ロスジェネはえてしてこだわりすぎる

カテゴリ: 腕時計



「ネット流通限定カタログ」の記事で「ディスコンが近いのかも」と書いたSBDC061。
「1968ダイバー現代デザイン」と呼ばれるこちらのモデルに新型が発表されました。

1968ダイバーの歴史からおさらいしてみましょう。

1968ダイバーそしてMM300とは、その歴史


1968ダイバーはその名の通り1968年にセイコーが発売したダイバーズウォッチのこと。

ファーストが1965年ですからその3年後に、防水性能を300mにアップし10振動のハイビートムーブメントを搭載した上級モデルとして登場しました。「ワンピースケース」と呼ばれる裏蓋のないケース構造も特徴のひとつ。
植村直己氏らがエベレスト登頂の際に使用したことでその名を高めました。

そしてそれから40年ほどの時を経て、2006年にSBDX001がリリースされます。
PROSPEXブランドの最上位シリーズ「マリンマスター」。そのファーストモデルとして選ばれたのが1968ダイバーの意匠を再現したこのモデルでした。

ゴールドだった針やインデックスのフチ、そしてベゼル印字がシルバーに変更されたこととを除けばデザイン上の大きな差異はありません。

オリジナルの特徴である300m防水とワンピースケースを備え、10振動でこそないものの上位ムーブメントである8L35を搭載したこのSBDX001は、長きにわたりセイコーダイバーのフラッグシップとして君臨してきました。

ちなみにこのモデルは「マリンマスター300m防水」=「MM300」と略されます。

2代目が2015年発売のSBDX017、現在は3代目となるSBDX023(2018年発売)がラインナップされています。
近年さかんに数量限定での復刻が行なわれているセイコーダイバーの歴史的モデルにおいて、現行の標準モデルでオリジナルデザインにかなり忠実なものが存在するのはこの1968ダイバーとツナ缶だけです。

…とここまででようやく「1968ダイバー」ならびに「MM300」の説明が完了しました。

そのセイコーダイバーのフラッグシップのデザインを現代風にモディファイし比較的手の出しやすい価格にしたものがこの「現代デザイン」版となります。

初代は2018年発売のSBDC061。

先代&MM300との比較


まずはMM300と先代を比べてみましょう。
(スペックの話をしても価格が違い意味がないので純粋にデザインの話です)




上:SBDX023、下:SBDC061

MM300と061の外観上の相違は一言でいうと「凝縮感」

前者はぶっといベゼルとチャプターリングでかなりインデックスが中央に寄っている印象を受けます。さらに6912時のインデックスも「太く短く」。視認性こそわが命!って感じです。あとこれは個体差あると思いますが、総じて夜光が黄色がかってます(ヴィンテージベージュではありません)。

対する061はベゼル自体もベゼル上の印字も細身。ケースも雰囲気は似ていますがやや華奢な印象です。ベゼルのサイドがケース上面からはみ出しているMM300に対し061は収まっているので、なんというかやや大人しいデザイン。各時ドットインデックスがチャプターリングから離れた配置なのも個人的にはいまひとつ。

そしてファーストダイバー現代デザインのSBDC051と同様のアロー針。これが賛否両論で否が優勢でした。

続けて先代と新型を並べてみましょう。



 
上:SBDC061、下:SBDC127

パッと見の印象は「MM300に近づいた」。
恐らくその最大の理由が上で書いた凝縮感なのでしょう。

127の方がベゼルもその上の印字も太く、MM300に近いですね。
そしてインデックス位置が秒目盛りに近づいており、061のドットインデックスが少し中央に寄りすぎているという部分は解消されています。ただしチャプターリングがなくなり秒目盛りはダイヤル上にプリントされているようです。(これはちょっと惜しい)

ケースデザインもさらにMM300寄りになりました。ケース上面の面積が減っている(=側面に落とし始める場所がダイヤル寄りになっている)ため、ベゼルサイドがはみ出しているのです。

