ロスジェネはえてしてこだわりすぎる

カテゴリ:腕時計 > セイコー(SEIKO)



以前に記事にしたセイコー5の2021年新作「ミリタリー」。

その中で「今回採用されたのはこちらのフィールド系のデザイン。(逆輸入版ではもうひとつアビエーション系のデザインもあります)」と書いたら、すかさずそれ=アビエーションも出ました。

2021年10月に第1弾、記事作成時点では第2弾(恐らく2021年12月)まで発売されているのですが、この記事では主に前者を扱います。

SBSA111他のフィールド系デザイン(以下「フィールド」)の記事はこちら。
 

洗練された無骨


「アビエーション」=航空。要するに飛行機乗りの時計ですね。

今回取り上げるモデルは内周に時表示、外周が分表示というダイヤルが特徴。
「フィールド」同様にミリタリーウォッチとしてはド定番の顔です。

ハミルトンでいえば「カーキアビエーション パイロットデイデイトオート」。
ただあちらの類似デザインは46mmのビッグサイズ。

ややマイナーなメーカーですがLACOのフラッグシップ「ファーロ」あたりがもろにこのデザインです。

現在でも手に入る逆輸入版セイコー5の類似モデルと比較するといくつか手が加えられています。

アルファ針というか菱形(若干左右非対称)のぺらっとした感じの針が力強いものに替わり、ベルトも肉厚になり裏面は差し色のレザー。

文字盤表面にはこれまた力強いブラスト仕上げが加えられており、インデックスのプリントも厚めに盛られている印象。
写真ではケースの仕上げも向上しているように見えます(サテンの筋がはっきり見える)。

そしてムーブメントもハック機能なしの7S系からありの4R系にグレードアップ。

全体に素軽い印象の逆輸入版に対し、国内正規は細部をアップデートし完成度を高めています。
「ボーイ」や「フィールド」といった先行モデル同様に「ムーブメント変更+質感の向上により逆輸入版との差別化を図るという手法」ですね。

スペックは基本的にこれまでの「ボーイ」や「スムースベゼル」と同じです。10気圧防水、デイデイト表示にパワーリザーブ41時間のキャリバー4R36。
サイズは「フィールド」と同じ厚さ 13.2 ㎜、横 39.4 ㎜、縦 48.1 ㎜。同一ケースなのでしょう。横37 mmだった逆輸入版からサイズアップしてしまったのは少し残念。

第1弾のバリエーションは3種類。

ケースは基本全面サテン仕上げ。メタルブレスのSBSA139はケースとブレスのサイドがポリッシュ。

SBSA139

ブラックダイヤル+クリームインデックス、メタルブレス。


出典:セイコー公式サイト

SBSA141

カーキダイヤル+ホワイトインデックス、表がカーキで裏がオレンジのナイロンベルト。



SBSA143

PVD加工のブラックケースにブラックダイヤル+オレンジのインデックスと針。表がブラックで裏がオレンジのナイロンベルト。


価格とまとめ


定価29,700円(税込、以下同じ)。実勢価格は流通限定で値引きなし。ポイント10倍還元で実質価格は26,730円。
139と141は定価29,700円(税込、以下同じ)。実勢価格は流通限定で値引きなし。141は公式以外のオンラインショップならポイント10倍還元で実質価格は26,730円。

ブラックPVD加工の143は定価34,100円で実勢同じの実質30,690円となっています。

結論としては、素直にまとめると「フィールド」とほぼ同じなんですよ。

安心安全の国内正規セイコー5で使い勝手のいいサイズ感。そして様々なファッションに合わせやすいミリタリーデザイン。初めての機械式時計にも、セカンドウォッチにもお勧め。

敢えての要望も同じ。できることならアンティークミリタリーっぽさが強まる38mmから35mmのサイズにしてほしかったですね。ハミルトン同様に「ビッグ・パイロットウォッチ」然とした46mmという手もありますがまあコスト的にも日本人の標準的な手首サイズ的にも小径が正解でしょう。

違いとしてはこのアビエーションはさすがにミリタリー感強すぎるダイヤルなので、オンには向かないことぐらいですね。

第2弾は4種類エントリーされ、針の夜光は白で(SRPH21KCはアイボリー)ダイヤルはブラスト加工なしのマット仕上げのようです。ミラネーゼブレスがなかなかいいですね。



