ロスジェネはえてしてこだわりすぎる

カテゴリ:乃木坂46 > メンバー考察

タオル補正
前の記事では梅ちゃんに対するアンチが最も燃え盛った7thバスラの頃の話、そしてキャプテン就任後は「梅澤美波とかきさくの時代」とも呼ぶべき一時代を築いたことを書きました。

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あんなに眩しくなくたって


彼女のポジションについても簡単に振り返っておきたいと思います。

22枚のシングルに参加しフロント5回。2列目13回、3列目3回、そしてアンダー1回。
アンダーは初選抜前の20th『シンクロニシティ』のみ(アンダラには舞台出演のため参加せず)ですから、ずっといわゆる「選抜固定」「福神固定」メンバー。

しかし久保史緒里と同じく「2列目の人」でもありました。
最初期から卒業まで超人気メンに次ぐぐらいの握手&ミーグリ人気を保っていましたが、引き合いに出した久保ちゃんとは異なりセンター候補になることは一度もなかった

センター脇に立ったのも、同期である山下美月センターの2曲のみで、「美月を支える」という位置づけ。

白石麻衣に憧れていたのですから、乃木坂のセンターに立つ自分の姿を思い描いていなかったことはないでしょう。
それでも彼女の口から「センターに立ちたい」という言葉が出ることはなかったはずです。

池田瑛紗が梅ちゃん卒コンの時のブログで「自分のことを話していたら、いつの間にか主語がグループになってしまう」と書いた通りの「グループファースト」。

私には「滅私奉公」の4文字が思い浮かびます。

そのてれぱんは『乃木坂工事中』で放送された41stシングル『最後に階段を駆け上がったのはいつだ?』ヒット祈願でも心暖まるシーンを見せてくれました。

センターの彼女が曲名にちなんで他の選抜メンバーと一緒に階段を駆け上がるという企画。
その最後のメンバーが梅ちゃんでした。

無事ヒット祈願が終了したところで池田瑛紗はこう尋ねます。

「乃木坂のキャプテンになって良かったですか?」

間髪入れず「めっちゃ良かった!」
そして「宝物みたいな役割をいただいた」と言葉を添えた梅ちゃん。

最後だから、ずっと自分を押し殺していたかもしれない梅ちゃんの本音に切り込む。

でも「後悔はない」と言うことを微塵も疑っていないようにも見えました。

梅澤美波が自身のキャプテンとしての歩みを肯定し
彼女に多くのものを負わせてしまったメンバーたちの胸のつかえを和らげ
そしてこれからキャプテンという重責を担うことになる同期・菅原咲月へのエール

てれぱんが引き出した梅ちゃんの言葉には、これだけの意味がありました。

私はこれを観ながら「さすが池田瑛紗」と思っていました。

少し余談になりますが、我々ファンの「こうあってほしい」と思う「あらまほしき乃木坂」ってありますよね。
それが実在することを知らせるために言葉を用いる能力は、現役メンバーの中ではてれぱんがずぬけている。
それこそ齋藤飛鳥と同種のものを感じます。

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話を戻します。

このヒット祈願はそれで終わりませんでした。

「行かないでください」と泣き出したてれぱんに梅ちゃんはこう答えるのです

 大丈夫だよ!
 なんとでもなるから
 頑張ってきたでしょ?

これが、これこそが梅澤美波ですよね。

先輩たちこそ「原点にして頂点」。
痛いほどそう感じながらも乃木坂であることを諦めなかった3期生12人が、梅澤美波が達した境地。

何度も何度も「もうだめだ」と思ったけれど、頑張って頑張って頑張ってきたら、なんとかなった

その道を歩いてきた者だけが持つ説得力。

白石麻衣に憧れて。
乃木坂46に憧れて。

白石麻衣にはなれなかったけれど、
大好きだった乃木坂を大好きなまま卒業していける。
そして多くのファンが今なお乃木坂が大好きだと言ってくれる状態で次の世代に託すことができた

