ロスジェネはえてしてこだわりすぎる

カテゴリ: 腕時計


今日はとても悲しい話です。

セイコーが2023年2月3日に公式サイト上に「価格改定のお知らせ」を掲載しました。

対象はプロスペックス、プレザージュ、キングセイコー、セイコー5の主要モデル。
要するに「ほぼすべて」です。

※対象の一覧はこちらのリンク先をご参照ください(PDFです)

値上げ実施時期は2023年3月6日
既に3週間を切っているのですが、この情報を必要とする方もおられるかと思い記事にしました。
(ちなみにグランドセイコーは先行して1月23日から一律10%程度値上げされています)

先に結論を言いますと「ずっと気になっていたモデルがあるなら値上げ前に買った方がいい」です。

値上げ幅は1割から2割程度
以下に代表的なモデルをピックアップして前後の価格を記載します。すべて税込みです。

プロスペックス


SBDC系はほぼ全てが10%強の値上げ。逆に言うとSBDC系で対象外のものはディスコン濃厚かと。
SBDY系とソーラー系は一律据え置き。
スピードマスターも機械式は10%強値上げ。ソーラー系は据え置き。
LXラインは値上げなし。こちらは不人気っぽいので実質ディスコンでは?
マリンマスターはツナ缶のみ値上げ(=MM300は据え置き)。ただこちらは「モデルチェンジという名の実質値上げ」の可能性も高そう。

93,500円 → 104,500円(+11,000円)
143,000円 → 159,500円(+16,500円)
154,000円 → 170,500円(+16,500円)
143,000円 → 159,500円(+16,500円)
176,000円 → 198,000円(+22,000円)
132,000円 → 143,000円(+11,000円)
82,500円 → 93,500円(+11,000円)
82,500円 → 93,500円(+11,000円)

プレザージュ


プレステージラインの「シャープエッジ」シリーズのGMTと3針が一律値上げ。
以前からある「琺瑯ダイヤル」系はごく一部を除き据え置き。
ベーシックラインはすべて据え置き。

SARF001「シャープエッジGMT」
159,500円 → 176,000円(+16,500円)
SARX075「シャープエッジ3針」
110,000円 → 121,000円(+11,000円)

キングセイコー


一律10%、というか税込22,000円の値上げ。

SDKS001
198,000円 → 220,000円(+22,000円)

セイコー5


元が安いから、というのもありますが約20%値上げ。
地味に対象外となっている「ボーイスムースベゼル」系やSBSA139(「アビエーション」のメタルブレスモデル)はディスコン濃厚かと。

33,000円 → 40,700円(+7,700円)
52,800円 → 63,800円(+11,000円)
29,700円 → 38,500円(+8,800円)
29,700円 → 38,500円(+8,800円)

雑感


まあねえ。何でもかんでも値上げですから。
セイコーさんを責めるつもりはまったくありません。

原材料費も光熱費も上がっていればそりゃ値上げもしたくなるでしょう。

ただ腕時計趣味がどんどん普通のサラリーマンから遠ざかっていく感じなのが寂しいなあと。

最初にも書きましたけど、「いつか買おう」と心に決めていたモデルがあるなら駆け込みで購入してしまった方がいいですね。

今後定価が引き下げられる可能性は極めて低いでしょうから。
この先売り上げが激減して割引で値上げ前の水準にすることはもしかしたらあるかもしれませんが。

変わらないデザインが魅力の現行アルピニストや、プロスペックスの歴史に残る名モデルであろうファースト現代、あとは人気あるだけに再値上げが怖いボーイGMTあたりを狙っている人は決断の時かと思います。

その反面ディスコンによる売り切りが発生しそうなモデルもあるので、それを探すという手もありますね。

私もこの1年だけで「いつか買いたい」と思っていた服や靴が軒並み値上げしてしまったのに最近気づいて愕然としました。
スニーカーは加水分解してしまうし洋服はサイズが変わってしまう危険がありますが、腕時計はそういうリスクがないのがいいですね笑



「これで38mmだったら買うのに!」と思ってたら出た


「あー、この時計のここが惜しい!」ってこと、ありませんか?