SRPH21KC 出典:セイコー公式サイト


SRPH23KC 出典:セイコー公式サイト


SRPH25KC 出典:セイコー公式サイト


SRPH31KC 出典:セイコー公式サイト

ナイロンベルトのSRPH31KCは定価29,700円。直営店オンリーなので実勢実質同じ。
以下同様にミラネーゼブレスの21KCと23KCは34,100円、ミラネーゼ&PVDの25KCは38,500円です。

個人的に7モデルの中から1本選ぶならSRPH23KCですね。


ということで基本的にはいい時計です。

ですけども。

上でチラッと書いていますが第1弾3モデルのうち最もプレーンな139、そして第2弾は4モデルすべてが全国に4店舗しかないセイコー直営店限定なんですよ。オンラインで買えるのも公式サイトのみ。

ナンバリングもSBSAxxxから第2弾ではSRPHxxxxに変わっちゃいました。

相変わらずセイコーさんの販売戦略はなんだかよくわからないな~笑

無礼を承知でいえば出し惜しみするような時計じゃないと思うんですよね。
デザインも価格帯も多くの人の目に触れて多くの人に手に取ってもらってなんぼでしょ。

これ見るためにわざわざセイコー直営店まで出向かなきゃならないというのはちょっとハードルが高いんじゃないでしょうか。

ファッションビル内の時計屋さんで、セイコー5がずらりと並んだ中での1本とか、それこそハミルトンを扱っているお店で比較対象として売るか。

そのどちらかが正しいと思いますがいかがでしょう。



2020年1月に復活した機械式アルピニスト。

「和製エクスプローラー」の異名で親しまれてきたシリーズです。

復活第1弾「現行アルピニスト(以下「現行」)」と第2弾「アルピニストセカンド(以下「セカンド」)」についてはそれぞれ記事にしました。
その後にセカンドのカラーバリエーションも発売されています。

関連記事:
 


これらの記事ではアルピニストについて以下のように紹介してきました。

 シリーズ名としては1960年代からありますが、そのスタイルが確立したのは1995年発売のSVCF005/007/009。それ以降はサイズやムーブメントは変わったもののデザインエッセンスは四半世紀の間ほぼ不変。

 最大の特徴はインナーベゼルの簡易方位計。そして偶数時はアラビア数字、奇数時はくさび型が交互に並ぶいわゆる飛びアラビア数字のインデックスにコブラ針です。

 

上の写真が現行の代表的なモデルのSBDC091です。

しかし、アルピニストの2021年新作はなんとオリジナルモデルの復刻デザイン。
その名も「1959アルピニスト」。

私は「1960年代からあるシリーズ」と書いていたのにオリジナルは1959年だったり、「スタイルが確立したのは1995年モデル」と書いたのに遥か昔のオリジナルデザインだったりと色々立場がないです笑

今回発売されるのは数量限定の完全復刻SBEN001と現代デザインのSBDC145/147/149。当記事では基本的に後者を取り上げます。(当記事ではその現代デザインを便宜上「オリジン」と呼びます)

不思議な新鮮さのあるデザイン



 

最大の特徴はもちろんこのデザイン。
6・9・12時位置に実にレトロな、というか個人的にはよそでは見たことがないビッグサイズのくさび型インデックス。

オリジナル(と復刻)は4方向すべてがくさび型ですがこちらは3時位置にデイト表示。とはいえパッと見の印象にはそれほど大きな違いがありません。

これ復刻とほぼ同じなんだけどいいんですかね?売れないんじゃ?とこちらが心配になってしまうぐらいです笑

もちろん復刻の方がデザインもサイズ感もオリジナルに忠実ですしウォッチパッドもついてるし上位ムーブメント搭載なんですけどね。でも価格差を考えるとゴリゴリのマニア以外はこちらの「オリジン」を選ぶのでは。