やれることはやった。
役割は果たした。

そんな満足感を感じさせる言葉でした。


最後に、卒業後の彼女について。

キャプテンとしての印象が強すぎてあまり語られてきませんでしたが、歌もダンスも演技も水準以上の「隠れオールラウンダー」な梅ちゃん。

まあ在籍中と同じように演技仕事をメインに活動していくのでしょう。

個人的には乃木坂という看板を、キャプテンという看板を降ろした彼女がこの先どうなるのかとても興味があります

変わらずに「やっぱり梅ちゃんだな」も
重圧から解き放たれてのびのび活動して「梅ちゃんってこんな人だったのか!」も
どちらも素敵なことだと思います。


梅澤美波さん、9年半本当にお疲れさまでした。




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前の記事では加入から21stシングルでの初選抜、そして同作に収録された最初で最後のセンター曲『空扉』までを振り返りました。

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きっと梅ちゃんは覚悟を決めた


続く22nd『帰り道は遠回りしたくなる』。

ここでも3期生の勢いは止まらず、フロント6人のうち3人を占めます。
山下美月、与田祐希の3期2強とともにそこに立ったのが梅澤美波でした。

前作21stでの梅ちゃんの握手完売速度は最速タイ。ただし舞台出演のためMAX30部設定のところ20部でした。
その彼女が既に免除されている秋元衛藤桜井若月松村といった面々を差し置いてフロントに立つ。しかもひとつの時代の終わりを示す、西野七瀬卒業シングルで。

これもまた、先輩メンバーのファンから反感を買いかねない采配でした。

もちろん反感を恐れていたら前に進めません。運営としてはむしろ「ひとつの時代の終わり」だからこそ3期生をフロントに置きたかったのでしょう。
そしてもうひとつ、本来ここは久保史緒里のためのポジションだったように思います。
ですが久保ちゃんは21stで活動休止し、22ndでは復帰したもののアンダーからのスタートとなっていました。(そしてここで『日常』のオリメンになるという得難い経験をするのです)

いずれにせよ、表面的には梅ちゃんに対する優遇が続いているように見えました。

年が明けて、2019年2月の7thバスラ。
ここで彼女に対するアンチの攻撃は頂点に達します

まだ全曲披露であったこの年。

原則として楽曲のオリジナルメンバーはオリジナルポジションに立ち、卒業生-DAY4のみフル出演だった西野七瀬を含む-のポジションは後輩、特に3期生が埋めていました。

そして梅澤美波が務めたのは、橋本奈々未の代役でした

あまりにも潔い芸能界引退により伝説化し、ある意味アンタッチャブルな存在だったななみん。
ましてその伝説の卒コンからたったの2年。その残像が多くのファンの脳裏にまだ色濃く残っている状態でした。

正直、反感を買うのも無理はなかった。

しかし、この時会場にいた私は違う感想を抱いていました。

当時の記事でこんなことを書いています。

 橋本奈々未の代わりというプレッシャーはいかばかりであったか。
 まして『急斜面』では御三家、『孤独な青空』ではセンターとしてのパフォーマンス。

 だが梅澤は『急斜面』でその瞳を潤ませながらも強く前を見つめていた。

 きっと彼女は覚悟を決めたのだ。

 自分が決して橋本の代わりにはなれないことも、それを快く思わないファンが一定数いることもすべて理解したうえで、それでもそこに立つことを

 実際にこの日のライブ後、彼女の起用に対する否定的なコメントがネット上に見られたという。だがその多くは現場にいなかった者の声だったとも言われる。

 その場にいた者にはちゃんと伝わっていた
 その姿の気高さが

(『2019年の乃木坂46』収録 「【ライブレポ】あなた達になら任せられる~2019.02.22 7th YEAR BIRTHDAY LIVE DAY2@京セラドーム大阪」)


