「独断と偏見で選ぶ!価格帯別腕時計ベストバイ2023年版」の第4弾は30~50万円のゾーンです。

対象は2023年に発売されたものですが、本数限定のモデルは対象外としています。

価格帯は実勢価格だとブレるので「記事作成時点の」定価で区分しました。
記載の価格はいずれも記事作成時点のもので新品税込です。
また併記している実勢価格は各店舗の表示価格=ポイント還元等を含まない金額となります。

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30~50万円部門

マスターコレクション 190周年 スモールセコンド/ロンジン

Ref. L2.843.4.73.2
自動巻き。3気圧防水。SSケース+レザーベルト。ケース径38.5mm

2022年にロンジン190周年記念モデルとしてリリースされたモデルのバリエーション。なので正確には「190周年」じゃないんですけど笑

ブレゲ数字の彫り文字盤、ついでに青針というマニア心をくすぐりまくる意匠で注目を集めた前作(2022年版)。私もめちゃめちゃ惹かれたのですが40mmという横幅がどうしても納得いかずその年のベストバイには選出しませんでした。

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しかしこちらのモデルは38.5mmにサイズダウン。さらにスモールセコンドとくればそりゃもうベストバイですよ。

まあとにかく美しい時計ですね。

最大の特徴であるブレゲ数字の彫り文字盤
そこにあわさるブルースティールのリーフ針。スモセコのインダイヤルには同心円状の溝があり、大外にはレイルウェイトラック。ノンデイト。
メーカーロゴは筆記体で定番の「翼の生えた砂時計」マークはなし。

うーむ、これでもかとばかりにクラシカルで素晴らしい。

丸みを帯びた艶やかなフォルムのケースとラグは全面ポリッシュで仕上げも良好。
ロンジンにしてはラグが短めなのでここだけは今風。賛否が分かれるところでしょうが、復刻モデルではないし細腕さんとしてはありがたいので私は良いと思います。



サイズは厚さ10.2 ㎜、横38.5 ㎜、縦44.9 ㎜。
厚みも抑えられているのが嬉しい。ちなみに前年の3針モデルは9.35 mmでしたのでちょっと厚くなってしまってはいるのですが。

それ以外のスペックはパワーリザーブ72時間で裏スケルトン。そして3気圧防水にDバックルです。

バリエーションは3種類。
「シルバー」「サーモン」「アンスラサイト(スミクロ)」の3色展開。

ダイヤルの仕上げも使い分けられていて、シルバーとアンスラサイトはサンドブラスト(しかも後者の方がかなり粗い)でサーモンは縦目サテン。

サーモンは針がブラック。アンスラサイトはインデックスも印字も針もローズゴールド!実にエレガント。

 

ベストバイは汎用性でシルバーなんですが、どれも実に魅力的なんですよ。

手持ちの時計が何かによって欲しいモデルが変わってくる。
というか手持ちの時計がなんであれどれか1本は欲しくなる、と言ったら褒め過ぎでしょうか。

定価:378,400円(税込、以下同じ)
実勢価格:378,400円~(楽天市場調べ、以下同じ)

2021年のベストバイで同社の「ドルチェヴィータ」を取り上げた際にも「クラシカルなデザインを安っぽくなく作るメーカーとしてロンジンは非常に貴重な存在」と書きましたが、これだけのクオリティのドレスウォッチをこの価格で出せるのはさすがロンジン

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まだ並行品は出まわっていないようでした。
私の見る限りではポイント10倍のお店もなく最大でポイント5倍で17,200ポイント=実質361,200円。
これが並行品で30万割るようなら実に魅力的。逆に正規新品が40万超えたらだいぶ厳しいよなとも思います。

実にハンサムで、一度腕に乗せると欲しくなっちゃう時計ですね。
個人的には個性強つよのアンスラサイトが好きです。

2024年には3針モデルの34mm径が発売され、さらに選択肢が広がって悩ましくなりました。

続きます。