ロスジェネはえてしてこだわりすぎる

カテゴリ: 腕時計

「独断と偏見で選ぶ!価格帯別腕時計ベストバイ2023年版」の第2弾は5~10万円のゾーンです。

対象は2023年に発売されたものですが、本数限定のモデルは対象外としています。

価格帯は実勢価格だとブレるので「記事作成時点の」定価で区分しました。
記載の価格はいずれも記事作成時点のもので新品税込です。
また併記している実勢価格は各店舗の表示価格=ポイント還元等を含まない金額となります。

当サイトはアフィリエイトプログラムで雀の涙未満の微々たる収益を得てはおりますが、本文の内容は100%私の個人的な意見であり忖度は一切ございません。

5~10万円部門


Style60’s GMT/セイコー

Ref. SARY229
自動巻き。5気圧防水。SSケース+SSブレス。ケース径40.8mm

プレザージュの1シリーズ「Style60’s」。
ボックス型ガラスや立体的なインデックス、シャープな形状の針といった「クラウン クロノグラフ」の意匠を取り入れたヴィンテージ感が特徴。

実は前年のベストバイでもこれのオープンハートを選出しています。

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個人的にこの「ドレッシーなスポーツウォッチ」とでもいうべき顔が基本的に好きなんでしょうね。
ただそのせいであんまり書くことがない笑

まあデザイン要素は共通でも、シリーズごとに味つけは変わっています。

こちらの謳い文句は公式オンラインストアによれば以下の通り。

 60年代の旧車ならではのヴィンテージ感溢れる魅力を表現したGMTモデルをラインアップ。金属の素材感や華奢さが残るコックピットを想起させる、細めのアルミ製表示板と粗い縦筋目のダイヤルが特徴的です。GMTならではのレイアウトは、クラウン クロノグラフのディテールを取り入れ、アナログで精緻な計器類をイメージしました。

 カラーリングは、60年代に流行したメタリック系の色味を取り入れています。GMTキャリバーを搭載したアクティブな装いにも、スタンダードな装いにもマッチするモデルです。
(公式オンラインストアより引用)

なるほど。っていうかどうせなら本当に60年代国産スポーツカーとのコラボモデル出しちゃえばいいのに。スーパーカブとコラボしたセイコー5のこれ↓みたいに。たぶん即完売すると思いますよ。

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タグ・ホイヤー「モナコ」のガルフモデルみたいにラインを入れてコテコテのレーシングスタイルもいいですね。自分は詳しくないのですが、実際に60年代国産スポーツカーでそういうカラーリングがあればベストですね。
サイズは厚さ13.0mm、横40.8mm、縦47.0mm。

厚さだけオープンハートから0.2mm増えていますがあとは同じ。

それ以外のスペックはほぼ同じですね。
パワーリザーブ41時間、ドーム型ハードレックスガラス風防、裏蓋スケルトンで5気圧防水です。

 

バリエーションは3種類。

このブルーグレーダイヤルにメタルブレスのSARY229
シルバーダイヤルにパンチングレザーベルト、そして夜光はベージュのSARY231
ダークブラウンダイヤル(トロピカルダイヤル風)にパンチングレザーベルト、針とインデックスはイエローゴールドで夜光はベージュというSSK013JC。こちらはSEIKOブティック専用モデルとなっています。(なので値引きはなしでしょう)

定価:84,700円(税込、以下同じ)
実勢価格:67,700円~(楽天市場調べ、以下同じ)

メタルブレスもレザーベルトも同一価格です。
実勢は2割引き。ポイント10倍をうまく使えば6万ちょいというところ。

まあベストバイの記事で一番書いちゃいけないことですが、定価は高いかな笑

GMTとはいえエントリー機の4R34ムーブメントで風防もハードレックス、要するにボーイGMTと同じですからね。
しかもあちらの方は10気圧防水ですからスペック的にはちと優勢という。

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でもこれ実物格好いいんですよ。エントリー機を積んでるとは思えない顔立ち
いわゆる「ガワ時計」なのは確かですが、個人的には気に入りました。
気になった方は是非一度実物をご覧になってみてください。

