ロスジェネはえてしてこだわりすぎる

カテゴリ:乃木坂46 > 選抜発表

タオル補正
前回の記事では中西アルノ抜擢の一連の流れで個人的に不満に思うことを書き連ねました。

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相反する動き


46時間TVでの『Actually…』初披露時、モニターに映し出された空虚なキャッチコピー。

何が空虚ってキャッチコピーの中身がいかにも「後付け」で「本当は運営も別にそんなこと思ってない」と感じさせたこと。

「かつてない歌声」
いやまあグループ内でこの手の歌声は今いないですけど。
それって新人抜擢センター(=卒業まで選抜聖域!)にするほど価値のあることですかね。

「発見された新たな可能性」
何の可能性でしょうか?
20人近くで歌う乃木坂46において1人突出した歌唱力(中西さんが本当に突出しているかどうかは今のところまだ不明)の持ち主がいたところでグループにとってさほどプラスにはならない、なんならむしろ悪目立ちする。
そんなことは私のような素人が指摘するまでもなく明らか。

オーディションの主催にはソニーが名を連ねているわけですから、歌一本で勝負できる素材ならソロデビューさせるでしょう。
それこそmiletさんあたりと勝負できるってんならさせればいいんですよ。

でも実際はそうじゃないんでしょ?
それなりの歌唱力とちょっと独特の雰囲気はあるけど、ソロでやって勝算があるほどのポテンシャルは特に見出してないわけですよね。

要するに中西さんセンターという決定事項に対し無理やりひねり出した売り文句。

もっとはっきり言えば「異物、放り込んでみました」という本来の売り文句はさすがにストレートすぎて言えないのでなんかそれっぽい言葉を並べてみただけ。

私にはそう見えます。

まあ5期生ドキュメンタリー内のオーディション当時の映像を観ると、明るくて可愛くて綺麗な子たちばかり何百人も見続けている時に中西さんのようなダークな雰囲気の子が入ってきて、しかもあの声で尾崎豊の『I LOVE YOU』を歌えばそりゃインパクトあったろうなとは思います。言ってしまえばイメージ戦略の勝利。

ですが、プロである運営側が素人のイメージ戦略に翻弄されてどうする笑


いちファンに過ぎない私には内部での意思決定プロセスなど知る由もありません。

でも結成以来の乃木坂を見てきた者としては「秋元康のゴリ押し」という印象を受けました。

上手い例えじゃないかもしれませんが、文武両道が伝統の名門校(7年連続甲子園出場、うち全国制覇2回)に理事長が独断で暴走族の1年生ピッチャーを連れてきて「こいつをエースにしろ」と強制するみたいな感じですかね。要するにまんま中原裕の『ぶっちぎり』ですが。

さらに言えば秋元康が中西アルノをゴリ押しして、今野さんが井上和で保険をかけたように見えます。

中西さんの抜擢でインパクトを与えようという動きと、逆にそのショックを和らげようという動きの両方があるんですよね。

プロフィール動画の公開が五十音順ではなかった(4期生は五十音順でした)ので井上さんをスピアヘッドとして使っているのは明らか。後に判明した5期生の期別曲センターも彼女です。

インパクトを最大にするなら中西さんはお見立て会のセンターからも外し、29thシングル選抜発表は46時間TVの最後でいきなりやればいい。
なのに『乃木坂工事中』で5期生センターを発表しファンに耐ショック姿勢を取らせ、お見立て会でもセンターのひとりに中西さんを含めていました。

なんかこの辺りの一見矛盾や混乱を感じさせる動きが、そのまま中西さん単独センター賛成派と反対派のせめぎ合いのように見えます。
『インフルエンサー』が井上さんと中西さんのWセンターだったというのがある意味象徴的。

お披露目直前に秋元康はラジオで「5期生は面白い」と発言していました。これも井上さんを念頭に置いていたら「面白い」という表現にはならないと思うんですよ。
文春が早々に「(中西さん抜擢は)秋元康の鶴の一声、ではない」と書いたことも余計に怪しさを増しました笑



