いきなりですが、腕時計全般の値段が上がりすぎて正直わけわからんですよね。
以前からずっとその傾向はありましたが、コロナ禍で決定的になりました。
めちゃめちゃ格好いい時計があってもブランド名でだいたい値段の想像がついてしまい、実際に値札を見て「ですよねー」。
どんどん上がる値段のハードル。
それと同じスピードで腕時計自体の魅力が上がるはずもなく(むしろ「普遍」で「不変」なことこそ腕時計の魅力でしょ?)、ハードルを超える=「買いたい」いや「買っちゃおうかな」という気持ちになることは稀。
そう感じている時計ファンは私だけではないはずです。
そんな私でもワクワクした時計。
それがシチズン ツヨサコレクション(以下「ツヨサ」)。
2023年春にアメリカで発売。瞬く間に人気となり秋には国内正規発売開始。2024年には限定モデルも出ました。
長らく人気を保っているケース一体型のラグ=ラグスポ調。
2020年のロレックス「オイスター パーペチュアル」以降ひとつのトレンドとなったポップなカラー。
落ち着いたバーインデックスなのもオイパペ意識かな。
こうやって特徴を並べると「いいとこどり」なんですが、そういう時計にありがちな安っぽさはありません。
なんというか力強くてフレッシュでポップ。
それを一言で表現するとやっぱり「ワクワクする」なのではないかと。
ちょっと話がずれますが、オイパペがトレンドを生んだのもワクワクしたからだと思うんですよ。
スポロレが全然手に入らなくて、ロレックスマラソンとかいう新競技が流行して。
「こちらならご用意できます」と見せられたオイパペはスポロレ狙いの人からすれば明らかに地味で。いやもちろん実用時計として優れているのは百も承知ですけど。
そんなオイパペにポップなニューカラーが出た!
これなら価格的にも買える!
というワクワク。
まあ実際にはあまりにも人気になりすぎてスポロレ並みに買えないという皮肉。
さらに廃盤になったのでもはやスポロレと変わらないプレミアム価格だったりします。
そんなオチはともかく、2020年のオイパペに感じたのと似た何かを1/10以下(現在の実勢では1/30かな?)の値段で追体験させてくれる。
乱暴に言えば、それがツヨサの素晴らしさだと思います。
鮮やかなカラーのサンレイダイヤル。
基本的にはサテンでブレスの中央コマとケースエッジがポリッシュ。そしてそのブレスは板状ではなく丸みのある形状。
サイズは厚さ11.7mm、横40.0mm、縦はメーカー非公表ですがある販売店さんのサイトでは45.0mm。
それ以外のスペックはパワーリザーブ42時間、サファイヤガラス風防、裏蓋スケルトンで5気圧防水です。
日本発売当初のバリエーションは5種類。
いわゆるティファニーブルー、イエロー、グリーン、ブルーグリーングラデーション。そしてゴールドコンビはチャコールグレーダイヤル。
後にバーガンディグラデーション、ゴールドケースにグリーンダイヤルも追加されました。
さらに2024年には限定でライトブルーとブルーマルチストライプが発売。
こちらはバーインデックスの縁とミニッツトラックにレインボーカラーを配色するという実にこじゃれた意匠笑
個人的にはこのライトブルーを購入寸前までいったのですが、既に海外でスモセコ版など様々なバリエーションが発売されているのを知ってグッと我慢しました。
価格とまとめ
定価は通常モデルが66,000円(税込、以下同じ)、ゴールドコンビが68,200円、ゴールドが71,500円。
実勢価格は正規店でも嬉しい3割引きで通常モデルなら46,200円。ポイント10倍のショップなら実質42,000円です。
これは安い。
最後にまとめます。
存在感のある時計なので今まで腕時計に興味がなかった人のファーストウォッチとして悪くない。ですが個人的にはむしろゴリゴリの腕時計マニアに対する訴求力が強い時計だと思います。
サイクロップスレンズは余計だし10気圧防水にしてくんないかなとも思います。
4時位置のリューズが操作しづらいという口コミもちらほら見かけます。
でもワクワクが勝つ!笑
個人的に1本選ぶなら上で書いたライトブルーですが、もう新品はなさそうなのでイエローかな。
ただしイエロー、グリーン、ブルーグリーングラデーションが公式サイトから消えているので恐らくディスコンと思われます。
海外ではイエローが一番人気らしいんですが、日本ではやっぱりビジネスで使いづらい時計は敬遠されるんですかね。
2025年には小径(37mm)バージョンも発売されましたので、こちらもいずれ記事にします。
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