ロスジェネはえてしてこだわりすぎる

カテゴリ: 乃木坂46

タオル補正
前の記事では早い時期から選抜入りしたゆえの苦しみを味わった清宮レイの乃木坂人生を振り返りました。

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今回は彼女の葛藤についての推察と、私の思う名場面を。

子供じゃないならね


帰国子女。生徒会長。
サイリウムカラーは「太陽とオレンジ」のオレンジ×オレンジ。

初めてのブログで「太陽みたいな人になりたい」と宣言し、メンバーからは「レイちゃんはずっと私たちの太陽だったよ」と言われる彼女。

でも私のイメージはやっぱり、ひまわり
太陽に憧れ、あのいたずらっぽい目をキラキラさせながら目一杯手を伸ばしてすくすくと成長していく。

それが私の思うレイちゃんです。

その明るさはグループに必要。そう運営は考えていた節があります。

思惑としては高山一実のように「控室で周りを明るく笑顔にする」存在として、長くグループを支えてほしかったのではないでしょうか。
だから早い時期から選抜に入れて慣れさせようとした。あるいは選抜固定メンとしてファンに印象づけようと(ありていに言えば受け入れてもらおうと)した。

「無邪気で明るい」という彼女の良さはそのままに、先輩と馴染み、4期生とワチャワチャし、少しずつパフォーマンス面でも成長していく。レイちゃんに期待していたのはそれだったように思います。

これは完全に今思いついた余談ですが、彼女が年齢とともに周囲に目を配れるようになったら将来のキャプテン候補という線もあったのかもしれません。なんといっても「元生徒会長なめんなよ」ですし。

しかし彼女自身は「選抜にいる以上は少しでも早く先輩たちに追いつかなければいけない」=クオリティを上げなければいけないと考え、「格好いいパフォーマンス」を志向します。
いわば、早く大人になろうとしたのです。

そして悲しいかなそれはすなわち、彼女の大きな魅力のひとつである天真爛漫さをスポイルするものでした。

その意識のズレは、ファンとの間にもあったように思えます。

卒業を発表した時のブログにはこうあります。

 誰かからの「好き」を仕事にする事の難しさをよく感じていました。
 自分はつくづく向いていないと何度も思いました。
 (乃木坂46 清宮レイ公式ブログより引用)

ファンの求める自分と、自分がなりたい自分。
「大人になってほしくない」ファンと「大人にはなるものだ」と思う自分

いつからかその乖離を感じていたのではないでしょうか。

そして彼女はストレートに言えば「自分を偽ってまで誰かの期待に応えることを潔しとしない」タイプだったように思います。

35thアンダラのアンコールで「ここで流した汗と涙は無駄ではなかったのだと願いたいです」と語ったレイちゃん。

「無駄ではなかった」ではなく「そう願いたい」と言ってしまう正直さこそが清宮レイですね。

自己肯定感が強そうな彼女にとって、乃木坂での5年半はきっと悔しさや挫折感が残ったのでしょう。

それでも。
髪色を濃くして前髪を作った最近のビジュアルは、そして無邪気に笑う姿は「あの頃の私を好きになってくれた人たちへの最後のファンサービス」

私にはそう見えてなりません。

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とても素敵な考え方


センター曲も、ユニット曲もなし。
率直に言って「代表作」と呼べるものがなかったレイちゃん。(公式Youtubeの『REI English !!』を別にすれば)

しかしファンの前でのラストパフォーマンスになった先日の35thアンダラ千秋楽。

そこで彼女は、自身の手で「代表作」を生み出して見せました。

『Against』
初代センターにしてレジェンドである生駒里奈の代名詞のひとつ。
その卒業に際して作られた、初の1期生楽曲でもあります。

イントロでキメキメの表情を浮かべ、ラスサビでのハイジャンプ。
恵まれた身体能力を活かしたダイナミックなパフォーマンス。

清宮レイのポテンシャルを、この場所で培ったものを
そしてきっと、彼女のなりたかった自分を。

観る者すべてに見せつけた瞬間でした。

「ちゃんと気づいてた?私こんなこともできるようになってたんだよ! 」と言わんばかりに。

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もうひとつ、どうしても書いておきたいことがあります。

2020年6月。初期の『ノギザカスキッツ』で4期生「自分チャート」というコーナーがありました。
ビジュアル・頭脳・運動神経・性格の良さ・そして自身で追加する独自項目を5段階で自己評価して5角形レーダーチャートを作成するというもの。
しかし皆さんご想像の通り、4期生はみな自分に「0」とか「1」ばかりの低い点をつけます。

そんな中、敢然とオール「5」のフリップを掲げるレイちゃん。独自項目は「笑顔」でした。

さらば森田氏に真意を尋ねられた彼女はにっこり笑ってこう言うのです。

 テスト用紙渡されて「好きな点数書いていいよ」って言われたら100点って書きたいじゃないですか

 そういうこと!

