ロスジェネはえてしてこだわりすぎる

カテゴリ: 乃木坂46

タオル補正
2026年6月8日、『乃木坂工事中』内で42ndシングル選抜メンバーが発表されました。

センターは一ノ瀬美空。

少し意外でした。

共に立つセンター


まず、5期生から4人目の単独センターを出したこと。

1期生で5人(生駒、白石、西野、生田、飛鳥)と卒業センターふたり(深川、橋本)。
2期生は堀未央奈ひとり。
3期生は山下美月ひとり。
4期生は遠藤さくら、賀喜遥香のふたり。

「単独センターって重いんだな」と感じさせる、錚々たるメンバーです。
いかに「銀河系軍団」5期生とはいえ4人目か、というのが正直なところでした。

それがみっくというのも意外。

これ書くとファンの方に凄く怒られそうですが、彼女のお披露目動画を観た時の第一印象は「量産型」でした。

前日の井上和の衝撃が凄すぎたというのもあるでしょう。

でも私には、みっくは「笑顔が魅力的な普通に可愛い子」に見えたんです。
もっと言うと「少人数アイドルグループの赤(=センター)にいそうな顔」だと思ってました。

個人的に彼女が非常に整った顔立ちだということに気づいたのは舞台『セラミュ』を観劇した時ですから、2年以上が経ってからです。

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そのビジュアルイメージ通り、抜群の愛嬌で初期から活躍した彼女。
しかしみっくはただ可愛いだけのアイドルではありませんでした

ニコニコしながら先輩にグイグイいく、時に狂気をはらんだ愛情表現
遠藤さくらに「お尻触らせてください」と迫り矢久保美緒に睨まれたり、「鉄の女」松尾美佑に「みーきゅんって呼んでください」と相撲で勝負を挑み勝利してみせたり。

このあたり尊敬する松村沙友理を思わせますね。

33rdシングル映像特典の個人PV『片腕ドリル彼女 みーぎゅんぎゅん!』なんてもろにまっつんの『ガチャ子さん』の後継者ですよね。あれめちゃめちゃ好きです。



個人的に凄く憶えているのが最初のスタ誕ライブ、アンコール中の幕間Vで「ライブに来たオランウータン」をやり切った姿。
「可愛くない」ことも平気でやる、とても好感が持てるものでした。

5期生屈指のダンスメン。
そして初期は明らかに苦手意識があった歌も徐々に向上し、最後のスタ誕ライブでは安定したピッチで「安心して生歌を聞けるメンバー」へと成長していました。
このあたりも「苦手だからと投げ出さない」という彼女の努力家な一面が窺えます。

ライブに行くと彼女の推しメンタオルを持っている女子が目につくので「女性人気が高い」ようにも思います。
そして「数字を持っていそう」な感じもあります。
昨年の乃木坂リズムフェスティバルのリアルイベント争奪戦の時にはボーダーラインが「異常値」といえるほど過熱していました。

ざっと挙げただけでもこれだけ魅力がある彼女。

それでも私はみっくセンターがあまりピンときませんでした。
「量産型」のビジュアルという第一印象に捉われていたこと、そしてもうひとつ彼女がセンターを務めた5期生曲『熱狂の捌け口』がこれまたピンと来ていなかったからです。

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シングル発売前の文章であればここで「どんな楽曲になるのか、そしてこのシングル期間を通して一ノ瀬美空がどのように成長していくのか楽しみです」と締めくくるところでしょう。

しかし、記事作成時点で既にシングル期間も全ツも終了しています。

そして全ツを通して観て、私にはなぜ5期生4人目の単独センターとしてみっくが選ばれたのかがわかりました。

新キャプテン菅原咲月にとって初めての全ツ
もちろんそこで遠藤さくらや賀喜遥香をセンターに据えてさっちゃんを支えてもらうという手もあった。

でも、それではやがて来る「かきさくのいない夏」に対して何の備えもしていないことになる。

だから今年の夏は互いに支え合う、共に立つセンターとキャプテンという体制を選んだ
だからこそ初センターとなる同期、一ノ瀬美空が選ばれたのでしょう。

そして運営は私が思っている以上に「夏の座長」の適性というものを意識しているようです。

夏の座長。
昨年、加入から8年の賀喜遥香ですら神宮でそのプレッシャーを語り涙しました。

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過去5年を遡れば、そこに立ったのは
賀喜遥香、井上和、井上和、賀喜遥香、遠藤さくら。