貴重なものは希少なもの


1期生がほとんどいなくなって個人で顔と名前が知られているメンバーが少ない。
ミーグリも握手会と比べれば売れ行きが厳しい。
だから何らかのテコ入れをしなければならない。
仕掛けるならデビュー10周年+46時間TV+5期生お披露目で注目が集まっているここしかない。

ここまではわかります。

でもそこで「新人でしかも尾崎豊みたいな子が、いきなりトップアイドルの乃木坂46のセンターに抜擢されたら面白くない?」という思いつき一発。

わかりません笑

話題性重視のサプライズなんてさんざんAKBでやった手法だし
新人ひとりを抜擢センターで放り込むのも堀未央奈の焼き直しだし
一本かぶりの演出も欅坂46の平手友梨奈を思い出させます。

そもそも平手友梨奈を成功体験と捉えているのが驚き。
というかこれも中西さん抜擢を秋元康主導と感じる一因ですね。
ソニーにしてみれば9thシングル発売延期し2年近くシングルをリリースできなかった欅坂末期はとてもじゃないですがビジネスとして成功とは言えませんから。

仮に中西アルノを祭り上げたあのスタイルで新規ファンを獲得したとして、それが「乃木坂ファン」になりますかね。
それと引き換えに去る既存ファンはどれだけいる想定だったんですかね。

あくまでも現場での体感的にですが、3期と4期は新規ファンを連れてきたと思います。
5期生も「普通にやっていれば」一定数の新たなファンをもたらしたに違いありません。

試算くらいはしてみたんでしょうか。
それとも運営が持っている数字からは「新メンバーは新規ファンを連れてこない」という結論が出ているんでしょうか。


秋元康はよく「予定調和はつまらない」と言っています。

でも私からすると今回の「テコ入れのために炎上商法」の方がずっと予定調和。

むしろ大人数アイドルグループで世代交代を成功させようと苦闘している現在の乃木坂46こそ未開の地を目指す開拓者なんですけどね。

たぶん秋元康は自分の得意とする思い付きや仕掛けなしで売れてしまった乃木坂が気に食わないんだろうなあ、と思います。

気に食わないが言い過ぎならば「理解できない」かもしれません。
女の子の集団で仲良しでみんなお互いを誉め合うなんて「嘘くさい」と思ってるんでしょうね。

 ホント、わかってねえな。

東京03の大名作コント「バンドの方向性」の台詞を借りれば

 本当にセンスがないよ。

エンタテインメントでも現実でも、ギスギスしたものが見たければ他にいくらでもあるんですよ。

不安定でストレスフルな今の時代に、暖かくて平和な時間を提供できる乃木坂がどれほど希少で貴重な存在かを全くわかってない。


最後に5期生曲『絶望の一秒前』について。

開放感のある楽曲、それとは裏腹なタイトル、そしてかすかな希望の欠片ぐらいしかない歌詞。
曲先であることを考えると今回の騒動と炎上をある程度予期し、そのうえでスタートを切る5期生たち(そしてその中心に立つ井上和)への当て書きのようにも思えます。

いい曲だと思います。個人的にはだいぶ好き。

あと1番のラストで菅原咲月の長尺アップがあるのですが、これが実にフォトジェニック。
プロフィール動画といい、彼女は映像に強い印象です。

それだけに公式Youtube上でMVが公開されていないのが歯がゆい。
活動自粛ふたりの影響でコメント欄が荒れるのを恐れてなのでしょうか。


(ちなみに選抜発表のたびに書いてきたアンダーについての考察はアンダラのライブLVレポの方に書く予定です)



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タオル補正
前の記事では今回の騒動に関して自分自身の感情が整理しきれないことを書きました。

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Anergy


今回は中西アルノ個人に対する拒否反応と、彼女を選んだ大人たちへの拒否反応がマイナスの相乗効果(アナジー効果というらしいです)を発生させ、猛烈なバッシングを呼ぶことになりました。