話を戻します。
特徴的なこのインデックス、写真だと本当にレトロで…というか正直古臭いんですけど。
実物見るとこれが意外にも古さを感じさせないんですよ。

なんというか、ドレスウォッチ然としたスポーツウォッチ。
そこにレトロ感も加わって全体としてすごく新鮮に感じます。

チャプターリングも外周目盛りもない、すなわちインデックスがダイヤルの一番外にあるという力強さを感じさせるデザイン。

インデックス内周の目盛りもアンティークっぽい。そこでダイヤルに段差がついているようです。仕上げはサンレイ。そしてインデックスと針の夜光はすべてヴィンテージベージュで秒針はゴールド。
かなりこんもりした印象のドーム型風防もレトロ。横径からすると比較的長いラグもドレス感あり。

ケースは基本的にサテンで斜めの面はポリッシュ。
ブレスは表面サテンのサイドがポリッシュ。なのですが、現物を見た瞬間はセンターポリッシュのツートンブレスかと思いました(中列だけポリッシュ、左右の列はサテン仕上げの)
実際には中列のコマの連結面がポリッシュされている(恐らくカットもされている)ようです。少なくとも写真を見る限りでは現行やセカンドのブレスとは違う仕上げに見えますね。

サイズは厚さ 12.9 ㎜、横 38 ㎜、縦 46.2 ㎜でほぼセカンドと同じですね。

それ以外の基本スペックは現行とほぼ同じ。
おなじみ70時間パワーリザーブの6R35ムーブメントに20気圧防水、風防はサファイヤクリスタルで裏蓋スケルトン。そしてレザーベルトモデルはDバックル標準装備となっています。例によって全モデル流通限定=値引きなしです。

バリエーションは3種類。

SBDC145

アイボリー、というか見る角度や明るさによってホワイトにもイエローにも見える絶妙なシャンパンダイヤルにメタルブレスを装備。



SBDC147

ブラックダイヤルにメタルブレス。これも色味が絶妙でグレーとブラウンが混じったようなトロピカルダイヤル風味。

SBDC149

シリーズ伝統のダークグリーンダイヤルにブラックレザーベルト。


価格とまとめ


定価はメタルブレスが82,500円(税込、以下同じ)、レザーベルトは80,300円。実質はポイント10倍でそれぞれ74,250円と72,270円。


まとめます。

正直これ、万能時計だと思います。

6R系プロスペックスの標準スペック(=高い実用性)を備えたドレスウォッチ。
そこにほんの少しだけスポーツウォッチ感を加えているのがサイズより大きく見せるダイヤルデザインと、一見ツートン風のブレス。

ビジネスマンの普段使いに最適な一本でありながら、時計好きにも訴える(少なくとも私には笑)不思議な魅力があります。

そして細腕さんもニッコリのサイズ感に6R系プロスペックスとしてはセカンドに次ぐ安さ。
人気出そう、というかどうやら既にヒットしているようですね。

個人的に1本選ぶなら147ですね。使い勝手の良いブラック文字盤でありながら味のある色味なのがこの「オリジン」の不思議な魅力をさらに際立たせています。

ここまで書いてきたように私の感覚ではドレスウォッチなのですが、145をキャンバスストラップに換装された方の写真を見ると実にアウトドアウォッチでした。なかなか楽しみ方に奥行きのある時計ですね。


ちなみにセイコー創業140周年記念モデルで「金春色(こんぱるいろ)」というなんともエビフライサンドが食べたくなるカラーに凝ったダイヤル加工のSBDC151というモデルも出たのですが、どうやら瞬く間に完売した模様です。

 



2019年に国内正規品が復活したセイコー5。
第1弾の「ボーイ」そして翌2020年にその「スムースベゼルバージョン」と来て、2021年新作がこちら。

セイコー5では昔からあるミリタリー調のデザイン、いわゆる「セイコーミリタリー」です。

細かな仕様違いに見えるこだわり


今回採用されたのはこちらのフィールド系のデザイン。
(逆輸入版ではもうひとつアビエーション系のデザインもあります)


まあミリタリーウォッチとしてはド定番の顔。

有名どころでいえばハミルトン「カーキフィールド メカニカル」とデザイン的にはほぼ同じですね。(機能的には「オート」なんでしょうけど顔がちょっと違います)
ちなみにクオーツですがタイメックス「キャンパー」なんかもほとんど同じ。

元々は視認性の高さを求めたデザインですが、どんなファッションにも合う万能性が魅力です。
現在でも手に入る逆輸入版セイコー5の類似モデルと比較するといくつか手が加えられています。

