「これで38mmだったら買うのに!」と思ってたら出た


「あー、この時計のここが惜しい!」ってこと、ありませんか?

私はしょっちゅうです。

そして思うのです。「ここをこう変更したやつが出たら買うのに!」と。
まあ実際に出た時に買うかどうかはさておき笑

「惜しい」ポイントでありがちなのはデザインの細部やカラーバリエーションでしょう。

しかし多くの細腕さんにとって最大の壁となるのが「サイズ」。
デザインに一目惚れしてワクワクしながら店頭に行き腕に乗せるも、「収まっていない」状態を見てガッカリする。

個人的にハミルトン「カーキ フィールド マーフ オート」はまさにそれでした。

2014年に公開された映画『インターステラー』の劇中で重要な役割を果たす小道具として作成された時計です。

当初はあくまでも映画内の小道具であり発売はされなかったのですが、公開から5年後となる2019年にリリースされ大ヒット。

マットなブラックダイヤルに全アラビアインデックスとコブラ針。すべてがヴィンテージベージュの夜光。

めちゃめちゃ好み

ただ、デカかった。
横が42mm、縦はなんと52mmだそうです。(公式には縦径のデータがないので他サイトに記載の数値を参考にしました)
52mmって、プロスペックスでいえば「スモウ」に近いぐらいの長さです。

もちろん「これで38mmだったら買うのに!」と思いました。

そして2022年末、なんと本当にその38mm版「マーフ」が出たのです!

正直、大傑作


正直、大傑作だと思います
(ちなみに映画『インターステラー』は観ていませんので純粋に時計に対する評価です)

まずはその優れたデザイン。

上で書いた通り、マットなブラックダイヤルに全アラビアインデックスとコブラ針。すべてがヴィンテージベージュの夜光。

クラシカルでミリタリー。
でも復刻モデルではありません。

そのためヴィンテージウォッチやその復刻モデルにある「垢抜けなさ」「野暮ったさ」が皆無です。(もちろんヴィンテージにおいてそれは「味」であり魅力でもあるのですが)

このマーフはフォントやダイヤル内の配置に隙のなさ、スマートさを感じさせます

そして微かなカーブを描いたドーム型サファイヤクリスタル風防、ノンデイトであること、時分秒全ての針がビシッとインデックスに届いていることなど、腕時計マニアが気にしそうなポイントをきっちり抑えていることもその印象を強めています。



さらに特筆すべきはその縦径の短さ
なんと44.7mmとのことですから42mmモデルの単純なダウンサイジングではなくラグをより短く切ってきたのです。
細腕さんにとってこれがどれほど嬉しいことか。もちろん標準的な腕の太さの方にとっても装着感は大幅に向上しました。

ベゼルはポリッシュでケースはビッシビシのサテン仕上げ
一見それほどエッジは立っていないように見えますが実際に触ってみるとなかなか。逆に言うとこれ以上エッジが立っていればそれはもはや(スウォッチグループでひとつ上のグレードの)ロンジン笑

白いステッチの入ったブラックレザーベルトはハミルトン的なゴワゴワのもの。
ちなみにベルト幅は20mmなのでレザーやNATOなら無限の選択肢があります。

ムーブメントはH-10。
信頼のETA2824ベース。驚異のパワーリザーブ80時間。フリースプラング方式(一言でいえば精度を向上させる仕組み)採用。
そしてこのモデルはニヴァクロンゼンマイ。これはスウォッチ・グループ傘下の二ヴァロックスが開発した新しい合金で、高耐磁性能が特徴ですからこちらも精度向上に寄与しています。

スウォッチグループだからこの価格帯で実現できた、としか言いようがないハイスペックムーブメントですね。

それ以外のスペックは大型で操作しやすいリューズ、裏スケルトン、10気圧防水といったところです。

ちなみに42mmモデルとのデザイン上の差異はほとんどありません。

上で書いたラグの長さ以外は、中央がこんもりしたベルトがフラットなタイプになったこと、そして秒針に刻まれたモールス信号がなくなったことぐらいです。

個人的にはどちらも38mm版の方が好みですね。

価格とまとめ




価格は124,300円(税込、以下同じ)。
まだ出たばかりですので正規店でしか取り扱っておらず、すべて定価販売。ただポイント10倍の店舗もありましたのでそちらで購入すれば実質113,000円です。

ちなみに42mmは定価132,000円ですが並行店では100,790円(ポイントは1倍)からありました。

ただしハミルトン公式で2023年2月1日より価格改定を行う旨が発表されていますので、このマーフも値上げ対象となる可能性があります。

!!!2023年2月3日追記!!!
マーフも価格が改定され、38mmが130,900円(+6,600円)で42mmは141,900円(+9,900円)となりました。

当サイトはアフィリエイトプログラムで雀の涙未満の微々たる収益を得てはおりますが、本文の内容は100%私の個人的な意見であり忖度は一切ございません。
最後にまとめます。

タイトル通り、ひとつの最適解でしょう。

シンプルで極めて優れたデザインとコンパクトなサイズがもたらす汎用性
ミリタリー系ではありますがどこかスマートさも兼ね備えているのでスーツにも合わせられます。
パワーリザーブ80時間、サファイヤクリスタル風防、10気圧防水という高い実用性

初めての機械式時計としても優秀ですが、ロングパワーリザーブでノンデイトなのでセカンドウォッチとしても最高
(念のため補足しますと、パワーリザーブが丸3日以上あるので平日つけて土日外しても次の月曜はまだ動いている。逆に平日は別の時計で土日だけする場合には日付合わせが必要ないためです)

ディテールにも配慮が行き届いているので初心者からマニアまでお勧めできます。

ウィークポイントはレビューでちらほら見かける夜光の弱さぐらいですね。

コブラ針のフィールドウォッチということで、競合するのはアルピニストセカンドや超絶人気モデルSZSB006(セイコーとTicTacのコラボモデル)あたりでしょうか。
ただその両者とは価格帯も違えばデザインの方向性も違うように思います
そして価格が上な分、仕上げとムーブメントのクオリティはマーフにアドバンテージがありますね。

あと注文をつけるならメタルブレスモデルもほしいかな。

そもそも映画がこのブラックレザーベルトですしこれが一番格好いいだろうとも思います。
ただメタルに換装すれば全細腕さん待望の「エクスプローラーの代替品」を狙える時計じゃないかと。

標準のカーキフィールド38mmにメタルブレスモデルがありますが、あちらは縦径が47mmなのでフラッシュフィット部がピタッとは合わない(「足」がちょっと出る)でしょう。

ぜひこのマーフ38mm専用のブレスを!

エクスプローラーの代替品についてはどこかで記事にしたいと考えています。