「独断と偏見で選ぶ!価格帯別腕時計ベストバイ2023年版」の第5弾は50~70万円のゾーンです。

対象は2023年に発売されたものですが、本数限定のモデルは対象外としています。

価格帯は実勢価格だとブレるので「記事作成時点の」定価で区分しました。
記載の価格はいずれも記事作成時点のもので新品税込です。
また併記している実勢価格は各店舗の表示価格=ポイント還元等を含まない金額となります。

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50~70万円部門



ブラックベイ 54/チューダー

Ref. M79000N
自動巻き。200m防水。SSケース+SSブレス。ケース径37mm

もはやチューダーの顔と言っても過言ではない「ブラックベイ 58」。
2018年の発売以来、アンダー40㎜ダイバーズとして絶大な人気を誇ってきました。

そして2023年、37mmとさらなる小径ダイバーズ「ブラックベイ 54」がリリースされました。
こちらはチューダー初のダイバーズウォッチ(1954年のRef.7922)を現代風にアレンジしたもの。

ちなみに「58」は1958年のチューダー サブマリーナ(Ref.7924)にインスパイアされたものですからお気づきの通りオリジナルの発表年がそのままモデル名になっています。

そのRef.7924は通称「ビッグクラウン」つまり大型のリューズが特徴でした。
58はそのリューズを継承。ゴールドで統一された針・インデックスのフチ・印字、さらにベゼル12時位置のレッドマーカーとクラシカルなイメージを強調したデザインでした。

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そして今回の「54」。

37mmという微妙なサイズはオリジナルと同じだとか。
58との違いはリューズのサイズとデザイン(54の方が小さく薄い)。
そしてゴールド使いはダイヤル内だけになり、ベゼルの印字はシルバーに。さらに12時位置のレッドマーカーもなくなりました。12時から3時位置まであったベゼルの目盛りも省略。

デザインコードは基本同じなのですが、写真のぱっと見での印象は意外と違いますね。
58はベゼルのレッドマーカーとゴールド印字、さらにビッグクラウンで「クラシカルだけど押し出しが強い」。
それに対し54はベゼルがシンプルなのでプレーンな雰囲気。もちろんサイズ感とリューズガードなしというあたりはクラシカルなのですが。

54の方が万人向けかと。
もっと言えば41mm径の無印ブラックベイでは2024年にゴールドを使わない「モノクローム」(要するにロレックス「サブマリーナ」とかなり近いイメージ)をリリースしましたが、58や54でもそのバージョンを望む人が多そうな気がします。

サイズは厚さ11.2 ㎜、横37 ㎜、縦はメーカー非公表ですが某有名サイトによれば46 ㎜。
58が厚さ11.9 ㎜、横39 ㎜ですから腕に乗せるとしっかり違いを感じられるサイズ差でしょう。

それ以外のスペックはパワーリザーブ70時間(クロノメーター認定)、そして200m防水。

バリエーションはメタルブレスかラバーストラップかの2択のみです。

 

定価:546,700円(税込、以下同じ)
実勢価格:592,300円~(楽天市場調べ、以下同じ)

発売時点が490,600円でしたから1割ちょい上昇。チューダーもためらわずに上げ続けますね。
上の定価はメタルブレスモデルでラバーストラップは517,000円です。

発売から1年半が経ちましたがまだプレミアム価格。

ちなみに58は発売当時定価40万弱だったのが現在は561,000円です。
中古は徐々にこなれてきて、黒文字盤のメタルブレスで43万円台からありますね。価格帯的には狙い目になってきたと言えるかもしれません。
アンダー40mmでも希少なのに、さらに小さいアンダー38mmダイバーズ。

現行ではロンジン「レジェンドダイバー 36mm」ぐらいしか思い浮かびませんが、あちらはインナーベゼルの特徴的なデザイン。

現行機で王道ダイバーズデザインのボーイズサイズという意味ではノーライバルかと。

早く58ぐらい中古価格がこなれてほしいものです笑
それとチューダーは(ロレックス同様に)ここ数年、元旦での値上げを続けていますので年内に正規店でお目当てのモデルを見つけたら決断してしまった方が良いかも。


続きます。