かきさくそして和ちゃんの3人だけなのです。
運営が心底信頼している、「踏ん張れる」メンバーが選ばれてきたことがよくわかります。

つまり今回みっくがセンターに選ばれたのも、運営の彼女に対する絶大な=その3人に匹敵するほどの信頼感の証しなのでしょう。


続きます。


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前の記事では梅ちゃんに対するアンチが最も燃え盛った7thバスラの頃の話、そしてキャプテン就任後は「梅澤美波とかきさくの時代」とも呼ぶべき一時代を築いたことを書きました。

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あんなに眩しくなくたって


彼女のポジションについても簡単に振り返っておきたいと思います。

22枚のシングルに参加しフロント5回。2列目13回、3列目3回、そしてアンダー1回。
アンダーは初選抜前の20th『シンクロニシティ』のみ(アンダラには舞台出演のため参加せず)ですから、ずっといわゆる「選抜固定」「福神固定」メンバー。

しかし久保史緒里と同じく「2列目の人」でもありました。
最初期から卒業まで超人気メンに次ぐぐらいの握手&ミーグリ人気を保っていましたが、引き合いに出した久保ちゃんとは異なりセンター候補になることは一度もなかった

センター脇に立ったのも、同期である山下美月センターの2曲のみで、「美月を支える」という位置づけ。

白石麻衣に憧れていたのですから、乃木坂のセンターに立つ自分の姿を思い描いていなかったことはないでしょう。
それでも彼女の口から「センターに立ちたい」という言葉が出ることはなかったはずです。

池田瑛紗が梅ちゃん卒コンの時のブログで「自分のことを話していたら、いつの間にか主語がグループになってしまう」と書いた通りの「グループファースト」。

私には「滅私奉公」の4文字が思い浮かびます。

そのてれぱんは『乃木坂工事中』で放送された41stシングル『最後に階段を駆け上がったのはいつだ?』ヒット祈願でも心暖まるシーンを見せてくれました。

センターの彼女が曲名にちなんで他の選抜メンバーと一緒に階段を駆け上がるという企画。
その最後のメンバーが梅ちゃんでした。

無事ヒット祈願が終了したところで池田瑛紗はこう尋ねます。

「乃木坂のキャプテンになって良かったですか?」

間髪入れず「めっちゃ良かった!」
そして「宝物みたいな役割をいただいた」と言葉を添えた梅ちゃん。

最後だから、ずっと自分を押し殺していたかもしれない梅ちゃんの本音に切り込む。

でも「後悔はない」と言うことを微塵も疑っていないようにも見えました。

梅澤美波が自身のキャプテンとしての歩みを肯定し
彼女に多くのものを負わせてしまったメンバーたちの胸のつかえを和らげ
そしてこれからキャプテンという重責を担うことになる同期・菅原咲月へのエール

てれぱんが引き出した梅ちゃんの言葉には、これだけの意味がありました。

私はこれを観ながら「さすが池田瑛紗」と思っていました。

少し余談になりますが、我々ファンの「こうあってほしい」と思う「あらまほしき乃木坂」ってありますよね。
それが実在することを知らせるために言葉を用いる能力は、現役メンバーの中ではてれぱんがずぬけている。
それこそ齋藤飛鳥と同種のものを感じます。

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話を戻します。

このヒット祈願はそれで終わりませんでした。

「行かないでください」と泣き出したてれぱんに梅ちゃんはこう答えるのです

 大丈夫だよ!
 なんとでもなるから
 頑張ってきたでしょ?

これが、これこそが梅澤美波ですよね。

先輩たちこそ「原点にして頂点」。
痛いほどそう感じながらも乃木坂であることを諦めなかった3期生12人が、梅澤美波が達した境地。

何度も何度も「もうだめだ」と思ったけれど、頑張って頑張って頑張ってきたら、なんとかなった

その道を歩いてきた者だけが持つ説得力。

白石麻衣に憧れて。
乃木坂46に憧れて。

白石麻衣にはなれなかったけれど、
大好きだった乃木坂を大好きなまま卒業していける。
そして多くのファンが今なお乃木坂が大好きだと言ってくれる状態で次の世代に託すことができた