 自分の可能性は無限大ですよ(とガッツポーズ)

その言葉に凄く共感してウンウン頷く北川悠理
自分のチャートをオール「7」に変えて「負けたくない!」と笑う早川聖来

すべてが懐かしく、これを書いているだけでちょっと感傷的になってしまいますが。

なんて素敵な考え方だろう。当時そう思ったのを強烈に憶えています。
本当に素晴らしいし、こういう前向きな考え方をするメンバーが必要だったと今改めて思います。

清宮レイの名シーンとして、私が真っ先に思い浮かべたのはこれでした。


最後に、これからの彼女について。

大人計画の『3年B組皆川先生~2.5時幻目~』。
そしてヨーロッパ企画主宰の上田誠氏脚本・演出の『鴨川ホルモー、ワンスモア』。
なんというか、実に骨っぽいというかいいところの舞台に出ているレイちゃん。

映画の出演もありましたし、俳優になりたいという彼女の夢をちゃんと運営は後押ししていたんだなと思います。

恐らく充電期間を経てから改めて演技の道へ進むのではないでしょうか。

変わらぬ向日葵のような笑顔を湛えながら

清宮レイさん、約5年半お疲れさまでした。


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タオル補正
2024年5月25日、公式ブログで清宮レイさんが卒業を発表しました。

阪口珠美からわずか3日後という連続の卒業発表に、ファンの間に衝撃が走ります。

まずは彼女の乃木坂人生を振り返りましょう。

圧倒的「陽」


2018年8月19日、「坂道合同オーディション」に合格。
12月3日が初ステージとなる日本武道館でのお見立て会でした。

彼女はこの時にセンターに立った3人のうちのひとり。あとのふたりは遠藤さくらと柴田柚菜。
この3人が『キスの手裏剣』でもそのままフロント中央でしたから、最初期から運営が期待していたメンバーであるのは間違いありません。

無邪気天真爛漫ボーイッシュキッズ
そして何より、笑顔

溢れる「陽」の魅力でファンを掴みます。

4期生初冠番組『乃木坂どこへ』でも、なかなか前に出れないメンバーが多い中で早川聖来や金川紗耶とともに企画に前のめりに参加。私も最初は「出しゃばりとか叩かれそうだな…」などと心配していたのですが、番組終盤には「ああ、この子はシンプルにいいやつなんだ」という認識に変わっていました。

初選抜は26thシングル『僕は僕を好きになる』。
4期生としては抜擢フロントの遠藤さくら、賀喜遥香、筒井あやめに続く第2弾として田村真佑とともに選抜入り。

そこから30th『好きというのはロックだぜ!』まで5作連続で選抜
しかし31st『ここにはないもの』では体調不良のため活動休止。
32nd『人は夢を二度見る』ではアンダーとして活動再開。以降、選抜に復帰することはありませんでした。

私は基本的に既に起きてしまったことは「なるようにしかならなかった」と考えていて、「if」は単なる妄想というスタンスです。
そんな私でもレイちゃんについてはもうちょい何とかならなかったのか、やりようがあったんじゃないかと思ってしまうのです。

まず初選抜の時点で前作握手会の完売実績としては上位に見えた掛橋沙耶香と早川聖来に先んじて選抜入り。お見立て会でのフロントと合わせて「運営推され」という印象を与えたのは否めません。

この時の掛ちゃんはフル部数の30部を最速の2次完売。レイちゃんも同じく2次完売でしたがスケジュールの都合により18部でした。(せーらは25部を3次完売)
掛ちゃんは既に『図書室の君へ』で期別センター曲を持っていたので、そことのバランスを取ったのかもしれません。

こういうパターンが過去になかったわけでもありません。
例えば梅澤美波はごく初期からよだももくぼしたとほぼ互角の完売速度でしたけれども、選抜入りは21st『ジコチューで行こう!』まで待たされました。ただその代わりにでしょうか、同作のカップリング『空扉』で選抜メンバーを従えてのセンターに抜擢されています。