そして針も変わりました。
好き嫌いの分かれるアロー針ではなく、今年発表された他の現代デザインと似た太めのバーハンドで先頭をとがらせたもの。平たかった先代の針と違い面があるのも良いですね。

6912時位置の各インデックスが長いのとテーパーしているのは例によってMM300との差異を残すための敢えてなのでしょう。

デザイン以外のスペックは例のごとく70時間ロングパワーリザーブのキャリバー6R35、200m防水にサファイヤガラス風防です。

そしてサイズが一回り小さ目になり厚さ12.5 ㎜、横42 ㎜、縦48.8 ㎜。
先代が厚さ12.7 ㎜、横44 ㎜、縦51 ㎜ですから横2mmに縦2.2mmコンパクトになり、細腕さんでもいけるサイズ感ですね。

バリエーションは2種類。

SBDC125

ブラックダイヤル+シルバーベゼル、メタルブレス。



SBDC127

ブルー(ネイビー)ダイヤル+ブラックベゼル、メタルブレス。

まとめと価格



いいと思います。

オリジナルに寄せるデザイン変更、サイズダウン、ムーブメント強化。
これって要するに大ヒットしている(っぽい)ファーストダイバー現代デザイン、SBDC101/103/105/107の先代SBDC051からの変更点と同じですから。

個人的にはケースの変更に「おおっ!」と思いましたね。

関連記事:

 

気になるお値段ですが、125と127は同価格で143,000円(税込、以下同じ)。
6R35に移行して先代+22,000円に抑えてきたのは評価したい…のはやまやまなんですがこれ流通限定=値引きなしなんですよね…ポイント10倍で実質価格は128,700円です。

SBDC061は121,000円の実勢価格は2割引きで96,800円、ポイント10倍で実質87,120円。実質だと+4万円強、約1.5倍ですね。

ちなみに大手家電量販店では記事作成時点で061に3割引きの値をつけて売り切りにかかっているところもありますのでお探しの方はお早めに。

ブラックダイヤルにブラックベゼルという標準モデルを出さないのはショーグンと一緒。これもたぶん先代の売り切りを意識してのことでしょう。

関連記事:


MM300に興味はあるけど値段的にちょっと…という方やあの重さが許容できないけどデザインは好きという方にはいいモデルだと思います。



今年の2月に「ディスコンしそうなモデルたち」として取り上げたSBDC029、通称「ショーグン」。

特徴やペットネームの由来など書いていますのでよろしければそちらの記事もご覧ください。

 

2015年10月にリリースされ、プロスペックスのダイバースキューバシリーズでは現役最古参となっていたSBDC029。どうやらいよいよ代替わりのようです。

顔が変わった新型「ショーグン」


目につく変更点はインデックスデザイン。

12時位置の逆三角形が牙型に。6時9時は元から弾丸型でしたが根元が広くなりました。
それ以外の各時はドットからかなりテーパーしたくさび形に近い台形に。




上:SBDC029、下:SBDC129

12時位置のインデックスや針がとんがっている「モンスター」や「サムライ」に対しドットインデックスの「スモウ」「1968ダイバー」。
SBDC029はその中間みたいなデザインでしたが、この新型はかなり「モンスター」系に寄った印象です。

細かなデザイン変更もいくつかあります。
まず全体に針が長くなりインデックスにリーチするようになった。これは「スモウ」のモデルチェンジでも行なわれた高級時計への正統進化。そして平面だった時分針に面ができたようですね。

ベゼルの目盛りも字体もシャープになりました。刻みも10刻みから15刻みに変更してすっきりしています。

インデックス、ベゼルとも「円み」が排除されているという感じです。

個人的には新型の方がシャープでデザイン的には好きです。でもだいぶ「モンスター」系なのでむしろ旧型の「どっちつかず」という個性(皮肉でなく)が失われたかと。

それ以外の変更点はムーブメントが70時間ロングパワーリザーブの6R35へ。
風防がサファイヤクリスタルになりサイクロップスレンズもつきました。
あとは地味に付属のウレタンバンドがなくなっています。

