ロスジェネはえてしてこだわりすぎる

カテゴリ:乃木坂46 > ライブレポ

びーむ色調補正3

乃木坂46になりたい


この日のキーワードはやっぱり「憧れ」だったと思うんですよ。

加入から4年半の月日が過ぎ、現在では堂々たる乃木坂の主力へと成長した3期生たち。

それでも今なお、彼女たちは恋焦がれ憧れ続けているのです。

「乃木坂46」に。

自分たちは4年半をかけて憧れにどれほど近づけたのか。
この日のライブはそれを他の誰でもない自分たち自身に対し証明する場だったのだと思います。(ファンや関係者や世間に、ではなく)

そう考えればオープニングから6曲ノンストップの理由もわかります。
彼女たちはもう一度原点から、4年前の3期ライブからスタートしたかったのでしょう。

4年前、会場はキャパ800の今はなきAiiA Theater Tokyo。
だからなのでしょう。そのフォーマットは初期アンダラのそれでした。
ノンストップで踊りまくる。ひとりMC企画。中央通路に設置されたお立ち台。

3期生は自分たちの原点であるあの場所にもういちど立とうとしたのです。

最初のMCの時点で早くも汗だくになって髪もグチャグチャで息も絶え絶えで、それでもなんか笑っちゃってた12人。

そうそうこれ!あの日もこんな感じだったよね、と。
(あの日ほど若くないからさすがにしんどいわ、のメンバーもいたかもしれませんが笑)

そもそも始まる前からみんな「かかりまくってた」じゃないですか。

多くのメンバーがブログやモバメやSHOWROOMで「絶対に観てほしい」と語っていました。そして必ずそこには同期への愛が溢れまくった言葉も添えられていました。

中でも最高だったのが山下美月が開演直前にアップしたブログ。

 ついに3期生ライブ当日になりました!
 私はお家でリハーサル動画を5時間くらい見て
 あー3期生好きと思いながら一昨日も泣いて昨日も泣いてしまいました笑

 今回のライブ各期によって雰囲気が全然違うと思うのですが
 私たちは王道の継承なのではないかなと思っています

 3期が入ってから乃木坂は~という声ももちろん聞いてきました
 それでもずっと乃木坂にこだわり続けてきた私達だからこそできるライブにしたいです

 仲間であり"戦友"
 変わらずにいてくれる皆が大好きです
 3期生のこと褒めてばっかりで申し訳ないのですが
 私にとってはみんなヒーローでキラキラしててかっこいい最強の11人です

 

「王道継承」「それでもずっと乃木坂にこだわり続けてきた」と、3期生をずっと「乃木坂感薄めの個性派」と表現してきた私からすると少し申し訳なくなるような言葉が並んでいます。

そして3期の吟遊詩人こと久保史緒里もライブ中にいくつも示唆的な言葉を述べました。

「1期生は原点であり頂点」と知りながらなお「追いつくのが使命」

4年前のライブでは「絶対に追いつけない」と言っていたんです。
でも、もうそんなことを言っている場合ではない。
先輩たちの築いた大好きな乃木坂を存続させるためには、自分たちが追いつかなければならない。

だから「歌い継ぐことを辞めちゃいけない」

これもまた、堂々たる「王道継承」宣言だと思いませんか。

私もグループ結成当初からのファンのひとりとして、3期生の乃木坂愛に溢れた、それゆえにもがき苦しんだ歩みを見てきました。

7thバスラから明らかに表面化してきた「卒業生のポジションを埋める覚悟」
『毎日がBrand new day』のMVで見せた「乃木坂感」
46時間TVでの「乃木坂の太い幹」としての存在感
『僕は僕を好きになる』の3期フロントで見せた「乃木坂を背負う覚悟」

その全てが結実したのがこの日のライブでした。

決して先輩たちの真似ではなく、自分たちの強みである個性を残しながらも時の経過とともに少しづつグループの空気感を纏い洗練や品や風格が備わり始めた。

凄く語弊がある言い方かもしれませんが、
乃木坂感薄めだった彼女たちが(乃木坂感は相変わらず薄いままなのに)、こんなにも乃木坂になった。そのことが本当に感動的です。

