びーむ色調補正3
北野日奈子卒業コンサートの翌日から始まったアンダーライブ3DAYS。

その最終日の配信を観たのでレポします。

全力の「イエーイ!」


セットリストはこちらです。

Overture
01. 狼に口笛を(センター:佐藤楓)
02. 自惚れビーチ(センター:弓木奈於)
03. My rule(センター:金川紗耶)
04. 13日の金曜日(センター:佐藤楓)

<思い出セレクションコーナー>
05. 命は美しい(センター:向井葉月)
06. マシンガンレイン(センター:矢久保美緒)
07. Route 246(センター:金川紗耶)
08. その先の出口(センター:吉田綾乃クリスティー)
09. 何もできずそばにいる(センター:山崎怜奈)
10. 三角の空き地(センター:黒見明香)
11. サヨナラの意味(センター:北川悠理)
12. 女は一人じゃ眠れない(センター:和田まあや)
13. 自由の彼方(センター:佐藤璃果)
14. 何度目の青空か?(センター:中村麗乃)
15. 君の名は希望(センター:林瑠奈)
16. 制服のマネキン(センター:弓木奈於)
17. 世界で一番 孤独なLover(センター:松尾美佑)
18. ガールズルール(センター:伊藤理々杏)
19. Sing Out!(センター:阪口珠美)
20. 帰り道は遠回りしたくなる(センター:佐藤楓)

21. 行くあてのない僕たち(センター:和田まあや、阪口珠美)
22. Wilderness world(センター:佐藤楓)

<アンダー曲コーナー>
23. 届かなくたって…(センター:佐藤楓)
24. ここにいる理由(センター:弓木奈於)
25. 嫉妬の権利(センター:金川紗耶)
26. あの日 僕は咄嗟に嘘をついた(センター:和田まあや)
27. 口ほどにもないKISS(センター:阪口珠美)
28. 風船は生きている(センター:佐藤璃果)
29. 錆びたコンパス(センター:山崎怜奈)
30. 別れ際、もっと好きになる(センター:佐藤楓)
31. 新しい世界(センター:佐藤楓)

EN1. 人はなぜ走るのか?(センター:佐藤楓)
EN2. 扇風機(センター:佐藤楓)
EN3. 乃木坂の詩(センター:佐藤楓)

WEN. ハウス!

この日の印象に残ったシーンを挙げていきます。

影ナレで嚙みまくる弓木奈於。そのたびに「すいません。」と謝るのですが、目を伏せて申し訳ない顔をしている彼女が容易に想像できて面白い。

『狼に口笛を』!いいオープニング!煽る座長の佐藤楓
「オッオー」を見るとどうしても日村さんを思い出してしまいますね

『自惚れビーチ』は弓木奈於センター。「ありえないから」のありえない顔がキュート。

『My rule』は金川紗耶のソロダンス。

煽りVで和田まあやが語った言葉。

 みんな乃木坂愛があって、人として尊敬できるところがあって、
 頑張ってきたことがみんなの性格の良さに出ていると思う

『Route 246』、金川紗耶の歌声は可愛いですね。

『その先』吉田綾乃クリスティーのスタイルの良さ!

『サヨナラの意味』を「ずっと近くで歩んできた曲」と表現した北川悠理
私はこれを「あまりにも卒業が多かったため」という意味でとらえたのですがどうなんでしょう。

『女は一人じゃ眠れない』で一旦MCを挟むのですが、そこで回し(矢久保美緒だったかな?)が「じゃあ最初にまあちゃん」とセンターで踊り切ったばかりの和田まあやに振るという鬼采配。いや後にしてやれよ笑

林瑠奈の『君の名は希望』というセレクト。反射的に「怖いもの知らずだな」と思ったんですが、違いました。

『乃木坂スター誕生』で何度もソロ歌唱を披露してきた彼女ですが、ド緊張の表情を浮かべ声を震わせながら歌います。

彼女はその曲の歴史も重みもそれを歌う怖さも知ったうえで「それでも歌いたい」と願ってくれているんですよね。

最後にはハモりに入る林瑠奈。本当にかっこよかったです。

『制服のマネキン』弓木奈於。研修生ツアーで歌ったという思い出の曲。
堂々たるパフォーマンスで「緊張しないのか?」と思いました。制服もまだセーフな気が笑

『Sing Out!』阪口珠美、『帰り道は遠回りしたくなる』佐藤楓
そりゃそうだよね、という選曲。「強くなりたい」と願うアンダーメンバーたち。

ここでMC。
すごく細かいことなんですけど、声を出せない観客に代わり「イエーイ!」をメンバーが全力でいくのがいい。

全体ライブではMC中にそんなに全力でイエーイはいかないじゃないですか。それは気恥ずかしさだったり、控えめで清楚な乃木坂のパブリックイメージゆえだったりすると思うのですが、この日のメンバーたちはもう一生懸命声を出すんですよ。