でも結局のところ、ほとんどが「彼女をセンターに置いてしまった」ことによるのだと思います。

個人的には正直(真偽不明のSNS上の発言は別にしても)「被写体モデル」という経歴自体を受け入れがたく感じるので中西さんに責任がないとは思いません。

それでも中西さんが抜擢センターではなく5期生のひとりとして「普通に」加入していたら。
乃木坂に貢献しようと歌もダンスもバラエティも…なんなら胸キュンゼリフとかも笑、一生懸命頑張る姿を見せていたら。

時間はかかるでしょうが、最初に感じた拒否反応は薄れていったと思うんですよ。

だからといって彼女を抜擢した誰かの思惑のように、選抜定着するほどの人気を得るに至ったかといえばそれは大いに疑問ですが。

正直、今回の一連の流れ全部が腹立つ笑

「全部」と書きましたが、「お披露目すらされていない史上最速の抜擢センター」についてはまあ別にいいんです。
これまでだって(嫌な言葉ですが)「最初からの運営推し」であるメンバーがいたのは事実です。お見立て会の時点で誰かしらがセンターに立ってきたわけですから。
そしてそこから大園桃子と遠藤さくらが期別曲センター、シングル表題抜擢センターに選ばれてきたのですから、それと大差はない気がします。

ダメなのは、たったひとりで選抜に放り込んだこと。

結成当初からの乃木坂ファンとしてはもう完全に『バレッタ』の堀未央奈がフラッシュバックするんですよ。

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美しい世界に紛れ込んだ異物。

その堀ちゃんに猛烈にアンチがついたという過去の反省を踏まえて3期ではWセンター、4期では3人フロントと試行錯誤してきたという認識だったんですが。
(個人的には『2019年の乃木坂46』で書いた通りそもそも新人抜擢センター自体に反対ですが、一応の正解は4期の3人フロントだと思っています)

タイミングの悪さもあの時を彷彿とさせます。

白石麻衣センターの6thシングル『ガールズルール』で大きく売り上げを伸ばし、誰が見ても次の一手が重要というタイミングでファンの期待の真逆をいく。

今回も過去最大規模のオーディションの合格者として期待を煽り、ひとりずつ動画公開と焦らしたうえで井上和のインパクトもありかなり注目を集めていました。
そして翌日から46時間TVが始まるという期待感の膨らむタイミングでの「5期単独センター」発表。

あの冷や水を浴びせる感じがまさに堀ちゃんの時と同じ感覚。

当時はまだ乃木坂結成から2年ちょいで「運営は全体的に乃木坂ファンの嗜好を読めていなかった」のだと思いますが、あれから8年半もの歳月が流れファンの傾向も十分に理解できているはずなのに。



そして個人的に特に不快に感じるのは、

中西さん自身の「被写体モデル」という経歴や「心身のバランスを崩し中高一貫の女子校から定時制へ転校」という過去をすべて知りながら…というかむしろその「異質さ(乃木坂内においては、です)」を感じさせるプロフィールゆえに彼女を抜擢したふしがあること。

(運営は活動自粛発表の際に「SNS上にて様々な憶測や、投稿が飛び交っている状況をうけ、本人に事実確認を行った」つまり「それまでは知らなかった」というニュアンスの説明をしています)

それを強く感じさせるのが『Actually…』のMV(オリジナル版)。
『乃木坂配信中』内の「46分TV」では齋藤飛鳥が「アルノが活動自粛しているという今の状況と偶然リンクしちゃってる」と語っていましたが、いくらなんでもリンクしすぎている。

飛鳥&美月センターバージョンのMVが騒動後に取り急ぎ撮影されたことはメンバーのコメントから明らかなのですが、そうでなければ「最初から大炎上して活動自粛というシナリオだった」と言われても信じる人がいそうなくらいです。