その26thは初のオンラインミーグリとなり、完売状況は惨憺たるものでした。
ここで一気に2極化が進み、フル完売かそれに近い数字を残すメンバーとほとんど完売がつかないメンバーに分かれます。

レイちゃんは幸いにも前者でした。
そして27thシングルでは晴れて連続で選抜入り。

しかし私はこの選抜発表の記事で「今回レイちゃんは外しても良かった」と書いています。

ここでも彼女を上回る完売数だったメンバー(北野日奈子、掛橋沙耶香)を差し置いての選抜だったこと。
乃木坂の歴史上、連続選抜とはほぼ選抜固定に等しくそれゆえにアンダーメンバーのファンからの風当たりも強くなること。
逆に連続選抜後に選抜落ちすると本人が「チャンスを活かせなかった」と感じる可能性が高いこと。

そして何といっても初選抜時は「私はどこまで行けるんだろう。今は希望でいっぱいです」と書いていたレイちゃんがこの時の選抜発表後に「こんなことを言ったら嫌われてしまうかもしれないけど選抜に選ばれたことが、とてもとても怖かったです」と書いていたためです。

私にはこの時点の彼女が連続選抜、そしてそれとほぼ同義である選抜固定に耐えられるとは思えなかったのです。

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違和感


その27thミーグリは2次で完売。ですが、舞台出演のため部数が半分の15でした。
ただ次の28thで彼女の上を行っていた掛橋沙耶香がようやく選抜入りしますので「完売実績が上のメンバーを差し置いて」という状況ではなくなります。

28thも22部でしたが3次完売。

ここまで書いてきて正直思ったのが「意外とミーグリ売れてたんだな」
選抜固定メンの先輩たちが相次いで卒業(※)し、レイちゃん自身も2次や3次で完売。アンダーメンバーに捲られたわけでもない。であれば28th29thは選抜から外す理由がない。やはり外すなら27thしかなかったのでしょう。
※26th~28th期間という1年ちょいの間に選抜固定メンだけでも堀未央奈、松村沙友理、大園桃子、高山一実、生田絵梨花、新内眞衣、星野みなみの7人が卒業

ただ個人的には30部フルで売り切ったことがないのが引っかかっていました。
それ自体は「スケジュール都合」なのですからもちろん本人の責任ではありません。
それでも「同じ土俵で勝負していない」という印象は「下駄を履かせてもらっている」という誤った認識へと変わってしまう危険があるのです。

プロテクトされている=聖域。
こう感じるとアンチは一気に増幅します。

そんな潜在的な反感が顕在化し始めたのが29thでした。

初選抜の柴田柚菜が(ご祝儀もあるかもしれませんが)30部フル完売。ジリジリと完売を伸ばしていた弓木奈於が26/30完売だったのに対しレイちゃんは21/28。ここもフル部数ではなく、かつ完売できませんでした。

何よりも、ここから5期生がミーグリに参加します。

29th期間にもうひとつ、非常にネガティブな出来事がありました。

柴田柚菜のグラビアを掲載した某誌が公式Twitter(現X)上にこんな文章を載せたのです。

 発売中の本誌ではゆんちゃんに初選抜への想いを聞かせてもらいました。
 昨冬、選抜での活動に思い悩む同期のレイちゃんに「柚菜も早く来てよ!」と発破をかけられることもあったとか。
 4期生の選抜8人で力を合わせて頑張って欲しいです!
(某誌公式Xより引用)

恐らく選抜の重みに悩むレイちゃんの切実なSOSだったであろうこの発言。

しかしこれが拡散されると「上から目線だ」「自分は選抜固定だと思ってるのか」とバッシングを浴びます。

悪いことにこのツイートは「アルノ事変」の真っ只中。
近年で最も乃木坂ファンの感情がかき乱され、荒んでいた時期でした。

続く30thでも選抜入りしますが、そこでのミーグリ完売では何人ものメンバーに先んじられます。
そして2022年9月、「体調不良により一部グループの活動を休止する」旨の発表がなされました。

31stシングル『ここにはないもの』は不参加。
しかし同時期にCM出演があったため「仕事を選んでいる」とまた一部の心ないファンから叩かれます。

32ndでアンダーからの再出発となりますが、この時に注目を集めたのは同じくアンダラ初参加だった5期生たちでした。


続きます。

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タオル補正
2024年5月22日、公式ブログで阪口珠美さんが卒業を発表しました。