卒業した先輩のポジションを埋めた梅ちゃんをはじめとする3期生たち。
身体を震わせ目を潤ませながらもその場所に立つ彼女たちの姿は心を揺さぶるものでした。

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この時期に梅ちゃんに向けられた反感が和らいでいくのにはそれなりの時間がかかったように思います。

個人的に良かったと思うのは「アンチと戦わなかった」こと。

自身が大の乃木坂ファンだった彼女には「1期2期の世界こそ至高」と考える一部ファンの気持ちが理解できたのではないでしょうか。

でも、もっと大切なのは先輩たちから託されたグループの未来を守ること。

そう心を定めて行動で語ろうとした。
そして、その想いは多くのファンに通じた。

だからこそこの年の夏に初代キャプテン桜井玲香が卒業を発表した時、後任として梅ちゃんを予想する声が多かったのだと思います。

副キャプテン就任は意外と遅く2021年11月。加入から5年が過ぎた頃でした。
さらに1年ちょっと後の2023年2月の11thバスラ、秋元真夏の卒業をもって3代目キャプテンとなります。

そこから丸3年。
大エース齋藤飛鳥を見送り、同期のセンター経験者山下美月、与田祐希、久保史緒里を見送り、4期5期そして6期のセンターたちを励まし支え続けました。

私は齋藤飛鳥卒コンの記事で白石麻衣卒業後の3年半を「飛鳥真夏体制」と評しました。
であればそこから梅ちゃんの卒業までの3年間は「梅澤美波とかきさくの時代」だったと言うべきでしょう。

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4期WエースからグループのWエースへと成長した賀喜遥香と遠藤さくら。
そのふたりがフロントでセンターを支え、2列目から梅ちゃんが睨みを利かせれば大丈夫。
そんな安心感がありました。

オリジナルメンバーが去り、銀河系軍団5期生が躍動する中で「乃木坂であり続ける」ことのなんたるかを示し続けたのはこの3人(そしてもちろん、久保史緒里)だと思います。

37thシングル『歩道橋』は、その時代の集大成あるいは結晶ともいうべき美しい作品でした。

 「バズり」にも「Z世代人気」にも一切色目を使わない、「ただ単に」いい曲。
 でも、これこそ乃木坂ですよね。歌詞も含めて良い意味で時代性がない=エバーグリーン。

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もうひとつの集大成が『君ばかり』ですが、これについて話すと長くなるのでまた別の機会に。


続きます。



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2026年2月25日、公式ブログで梅澤美波さんが卒業を発表しました。

まずは彼女の乃木坂人生を振り返りましょう。

正直「髪型とかまいやんに寄せてるなあ、全然タイプが違うのになあ」と思ってた


2016年9月、乃木坂46の3期生オーディションに合格。応募動機は「白石麻衣に憧れて」
同年12月の日本武道館におけるお見立て会で初めてファンの前に立ちます。

第一印象は「美人だけど、ドルオタには受けないだろうな」

切れ長の目と高身長。
その界隈には疎いので勝手なイメージですが「宝塚の男役っぽい感じ」。女子受けは良さそうだけどアイドルとしての人気は正直そこまで出ないだろうと思っていました。

そして恐らく、運営も含めそう考えていた人が多かったのでしょう。

実際に各雑誌から選出されるメディア賞はゼロ。
2017年2月に開催されたプリンシパルでも15戦1勝10敗4休。
後に舞台メンへと成長する彼女ですが、この時は一敗地に塗れます。(まあプリンシパルは舞台とは全くの別物ですが)

そして2017年3月22日の17thシングル『インフルエンサー』に収録された3期生初の楽曲『三番目の風』のフォーメーションでは下から2番目のポジションでした。

しかし握手人気は最初から高かった。

初めて握手会に参加したシングルはその『インフルエンサー』。
3期生は12部でスタートし早期完売したメンバーは6部追加というレギュレーションでしたが、その18部をフルで売り切ったのは大園桃子、久保史緒里、山下美月、与田祐希そして梅ちゃん。

