ロスジェネはえてしてこだわりすぎる

タグ:シングル選抜発表

タオル補正
前の記事では「免除+事前抽選リアルミーグリ」という仕組みの問題点について書きました。

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当記事ではそれを踏まえての改善案…というかいちファンの願望です。

メリーゴーラウンド


まず大前提として、私は免除制度には賛成です。

前の記事で挙げた「先輩から後輩へのファン流し」と「これまで多くの部数を売り上げたメンバーへの福利厚生(ご褒美休暇)」というふたつの目的。これはグループと個々のメンバー双方の寿命を延ばすという重要な効果がありますから。

良くないのは免除=選抜聖域なこと。

これをやると「選抜から外せない」メンバーが増えて選抜の人数が膨らむ=アンダーの人数が減る。そして当然アンダー内で選抜経験のあるメンバーも減り、アンダラが集客面で苦戦を強いられることになります。

これに近い状態になっていたのが29thシングル。
当時のアンダーメンバーが一番最後に選抜入りしたのが3年近く前の23rd(※)。
※1期生全員選抜の25th『しあわせの保護色』で選抜だった和田まあやを除く

その3年の間に4期生の遠藤さくら、賀喜遥香、筒井あやめ、清宮レイ、田村真佑、早川聖来、掛橋沙耶香がアンダーを経験しないまま選抜固定に。29thからは柴田柚菜もそれに加わります。

結局この時は5期生が合流した32ndまで動員での苦戦は続いたと記憶しています。

新人合流まで「耐えるしかない」というのは決して健全な状態ではありません。

そしてもうひとつ、全国事前抽選リアルミーグリ(外れ券が出る)には大反対

これって「利益の先食い」に他ならないと思うんですよね。

これも繰り返し書いていますが経済的なハードルにより間口と裾野を狭めてしまう。
既存ファンは疲弊し熱量を下げますし、新規ファンというか低年齢層のファンの加入を著しく阻害します。

グループの将来のためには必要不可欠な「ライトファン」や「未来の乃木坂メンバー」を締め出してどうするんですか。

会場費、人件費に加えメンバーの負荷もリアルの方が高いのはわかります。外れ券分の売り上げがマイナスになったら結構怖い数字なんだろうなとも思います。

でも外れ券が嫌でリアルミーグリに手を出さない、あるいは離脱したファンもいることでしょう。
そして外れ券の何割かは抽選制になったため1推しに集中せざるを得なくなっただけで、かつてなら2推し3推しに回されていた分かもしれません。

当サイトはアフィリエイトプログラムで雀の涙未満の微々たる収益を得てはおりますが、本文の内容は100%私の個人的な意見であり忖度は一切ございません。
前置きが非常に長くなりましたが、ここから先が私の考える対策です。

今作では上で書いた「免除=選抜固定」という部分にメスが入りましたが、それだけでは不十分。

目指すのは、

「ついで買い需要の喚起」による「緩やかなファン流し」と「人気中間層の形成」
そしてその結果としての「安定的なグループ運営」

1.全国リアルミーグリは握手会当時のように購入者全員参加可能に
2.個別のリアルミーグリ化(一部オンライン継続)
3.個別は関東2回、関西2回、オンライン2回
4.リアルはオンラインの1.25倍として免除カウントする
5.免除は500部到達(現在は400部が定説)

1から3でまずファンの経済的ハードルを下げ、ひとりでも多くのファンがひとりでも多くのメンバーを「至近距離で見られる」機会を作る

4と5により期の大半が同時に免除になるのを防ぎつつ、後輩へファンを緩やかに流す

1シングルあたりのフル完売時カウントが今の「30」から「35」に。
30で400部到達は13.3シングル。
35で500部到達は14.3シングル。
シングル1枚分。年3枚であれば前者が4年ちょいで後者が5年弱。

数字上の理想だけで語るなら、これでオーディションを2年半間隔(3年と2年を交互)にすればちょうど「推しが個別免除になる直前にふたつ下の代の新人が入ってくる」という状況になります。