ただせめて10気圧防水にして「実用性も十分」と書かせてほしかった…いやそれを言ったら風防もサファイヤクリスタルに…とは思います。


2024年もはや半分を過ぎましたが、今年もこの企画をやります。

「独断と偏見で選ぶ!価格帯別腕時計ベストバイ2023年版」

過去分は以下のリンクからご覧ください。

2022年版


2021年版


2020年版


2019年版


対象は2023年に発売されたモデルですが、本数限定のモデルは対象外としています。

価格帯は実勢価格だとブレるので定価で区分しました。
記載の価格はいずれも記事作成時点のもので新品税込です。
また併記している実勢価格は各店舗の表示価格=ポイント還元等を含まない金額となります。

それでは価格の安い方から順に発表します。

当サイトはアフィリエイトプログラムで雀の涙未満の微々たる収益を得てはおりますが、本文の内容は100%私の個人的な意見であり忖度は一切ございません。

アンダー5万円部門


マコ40/オリエント

Ref. RN-AC0Q03S
自動巻き。20気圧防水。SSケース+SSブレス。ケース径39.9mm

オリエント「マコ」。
コスパ最強時計のひとつとしてマニアの間では以前から人気の高かったシリーズです。

公式の説明は以下の通り。

 「ベゼルの6か所のくぼみ」「裏蓋のイルカのアイコン」「20気圧防水」などがオリエントのOrient Makoシリーズの特徴です。

 裏蓋にあるイルカのアイコンをサメと見間違えたお客様から、マオリ語でサメを意味する”Mako”と呼ばれるようになり、一部の地域では”Mako"の愛称で親しまれています。
(オリエント公式オンラインストアより引用)

元々は2004年に海外向けモデルとしてスタート。
逆輸入で人気がでて国内正規版が発売されます。セイコー「ボーイ」と同じような流れですね。
国内向けは現行で一番若い品番のRN-AA0001Bが2018年発売なので恐らくこれが最初かと。
マニアの間ではデザイン違いで「マコ」「カマス」「レイ」なんて呼び分けられていましたが、公式ではマコに統一されています。

今回取り上げるのはその小径バージョン。

…なのですが正直、上の公式でいうところの「特徴」以外は全部違います笑
ベゼルも針もインデックスも、デザイン要素はすべて変更されています。

そして「40」と銘打つ所以のサイズは厚さ 12.8mm、横 39.9mm、縦 46.5mm。

既存のマコが41.8mmなので約2cmダウンサイジングしています。
実は縦径は0.3mmしか小さくなっておらず、厚みは同じだったりします。

そしてデザインはバーインデックスにペンシル針、プレーンなシルバーの回転ベゼルでリューズガードなし。
クラシカルスタイルで秒針の差し色だけが洒落っ気というのが実にいいですね。

カラーバリエーションはブラックとホワイトの2色。
視認性を求めるならブラックの方が上ですが、この手のデザインでホワイトダイヤルは比較的珍しいのでこちらを選びました。



公式にはホワイトとなっている文字盤ですが、実物の印象はシルバーに近いかな。
IWC「ポルトギーゼ・クロノグラフ」みたいな感じです。

ISO規格準拠のダイバーズではない、いわゆる「ダイバーズデザイン」時計(そのためカテゴリは「3針」にしています)ですが、20気圧防水で雨の日も夏の汗も気にせずガンガン使えます。あとはサファイヤクリスタル風防でパワーリザーブは40時間となっています。

実際に腕に乗せてみた感想としては、値段を考えれば十分以上の質感。
ケースのエッジは立っていませんしブレスはさすがに軽いですけど、安っぽくない。

このシンプルなデザインがその要因ですね。ガチャガチャしていなくてしっかりサテンが入っているのでいい感じに武骨に見えます。

2024年3月にラベンダーとライラックという2色の文字盤バリエーションがそれぞれ国内200本限定でリリースされましたが、気づいた時にはもう売り切れていました。

定価:48,400円
実勢価格:33,880円

実勢価格は3割引き。これでポイント10倍なら実質ほぼ3万円。素晴らしい。

もう一度まとめると、国産機械式で実質3万ちょいで20気圧防水でサファイヤクリスタルでクラシカルダイバーズデザインに取り回しやすいサイズ感。値段を考えれば弱点なしじゃないですかね。