まずは彼女の乃木坂人生を振り返りましょう。

たまちゃん。


2016年9月、乃木坂46の3期生オーディションに合格。同年12月の日本武道館におけるお見立て会で初めてファンの前に立ちます。

第一印象は「目がクリクリした不思議ちゃん」
特技披露が「Y字バランスをしながら般若心経」だったこともその印象を強めました。

しかし同期は個性派集団3期生。何人も握手人気でロケットスタートを決める化け物がいました。

3期生が本体に合流したのは(抜擢組のよだももを除き)20thシングルから。
そこから16枚のシングルに参加し選抜3回、すべて3列目。
アンダー13回。うちセンター1回、それ以外のフロント2回、2列目8回、3列目1回。

初選抜は加入から2年半後の23rdシングル『Sing Out!』
よだももくぼした梅れんたんでんりりあに先んじられ、同期の中では9番目。
続く24th『夜明けまで強がらなくてもいい』から4期生が選抜入りし、その先は彼女にとって選抜の壁はさらに厚いものとなりました。

ここでひとつだけ妄想を書いておきます。

21st『三角の空き地』で実際はセンター中田花奈、フロント伊藤理々杏と樋口日奈だったところをセンター佐藤楓、フロント伊藤理々杏と阪口珠美にしていれば。(別に中田花奈に対して含むところはないのでファンの方は怒らないでください)

そこから『日常』フロント、『Sing Out!』選抜とつなげれば、アンダラのスター(=アンダーフロント常連で常に選抜候補)への道はあったようにも思います。

基本「アンダーの2列目」でしたから、言葉を選ばずに言えば「中堅メンバー」だったのだと思います。

久保史緒里・中村麗乃と同い年の「新・中3トリオ」。
若様軍団のフォーク担当。
46時間TVなどで披露した「たまトレ」。
「画伯」としても活躍。描かれる対象が誰であれ常に毛髪が点で表現される人物画は観る者に恐怖を与えました。

そして古くは川村真洋、渡辺みり愛から連なる「ダンス番長」でした。

私は彼女のダンスを観るといつも「優雅」という印象を受けます。
クラシックバレエを約9年間習っていたという経歴からの刷り込みかもしれませんが笑

2023年1月に公式ブログで耳の病気(右耳低音障害型難聴)を公表。
「1年ほど前からライブのリハが始まると同時に耳の調子が悪くなる事が多々ありました」と書いていました。

その時から「遠くない将来に卒業するんじゃないか」と言われてきましたが、1年半もの間グループに留まってくれました。

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たまちゃんの煌めき


彼女の代表作といえばやっぱり初選抜の『Sing Out!』そしてセンター曲『口ほどにもないKISS』が挙がるでしょう。

ただ私が思い浮かべるのは『平行線』です。

『Sing Out!』収録のユニット曲。
メンバーは3期生だけ。大園桃子、与田祐希、久保史緒里、岩本蓮加、そして阪口珠美。

そこにあったのは目を離したらその瞬間に消えてしまいそうな刹那の煌めき

そんな圧倒的なキラキラと切なさを同時に表現するにはたまちゃんこそがふさわしい。
山下美月や伊藤理々杏のような濃い目の顔立ちで外連味のあるメンバーではこうはいきません。(どちらが上とか下ではなく向き不向きの話です、念のため)

私がたびたび用いる「青春感」
3期生でそれを最も感じさせたのは彼女だと思っています。

もうひとつ、「たまちゃんといえばこれ」という名場面があります。

2020年7月『乃木坂工事中』での「第3回内輪ウケものまね大賞」

まずは山下美月が「楽屋にいる時の岩本蓮加のギャル感」を演じます。
それに対しれんたんが「たまみとかとふざけている時に出ちゃう」。そして「彼女は意外と私よりJK味のある方」と丁寧に露払い。
そこからの梅澤美波による「若者言葉で会話をし続けるが何を言っているか分からなくなる阪口珠美」

バナナマンのおふたりに「阪口そんな感じなんだ?」と驚かれた彼女。
語尾に「ンゴ」をつけるのが流行っていたので大園桃子を「ももンゴ」と呼んで嫌がられた話から始まり、秋元真夏は「まなンゴ」生田絵梨花は「いくンゴ」では日村さんは?に「ヒ」