まあ美月なら「こらぁ、乃木坂感薄めとか言うなぁ!」と笑いながら怒るでしょうけれど。

4年半。そう書くと長い時間です。
でも切り口を変えてみましょう。3期生のほとんど(よだもも以外)が選抜に入ったのって20thシングル『シンクロニシティ』からなんですよ。

『シンクロ』なんてつい最近じゃないですか。古参オタ(かつおっさん)の方ならわかりますよね。
そこから今日までの間にここまでの成長を遂げた3期生たちは本当に称賛に価すると思います。

そしてこの日のライブはそんな彼女たちの4年半の歩みをそのままなぞっているかのようでした。

オープニングで4年前の汗だくで必死にやっていた頃を思い出し
衣装コーナーでは批判を浴びながらも先輩のポジションを埋めてきた覚悟の日々を振り返り
いつしか自分たちなりの乃木坂感を身に纏い
1期生同様に他期の曲を自分たちなりの色をつけてパフォーマンスし
乃木坂の代表曲3曲を歌いきる。

そして本編ラストは特別な曲『思い出ファースト』

4年半が経って、改めて「君とここにいる奇跡」を歌う12人。

 私たち、乃木坂46になりましたよ。

そのどこか誇らしげな表情はまるでそう言っているかのようで。

素晴らしく感動的な光景でした。



いつか振り向き最高の夏だったと


前の記事、そしてこの記事のここまでの部分は大園桃子の卒業発表以前に書いていたものです。

それをライブ開催後2ヶ月もアップしなかったのは、記事の締めくくりが上手くまとめられなかったためです。

素直に浮かんできたのはこの言葉。

「まさに彼女たちの4年半の総決算」

でも、怖かったのです。
こう言ってしまったらあまりにも大きな区切りがついてしまうから。

それぐらい、この日のメンバーたちはこれまでのすべてを叩きつけ「やり切った感」を発散していました。
観ている側の私が「今日で卒業を決意するメンバーがいてもおかしくない」と心配になるほどに。

そして2021年7月4日。3期生オーディションの募集開始からちょうど5年後。
公式サイト上で大園桃子さんの卒業が発表されました。

この文章を書いている時点では明言されていませんが、この3期ライブ開催が決まった時点で既に彼女の卒業は決まっていたのでしょう。

そう思えばすべて納得がいきます。

オープニングでぞのっちに歩み寄るメンバーたちの姿を観て涙腺が緩みそうになったのも
あの日に未来と呼んでいたものがここにあると感じたのも
完成されたアイドルになったという感慨も

『サヨナラの意味』で山下美月の頬をつたった涙も
『きっかけ』で久保史緒里が顔を歪めて泣いたのも
『ハウス!』でお互いの頭を優しくなで合っていたのも
『僕だけの光』でのメンバーたちの姿があんなにも切なかったのも。

ライブ後、ネット上には絶賛の嵐が巻き起こりました。

それはきっと彼女たちがこの日に込めていた想いが画面越しでも伝わったからなのでしょう。


「合格者は全員。皆さんです」

そう今野さんから告げられたあの日に始まった3期生の物語、
そのひとつの到達点。

本当に心を揺さぶられるライブでした。

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9thバスラの大トリは3期生だった


感動的なライブでした。

2月の全員ライブに始まり、そこから各期別ライブでバトンをつないでいく9thバスラもいよいよラスト。

その大トリを3期生に任されたってこと自体が既に熱い。
緊急事態宣言発令によりまたも無観客配信となりましたが、そんなことを感じさせないほど終始高いままのメンバーのテンションは画面越しでも伝わってきました。

※2021年7月4日に大園桃子さんの卒業が発表されましたが、当記事の内容はそれを知らない時点での感想を記したものです。

セットリストはこちらです。

Overture
01. 三番目の風
02. 未来の答え
03. トキトキメキメキ
04. 自分じゃない感じ
05. 僕の衝動
06. 毎日がBrand new day