まずプリントだったアラビアインデックス(以下「インデックス」)がエンボス加工になり立体感が出ました。
そしてはっきりした段差をつけていたチャプターリングがなくなり、その分40mmアンダーへサイズダウン。
ムーブメントもハック機能なしの7S系からありの4R系にグレードアップしています。

ムーブメント変更+質感の向上により逆輸入版との差別化を図るという手法。これは第1弾「ボーイ」の時と同じです。

スペックは基本的にこれまでの「ボーイ」や「スムースベゼル」と同じです。10気圧防水、デイデイト表示にパワーリザーブ41時間のキャリバー4R36。
サイズは厚さ 13.2 ㎜、横 39.4 ㎜、縦 48.1 ㎜。アンダー40㎜で使い勝手の良いサイズになっています。

バリエーションは6種類。
なのですがすべて細かく仕様が異なっており少々複雑なラインナップになっています。

メタルブレス、NATOベルト、レザーベルトがそれぞれ2モデルずつ。

文字盤はメタルブレスモデルがサンレイダイヤルでそれ以外はマット、かつ表面にやや荒らし加工あり。さらにそのうち2モデルはグラデーションダイヤル。
インデックスはシルバー、ベージュ、ゴールドの3通り。ちなみに一見光りそうなベージュも夜光ではないようです。

ケースは基本サテン仕上げで、メタルモデルはケースとブレスのサイドがポリッシュ。それ以外は全面サテン。

この細かさ、こだわりを感じさせますね。
(いずれも写真を見ての判断ですので間違えていたらすみません)

まあ文章ではわかりづらいので下の写真をご覧ください。

SBSA111

ブラックダイヤル+シルバーインデックス、メタルブレス。



SBSA113

ネイビーダイヤル+シルバーインデックス、メタルブレス。

SBSA115

軽く荒らしたグレーダイヤルに同色のNATOベルト。シルバーインデックス。



SBSA117

荒らしブラックダイヤルにベージュインデックス。時分針の夜光とNATOベルトもベージュ。

SBSA119

荒らしネイビーダイヤル(恐らくグラデーションもかかっています)+ゴールドインデックス。ブラックレザーベルト。

SBSA121

ブラックPVDケースに荒らしダークブラウンのグラデーションダイヤル。インデックスと時分針夜光は117と同じベージュ。ブラックレザーベルト。



価格とまとめ


定価29,700円(税込、以下同じ)。実勢価格は流通限定で値引きなし。ポイント10倍還元で実質価格は26,730円。

例によってメタルブレスとNATOベルトの価格は同じなのですがブラックPVD加工の121だけ高く設定されており、定価34,100円で実勢同じの実質30,690円となっています。


結論としては、いい時計だと思います。

上でも書いたハミルトン「カーキ」に思いっきりぶつけてきたなあとは思いますが笑
まあユーザーにとって選択肢が増えるというのはいいことです。こちらの方が約2万円安いですし。

安心安全の国内正規セイコー5で使い勝手のいいサイズ感。そしてどんなファッションにも合うミリタリーフィールドウォッチのデザイン。もちろん職種やTPOによりますが、メタルモデルはスーツにもさほど違和感なくつけられます。

初めての機械式時計にも、セカンドウォッチにもお勧めです。
お若いビジネスマンのファーストウォッチならメタルモデルが良いでしょうし、学生さんがNATOモデルを選んでおいてお仕事を始めた後は(オン用に別の時計を買って)こちらは休日のセカンドウォッチとして使うなんていうのもありですね。

敢えて要望を書くと、できることならアンティークミリタリーっぽさが強まる38mmから35mmのサイズにしてほしかったですね。

それとミリタリーデザインの基本からすれば立体感のあるアラビアインデックスは蛇足なのでしょう。視認性を求めてマットなブラックダイヤルに真っ白いインデックスが本来の姿。特にシルバーはブラックアウトとまではいかなくても角度によっては見づらいのでは?と思います。

ただ個人的にはこれはこれであり。
これによって逆輸入版(やカーキ)との差別化がなされているわけですし、結果的にメタルモデルがスーツと合わせやすくなっています。
そもそもシルバーインデックス以外のバリエーションも準備されていますしね。
どうしても嫌なら117かそれこそカーキを買えばいいんですから笑