いくつも示唆的なシーンがあります。

「彼女が来たことでみんなの間に取り返しがつかない亀裂が走るんじゃないか」と怯える山下美月。

「このまま戻って元のところに私の居場所なんてあるんでしょうか」と尋ねる中西アルノに「やっぱりあなたは仲間たちのところに戻らない方がいいのかもしれない」と答える齋藤飛鳥。

飛鳥はラストでも美月にこう語りかけます。

 これでいいの
 いいことにするの
 これからも胸を張って、堂々と生き延びていきましょう

こんなものを観せられては、今回の騒動が起こるまで運営が中西さんの過去を知らなかったとはとても思えないですね。

過去に心身のバランスを崩したことがある中西さんを、乃木坂内で最もアンチがつく場所である「新人抜擢単独センター」に置くというのも個人的には考えられないです。


続きます。

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やっちまったな。

TVの前でそう思いました。

『乃木坂工事中』ラストの29thシングル選抜発表で明かされた5期生抜擢単独センター。
私はこの瞬間にそれが中西アルノであることを確信し、比較的冷静に絶望していました笑

もちろんその時はまさかここまでの騒動に発展するとは思ってもみませんでしたが。


発端は「29thセンターは5期生の中西アルノ」というリーク。
私はこれを5期生のお披露目となったプロフィール動画が公開されるより前=5期生の名前が明らかにされる前から目にしていました。

そして2月8日に公開された5期生メンバーの名前が「中西アルノ」だった時には心底がっかりしました。「なんだあのリーク、マジだったんじゃん」と。
公開された彼女の映像が個人的にあまりピンとこなかったこともその思いに拍車をかけます。

そして動画公開直後からどんどん出てきた彼女の過去に関する良くない噂。

なんかもう、あ~あって感じでしたね。
この時点ではまだリークがガセであるという一縷の希望にすがっていました。

しかし最初に書いた通り『工事中ラスト』での29thシングル選抜発表。
センターが5期生、かつひとりだけの抜擢であるとわかった時点で観念しました。

46時間TVでのお見立て会でも「苦手だわ~」と感じていた私は、スペシャルライブでの『Actually…』初披露で中西さん一本かぶりの歌割と演出にさらに落胆させられます。



当然のごとくネットは大荒れ。
しかし話はこれだけでは終わりません。

初披露直後から、彼女のものと噂されるSNSでさらに悪い内容のものが出てきたのです。

気がつけば乃木坂の公式Twitterの返信が外国語だけになるという異常事態が発生していました。
恐らく中西さん関連の返信がすべてNGワード扱いになって弾かれ、上手くブロックできなかった外国語の書き込みだけ表示されたのでしょう。

ネット上での非難はどんどん激しさを増していき、3月3日にはついに公式サイト上で中西さんの活動自粛が発表されました。


46時間TV内での初披露そして同日の『テレ東音楽祭』でのパフォーマンスを観た時の第一印象は「新たに戴いた巫女である女王(卑弥呼のイメージ)とそれを祭り上げる侍女たち」でした。振り付けもどこかシャーマニズムっぽい感じですし。

そして中西さんの自粛後に『シブヤノオト』で披露された齋藤飛鳥と山下美月のWセンターによるWithoutアルノバージョンを観た時には正直「最初からこれやりゃ良かったんだよ」と思いました。

しかし。

続けて比較のためにと改めて『テレ東音楽祭』を観直した時に、私は驚きました。

 気持ち悪い。

真っ先にきたのがその感覚。

改めて見た中西さんは即位した女王卑弥呼ではなく

生贄に見えました。

中西アルノセンターの『Actually…』。
あれは戴冠ではなくは禍々しい生贄の儀式だったのです。

今でもうまく言葉にできない


なんというか、個人的に今回の騒動では色々考えさせられました。

1ヶ月経った今でも正直うまく消化できていません。

「これだけファンの感情を波立たせた時点で今回の仕掛けは成功だった」とか秋元康がほくそ笑んでそうで勝手に腹が立ちますが笑

自分の中で感情と理屈がぶつかることはままあるのですが、そうではなく理屈と理屈がぶつかる感じ。

 人は過去の過ちをいつまでも責められるべきではない
 けれど人は自分の行動に伴う結果に責任を負わなければならない

中西さんの過去の経歴や彼女のものとされるSNS上の発言(公式サイトによれば少なくとも一部は本人のもののようです)の結果、「乃木坂のセンターに抜擢される」という立ち位置にはふさわしくないと多くのファンから拒絶されることになった。