なんとかして盛り上げたい、みんなで支え合っていきたい、恥ずかしがってる場合じゃない。そんな気持ちが感じられて。
なんだか永島聖羅や能條愛未や斉藤優里が必死に盛り上げようとしていた黎明期のアンダラを思い出しました。

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そして後半戦のスタート。

イントロで私は一瞬、思考停止しました。

え?『行くあて』?

乃木坂史上屈指の名コンビ。背中合わせの相棒。
そして反骨の炎の旗頭たる「さゆまり」=井上小百合と伊藤万理華のユニット曲『行くあてのない僕たち』!

それをメンバー全員での披露というのは珍しい(もしかしたら初かも)。
赤と青の対峙する照明に神宮の、さいたまスーパーアリーナの記憶が甦ります。

次の曲へのブリッジで佐藤楓が客席にクラップを要求します。
「ドン、ドン」声を枯らすでんちゃん。そして流れて来たイントロは『Wilderness world』。意外!

続く曲はなんと『Another Ghost』!かと本気で思いましたが最新アンダー曲『届かなくたって…』でした。イントロのリフがアナゴーのサビそっくりなんですよね。

『あの日 僕は咄嗟に嘘をついた』。
客席が一瞬映された時、他の曲の時に比べ明らかに増えていた「白×白」のサイリウム。この曲のオリジナルセンター井上小百合のサイリウムカラーです。今も憶えているファンがいる。さゆ推しの自分としてはグッとくる瞬間でした。

『口ほどにもないKISS』で誰か(恐らく阪口珠美)と目が合ってニコッと笑った向井葉月

『風船は生きている』は佐藤璃果に合ってるなあ。そして北川悠理の歌声はいいですね。

そして間違いなくこの日のハイライトのひとつ、『錆びたコンパス』。

今日もまた真打ち感全開で登場してくる山崎怜奈
そのなんというか一種「ダサかっこいい」トゥーマッチさが「新内感」でもありますね笑

オリジナルのフロント左右はこの曲をもって卒業した2期生ふたり、伊藤純奈と渡辺みり愛でした。
この日は阪口珠美金川紗耶という現アンダラのダンス飛車角。
そのふたりを引き連れたれなちさんは実にパワフルな、いやむしろ大仰と言ってもいいようなダンスを見せます。

照明も客席も、黄色一色に染め上げられた場内。
突き上げられる拳。

なんだこの高揚感。

その中心のれなちさんは、満面の笑みというかもはやゲラゲラ笑いながら踊っているようにさえ見えました。(個人的にはちょっとエレファントカシマシを思い出しました)

アンダラに新たなアンセムが誕生した。そう感じました。

さらに『別れ際』までなんと8曲ノンストップ。これぞアンダラ。

本編ラストは意外な曲、『新しい世界』でした。

この日のビジュアル仕上がってんなあメンは伊藤理々杏
佐藤楓林瑠奈弓木奈於も良かった。ただ4期のふたりは足が細すぎてちょっと心配になります。でんちゃんも同じくらい細いけどあれで走ったり動いたりできる姿を見ているので心配はしていません。

北川悠理のアイドルっぽい仕草や表情が上手くなっていたのも驚きました。

そして矢久保美緒。MC頑張ってましたね。挙動不審でしたが笑

ダンスはやっぱり阪口珠美金川紗耶が印象に残りました。

北野日奈子卒コンでも書いた通り、常に余裕を感じさせ無理なところがひとつもない自然で優雅なたまちゃんのダンス。
それに対しやんちゃんはキメキメのダンスという感じ。
目を伏せたり顔を背けたり髪を上手に使ったりと、彼女は「絵になる」瞬間の多さが際立っていますね。

お互いやろうと思えば逆もできるでしょうから、どっちが優れているという話ではなくスタイルの違い。そして、ふたりとも自分の良さを理解しそれを活かしているように思います。


本編ラストまで、本当に素晴らしいライブでした。
アンダーの矜持を感じさせるセットリスト。全員センターで輝きを放つメンバーたち。そして終盤のノンストップ連打。

それでも。

正直私は物足りなさのようなものを感じていました。

アンコールであのシーンを観るまでは。


続きます。

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