
前の記事ではフロント3人について書きました。
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当記事はある意味最大の話題となった田村真佑の選抜落ちについて。
制度疲労
まゆたんの選抜落ちが驚きをもって迎えられたのは彼女が「免除メン」だったからです。
「免除制度」。
それは握手(またはミーグリ)の通算完売部数が一定数を超えたメンバーがその次作から個別握手不参加になること。公式に言明されたことはありませんがほぼ例外なく適用されてきたので、暗黙の了解ですね。
制度がスタートしたのは3期生加入直後。
「先輩から後輩へのファン流し」
「これまで多くの部数を売り上げたメンバーへの福利厚生(ご褒美休暇)」
このふたつが導入の主な目的であろうと推察されます。
17thシングルでは白石麻衣と松村沙友理。
18thでは西野七瀬、19thが秋元真夏と桜井玲香。
20thから衛藤美彩と若月佑美がその対象となりました。
これまで免除とはすなわち選抜固定を意味しました。
(例外は免除シングルで卒業だった寺田蘭世と免除後に活動自粛した岩本蓮加のみ)
この「聖域化」については以前から疑問の声がありました。
曰く「免除メンの人気が落ちたらどうするんだ」。
そりゃそうですよね。最も目に見える人気指標である握手人気の現在状況が見えなくなるわけですから。追い上げている後輩メンバーのファンからすれば「フェアじゃない」と感じるのも無理はありません。
とはいえ1期生の免除メンは先行きが不透明だった黎明期から売り上げを立ててきたわけで、その貢献がなければグループ自体が存続していたかもわからないという意味で「殿堂入り」にも一定のコンセンサスがあったように思います。
そして今作。
まゆたんは事実上初めて「選抜固定から外れた免除メン」となりました。
一度もアンダーを経験しないままミーグリ免除に到達していた彼女。
免除前最後の36thでは3次でフル完売。これは一ノ瀬美空と井上和に次ぐ3位タイの速度です。
写真集は推定売上約8万3千部と、これもかなり優秀な数字。
これまでの常識で考えたら外れる理由がないのです。
とすると考えられることは。
そもそも運営はかねてより免除自体が制度疲労を起こしているという認識があり、今作でその運用変更(選抜固定をやめる)に着手した。
現在の免除メンで誰を選抜から外すか考えた時に、消去法でまゆたんになった。
一度アンダーを経験している筒井あやめよりもメンバーにもファンにもインパクトがある、という計算もあったかもしれません。
つまり、彼女は被害者。
個人的にはそう思っています。
制度疲労の要因はやはり、コロナ禍によって生じた握手会からオンラインミーグリへの変更。
オンライン化による問題点は下の記事にまとめていますのでよろしければご一読ください。
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そこでも書いているようにミーグリ人気は極端に二分化します。
「至近距離で見れた喜び」がなくなり対応の反射神経勝負という要素が強まったこと、そしてついで買い需要が減ったことがその原因でしょう。
これにより失われるのは選抜の流動性。
また加入直後からフル完売を続けるような超人気メンが何人も同時期に免除に突入する=売り上げが大きくダウンするリスクがあります。
実際に5期生は36thから4シングル連続で全員全完売を継続中。
このままフル完売を続ければ多くのメンバーが来年の夏シングルないしその次までで免除です。
これまでのように免除=選抜固定を続けている限り、選抜の硬直化は進みアンダーとの距離感は開く一方。
しかも近い将来5期生の個別売り上げがゴソっとなくなるタイミングがあるのです。
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悪平等
そうなった時に今度は、コロナにより生じたもうひとつのシステムであるリアルミーグリのデメリットが顕在化します。
それは「人気が見えにくい」こと。
32ndシングルから以前の全国握手会に替わるものとして始まったリアルミーグリ。
要するに握手をしない握手会です。
かつての全握は好きなメンバーの列に並ぶだけというシンプルな仕組みだったので、CD1枚買って会場に行けば誰でも(気力と体力と根性があれば)白石麻衣や西野七瀬と握手できました。
当然ながら、まいやんなーちゃんのような超人気メンの待ち行列はとんでもない長さになり、それを現地で見たファンは改めてその人気を実感したものです。
しかし現在のリアルミーグリは申込時にメンバーを指定しての事前抽選制。
つまり一部当たりの上限が決まっています(枚数も結構絞っている印象)。
さらに1次保障期間までにほとんどのメンバーが完売するので、超人気メンバーとそうでないメンバーでさほど行列の長さが変わらない。
これには超人気メンバーの負荷を軽減し、ミーグリ人気が相対的に下位のメンバーの心を折らないという非常に大きなメリットがあります。
ですがこのやり方って、強い言葉を使えば「悪平等」なんですよ。
全握の時代と比べ、免除メンの人気が見えづらい。
結果として免除メンのポジションを上げるにせよ下げるにせよ、ファンの側に納得感がない。
例えばかつて与田祐希は何人もの先輩を飛び越えて一気にフロント固定となりました。
それでも与田っちょは全握でそれこそ白石西野に劣らぬほどの行列を生んでいたので、彼女の飛び級に対する不満の声は先輩免除メンのファンからもほとんど上がりませんでした。
しかし現在の「平準化された」リアルミーグリの行列では、超人気メンもそうでないメンバーも「それなり」の行列に収斂してしまいます。
こうなると既に免除されているメンバーは仮に人気が上がってもそれがファンに見える機会はほとんどなくなります。
そして免除された「後に」人気が上がって福神固定になったという例も過去にないはずです。
以前の記事ではこのあたりの問題点を岩本蓮加と筒井あやめを例に書きました。
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免除後にポジションをどう上げればいいのか。
今回選抜落ちしたまゆたんにはその課題が降りかかったのです。そして近い将来に軒並み免除となる5期生たちにも同じことが起きます。
結局、現在の「免除+事前抽選リアルミーグリ」という仕組みには限界が来ているのだと思います。
じゃあ、どうすればいいのか。
その点は次の記事で書きます。
続きます。
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