ロスジェネはえてしてこだわりすぎる

カテゴリ: 乃木坂46

タオル補正

フォーク担当からセンターへ


前の記事をアップした後に、堀未央奈の卒業が発表されました。
センター経験者がまたひとり減ります。

だからなおのこと、初センターである山下美月だったんでしょうね。

26thシングルのアンダーに関する情報もリリースされました。

4期生のアンダー合流はなく、3期までの14人で構成。
そして有観客でのアンダーライブ開催。

既に4期単独ライブが発表されていましたので予想はしていましたが、できれば4期生もアンダーに合流してほしかった。

極力「密」状態を避け、時間も絞っての準備であればあまり後輩に教えられないかもしれません。コロナのため人数を絞った編成でのライブが望ましいという要素もあるでしょう。

それでもとにかく少しでも早く4期生にも1期2期に触れてほしいですね。その残り時間はもう本当に少なくなっているように思います。

そしてアンダーセンターは、自身初となる阪口珠美。

個人的には少し意外でした。
目に見える人気指標である個別握手会の完売実績は2期のアンダーセンター経験者たちや伊藤理々杏、佐藤楓あたりより劣っていたためです。

でも、いい選択だと思います。

まだ10代という若さ+3期期別曲でもセンター経験のない珠ちゃんを起用することによって表題曲と合わせて「変革」を印象づけることができる。

さらにそのダンススキルで今後のパフォーマンスの中核になりうる存在でもあります。

Y字バランスしながら般若心経を唱えていたあの子がアンダラの座長を務めるとは感慨深いものがありますね笑

4期Wエース(遠藤さくら、賀喜遥香)と同学年の彼女。きっと少なからず刺激を受けていることと思います。
まだまだ変化も成長もある年齢ですから、このタイミングでの起用は本人にとってもグループにも大きな財産になることでしょう。

ということで珠ちゃんセンターにはまったく不満はないのですが、個人的にちょっと見たかったのは佐藤楓。

46時間TVぐらいからビジュアルの仕上がり具合が素晴らしいですよね。
両サイドに中村麗乃、早川聖来あたりを配置すればアンダー曲では珍しい高身長でのスタイリッシュなシルエットになります。

さらに北野日奈子、鈴木絢音、渡辺みり愛、寺田蘭世、樋口日奈とアンダラセンター経験者を2列目に並べたら強いな、なんて想像をしていました。

溢れそうな情熱をこぼさないように


今回の選抜について語るのであれば避けては通れない、北野日奈子の選抜落ちについても書きます。

前作を『Route 246』と考えると、今回唯一の選抜落ち。

前の記事で書いたように、『Sing Out!』以降のきいちゃんは選抜固定メン。
そして「超選抜感」の強かった『246』でもそれは変わりませんでした。

それなのにこのタイミングで選抜から外れたことは本人も悔しいだろうしファンの方から見れば納得いかないでしょう。

私が感じたのは既視感でした。

 結局、外しやすいメンバーを外しただけじゃないか。

15thシングル『裸足でSummer』の選抜発表の時にそう思ったのを強烈に憶えています。

「落とせるメンバーがいない」状態になった時、アンダー経験のないメンバーを落とすとモチベーションを保てるか心配。
だからアンダーでも気持ちを切らさずに活動した実績があるメンバーが落とされる。

あの時はそれが伊藤万理華と井上小百合でした。
そのふたりに代わって選抜入りしたのが中元日芽香ときいちゃん。

4年半の時が流れ、今回は奇しくも彼女自身が同じような形で選抜から落ちることになりました。

その運営の判断が正しいとか正しくないとかいう以前に、やるせない。

激しく浮き沈みを経験し現在の乃木坂で最もストーリーを感じさせるメンバーのひとり。
そんなこれまでの道行きそのものが彼女の魅力のひとつだとは思います。

『日常』での気迫あふれる姿も魅力的だけれど、反骨の炎を燃やす彼女には心を揺さぶられるけれど。

でも、きいちゃんには笑顔でいてほしい。

盟友でありながら同時にその遠い背中を追いかける存在でもあった堀ちゃんの卒業がきいちゃんにどんな変化をもたらすのか。
そしてこの先の彼女の乃木坂人生がどのようなものになるのか。