やれることはやった。
役割は果たした。

そんな満足感を感じさせる言葉でした。


最後に、卒業後の彼女について。

キャプテンとしての印象が強すぎてあまり語られてきませんでしたが、歌もダンスも演技も水準以上の「隠れオールラウンダー」な梅ちゃん。

まあ在籍中と同じように演技仕事をメインに活動していくのでしょう。

個人的には乃木坂という看板を、キャプテンという看板を降ろした彼女がこの先どうなるのかとても興味があります

変わらずに「やっぱり梅ちゃんだな」も
重圧から解き放たれてのびのび活動して「梅ちゃんってこんな人だったのか!」も
どちらも素敵なことだと思います。


梅澤美波さん、9年半本当にお疲れさまでした。




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前の記事では加入から21stシングルでの初選抜、そして同作に収録された最初で最後のセンター曲『空扉』までを振り返りました。

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きっと梅ちゃんは覚悟を決めた


続く22nd『帰り道は遠回りしたくなる』。

ここでも3期生の勢いは止まらず、フロント6人のうち3人を占めます。
山下美月、与田祐希の3期2強とともにそこに立ったのが梅澤美波でした。

前作21stでの梅ちゃんの握手完売速度は最速タイ。ただし舞台出演のためMAX30部設定のところ20部でした。
その彼女が既に免除されている秋元衛藤桜井若月松村といった面々を差し置いてフロントに立つ。しかもひとつの時代の終わりを示す、西野七瀬卒業シングルで。

これもまた、先輩メンバーのファンから反感を買いかねない采配でした。

もちろん反感を恐れていたら前に進めません。運営としてはむしろ「ひとつの時代の終わり」だからこそ3期生をフロントに置きたかったのでしょう。
そしてもうひとつ、本来ここは久保史緒里のためのポジションだったように思います。
ですが久保ちゃんは21stで活動休止し、22ndでは復帰したもののアンダーからのスタートとなっていました。(そしてここで『日常』のオリメンになるという得難い経験をするのです)

いずれにせよ、表面的には梅ちゃんに対する優遇が続いているように見えました。

年が明けて、2019年2月の7thバスラ。
ここで彼女に対するアンチの攻撃は頂点に達します

まだ全曲披露であったこの年。

原則として楽曲のオリジナルメンバーはオリジナルポジションに立ち、卒業生-DAY4のみフル出演だった西野七瀬を含む-のポジションは後輩、特に3期生が埋めていました。

そして梅澤美波が務めたのは、橋本奈々未の代役でした

あまりにも潔い芸能界引退により伝説化し、ある意味アンタッチャブルな存在だったななみん。
ましてその伝説の卒コンからたったの2年。その残像が多くのファンの脳裏にまだ色濃く残っている状態でした。

正直、反感を買うのも無理はなかった。

しかし、この時会場にいた私は違う感想を抱いていました。

当時の記事でこんなことを書いています。

 橋本奈々未の代わりというプレッシャーはいかばかりであったか。
 まして『急斜面』では御三家、『孤独な青空』ではセンターとしてのパフォーマンス。

 だが梅澤は『急斜面』でその瞳を潤ませながらも強く前を見つめていた。

 きっと彼女は覚悟を決めたのだ。

 自分が決して橋本の代わりにはなれないことも、それを快く思わないファンが一定数いることもすべて理解したうえで、それでもそこに立つことを

 実際にこの日のライブ後、彼女の起用に対する否定的なコメントがネット上に見られたという。だがその多くは現場にいなかった者の声だったとも言われる。

 その場にいた者にはちゃんと伝わっていた
 その姿の気高さが

(『2019年の乃木坂46』収録 「【ライブレポ】あなた達になら任せられる~2019.02.22 7th YEAR BIRTHDAY LIVE DAY2@京セラドーム大阪」)


卒業した先輩のポジションを埋めた梅ちゃんをはじめとする3期生たち。
身体を震わせ目を潤ませながらもその場所に立つ彼女たちの姿は心を揺さぶるものでした。

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この時期に梅ちゃんに向けられた反感が和らいでいくのにはそれなりの時間がかかったように思います。

個人的に良かったと思うのは「アンチと戦わなかった」こと。

自身が大の乃木坂ファンだった彼女には「1期2期の世界こそ至高」と考える一部ファンの気持ちが理解できたのではないでしょうか。

でも、もっと大切なのは先輩たちから託されたグループの未来を守ること。

そう心を定めて行動で語ろうとした。
そして、その想いは多くのファンに通じた。

だからこそこの年の夏に初代キャプテン桜井玲香が卒業を発表した時、後任として梅ちゃんを予想する声が多かったのだと思います。

副キャプテン就任は意外と遅く2021年11月。加入から5年が過ぎた頃でした。
さらに1年ちょっと後の2023年2月の11thバスラ、秋元真夏の卒業をもって3代目キャプテンとなります。