スモウの前例を見れば恐らく仕上げの質感も向上していると思われます。

サイズは厚さ 13.3 ㎜、横 43.5 ㎜、縦 51 ㎜と変更なし。デザインも写真で見る限りでは同じなのでケースは変わっていない模様です。

バリエーションは2種類。

SBDC129

ブラックダイヤルにブラック×ブロンズのツートンベゼル。秒針はローズゴールド。メタルブレス。

SBDC131

ホワイトダイヤルにブラック×グレーのツートンベゼル。シリコンラバーベルト。



SBDC029狙いの人は市場にあるうちに買うべし


以前の記事ではこんな予想をしていました。

予想変更点
◎:ムーブメント変更
◎:風防のサファイヤクリスタル化
×:デザイン変更
×:流通限定モデル化

予想価格
定価:140,000円+税=154,000円
実勢価格:123,200円(2割引き)
実質価格:110,880円

…価格がものの見事に外れていますね。

実際はSBDC029とSBDC129で比較(同じメタルブレスのため)すると

定価:160,000円+税=176,000円
実勢価格:176,000円(値引きなし)
実質価格:158,400円

ええええぇ?

スモウもSBDC031からSBDC083へのアップデートでほぼ同様の変更点で、その際価格は+27,500円。定価10万超のモデルは1万円単位の値付けなので本当は+33,000円ですが戦略的に+22,000円に抑えてくる。

そう予想していたのですが+44,000円…
(ラバーベルトのSBDC131は+22,000円です)

現在のSBDC029のコアショップでの標準的な価格がこちら。

定価:120,000円+税=132,000円
実勢価格:92,400円(3割引き)
実質価格:83,160円

つまり実質で190%。ほぼ2倍。75,000円の上昇。
これは…キツい。
こっそりウレタンベルト付属もなくなっていますし。

変更点からすればどう考えても定価で+33,000円までなのですが…
まあセイコーの言い分はきっと「チタンモデルなのでSSよりも高い値付けは当然。よってSBDC101他から+22,000円」なのでしょう。

いやそれにしてもそれぞれの先代であるSBDC051とSBDC029の価格差は+11,000円なのですが笑

うーん。

いずれにせよSBDC029の購入を迷っていた人は在庫があるうちにさっさと買ってしまった方が良さそうです。
ブラックダイヤルにブラックベゼルという標準モデルを出さないのもSBDC029を売り切るためかなという気がしますし。


個人的にSBDC129のブロンズは格好いいと思います。

ただデザイン的にモンスター系に寄りすぎて、「高級化したサムライ」という印象です。いや「サムライ」が偉くなって「ショーグン」になるというのは決して間違いじゃないんですが笑

ただ何と言っても変更点と価格上昇が見合っていない。
スモウが同じように倍近い実質価格でも売れたから、という判断なのでしょうか?

貴重なチタン製セイコーダイバーなのですから、もう少し販売戦略も考えてほしかったところです。




リーズナブルな価格でおなじみ国産機械式腕時計の雄、オリエント。

そのハイエンドラインであるオリエントスターのスポーツコレクションに新たなシリーズである「アヴァンギャルドスケルトン」が発表されました。

…ってもうなんかよくわからない笑
やっぱり、オリエントスターだけで4コレクション22シリーズもあるのは多すぎじゃないでしょうか。

一言でいえば、レーシングテイストに溢れる意欲作です。

こだわりディテールの「和製カレラ」


 

最大の特徴はもちろんこのデザイン。

フルオープンのダイヤルに歯車を配したデザインにより表現された計器っぽいメカメカしさとホイールっぽさ。さらに一押しモデル(っぽい)RK-AV0A03Bの黒ベースに赤の差し色というカラーリングそしてパンチングレザーベルト。

