
前の記事ではセンターの井上和について書きました。
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当記事では選抜ボーダー、そして初選抜の中村麗乃について。
グループの活性化
33rdで選抜から外れたのは4期生の佐藤璃果と松尾美佑、そして卒業する早川聖来。
新たに選抜に入ったのは5期生の池田瑛紗、そして3期生の伊藤理々杏と中村麗乃。
3期生ふたりは前作ミーグリの完売実績だけを見れば決して芳しくありませんでしたから、選抜入りは正直意外でした。
(林瑠奈の活動休止という想定外の事態も影響したかもしれません)
ここ数作、いわゆる「思い出選抜」枠が復活したのではないかと言われています。
仮にそれを「自分よりミーグリの完売実績が上のメンバーを差し置いての選抜入り」と定義するのであれば、確かにそれに該当するメンバーはいました。
30th『好きというのはロックだぜ!』の樋口日奈、31st『ここにはないもの』では阪口珠美、32nd『人は夢を二度見る』での松尾美佑など。まあひなちまは連続選抜だったのでちょっと違う(永年勤続表彰という感もありましたし)でしょうけど。
このブログでもずっと書いていますが、個人的に「思い出選抜」には肯定的です。(この呼び方は何とかならんかと思いますが)
トップアイドルグループの乃木坂で、一度でも選抜に入った。
その事実がそのメンバーの今後のキャリアや人生において支えとなるのであれば、ケチケチするこたあないんですよ。
目に見える形でのグループ活性化にもつながりますし。
向井葉月や黒見明香のファンがミーグリを完売させているのはやはり、遠い目標だと思っていた選抜が可能性のあるものに見えてきたのも大きいでしょう。
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ジャイアント・ベイビーの飛躍
中村麗乃は加入7年目での初選抜となりました。
元々スタイルは抜群。
「ジャイアント・ベイビー」感の強かった加入当初はともかく、ビジュアルが完成の域に達したここ数年の彼女に運営はずっと期待しているように見えました。
31stアンダー曲『悪い成分』ではセンター。
『もしも心が透明なら』『甘いエビデンス』とユニット曲にも参加。
ただ、れのちゃんはずっとミーグリ人気で苦戦が続いていました。
しかしそんな彼女に転機が訪れます。
オーディションで掴んだミュージカル『Endless SHOCK』のヒロイン、リカ役。
KinKi Kidsの堂本光一主演。
初演から21年間、全日程即日完売。「もっともチケット入手が困難な舞台」とも言われるお化け舞台。
実に53日間55公演。しかも帝国劇場。
偉業。
そして彼女自身の飛躍のきっかけ、どころか人生を変えるかもしれない大舞台です。
少し話がズレますが、この舞台出演により32ndシングルアンダーライブは全公演欠席となりました。
前作アンダーセンターである彼女の不在はもちろん痛手でしょうが、外仕事で頑張るメンバーを「あとは任せろ」と送り出すのが乃木坂ですよね。
こうして特大の外仕事という実績を積んだれのちゃん。
勢いそのままに悲願の初選抜も勝ち取ります。
これまで外仕事での評価というもの「だけ」で選抜入りした例はほとんどありませんでした。
外仕事加算はもちろん多少はあったと思います。でも明らかに握手人気、運営序列よりも優先順位が低かった。
いわゆる「舞台メン」は率直に言って「割を食って」いた印象の方が強いです。
実は4年ぐらい前から書きかけの「舞台メンは不利だよね」というタイトルの記事があるのですが、まあゴリゴリの舞台メンだった井上小百合推しの愚痴です笑
だからこそ、前作32ndシングルのミーグリ完売数が「1」だった彼女の選抜入りはエポックメイキング。
これだけ大きな外仕事を取ってくればそれが選抜入りへの大きな後押しになる。
そんな極めて健全な判断がなされた「だけ」なのですが、これまでの乃木坂ではそれができていなかったのも事実。
オリメン全員卒業という移行期の現在、乃木坂運営は過去を踏まえつつも前例踏襲から緩やかな脱却を図っているようです。
今回の中村麗乃選抜もその一例と言えるでしょう。
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最後に、ちょっとだけ34thシングルの展望を。
個人的には井上和の連続センターというのが最善手だと思います。
今作の和ちゃんが既存ファン以外の層へどれだけ訴求しているのかはわかりませんが、運営の手ごたえとして悪くないのであればここは攻めた方が良いでしょう。
賀喜遥香や遠藤さくらだとどうしても「順番」という印象を受けてしまうというのも理由のひとつです。
もちろん和ちゃんの負担軽減が大前提ではあるのですが。
33rdのプロモーションや真夏の全国ツアーを経て先輩や同期、スタッフさんのサポート体制がある程度確立できているのであれば、一気にグループの顔のひとりとして内外に印象づけるのが得策でしょう。
note上で乃木坂46に関する有料記事を公開しています。どちらも無料で読める部分がありますのでぜひご覧ください。
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当ブログに掲載された記事を再構成し加筆したもの。総文字数10万文字、加筆部分だけでも22,000文字以上のボリュームでブログをご覧の方にも楽しんでいただけることと思います。