タオル補正
前の記事では盟友・ひめたんとの別れまでを書きました。

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新たな伝説、新しい絆


『アンダー』以前から体調が思わしくなく不安定な活動を続けていた北野日奈子。

19th『いつかできるから今日できる』は選抜に復帰しますが、20th『インフルエンサー』は正式に活動休止。

20th期間に行なわれた生駒里奈卒業コンサートに参加したものの、まったく笑顔をつくれていなかった彼女の姿を今も憶えています。

21stアンダー曲『三角の空き地』から段階的に復帰し、本格復帰となったのは続く22ndシングル『帰り道は遠回りしたくなる』。

そのアンダー曲である『日常』のセンターに任命されたきいちゃんはアンダーライブ関東シリーズ(東京公演だけでしたが)の座長になります。

そして迎えた2018年12月、武蔵野の森総合スポーツプラザ。

アンダーライブに新たな伝説が生まれます。

「初期アンダラのような熱いライブをしたい」

その想いでひとつになったメンバーたちはその言葉通りのライブを繰り広げます。
圧巻だった本編最終ブロック。きいちゃんのソロダンスから始まった怒涛のダンス曲連打から最後は『日常』。

まさに鬼気迫るパフォーマンスでした。

これ以降『日常』は北野日奈子の代名詞またライブのブチ上げ曲として定着し、2022年の46時間TV内での「バナナ&メンバーが選ぶ! ベストソング歌謡祭」でも見事1位を獲得します。

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この日に生まれた新たな絆もありました。

ここが本格復帰の場となった久保史緒里。
彼女はきいちゃんと同じように体調を崩していました。

3期生加入当初からエース格として活躍していた久保ちゃん。
順調ならきっと経験することがなかったであろうアンダラ。それが様々な要素が絡み合って参加することになります。

元々アンダラ東北シリーズを観て乃木坂入りを決意したという彼女。一度歩みを止めてしまった彼女のリスタートとしてこれ以上に相応しい場所はありませんでした。

名曲『私のために 誰かのために』で伊藤かりん、伊藤純奈と鳥肌もののハーモニーを奏で『君は僕と会わない方が良かったのかな』でピンクに染め上げられた花道を涙を流しながら歩いた久保ちゃん。

このステージを観ていた井上小百合は後にこう語りました。

 久保ちゃんがたまに、ひめたんに見えました

彼女が元気に活動している現在があるからこそ言える言葉ですが、久保ちゃんがアンダラを経験できたのはグループにとって本当に意味のあることでした。

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その後のきいちゃん


アンダラの大成功を手土産に23rdシングル『Sing Out!』で選抜復帰を果たしたきいちゃん。そこから3枚連続で選抜入りし、とうとう選抜に定着したかと思われました。

しかし26thシングル『僕は僕を好きになる』。
白石麻衣卒業後の乃木坂を見せるシングルで、きいちゃんは選抜から外れました。

私もこの采配には大いに疑問を感じ、記事にしました。

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続く27th『ごめんねFingers crossed』もアンダー。

しかしこの選抜発表後のブログで彼女はこんな言葉を残しています。

 グループにいる限り、表題曲を歌う選抜メンバーを目指すことがあるべき姿だと。
 ずっとそう思っていたけれど26thアンダー後にファンからかけられた多くの暖かい言葉で頑張ってきて生まれた思いは、本来なりたかった形態を無理にでも追いかけるのではなく違う形に進化をしてなりたかった自分を超える自分になることだと思いました。

さらに28th『君に叱られた』で選抜復帰した際のブログ。

 私がいまグループにいて強く思っていることは
 大好きな乃木坂がずっとずーっと幸せにスクスクと育つことで、大好きな先輩達が見てきた守ってきたモノを守り続けること繋いでいくことで、
 大切な後輩の皆んなが楽しく大事に活動をして、日に日に乃木坂への愛を積み重ねてくれたら
 私は十分に嬉しくて幸せだって思います!

かつて「同期は私が守る」と語っていたきいちゃん。
いつしか後輩たちについて「守りたい子たちができた」と言うようになります。

先輩が好き。同期も好き。
そして後輩も好き。

要するに乃木坂大好き。

この心境に達した彼女はついに「今どこにいたって やるべきことって同じだ」という『アンダー』の歌詞を自分自身のものにすることができたのです。


いい意味で、最初から最後まで普通の女の子っぽかった。

特技はオーディションでも披露したという「雑誌を引きちぎる」
後に番組内で見せた「フライパンを曲げる」と合わせ、彼女は怪力キャラとして認知されるようになります。

もうひとつ「がおー」も忘れちゃいけませんね。

「のぎ天」のアスレチックロケで、チャレンジする時に早出さんから「北野さん、がおーやっておきますか?」と問われ「やりません!」と笑顔で全力拒否していたのがなんか好きでした。

明るく無邪気で天真爛漫。
でも実は過去に学生時代の辛い経験がありました。

色々なことを乗り越えて、楽しい時、嬉しい時にそれを全開で表に出せる今のきいちゃんは本当に素晴らしい。

本当によくぞここまで体調を戻し、よくぞここまで活動を続けてくれた。
そんな気持ちでいっぱいです。


最後に卒業後の彼女について。

ずっと動物保護に関係する仕事をしたいと言ってきたきいちゃん。

その夢が叶えばいいなと素直に思いますし、そのために「芸能人」や「元乃木坂メンバー」という肩書が有効なのであれば芸能活動を続けるのも選択肢のひとつだと思います。

でも私の正直な気持ちを言えば、「何でもいい」。

きいちゃんがいつまでもあのくしゃくしゃの笑顔でいてくれさえすれば、もうそれだけで嬉しいです。

北野日奈子さん、9年間本当にお疲れさまでした。



note上で乃木坂46に関する有料記事を公開しています。どちらも無料で読める部分がありますのでぜひご覧ください。

『アンダラ伝説』¥300
伝説のアンダーライブ2ndシーズンを題材にしたセミドキュメンタリー小説。あの頃の熱量を叩き込んだ渾身の50,000文字です。
 

マガジン「2019年の乃木坂46」¥200
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。総文字数10万文字、加筆部分だけでも22,000文字以上のボリュームでブログをご覧になった方にも楽しんでいただけることと思います。