推しが卒業する前に、じゃ遅いんです。
推しが個別免除になる前(=ファンがミーグリ会場に来ている間)に2推し3推しつまり次の推し候補を見つけてもらう。

この緩やかなサイクルが回り続ければグループを応援し続けるファンは多いでしょう

だって、みんな乃木坂が好きなんですから。

そして前の記事で書いたように1による人気の可視化はマストだと思います。

なんと今作では11人中9人が3次完売で並んだ5期生。
みんなこの完売速度を保ったまま免除になったら、以降のポジション変動に納得感が得られにくい。

そこで購入者全員参加可能な全国リアルミーグリがあれば。
同一条件かつファンのハードルを下げた時の(=いわゆる太オタ頼りではない)人気が見える。

それから現在一律の設定である販売部数を、握手時代と同じようにメンバーによって調整すべきでしょう。
フル部数で完売ゼロよりも半分の部数で完売がついていた方が見栄えが良い。0/30と6/18だったら後者の方がメンバーも精神衛生上良いのでは。
「自分のレーンに誰も並んでいない滑走路状態が辛い」というコメントは多くのアイドルが語っていますし。

最後に少し余談になりますが、運営にはコロナにより中止となった25th『しあわせの保護色』個別握手のリアルミーグリへの振り替えをきちんと行ってほしい

もう5年以上経つのに、いまだに該当メンバーの卒業により半ば強制的にオンラインに振り替えさせられるというのはいかがなものか。

いつか再び与田祐希や山下美月と握手できる日が来ると信じて待っていたファンも多かったと思うんですけどね。

4期生全員が卒業するまでしらばっくれてなあなあにしてしまうとしたら、それはあまりにも不誠実な対応ではないかと。


目先の売り上げだけでなく将来を見据えた施策を打てる

それこそがトップグループであるゆえの強みですから、運営にはぜひそれを活かしていただきたいところです。

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当時感じた感想や見解をそのまま残すため本文は主に文体の修正にとどめ、「今にして思うこと」は各記事の末尾に「追記」という形で新たに文章を加えました。


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前の記事ではフロント3人について書きました。

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当記事はある意味最大の話題となった田村真佑の選抜落ちについて。

制度疲労


まゆたんの選抜落ちが驚きをもって迎えられたのは彼女が「免除メン」だったからです。

「免除制度」。

それは握手(またはミーグリ)の通算完売部数が一定数を超えたメンバーがその次作から個別握手不参加になること。公式に言明されたことはありませんがほぼ例外なく適用されてきたので、暗黙の了解ですね。

制度がスタートしたのは3期生加入直後。

「先輩から後輩へのファン流し」
「これまで多くの部数を売り上げたメンバーへの福利厚生(ご褒美休暇)」

このふたつが導入の主な目的であろうと推察されます。

17thシングルでは白石麻衣と松村沙友理。
18thでは西野七瀬、19thが秋元真夏と桜井玲香。
20thから衛藤美彩と若月佑美がその対象となりました。

これまで免除とはすなわち選抜固定を意味しました。
(例外は免除シングルで卒業だった寺田蘭世と免除後に活動自粛した岩本蓮加のみ)

この「聖域化」については以前から疑問の声がありました。

曰く「免除メンの人気が落ちたらどうするんだ」

そりゃそうですよね。最も目に見える人気指標である握手人気の現在状況が見えなくなるわけですから。追い上げている後輩メンバーのファンからすれば「フェアじゃない」と感じるのも無理はありません。

とはいえ1期生の免除メンは先行きが不透明だった黎明期から売り上げを立ててきたわけで、その貢献がなければグループ自体が存続していたかもわからないという意味で「殿堂入り」にも一定のコンセンサスがあったように思います。

そして今作。

まゆたんは事実上初めて「選抜固定から外れた免除メン」となりました。

一度もアンダーを経験しないままミーグリ免除に到達していた彼女。
免除前最後の36thでは3次でフル完売。これは一ノ瀬美空と井上和に次ぐ3位タイの速度です。
写真集は推定売上約8万3千部と、これもかなり優秀な数字。