それは自身の行動の結果だから彼女は受け止めなければならない。

だからといって彼女に向けて度を越した言葉を投げたり、ずっと執拗に叩き続けることが正当化されるわけでは決してない。

 人は変われる
 でも本当の意味で変われる人なんてほんの一握りだ

中西さんがどうかはわかりません。もしかしたら既に変わっているのかもしれない。
でも人はそうそう変われるものではないというのもまた事実だと思います。

しかもそれは簡単に周囲から判断できることではないし、まして我々ファンは「見えているごく一部」から推測するしかありません。
「以前の自分ではないので応援してください」と言われても、今の時点では素直に受け入れられないですね。

もうひとつ凄く思うのが

 運営はファンに対し「お前らは黙って金払ってればいいんだ」「どうせ何やってもお前らは推し可愛さにCD買うんだろ」という態度ではいけない
 でも運営がファンの言いなりになることは絶対に間違っている

ということ。

既に書いているように私個人としては中西さんに対し否定的な見方をしています。
でもそんな私でも今回の「活動自粛」という決定が悪しき前例になることを非常に危惧しています。

彼女を猛烈に攻撃していた一部の人たちが「俺たちの声が運営を動かした」という甚だしい考え違いをしてしまわないか。
そういう人たちがこの先も何か自分の意に沿わないことがあると関係するメンバーや運営に異常に攻撃的にならないか、と。
(そもそも攻撃していた人たちのすべてが元から乃木坂ファンだったのか、という疑問もありますが)

今回の罵詈雑言で埋め尽くされたネットや日本語の書き込みが消えた公式Twitterは本当におぞましい状況でした。

あんな状態を見ていたらメンバーたちはファンに対し恐怖感を抱きますよ。
もちろん新規のファンだってつかないでしょう。

うまく言葉にできませんが、
叩かれるのを恐れて何も発言できないようなメンバーの姿は絶対に見たくない。

強くそう思うんです。


続きます。

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前の記事に続きアンダーの話です。

28thシングルのアンダー曲『マシンガンレイン』のMVが公開され、これまでずっと別働隊として活動してきた4期生がついにアンダーに合流することが判明しました。

個人的には「待望の」です。

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困難な時こそタフに笑え


しかし今回のアンダーはかつてないぐらい難しい状況です。

アンダーとしては初めての4先代同居。
現状に危機感を抱いていることは同じでも、その程度も立場もバラバラ。

ストレートに言えば、1期2期は乃木坂としての自分のゴールをどこかで思い描いているでしょう。3期は初めて同期の卒業を見送るという節目に改めてわが身を振り返り、4期は後輩ができるということに(先輩たちも経験したのと同じ)ある種の恐怖を感じていることでしょう。

さらに長らくパフォーマンスの柱だった伊藤純奈と渡辺みり愛が卒業。
ベテランは3人だけ。半分は新人。
前作までのアンダーとはもはや別物です。

前作までのアンダー。

それは凄く雑に言えば、15thの『シークレットグラフィティー』以降長きに渡った「樋口日奈と2期生の時代」でした。

黎明期からアンダラを支えてきた1期の実力者たちが周囲を固め、樋口日奈や寺田蘭世、渡辺みり愛そして鈴木絢音が新センターとして躍動。
そして2018年以降は3期生の合流と1期生たちの卒業により徐々に2期生がアンダラを支える立場に回ります。