私はしょっちゅうです。

そして思うのです。「ここをこう変更したやつが出たら買うのに!」と。
まあ実際に出た時に買うかどうかはさておき笑

「惜しい」ポイントでありがちなのはデザインの細部やカラーバリエーションでしょう。

しかし多くの細腕さんにとって最大の壁となるのが「サイズ」。
デザインに一目惚れしてワクワクしながら店頭に行き腕に乗せるも、「収まっていない」状態を見てガッカリする。

個人的にハミルトン「カーキ フィールド マーフ オート」はまさにそれでした。

2014年に公開された映画『インターステラー』の劇中で重要な役割を果たす小道具として作成された時計です。

当初はあくまでも映画内の小道具であり発売はされなかったのですが、公開から5年後となる2019年にリリースされ大ヒット。

マットなブラックダイヤルに全アラビアインデックスとコブラ針。すべてがヴィンテージベージュの夜光。

めちゃめちゃ好み

ただ、デカかった。
横が42mm、縦はなんと52mmだそうです。(公式には縦径のデータがないので他サイトに記載の数値を参考にしました)
52mmって、プロスペックスでいえば「スモウ」に近いぐらいの長さです。

もちろん「これで38mmだったら買うのに!」と思いました。

そして2022年末、なんと本当にその38mm版「マーフ」が出たのです!

正直、大傑作


正直、大傑作だと思います
(ちなみに映画『インターステラー』は観ていませんので純粋に時計に対する評価です)

まずはその優れたデザイン。

上で書いた通り、マットなブラックダイヤルに全アラビアインデックスとコブラ針。すべてがヴィンテージベージュの夜光。

クラシカルでミリタリー。
でも復刻モデルではありません。

そのためヴィンテージウォッチやその復刻モデルにある「垢抜けなさ」「野暮ったさ」が皆無です。(もちろんヴィンテージにおいてそれは「味」であり魅力でもあるのですが)

このマーフはフォントやダイヤル内の配置に隙のなさ、スマートさを感じさせます

そして微かなカーブを描いたドーム型サファイヤクリスタル風防、ノンデイトであること、時分秒全ての針がビシッとインデックスに届いていることなど、腕時計マニアが気にしそうなポイントをきっちり抑えていることもその印象を強めています。



さらに特筆すべきはその縦径の短さ
なんと44.7mmとのことですから42mmモデルの単純なダウンサイジングではなくラグをより短く切ってきたのです。
細腕さんにとってこれがどれほど嬉しいことか。もちろん標準的な腕の太さの方にとっても装着感は大幅に向上しました。

ベゼルはポリッシュでケースはビッシビシのサテン仕上げ
一見それほどエッジは立っていないように見えますが実際に触ってみるとなかなか。逆に言うとこれ以上エッジが立っていればそれはもはや(スウォッチグループでひとつ上のグレードの)ロンジン笑

白いステッチの入ったブラックレザーベルトはハミルトン的なゴワゴワのもの。
ちなみにベルト幅は20mmなのでレザーやNATOなら無限の選択肢があります。

ムーブメントはH-10。
信頼のETA2824ベース。驚異のパワーリザーブ80時間。フリースプラング方式(一言でいえば精度を向上させる仕組み)採用。
そしてこのモデルはニヴァクロンゼンマイ。これはスウォッチ・グループ傘下の二ヴァロックスが開発した新しい合金で、高耐磁性能が特徴ですからこちらも精度向上に寄与しています。

スウォッチグループだからこの価格帯で実現できた、としか言いようがないハイスペックムーブメントですね。

それ以外のスペックは大型で操作しやすいリューズ、裏スケルトン、10気圧防水といったところです。

ちなみに42mmモデルとのデザイン上の差異はほとんどありません。

上で書いたラグの長さ以外は、中央がこんもりしたベルトがフラットなタイプになったこと、そして秒針に刻まれたモールス信号がなくなったことぐらいです。

個人的にはどちらも38mm版の方が好みですね。

価格とまとめ




価格は124,300円(税込、以下同じ)。
まだ出たばかりですので正規店でしか取り扱っておらず、すべて定価販売。ただポイント10倍の店舗もありましたのでそちらで購入すれば実質113,000円です。

ちなみに42mmは定価132,000円ですが並行店では100,790円(ポイントは1倍)からありました。

ただしハミルトン公式で2023年2月1日より価格改定を行う旨が発表されていますので、このマーフも値上げ対象となる可能性があります。

!!!2023年2月3日追記!!!
マーフも価格が改定され、38mmが130,900円(+6,600円)で42mmは141,900円(+9,900円)となりました。
最後にまとめます。