与田祐希と山下美月というモンスターふたりにはさすがに及ばない(詳細は省きますが続く3rdアルバム『生まれてから初めて見た夢』で2次完売)ものの、この時点で早くも同期内のトップ層に食い込みます

個人的には最初期から握手人気が高かった理由がいまいちわからないのですが笑
橋本奈々未の卒業、そして時を同じくして1期生のうち初期から握手人気の高かったメンバーが免除になっていく時期でしたので「お姉さんメンバー好き」な層の受け皿になっていたのかもしれません。

握手会で膝をかがめて一生懸命ファンと目線を合わせている姿はとても好感が持てるもので「ああこりゃ人気出るだろうな」と思ったのを強烈に憶えています。

その後も彼女の快進撃は続き、冠番組で垣間見える生真面目さや先輩への過剰なぐらいのリスペクトで支持を拡げていきます。

そして最初から30部設定という先輩たちと同条件でのガチンコ勝負になった19th『いつかできるから今日できる』。ここで最速の2次完売を叩き出し、選抜固定メンバーである何人かの先輩を上回って見せます。

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続く20thでの選抜入りこそ先を行く「くぼした」に譲ったものの、21st『ジコチューで行こう!』で初選抜。
握手人気からすると極めて順当と言えるものでした。

しかし、ここで梅ちゃんがヘイトを集めてしまう出来事がありました。

『空扉』
彼女にとって大事な大事な、唯一のセンター曲です。

歌唱メンバーは基本的に21st選抜メンバー(飛鳥桜井若月堀の4名を除く)ですが、フロントに並んだのは3期生5人=よだももやま梅れんたん(久保史緒里は活動休止中)。

MVも梅ちゃんを主人公にその5人にフォーカスしたもの。
JAXAで宇宙飛行士を目指す新人5人を3期生たちが演じ、先輩メンバーは梅ちゃんの姉役である白石麻衣を除けばチョイ役。

明らかに「先輩たちを従える」形

しかもこれが「3度目」でした。

18th『逃げ水』での「よだもも」センター
今でこそ当たり前になりましたが当時は堀未央奈の抜擢以来4年ぶりの衝撃でした。

19thカップリングの『不眠症』では「くぼした」センター
まだ選抜入りもしていないふたりが選抜メンバーの先輩たち(+よだもも)を従えて真ん中で踊るという、率直に言って異常なほどの好待遇。

そしてこの『空扉』でみたび行なわれた3期優遇

乃木坂の未来のためには3期生からセンターやフロント常連クラスが出てこなければいけない。それはわかります。

その候補が「よだももくぼした」であることも、4人のそれぞれ違うアイドル性に運営が大きな可能性を見出しているのもまあ、わかる。

でも、梅澤美波までこんな破格の扱いをするのか。
当時は決して誰もが認める存在ではなかった彼女が、3期5番手の彼女までもが飛び級でセンターをやるのか

それはずっと頑張ってきた1期2期のメンバーに対してあんまりじゃないか

先輩メンバーのファンの方がそう感じてしまったとしても無理はありません。

ただ私はこの時点でちょっと違う感想を抱いていました。

梅ちゃんに対するこの異常なまでの優遇。
それが意味するのは「たとえよだももくぼしたの一角を崩す人気があっても、この先もセンター候補として扱われることはない」ということ。
だからその代わりとして憧れの先輩たちを従えてのセンター曲を、憧れの白石麻衣と姉妹役でのMVを、代表作たりうる楽曲を与えたのではないか。

あまりにも後出しジャンケンすぎて信じていただけないでしょうが笑

これは当たらずとも遠からずだったように思います。

そして彼女への逆風はこれで終わりませんでした

続く22nd『帰り道は遠回りしたくなる』、そして7thバスラ。
後に梅ちゃん自身が「一番きつかった時期」というほどアンチが燃え上がります。


続きます。





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2026年2月16日、公式ブログで佐藤璃果さんが卒業を発表しました。

