
前の記事までライブの内容について振り返りました。
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当記事ではライブ後につらつら考えていたことを。
美しさと難しさ
ある方が13thバスラ2日間の日のセトリとメンバー別のセンター曲を纏めておられたのですが、そちらによるとセンター回数(W含む)の上位は次の通りです。
梅澤美波(12)、久保史緒里(11)、井上和(11)
中西アルノ(9)、遠藤さくら(8)、賀喜遥香(7)
池田瑛紗(5)、筒井あやめ(4)、菅原咲月(3)
※カッコ内は回数、2回のメンバーは多数
明らかにセトリの中心になっていたのは上6人。
すなわち「精神的支柱」うめくぼと「エース」かきさく、そして「センター」アルなぎでした。
とりわけ目を引いたのは井上和と中西アルノが座長っぽい扱いになっていたことです。
基本的にこれまでのバスラは「座長」という概念が希薄、というかほぼありませんでした。
そもそも全曲披露の時代にはオリメンはオリジナルポジションに入ることが多かったですし。
しかし今回はオープニング曲でのセンターや本編ラストでの挨拶など、アンダラや全ツの座長が務める部分をアルなぎが担っていました。
「Red&Blueコーナー」でもかきさくアルなぎがそれぞれ1曲ずつ自身のセンター曲を披露。
ちなみにこの日のかきさくはライブを通じて若干引いた位置で貫録を見せていたという印象です。
そんな扱いを見て感じたのが「運営はアルさんを和ちゃんと対等のエース格にしたいんだなあ」。
ただ正直個人的にはそもそもアルさん2度目のセンターについてあまりピンときていません。
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なので今回のバスラにおける和ちゃんと対等のエース格扱いはなおさら「強引だなあ」と思ってしまいます。(「とりあえずこの曲限り」であるWセンターよりさらに一段階二段階上なので)
もちろん井上和1強は彼女の負荷を考えても望ましくないし、「銀河系軍団」5期生から輩出されるエース格が和ちゃんひとりというのもあってはならない。
ではアルさん(あるいは他の5期生)が和ちゃんと同等のエース格となるにはどうすればいいのか…と考えてたどり着いた結論が「そもそもWエースというもの自体がかなり難しいんじゃないか」でした。
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理由はいくつかあります。
まず、Wエースって美しいけど不安定でもあるんです。
昔から競馬には「2強対決はどちらかが飛ぶ」が「3強対決は固く決着する」というジンクスがあります。
まあ要するに2強は不安定、3強は安定的ということです。
アイドルグループで考えてもWエースだとどちらか片方が卒業すると「戦力半減」という印象は免れません。
つまり、Wエースは「第3の存在」があってこそ完成するのです。
ここでクローズアップされるのが、ずっといわば第三極として機能してきた齋藤飛鳥の偉大さ。
白石西野時代。よだやま時代(これは幻に終わった)。そしてかきさく時代に至るまで。
1期生最年少ゆえになしえた「誰とも並び立たない」というその特異な立ち位置。
それこそが乃木坂に安定性をもたらしていたのだと改めて感じます。
もっと言えば、初代センター生駒里奈がいてくれたから白石西野が成立したという側面もあります。
生駒ちゃんが運営推されに対するアンチを受けている間にまいやんとなーちゃんはそれぞれ評価を高め支持を集めることができた。
そして6thシングル『ガールズルール』でひとつの正解である白石麻衣センター。
その『ガルル』から握手会30部フル完売して御三家に追いついてみせた西野七瀬が8th『気づいたら片想い』で満を持しての初センター。
どちらも絶妙なタイミング。
その後もふたりはどんどん大きくなっていくグループで人気トップとして君臨し続け13th『今、話したい誰かがいる』で初のWセンター。この時点でグループ結成から4年強が経過していました。
さらに1年半後に再びふたりがWセンターを務めた17th『インフルエンサー』で乃木坂はレコード大賞を受賞します。
どちらかがデビュー曲のセンターだったら、こうはなっていなかったはずです。
ふたつめの理由。
例によって私の思い込みですが、Wエースは「誰もが認めざるを得ない存在」と「ピープルズチャンプ」という組み合わせが美しい。
白石西野では無論、前者がまいやんで後者がなーちゃんです。
和ちゃんはその美貌、そして何より加入当初から5期生の最前線に立って積み重ねてきた実績により「認めざるを得ない」の方だと思います。
それに対し、熱狂的なファンは多いものの現時点ではどうしても賛否両論になってしまうアルさんはピープルズチャンプとは言い難い。
彼女がその域に達するとしたら「ファンもアンチも巻き込んで熱狂を生む」スタイルかと思いますがそれは非常に難易度が高いですね。(そしていかにも「AKB的」ではないかと)
また「初代期別センター」かつ「新人抜擢センター」となったメンバーには多くのアンチがつくので、そこからピープルズチャンプになるのは極めて困難。
「ナチュラルボーンアイドル」大園桃子をもってしてもその壁は超えられませんでした。
となると理想は初代期別&新人抜擢センターがそのままアンチも黙らせる認めざるを得ない存在へと成長し、その間に(運営主導ではなく)ファンの支持を抜擢センターと同等「以上(これ重要)」に集めたメンバーがピープルズチャンプとして並び立つこと。
そしてふたりがWセンターをやるのは自分たちより年下(ベストは同期)の単独センター誕生より後。
あれ?かきさくじゃん笑
そう、かきさくはなかなか奇跡的なバランスなんです。
これ書き始めるとめちゃめちゃ長くなるので今回は省略しますが、ふたりのパワーバランスがうまい具合に曖昧…というか行きつ戻りつ保たれてきました。
そんなふたりでも『Monopoly』で初めてWセンターをしたのは加入から約5年後。
上で書いた白石西野もしかりです。
Wエースが違和感なく成立するには、それなりの時間がかかるということなのでしょう。
◇
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