これ完全にレーシングスタイル…っていうかタグ・ホイヤー「カレラ」を意識してますよね。

カレラの先代旗艦ムーブメントであるホイヤー01キャリバー搭載モデル、そのバーインデックスモデルにかなりイメージが近いです。ちなみに現在は後継の「ホイヤー02」がフラッグシップでそれは横目クロノなので、デザインソース的には類似しているモデルもあるのですが若干印象が違います。
まあこちらのオリエントスターはそもそもクロノグラフじゃありません。
縦目に見えますが12時位置にあるのはパワーリザーブゲージですし6時位置がスモセコ、9時位置は普通にテンプを見せるための「窓」ですね。

でもこれ実物の質感が良ければかなりいいんじゃないでしょうか。

文字盤下層部のハニカムパターン(六角模様)とかケースとベゼルの間に挟み込まれたアルミパーツなど細かな部分にも凝っていて、こだわりを感じさせます。

ベゼルの切込みとかラグの段差加工あたり若干デザインが「若い」感がありますが、レーシングウォッチですからこのぐらい振り切っている方が良いと思います。

 

サイズは厚さ 13.7 ㎜、横 43.2 ㎜、縦 49.2 ㎜とスポーツウォッチらしくやや大きめ。
パワーリザーブ50時間、10気圧防水、サファイヤクリスタル風防に裏蓋スケルトン(この裏蓋スケルトン部分が小さめなのもまたカレラっぽい笑)。レザーベルトモデルはDバックルです。

個性強めのバリエーション


バリエーションは5種類。個性強めのカラーリングもラインナップされています。

RK-AV0A01B

メタルブレス。ケースとブレスはシルバーでベゼルとリューズがブラック。ダイヤルはブラック×シルバー。スモセコの秒針は赤。



RK-AV0A02S

メタルブレス。オールシルバーの潔さ。ベゼル上のビスがブラック。



RK-AV0A03B

レザーベルト。ベースはオールブラックでダイヤルの下層のパーツがエンジというか赤黒いカラー。そしてベルトの裏面が赤。


RK-AV0A04B

こげ茶レザーベルト。大枠はブラック×ブロンズ(一部ゴールド)でダイヤルはオリエントスターアウトドアでもあったザラっとした質感のストーングレー。ベゼルはブラック、ケースとリューズ、そしてビスがブロンズ。イエローゴールドの部分が惜しい。ここもブロンズかシルバーにすればかなりシックなカラーリングになった気が。


RK-AV0A05B

ブラックレザーベルト。ブラック×ゴールド。プレステージショップ限定モデル。



まあ個人的には赤黒03Bかオールシルバー02Sの2択ですね。
後者は個人的に好きだったカレラの「グレーファントム チタニウム」にかなりイメージが近いです。

タグ・ホイヤーではオールシルバーではなくグレーを混ぜてくることにより立体感を出していたので、こちらも外周のパーツをグレーにしていればかなりイメージ近かったと思います(もちろんその分「パクりすぎ」という批判のリスクも上がるのですが)。

価格とまとめ


定価は一番安いのが02Sの115,500円(税込、以下同じ)でこれがベースモデル。ベゼルをはじめ黒メッキのパーツが加わった01Bが+5,500円。ケースもメッキするとそこからさらに+11,000円。レザーベルトのモデルの方が高いという値付けも珍しいですね。

2割引き、さらにポイント10倍が基本ですので02Sで実勢価格92,400円、実質価格83,160円。01Bが実勢96,800円の実質87,120円。03Bと04Bが同じく105,600円の95,040円。05Bはプレステージショップ限定モデル(セイコーでいうところの流通限定)で値引きなしですので132,000円の118,800円となります。


まとめると、個人的には結構興味を惹かれる時計です。

確かにタグ・ホイヤーじゃないしカレラじゃないし、そもそもクロノじゃない。

でもホイヤー01のオープンモデルなんて中古でも30万以上しますからね。
1/3以下の価格でこちらは新品です。

しかも…あまり大きい声では言えませんが大手家電量販店では割引率が上がっていることもあります。記事作成時点でビックとJoshinの楽天市場店では02Sに71,000円台の値段をつけていました(その分ポイント倍率は1倍でしたが、それでも圧倒的に安い!)。