そこから丸3年。
大エース齋藤飛鳥を見送り、同期のセンター経験者山下美月、与田祐希、久保史緒里を見送り、4期5期そして6期のセンターたちを励まし支え続けました。

私は齋藤飛鳥卒コンの記事で白石麻衣卒業後の3年半を「飛鳥真夏体制」と評しました。
であればそこから梅ちゃんの卒業までの3年間は「梅澤美波とかきさくの時代」だったと言うべきでしょう。

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4期WエースからグループのWエースへと成長した賀喜遥香と遠藤さくら。
そのふたりがフロントでセンターを支え、2列目から梅ちゃんが睨みを利かせれば大丈夫。
そんな安心感がありました。

オリジナルメンバーが去り、銀河系軍団5期生が躍動する中で「乃木坂であり続ける」ことのなんたるかを示し続けたのはこの3人(そしてもちろん、久保史緒里)だと思います。

37thシングル『歩道橋』は、その時代の集大成あるいは結晶ともいうべき美しい作品でした。

 「バズり」にも「Z世代人気」にも一切色目を使わない、「ただ単に」いい曲。
 でも、これこそ乃木坂ですよね。歌詞も含めて良い意味で時代性がない=エバーグリーン。

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もうひとつの集大成が『君ばかり』ですが、これについて話すと長くなるのでまた別の機会に。


続きます。



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2026年2月25日、公式ブログで梅澤美波さんが卒業を発表しました。

まずは彼女の乃木坂人生を振り返りましょう。

正直「髪型とかまいやんに寄せてるなあ、全然タイプが違うのになあ」と思ってた


2016年9月、乃木坂46の3期生オーディションに合格。応募動機は「白石麻衣に憧れて」
同年12月の日本武道館におけるお見立て会で初めてファンの前に立ちます。

第一印象は「美人だけど、ドルオタには受けないだろうな」

切れ長の目と高身長。
その界隈には疎いので勝手なイメージですが「宝塚の男役っぽい感じ」。女子受けは良さそうだけどアイドルとしての人気は正直そこまで出ないだろうと思っていました。

そして恐らく、運営も含めそう考えていた人が多かったのでしょう。

実際に各雑誌から選出されるメディア賞はゼロ。
2017年2月に開催されたプリンシパルでも15戦1勝10敗4休。
後に舞台メンへと成長する彼女ですが、この時は一敗地に塗れます。(まあプリンシパルは舞台とは全くの別物ですが)

そして2017年3月22日の17thシングル『インフルエンサー』に収録された3期生初の楽曲『三番目の風』のフォーメーションでは下から2番目のポジションでした。

しかし握手人気は最初から高かった。

初めて握手会に参加したシングルはその『インフルエンサー』。
3期生は12部でスタートし早期完売したメンバーは6部追加というレギュレーションでしたが、その18部をフルで売り切ったのは大園桃子、久保史緒里、山下美月、与田祐希そして梅ちゃん。

与田祐希と山下美月というモンスターふたりにはさすがに及ばない(詳細は省きますが続く3rdアルバム『生まれてから初めて見た夢』で2次完売)ものの、この時点で早くも同期内のトップ層に食い込みます

個人的には最初期から握手人気が高かった理由がいまいちわからないのですが笑
橋本奈々未の卒業、そして時を同じくして1期生のうち初期から握手人気の高かったメンバーが免除になっていく時期でしたので「お姉さんメンバー好き」な層の受け皿になっていたのかもしれません。

握手会で膝をかがめて一生懸命ファンと目線を合わせている姿はとても好感が持てるもので「ああこりゃ人気出るだろうな」と思ったのを強烈に憶えています。

その後も彼女の快進撃は続き、冠番組で垣間見える生真面目さや先輩への過剰なぐらいのリスペクトで支持を拡げていきます。

そして最初から30部設定という先輩たちと同条件でのガチンコ勝負になった19th『いつかできるから今日できる』。ここで最速の2次完売を叩き出し、選抜固定メンバーである何人かの先輩を上回って見せます。

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続く20thでの選抜入りこそ先を行く「くぼした」に譲ったものの、21st『ジコチューで行こう!』で初選抜。
握手人気からすると極めて順当と言えるものでした。