「新4期」配属発表からちょうど6年という節目の日でした。

坂道研修生一番人気(たぶん)


彼女の乃木坂人生、その序盤は以前に書いた松尾美佑と基本同じです。

2018年8月19日、「坂道合同オーディション」に合格。
その後坂道研修生としての活動を経て2020年2月16日に「新4期生」として乃木坂への配属が発表されました。

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第一印象は素材型美少女
乃木坂初の岩手県出身ということもその印象を強めていたように思います。

そしてナゴヤドームでの8thバスラ最終日でお披露目となるもその直後からコロナ禍。
初めてステージでパフォーマンスしたのは同年10月28日の白石麻衣卒コンでこれは無観客。初の有観客ライブを経験するのは加入から実に1年5ヶ月後のことでした。

加入直後にコロナですから握手会の経験もなく、最初からオンラインミーグリ。
それすらも初回が加入からほぼ1年後でした。

「同期」である4期生たちは1年半先に歩き出している。
コロナ禍で活動がままならない。
ようやく初めてオンラインミーグリでファンと接したその1年後には「あの」5期生たちが加入してきたわけです。

改めて、なんと厳しい条件であったことか

少し遡り、2019年10月に発売されたBRODY誌2019年12月号。
坂道研修生特集号の表紙でセンターの位置にいたのは彼女でしたから、当時一番人気だったのでしょう。

初めて参加したミーグリは26th。すなわち新4期だけでなくグループとして初めてのオンラインミーグリでした。

そこで彼女は11部を完売してみせます。
これは新4期の中でトップ(彼女以外の4人は全員「ゼロ」)というだけでなく、握手時代はフル完売していた多くの先輩メンバーすら凌ぐ数字でした。

その後も27th10部、28th10部、29th12部と堅実に二桁完売を続けましたが、人気の裾野が広がらなかったように見えました。

その間にオンライン化に反発して買い控えていた先輩メンバーのファンが戻ったり、柴田柚菜や金川紗耶、そして弓木奈於が完売数を伸ばしていきます。

つまり相対的に璃果ちゃんのミーグリ人気は下がっていきました。

そもそも27thでは早川聖来、28thでは掛橋沙耶香そして29thでは柴田柚菜が初選抜と「選抜待ち行列」はかなり詰まっている状態でしたから、この期間の彼女の選抜入りはほぼノーチャンス。

そうこうしているうちに5期生が加入してくるのです。

続く30thシングル。
5期生本格合流前に悲願の選抜を、とファンが奮起したのでしょうか。
部数こそスケジュールの都合で20部でしたが、自身初のフル完売を達成。

それでも31stでの選抜入りは叶わず、その時の悔しさを露わにしたブログは物議を醸しました。(私は肯定派です)

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その31stシングルのミーグリで初の30部フル完売を達成し、続く32nd『人は夢を二度見る』でついに初選抜を勝ち取ります。

しかしその32ndシングルは5期生から大量5人が選抜入り。正直その陰に隠れた印象は否めませんでした。

それ以降はミーグリでフル完売することはなく、10部ちょいから5部くらいの間で推移。

人気が極端に二分化するオンラインミーグリにおいてアンダーメンバーの多くが経験した完売「ゼロ」や「1」がなかったこと、そして卒業発表後の41stシングルでは15部を2次完売したことを考えれば最後まで底堅い人気を保ったと言うべきでしょう。

しかし「銀河系軍団」5期生たちの間に割って入るほどの勢いを取り戻すことはありませんでした。

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「ねえ聞いてくださいよ~」


選抜1回、アンダー13回。
アンダー曲ではフロントが3回ありますが卒業発表後の41stを除けばアンダー合流から2枚目と4枚目(29th『届かなくたって…』と31st『悪い成分』)。