最後に設楽さんから「ちゃんと今時の言葉で謝って」と言われ「すまん」

面白さ、3期生の仲の良さ、そして「ギャル言葉を言うとみんなに嫌われます」「私はやめなさいって言います(梅ちゃん)」という乃木坂の治安の良さ笑が相まって凄く印象に残っています。

「珠美がずっとアンダーだった自分を憧れと言ってくれたから救われた」と樋口日奈は語りました。

グループの全員から愛でられ倒している小川彩からお歳暮を贈られ「好きだからです」と言われたのですから、可愛くて優しくて素敵な女性なのでしょう。

初期からビジュアルのイメージはずっと変わりませんでしたが、ゆっくりと洗練の度合いを高めていました。

今年のバスラも仕上がりまくっていましたよね。
彼女のブログはいつもこう始まっていました。

 さかぐち 坂道 登り坂!
 たまにはたまみと登ってね。

ここで「たまには」と言ってしまう奥ゆかしさ

それはグループアイドルの中でサヴァイブしていくには決して有利ではなかったかもしれない。
でもそれがたまちゃんらしさだったよな、なんて私は無責任にも思ってしまうのです。

卒業発表したブログでも素敵な言葉を残しています。

 乃木坂46の一員になる夢を叶えたあとも
 無理と思っていた
 沢山の願いを叶えられたことは
 これからの私の人生の
 大きな自信になります。

(乃木坂46 阪口珠美公式ブログより引用)


最後に彼女のこれからについて。

「このグループに入る事だけが人生の夢だった」たまちゃんですが、卒業発表後のインタビューで「また皆さんの前で頑張れたらなって思っています」ともコメントしています。

何だろう?
「たまトレ」のYoutubeチャンネルを始めるというのが一番ありそうな気がしますね。

どこかでまた彼女のニコニコ笑顔が見られることを期待しています。

阪口珠美さん、約7年半お疲れさまでした。



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びーむ色調補正3
前の記事ではこの日のセトリについての感想、そして梅澤美波の「未来の乃木坂を見ているみたい」というコメントについて思うところを書きました。

関連記事:


当記事ではこの日に感じた「あの頃の匂い」について。

こんな最高の瞬間を


あの頃。
もちろん、初期アンダラのことです。

当時と通じる何かを感じたそのひとつの要因は前の記事に書いた沸点越えの熱気。
そして「有明」という舞台設定も影響していたかもしれません。

でもたぶん一番の理由は刹那性

常に存続の危機と隣り合わせ。
無料の招待イベントでも集客できなかった幕張メッセでの初回開催。
続くO-EASTでは募集期間が終了するも、運営から「まったく、埋まっていない」と言われメンバーが2次募集を懇願しました。

「次がある保証なんてどこにもない」から「今この瞬間に死ぬ気でやるしかない」。
それがスタート当時のアンダラでした。

そしてもうひとつ、アンダラはその構造上「別れ」が内在しています。

常に1回限りの座組
誰かが選抜入りすればもうこのメンバーは揃わない。
むしろアンダラで活躍すればするほど選抜が近づく=ここからいなくなる確率が高い。

文字通りの一期一会。

ある意味「特殊選抜」だった今回はこの刹那性=2度と揃わないメンツ感が満載でした。
さらにラストには「サンフラワー」清宮レイとの別れが待っていたのです。それこそ2ndシーズンでの伊藤寧々のように。

この日2度歌われた『ジャンピングジョーカーフラッシュ』。

意味もなくはしゃいでバカみたいに笑った愚かで愛おしい日々の記憶
底抜けに明るいのに、そこに込められた刹那性ゆえに沁みる曲です。(とりわけ私のようなおっさんには)

そしてまさしく4期の青春そのもののような楽曲であるにもかかわらず「16人の4期生」では一度も披露することが叶いませんでした。

今回の15人もこの日が最後。

でも。だからこそ。
メンバーたちは必死に互いに顔を見合わせながら歌うのです。

忘れないでくれよ。

俺たちの合言葉を。

こんな最高の瞬間があったことを。

ジャンジャンジャンピングジョーカー…

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「個として、そして集団としてより良くあるために」


山下美月卒業に伴う3期全員選抜の副産物として生まれた今回の「史上最強アンダー」。

本当に素晴らしいライブであり、かつこの先に多くの実りを予感させるものでした。

例えば筒井あやめは座長挨拶でこう語りました。

 みんな1人ひとり自分にできることをやって
 このアンダーライブという場所を守るために頑張って

アンダーライブという場所
新人抜擢フロントといういわば「エリートコース」を歩んできたあやめんが、アンダラという乃木坂の重要なファクターを体感し、そこを「守るべき場所」と知りました。