それはまだわからないけれど。

できるなら笑っていてほしいです。

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続きます。


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思えば平和な時期だった


乃木坂46の26thシングル『僕は僕を好きになる』。

前の記事ではセンター山下美月についてでしたが、今回はアンダーについて書きたいと思います。

今回の選抜をもって、完全に「ボーダーメン」という概念がなくなった。
なくなってしまった。

そう感じました。

プロフィールにも書いている通り、私の推しは卒業した井上小百合です。
なので本当は「ボーダーメン」という揶揄するような呼び方が大嫌いです。

ただ、それが明確に存在したここ数年は今にして思えば平和な時期だった

17th『インフルエンサー』から『Sing Out!』までの2年ちょっと。
その間にバリバリの選抜固定メンへと成長したのが梅澤美波、大園桃子、久保史緒里、山下美月、与田祐希という3期生の5人。

そしてその同じ期間にさらにこれだけの動きがありました。

1、2期の選抜復帰 斉藤優里、中田花奈、樋口日奈、北野日奈子
2期の初選抜 鈴木絢音、寺田蘭世、渡辺みり愛
3期お試し 伊藤理々杏、岩本蓮加、阪口珠美、佐藤楓

11人も試せたわけです。繰り返しになりますが、バリバリの選抜固定メン5人以外に、です。

思えば初めて選抜人数が20人超となったのが『インフル』。
「多すぎる」という批判もありましたが、これだけの動きが取れたことによってグループ全体の厚みが増したのは疑うべくもありません。

かつての「選抜固定17人+中元北野」だった『太陽ノック』から『サヨナラの意味』の時期と比べれば、どれほどアンダーメンバーに希望があり3期生が夢を見ることができたことか。もちろん、そのファンも。

しかし24th『夜明けまで強がらなくてもいい』25th『しあわせの保護色』と、2作連続で「ボーダーメン切り」が行なわれます。

さらに続く配信シングル『Route 246』の選抜18人は「これが新たな選抜固定メンか」と思わせる硬直感でした。

『保護色』は1期生全員集合という特殊な選抜でしたが、1期生以外で見れば動きがあったのはこれだけ。

24thから25th 筒井あやめOUT、岩本蓮加IN
25thから246 筒井あやめIN

岩本蓮加の連続選抜。

『乃木坂工事中』でフォーチュン中田に仕事運ナンバーワンと言われた時からそう遠くないタイミングで訪れるだろうと思っていた、れんたんの選抜定着です。
『高校生クイズ』テーマソングで全体曲の単独センターという快挙(3期生では『空扉』の梅澤美波に次ぐ2人目)を成し遂げ、もはやボーダーメンではないのは誰の目にも明らか。

そして筒井あやめ。

『保護色』選抜落ちの時点で、選抜入りしたり落ちたりを繰り返し様々な経験をしながら成長する齋藤飛鳥パターン(れんたんはこっちでした)の可能性も残っていたあやめん。
しかし人数が絞られた『246』でただひとりINし、26thでもその座を守ったとなればもはや選抜定着のよだももパターンがほぼ確定的。

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つまり『夜明けまで』から『246』までの3曲で、2期生以降は以下のメンバーがほぼ選抜固定メンであることが明らかになったのです。