衣装コレクションコーナー
07. 帰り道は遠回りしたくなる(センター:与田祐希)
08. 命は美しい(センター:久保史緒里)
09. My rule(阪口珠美、大園桃子、久保史緒里、中村麗乃、向井葉月、与田祐希)
10. 三角の空き地(佐藤楓、伊藤理々杏、岩本蓮加、梅澤美波、山下美月、吉田綾乃クリスティー)

11. 逃げ水
12. 不眠症
13. サヨナラの意味(センター:山下美月)
14. ハルジオンが咲く頃(センター:梅澤美波)
15. 白い雲にのって(センター:大園桃子、久保史緒里)
16. ハウス!(センター:吉田綾乃クリスティー)
17. 僕だけの光(ギター:岩本蓮加、向井葉月)

ユニットコーナー
18. 僕が行かなきゃ誰が行くんだ(向井葉月、伊藤理々杏、梅澤美波、佐藤楓、中村麗乃、吉田綾乃クリスティー)
19. 言霊砲
20. 平行線
21. ロマンスのスタート

22. Out of the blue(センター:与田祐希)
23. アナスターシャ(センター:中村麗乃)
24. Against(センター:岩本蓮加、阪口珠美)

25. インフルエンサー(センター:山下美月、与田祐希)
26. シンクロニシティ(センター:梅澤美波)
27. きっかけ(センター:久保史緒里)
28. 思い出ファースト

EN1. 大人たちには指示されない(センター:岩本蓮加)
EN2. 空扉
EN3. ガールズルール(センター:山下美月)


4年ぶりの3期生ライブ。

もちろんオープニングは『三番目の風』。そこから怒涛の3期曲連打。

そして「衣装」をトリガーに先輩たちの、そして自分たちの歴史を辿る「衣装コレクションコーナー」。
この日のハイライトである『僕だけの光』からユニットコーナーへつなぎ、他の期の期別曲、レコ大受賞曲に『きっかけ』、そして『思い出ファースト』。

アンコールでは新曲が披露され、『ガルル』で見事な大団円という流れでした。



あの日に「未来」と呼んでいたもの


例によって印象に残ったシーンを挙げていきます。

いきなりですけど。
もうね、なんかオープニング『三番目の風』でセンターの大園桃子に向かってメンバーたちが歩み寄っていき12人が集結するという演出だけでジーンときちゃったんですよ。
久保史緒里「3期生の真ん中に立つ人間はやっぱり桃子」発言とか強烈に思い出して。

そして『未来の答え』を観ながらふいに思いました。
あの日に「未来」と呼んでいたものが今ここにあるんだ、と。

あの頃思い描いていたようなアイドル人生ではなかったかもしれない。
でもこうしてみんなで笑い合っていて、それぞれの「大事なもの」を見つけた。そんな感慨のようなもの。

同じように『トキトキ』の時も思いました。

ああ、完成されたアイドルだなあ、って。

4年前は全力で笑顔でパフォーマンスすることだけに必死だった彼女たち。
でもこの日の3期生はもう見事なまでにビジュアルもパフォーマンスも仕上がっていました。

加入から4年半。変な言い方になりますが彼女たちがその時間を「ちゃんと過ごしてきた」のだと感じさせます。

オープニングから3期曲を一気に吐き出す構成(「あの曲」を除いて)。本編ラストに期別曲を集中させて一気にクライマックスへと盛り上げた4期とは真逆です。
これは自信ですよね。自分たちの得意技を最初に出し切ってもなお、この先にいくらでも見せ場を作れるという。

一気にノンストップで6曲披露することも、その後の最初のMCで既に汗だくで髪も乱れているのもなんかアンダラを思い起こさせました。

そしてそこでの「乃木坂46です!」の挨拶。
痺れましたよね。「3期生です!」ではなく「乃木坂46」。

彼女たちのプライドそして決意、覚悟。そんなものがこの一言に込められていたように感じました。今野さんも「感動した」と言っていたそうです。

ステージに残ってMCを続けたくぼした梅の3人がはしゃぎます。
4年前のライブを「2,000人だっけ?」と適当なことを言う山下美月と即「800人!」と訂正する久保史緒里と梅澤美波の姿が微笑ましい。