菅原咲月

『セラミュ』の主演、生放送『ラヴィット!』レギュラー、そして初のアンダラ=誰よりも覚える曲が多いという状況。
それでも自身のブログで「辛かったし、苦しい時もあったけれど」、「全て出し切った」「楽しかった」と言い切った彼女。

称賛に値します

そして「急遽キャプテンに任命された」という松尾美佑を筆頭に、初めて「3期生のいないアンダラ」を任された4期生たち

アンダラに初めて参加した28th『マシンガンレイン』から2年半。
3期4期だけになった31st『悪い成分』からはまだ1年4ヶ月しか経っていません。
3期生の場合は和田まあやが長く在籍してくれたため(そして1期全員選抜『しあわせの保護色』の時はアンダラが開催されなかったため)どちらも4年8ヶ月ありました。

ついこの間3期が引っ張る時代が始まったはずなのに、もう自分たちがその立場に立たなければいけなくなった。

その戸惑いと恐怖

ましてや座長は初アンダラの同期あやめん。
「支えなければ」そう思ったでしょう。
自分には何ができるのか。何をしなければいけないのか。そう自問自答したことが彼女たちの言葉から見て取れます。

開幕直前のブログにこう綴った矢久保美緒

 不安がないと言えば嘘になります。でも絶対に大丈夫だと言えるほど練習しました。
 だから期待して、待っていてくださいね。

松尾美佑は後にこう振り返りました。

 今回のライブはみんなそれぞれ思っている不安な部分があったからこそ、
 それぞれが得意な事で助け合えて心強かったです。

そしてこう総括したのは林瑠奈でした。

 15人それぞれが自分の役割を模索しながら、
 個として、そして集団としてより良くあるために、足を止めずにいた期間だったと思います。


この日に出演したメンバーたちそれぞれが今後どのような乃木坂人生を送るかはわかりません。

階段を駆け上がるメンバーも、そうでないメンバーもいるでしょう。

それでもこの日彼女たちがひとつになって作り上げた35thアンダラ千秋楽はきっと、また新たな伝説となって乃木坂の歴史とファンの記憶に刻まれることでしょう

少なくとも私の記憶には深く刻まれました。


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びーむ色調補正3
いいものを観た

この日現地参戦した私が、終わった瞬間にしみじみ思ったことです。

もはや卑怯


セットリストはこちら。

Overture
01. ジャンピングジョーカーフラッシュ
02. バンドエイド剥がすような別れ方
03. 自惚れビーチ(センター:冨里奈央)
04. 思い出が止まらなくなる
05. 13日の金曜日(センター:筒井あやめ)
06. 錆びたコンパス(センター:筒井あやめ)
07. あの日 僕は咄嗟に嘘をついた(センター:小川彩)
08. 嫉妬の権利(センター:柴田柚菜)
09. 不等号(センター:金川紗耶)
10. 狼に口笛を(センター:黒見明香)

<ユニットコーナー>
11. ブランコ(センター:小川彩)
12. 羽根の記憶(センター:林瑠奈)
13. その女(センター:金川紗耶)
14. Against(センター:清宮レイ)

15. ハウス!
16. 扇風機

<企画コーナー>
「あーやと遊ぼう」

17. 日常(センター:筒井あやめ)
18. Hard to say(センター:菅原咲月、冨里奈央)
19. さざ波は戻らない(センター:林瑠奈)
20. 踏んでしまった
21. Actually. . . 
22. 夜明けまで強がらなくてもいい(センター:筒井あやめ)
23. 車道側

EN
EN1. ざぶんざざぶん
EN2. 太陽ノック
EN3. 左胸の勇気(センター:筒井あやめ)