しかし、ここで梅ちゃんがヘイトを集めてしまう出来事がありました。

『空扉』
彼女にとって大事な大事な、唯一のセンター曲です。

歌唱メンバーは基本的に21st選抜メンバー(飛鳥桜井若月堀の4名を除く)ですが、フロントに並んだのは3期生5人=よだももやま梅れんたん(久保史緒里は活動休止中)。

MVも梅ちゃんを主人公にその5人にフォーカスしたもの。
JAXAで宇宙飛行士を目指す新人5人を3期生たちが演じ、先輩メンバーは梅ちゃんの姉役である白石麻衣を除けばチョイ役。

明らかに「先輩たちを従える」形

しかもこれが「3度目」でした。

18th『逃げ水』での「よだもも」センター
今でこそ当たり前になりましたが当時は堀未央奈の抜擢以来4年ぶりの衝撃でした。

19thカップリングの『不眠症』では「くぼした」センター
まだ選抜入りもしていないふたりが選抜メンバーの先輩たち(+よだもも)を従えて真ん中で踊るという、率直に言って異常なほどの好待遇。

そしてこの『空扉』でみたび行なわれた3期優遇

乃木坂の未来のためには3期生からセンターやフロント常連クラスが出てこなければいけない。それはわかります。

その候補が「よだももくぼした」であることも、4人のそれぞれ違うアイドル性に運営が大きな可能性を見出しているのもまあ、わかる。

でも、梅澤美波までこんな破格の扱いをするのか。
当時は決して誰もが認める存在ではなかった彼女が、3期5番手の彼女までもが飛び級でセンターをやるのか

それはずっと頑張ってきた1期2期のメンバーに対してあんまりじゃないか

先輩メンバーのファンの方がそう感じてしまったとしても無理はありません。

ただ私はこの時点でちょっと違う感想を抱いていました。

梅ちゃんに対するこの異常なまでの優遇。
それが意味するのは「たとえよだももくぼしたの一角を崩す人気があっても、この先もセンター候補として扱われることはない」ということ。
だからその代わりとして憧れの先輩たちを従えてのセンター曲を、憧れの白石麻衣と姉妹役でのMVを、代表作たりうる楽曲を与えたのではないか。

あまりにも後出しジャンケンすぎて信じていただけないでしょうが笑

これは当たらずとも遠からずだったように思います。

そして彼女への逆風はこれで終わりませんでした

続く22nd『帰り道は遠回りしたくなる』、そして7thバスラ。
後に梅ちゃん自身が「一番きつかった時期」というほどアンチが燃え上がります。


続きます。





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びーむ色調補正3
前の記事では今回のアンダラに臨む岡本姫奈と6期生たちの想いにフォーカスしました。

関連記事:


当記事では間違いなくこの日のハイライトであった『日常』について。

これだよこれ


そもそも『Documentary of 41stSG アンダーライブ~6期生と違う景色~』で盛大にネタバレしていたじゃないですか。

『日常』をやること。
練習風景からセンターが恐らく増田三莉音であること。
V中の「特別な演出が入る」という表現を踏まえれば最初は6期生だけでパフォーマンスし途中から先輩が加わり「最後は全員で」というパターンなのもほぼ確定。

個人的にはライブ前にここまでネタバレして、しかも煽ってハードル上げて大丈夫なのだろうかと心配していました。

そして現地で観ていたDAY1。

鳥肌が立ちました

6期生の想い。先輩たちのプライド。
ステージ上でメンバーが発する熱量に負けてなるものかと燃え上がる客席。

メンバー同士の、そしてメンバーとファンの真っ向勝負。

これだよこれ。

私の観たいアンダラがそこにはありました

何度も何度も現実に打ちのめされながらも、反骨の魂を燃やし選抜を食ってやろうと全員が一枚岩になって懸命に闘っていた初期アンダラ。

そして「初期アンダラの熱さを取り戻したい」と座長北野日奈子を中心に新たなアンセム『日常』を生み出した2018年武蔵野の森。

あの頃と重なる何かがこの日にはありました
それはきっと「全員アンダー(合流時点で)」という過去にない試練を課せられた6期生だからこそのものでしょう。

関連記事:

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せっかくYoutube上にフルサイズが公開されているので秒刻みに見どころを挙げていきます。


