
前の記事の最後で久保史緒里は9年間で「先輩たちみたいな人」になったと書きました。
関連記事:
関連記事:
当記事では私がそう考えている理由について。
先輩たちがしてくれたこと
目をかっぴらいて早口で饒舌で自信ありげ。
『乃木坂工事中』のプレゼン系企画ではだいたいトップバッターを務め、ゲーム企画も前に出てきてだいたい勝っちゃう「番組内仮想敵」。ついでにガヤも入れまくる。
もしかしたら彼女に対してこんな印象をお持ちの方がおられるかもしれません。
そんな方からするとにわかには信じがたいかもしれませんが、初期の久保ちゃんは「いつも弱々しく開いた大きなタレ目を潤ませている」人でした。
2022年11月公開の映画『左様なら今晩は』ではまだその残り香があるので、彼女の中にあの頃の久保ちゃんはまだちゃんといて演技としてならそれを出すことはできるのでしょう。
でも、いつの頃からか乃木坂の活動においてその姿を見せることはなくなりました。
それが明確になったのはやはり26thシングル『僕は僕を好きになる』以降でしょう。
アイコン白石麻衣の卒業。新センター山下美月。
いよいよ現実のものとして目前に迫ってきた「1期2期後の世界」。
ここで彼女は覚悟を決めたのだと思います。
「先輩たちみたいな人」になりたかった。
どうすればそうなれるのかもわからぬまま、ただひたすら先輩たちの後を必死に追いかけてきた。
でも、きっとそれだけじゃだめなんだ。
この先もずっと乃木坂を存続させるために、自分は何をすべきなのか。
彼女が辿り着いた答えは「先輩たちがしてくれていたことをちゃんと思い出して、同じことを後輩たちにしてあげる」だったのでしょう。
後輩を愛で倒し誉め倒す
でも時にはちゃんと厳しいことも言う
どんなに忙しくてもしっかりと準備して背中で見せる
そして外仕事で結果を出す。
生駒里奈、生田絵梨花、桜井玲香、秋元真夏、高山一実、新内眞衣、北野日奈子…
様々な先輩が果たしていた役割を、久保ちゃんはひとりで(ひとり「だけ」で、ではありません)担ってきました。
最初に書いた「番組内仮想敵」も「ゲームになると大人げなく全力で叩き潰しに来る1期生」そのものですよね。
そして何より後輩たちへの優しいまなざし。
あんた、偉いよ。
中西アルノや賀喜遥香、田村真佑…この言葉に励まされ支えられたメンバーは枚挙にいとまがありません。
『乃木坂工事中』で一ノ瀬美空が「不安になった時は久保さんのところに行く」と語っていたのも印象的ですね。
当サイトはアフィリエイトプログラムで雀の涙未満の微々たる収益を得てはおりますが、本文の内容は100%私の個人的な意見であり忖度は一切ございません。
久保久保久保久保久保史緒里!
歌えて踊れて演技もできて専属モデルでラジオ(それもオールナイトニッポン!)もやった。
大河も朝ドラも出た。劇団新感線の舞台にも出た。
ナインティナインさん、サンドウィッチマンさん、古田新太さん…外仕事でビッグネームとの交流も結んだ。
そして、東北の星になった。
初代の生駒里奈から始まったその系譜が、矢田萌華という新たな乃木坂のセンターにまでつながりました。
エースにはなれなかったけれど、
間違いなく久保史緒里にしか辿れない道を歩いた。
久保ちゃん。
あんた、偉いよ。
余談ですが個人的に彼女のベストアクトは舞台『夜は短し歩けよ乙女』の「黒髪の乙女」だと思っています。
無自覚に魅力を振りまきながら、決して誰のものにもならない。
いわゆる「弱者男性(この言葉大嫌い)の理想」であり、ファンタジーな存在である乙女を「まさにそこにいる」かのように完璧に演じていました。
最後に、卒業後の彼女について。
ご本人が「実は地元に帰って楽天イーグルスの広報をやりたかった」なんて語っていましたが、それも見てみたかった。
アイドルとして築いた人脈と知名度が「芸能界とは別の夢」への強力な後押しになるというパターンを後輩やファンに見せてほしかったという気がします。
実際には俳優として今後も様々な役を演じてくれるでしょう。
願わくばずっとずっと先に、「くぼした」なんて言葉をみんな忘れた頃に。
山下美月との共演が観たいですね。
久保史緒里さん、9年間本当にお疲れさまでした。
◇
『2021年の乃木坂46 上』 kindle版
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
総文字数65,000文字、加筆部分だけでも8,000文字以上のボリュームでブログをご覧になった方にも楽しんでいただけることと思います。
当時感じた感想や見解をそのまま残すため本文は主に文体の修正にとどめ、「今にして思うこと」は各記事の末尾に「追記」という形で新たに文章を加えました。
リンク
『2020年の乃木坂46』 kindle版
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
総文字数84,000文字、加筆部分だけでも10,000文字以上のボリュームでブログをご覧になった方にも楽しんでいただけることと思います。
「今にして思うこと」は各章の末尾に「追記」という形で新たに文章を加え、さらに書き下ろしとして4期生の初冠番組であった『乃木坂どこへ』を振り返っています。
リンク
『2019年の乃木坂46』 kindle版
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
こちらは総文字数10万文字、加筆部分だけでも22,000文字以上のボリュームです。
リンク
『アンダラ伝説』 kindle版
伝説のアンダーライブ2ndシーズンを題材にしたセミドキュメンタリー小説。あの頃の熱量を叩き込んだ渾身の50,000文字です。
リンク