これダイヤルをマットホワイトとマットブラックにして針とインデックスの夜光を退色ベージュにした、威風堂々とエクスプローラー2(特にヴィンテージの)に寄せたモデルが出たらめちゃめちゃ売れるんじゃないですかね。

続きます。


「独断と偏見で選ぶ!価格帯別腕時計ベストバイ2022年版」のインデックスです。

価格帯は定価で区分しています。
対象は2022年に発売されたモデルですが、本数限定のモデルは外しています。

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アンダー5万円部門


シンプルメカ/Movement in Motion

Ref. MIM-SIMECA-BK/BK
自動巻き。10気圧防水。SSケース+レザーベルト。ケース径35.0mm

希少な35mmサイズにどシンプルなセイコースタイル。
それでいて税込24,200円のお値打ち価格。
シンプルな機械式時計を求めていて「小さい時計」が好みの方にはぴったりです。

このモデルの魅力や実勢価格など、詳細な情報は個別記事へどうぞ

5~10万円部門


Style60’s オープン/セイコー

Ref. SARY213
自動巻き。5気圧防水。SSケース+合皮ベルト。ケース径40.8mm
1964年に発売された「クラウン クロノグラフ」をデザインベースにした、プレザージュ「Style60’s」のオープンハートモデル。
レトロ顔でドレス系とスポーティさを兼ね備え、かつワイルドなレザーNATOベルト。
要素てんこ盛りだけど破綻していない、オンリーワンの一本です。

このモデルの魅力や実勢価格など、詳細な情報は個別記事へどうぞ

10~30万円部門


カーキ フィールド マーフ 38mm /ハミルトン

Ref. H70405730
自動巻き。10気圧防水。SSケース+レザーベルト。ケース径38mm
映画『インターステラー』の劇中で重要な役割を果たす小道具として作成された時計に、待望の38mm径モデルが登場。
喝采をもって迎えられ現在も大ヒット中(たぶん)。

一見クラシカルで無骨でありながら、実はモダンで隙のない秀逸なデザイン。
スウォッチグループならではのハイスペックムーブメント搭載なのも嬉しいところ。

10~30万円部門・次点


シチズンコレクション メカニカル 銀箔漆文字板/シチズン

Ref. NB1060-04A
自動巻き。10気圧防水。SSケース+レザーベルト。ケース径38.2mm
美しい文字盤にコードバンベルトと適切なサイズ感で「残念なところがひとつもない」行き届いたドレスウォッチ。
実勢価格アンダー10万円という頑張った価格設定も素晴らしいですね。

両モデルの魅力や実勢価格など、詳細な情報は個別記事へどうぞ
>>>「10~30万円部門」

30~50万円部門


スピリット ズールータイム/ロンジン

Ref. L3.812.4.63.6
自動巻き。10気圧防水。SSケース+SSベルト。ケース径42mm
実にスポーティな基本デザインながら、全体から受けるエレガントな印象。それを支える質感の高さ。
サファリなカラーリングも素晴らしいですね。

このモデルの魅力や実勢価格など、詳細な情報は個別記事へどうぞ
>>>「30~50万円部門」

50~70万円部門


エレガンスコレクション「晩冬」/グランドセイコー

Ref. SBGW281
手巻き。日常生活防水。SSケース+レザーベルト。ケース径37.3mm
バキバキのGSクオリティで表現された、穏やかで流麗な世界。
一見控えめですらあるのにちゃんと個性的です。

このモデルの魅力や実勢価格など、詳細な情報は個別記事へどうぞ
>>>「50~70万円部門」

70~100万円部門


該当なし


すみません。

なぜこの結論に至ったのか、詳細は個別記事へどうぞ(愚痴です)
>>>「70~100万円部門」


ぜひ各個別記事もご覧ください。

「独断と偏見で選ぶ!価格帯別腕時計ベストバイ2022年版」のラストは70~100万円のゾーンです。
対象は2022年に発売されたものですが、本数限定のモデルは対象外としています。