そんなここ数年(『My rule』あたりから)のアンダーは「安定」という印象が強かったように思います。もちろんそれはとてもポジティブなこと。アンダーメンバーに輝ける場所があり、希望を持って活動できるということは本当に大切です。

でも私のような勝手なファンは、どこかで初期アンダラのあのヒリヒリした「切羽詰まりまくった」空気を懐かしく思ってしまうのです。

だからこそ近年では特異点ともいうべき、北野日奈子率いるアンダーの『日常』が爆発的な支持を集めたのではないでしょうか。

 

翻って今作。
そのMVを初めて観た時に私は衝撃を受けました。

1期2期が、たったの3人。

個人的にはこれまでで一番、現在の乃木坂はもう3期4期の時代だということを感じさせられた瞬間かもしれません。

でも、それと同時にワクワクしました。

この先どうなるのかなんてわからないけど、今自分が向いてる方が前だと信じて進むんだ。

スリリングで危うくて、それでもどこか頼もしい。
そんなアンダーならではのダイナミズムを感じたのです。

その真ん中に立つ寺田蘭世のまたなんと男前なことか。

MV冒頭から繰り返し描かれる彼女の背中。
あれ後輩たちの目線ですよね。

「どっからでもかかってきなさい」というプライドと、
「こんな背中で良ければいくらでも見せてあげるから、どんどん成長して」という後輩への愛情。

その両方を感じさせる姿。
普段はヒョロヒョロのちびっ子である蘭世が見せる「ぶっとい」背中。

劇的な変化も危機的な状況すらも燃料に変えて反骨の炎を燃やす。
それでこそ寺田蘭世。それでこそアンダーセンター。

そして18人というちょうど「いいあんばい」の人数。
4期が加わって全体の雰囲気やバランスはどうなるかと思いきゃMVを観る限りなかなかすわりが良い。

これ絶対ライブやってほしいですね。(配信でもいいので)

先輩と接しアンダラを経験することによる4期生の成長は言わずもがなですが、個人的に期待したいのは3期生たちへの良い影響。
アイドルとして完成の域に達した彼女たちが、後輩という鏡を通して改めて自身の成長やストロングポイントを感じ取って自信に変えてくれればと思います。

間違いなく、また乃木坂の層は厚くなる。

『マシンガンレイン』のMVを観てそう思いました。


さて、最後は恒例の次回作予想です。

まあ素直に予想すると、次は2022年2月22日発売の10周年記念シングルなのでしょう。
センターは今度こそ齋藤飛鳥。それでも『Sing Out!』以来なんと3年ぶりなんですよね。

現体制(=5期生加入前)の総決算的シングルとして選抜人数は多めの21ないし22人。

これだと5ヶ月も間が空くので本当はもう1作挟んでほしいところですね。
そうすれば10周年と30thのダブルで区切りのシングルとなるのですが。

その場合は次作が飛鳥でその次が生田絵梨花のような気がします。


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前の記事では新センター・賀喜遥香について書きました。

この記事はアンダーについてです。

素直にミーグリ順


今回、選抜とアンダーの分かれ目となったもの。

それは凄く素直にミーグリの完売状況でした。

前作、選抜以外のメンバーでフル完売したのは掛橋沙耶香と北野日奈子のふたり(卒業するメンバーを除く)。

そのふたりは26thでも一部の選抜メンバーすら凌ぐ完売速度でしたので、変な表現ですが「選抜ボーダーの中では抜けた存在」。まあ今回選抜に入れなければさすがに不自然。

それ以降が少し数字上は差がついていて完売部数が2桁に達していたのは柴田柚菜、寺田蘭世、鈴木絢音、樋口日奈、佐藤璃果の5人でした。
完売速度を含めると 柴田 > 蘭世 > 絢音 > 樋口 > 璃果 の順でしょうか。

この中で絢音ちゃんとひなちまが選ばれたのはまあいわゆる「総合的判断」なのでしょうが、率直に言って前作で2期生の選抜が新内眞衣ひとりとなり「2期推し」のファンの不満が高まったことへの反動という面もあるのではないかと。

