「10周年記念シングル」だったはずの29th『Actually…』。
それがセンターの活動自粛という悪夢のような事態。
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30thシングルの選抜はそこからの揺り戻しという印象が強い布陣となりました。
まあ日産スタジアムでのライブが10周年の総決算となり、いったんリセットかかった感じはありましたので我々ファンも気を取り直していきましょう。
比較的好きな自分で
10周年記念シングルかはさておき、記念すべき30枚目のシングル。
そのセンターに選ばれたのは賀喜遥香。
なんというか、妥当な人選だと思います。
ここ数ヶ月で彼女は数字の裏付けを十二分に積み上げてきました。
6月に発売した写真集が記事作成時点で推定売上17万部を超えるという大ヒット。
そして数少ない目に見える人気指標のひとつ『乃木恋』彼氏イベントの上位入賞者ポイント数では、これまで圧倒的な強さを見せてきた齋藤飛鳥に伍する数字を叩き出します。
さらに今作のミーグリでは1次で9枠完売させたというのも驚異的!
まあでも、そんな数字より何より彼女の持つ「陽」のイメージ。
前作で垂れ込めた暗雲を振り払うには、やっぱりかっきーの笑顔が必要なのでしょう。
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彼女自身はまだ自分がセンターに立つことをうまく消化できていないようです。
それでも、選抜が発表された『乃木坂工事中』内ではやつれた姿で目に涙を浮かべながらこう語りました。
ここから頑張りどころだと分かっています
絶対に後悔したくない
そしてブログではネガティブな気持ちを吐露しながらもこう締めくくりました。
自分に負けたくないです。
自分のことが好きじゃないけれど、嫌いとは言いたくない。比較的好きな自分でいられるように頑張りたいし、
それに優しくて大好きなメンバーのためならどこまでも頑張れる気がします。
大好きを力に変えて。
ただ頑張ることしかできないけれど、
私なりに頑張って、走り抜けたいです。
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29thの暗雲を振り払うため、問答無用のエース齋藤飛鳥という手もあったとは思います。
でもそれだと30thが本当に総決算シングルになってしまう。
そうではなく(総決算は日産スタジアムで終わりにして)、30thからは新たなスタートを切る。
それが運営の意向ではないでしょうか。
ただこう考えてくると改めて29thが意図不明ですね。
そこで「新機軸」(個人的には「別に何も新しくない」と思っていますが)を提示しておきながらすかさず日産では10周年の総決算。いったい何がやりたかったのか。
29thは齋藤飛鳥センターでスケールの大きいいわゆる「レコ大狙い」な楽曲で…さもなければいっそ『羽根の記憶』のシングルカットでも良かったのではないかと。
それで30thを『Actually…』にした方がすわりが良かった気がします。(そのセンターが中西アルノかは別として)
好意的に解釈すれば29th飛鳥センターから日産スタジアムで卒業生出演の総決算をやってしまうと、一定数のファンが新しいもの=5期生を見もしないで「オタ卒」してしまう危険性がある。それを恐れたのかもしれません。
あんな騒動さえなければ本来は日産ではもっと5期生をフィーチャーして、既存ファンや「10周年だし久々に現場に行ってみるか」というファンが彼女たちに目を向ける機会にしたかったのかも。いやあのスケジュールではどだい無理な話かもしれませんが。
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BP
これを書いている最中に表題曲『好きというのはロックだぜ!』のMVが公開されました。
第一印象は「ビートパンクっぽい」。
ビートパンクなんて完全に死語ですよね。
ざっくり説明するとタテノリのリズムで強調されたスネアと鳴り続けるハイハットのドラムが特徴…というイメージ。浅い知識しかないけど(すいません)。
80年代末のバンドブームの際に一世を風靡しました。代表的なバンドはJUN SKY WALKER(S)。THE BLUE HEARTSをこのカテゴリーに含めることもありますが、個人的には違うかと。
さて、そう思って改めてまじまじと聴いてみるとこれ本当にもろビートパンク調なんですよね。
ピアノから始まるイントロも8分のシンプルなベースラインもBフレの落とし方も、ラストの転調もwow wow言ってるのも全部「実にそれっぽい」。
ドラムも音色こそいわゆるロックドラムではないものの上で書いた「強調されたスネアと鳴り続けるハイハット」そのものですし。どうせなら普通にもっと乾いたスネアにしてビートパンク全開で行けばよかったのに。
とはいえこの開放感、前向きなパワーはまさにビートパンク。凄くジュンスカっぽい笑
それがセンターであるかっきーの「陽」のイメージ、そして仕切り直してリスタートを切ろうとするグループの現状とマッチしていていいと思います。ライブでバンド生演奏で披露したらかなり盛り上がるのでは。
空港で撮影されたMVにも、暗雲を突き破ってまっさらな空へ飛び立とうという意味が込められているように思います。
それにしてもこのタイトルはどうにかならなかったんですかね。
個人的には秋元康の「ロック」を小ばかにしてる感じが凄く嫌い。『音が出ないギター』とか酷いですよね。
サンボマスターに6時間ぐらいこんこんと説教されて欲しい。マジで。
歌詞の内容とも全然一致してないし。本当にどういう会議を経てどういう勝算があってこのタイトルにしたのか教えてほしいです。
最後は秋元康への文句になってしまいました笑
続きます。
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