これまでの常識で考えたら外れる理由がないのです。

とすると考えられることは。

そもそも運営はかねてより免除自体が制度疲労を起こしているという認識があり、今作でその運用変更(選抜固定をやめる)に着手した。

現在の免除メンで誰を選抜から外すか考えた時に、消去法でまゆたんになった。
一度アンダーを経験している筒井あやめよりもメンバーにもファンにもインパクトがある、という計算もあったかもしれません。

つまり、彼女は被害者

個人的にはそう思っています。

制度疲労の要因はやはり、コロナ禍によって生じた握手会からオンラインミーグリへの変更。

オンライン化による問題点は下の記事にまとめていますのでよろしければご一読ください。

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そこでも書いているようにミーグリ人気は極端に二分化します。

「至近距離で見れた喜び」がなくなり対応の反射神経勝負という要素が強まったこと、そしてついで買い需要が減ったことがその原因でしょう。

これにより失われるのは選抜の流動性

また加入直後からフル完売を続けるような超人気メンが何人も同時期に免除に突入する=売り上げが大きくダウンするリスクがあります。

実際に5期生は36thから4シングル連続で全員全完売を継続中。
このままフル完売を続ければ多くのメンバーが来年の夏シングルないしその次までで免除です。

これまでのように免除=選抜固定を続けている限り、選抜の硬直化は進みアンダーとの距離感は開く一方。
しかも近い将来5期生の個別売り上げがゴソっとなくなるタイミングがあるのです。

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悪平等


そうなった時に今度は、コロナにより生じたもうひとつのシステムであるリアルミーグリのデメリットが顕在化します。

それは「人気が見えにくい」こと。

32ndシングルから以前の全国握手会に替わるものとして始まったリアルミーグリ。
要するに握手をしない握手会です。

かつての全握は好きなメンバーの列に並ぶだけというシンプルな仕組みだったので、CD1枚買って会場に行けば誰でも(気力と体力と根性があれば)白石麻衣や西野七瀬と握手できました。
当然ながら、まいやんなーちゃんのような超人気メンの待ち行列はとんでもない長さになり、それを現地で見たファンは改めてその人気を実感したものです。

しかし現在のリアルミーグリは申込時にメンバーを指定しての事前抽選制。
つまり一部当たりの上限が決まっています(枚数も結構絞っている印象)。
さらに1次保障期間までにほとんどのメンバーが完売するので、超人気メンバーとそうでないメンバーでさほど行列の長さが変わらない。

これには超人気メンバーの負荷を軽減し、ミーグリ人気が相対的に下位のメンバーの心を折らないという非常に大きなメリットがあります。

ですがこのやり方って、強い言葉を使えば「悪平等」なんですよ。

全握の時代と比べ、免除メンの人気が見えづらい。
結果として免除メンのポジションを上げるにせよ下げるにせよ、ファンの側に納得感がない。

例えばかつて与田祐希は何人もの先輩を飛び越えて一気にフロント固定となりました。
それでも与田っちょは全握でそれこそ白石西野に劣らぬほどの行列を生んでいたので、彼女の飛び級に対する不満の声は先輩免除メンのファンからもほとんど上がりませんでした。

しかし現在の「平準化された」リアルミーグリの行列では、超人気メンもそうでないメンバーも「それなり」の行列に収斂してしまいます。

こうなると既に免除されているメンバーは仮に人気が上がってもそれがファンに見える機会はほとんどなくなります。

そして免除された「後に」人気が上がって福神固定になったという例も過去にないはずです。

以前の記事ではこのあたりの問題点を岩本蓮加と筒井あやめを例に書きました。

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免除後にポジションをどう上げればいいのか
今回選抜落ちしたまゆたんにはその課題が降りかかったのです。そして近い将来に軒並み免除となる5期生たちにも同じことが起きます。

