28thシングル、センターは自身初となる賀喜遥香。
もちろん異論はありません。
「ネクスト飛鳥」の均衡 その2
ここ数年ずっとですが、現在も乃木坂は大きな変化の時期です。
アイコン白石麻衣、2期のエース堀未央奈、3期の太陽大園桃子と3人ものセンター経験者。さらに結成当初から冠番組で主役級の活躍をし、近年は外仕事での活躍が目立った松村沙友理と高山一実。
グループ内で何らかの「顔」つまり重要な役割を担ってきたメンバーの卒業が続いています。
そんな状況ですから、前作の記事で書いた通り現在の急務は「ネクスト飛鳥」の売り出し。
その候補となる4人=山下美月、与田祐希、遠藤さくら、賀喜遥香の均衡を図った結果として前作はさくちゃんがセンター。
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そして今作は4人の中で唯一センターを経験していなかったかっきー。
まあ自然な流れです。
現在5期生募集オーディションが行なわれています。
であれば2022年夏シングルは5期の抜擢センターという想像が容易にできますから、それまでのシングルは恐らく28thを含めて2枚。
とすると新センターを起用するタイミングとしてはここしかないということですね。
同じ記事でかっきーのことを私はこう評しています。
ミス・パーフェクト。
能力の高さと親しみやすさと勝負強さをすべて備えたかっきー。
外仕事での安定感、好感度の高さ。そして『プレバト』で消しゴムはんこの特待生にまでなってみせた彼女はある意味「ほっておいても人気が出る」。
こんな彼女の魅力が全開だったのが『乃木坂配信中』でやった「かっきーの似顔絵描いてみた!」。
あれもまた、めちゃめちゃ好感度高かったですよね。
まず手を動かし続けながらあれだけ喋るのは凄い。
その内容もニコニコ楽しそうにメンバーの魅力を語るというもの。
しかもそれぞれのメンバーをよく見ていることが伝わる説明だったのも良かった。
まあ「新内さんと言えばこの角度!」はちょっといじってるかな笑
在籍中の2期生全員を描き、瞳やうちわに卒業メンバーも含めてサイリウムカラーをちりばめるという行き届いた気の配り方。もはやリアル出木杉くんと呼びたい。
すべてかっきー発信かどうかはわかりませんが、あれを嫌味なくできる彼女はやっぱり凄いと思うんですよ。
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そんな彼女の好感度の高さのひとつの源。
それは「色々乗り越えてきたことが伝わる」点にあるのではないでしょうか。
万能のスペックを持ち結果を出し続ける彼女ですが、そもそも私が見る限りかっきーは決してプレッシャーに強いタイプではありません。
8thバスラでの『強がる蕾』ソロ歌唱に震えながら泣き、46時間TVの生放送オープニングMCでは顔面蒼白になり、そしてつい先日の『乃木坂工事中』で「縦割りクラス対抗戦」のスリッパ飛ばしで「もう3軒目みたいな顔」したりと笑
恐らく彼女は「初めてのこと」に対する苦手意識が強い。
それでもきっと「命までは取られまい」の精神(与田イズム!笑)で逃げずに困難に立ち向かい、それを乗り越えてきた。
そうやってひとつひとつ努力して実績を重ねることによって、本当はネガティブな自分に「大丈夫、できる」と言い聞かせてきた。
そんな印象を受けます。
敢えて極端な表現を用いれば「凡人代表」というか「凡人たちの希望の星」というか。
だからこそ彼女がいつも見せているあの穏やかな微笑みは我々凡人の胸に響き、多くのものを乗り越えてきた結果獲得したあの笑顔を見るとみんな安心する。
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そんな「強そうで弱い」ところが彼女の魅力であるし応援したいと思わせるところですよね。
そして「弱そうで強い」遠藤さくらと見事な対照をなしています。
こうと決めた時の、涙を流しながらも一歩も引かないあの石のような頑固さ。
バックヤードでは泣きじゃくっているのにステージでは眩いばかりの輝きを放ち、先輩メンバーに「度胸がある」と言わしめるさくちゃん。
かつて私は3期のよだももとくぼしたを『ガラスの仮面』の北島マヤと姫川亜弓になぞらえて「無垢の天才vsストイックなエリートという構図」と書きました。
さくちゃんとかっきーもどこかそれを彷彿とさせるものがあります。
まあかっきーは「エリート」というにはどこか泥臭さを感じさせる(それを言ったら美月もそうですが笑)ので「秀才」と言い換えた方がしっくりきますが。
2年前の全ツの記事ではそれをさくちゃんの「異能」とかっきーの「万能」と表現しています。
ただでさえ並ぶと絵になるふたり、4期Wエースのこんな相互補完関係が実に素晴らしい。
さらにさくちゃんとかっきーは相思相愛な感じも素敵ですよね。
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