ド王道のレーシングクロノ顔


カシオのフラッグシップといえば(G-SHOCKを別にすれば)、オシアナス。

それに対し今回取り上げるエディフィス(EDIFICE)はエントリーラインに位置します。

公式サイトによればキャッチコピーは「Speed & Intelligence」。
「ダイナミックなデザインと先進テクノロジーの融合で進化を続ける高機能スポーティメタルアナログウオッチ」とのことです。

海外市場では2000年から、日本国内でも2009年から販売されている息の長いブランドです。

かつてはF1のレッドブル・レーシングをサポート。
現在でも主に国内レーシングチームとパートナーシップを結び、コラボモデルも出しています。

そんな背景もあり、個人的なエディフィスの印象は「レーシング」「立体感のあるダイヤル」そして「若いデザイン」

オシアナスとの差別化の意味もあるのでしょう、「男の子ならこういうガチャガチャしたメカメカしいの好きだよね?」と言わんばかりのデザインが多いように思います。
そしてガチャガチャしたデザインに(またカシオに)ありがちなんですが、基本デカい。

現行ではこのモデル(EQB-501XD-1AJF)あたりが私のイメージするエディフィスです。


まあ正直なところ、いわゆる時計好きにはあんまり刺さらない時計かと。
フォローするわけではないですが、個人的には別に嫌いじゃないです。ただ私にはデカい。

しかし、今回紹介するこちらのモデルはひと味違います。

 

文字盤はド王道のレーシングクロノ風
1960年代のタグ・ホイヤー「カレラ」を思わせるシルバーとブラックのパンダダイヤル。
ラグと一体となったケースも実にクラシカル。(カレラは「内側をえぐった長いラグ」が特徴なのでそれとは違いますが)

素直に格好いい

まあ確かにケースのエッジは効いていないしブレスも軽いです。
でもこの値段でそこに文句を言うのは違うと思うし、むしろ「質感は高くない」けど「安くは見えない」とプラス評価すべきかと。


サイズは厚さ11 ㎜、横40 ㎜、縦 47 ㎜。
クオーツなので当然ですが「ちょうどいい」。もう1mmないし2mm横幅が小さければ最高ですが。

その他のスペックはサファイヤクリスタル風防に10気圧防水。

ほぼ文句なし

敢えて言うなら12時位置の「SAPHIRE」印字がいらないなあ。サファイヤクリスタル風防なのは実に良いのですが文字盤にまでそれを謳うのはいかがなものかと。

カラーバリエーションはこのパンダと逆パンダ、そしてブルー逆パンダ。逆パンダ2種は秒針が(ブルーはインダイヤルの針も)差し色のレッドになっています。

価格とまとめ




定価は26,400円(税込、以下同じ)。
実勢は1割引きの23,760円にポイント10倍で実質21,600円。

最後にまとめます。

ハンサムな顔立ちのクラシカルなレーシングクロノ。

これ、機械式で探したら余裕で50万円オーバーです。
クオーツとはいえその雰囲気をこの価格で楽しめるのは魅力的

抑えの効いたデザインなのでスーツにも合わせられます。
またブレスの軽さが気になるならレザーベルトに換装してしまえばいい。
思いっきりカレラを意識したパンチングレザーにするもよし。ベージュのスエードとか着ければさらにクラシカルで格好いいと思います。

機械式時計をメインで使っている方がサブで持つのも良いのでは