タイトル通り、ひとつの最適解でしょう。

シンプルで極めて優れたデザインとコンパクトなサイズがもたらす汎用性
ミリタリー系ではありますがどこかスマートさも兼ね備えているのでスーツにも合わせられます。
パワーリザーブ80時間、サファイヤクリスタル風防、10気圧防水という高い実用性

初めての機械式時計としても優秀ですが、ロングパワーリザーブでノンデイトなのでセカンドウォッチとしても最高
(念のため補足しますと、パワーリザーブが丸3日以上あるので平日つけて土日外しても次の月曜はまだ動いている。逆に平日は別の時計で土日だけする場合には日付合わせが必要ないためです)

ディテールにも配慮が行き届いているので初心者からマニアまでお勧めできます。

ウィークポイントはレビューでちらほら見かける夜光の弱さぐらいですね。

コブラ針のフィールドウォッチということで、競合するのはアルピニストセカンドや超絶人気モデルSZSB006(セイコーとTicTacのコラボモデル)あたりでしょうか。
ただその両者とは価格帯も違えばデザインの方向性も違うように思います
そして価格が上な分、仕上げとムーブメントのクオリティはマーフにアドバンテージがありますね。

あと注文をつけるならメタルブレスモデルもほしいかな。

そもそも映画がこのブラックレザーベルトですしこれが一番格好いいだろうとも思います。
ただメタルに換装すれば全細腕さん待望の「エクスプローラーの代替品」を狙える時計じゃないかと。

標準のカーキフィールド38mmにメタルブレスモデルがありますが、あちらは縦径が47mmなのでフラッシュフィット部がピタッとは合わない(「足」がちょっと出る)でしょう。

ぜひこのマーフ38mm専用のブレスを!

エクスプローラーの代替品についてはどこかで記事にしたいと考えています。



2022年の後半にセイコーさんはプロスペックス標準モデルのラインナップを整理しました。

ここを逃すと入手困難になってしまいますので、気になっていたモデルがある方は要注意です。

今回はセイコー公式HPの掲載状況ならびに記事作成時点での楽天市場在庫状況を元に以下の3つに分類しました。

「公式HPから消滅」:メーカー在庫限りと思われるのもの
「生産継続」:公式HPに掲載されているため生産継続と思われるもの
「ディスコン近い?」:公式HPには残っているが市場に在庫が少ない=不人気なのでディスコンが近いか実は既にディスコンしていると思われるもの

!!!あくまでも私の個人的な考察ですので、予想が外れても一切の責任は負いません!!!

同様にラインナップ整理が行なわれたセイコー5についての記事はこちらです
 

アルピニスト



セイコー伝統のフィールドウォッチであるアルピニストシリーズ。
「現行」「セカンド」「オリジン」の3タイプが存在しています。

その魅力や特徴、スペック等の詳細はそれぞれの紹介記事をご覧ください。

「現行」


「セカンド」


「オリジン」

公式HPから消滅

SBDC115 「セカンド」グリーングラデーションダイヤル、メタルブレス
在庫:なし
SBDC136 「現行」カーキダイヤル、ゴールドケース、ブラウンレザーベルト
在庫:あり
SBDC138 「セカンド」カーキダイヤル、ゴールドベゼル、ブラウンNATO
在庫:あり

ディスコン近い?

SBDC089 「現行」ホワイトダイヤル、ブラックレザーベルト
在庫:なし
SBDC117 「セカンド」ブルーグラデーションダイヤル、ブルーレザーベルト
在庫:ほぼなし
SBDC119 「セカンド」ブラックラデーションダイヤル、ブラックレザーベルト
在庫:あり(少なめ)
SBDC135 「現行」チャコールダイヤル、ブラックレザーベルト
在庫:あり
SBDC137 「セカンド」チャコールダイヤル、ブラウンNATO
在庫:あり
SBDC159 「オリジン」ブルーダイヤル、メタルブレス
在庫:あり(少なめ)

生産継続

SBDC087 「現行」ブラックダイヤル、メタルブレス
SBDC091 「現行」グリーンダイヤル、ブラウンレザーベルト。アルピニストのシグネチャーモデルですね
SBDC145 「オリジン」ホワイトダイヤル、メタルブレス
SBDC147 「オリジン」ブラックダイヤル、メタルブレス
SBDC145 「オリジン」グリーンダイヤル、ブラックレザーベルト
SBDC161 「オリジン」ブラウンダイヤル、ブラウンレザーベルト