個人的に1本選ぶならその117ですね。
カラーリングといい荒らしダイヤルや全面サテン仕上げによる無骨さといい、ど真ん中のフィールドウォッチな佇まいが素直に格好いいです。



アストロンとは、その歴史


アストロン。
セイコーが1969年に発売した世界初のクオーツウォッチ。
その圧倒的な精度(と後に進んだ低価格化)で機械式時計そのものを絶滅寸前まで追い込み「クオーツショック」と呼ばれるのですがそれを話し出すと長くなるので省略します。

その名が復活するのは2012年。
セイコーは新たに開発した世界初のGPSソーラーウォッチに、再び「アストロン」の名を冠します。

最先端技術と超高精度。
それこそがアストロンの特徴であり、公式サイトでも「セイコーの先進性を象徴するブランド」と表現されています。

ということでセイコーのフラッグシップのひとつであることは間違いないのですが、個人的にはそれほど興味をそそられる存在ではありませんでした笑

機械式時計マニアなのが最大の理由ですが、そもそも「デカい」。
GPSソーラーを実現するためのパーツを格納するためには47mmとか48mmの巨大なケースが必要だったのです。

しかし技術の進歩により小型化が進み、現在ではなんとアンダー40mmのモデルも発売されています。

前置きが長くなりましたが、そんな私でも気になるアストロンがリリースされました。

それがこちらの「アストロン ソーラー電波ライン」。

なんとGPSじゃないんです。
いや、現行アストロンってGPSソーラー電波時計であることこそがアイデンティティじゃなかったんかい!とは思いますが。

見てくれこの独特の顔(誉めてます)



最大の売りはこのデザイン。

公式サイトではアストロンの全シリーズに下の同じ説明文を載せています。

「おおらかなカーブを描くケースシルエット、大きく張り出したラグ、細身のベゼルなど、<クオーツ アストロン>のデザインコードを継承しつつ、現代的な解釈を加えたメリハリのある立体形状と歪みのない美しい仕上げが特徴です」

いや、現行アストロンのすべてのモデルがこのデザインコードに則っているというのはさすがに適当過ぎるのでは笑

オリジナルのアストロンは大雑把にいえばCラインケースですね。
なのでこのSBXY003/005/007(そして限定の001)のケース形状こそが最もそれに近いと思います。

そして極端に短いインデックス、これがまたレトロ感があって秀逸。
個人的には6時位置のインダイヤルや丸みを帯びたケースと合わせてアンティークの「スピードタイマー 6139」を思い出します。
限定モデルの001を除き針とインデックスが退色ベージュ夜光なのもその印象を強めています。

なんとも特徴的で、しかもそこはかとなくオールドセイコー風味がある絶妙なデザインです。

ケース・ブレスとも大部分がサテン仕上げ(ベゼルとケースエッジのみポリッシュ)のため、マットな質感。ダイヤル上の情報量は多いものの、はっきり空間があるためにガチャガチャした感じがないのも個人的には好感が持てます。

厚さ 11.3 ㎜、横 41.3 ㎜、縦 45.3 ㎜というアストロンとしては非常にコンパクトなサイズ。特に縦径の短さが良いですね。

GPSこそないもののソーラー電波に10気圧防水にサファイヤクリスタル風防、軽量のチタンケースと実用性も上々。

カラーバリエーションは4種類。

SBXY003

ブラックダイヤルにメタルブレス。



SBXY005

ベージュダイヤルにブラックのベゼルとチャプターリング。ダークブラウンのレザーベルト。

SBXY007

ダークグリーンのダイヤルにブラックレザーベルト。



SBXY001

シルバーダイヤルにブルーのチャプターリング。メタルブレス。
セイコー創業140周年記念モデル。限定600本。



価格とまとめ


定価はメタルブレスの003が143,000円(税込、以下同じ)でレザーベルトの005/007は132,000円。実勢価格は基本3割引きで101,000円と92,400円。実質価格はポイント10倍還元で90,900円と83,160円です。
限定モデルの001は定価が143,000円の実勢は2割引きで114,400円。実質は102,600円となります。

