離に入ってくる価格帯」「量的ボリュームゾーン」と表現していました。2013年末に出た本です。たった6年で腕時計の価格は大きく変わってしまいました。

当時はオメガ「スピードマスター プロフェッショナル」もタグホイヤー「カレラ」も定価が50万円未満だったんですよね。
そのふたつをはじめ、現在では税込にすると50万円を超える時計ばかり。
ベル&ロス「BR05」とか凄くいいのですがあれもギリギリ50万超です。

本当はタグホイヤー「オータヴィア」の3針モデルにしようと思っていたのですが、こちら2019年のバーゼルで発表されたものの日本にほとんど入ってきていないようなので外しました。力強くて格好いい、かなり好きなデザインですね。
限定モデルは対象外にしているのですが、それを含めるとこのセイコーのクロノグラフ50周年記念モデルも良いです(限定1,000本)。凝縮感のある優れたダイヤルデザイン。例によって実物を見るとその仕上げの良さに感心します。この価格帯ですから当然ブレスの出来も良いです。
そして例によって流通限定モデルで値引きなしなのが非常に残念です。
続きます。

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