今回、最も大ナタが振るわれたのはアルピニスト

セカンドが恐らく全滅現行もブラックとグリーンだけになり、そう遠くない未来に先代と同じようにグリーンだけになるのでしょう。オリジンもけっこう怪しいかな~。個人的には好きですけど。

セカンドはせっかくエクスプローラー風味を強めたデザインなのですから、完全消滅前に以前の記事で希望したようなマットブラックダイヤルにアプライドインデックスのモデルとか出してくれないですかね。限定とかでいいので。
現行も限定でバリエーションを出してほしい。ヨーロッパ限定でアイスブルーダイヤルとかグレーダイヤルとかめちゃめちゃ格好いいの出しているのが納得いかん。

スモウ


長きにわたり6R系ムーブメント搭載ダイバーズのエントリーの役割を担ってきたスモウですが、2022年に新型(SBDC175、177、179)が発表されその価格はなんと143,000円(+約5万円)!
型押しダイヤルに疑似ではないピュア3連ブレスで「キングスモウ」などと呼ばれていますが、まあマイナーチェンジの範疇ですのでこれは厳しいなあ。

生産継続

SBDC081 グリーンダイヤル、メタルブレス
在庫:あり
SBDC083 ブラックダイヤル、メタルブレス
在庫:あり
SBDC121 ペプシダイヤル、メタルブレス
在庫:あり
今のところ旧型ディスコンの気配は全くありません。
ただ過去にショーグンもサムライもタートルも1968現代も、プレーンなブラックダイヤル・ブラックベゼルモデルを旧型でしばらく併売した後あっさりとディスコンするというのをやっているので危険です。しかも新型ではプレーンモデルを出さないという暴挙。本当に理解不能です笑

新旧の価格差が大きすぎるので、いつディスコンになってもおかしくないですね。
在庫が減り始めた雰囲気があれば決断した方が良いと思います。

SBDC121紹介記事:


タートル




いわゆるサードダイバー。伝統あるデザインです。

ディスコン近い?

SBDY063 マンタ模様のブルーグラフィックダイヤル、メタルブレス
在庫:ほぼなし
SBDY079 マンタ模様のネイビーグラフィックダイヤル、ネイビーNATO
在庫:なし
SBDY093 ダークネイビー型押しダイヤル、メタルブレス
在庫:あり
ちなみに以前記事にしたキングタートル第1弾のSBDY049と051は元々ネット流通限定モデルで公式HPには最初から掲載されていませんが、こちらも既にディスコン。市場からは完全に消滅しています。

「キングタートル第1弾」紹介記事:

サムライ


切り落とされたラグが精悍なシリーズ。

ディスコン近い?

SBDY065 マンタ模様のブルーグラフィックダイヤル、メタルブレス
在庫:なし
SBDY081 マンタ模様のネイビーグラフィックダイヤル、ネイビーNATO
在庫:なし
SBDY095 ダークネイビー型押しダイヤル、ダークネイビーNATO
在庫:あり(少なめ)

小径ツナ缶


セイコーダイバーのアイコンである「ツナ缶」を小型化。
タウンユースを意識したツートンベゼルとラバーベルトの組み合わせが特徴。

「小径ツナ缶(第1弾)」紹介記事:


「小径ツナ缶(第2弾)」紹介記事:


ディスコン近い?

SBDY059 サンドベージュベース
在庫:なし
SBDY061 グレーベース
在庫:なし

生産継続

SBDY073 ネイビーベース
SBDY075 カーキベース

第1弾はディスコン濃厚、第2弾は当面継続と思われます
ちなみに第2弾のネット流通限定モデルであるSBDY089、091も生産継続しているようです。


最後に軽くまとめます。

アルピニストはとりあえず欲しいなら確保しておいた方が良いかと。
スモウは当分大丈夫っぽいですが、少なくとも今後の限定等は新型で出るでしょうから旧型のカラーバリエーション待ちは望み薄ですね。

