
あの絶対的な安心感と同種の何か
前の記事で印象に残ったシーンを列挙しましたが、個人的にこの日のクライマックスはこの曲でした。
『ありがちな恋愛』。
8人組コーナーとユニットコーナーの間に1曲だけ挟まれた16人全員参加曲。
この曲のイントロが大好きなので流れてくると「来たぁ!」という気分になります。
そしてAフレ、メンバーたちの真ん中に背中合わせで立つふたつの影。
遠藤さくらと賀喜遥香。
その姿はまるで、西野七瀬と白石麻衣のようでした。
こういうことを書くと「その通り!まいやんの後継者はかっきーだ」とか「いや俺は認めない」とか色々言い出す人がいるかもしれません。
でも私が言いたいのは決してそういうことではありません。
理屈じゃなく、その佇まいが反射的にあのふたりを思い起こさせたのです。
(そもそも実際にこの曲でまいやんとWセンターを務めたのはなーちゃんではなく齋藤飛鳥ですし)
後からその理由を考えてみましたが、「ビシッと背骨が通った感覚」というのが一番近いように思います。
かつて何度も観た白石西野Wエースの、あの絶対的な安心感。
ふたりのことを推してはいないファンだって内心は思っていたはずです。
「白石西野のふたりがいる限り乃木坂は大丈夫だ」と。
「このふたりが両脇にいればセンターは別に誰でもいいんじゃないか」という極論が囁かれたことすらありましたし、実際に『ハルジオンが咲く頃』から『逃げ水』まではほぼその形でした。
楽曲のセンターとは別の意味で、まぎれもなくグループの背骨であり支柱だったふたり。
そして2020年12月。
そのふたりが去った乃木坂で、どこかそれと通じるものを-言い換えれば「同種の」あるいは「想起させる」何かを4期Wエースが感じさせてくれた。
別に白石西野に匹敵するとかそんな大風呂敷を広げるつもりは全くありません。
「次のエースはこのふたりだ」とか論争の種になりそうなこと笑を言いたいわけでもありません。
私はただ、あの瞬間のふたりにもの凄く痺れたんです。
ましてやみんな大好き額縁衣装、みんな大好き杉山勝彦楽曲。
そんな「ディスイズ乃木坂」「ザ・乃木坂」なシチュエーションで真ん中に立つさくちゃんとかっきーの姿は超絶格好良くて。
『ジョジョの奇妙な冒険』ならば「ドドドドドドド」の効果音がついていたに違いないってくらいに笑
そしてこうも思いました。
ああ、やっぱり乃木坂は大丈夫だ。
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