
出てこい歌メン
ひとつ前の記事とも関連しますが、これからの乃木坂に求められることのひとつが歌唱力。
多くの楽曲でオリジナルメンバーが卒業し、まあストレートに言えば生歌(被せ含む)の比率が高くなっています。まして2019年に卒業したメンバーのうち衛藤美彩、伊藤かりん、桜井玲香はいわゆる歌メンでした(ゆったん、ゴメン笑)
さらに2020年卒業の井上小百合と白石麻衣も歌えるメンバーです。
被せにしろ純生歌にせよ、ライブをやる以上はある程度の歌唱力が必要になる。
バスラの4日間、伊藤純奈と久保史緒里は大車輪の働きでした。
逆に言うと純奈と久保ちゃんだけに頼っている(恐らく、運営が)のは正直、がっかり。
歌えるメンバーはもっと積極的に歌ってほしいし歌わせてあげてほしい。
3期生の中ではかなり歌えるのが岩本蓮加。アンダラ行っている人ならご存じでしょう。
前の記事でふれた中村麗乃ももちろん期待できます。
特別上手いわけではないですが与田祐希も実はそこそこ歌えます。彼女の場合、自信がなさそうなのでスタッフが上手くそこを伸ばしてあげるといいのでは。
4期では賀喜遥香が完全にそのラインに乗っていますが、前にも書いたように私の4期イチオシ歌唱メンはしばゆうこと柴田柚菜。リズム・ピッチとも安定感があり安心して聴いていられます。
清宮レイもなかなか良いです。しばゆうと笑顔満開の歌うまコンビですね。
4期ライブの記事でも書いた通り、4期は全体にそれなりに歌えるメンバーが多いです。
『乃木坂工事中』のお披露目で弾き語りを披露した掛橋沙耶香もいますしね。
まあ何期生であっても、歌メンが不足していることを認識して「自分、歌えます」とアピールするメンバーがでてきてほしいものです。
現在の乃木坂において「歌が上手い」という理由だけで選抜に入れることはないでしょう。でもライブでは間違いなく歌えるメンバーが求められています。そこではっきりと力を見せればきっとファンは増える。
今回伊藤純奈が見せた存在感。これに続くのは誰でしょうか。
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「可愛いの天才」が見せた歴史と責任感
真夏の全国ツアーに比べメンバー間の登場頻度に偏りがあった今回。
特に4期生は遠藤さくら、賀喜遥香、筒井あやめの3人以外はほとんど出番がありませんでした。
既に書いた通り全曲披露という縛りと準備期間の都合と思われますので今回はやむを得なかったのでしょう。
幻となった2020年5月の白石麻衣卒業コンサートではどんなセットリストでそれぞれのメンバーにどのような出番が準備されていたのでしょう。
まいやんのユニット曲は全部やるとして、そこであまり接点のなかった色々な後輩と絡んでほしいですね。いつか開催できる日を楽しみに待ちたいと思います。チケット取れる気がしませんが笑
この日、特に印象に残ったメンバーをひとり挙げるとすれば星野みなみ。
『Against』と『ぐるぐるカーテン』で生駒里奈の不在を埋めていました。
あの無我夢中だった最初の頃、隣でその姿を見てきた彼女。
「偉いねえ」の彼女が凛々しい表情で中心に立ち『Against』のソロダンスを踊っている。
その姿にはやっぱり、ちょっとグッとくるものがあります。
もう1期は本当に少なくなって。この日は白石麻衣不在、井上小百合もほとんど出番なし。
そんな中で彼女が見せた歴史。そして責任感のようなもの。
まだまだ、齋藤飛鳥をひとりにしないであげてほしいです。
推しの最後を見送るということ
井上小百合にとって、この8thバスラがアイドルとして行った最後のライブになりました。
さゆ自身は翌日も出演したけれど、私はこのDAY1のみの参加でした。
8年半応援してきた推しが、代表曲である『あの日 僕は咄嗟に嘘をついた』を最後にパフォーマンスする姿を現場で観れたので悔いはないです。
そして自分個人として観た推しの最後の姿がデビューシングルってのもなかなか胸に迫るものがありました。
最新シングルで始まり、デビューシングルで終わる。
4DAYSの1日目ですが、なんというかある意味バスラとして完結していました。
やっぱりバスラって特別です。(以前に「やっぱり神宮は特別」と書きましたが笑)
なんというか、どうしたって思い出がよぎるんですよね。
あのメンバーがいないとか、あのライブでのこの曲は凄かったとか。
でもそれが嫌じゃない。懐古厨でも現状の否定でもなく、美しい思い出と美しい現在の幸福なオーバーラップ。
そりゃ正直私だって、『行くあてのない僕たち』をさゆまり以外の誰かが歌うのは拒否反応があります。でも過去に歌ったメンバーたちみんなが先輩と楽曲への敬意を言葉にしてくれているのを見ると、心から嬉しく思います。
上手く表現できませんが、自分にとってはさゆまりの『行くあて』が至高だけれど、それでも意味のある二人組が意味を持って歌ってくれればそれでいいと思うんです。さゆまりとは別の物語を持つふたりが、自分たちの何かと重ねて自分たちなりの解釈で歌ってくれれば。
それがまた誰かの新しい思い出になるのでしょう。
そうやって歴史が続いていけば素晴らしいですね。
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