アンダーセンターにも期別曲センターにも立つことなく、ユニット曲も2001年組『価値あるもの』だけ。

正直言って代表作と呼べるものはありませんでした
個人的には林瑠奈とともにセンター筒井あやめの両脇を務めた『ジャンピングジョーカーフラッシュ』をそう呼んでいい気もしますが、やっぱりあれはあやめんの曲ですよね。

結局は色々タイミングがかみ合わなかった

最初のミーグリで先輩たちの一部をも凌ぐ人気だったのですから、彼女のビジュアルが乃木坂ファンの多くに訴求力があったのは加入直後だったのでしょう。

しかし素材型という同タイプには既に先を行く同期=「旧4期」に「透明感モンスター」遠藤さくらと「岡山の奇跡」掛橋沙耶香がいました。
しかも前者が自然体、後者がクセ者という住み分けまでされていた。

まして加入時点ではまだ白石麻衣さえ在籍中。
運営はコロナ禍での活動フォーマットを立て直し、1期生2期生を送り出し、そこに空いた選抜の穴をどう埋めるかで手一杯だったことでしょう。

人気に火がつく可能性があった最初期に、例えば飛び級で選抜入りさせたりアンダーセンターを任せてみたりして彼女を殊更にプッシュする余地はなかったように思います。

『ノギザカスキッツ』や『乃木坂スター誕生!』という4期生冠番組でも個人的にはあまり印象に残るシーンがありませんでした。

結果として、最初に一定数のファンは掴んだものの人気の裾野を広げていくのは難しかったのではないでしょうか。

いつからか置かれたポジションで活動を楽しむ方向にシフトしたように感じていました。そしてそうなってからの方が生き生きしていると。

『乃木坂工事中』でエピソードを「ねえ聞いてくださいよ~」と話し始めたり、最近では「おもろい姉さん」感が目立ってきていましたね。

「ずっとアイドルに憧れて生きてきた」という璃果ちゃん。

その言葉通り、アンダーライブで『風船は生きている』や『自分じゃない感じ』といったポップな曲を楽しそうにパフォーマンスする姿が印象に残っていますし彼女の真骨頂だったと思います。

彼女もまた、卒業発表のブログで素敵な言葉を残しています。

 乃木坂の曲を聴くと、昔は憧れの先輩方の姿が浮かんでいたのに
 今は振り付けやステージの景色が思い浮かびます
 それがとても幸せです


最後に彼女のこれからについて。

明言してはいませんが芸能界に残るニュアンス。

彼女がこれまで繰り返し語ってきた地元愛を考えると、岩手のローカルタレントとして活躍しながら時々東京で演技仕事というのが最もありそうですね。

「いつの間にか言われるようになった」人懐っこさで、次の憧れに進んでいかれることでしょう。

佐藤璃果さん、6年間お疲れさまでした。





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2025年10月23日、公式ブログで松尾美佑さんが卒業と芸能界引退を発表しました。

いわゆる「新4期」で最初の卒業者です。

爆速


2018年8月19日、「坂道合同オーディション」に合格。
乃木坂4期生として配属される予定でしたが学業優先のため辞退。

その後坂道研修生としての活動を経て2020年2月16日に「新4期生」として乃木坂への配属が発表されました。

ナゴヤドームでの8thバスラ最終日のステージ上でお披露目。

しかしその直後からコロナ禍となり、グループの活動は完全に停止します。

初めてステージでパフォーマンスしたのは同年10月28日の白石麻衣卒コン。この時は無観客ライブでした。
初めて有観客ライブを経験するのは翌2021年7月の真夏の全国ツアー初日。実に加入から1年5ヶ月もの時が経過していました。

加入直後にコロナですから握手会の経験もなく、最初からオンラインミーグリ(それもファンもメンバーも運営も手探りだった「初回の」ミーグリです)。
それすらも初回が加入からほぼ1年後でしたから、「自分のファンを増やす」という意味では新4期生がいかに厳しい条件でのスタートだったかお分かりいただけるかと思います。