結局、現在の「免除+事前抽選リアルミーグリ」という仕組みには限界が来ているのだと思います。

じゃあ、どうすればいいのか。

その点は次の記事で書きます。


続きます。

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2025年6月16日、『乃木坂工事中』内で39thシングル選抜メンバーが発表されました。

色々とトピックのある選抜となりました。

干支一周


センターは賀喜遥香。

Wセンターは次作でセンターにならないのが通例。
その前の『歩道橋』は遠藤さくらの単独センターだった。

とくれば6期生の新人抜擢センター、そうでなければかっきーだろうという大方の予想通りでした。

驚きもなければ不満もないです。
まあ消去法っぽいのがなんかひっかかりますけど笑

驚いたのは3人フロント。

何と6thシングル『ガールズルール』以来、12年ぶり
『ガルル』の時は生生星から御三家(=綺麗なお姉さんグループ)という大きな転換点でした。

しかし今回は御三家のように3人の組み合わせそのものに意味があるわけではありません。

注目すべきはかっきーの両サイドがどちらも初フロントとなる一ノ瀬美空と川﨑桜であること。
たった3人しかいないフロントのうちふたりを初フロントの5期生が占めたのです。

これが意味するのは恐らく、運営はまだ5期生から新たな「フロント級」「エース格」を輩出しようとしているということ。

「銀河系軍団」5期生から輩出されるエース格が和ちゃんひとりというのはあってはならないとずっと主張してきた私としては、この流れは大賛成です。

大人数アイドルグループで世代交代をしながらトップであり続けるという前人未到の荒野を進む乃木坂。

それができたひとつの要因は先輩たちの間に割って入るエース級が各期から生まれたことです。
(受け継がれてきた「優しい世界」とグループ愛は大前提として)

例えば27thから31stシングルあたりの「よだやまかきさく飛鳥」フロント。
これを「弱体化」とか「繰り上がりエース」と評価するファンはほとんどいないでしょう。

よだやま=与田祐希と山下美月はレジェンド1期生たちの間に割って入ってフロントに立ち続けました。
しかもふたりはそれをデビュー1年ちょいからやっていたので本当に大偉業。

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そしてかきさく=賀喜遥香と遠藤さくらはそのよだやまと齋藤飛鳥がいる間にフロントに立ち続けました。

この「フロントに割って入る」とか「センターとして従える」というのが大事なのでしょう。

別に存在感やファンの数で並び立てと言っているんじゃないです。
あくまでも「絵面で」です。(ただもちろん猛烈なバッシングを受けないためにはそれ相応のミーグリ人気も必要になるでしょうけれど)

であればなんとか遠藤さくらと賀喜遥香がいる間に5期生から「何人も」そういう存在が生まれなければならない。

それさえできていれば6期生も「かきさくと並び立った5期生」と並び立つことができるのです。

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しかし。
5期生で既にそれを達成したのは井上和だけ。

5期生の層が厚すぎて和ちゃんに次ぐ2番手がなかなか定まらず、フロント固定となるメンバーが決まらない。これは「銀河系軍団」の思わぬ弊害でした。

池田瑛紗をそうしようとしているように見えたが『ネーブルオレンジ』で引っ込めて今作も2列目にしてしまった。
小川彩を少々強引にでも据えてくるかと思ったが(そして個人的にはそれに賛成だった)、フロントから次作で3列目に戻すという腰の引けた采配。
中西アルノはどうなのか。『ネーブルオレンジ』期間の活動やファンからの支持をどう判断すべきなのか。

そして今回、さくちゃんを差し置いてフロントに配置されたのは上の3人ではなく一ノ瀬美空と川﨑桜でした。

いいチャレンジだと思います。

個人的にはグループ運営における連続性は必要だと考えていますが、それにこだわりすぎるとスピード感が失われる。
まして期別写真集をだすぐらい規格外の5期生なのですから。
6期生抜擢もあり得るこのタイミングで、5期から初フロントというのも逆に新鮮味があって良いです。