SBDY系は全般的にセイコーさんの扱いが雑なので、気になったモデルの動向についてはアンテナを張っておいた方が良さそうです。特に小径ツナ缶はタートルやサムライのような歴史がないので一度消えたら復活しない心配がありますね。
そういう意味では「ミニタートル」もあるうちに入手しておいた方がいいかもしれません。(今のところディスコンはなさそうですが)

「ミニタートル」紹介記事:




2022年の後半にセイコーさんはセイコー5標準モデルのラインナップを整理しました。

ここを逃すと入手困難になってしまいますので、気になっていたモデルがある方は要注意です。

「公式HPから消滅」:ディスコンしメーカー在庫限りと思われるのもの
「生産継続」:公式HPに掲載されているため生産継続と思われるもの

在庫は記事作成時点の楽天市場の状況です。

セイコー5日本再上陸時の記事はこちら


同様にラインナップ整理が行なわれたプロスペックスについての記事はこちらです


SKX Sports Style(回転ベゼル)


ベーシックモデル。メタルブレスまたはNATOベルト。

公式HPから消滅

SBSA007 ブラックダイヤルでインデックス&ベゼルの目盛りがゴールド。メタルブレス
在庫:あり(少なめ)
SBSA021 ブラックダイヤル&ブラックNATOベルト
在庫:あり

生産継続

SBSA001 ブルーダイヤル、メタルブレス
SBSA003 ペプシベゼル、メタルブレス
SBSA005 ブラックダイヤル、メタルブレス
SBSA009 オレンジダイヤル、メタルブレス
SBSA011 グリーンダイヤル、メタルブレス
SBSA013 グリーンダイヤルにゴールドの針&インデックス。メタルブレス
SBSA023 ブラックケース、カーキNATOベルト

SKX Suits Style


ミラネーゼブレス、第1弾モデルはインダイヤルの外周がホワイトになったツートンカラーでした。インデックスはヴィンテージのヤケ感を出すベージュ。

公式HPから消滅

SBSA015 ブルーダイヤル
在庫:あり(少なめ)
SBSA019 カーキダイヤル
在庫:あり
SBSA067 シャンパンダイヤルで外周も同色
在庫:あり
SBSA069 シャイニーブルーダイヤルで外周も同色
在庫:あり

生産継続

SBSA017 ブラックダイヤル

Specialist Style


ラバーとレザーのコンビベルト。

公式HPから消滅

SBSA027 ブラックダイヤル
在庫:あり(少なめ)
SBSA071 オールシルバー、ダイヤルはなんというかクラフトレザーのような型押し、ベゼルはエンボスでケースはダメージ加工というやりすぎ感溢れる、だがそこがいいモデル。ベルトはブラック
在庫:あり(少なめ)
SBSA072 071のブラックダイヤル版。ベゼル、ケースそして針とインデックスのフチはイエローゴールド。ベルトはブラウン
在庫:あり

生産継続

SBSA028 ブラックダイヤルでケース、針&インデックスがローズゴールド

Street Style


オールブラックやオールゴールド、セメントなどエッジの効いた意匠。

公式HPから消滅

SBSA063 シルバーダイヤル、メタルベルト。シルバーアクセサリーとかでありそうな「いかつい」フォントのエンボス加工されたベゼル。
在庫:なし
SBSA064 063のピンクゴールド版。
在庫:あり
SBSA066 063のイエローゴールド版。最高にキッチュでクール笑
在庫:なし

生産継続

SBSA025 インデックスまでオールブラック
SBSA127 コンクリート風の「セメント」ダイヤル。それ以外はダイヤル外周含めシルバー。グレーNATO
SBSA173 カモフラ柄ダイヤル、それ以外はブラック。ブラックNATO


スムースベゼル


リリース時の紹介記事はこちら


公式HPから消滅

SBSA047 ブラック文字盤の針とインデックスのフチがゴールド、メタルブレス
在庫:なし
SBSA048 ローズゴールドコンビ、メタルブレス
在庫:あり
SBSA050 イエローゴールドコンビ、メタルブレス
在庫:あり(少なめ)
SBSA051 グレーダイヤル、グレーNATO
在庫:あり(少なめ)
SBSA053 ブルーダイヤル、ブルーNATO
在庫:あり
SBSA055 カーキダイヤル、カーキNATO
在庫:あり
SBSA057 ブラックダイヤル、ブラックNATO
在庫:あり