この後も心揺さぶられるシーンの連続でした。

「衣装コレクション」前の「私を乃木坂46にしてくれるもの」という久保史緒里のコメント。

『My rule』で憧れの樋口日奈ポジションをやる阪口珠美

『逃げ水』で与田祐希がチョイスしたのはMV撮影の一度しか着用していなかった衣装。自分もあれ好きです。

『サヨナラの意味』のアウトロ、最高のタイミングで一筋の涙を流す山下美月
なんかもう意図してであれ偶然であれ「さすが美月」としか言いようがない。

『いつでき』について「私が愛した乃木坂らしさ」と評した久保史緒里
同感です。あのMVも乃木坂の美のワンオブザベストに入りますよね。

そしてハイライト。ギター演奏に乗せた『僕だけの光』

 僕だけの光 手に入れたい
 今やっと光 手に入れたよ

彼女たちの過ごした時間と、手に入れた大切なもの。
セピア色の照明の中、互いに目を見合わせながら泣き笑う3期生たち。
美しくて切なくて、素敵なシーンでした。

披露後に与田祐希が大粒の涙を流していたのも印象的でした。バンジーでもハブでも泣かない彼女が(いやハブはちょっと泣いてたけど)。

いつもながら『言霊砲』と『平行線』の破壊力たるや。

本編ラストの『思い出ファースト』は「いやフルでやらんかい!」と思いました。

個人的にこの日を通じて感じたのは「岩本蓮加のダンス好きだなあ」ってこと。
特にしなやかさと後ろ足の綺麗さが素晴らしいと思います。(このあたり新体操経験者ゆえなのでしょうか)

その彼女がセンターの新たな3期曲の感想は…まあ皆さんと同じでしょうが、正直「欅かよ」ですね。

言葉を選ばずに言えば、「完成されたアイドル」である彼女たちにあの歌詞はあまりにも失礼ではないかと。

「もう学生は蓮加だけだっけ?」という序盤のMCがもはやフリに思えます。

「決められたことをそのままやることが当時の正解だった」
「でも今では決められたことを守りながら、どうすればより綺麗に見えるかとかどう自分の個性を表現できるかを考えている」
というれんたん自身のコメントも完全にフリですね笑

岩本蓮加、清宮レイ、筒井あやめに柴田柚菜あたりのユニット曲とかならいいと思うんですけど。
これなら無理に3期曲作らなくても良かったのでは。
まあ4期曲だけにするとまたゴリ押しだ何だと言われるからなんでしょうが。

そして最後になりましたがこの日のビジュアル仕上がってんなあメンバーは中村麗乃。花道をランウェイのように颯爽と歩く姿は鮮烈でした。



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イメージの重ね方


今回の4期は一番難しい立場だったと思います。

前の記事で書いたように個人的にはこの日のライブも楽しかった。
ただ、翌日の3期生をはじめとした先輩たちと比べてしまうと…キツい言葉を使えば「どこか焦点が定まらないライブ」でした。

いや、これは語弊がありますね。
そもそもほとんどのアーティストのほとんどのライブで焦点なんか定まっていません。
あくまでも9thバスラにおける1~3期が、それぞれが強い想いとテーマを持って臨んだ先輩たちが特別だったんです。

それに対し4期生はつい5ヶ月前に行なったばかり。
ましてその2020年12月の4期単独ライブが非常に良かった。

私もレポで「素晴らしく後味の良いライブ」と書いています。

 

あの日のテーマは「新4期生の融合」でした。
そして中元日芽香のソロ曲『自分のこと』をはじめとした「攻めた」ユニットコーナーの選曲で「4期生が乃木坂の歴史の一部となる覚悟を決めたライブ」でもありました。

しかしこの日は明確な方向性が見出しにくい状況。だからこそ「継承」というテーマを(恐らく運営側から)掲げて、「歴史体験コーナー」で過去のライブ演出を追体験させたのでしょう。