この手のデザインが好きであれば見逃せない1本だと思います。

レーシングテイストのスポーツウォッチで新品を実質アンダー10万円前後で買える機械式なんて他にありませんからね。

デザインの方向性は全然違いますが、敢えて言えばハミルトン「パンユーロ」ぐらいでしょうか。(残念ながらすでに生産を終了しているようです)
最後にひとつ苦言を呈すと、公式サイトの情報量が少なすぎませんか。

30秒のイメージムービーと「大胆なデザインに精巧なスケルトンの魅力を感じるモデル。」の一文だけ。

ニュースのプレスリリースPDFを開けば上で書いたデザインのこだわりとかも書いてあるんですけどね。商品に興味を持ったユーザーにプレスリリースを開かせるのもおかしな話で。

せっかく気合の入ったモデル出したんですからセイコーみたいに特集ページを組むぐらいのことをして、写真と文章でこだわりを伝える努力をすればいいのに。

もったいないな、と思います。







2020年1月に復活した機械式アルピニスト。

シリーズ名としては1960年代からありますが、そのスタイルが確立したのは1995年発売のSVCF005/007/009。それ以降はサイズやムーブメントは変わったもののデザインエッセンスは四半世紀の間ほぼ不変。

最大の特徴はインナーベゼルの簡易方位計。そして偶数時はアラビア数字、奇数時はくさび型が交互に並ぶいわゆる飛びアラビア数字のインデックスにコブラ針です。

マニアの間での異名は「和製エクスプローラー」。

アウトドアウォッチという出自やコブラ針(むこうはベンツ針ですが)と飛びアラビア数字インデックス(むこうは3・6・9ですが)がロレックス「エクスプローラー(以下「エク1」)」を思わせるというのがその由来です。

リンク先記事にその歴史や特徴を詳しく書いていますのでよろしければご一読ください。

 

そのアルピニストに、25年目にして初めてデザインバリエーションが登場しました。
一言でいえばシンプル版アルピニスト。マニアとしては「あれ、これ本気でエク1に寄せてきたんじゃ?」と思わざるを得ません笑

標準モデルからの変更点

1月に出たSBDC087/089/091/093(便宜上、以下「標準モデル」)との変更点は以下の通りです。

まず一番目につくのが簡易方位計ならびにそれを操作する4時位置のリューズがなくなったこと。アルピニストのアイデンティティである簡易方位計を手放すという思い切った変更です。

そしてさらに思い切ったのが今回発表された3モデルすべてが岩肌のようなざらつきを表現したグラデーションダイヤルというラインナップ。以前に紹介したオリエントスターアウトドアのRK-AU0206Bに似ていますね。

 
さらに細かく見ていくと、インデックスがアプライドから退色ベージュのプリントに。外周もドット夜光以外退色ベージュ。外周の細かい秒目盛りもなくなりました。

デイト表示は黒地に白文字(標準モデルと逆)でサイクロップスレンズもなし。
3時位置のリューズガードもなくなっていますね。

とにかく全体にシンプルになりました。

その分、厚さ 12.9 ㎜、横 38 ㎜、縦 46 ㎜とサイズがコンパクトになっています(ちなみに標準モデルは厚さ 13.2 ㎜、横 39.5 ㎜、縦 46.4 ㎜)。現行機械式プロスペックスでは最小となる38mm径が嬉しいですね。

それ以外の基本スペックは標準モデルとほぼ同じ。
おなじみ70時間パワーリザーブの6R35ムーブメントに20気圧防水、風防はサファイヤクリスタルで裏蓋スケルトン。そしてレザーベルトモデルはDバックル標準装備となっています。例によって全モデル流通限定=値引きなしです。

