前の記事ではセンター賀喜遥香と表題曲『好きというのはロックだぜ!』の感想について書きました。
この記事では初選抜の金川紗耶、そしてアンダーについて。
挫折を経て
金川紗耶。
一頓挫あってファンが離れて、選抜入りが遠く霞んで見えないところまで序列を下げた彼女。
冠番組でも映されない、映っても喋らないという状態が続き、当時はさすがに「シュンとしていた」感じがありました。
しかし、やんちゃんは徐々に本来の明るさを取り戻していきます。
これにはアシスタントを務めた『芸人動画チューズデー』も大きかった。
あそこで芸人さんと上手く絡みながら持ち味である面白可愛さを発揮していたのが良かったかと。初回で盛大にいじられたのも結果的にはプラスに働いたのでは。
いったん本来の調子に戻ってからの彼女は過剰とも思えるファンサービスを続けてミーグリの完売を伸ばしてきました。
メッセージアプリで月に数百通送ってきたり、ミーグリで3歳児ごっこをしたりと「なりふり構わない」というか「もはや歯止めが利かなくなってる」というか笑
かねてより定評のあったダンスにも磨きをかけ、前回のアンダーライブでは素晴らしい存在感を発揮していました。
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もちろんあんな挫折はない方がいい。
でもやんちゃんはそこから出直して、腐らずにやれることをやった。
それを受け入れられないファンの方が一定数いるのもわかります。特に当時彼女を強く推していた方ならなおのことでしょう。でも個人的にはこうして選抜にまでたどり着いたことは素直に称えたい。
選抜入りが発表されてからも追い風が吹き続けている印象の彼女。
地元北海道での9年ぶりとなるライブ開催で凱旋したり、札幌ドームの日本ハムの試合で始球式さらに「きつねダンス」を披露しその動画がバズったり(記事作成時点で290万回超の再生)。
本人からもここが頑張りどころなのは痛いほどわかっている旨のコメントがありました。
その超絶スタイルと目を奪われるダンス、そしておバカキャラで盛り上げてほしいですね。
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今回も1話完結
またも選抜からアンダーになるメンバーはいませんでした。
この状態が1年半以上続いています。もちろんこんなの乃木坂史上初。
過去の「17人選抜固定」時代(12th~16th、または19th頃まで)をも凌ぐ硬直化です。
そして今回新たに選抜入りしたのは佐藤楓と弓木奈於、そして上で書いた金川紗耶。
要するに29thアンダー曲『届かなくたって…』のフロント3人がそのまま選抜入り。
前回のアンダラの成功が評価されてという側面もあるでしょうし、これはもちろん嬉しいことです。
ただ若干「ごっそり持っていかれた」感もなきにしもあらず。
さらにセンターは卒業を発表した和田まあや。
もちろん彼女はアンダラのリーダーであり功労者ですから卒業センター自体に不満はありません。
ただ「ああ、またもアンダーの連続性は構築できなかったな」という意味では残念に思います。
個人的には前回のアンダラの記事で書いたように「以前のようにある程度フロントを固定しつつそこから何人かを選抜に送り込むというのがアンダーとしてあるべき姿」であり「アンダー内でのポジションに一貫性があるからこそ前に行くことに価値がある」と考えています。
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そういう意味で、今回も1話完結になってしまった感が否めません。
フォーメーションも前作から結構変わっています。
まあ和田まあやの卒業曲ということでダンス重視のフォーメーションなのかなという気もします。
全員に見せ場がある振り付けで立ち位置はさほど重要でないので、3期生と4期生をそれぞれ三角形にしたのではないでしょうか。
さて、既にアンダー曲『Under’s Love』のMVが公開されています。
Under’s Love=アンダーの恋、あるいはアンダーへの愛。
なのですが、歌詞は…なんだろタイトルありきでやっつけで書いたような感じ。
「アンダースタディ」と恋愛を重ねているのもなんだかなあ。
既に『アンダー』という曲でもろにアンダーメンバーたちの苦闘を描いている(※)のでそれと同じでもダメだしなあ、ぐらいの薄い動機で書いた内容に感じます。
※便宜上「苦闘を描いている」と書いてはいますが、個人的には「全く描けていない」と評価しています。詳しくは下の関連記事をご覧ください
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せっかく和田まあやをセンターにするならもっとはっきり当て書きっぽい歌詞がいいのに…まあ秋元康がまあやの11年間についてちゃんと知っているとは思えませんが。
フラメンコっぽいマイナー調の楽曲も個人的にはあまりピンときませんでした。
それこそ『風船は生きている』みたいな明るい曲調が良かった。
そこにアンダーとしての苦しみや葛藤やそれでもそこで見つけた喜びや仲間たち、そしてこの先の光のようなものを感じさせる歌詞が良かったのになあと思います。(もちろんこれも私の勝手な「和田まあや観」に過ぎないのは十分承知していますが)
…とまあ文句ばかり言ってきたので、最後にこのMVで一番良かったところを。
ラスト、和田まあやが画面のこちらに向けて花束を渡し「ありがとう」と微笑むのです。
決して人気メンバーではなかった自分を、それでもずっと応援し続けてくれた「あなた」への感謝。
これ、グッときますね。
続きます。
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