実は2年前の横浜アリーナでの4期単独ライブのレポで、私はこんなことを書いています。

 運営は、4期を1期推しのファンの受け皿として考えています。

 だからこそ骨格(=引きでのビジュアルイメージ)が1期生に近い4期生に、1期のたどってきた道のりを重ね合わせることによって「正統後継者」として印象づけ、一定ボリューム存在すると思われる1期至上主義のファンをつなぎとめようとしているのでしょう。

 古参オタの方々は、この先も4期曲やライブなどでなされるであろう1期にイメージを重ねる演出を探してニヤニヤするのも楽しいかもしれません笑

 

当時はこんなに思いっきり宣言してから「1期にイメージを重ねる演出」を繰り出すとは思ってもみませんでしたが笑

ただ、この日の演出は正直微妙でした。

下駄ップはただただメンバーが大変そうですし、UV手袋やバイシクルは「いや顔が見たいんじゃ!」って感じですし。

そもそも全ツのこの手の演出ってどちらかというと「箸休め」的な印象です。2015年の『太陽ノック』ストンプVer.とか。

そしてちょっと余談になりますが、コーナー前の煽りVでネタバレまでしちゃうのが残念でした(無観客配信ライブになってから毎回そうなんですけど)。全員の衣装チェンジの時間をVで埋めるのは仕方ないんですが、ほのめかしまでで止めてほしいかな。個人的には「イントロでどよめきたい」派なんですよ。

話を戻すと、結局のところ「同じライブ演出をする」ことがイメージを重ねることじゃないんですよね。
あの頃をフラッシュバックさせる瞬間、記憶のトリガーを引く「何か」。それが目の前に現れた時にファンの琴線に触れて過去と現在が重なるのだと思います。

そういう意味で翌日の3期生がやった「過去の衣装を着る」というのは正しく正面からそこに切り込むアプローチでした。

その延長線上になりますが、個人的に凄く観てみたいのが過去の制服を着て4期生がライブをする姿。

例えば『セカラバ』を予告なしにいきなり『ガルル』制服でやったらめちゃめちゃ格好いいと思うんですけど。あの白い制服を着た4期がドン!と前に出てきたらMVがフラッシュバックして痺れますよね。

白を基調にした『ガルル』『太陽ノック』、緑が珍しい『何空』、ちょっとシックで乃木坂感の強い『話誰』『いつでき』とかいいですね。あとは『バレッタ』も好きかな。

過去に「筒井あやめ制服コレクション」なんてのもありましたが、ぜひ他の後輩たちにも着せてあげて欲しいです。

一応、他にライブ演出で4期に追体験してほしいものは…と考えてはみたんですが特に出てきませんでした。「生ちゃんがさらわれる」ぐらいかな笑

むしろ思いついたのは演出じゃなく「雨の神宮」でした。実は2019年神宮初日で経験してますけど。

また余談になりますが、やっぱ自分の中では乃木坂って「雨」なんですよ。

『ごめんねFingers crossed』のMVでも歌衣装でのダンスシーンが強い雨の中でした。
待っても止まなかったため仕方なくそのまま撮影したそうですが、さすが乃木坂って感じです。



It’s gonna be alright


もうひとつ書いておきたいのが『日常』。

「パフォーマンスの向上を見てほしい」とVでコメントしてから披露されたこの曲。

ただ、やはり厳しかった。

それがあの2018年末のアンダーライブ東京公演のド迫力のパフォーマンスも観ている私の偽らざる感想です。

でも別に非難しているわけではありません。
単純にあの曲に込められた感情の爆発を表現するのはまだ4期生には難しかった。それだけのことです。

北野日奈子や久保史緒里をして「ギアがいっこ上がる」と言わしめる曲に挑むその意気やよし。
力不足でもなんでも、挑まないことに始まらない。
現在地を認識することが次へ進むための第一歩です。