北野、新内、堀、岩本、梅澤、久保、山下、与田、遠藤、賀喜、筒井

そして1期生はといえば。

秋元、生田、飛鳥、高山、星野、松村

最も短い飛鳥ですら11th『命は美しい』以降5年半に渡り選抜に入り続けていますので、もはや選抜に入らないことが想像できないメンバー揃いです。

ここまでで既に17人。

壁が厚すぎます。

夢は瓦礫の下でまだ呼吸をしている


26thをもってついに3作連続、いや『246』も考えれば実質4作連続のボーダーメン切りになりました。

選抜発表のたびに載せていますが、並べるとちょっと衝撃的です。

『Sing Out!』時点
伊藤理々杏、佐藤楓(連続選抜) > 岩本蓮加、鈴木絢音(アンダーを1作挟んで復帰) > 寺田蘭世、樋口日奈(3作連続アンダー)

『夜明けまで強がらなくてもいい』時点
伊藤理々杏、岩本蓮加、阪口珠美、佐藤楓、鈴木絢音、渡辺みり愛(1作アンダー) > 寺田蘭世、樋口日奈(4作連続アンダー)

『しあわせの保護色』時点
岩本蓮加、樋口日奈(1作選抜) > 伊藤理々杏、阪口珠美、佐藤楓、鈴木絢音、渡辺みり愛(2作連続アンダー) > 寺田蘭世(5作連続アンダー)

『Route 246』時点
岩本蓮加(連続選抜) > 筒井あやめ(1作選抜) > 樋口日奈(1作アンダー) > 伊藤理々杏、阪口珠美、佐藤楓、鈴木絢音、渡辺みり愛(3作連続アンダー) > 寺田蘭世(6作連続アンダー)

『僕は僕を好きになる』時点
岩本蓮加(3連続選抜) > 筒井あやめ(連続選抜) > 樋口日奈(2作連続アンダー) > 伊藤理々杏、阪口珠美、佐藤楓、鈴木絢音、渡辺みり愛(4作連続アンダー) > 寺田蘭世(7作連続アンダー)

25thの時も書きましたが、寺田蘭世には腐らないでほしいです。
最近個人でInstagramを開始し彼女らしい世界を繰り広げているようですので、何か新しい仕事につながるといいですね。

今年に入って現役メンバーに解禁しだしたのは「これで新規の女性ファン引っ張ってきたら認めてあげるよ」ってことなんでしょうか?

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個人的に一番納得いかないのは、やはり「ボーダー枠」をゼロにしていながら「4期お試し枠」はふた枠あること。

当ブログの記事をご覧いただいている方はご存知かと思いますが、私は4期生にかなり好意的です。
でも、だからこそ4期推し以外の反発を買いファン同士の対立をもたらすような采配は避けていただきたかった。

4期からふたり新選抜が出ることに文句があるんじゃありません。
4期お試し枠がふたつあるなら、ボーダー枠もせめてひとつ残してほしかった。

はっきり言って3列目なんてほとんどTVに映りません。「歌番組で世間に見つかる」なんて推しの幻想です。長年井上小百合を推してきた私が言うんだから間違いありません。

だったら。
別に人数絞らなくてもいいじゃないですか。

わざわざメンバーとファンの夢も希望も奪い去る意味が、正直よくわからない。
『シンクロニシティ』から『Sing Out!』まで21人とか22人の選抜を続けてきたくせに、なぜここでそれができないのか。

コロナのため人数は20人以下にしてくれというTV局の要望でもあるんでしょうか。

あとひとりふたり増やして、蘭世でも絢音でもでんちゃんでも入れればいいじゃないですか。
まあこれも毎回書いていますが、できるならば「思い出選抜枠」もひとつ作って2期3期の初選抜メンを入れてほしいのが正直なところなんですが。

白石麻衣卒業後の新たな乃木坂が形成されるこの先の極めて重要な時期。
運営は分断ではなく融和を推し進めるべきだと思います。




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26thシングルの持つ重い意味


たぶんこれが正解なのでしょう。

新センター、山下美月。

この決定に至った経緯を私なりに推測してみます。

まず、今回の候補者は6人。

写真集で突出した売り上げを叩き出し、人気の裏づけとなる数字がある4人。
生田絵梨花、齋藤飛鳥、山下美月、与田祐希。

そしてエース候補として順調に支持を広げている4期生の遠藤さくら。
その彼女と並び立つ堂々の4期ツートップの地位を確立した賀喜遥香。かっきーには『I see…』のブレイクという追い風もありました。

