タオル補正
2023年6月16日、公式ブログで早川聖来さんが卒業と芸能界からの引退を発表しました。

つい3週間前の北川悠理に続き、4期生から立て続けの卒業。

正直予想していたとはいえ、やはりショックでした

まずは彼女の歩みを振り返りましょう。

スタートダッシュ不発


2018年8月19日、「坂道合同オーディション」に合格。
12月3日に初ステージとなる日本武道館でのお見立て会。乃木坂への配属が発表されたのもこの直前でした。

切れ長の目をした美形。
でもこの手のビジュアルはドルオタには人気出ないだろうな。気も強そうだし。

これが私の第一印象でした。

そして4期生にとって最初の参加となった4thアルバム『今が思い出になるまで』握手会。

彼女は完売状況で同期の中で下から2番目と出遅れます。

2019年4月、その状態で臨んだ『3人のプリンシパル』。

しかしここでは逆に握手会完売状況で下位だった北川悠理と早川聖来が序盤から飛び出します。

最初期からエース格として扱われた遠藤さくらが1勝15敗という大惨敗を喫するのをしり目にせーらは開幕から怒涛の8連勝
その後「揺り戻し」というファン心理によりやや苦戦しますが最終的に11勝5敗。
これは賀喜遥香と並び最多の2幕出演回数でした。

私も当時のレポで「舞台上での立ち居振る舞いが身についているという感じでしょうか。立っている姿勢や台詞を言いながらの身体のラインなど、観られていることを十分に意識した姿が印象に残りました」と書いています。

全体的に「演技」というもの自体に苦労しているメンバーが多い中、少し抜けた存在でした。

このプリンシパルでの活躍、そして握手会でも「釣り師」として評判を集めた彼女。

ここからシングルを出すたびに完売速度を上げていきます。

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右肩上がり


23rd『Sing Out!』では完売状況は相対的に下位のままでしたが、同期の中位グループとの差はほとんどなくなっていました。
24th『夜明けまで強がらなくてもいい』では24/25完売。
25th『しあわせの保護色』では同じく25部を3次で完売。
30部フルのメンバーと同列で比べることはできないものの、これはなかなか優秀でした。

そしてコロナ禍で初めて発売された26th『僕は僕を好きになる』。

握手会がミーグリ(オンラインお話し会)に変わった最初のシングル。
とはいえ実際には『保護色』の握手会振替という形で一度ミーグリが開催されていました。

やはりコスパという面で多くのファンが「見」という判断をしたのでしょう、グループ全体としては惨憺たる完売状況。

しかし、ここでせーらは一気に躍進します。

いわゆる「忠誠心の高い」ファンが育っていたのでしょう。
握手会の時は4次や5次で当然のように完売していた先輩メンバーたちが最後まで完売させることができない中、彼女は見事に自身初の30部フル完売を達成したのです。

しかも5次完売。

これは梅澤美波、久保史緒里、与田祐希、遠藤さくら、賀喜遥香、田村真佑と並んでグループ最速タイでした。(山下美月はスケジュール調整が遅れたため完売も遅くなりました)

同シングル収録の4期曲『Out of the blue』では自身初となるセンター。

もちろん、この次の27thシングル『ごめんねFingers crossed』では選抜入り。

以降はぎりぎり2次完売(=最速)しないぐらい、つまりエース級に次ぐ完売速度を維持しました。

相当の強メンでないとフル完売が難しい(単価が高いため)アルバムの個別ミーグリでも完売。
ミーグリ人気では4期Wエースの遠藤さくら、賀喜遥香に次ぐ堂々の3番手の地位を確立します。

「スタートダッシュに失敗すると厳しい」が定説の乃木坂。
しかし彼女は自らの力で細い糸を手繰り寄せてポジションを上げ続けたのです

そしてプリンシパルでその片鱗を見せた演技力を武器に、4期生の中では舞台メンとしての活躍も目立ちました。

2019年10月にはミュージカル『美少女戦士セーラームーン2019』。
2020年4月『スマホを落としただけなのに』。2021年6月の再演にも出演。
そして2022年6月『CROSS ROAD』ではシアタークリエにおける東宝ミュージカルにキャスティング。

先輩たちと同じように、舞台女優としてのステップを順調に踏んでいるように見えました。

しかしその『CROSS ROAD』。

6月24日公演の幕が上がった後に急遽中止。

糸はプツリと切れました


続きます。


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