4期生も加入からはや2年半が経ちました。

しかしコロナで2020年は失われ、まだその影響は続いています。
そして1年ちょっとキャリアの短い新4期の存在も話を複雑にしています。

それでも、フレッシュさやひたむきさ「だけ」で押し切れる時期はそろそろ終わりに近づいているのでしょう。

この日のライブにどこか物足りなさを覚えたとしたら、それは4期生たちのステージが進んだということです。
言い換えれば、観ている側の期待値が上がった。

彼女たち自身もそれを認識しているようです。
ライブ後のブログでは多くのメンバーが感謝や喜びと共に「反省点が見つかった」と書いています。

岩本蓮加も翌日の3期生ライブで言っていました。

「決められたことをそのままやることが当時の正解だった」
「でも今では決められたことを守りながら、どうすればより綺麗に見えるかとかどう自分の個性を表現できるかを考えている」

まさに今、4期は「決められたことをそのままやる」ことから次の段階へ進もうとしているんです。

乃木坂になれた嬉しさから、乃木坂であることの責任へ。
全員一丸となってがむしゃらにやることから、それぞれの特徴を出すことや完成度を高めることへと。

先輩たちと同じ道を今4期生が歩いている。
それが「継承する」ってことですよね。

焦らずに、ここを乗り越えてきた先輩たちのアドバイスを受けながら進んでいってほしいと思います。

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有観客用のステージセット


2月の全員ライブに始まり、そこから各期別ライブでバトンをつないでいく9thバスラ。

3月下旬に開催された2期と1期に続いて、この日は4期単独ライブ。
緊急事態宣言発令によりまたも無観客配信となりました。

ただ、当初は有観客の予定だったためメインステージから花道が伸びてセンターステージがあって…という有観客ライブのセット。正直、個人的にはそれを見るだけで懐かしさがこみ上げてウルっときそうになりました。

やっぱり配信用のセットだとどうしても「歌番組のスタジオライブ」にしか見えないんですよね。


セットリストはこちらです。

Overture
01. 夜明けまで強がらなくてもいい
02. 逃げ水(センター:清宮レイ・筒井あやめ)
03. バレッタ(センター:早川聖来)
04. ぐるぐるカーテン(センター:遠藤さくら)

歴史体験コーナー
05. 水玉模様(センター:筒井あやめ)
06. ガールズルール(センター:賀喜遥香)
07. サイコキネシスの可能性(センター:遠藤さくら・柴田柚菜)
08. 世界で一番 孤独なLover(センター:田村真佑)
09. 走れ!Bicycle

10. 転がった鐘を鳴らせ!(センター:清宮レイ)
11. 狼に口笛を(センター:松尾美佑)
12. ダンケシェーン(センター:賀喜遥香)

ユニットコーナー
13. 2度目のキスから(掛橋沙耶香、黒見明香、清宮レイ、矢久保美緒)
14. ごめんねスムージー(早川聖来、筒井あやめ、松尾美佑)
15. 流星ディスコティック(賀喜遥香、田村真佑)
16. 偶然を言い訳にして(遠藤さくら、金川紗耶、北川悠理、佐藤璃果)
17. 雲になればいい(柴田柚菜、林瑠奈、弓木奈於)

18. 悲しみの忘れ方(センター:早川聖来)
19. 日常(センター:筒井あやめ)
20. 今、話したい誰かがいる(センター:田村真佑、弓木奈於)

21. I see…(センター:賀喜遥香)
22. キスの手裏剣(センター:遠藤さくら)
23. 図書室の君へ(センター:掛橋沙耶香)
24. Out of the blue(センター:早川聖来)
25. 4番目の光(センター:遠藤さくら)

EN1. 猫舌カモミールティー(センター:田村真佑)
EN2. おいでシャンプー(センター:遠藤さくら)

オープニングは『夜明けまで』。そこからシングル曲連打。

MCを挟んで先輩たちが過去に行なったライブ演出を追体験する「歴史体験コーナー」
3曲挟んで少人数のユニットコーナーへ。再び3曲挟んでからはラストまで5曲連続4期曲。

アンコールでは新曲が披露され、『おいシャン』で締めという流れでした。



柴田柚菜の「青春感」と『雲になればいい』


例によって印象に残ったシーンを挙げていきます。

『逃げ水』をもってきたのも意外ならセンターが「あやレイ」なのもちょっと意外でした。保護者役(=オリジナルの白石西野)を田村真佑と賀喜遥香にしたのはなんか納得。

早川聖来の『バレッタ』センターはなるほどと思わせました。楽曲の持つどこか不安定で妖しい雰囲気はまさに彼女そのもの。

『ぐるカー』は4期が誇る『夜明け』のフロント3人。さくかきあやめん(=遠藤さくら、賀喜遥香、筒井あやめ)強し!