前作『しあわせの保護色』では白石麻衣卒業シングルで1期生全員集合の例外的な選抜、その後リリースされた配信シングル『Route 246』は飛鳥センターで左から与田生田遠藤賀喜というフロント。
後の記事で詳しく書く予定ですが、この曲はかなり「超選抜」感の強いものでした。

それらを経て発売される26thシングル。
そのセンターにかかる重圧はこれまでの比ではありません。

白石麻衣卒業コンサートという大きな大きなひと区切りがついた、乃木坂のリスタート。

だけでなく、コロナの影響により次のシングルはほぼ間違いなく売り上げが減少、それも恐らく「激減」といっていいほどのダウンが想定されます。

なぜなら個別握手会がオンラインでのトーク、いわゆるミート&グリート(以下「ミーグリ」)になり、全国握手会も行なえないため。
(ちなみに先に発売した日向坂46のアルバムはこれまで同様の抽選での各種グッズプレゼントに加え、全国握手会の替わりであろう「2枚で全員当選の配信ミニライブ視聴権」。櫻坂46のシングルは記事作成時点ではまだ「応募特典シリアルナンバー」であり、特典内容は発表されていません)

ファンからすれば「そりゃこの状況じゃ減るよね」としか思わないことであっても、実際に売り上げの数字が出ればネットニュースで「握手会商法の現実が露呈」的な見出しが躍り、ここぞとばかりに叩いてくる輩が現れることでしょう。
あるいは「白石麻衣の卒業により乃木坂は終わった」的な悪意に満ちた記事も出てくるかもしれません。

26thシングルのセンターを担うとは売り上げダウンとそれにまつわるこうした非難の矢面に立つということなのです。

これはキツい。本当にキツい。

この時点でまだまだ売り出し途上である4期生のふたりは候補から消え、候補に浮上するのは生ちゃん。

「奥の手」であり「ジョーカー」。
人気、実力、実績すべてグループ屈指。ある意味「誰からも文句の出ない」センター。
10th『何度目の青空か?』以来、6年ぶりという話題性もあります。

そして揺るがぬ信念を持つ彼女なら、売り上げ激減に直面しても「この状況ではやむを得ないですね」とブレずに受け止められるでしょう。

しかしここでもうひとつの要素があります。それは次のシングルが持つ重要な意味。

白石麻衣卒業後の一発目。
世代交代をアピールするのであればここしかないというタイミングです。
それを考えると1期生である生ちゃんをセンターにするのは決して上策とは言えなくなり、同じ理由で「現状維持」を印象づける飛鳥もなくなります。

残るは3期生ふたり、今年どちらも写真集を大ヒットさせた与田祐希と山下美月。

今回のセンターにかかるプレッシャーに耐えうるメンタルの強さ。
さらにWセンターとはいえ18th『逃げ水』でそこに立った経験があるよだっちょではなく、「変革」を印象づける初センター。

そういう判断が働いた結果、山下美月という結論に至ったのではないでしょうか。

もう一度 肩寄せて支え合って一塊になろう


46時間TVの記事で私は彼女についてこう書きました。

 かつて橋本奈々未が醸し出していた「言葉にはしないけれど乃木坂のためなら身体を張る」感を思い出させます。

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運営から今回のセンターにまつわる状況を説明されても

 わかりました、泥かぶればいいんですよね?