3:12 膨れ上がった観客の期待を一身に浴びながら笑ってみせる増田三莉音
3:17 マリオネットのような狂気をはらんだ表情が堀未央奈を思わせる矢田萌華
3:31 現状に抗うように懸命に手を伸ばす長嶋凛桜の姿に涙が出そうになる
3:44 カットインする大越ひなの、その美しさの説得力
3:52 かつて見たことのない角度で腰をそらす瀬戸口心月、衝撃の身体能力
4:04 髪を振り乱して踊りながらその髪が戻ると圧倒的なビジュアルの瀬戸口心月

2番が始まる
フルコーラスなんだ

そして単に「前半は6期生」「後半から先輩たちも合流」ではなく
6期生全員センターであることに気づく

4:30 自身へのコールに一瞬天使のような微笑みを浮かべる鈴木佑捺
4:34 田村真佑かと見まがう美貌を見せる愛宕心響
4:59 髪をかき上げ自虐的に嘲笑ってからこちらに刺すような視線を向ける海邉朱莉
5:02 次の刹那に画面に写される森平麗心の美しさ、激しさ、儚さ
5:08 かつて見たことのない角度で腰をそらす瀬戸口心月
5:14 「なんて嫌だ!」の部分で激しく踊りながら叫ぶように歌う森平麗心
5:22 個人的に一番好きな内側へのキックからスクワットの振り付けを衝撃の安定感で魅せる川端晃菜
5:49 真打ち登場感が凄すぎる先輩メンバー
6:20 髪が乱れまくりでも委細構わず美しさを見せる森平麗心
6:26 過去のセンターが「薄ら笑い」を浮かべてきた場所で真っすぐな瞳を向けてきた岡本姫奈
6:52 わずかの時間でその美貌とダンスを見せつける岩本蓮加
7:09 金川沙耶の見事なキメ
7:14 再び真っすぐ前を見つめる岡本姫奈
7:20 鳴り止まぬいやむしろ大きくなる歓声

観ているこちらが痺れるほどの緊張感を纏いながら登場した6期生たち。

最初にアップになるセンター増田三莉音。わかっていたけれど上がる大歓声。
そして己の魂を叩きつけるようなパフォーマンスをする6期生10人

「悪いけど、おいしいところは全部持ってくよ」と言わんばかりのド迫力の先輩たち
懸命にそれに食らいつく6期生たち。

歴史的な一夜でした。

『Documentary』のエピローグが急遽(…かどうか本当のところはわかりませんが)作成されたことも。
その最後に「2026.03.19」と日付を入れたことも。

この日の『日常』が歴史に刻まれるべきパフォーマンスだったからでしょう。

『日常』の
アンダラの
そして乃木坂の歴史に残る一夜でした。


最後にひとつ、完全に蛇足だと思いますが上で触れた愛宕心響をはじめとしてこの曲を披露している時の6期生のビジュアルは素晴らしかった。

それはとても乃木坂的なことで。

例えばライブが楽しすぎる姿がすこぶる可愛い西野七瀬や遠藤さくら。
そしてバスラや誰かの卒コンでは毎回、常にも増して仕上がりまくったビジュアルで登場する山下美月。

いつも可愛いけれど一番大事な時にこそ一番美しい。
それは乃木坂の、あまり語られないけれど極めて重要な伝統です。

翻ってこの日、6期生たちは間違いなく最大の見せ場である『日常』でこの日一番の美しさを-思わず「凄みがある」と言いたくなるほどのそれを-見せてくれました。

1年で、6期生もしっかり乃木坂になったなあ。

そんな感慨を覚えた私でした。


『2021年の乃木坂46 上 kindle版
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
総文字数65,000文字、加筆部分だけでも8,000文字以上のボリュームでブログをご覧になった方にも楽しんでいただけることと思います。

当時感じた感想や見解をそのまま残すため本文は主に文体の修正にとどめ、「今にして思うこと」は各記事の末尾に「追記」という形で新たに文章を加えました。


『2020年の乃木坂46』 kindle版
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
総文字数84,000文字、加筆部分だけでも10,000文字以上のボリュームでブログをご覧になった方にも楽しんでいただけることと思います。

「今にして思うこと」は各章の末尾に「追記」という形で新たに文章を加え、さらに書き下ろしとして4期生の初冠番組であった『乃木坂どこへ』を振り返っています。


『2019年の乃木坂46』 kindle版
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
こちらは総文字数10万文字、加筆部分だけでも22,000文字以上のボリュームです。


『アンダラ伝説』 kindle版
伝説のアンダーライブ2ndシーズンを題材にしたセミドキュメンタリー小説。あの頃の熱量を叩き込んだ渾身の50,000文字です。


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