最初のMCで賀喜遥香が言った「画面を飛び出す勢いで!」というコメントにファミコンディスクシステムの『とびだせ大作戦』を思い出してしまったのは私だけでしょうか。

下駄ップは…うーん、正直オリジナル自体が黒歴史だと思っていたのでこれをやるとは思わなかった。納得のいかない出来だったのか、次の曲の最中に賀喜遥香がボロ泣きしていたのはちょっとかわいそうでした。

『サイコキネシス』のセンター柴田柚菜はまさにベストマッチ。過去記事でも書いていますが彼女には独特の「青春感」がありますよね。実際にはこの春で高校を卒業しているのですが笑

「こげ!Bicycle」企画で疲労困憊になった筒井あやめの「足がフルフルフルフル…もうわかんないです」という秀逸なコメント。

『転がった鐘』ラスト、清宮レイのエルビスポーズがキメキメで良かった。

『2度目のキス』、掛橋沙耶香に真夏さんリスペクト軍団の衣装が似合うことといったら!

『ごめスム』のでっかいリボンをした筒井あやめの可愛いこと。この日の「ビジュアル仕上がってんなあ」賞もこれが決め手で彼女です。

そして個人的にはこの日のハイライト。
「うおマジか!」と思わず声が出た『雲になればいい』。

だって、オリジナルは生田絵梨花に衛藤美彩に桜井玲香ですよ。歌唱力も個性ある声質も乃木坂史上で上位に入る3人。きっと凄いプレッシャーだったと思います。
もちろん上手い下手だけでいえばオリジナルの方が上でした。でも歌い終わった柴田柚菜のやり切った感溢れる清々しい表情を見たら、そんなことはどうでもよくなりました。今の自分でできる精一杯を出し切った3人は本当に素晴らしかったです。

ちなみに弓木奈於はこの日も独特のワードセンスを炸裂させて「色とりどり」を「四季折々」と言ってましたね。

『悲しみの忘れ方』ラストの遠藤さくらの「画が持つ力」を最大限に引き出した長尺アップ。

『日常』もこの曲やるのか!と驚きました。

キラーチューンである『I see…』『4番目の光』の2曲をフルコーラスでやってくれたのは嬉しかった。やっぱフルはいいよなあ。個人的にはこの日のように基本はワンハーフで肝の曲だけフルというのが好きです。

アンコールでは4期生の新曲『猫舌』初披露。
田村真佑センターは順当かと思いますが松尾美佑、弓木奈於というフロントは「攻めたな」という印象です。

結論として、ラストまで個人的にはすごく楽しいライブでした。

…ただ。

翌日の3期ライブがもの凄く良かった。いや、良すぎた。

今さらライブレポを書いている以上、それは無視できません。
続く記事では3期ライブを踏まえたうえで、この日の4期ライブについてさらに深掘りしていきます。



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思った以上のボリューム感


2021年4月18日、1期2期の期別ライブと3期4期の期別ライブの間に挟まれる形で行なわれたスキッツLIVE。

さらに言えば松村沙友理の卒業発表と27thシングル選抜発表の間に挟まれた、ファンにとってももの凄く色々あったタイミングでの開催でした。

セットリストはこちらです。
(カッコ内は楽曲のセンター、コントは参加メンバー)

Overture
01. ガールズルール(山下)

コント
「保険ポリスは許さない」
(掛橋、清宮、璃果、早川)
「恋のSHIO'S CASINO」
(久保、理々杏、阪口、岩本、梅澤、中村、山下)
「まゆたんは愛されたい」
(田村、楓、与田、金川、松尾)
「かつ家」
(理々杏、梅澤、久保、柴田、筒井)
「ユーチューバー スト子」
(与田、阪口、楓、山下、遠藤)
「ザ・スキッツテン」
(黒見、向井、山下、吉田、田村、北川、清宮、弓木、早川、林、筒井)