そう言ってニコッと笑いそうな凄味が今の美月にはあります。

実際に『乃木坂工事中』番組内でのコメントは冷静に状況を把握したもの。

「これから乃木坂がどうなっていくかとか
 どういう風に戦っていくかみたいなのを
 本当にしっかり考えなきゃいけない時期」

そして早々に出したブログの文章も100点でした。

「私は乃木坂がずっと変わらずに
 皆が笑顔になれる場所であってほしいと思うけれど
 現状維持ということがこの世界ではそう簡単に上手くはいかない事も理解しています」

「どうか温かい気持ちで
 私たちと一緒に
 これからの乃木坂を創ってくれませんでしょうか?
 今の私たちには
 皆様のお力添えが本当に必要です」

どうです。応援したくなりませんか。

山下美月は全部わかってるんです。

ファンの多くが乃木坂に変わってほしくないと思っていること。
でも1期生の卒業が相次ぐ中で否応なしに「変わってしまう」ことを。
白石麻衣卒業直後のこのタイミングで1期生以外のセンターを立てるのがベストの判断であることも。
そしてそこでセンターに立つ人間が変化の象徴として、1期至上主義のファンから激しく攻撃されるであろうことも。

全部わかったうえでその場所に立つ彼女を、私は応援したいですね。


そんな美月だからこの難局も大丈夫、と周囲もつい安心しがちかもしれません。

ただ、彼女が初センターであることも忘れないでほしいです。

まあ、運営もそれをわかっているからこそ同期ふたりを左右に配したのでしょう。
盟友・久保史緒里と3期のキャプテン(そんな役職はないですが笑)・梅澤美波。

乃木坂愛ということでは人後に落ちないふたり。
そして「わかってる」ふたりでもあります。

率直に言って個人としての人気では少なくとも先にあげた生ちゃん、飛鳥、よだっちょよりは下と思われます。でもこの難局において新センター美月を潰さないためにはどうしてもこのふたりが必要だったのでしょう。

さくちゃんが初センターを務めた『夜明けまで強がらなくてもいい』の時期に「かっきーとあやめんが一緒にいてくれたから頑張れた」と発言していましたが、それと同じです。

3人で、いえグループ全体が一塊になって支え合うべき「いつか」。
それはきっと今なのです。


色々書いてきましたが最後にもうひとつ。
ここで「よだももとくぼしたの物語」が新たなフェーズを迎えることになります。

24thシングルで私はくぼした=久保山下のWセンターを希望していました。
その記事で書いた「ストイックなエリート(くぼした)が雌伏の時を経て無垢の天才(よだもも)に再び並び立つ」時。それが今回ようやく訪れました。

この4人の織りなすライバルストーリーは、きっとこの先も乃木坂の物語のひとつの軸として転がり続けるのでしょう。

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涙を流す年長組、笑顔で見送る年少組


前の記事からの続きです。

まいやんのメッセージ、そしてソロ曲『じゃあね。』。
さらに感謝に溢れた手紙を読んだ後に「まいやんがいないとまちゅ頑張られへんねん…」と駄々をこねる松村沙友理を経て『しあわせの保護色』でライブは幕を閉じました。

そしてモバイル会員限定のアフター配信がスタートします。

まいやんを見送るために4期生から始まり1期生へと繋がる列が作られ、ひとりひとりと抱き合って言葉を交わしていきます。

ここでも数多くの印象に残るシーンがありました。

まずトップバッターだった遠藤さくらが他のメンバーとまいやんがハグするたびにのぞき込んでいる姿が可愛いかった笑

感激して涙にくれる弓木奈於を支える金川紗耶

梅澤美波大園桃子がまるで生ちゃんとまっつんのようにまいやんを取り合います。
そしてぞのっちにかけられた言葉「頑張るんだよ」にはちょっとグッときました。

その生田絵梨花松村沙友理も、まんま同じような取り合いを見せます。
がっちり決まった生田固めを「はよ終わらんかいワレ」という顔で威嚇するまっつん。

そしてようやく自分の番が来ると、言葉もなく抱き合いました。

いくばくかの時が過ぎ、マイクに入らない声でなにかを伝えるまいやん。
動きを止めた人形のようにしがみついたままのまっつん。
あの日地下鉄のホームで始まったふたりの日々が駆け巡ります。