価格帯は実勢価格だとブレるので「記事作成時点の」定価で区分しました。
記載の価格はいずれも記事作成時点のもので新品税込です。
また併記している実勢価格は各店舗の表示価格=ポイント還元等を含まない金額となります。

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70~100万円部門


該当なし


すみません笑

でも、どう考えても該当なしだったんですよ。

候補は2本ありました。

ひとつはオメガ「シーマスター アクアテラ シェード 34mm」
Ref. 220.10.34.20.10.001

 

ロレックス「オイスター パーペチュアル」が2020年にビビッドカラーのバリエーションを発売しヒットを飛ばしたことへの「後追い」なんて陰口を叩かれがちではありますが笑

発売当初の価格は770,000円(税込、以下同じ)。

ポップなオイパペに対しこちらはサンレイ仕上げの煌めきが美しい。
コンパクトで値段なりの高級感があって、サイズもブレスのフィット感も良好。150m防水にパワーリザーブ約55時間でマスタークロノメーターと実用性も十分。
私の中でベストバイ内定は出ていました

しかし。
記事作成時点での価格は1,023,000円。

凄くいい時計だけど、ベストバイとは口が裂けても言えない値段に。
そして私の設定している100万円までというレンジも超えてしまいました。
当初価格のままで並行品の値段がこなれてきたら非常に魅力的だったと思うんですけどね。

ちなみに引き合いに出したオイパペ34mmは2020年の発売当時535,000円が記事作成時点で829,400円。これも高えなあ笑

ちなみに個人的に1本選ぶなら上の写真のラグーングリーンですかね。38mmのサフラン(オレンジ)もかなり好きです。

もうひとつはチューダー「ブラックベイ GMT S&G」
Ref. M79833MN-0001

 

いわゆる「ルートビア」。

個人的にはこの超絶かっちょいい時計に一目惚れ
めちゃめちゃ欲しいんですけど細腕なもので縦幅が長すぎました。公式には数値出ていないんですが恐らく約50mmかと。ついでに14.6mmと分厚い。

発売当初の価格はブレスモデルで634,700円。
私としてはひとつ下、「50~70万円」ゾーンのベストバイ候補でした。

しかし気がつけば776,600円。2024年の年明けには860,200円。
値上げを繰り返しとうとうこの値段になってしまいました。

さすがにこの価格帯でベストバイという評価にはなりませんね。

でも私はこのカラーリングに惚れ込んでいるので、似たような時計がないか探してしまいます。
セイコーさん、アンダー40mmの「ボーイ」で出してくれませんかね笑

ちょっと話が逸れますが、チューダーは正規品値上げが続いたことと中古は正規の値上げにさほど追従しなかったため、日本上陸以降付きまとっていたプレ値がようやくはがれた…というか「はがれたように見える」状態になりました。

「フィフティエイト」や「ブラックベイ プロ」もそこそこ中古市場に数が出てきたので、さらに値段がこなれてきたら狙い目かもしれません。

100万の壁


何度か書いていますが、私がこのベストバイを100万円までにしているのはそこが「普通のサラリーマンが思いっきり背伸びして届く限界」だと思っているからです。

であれば、最高に自己満足させてほしい

過去にこの価格帯でベストバイに選出してきたのはこんな時計たちでした。

2019年はゼニス「エル・プリメロ A384 リバイバル」。
2020年はIWC「ポルトギーゼ・オートマティック40」。
2021年はオメガ「シーマスター 300」。

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フラッグシップと呼べるのはA384ぐらいかもしれませんけど、名門のビッグネーム揃いじゃないですか。

そして(防水とかパワーリザーブのような)実用性とは別の意味で「一本持ち」に耐えうる時計たちだと思います。

クラス感と普遍性、とでも言いましょうか。
ブランドの歴史に連なる普遍的なデザインを、プライドをもってきちんと仕上げたという印象を受けます。

2022年に発売された定価70~100万円の時計で、同じようなクラス感や普遍性を感じる時計は残念ながらありませんでした。

ちなみに現在の正規品価格はエルプリメロA384が1,078,000円。ポルトギーゼ40は1,023,000円。シーマスター300は1,089,000円です。

意外と上がってないな、と感じてしまうのはやはり感覚が麻痺していますね笑


ということで独断と偏見による「2022年版ベストバイ」これにて終了です。

お付き合いいただきありがとうございました。


「独断と偏見で選ぶ!価格帯別腕時計ベストバイ2022年版」の第5弾は50~70万円のゾーンです。
対象は2022年に発売されたものですが、本数限定のモデルは対象外としています。