SBDC115

標準モデルでは一番人気(と思われる)グリーン、そのグラデーションダイヤル。あちらと同様に針とSEIKOマークはゴールド。こちらはメタルブレスを装備。

SBDC117

ブルーグラデーションダイヤルに同色のレザーベルト。針とSEIKOマークはシルバー。

SBDC119

ブラックグラデーションダイヤルに同色のレザーベルト。針とSEIKOマークはシルバー。

凄くいい、だからこそ気になる


下のまとめで改めて書きますが、いい時計だと思います。

ただ…個人的には色々惜しい。

まず、インデックスがプリントなこと。

コスト削減なんですかねぇ。ここは頑張りどころだったと思うんですが。標準モデルと同じアプライドインデックス使えばいいのに。使いまわしで済むんだし。

まあ無理やり好意的に解釈すればヴィンテージのエク1もプリントインデックスですからそれに寄せたと言えなくもない笑

ただ、この時計ではインデックスと外周がヴィンテージテイストのベージュ。
そして夜光は針と外周上のドットで、それは白なんですよね。

ん~、なんかちぐはぐに感じます。
夜光が退色してベージュになる方が自然じゃないでしょうか。

さらに言えばブラックとブルー文字盤は針とSEIKOマークがシルバーなのも気になります。ここはグリーンと同じようにゴールドにしてベージュのプリントと色調を合わせるべきなのでは。

そして誰もが思うことでしょうが、なぜプレーンなダイヤルがない?デフォあっての変わり文字盤でしょうが。

オリエントスターアウトドアは格好いいしこれも実物はかなり良さそうです。ただ、まず普通のやつをくれまいか。

あとはリューズガードも残してほしかったですね。

 

今後のバリエーションとして期待したいのは以下のふたつ。

まずはエクスプローラーっぽくすることに全振りしたバージョン。

普通のブラック文字盤に現行セイコー5と同じ「フチありアプライド」インデックスでエク1っぽく。当然インデックスのフチと針とSEIKOマークはすべてシルバー。であればリューズガードもなしのままで。メタルブレス。
インデックスと外周のプリントと夜光はどちらも白で。これをどちらも退色ベージュにした限定モデルとか出したらめちゃめちゃ売れそう笑

続いてアルピニストの色を強く残すならこんな感じでしょうか。

ブラック文字盤で標準モデルと同じアプライドインデックス(フチだけでなく全面)。インデックスのフチと針とSEIKOマークはすべてシルバーでこちらはリューズガードあり。メタルブレス。
インデックスと外周のプリントと夜光はどちらも白で、細かい秒目盛りも復活。

どちらも見てみたいけど、特に前者の「全力エク1」は本気でやってくれないかなあ。

セイコーさん、アイディア料は現物支給でオーケーですよ笑


価格とまとめ


定価は標準モデルから5,500円(税込、以下同じ)安い設定になり実勢でメタルブレスが79,200円、レザーベルトが77,000円。実質はポイント10倍でそれぞれ71,280円と69,300円。

上ではぶつくさ文句を言っていますが「アルピニスト」の名を冠した時計であること、そして「和製エクスプローラー」というかねてからの愛称に一歩近づいたデザイン変更であることを考えるとどうしても色々言いたくなるってだけです。

その辺の思惑を抜きにすると悪くない…どころか優秀なフィールドウォッチだと思います。

70時間パワーリザーブの6R35ムーブメント搭載機では最安値。
そして細腕さん待望の38mm径。

この2点だけでも高く評価したいですし、加えて20気圧防水ですから使い勝手としては抜群にいい。(その意味では文字盤のクセだけがちょっと気になりますが)

標準モデルも仕上げが良かったので、恐らくこちらも価格以上の仕上げなのでしょう。時計単体としては魅力十分です。

ましてこの加工文字盤に魅力を感じる人であれば強くお勧めできます。

以前に紹介したオリエントスターアウトドアや、そこでも取り上げたハミルトン「カーキフィールド」あたりとともに、アンダー10万円のフィールドウォッチとして非常に有力な選択肢だと思います。





実店舗に置かれず、公式サイト上に情報もないセイコーの「ネット限定」モデル。
メーカーが作らないならば、と今回手作業でカタログを作成してみました。

そのあたりの経緯を書いたインデックス記事はこちらです。

 