長い長い無音の時間のあと、ようやくふたりは離れます。

ほどけた後はまいやんの涙を指ですくってなめようとして、また周囲をドン引かせていたりしましたが笑


この日全体を通して、まっつんと真夏さんは大泣きし生ちゃんと飛鳥ちゃんは微笑んでいました。

同じ苦楽を共にした1期生でも、隣にいて互いに弱さを見せあえる存在だった(まさに『ガールズルール』ですね)同世代のメンバーは寂しさに泣き、頼もしい背中を見てきた年少メンバーは感謝の笑顔を見せる。

上手く言えませんが、なんだかそれがとてもリアルで美しいと感じました。

きっとお姉さん組は年少メンバーに恥ずかしくない姿を見せようとずっと頑張ってきたのでしょう。そして年少組もそれを十分理解して感謝して、いつしか彼女たち自身も立派な大人へと成長してきた。

そんな素敵な関係性だったのではないでしょうか。

祭りの後の静けさに


アフター配信は1期生によるバスツアーへと続きます。

実はここでもうひとつ、個人的にはこの日一番ぐらい強く印象に残ったシーンがありました。

ふいに口を開いたのは齋藤飛鳥でした。
「まいやんの未来がすっごく楽しみ。何にでもなれちゃうもん」

それに対しおどけるまいやん。
「ヒーローになれる?」

「なれるよぉ、もちろん!」
何をそんな当たり前のことをと言わんばかりに目を見開く飛鳥ちゃん。

間髪入れず真夏さんが叫びます。
「もう私たちのヒーローだよ!」

内心「あれ?悪の帝王シロンジョ様(※)だったのでは?」と思いましたがそれは野暮というもの笑
※「埼玉から来た見せかけ天使」こと「さゆレンジャー」の宿命のライバルとして『NOGIBINGO!』内で2度にわたり死闘を繰り広げた

まいやんという存在が、どれほどメンバーにとって特別なものであったのか。
どれほど彼女たちを力づけ、前に進ませてきたのか。

白石麻衣への絶対的な信頼。

それが窺い知れる一幕でした。


こうして祭りの後の余韻を残し、まいやんは卒業していきました。

これからの白石麻衣と乃木坂46に、幸多からんことを。


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後輩との絆、大人メンバーとの絆


前の記事からの続きです。

『失いたくないから』に続き、各期の後輩たちとのパフォーマンスへ。
『バレッタ』『逃げ水』『夜明けまで強がらなくてもいい』と、それぞれの期が初めて参加したシングル曲。これはライトファンも一定数観ているであろうことを踏まえての選曲でしょうか。

リアルタイムでは「期別曲やればいいのに…」と思っていましたが、今にして思えば白石麻衣が『三番目の風』や『I see…』に入っても違和感の方が強かった気もします。『ライブ神』はちょっと観てみたかったですけど笑

1期の時と同様、ふたりずつまいやんに歩み寄り抱き合う演出。そして大間奏でのメッセージも共通です。

印象に残ったのはとりわけまいやんに懐いていた大園桃子

卒業発表後、まい姉さんを「笑顔で見送りたい」と何度も言っていた彼女。
加入当初は事あるごとに泣いていましたが、少しずつゆっくりと成長し最近では滅多なことでは涙を見せなくなっていた彼女。ここはこらえきれず泣きじゃくります。

しかしこの後はアフター配信での最後のハグまで笑顔でやり抜いたぞのっち。
強くなった自分を見せてまいやんに心配させまいというその気持ちが観る者にも伝わりました。


ここで一旦映像が挟まれ、その中では「大人メンバー」への特別な思いが語られます。

そして『立ち直り中』のイントロへ。好きなんですよこの曲。

大人メンバーって具体的にはデビュー直後に高校を卒業している93年組までを指すんでしょうかね?
94年組は結成当初バリバリの女子高生で大人って感じじゃなかったし、最多人数でわちゃわちゃしてましたし。

