びーむ色調補正3
10thバスラに関する記事のラストは5期生について。

ライト層向けのセトリ、ではなく


個人的に今回のバスラで不満だったのは、セトリ。
「バスラ」を冠する以上はもっとアンダー曲やユニット曲をやってほしかった。
両日披露の曲が結構あったので、そこを減らしてもっといろんな曲をやってほしかったというのが正直なところです。

観ている最中はライト層向けのセトリか?でも10周年に新規ファンとか来るかねえ?と大いに疑問を感じていました。

でもたぶん、違いますね。
きっとこのセトリ、もっと言えばこの2日間の多くはある意味で5期生たちのためのものだったのではないでしょうか。

「乃木坂を知らない」彼女たち。

現時点までの情報では3期生の久保史緒里や佐藤楓や向井葉月のようなゴリゴリの乃木オタは5期生にはいなさそうです。(余談ですが加入前の遠藤さくらが握手会にまで行っていたというのは意外でした)

でも別にそれは悪いことではありません。

知らなければ、これから徐々に知っていけばいい
そして知らないからこそ「乃木坂らしさ」という言葉に囚われすぎずに自分の個性を発揮できる場合もあります。

大園桃子も与田祐希も「知らない」子たちでしたけれど、あんなにも乃木坂を好きになってくれたじゃないですか。

ただ、5期生が既に知ってしまったこともあります。

それは「怖さ」

加入早々に巻き起こった騒動により同期ふたりが活動自粛。
顔の見えない「ファン」というものに対し、また乃木坂というグループのあまりの大きさに「恐怖」を覚えたことでしょう。(個人的には騒動の際に炎上させていたのが全て「ファン」だとは思いませんし、逆に全て「アンチ」だとも思っていません)

そんな5期生たち11人に

乃木坂46のもの凄さ
それを作ってきた先輩たちのもの凄さ
それを応援するファンのもの凄さ

これらを伝えること。

それこそが今回のバスラの最重要課題だったのではないでしょうか。

そしてそれは見事に達成された。

デビュー10周年の歴史を、その重みを、重ねられてきた想いの強さを
歴代メンバーもスタッフもファンも(そしてバナナマンも!)「乃木坂46」というグループを、どれほど大切に思っているかを。

5期生は体感することができたのではないでしょうか。



絶望する前に


最後にひとつ妄想を書きます。

10thバスラDAY2の終盤で『絶望の一秒前』を歌い終わった5期生たち。

まだ息を弾ませたままの井上和が、一歩前に踏み出してこう言うのです。

「もう1曲、歌わせてください。絶望が、漆黒の闇が来ても飲み込まれない勇気。それを私たち5期生が持つために

そして流れて来たのはこの曲。

 どんな暗闇に迷っても
 生きてれば出口はある
 絶望する前に
 勇気は左の胸に…

『左胸の勇気』。

これやられたら泣くなあ

いや、そもそも妄想ですけど笑

ホント、5期生にはこの曲を歌ってほしい。というか運営が歌わせるべきでしょう。

最初のアンダー楽曲。
アンダーメンバーたちがスタジアムでブーイングを浴びせられた曲。
最初のプリンシパルのテーマ曲。
(2014年アンダラ2ndファイナルで能條愛未が「本日の主役」になった曲笑)

時は流れて、
2021年9thバスラの1期生ライブでラストに選ばれた曲。
そして「乃木坂46」というコールを持つ恐らく唯一の曲でもあります。

不屈。

何度も何度も困難や逆風や絶望を経験し、それでも立ち上がってきた先輩たち。
その歩みが積み重なって、これほど多くの人に支持されたということ。

そのひとつの象徴である楽曲です。

既に全ツのスケジュールがアナウンスされているのでそれよりは後になるでしょうが、5期生にも絶対にプリンシパルを経験させるべきです。

そこでこの『左胸の勇気』を歌ってほしい。


デビュー直後にいきなり「怖さ」を知ってしまった彼女たち。
そしてバスラで乃木坂というグループとそのファンのパワーのもの凄さの片鱗を知ることができた彼女たち。

これから先、困難や逆風や絶望に直面することもきっとあるでしょう。

そんな時に、この日に見た先輩たちの姿と7万人の観客の熱狂が、彼女たち5期生の勇気になることを願っています。



note上で乃木坂46に関する有料記事を公開しています。どちらも無料で読める部分がありますのでぜひご覧ください。

『アンダラ伝説』¥300
伝説のアンダーライブ2ndシーズンを題材にしたセミドキュメンタリー小説。あの頃の熱量を叩き込んだ渾身の50,000文字です。
 

マガジン「2019年の乃木坂46」¥200
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。総文字数10万文字、加筆部分だけでも22,000文字以上のボリュームでブログをご覧になった方にも楽しんでいただけることと思います。