個人的には選抜が21人に増えたことは大歓迎です。ただ何度も書いているように現状のような過渡期にはいろいろと試してグループの底上げをしてほしい。

その意味で今回の枠の使い方はちょっと微妙ですね。
もちろん絢音ちゃんやひなちまが悪いというのではありません。ふたりとも選抜入りの喜びを素直に語る姿はとても好感が持てます。

ただミーグリ完売実績+4期を推し過ぎないという判断で無難に決めた感じがして。

私としてはこういう「余力」の枠にはアンダーメンバーに希望を与える采配をしてほしい。
例えば外仕事で実績を上げ続けて握手人気とは別の方法論で自身の価値を高めた山崎怜奈とか。3期の選抜未経験メンバーとか。

繰り返しになりますが、今回の選抜はほぼ素直にミーグリの完売順。
もちろん最も目につく人気指標ですのである意味納得がいくのですが、コロナ禍にある現状ではミーグリの売り上げが変動しにくいという面があるのもまた事実です。

まずミーグリには握手会のような「ついで買い」がない。
さらにコロナ禍により『乃木坂工事中』のスタジオ収録に呼ばれるメンバーの数が少なくなりアンダーメンバーの露出が減っています。

もちろん世代交代の真っ最中でリソース余力があまりないから仕方がない部分もありますし、そんな中でもCSで『乃木坂お試し中』が始まったりと運営は頑張っていると思うんですけどね。

『配信中』でアンダーを掘り下げよう!


現在のアンダーメンバーが漂わせている悲壮感。
現在開催されている5期生募集オーディションの影響も大いにあるでしょう。

このタイミングでの5期生募集=2022年夏シングルは5期の抜擢センターと容易に想像できます。それまでのシングルは恐らく28thを含めて2枚、多くて3枚。(もちろん個人的には3枚希望です)

となると2022年春シングルが飛鳥センターで大きなひと区切りとなりそう。
『インフルエンサー』から『逃げ水』、『Sing Out!』から『夜明けまで強がらなくてもいい』と繰り返された、「いったんその時点までの総決算的な多人数選抜シングル」から「新人抜擢センター+選抜固定メンバー(=少人数)」という流れ。

過去のそれを知っているからこそ、残されたチャンスがそれほど多くないことに気づいてしまっている。だからこそ掛橋沙耶香も選抜入り後のインタビューで「一番後輩ではなくなるので、このシングルでたくさん成長しないと」と危機感をあらわにしました。

本来なら最少構成のアンダーメンバーが有観客でライブをやればそのエネルギーが爆発する(かつての『風船は生きている』『滑走路』のように)ところなのですが、現状では2022年春までにファンが声援を送れるライブを開催するというのは現実的ではありません。

となればここは『乃木坂配信中』を活用すべきでしょう。
それこそ樋口日奈と和田まあやが小銭数えてるだけで100万回再生とかいくんですから、何かのきっかけになるかもしれないじゃないですか。

個人的にはアンダーメンバー全員でのスタジオ企画をやってほしいですね。上で書いたように『工事中』のスタジオ収録に呼ばれにくい状況が続いているので、モチベーションという意味でも良いのでは。(感染症対策への配慮が必要ですが)

MCはそのひなちまあやがいいかな。あるいは中田花奈と松村沙友理で「まんま生ドルじゃん!」ってのもありかも。

やっぱり個々のメンバーの魅力を発信するのが大事ですから、他己紹介というかメンバー掘り下げ系が良いですね。イメージとしては『日向坂で会いましょう』の「それは盛ってるで!」企画。

あんな感じで周りのメンバーにエピソードを語ってもらうスタイルであれば他メン推しのファンも観てくれるでしょうから、推し増しの可能性も上がります。

まあこれはMCの負担が大きそうなのでひなちまあやだとちと心配ですが笑

ぜひ実現してほしいし、そんなにハードルも高くないアイディアだと思うんですがいかがでしょう。



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