価格帯は実勢価格だとブレるので「記事作成時点の」定価で区分しました。
記載の価格はいずれも記事作成時点のもので新品税込です。
また併記している実勢価格は各店舗の表示価格=ポイント還元等を含まない金額となります。

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50~70万円部門



エレガンスコレクション「晩冬」/グランドセイコー

Ref. SBGW281
手巻き。日常生活防水。SSケース+レザーベルト。ケース径37.3mm

和製高級時計の旗手、グランドセイコー(以下「GS」)。

その中でも長らく人気モデルとして君臨してきたのが「雪白(ゆきしろ)」(「スノーフレーク」とも呼ばれます)。
風に吹かれた雪面に浮かぶ繊細な風紋を表現した美しいダイヤルのスプリングドライブモデルのことです。2005年に初代のSBGA011、2017年に代替わりしてSBGA211が発売されました。
その人気にあやかってか近年「日本の美しい四季を文字盤で表現する」ことに傾倒し、自然からインスパイアされたモデルを多数発売しています。

ブランドの公式でもこう謳っています。

 「THE NATURE OF TIME」はグランドセイコーのブランドフィロソフィーです。
 自然や季節の移ろいからインスピレーションを受ける感性と、それぞれの道を究めて時の本質に迫ろうとする匠の姿。
 その二つの日本の精神性を表現しています。

まあ「和」を感じさせ、海外での販売やインバウンド顧客ウケを狙った戦略でしょう。
それ自体は全然問題ないのですが、個人的には正直ちょっと数が多すぎるかなと思います。

こちらのSBGW281「晩冬」もそんな1本なのですが、なんていうか…実に素敵な時計ですね。

一言でいうなら、流麗
44GSをはじめとするセイコースタイルは直線的なのが特徴ですが、このモデルはそうではなく曲線を感じさせます。

まあGSですから、もちろんインデックスと針の仕上げはバキバキ。

なんですけれど、こちらは(恐らく)高さ抑えめなインデックスに細身のラグが柔らかな印象を与えます。
このあたり、初代GSとかそれこそロードマーベルあたりのアンティークセイコーに通じるものを感じますね。

そして粉をまぶしたようなざらつきの型押しダイヤルで色はシャンパンゴールド。
さらに秒針はイエローゴールドなのですがぱっと見は「オレンジ」。



押し出しは強くない、むしろ控えめですらあるのにちゃんと個性的
そのカラーリングから「カジュアル」とさえ感じさせながら、端々にまで行き届いた高級感。

分厚いウールで枯れた色のジャケット着て腕にこれが乗っていたらめちゃめちゃお洒落だよな…そんな爺さんになりたいです笑

まあそんな願望はさておき、カジュアルでしたら様々なファッションと合わせやすいカラーリング。スーツでもライトブラウンの靴と合わせられる色なら大丈夫でしょう(要するに靴と色を合わせれば、ってことです)。

サイズは厚さ11.7mm、横37.3mm、縦44.3mm。
クロコダイルのバンドはペラッとした滑らかなもの。

それ以外のスペックは、パワーリザーブ約72時間の手巻きムーブメント9S64。
ノンデイト。ボックス型サファイヤガラス風防に裏スケルトン。日常生活防水です。

定価:605,000円(税込、以下同じ)
実勢価格:523,240円~(楽天市場調べ、以下同じ)

記事作成時点では発売時点からの値上げ幅は10%(55,000円)に留まっています…って、もう完全に感覚が麻痺していますね笑

まあでもスイスメーカーと比べれば良心的な範囲でしょう。

弱点としては、あまり「一本持ち」向きな時計ではないということ。

上で書いたように様々なファッションと合わせられるカラーリングですが、やや個性的。
そして「日常生活用防水」=3気圧防水ですので、雨の日もちょっと厳しいですね。

別途オールマイティな時計がある人向きでしょう。
続きます。


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