WEN
WEN1. ジャンピングジョーカーフラッシュ


Overtureに続いて流れて来たのはド派手なイントロ。

『ジャンピングジョーカーフラッシュ』。
もうこの瞬間に客席はあっさり沸点越えしてました。

期待感でパンパンに膨れ上がったところにニトログリセリンを放り込むようなものですからね。完全に出来上がりきった客席。2014年の有明コロシアムみたいだ。

そして息もつかせず『バンドエイド剝がすような別れ方』。

現在の乃木坂ブチ上げ曲で5本の指に入るであろう両曲のオリジナルセンターが揃い踏みした今回のアンダラ。そりゃセトリに入れるでしょうよ。

でもド頭で2曲続けるか!しかもフルで。
もはや卑怯だ笑

しかしそれ以外はいつものアンダラ同様に、アンダー楽曲中心の構成。
例外はユニットコーナーとトロッコ曲と『Actually...』『夜明けまで強がらなくてもいい』ぐらいですね。

新旧アンダラのアンセム『錆びたコンパス』『あの日 僕は咄嗟に嘘をついた』。
2期生全員アンダーだった『嫉妬の権利』。
中元日芽香の想い『不等号』。
初期アンダラの鉄板曲『13日の金曜日』『狼に口笛を』。

アンダラが初めてなファンにも、そしてもちろん初参加となる筒井あやめと菅原咲月にも「これがアンダラだよ」と伝えるような選曲です。

ユニットコーナーでアンダー楽曲史に残る名曲『ブランコ』が入ったのもセトリを締めた要因でしょう。
それをまた小川彩という、最年少でありながらもはやひとつの磁場になっているメンバーのセンターでやるというのが素晴らしい。

この日のハイライトのひとつ、清宮レイ渾身の『Against』。こちらについては彼女の卒業の記事で書くつもりです。

企画コーナーで一度完全に緩めた空気を一気に引きずり戻す『日常』。

どこまでいっても北野日奈子のものであるはずのこの曲を自分のものの「ように」してみせた筒井あやめ。11thバスラ4期生ライブで『思い出ファースト』のセンターを務めた時にも感じた、彼女のスペシャリティ。
最後の薄ら笑いのド迫力

そこから近年のアンダー楽曲を連ね、超速の『踏んでしまった』。
畳み掛ける『Actually…』。オリジナルの清宮レイによる最後の英語台詞

「私にとってとても大切な曲」ここまできて何をやるのかと思えば『夜明けまで強がらなくてもいい』。

筒井あやめの座長挨拶。
そして本編ラストはみんな待ってた『車道側』

アンコールはあやレイファイナル
そしてWアンコールでは私服姿の奥田いろはも加わって2度目の『ジャンフラ』。

大満足の素晴らしいセトリでした。

この日のビジュアル仕上がってんなあメンはやっぱり、筒井あやめ
デコ出しで美形お姉さんっぷりが強調されていた金川紗耶林瑠奈のふたりも印象に残りました。フレッシュなフロント3人との対比という面でも非常に良かった。

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梅澤美波は今回のアンダラを観て「未来の乃木坂を見てるみたい」と語ったそうです。

それもそのはず。

山下美月が卒業し、いよいよ4期Wエース「かきさく」=賀喜遥香と遠藤さくらが乃木坂の先頭に立ちました。
これから4期5期の時代が始まります。すなわちある意味「4期5期ライブ」でもあったこの日のメンバーが中心となる未来がもうすぐそこまで来ているということです。

しかもこの日の最年長は金川紗耶と佐藤璃果の2001年組ですからかきさくと同い年。
つまりこの日のアンダラはさらにその先の、やがて来る「かきさく後」の世界を垣間見せるものだったのです。

もちろんここに井上和をはじめとした5期生選抜組5人が加わります。その頃には6期生からも何人か「センター級」「エース格」が生まれていることでしょう。

それでもその時に筒井あやめがひとつの柱として存在してくれたら
中学生にしてかきさくとともに抜擢フロントを経験し、ふたりの苦悩とその後のエースへの歩みをそばで見てきた彼女がいてくれたならなんと心強いことか。ましてや彼女は和ちゃんと同い年なのです。

ここではあやめんにフォーカスを当てて書いていますが、もちろん彼女以外でもかきさく後に「4期生ここにあり」と感じさせてくれるメンバーがいることを願っています。

余談ですが個人的には岩本蓮加もしれっとその頃まで在籍していてほしい。
彼女は2003年組(あやめんのひとつ上の代)のしかも早生まれなので3年後の夏でもまだ23歳ですからね。


続きます。

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「今にして思うこと」は各記事の末尾に「追記」という形で新たに文章を加え、さらに書き下ろしとして4期生の初冠番組であった『乃木坂どこへ』を振り返っています。


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