SBDY~のモデル(タートル、サムライ、モンスター、ベビーツナ)はこちらです。

 

当記事にはモデル名SBDC~のものをまとめました。

なお情報は全て記事作成時点、楽天市場で調べたものであることをお含みおきください。
また価格は全て税込です。
(調査日:2020年10月8日)

ファーストダイバー現代デザイン(旧型)


1965年発売の国産初のダイバーズウォッチ、通称「ファーストダイバー」のデザインを現代風にアレンジしたもの。2020年にフルモデルチェンジした現行モデルが現在絶賛大ヒット中。

このファースト旧型について詳しく書いた記事はこちら。

 

ファースト現行についての記事はこちらです。旧型との比較もこちらをご参照ください。



 

ちなみにファースト現行のネット限定モデルは現在のところリリースされていません。

共通スペック:
自動巻きキャリバー6R15、パワーリザーブ50時間。200m潜水用防水。SSケース+サファイヤクリスタルガラス。サイズ厚さ 13.8 ㎜、横 42.6 ㎜、縦 49.8 ㎜。

SBDC077

グリーングラデーションダイヤル+メタルブレス。実勢88,000円、実質83,600円。

SBDC085

ブルーグラデーションダイヤル+メタルブレス、オールブラック。実勢88,000円、実質83,600円。

1968ダイバー現代デザイン


1968年に初の300m空気潜水用防水を実現した通称「1968ダイバー」。そのデザインを現代風にアレンジしたものです。

なし

こちらのシリーズのネット限定モデルはありません。
1968ダイバーはオリジナルのデザインをほぼ踏襲したレギュラーモデル「MM300」が別にあるので、現代デザインは人気がいまひとつなのかもしれません。

調査日時点でレギュラーモデルのSBDC061に一部店舗ではなんとアンダー8万円の値段をつけていましたのでディスコンが近いのかもしれません。だとすればSBDC051の時と同じで「パワーリザーブもデザインも現行に不満がないのであれば今が買い」ですね。

スモウ(旧型)


「スモウ」というユニークな愛称で知られるシリーズ。由来はマッシブなケース形状がそっぷ型の力士を思わせるとか12時位置のインデックスが大銀杏っぽいからなど諸説あります。

下の現行スモウとの実機比較記事はこちら。

 

共通スペック:
自動巻きキャリバー6R15、パワーリザーブ50時間。200m潜水用防水。SSケース+ハードレックスガラス。サイズ厚さ 13.3 ㎜、横 45 ㎜、縦 52.6 ㎜。

SBDC069

ブルーダイヤル+メタルブレス。実勢52,800円、実質50,160円。在庫僅少。
上のリンク先記事で書いたSBDC057と同様に、旧型スモウを新品で購入するのはほぼラストチャンスでしょう。


スモウ(現行)


旧型からムーブメントも外装も正統進化した実に正しいモデルチェンジ。(その分値段も上がってしまいましたが)

スモウの特徴と旧型との詳細な変更点、そしてSBDC097の魅力を熱く語った記事はこちらです。

 

共通スペック:
自動巻きキャリバー6R35、パワーリザーブ70時間。200m潜水用防水。SSケース+サファイヤクリスタルガラス。サイズ厚さ 12.9 ㎜、横 45 ㎜、縦 52.6 ㎜。

SBDC097

グレーダイヤル+メタルブレス。実勢93,500円、実質88,825円。

SBDC099

ブルーグラデーションダイヤル+メタルブレス。実勢93,500円、実質88,825円。



これまでネット限定モデルは値引きなしが通例でしたが、ファースト現代デザイン旧型のSBDC077と085は2割引きになっています。
(SBDY系はほぼすべてのネット限定モデルが2割引きでした)

セイコーがなりふり構わなくなってきたのか…あるいはディスコンして売り切りなのかもしれません。ネット限定の買い時がさらに難しくなったということですね。



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