それでも少しずつ完売数を増やし、31stシングル『ここにはないもの』では初めて2桁部数を完売。

続く32ndシングル『人は夢を二度見る』で初選抜を勝ち取ります。
33rdでは選抜落ちしたものの、ここで彼女の乃木坂人生におけるひとつのハイライトが訪れます。

アンダー曲『踏んでしまった』のセンター。

BPM=200という爆速曲。一般的なポップスは120から130ぐらいなので1.5倍以上の速さです。
これは長い手足と高い身体能力そしてダイナミックかつ繊細なダンスという彼女のストロングポイントを存分に引き出す、まさに「松尾さんのための曲」でした。
問答無用の彼女の代表作、そして後にはアンダラの鉄板ナンバーへと成長します。

そして座長として臨んだのはアンダラ史上最大級となる横浜アリーナ3DAYS。

千秋楽の座長挨拶で彼女はこんな言葉を残しました。

 こんなに素敵な景色が見れたことが私の人生の誇りです
 天国に行っても自慢したいと思います

これもアンダラ史に残る名シーンです。

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雪解け


13枚のシングルに参加し選抜1回、アンダー12回。
アンダーでのポジションはフロント5回(うちセンター1回)、2列目4回、3列目3回。
35thアンダラで「アンダーライブキャプテン」にも任命されました。

ずっと運営の期待は高かったように見えました。

それもわかる気がするんです。

抜群のスタイル、色白、そして透明感
彼女は実に「乃木坂的」な要素を多く持っていましたから。

ただキャリアを重ねるうちに高身長とアスレチック能力の高さが前面に出てきて、結果的に儚さが薄まったように私には見えました。

『乃木坂工事中』のバブル相撲で松尾さんに一撃で吹っ飛ばされた林瑠奈が「(清宮)レイちゃん!松尾ヤバいよマジで!」と叫んだのも懐かしいですね。

サバサバした言動やガードが堅いエピソードによりいつしか「鉄の女」「中ボス感(ラスボスは無論、梅澤美波)というイメージがついたのも、ミーグリ人気という面では不利に働いたように思います。

実際には人見知りで照れ屋さんだったことは多くのメンバーの証言により明らかになっています。

そんな彼女の雰囲気が柔らかくなったと感じたのは2024年半ばぐらいからでしょうか。

『乃木坂工事中』の「楓さん正そう軍団」で中西アルノの首根っこを押さえて正したり。
同じく「因縁相撲」で一ノ瀬美空を「やれるもんならやってみろ!」と挑発したあげく負けたり。
どことなく「鉄の女なのに愛されキャラ」という風情が漂い出します。

そして2025年神宮記念ソング『真夏日よ』のコール動画。


間奏ラストに「まつおさん」というコールとともに登場する彼女は中ボスではなく大ボス感たっぷり。

実際に神宮で披露した際に一際大きなコールが上がったことからも、そんな彼女のキャラクターがファンの間にも浸透していることが窺えました。

大学卒業の年であり、ここをひとつの区切りとする可能性はもちろんわかっていました。
それでも自然体で楽しそうに活動する彼女の姿を観ていたら、なんかこれからな気がしていたんですけれど。

 今かな!

こんな清々しい言葉を残して彼女は私たちの前から去っていきました。

卒業発表のブログは本当に素敵な文章で、松尾さんが「言葉を持っている人」だったんだと最後になって気づかされました。

1月31日にクローズされるので、もしまだの方がおられましたらその前に一読されることをお勧めします。

 


最後に彼女のこれからについて。

芸能界を引退する松尾さん。

彼女自身が最後のブログで

 もしどこかで私を見かけたら、
 そっと通り過ぎてもらえると有難いです。

こう語っているのですから。

この先にただ幸あらんことを願います。

松尾美佑さん、6年間お疲れさまでした。





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当時感じた感想や見解をそのまま残すため本文は主に文体の修正にとどめ、「今にして思うこと」は各記事の末尾に「追記」という形で新たに文章を加えました。



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