チタンで軽くて実勢でアンダー10万。
GPS外してこの価格ってこれ完全に「ブライツキラー」じゃないですか。大丈夫ですか?笑

まあ本当はシチズン「アテッサ」の対抗商品なのでしょう。

シンプルな方が良ければ同シリーズにSBXY009~019というモデルがあります。

こちらはよりエッジのあるデザイン。
サムライのような斜めに断ち切ったラグ。ブレスの1コマ目もそれに沿う形状になっていますのでいわゆるラグスポ調というやつですね。

ちなみに横径は同じなのですが、厚さはこちらが0.7mm薄く縦径は逆に2.6mm長くなっています。



価格的にもこちらがアテッサの本命ライバルでしょうね(AT8181シリーズと同価格)。
定価で110,000円、実勢が3割引きで77,000円、ポイント10倍で実質約7万円弱という高コスパモデルです。
最後に改めてまとめると、

SBXY001~007は独特の表情がある優れたデザインとノンGPS化に伴うコンパクトサイズそして低価格が魅力。普段使いにソーラー電波時計で人とはちょっと違うデザインを探しているのであればベストマッチの1本だと思います。

逆にクセのないデザインが良い人にはさらに2万円安いSBXY009~019も準備されています。

自分が1本選ぶなら圧倒的に005です。
いいですよね~この顔。ほんと一目見た瞬間に思いましたよ「カールおじさんじゃん!」って。
ベゼルがブラックなのだけ惜しい。これもシルバーの方が絶対いいと思うんですけどね。



本日(2021/4/18)楽天市場を眺めていてふと気づきました。

めっちゃ安くなってる!

「俺たちのプアマンズGS」ことセイコー メカニカル ネット流通限定モデルのSZSB011,SZSB012,SZSB013,SZSB014が割引率を上げて4割引きになりました!

大ヒット商品(たぶん)の大幅値下げ!


言わずと知れたセイコーの最高級ブランド、グランドセイコー(略称GS)。
そのGSを連想させるデザインを持つ安価な時計のことを「プアマンズGS」などと呼びます。

10年以上にわたりその代名詞であったSARB033/035が2018年にディスコンとなり、その座は空位となっていました。
しかしちょうど1年前に発売されたSZSB011/012/013/014が実にプアマンズGS感を醸しており笑、私も「俺たちのプアマンズGSが帰ってきた!?」と題して記事にしました。

 

SZSB011~014の魅力の詳細に加え、プアマンズGSの歴代モデルの紹介を含めた記事となっていますのでぜひご参照ください。

この記事の中で「なんならこれ大ヒットしてもおかしくない」と書いたのですが、楽天市場のレビュー数などから想像するに実際かなりのヒット商品となっているようです。

しかも!このたび(3月下旬くらいから?)その価格が下がりました。

記事作成時点で各ネットコアショップにおける価格が42,240円(税込、以下同じ)から31,680円へ変更されています。2割引きから4割引きへの変更ですね。
ネット限定のお約束でポイント還元は5倍なのですがそれでも実質30,100円。

この価格は正直、安い…!

はっきり言って迷ってるぐらいなら今すぐ買った方がいいと思います。

歴代プアマンズGS史上最もGSっぽいデザインのこの時計が3万円。
楽天スーパーセールやYahooショッピングの5の日などと併用すれば、実質2万円台後半で手にすることができるわけです。

これまでだったら「ビジネスマンが1本持っておくと便利なオン用時計」でしたが、この価格ならそれに加えて「入学・入社祝いに送る初めての機械式時計」というポジションも狙える気が。そもそもこの時期に実勢価格を改定したのはそれが狙いなのかもしれません。
プアマンズGSの記事では取り上げていませんでしたが同じシリーズの「クラシックライン(※)」ことSZSB015/016/017/018も同様に2割引きから4割引きへ割引率が上がっています。
※011~014は「ドレスライン」だそうです



こちらはインデックス夜光とシースルー時分針にサイクロップスレンズというややスポーティなデザイン。
メタルブレスの015/016が実勢31,680円、レザーベルトの017/018が30,360円です。
発売後1年での値下げ。
これは何を意味するのでしょうか。

常識的に考えればディスコンするには早すぎですけれど。
好評につきネット限定じゃない版を出すため(という理由で)製造終了とかないよな…

でも4割まで引くのって、ディスコンに伴う売り切り以外にはあまり考えられないんですよね。

このページのトップヘ