生産継続

SBSA041 グレーダイヤル、メタルブレス
SBSA043 ブルーダイヤル、メタルブレス
SBSA045 ブラックダイヤル、メタルブレス
SBSA059 オールブラック、ブラックNATO
SBSA129 「セメント」のスムースベゼル版。

ショップ限定系


各ショップの細かなこだわりが反映されたモデル。

SBSA075 インデックスまでオールブラックな025のメタルブレス版。「ザ・クロックハウス」「TiC TAC」限定
在庫:あり
SBSA099 ブルーダイヤル、ブルーとブラックのツートンベゼルにブラックケース、ブラックNATOベルト。「ザ・クロックハウス」「TiC TAC」限定
在庫:なし
SBSA107 ブラックダイヤル、グリーンベゼル。サブマリーナでいうところの「カーミット」カラーリング。個人的にはこれ好きです。「ザ・クロックハウス」「TiC TAC」限定
在庫:あり
SBSA101 ブラックダイヤルにヴィンテージベージュインデックス、そして秒針と「Automatic」ロゴがレッド。こちらはサブマリーナでいえばいわゆる「赤サブ」風ですね。ただしブラックケース、ブラックNATO。「neel」限定
在庫:あり

まとめ


ミラネーゼブレスにツートンカラーの「Suits Style」が、ブラックダイヤルの017以外全滅。個人的には好きなデザインなのですが。017もそう長くはないかもしれません。

「Specialist Style」も同様に028のみ継続。

「Street Style」はオールゴールド系が全滅。そう考えると「セメント」も早いうちになくなるかも。

スムースベゼルは第1弾モデルでゴールドコンビとNATOベルトのものがディスコン。カーキダイヤルはこれで消滅。

ショップ限定系は基本的にはいつディスコンになってもおかしくないですね。

ということで生産継続の中でも017、028、127、129とショップ限定系が気になっている方は早めに動いた方が良いかもしれません。

ちなみに当初は公式HPには残っているが市場に在庫が少ない=不人気なのでディスコンが近いか実は既にディスコンしていると思われるものを「ディスコン近い?」という分類にするつもりでしたがこれに該当しそうなモデルは特に見当たりませんでした。


以前に「フジツボダイバー」ことシチズンNB-6021の記事を書きましたが、同時期=2022年夏にはセイコーとオリエントもダイバーズの新作を発売していました。

いずれも60年代から70年代の国産ダイバーズ黎明期の復刻、奇しくも揃って41mm径

そうくると並べて比較したくなるのが人情ってもんです。

各社モデルの特徴


セイコー:「セカンド前期型現代デザイン」

Ref. SBDC171/SBDC173

セイコーさんの、公式サイト上に特集ページもなく製品情報ページにも特に何の補足もない新作。どうも「キングタートル」がディスコンっぽい(これも別途記事にする予定)ので一瞬「タートルまで6Rムーブメントにして大幅値上げか!?」と思ったんですが、違いますね。

これ、セカンドダイバー「前期型」の現代デザインです。
(有名な植村ダイバーはセカンドダイバー中後期型)

恐らく初出は1968年。
オリジナルとの違いは各時のインデックスが細いこと。オリジナルはほぼ正方形。そしてデイト表示の位置。オリジナルは3時でこちらは4時半ですね。これはダイバーズの規格に合わせるため(各時位置の夜光が必須となったとのこと)やむなし。

話がややこしくなりますが「オリジナルの」前期型と中後期型の違いも書いておくと、ケースサイズがそれぞれ約41mmと44mm。後者はベゼルからかなり張り出したケース形状であり、さらに4時位置に特徴的なリューズガードを備えています。

スマートな前者と武骨でボテッとした後者。

この差異は現代デザイン同士でも表現されており、今回の「前期現代」は「植村現代」のSBDC109と比べスマート。ホワイトダイヤルの171など、もはやモダンでスタイリッシュと表現してもいいぐらいに感じます。
さらにジュビリーブレスを採用。現行セイコーダイバーではこちらだけです。


出典:セイコー公式サイト

サイズは厚さ12.3mm、横41.0mm、縦46.9mm。
その他スペックはプロスペックスのSBDC系共通のもの。パワーリザーブ70時間の6R35ムーブメント、200m防水、サファイヤクリスタル風防。

バリエーションは2種類。
ホワイトダイヤルの171。ブラックダイヤルにゴールドの針、インデックス、印字の173。

…また標準モデル=ゴールドを使わない普通のブラックダイヤルがない。アメリカでは出すのに(ラバーベルトですが)。相変わらず何考えてるんですかね?