通常のライブであればユニット曲コーナーだったであろうこのセクション。
そこをすべて大人メンバーとの楽曲にし、しかもそれが8曲も続いたことにその絆が表れているように感じました。

そしてやっぱりまいやんは初期の楽曲に思い入れがあるように思います。

元祖ダンス曲『セカラバ』、鉄板ユニット曲『偶然』『でこぴん』『せっかち』、そしてホワイトハイ唯一の楽曲『渋谷ブルース』。
その多くが2012年末のZepp Tokyoライブや翌年のZepp真夏の全国ツアーなど、まだホールツアーすらできない頃から歌ってきたもの。

ライブが好きな彼女にとって忘れえぬ曲たちなのではないでしょうか。


この後、ライブは一気にエンディングへ向けて加速します。

『シンクロ』『インフル』。問答無用のレコ大受賞曲2連発。

続いて流れ出したイントロは、あの曲でした。

全員で作った花道


『サヨナラの意味』。

この曲がセトリに入っていることに、さらにこのライブ終盤で使われることにちょっと驚きました。

だって、この曲はどうあがいても「橋本奈々未の歌」じゃないですか。
ななみんの卒業後は「橋本奈々未を想って歌う歌」でしたよね。

センターが齋藤飛鳥であろうが、4期単独ライブの全員センター企画で「尊敬する同郷の先輩の曲です」と語った金川紗耶であろうがそれは変わることはありませんでした。

それを、白石麻衣卒コンのクライマックスで使う。

イントロ。
全員でまいやんを見送る花道を作ります。もうこの時点で私は泣きそうでした笑

そこから左右に展開し、歌い出すとまたふたりずつまいやんに歩み寄り抱き合います。

もうここからは息つく暇もない名シーンの連続。

最初は齋藤飛鳥秋元真夏
西野七瀬も白石麻衣もいなくなる乃木坂で、キャプテンとして後輩を引っ張らなければいけない真夏さんと「エース」として看板を背負わなければならない飛鳥ちゃん。

泣き崩れる真夏、対照的に笑顔の飛鳥が彼女ごとまいやんを抱きしめる姿にこちらの胸もまた締めつけられます。

高山一実と星野みなみが続き、この後は4期生から順に期をさかのぼっていきます。

後ろに退いてからボロ泣きする賀喜遥香

何度も泣きそうになりながら懸命に我慢して最後は必死に笑顔を見せようとするけれど、うまく笑えず泣き笑いになる柴田柚菜

久保史緒里と佐藤楓のあたりから歌えなくなるまいやん。

「うおぉぉん」という声が聞こえそうなくらい大泣きしている新内眞衣

樋口日奈と和田まあやの1期年少コンビを経て、最後は生田絵梨花松村沙友理でした。
笑顔で支える生ちゃん。悲しそうな顔でうつむくまっつん。

大の仲良しで、まいやんを愛し愛されたふたり。
冠番組でも『乃木撮』でも、まいやんを取り合うふたりの微笑ましい姿を何度も見せてくれました。

でも、それも今日で終わりなのです。

いくまいさゆ。
あんたたち、最高だったよ!


間違いなくこの日のハイライトとなった『サヨナラの意味』。

「橋本奈々未の歌」という「呪縛」。そう言ったら少し大げさかもしれません。
でもそれだけななみんの存在は大きかった。
そしてそれを解き放てるのはきっと、白石麻衣だけだったのでしょう。

この日をもって、ななみんを想う歌から乃木坂の卒業ソングへ。新たな意味を持つ楽曲へと昇華した『サヨナラの意味』。

この先も歌い継がれる、乃木坂を見守ってくれる1曲になりました。

後ろ手でピースしていたあの人のことは決して忘れないけれど。


続きます。

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