02. 裸足でSummer(山下)

03. 制服のマネキン(遠藤)
04. シンクロニシティ(梅澤)
05. インフルエンサー(山下・賀喜)
06. ジコチューで行こう!(与田)

07. Out of the blue
08. I see…
09. 毎日がBrand new day
10. 自分じゃない感じ

11. おいでシャンプー(遠藤)

コントやMCでなかなかにグダグダのシーンもありましたが笑、コント終了後のライブパートも50分前後と思いのほかボリュームがあり楽しめました。




3期の貫録、4期の一生懸命


今回はサラッと、印象に残ったシーンだけ挙げていきます。

ちなみにこの日ビジュアル仕上がってんなあと思ったのは伊藤理々杏でした。

オープニングは『ガルル』。
そこからコントへのつなぎの部分でいきなり山下美月が台詞を忘れるという波乱のスタート。

最初のコントは「保険ポリス」。「おお、掛橋沙耶香も見込まれたもんだなあ」と思いましたが見事にキメ台詞「ちばけとったら、おえんで!」を2度も飛ばすというハプニング。
それでもさらば森田氏に「森田、台詞飛ばした!」とアドリブで言ったのは良かった…まあ自分だったのですが笑
ニヤッと笑って「もう1周!」も可愛かったですね。

そのあおりを受けてか最初のMCも混乱した状態で進んでいましたが、「スキッツ?スキット?次のスキットわぁ!」と叫ぶ弓木奈於は面白かった。
そして間違えても可愛い遠藤さくら笑

「SHIO'S CASINO」では中村麗乃のOL姿が超絶似合っていてたまげました。いや実際にはあんなスタイルのいいOLさんはそうそういないと思いますが。
久保史緒里もさすがでした。
テーマソングも「一言も嘘なんて言ってな~い」も実に腹立たしくて素晴らしい。

続く「まゆたん」では細かい演技が目を引いた与田祐希
怯えて泣き出した金川紗耶から「ビリビリで最後に触る役」を代わってあげるという漢気を見せていたのも地味に好感度高いです。
普段の棒読みはどこへやら、怖がって大暴れしていた佐藤楓

「かつ家」はもちろん柴田柚菜のウエディングドレスですよね。えぐいぐらい可愛いかった。
そしてもうひとり、凄い長尺アップを堂々とこなし「画がもつ力」を見せつけていたピリ辛の筒井あやめ

「スト子」でひたすら怯える遠藤さくら

「スキッツテン」のエンディングで他のメンバーたちが手を振る中、一切阿ることなく「ぐるぐる~」し続けてキャラを貫くスト子こと与田祐希

ライブも10曲があっという間でした。

『インフル』のWセンターは山下美月賀喜遥香
「今の美月と並んで違和感がない」って、よく考えるととんでもない。凄いなかっきー。

そしてラスト『おいシャン』フロントの破壊力。
与田山下遠藤大園筒井が放つ圧倒的なキラキラ。
そしてオリジナルとは全然タイプが違うのに、どこか「乃木坂感」を感じさせるところがまた嬉しい。


一言でまとめると「楽しかった」。

コントの生配信はやはり色々難しい部分があったようですが、特にスタートのバタバタを立て直した「SHIO'S CASINO」のメンバーたちは見事でしたね。とはいえそのうちのひとりが混乱の引き金を引いた美月なのですが笑

全体的に舞台経験の豊富な3期生はトラブルにも動じない姿を見せていました。
コントとはいえ4期生たちにとってはとても貴重な場になったことでしょう。

ライブで感じたのは3期と4期が組み合わさった時の相性の良さ。

何度も書いている「個性の3期」「乃木坂感の4期」というキャラクターの違い。それがお互いの良さを引き立たせ合って相乗効果をもたらしていたように思います。




この後に控えるそれぞれの期別ライブに向け、期待が膨らむ公演でした。


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