シチズン:「復刻フジツボダイバー」

Ref. NB6021-17E/NB6021-68L

オリジナルはチャレンジダイバーの1977年モデル。

すごくざっくり言うとベンツ針を備えたクラシカルダイバーズ、そして安いのにチタン製に耐磁2種。


出典:シチズン公式サイト

サイズは厚さ12.3 ㎜、横41.0 ㎜、縦はデータなし(約49mmらしい)。

こちらのモデルについては既に記事にしていますので詳細はそちらをご覧ください。

関連記事:


オリエント:「ダイバー1964 2nd エディション」

Ref. RK-AU0601B/RK-AU0602E

オリジナルが1964年初出の「カレンダーオートオリエント」。
知らないです笑…超マニアック

今回「2ndエディション」と謳っているのは2021年に「1stエディション」があったため。
そちらのオリジンは同じく1964年発売ながら似て非なる「オリンピアカレンダーダイバー」。ややこしいですね。1stエディションは世界500本限定で、現在は完売しています。


出典:オリエント公式サイト

針とインデックスのデザインはほぼオリジナル通り。
それなのにオリエントスターこだわりの12時位置パワーリザーブインジケーター。どう考えても蛇足ですね。
でもこれがないとただの地味なサブパクり時計に見えるかも。

12時位置の逆三角形と各時のドットインデックス、一見ベンツっぽい時針(円の中の線がないので通称「タコ針」だそうです)。全体に「小ぶり」なのが逆に味になっています。
細かいところでいえばミニッツサークル(分目盛りの外周円)もクラシカルな意匠ですね。
ジュビリーブレスでシリコンベルト付属。


サイズは厚さ14.5mm、横41.0mm、縦49.6mm。この中では一番厚く、重厚感がありますね。

バリエーションはブラックの0601Bとグリーングラデーションの0602E。後者は公式オンラインストア限定となっています。

それでは、戦ってもらいましょう!


「デザイン」「再現性」「質感」「コスパ」の各項目について、例によって独断と偏見で順位をつけてみました。

デザイン:セイコー>シチズン>オリエント

セイコーが最も縦径が短くコンパクト。特にホワイトダイヤルはどことなくDOXAあたりを思わせるスタイリッシュさ。
シチズンは「ザ・普通」ですがベンツ針なのが嬉しいところ。
オリエントはせっかくほとんど完全再現のデザインなのに、メーカーこだわりのパワーリザーブインジケーターが邪魔をしている。まあこれがなければ古臭くて垢抜けないデザインでしょうけれど、好事家はそれが良いのでは?

再現性:シチズン>オリエント>セイコー

パッと見かなりオリジナルに近いシチズン。
オリエントは上に書いた通り。惜しい。
セイコーは現代デザインなので完全再現は敢えてやらないという縛りがあり、さらに植村ダイバー現代デザインとの差別化も図らねばならないので再現性は低め。


出典:オリエント公式サイト

質感:オリエント>セイコー>シチズン

ダイバーズらしい重厚感のあるオリエント。ジュビリーブレスも良い。
同じくジュビリーブレスでいかにもSBDC系らしいサテンの質感が出ているセイコー。
シチズンはチタンなので仕上げが甘い印象。まあこれは軽さや価格とのトレードオフなのですが。

コスパ:シチズン>セイコー=オリエント

これはぶっちぎりでシチズン。
実勢価格はセイコー132,000円(税込、以下同じ)オリエント123,200円に対し、シチズンは96,800円。黒文字盤はウレタンベルトなのでさらに安く67,760円!
しかもチタン製で耐磁2種。パワーリザーブが短いとか風防が無反射コーティングされていない(らしい)という減点材料はありますが、この価格設定では文句は言えないかと。

実用性、コスパのシチズン
スマートで他の自社ダイバーとの差別化を図ったセイコー
クラシカルな意匠を重厚感のある仕上げで纏めてきたオリエント

まあ最後はお好みとご自分の既存コレクションに合わせてお選びくださいというありふれた結論になってしまうのですが笑

個人的にはSBDC171のスマートなホワイトダイヤルが好きですね。

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