「独断と偏見で選ぶ!価格帯別腕時計ベストバイ2021年版」の第6弾は50~70万円のゾーンです。
対象は2021年に発売されたモデルですが、本数限定のモデルは対象外としています。

価格帯は実勢価格だとブレるので定価で区分しました。
記載の価格はいずれも記事作成時点のもので新品税込です。
また併記している実勢価格は各店舗の表示価格=ポイント還元等を含まない金額となります。

当サイトはアフィリエイトプログラムで雀の涙未満の微々たる収益を得てはおりますが、本文の内容は100%私の個人的な意見であり忖度は一切ございません。

50~70万円部門


ブラックベイ クロノ/チューダー

Ref. M79360N-0001 
自動巻き。200m防水。SSケース+SSブレス。ケース径41mm

過去のベストバイ記事をご覧いただいている方はこう思われたに違いありません。

「またチューダーかよ」

実は2019年に2本、2020年も1本チューダーの時計をベストバイに挙げています。



 

私も今年こそチューダーを外してやろうと強い決意を持って臨んでいたのですが笑…まあでも、しょうがないですね。

ブラックベイクロノ。
メーカーが自ら「水陸の伝統を持つクロノグラフ」と表現していますが、タキメーターを備えたクラシカルなレーシングクロノにダイバーズ由来の防水性能とドットインデックス、スノーフレーク針をミックス

クラシカルなスポーツクロノを現在の技術でリファイン。モダンすぎず、ラグジュアリーに振れ過ぎず、お値段もそこそこ。

こういうのみなさんお好きですよね?私もです

 

もうここまででだいたいすべて語ってしまったんですが笑

ヴィンテージクロノが高騰し、現行も値段が上がる一方という状況ではやはりチューダーになってしまうというのが正直なところです。

先代というべきか、こちらのリリース前まで販売されていたモデルであるRef. 79350はシルバーベゼルにブラックダイヤルというシンプルなデザイン。
2年前の「S&G」の記事でも書いている通りバイク乗り御用達っぽいというかオメガ「スピードマスター `57」あたりと似たキャラクターでした。

それが今回、ブラックベゼル+逆パンダダイヤルというみんな大好きな組み合わせを採用するとともに、一気にヴィンテージクロノ感が増しました。実にいいですね。

その他のスペックとしては70時間ロングパワーリザーブ、200m防水にサファイヤクリスタル風防と安定の実用性です。

 

バリエーションはパンダと逆パンダの2種類。
それぞれにメタルブレス、ファブリックストラップ、レザーストラップ(ブンド=当て革付属)が設定されており都合6モデルとなっています。

定価はメタルブレスが605,000円、ファブリックストラップとレザーストラップが568,700円です。

定価:605,000円(税込、以下同じ)
実勢価格:942,460円~(楽天市場調べ、以下同じ)

いい時計だと思います。定価かそれ以下で買えさえすれば

ですがこの記事の最後に実勢価格を調べて愕然としました。
定価の1.5倍超。いやロレックスじゃあるまいし。

2018年の日本進出直後からチューダーはプレミアム価格がつく傾向がありましたが、それでも発売から時間が経てば定価よりちょっと高いぐらいに落ち着いたものでした。

ところがコロナ禍とロレックス狂騒曲の影響なのでしょうか、現在は落ち着くどころかさらにひどい状況になっています。

2018年発売のブラックベイGMTで定価+10万円から。
2019年ベストバイのブラックベイクロノS&Gで同じく+15万円くらい。

う~ん、とてもじゃないが「ベストバイ」ではないですね。
実勢価格が100万円近いというのは、来年のこの企画ではチューダーの時計を入れることをためらわせるぐらいのインパクトがあります。

2022年新作もチューダーは素晴らしく魅力的なモデルを発表しているというのに…。