
2025年10月21日、公式ブログで矢久保美緒さんが卒業を発表しました。
小さな身体で背負ったもの
そのブログでみっちゃんは自身の乃木坂人生をこう振り返っています。
加入が決まった時の喜びは一生忘れないと思います。
今日まで夢をみているような時間でした。
この言葉からもわかる通り、大の乃木坂ファン。
それも「好きな言葉は松村沙友理」と言い切るほど筋金入りの。(好きなメンバーは、ではなく!)
2018年8月19日、「坂道合同オーディション」に合格。
12月3日が初ステージとなる日本武道館でのお見立て会でした。
加入当初…というか加入前からのニックネームは「謝罪ちゃん」。
オーディション時のSHOWROOM配信中に「すみません」「ごめんなさい」を連発していたのがその理由です。
きっと乃木坂への愛と先輩たちへのリスペクトが深すぎたのでしょう。
「自分がここにいていいのか」という不安からか初期はネガティブな発言が目立ち、その自虐的な言葉が時に卑屈にも映りました。
4期生冠番組『乃木坂どこへ』の初回でも自己紹介中に突然「つまらない人間ですみません…」と泣き出しさらば青春の光のおふたりを慌てさせていましたね。
彼女が自分を肯定できるようになるには長い時間がかかったように思います。
『ノギザカスキッツ』の「FUWANちゃん」で自身のネガティブ思考をキャラクターとして演じることができたのが加入から1年半ちょい。
その少し後ぐらいには『乃木坂工事中』『乃木坂スター誕生!』といった冠番組で遠藤さくらへの真っすぐな愛を語る姿(「さくちゃんさくちゃん」)も定着し、のびのびと活動する姿が見られるようになりました。
「さくちゃんの自己肯定感を高めているのは私です」と胸を張ったのが懐かしいです。
しかし握手・ミーグリ人気においてはかなり苦戦。
そして7年間の活動で選抜経験はゼロ。
13作連続アンダーであり、そこでも最後となった40thアンダー曲『純粋とは何か?』以外全て3列目。
ユニット曲も30th収録『夢を見る筋肉』1曲だけ。
ことポジションという面においては非常に苦しんだメンバーでした。
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失礼を承知でいえば、彼女はあまりにも「普通の子」でした。
物事をきちんと考えて、自己評価もちゃんとできる。
そんな常識人が、ただただ乃木坂が大好きだという気持ちでその一員になった。
だからこそ苦しんだ。
それでもみっちゃんはひたむきに「乃木坂」であろうとしました。
乃木坂を乃木坂たらしめているものを、その美しさと伝統を守ろうとしたのです。
メイクを研究して磨いたビジュアル。
そして小さな身体をスッと伸ばして舞う「基本に忠実」と評されるダンス。私には譜割りとの同期をひとつひとつ丁寧に踊っているように見えます。
いつかのアンダラの幕間Vだったと思うんですが、みっちゃんはこんな発言をしています。
「背負わせてくださいって、(スタッフさんに)伝えました」
そのVの中で発言の詳細は説明されなかったのですが、私は「オリジナルの振り付けを守る」「アンダラというカルチャーを守る」という彼女の意思表示だと受け取りました。
実際、多くのメンバーが「みっちゃんに振り付けを教えてもらった」と発言しています。
「ライブを作る」ということに意識が向いていたのも印象的でした。
彼女の名シーンとして思い出されるのが2023年9月、33rdSG アンダーライブのドキュメンタリー。
この時はアンダーで横浜アリーナ3DAYSというチャレンジングな舞台設定。
座長は『踏んでしまった』松尾美佑でした。
千秋楽終演後に通路で涙にくれるみっちゃん。
その理由を尋ねられ、こう答えました。
私たちが頭を下げている間にイヤモニでスタッフさんが
「僕たちにも素敵な景色を見せてくれてありがとう」って言ってくださって…
もしかしたらいいライブができたのかな、って思って
そしてもうひとつ個人的に大好きなのが、同じくアンダラドキュメンタリーで毎回ある「終演後に林瑠奈と通路を引き上げながら総括する」シーン。
互いに「親友」と呼び合うふたりのバディ感。
淡々と振り返り課題を整理しながらも、その背後に見える熱い想い。
オドオドして謝ってばかりだった少女は、いつしか「アンダラというカルチャー」を守り続ける頼もしい存在へと成長していました。
最後に彼女のこれからについて。
2021年から続いているラジオ『タイムちゃん』のアシスタントや『乃木坂的フラクタル』公式動画「矢久保の部屋」など「しゃべる」仕事が目立った彼女。
ブログでも「卒業後も発信活動を続けていく予定です」と書いていたので、ラジオパーソナリティなのかな?
どのような道に進んでも、常識人の誠実な頑張りで周囲の信頼を集めることでしょう。
これまでそうしてきたように。
矢久保美緒さん、7年間お疲れさまでした。
◇
『2021年の乃木坂46 上』 kindle版
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
総文字数65,000文字、加筆部分だけでも8,000文字以上のボリュームでブログをご覧になった方にも楽しんでいただけることと思います。
当時感じた感想や見解をそのまま残すため本文は主に文体の修正にとどめ、「今にして思うこと」は各記事の末尾に「追記」という形で新たに文章を加えました。
『2020年の乃木坂46』 kindle版
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
総文字数84,000文字、加筆部分だけでも10,000文字以上のボリュームでブログをご覧になった方にも楽しんでいただけることと思います。
「今にして思うこと」は各章の末尾に「追記」という形で新たに文章を加え、さらに書き下ろしとして4期生の初冠番組であった『乃木坂どこへ』を振り返っています。
『2019年の乃木坂46』 kindle版
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
こちらは総文字数10万文字、加筆部分だけでも22,000文字以上のボリュームです。
『アンダラ伝説』 kindle版
伝説のアンダーライブ2ndシーズンを題材にしたセミドキュメンタリー小説。あの頃の熱量を叩き込んだ渾身の50,000文字です。
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当時感じた感想や見解をそのまま残すため本文は主に文体の修正にとどめ、「今にして思うこと」は各記事の末尾に「追記」という形で新たに文章を加えました。
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総文字数84,000文字、加筆部分だけでも10,000文字以上のボリュームでブログをご覧になった方にも楽しんでいただけることと思います。
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