
今年の2月に「ディスコンしそうなモデルたち」として取り上げたSBDC029、通称「ショーグン」。
特徴やペットネームの由来など書いていますのでよろしければそちらの記事もご覧ください。
2015年10月にリリースされ、プロスペックスのダイバースキューバシリーズでは現役最古参となっていたSBDC029。どうやらいよいよ代替わりのようです。
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顔が変わった新型「ショーグン」
目につく変更点はインデックスデザイン。
12時位置の逆三角形が牙型に。6時9時は元から弾丸型でしたが根元が広くなりました。
それ以外の各時はドットからかなりテーパーしたくさび形に近い台形に。
12時位置のインデックスや針がとんがっている「モンスター」や「サムライ」に対しドットインデックスの「スモウ」「1968ダイバー」。
SBDC029はその中間みたいなデザインでしたが、この新型はかなり「モンスター」系に寄った印象です。
細かなデザイン変更もいくつかあります。
細かなデザイン変更もいくつかあります。
まず全体に針が長くなりインデックスにリーチするようになった。これは「スモウ」のモデルチェンジでも行なわれた高級時計への正統進化。そして平面だった時分針に面ができたようですね。
ベゼルの目盛りも字体もシャープになりました。刻みも10刻みから15刻みに変更してすっきりしています。
インデックス、ベゼルとも「円み」が排除されているという感じです。
個人的には新型の方がシャープでデザイン的には好きです。でもだいぶ「モンスター」系なのでむしろ旧型の「どっちつかず」という個性(皮肉でなく)が失われたかと。
それ以外の変更点はムーブメントが70時間ロングパワーリザーブの6R35へ。
風防がサファイヤクリスタルになりサイクロップスレンズもつきました。
あとは地味に付属のウレタンバンドがなくなっています。
スモウの前例を見れば恐らく仕上げの質感も向上していると思われます。
サイズは厚さ 13.3 ㎜、横 43.5 ㎜、縦 51 ㎜と変更なし。デザインも写真で見る限りでは同じなのでケースは変わっていない模様です。
バリエーションは2種類。
SBDC129

SBDC131
ホワイトダイヤルにブラック×グレーのツートンベゼル。シリコンラバーベルト。

SBDC029狙いの人は市場にあるうちに買うべし
以前の記事ではこんな予想をしていました。
予想変更点
◎:ムーブメント変更
◎:風防のサファイヤクリスタル化
×:デザイン変更
×:流通限定モデル化
予想価格
定価:140,000円+税=154,000円
実勢価格:123,200円(2割引き)
実質価格:110,880円
…価格がものの見事に外れていますね。
実際はSBDC029とSBDC129で比較(同じメタルブレスのため)すると
定価:160,000円+税=176,000円
実勢価格:176,000円(値引きなし)
実質価格:158,400円
ええええぇ?
スモウもSBDC031からSBDC083へのアップデートでほぼ同様の変更点で、その際価格は+27,500円。定価10万超のモデルは1万円単位の値付けなので本当は+33,000円ですが戦略的に+22,000円に抑えてくる。
そう予想していたのですが+44,000円…
(ラバーベルトのSBDC131は+22,000円です)
(ラバーベルトのSBDC131は+22,000円です)
現在のSBDC029のコアショップでの標準的な価格がこちら。
定価:120,000円+税=132,000円
実勢価格:92,400円(3割引き)
実質価格:83,160円
つまり実質で190%。ほぼ2倍。75,000円の上昇。
これは…キツい。
こっそりウレタンベルト付属もなくなっていますし。
変更点からすればどう考えても定価で+33,000円までなのですが…
まあセイコーの言い分はきっと「チタンモデルなのでSSよりも高い値付けは当然。よってSBDC101他から+22,000円」なのでしょう。
いやそれにしてもそれぞれの先代であるSBDC051とSBDC029の価格差は+11,000円なのですが笑
うーん。
いずれにせよSBDC029の購入を迷っていた人は在庫があるうちにさっさと買ってしまった方が良さそうです。
ブラックダイヤルにブラックベゼルという標準モデルを出さないのもSBDC029を売り切るためかなという気がしますし。
個人的にSBDC129のブロンズは格好いいと思います。
ただデザイン的にモンスター系に寄りすぎて、「高級化したサムライ」という印象です。いや「サムライ」が偉くなって「ショーグン」になるというのは決して間違いじゃないんですが笑
ただ何と言っても変更点と価格上昇が見合っていない。
スモウが同じように倍近い実質価格でも売れたから、という判断なのでしょうか?
貴重なチタン製セイコーダイバーなのですから、もう少し販売戦略も考えてほしかったところです。
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