メンバーのチョイスもなかなか興味深い。

加入超初期は髪型と背格好が近いため「似ている」と言われていたふたりですが、それぞれのキャラクターが浸透した現在ではむしろ真逆の印象。

真顔だと整った顔立ちなのに「愛嬌最強」の一ノ瀬美空
トップクラスの激甘釣り師なのにどこか「気位の高いシャム猫」の川﨑桜

『超・乃木坂スター誕生!』のスキット「あま~いの大好き スイートキャンディー」でこのふたりと3人組アイドルを演じた菅原咲月が「5期生で2トップを張るくらいのあざといふたりとアイドルになっちゃった」「このふたりとやるなんて聞いてないですよ!」「ひ~ん泣」と嘆いたほどアイドル性の高いふたり。

ビジュアルも強つよですから、目につくところに置いて既存ファン以外の層にも届くのではという期待もあります。

そして音楽番組での『Same numbers』披露や全ツでフロントメンバーとしてどれだけの存在感を示せるか。
もっとはっきり言うと「他推しのファンにどれだけ認めさせるか」が重要ですね。

個人的にはせっかく今回フロントを2枚も使ったのですから、ふたりにはしっかり「箔」をつけてほしい。
あーやの時みたいに次作で3列目に下げるとかはないことを願います。

ただ6期生合流もありそうなのでなかなか難しいところなのですが。


続きます。

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前の記事ではアルなぎWセンターについて思うところを書きました。

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少しずらした感覚


38thから待望の6期生参加となりました。

ひとりひとりの印象は「初披露の会」を配信で観た後に書くつもりなので、ここではMVを観ながら感じたことを。

初の6期生楽曲『タイムリミット片想い』。

最初に思ったのは「やっぱり乃木坂感あるなあ」

私はこれまで何度も書いたように、乃木坂は個性と乃木坂感の循環でグループを転がしていると考えています。

オリジン1期。個性の2期。個性の3期。乃木坂感の4期ときて、また個性の5期。
であれば6期は間違いなく「乃木坂感」で来ると予想していましたし、11人のティザーとこのMVを観た時点で予測が間違っていなかったことを確信しました。

センターは矢田萌華さん
「極細」と言ってもいい彼女のスタイルが乃木坂感のひとつの要素である「華奢」を体現していますね。

お披露目動画も最初に公開された彼女がそのまま期別初代センターですから、嫌な言葉ですが「運営推され」なのでしょう。

驚いたのは、思った以上に矢田さん一本かぶりのMVだったこと。

オープニングとエンディングは彼女の一人芝居。
そしてカメラを構えるシーン。
「雪」の演出も秋田県出身の矢田さんに寄せたのでしょう。(ロケ地は北海道ですし出身者の長嶋凛桜さんもいますが)

メンバーそれぞれのアップもちゃんとありますが、どう見ても主人公は矢田さん。
こういう…ストレートに言えばアンチがつきそうな作りにしてくるとは思いませんでした。

もうひとつ驚いたのは

初々しさ、素朴さ、拙さ、緊張感

そういった新人の特徴がさほど感じられないこと。

「銀河系軍団」の5期生ですら最初の『絶望の一秒前』MVではこわばった表情でカメラの前に立っていました。

衣装もそうです。
『三番目の風』『4番目の光』『絶望の一秒前』という過去の新人の初MVは制服姿でのダンスが基本。
『タイムリミット片想い』でも制服で踊っているカットはありますが、全員揃って踊るシーンは歌衣装。それも「長いスカートを翻して舞う」という実に乃木坂的なもの。

なんだか、こなれてる。

あの頃の4期生たちを思い出させる「儚くて華奢でどこか奥ゆかしい」印象でありながら、4期の時のような「素人くささ」は感じさせない。

私がこのMVを観て覚えたのは、過去のパターンを踏まえつつそこから少しずらしてきたような不思議な感覚でした。

個人的にはこの曲結構好きです。
あそこまでドラマチックなイントロじゃないですけど、ちょっと『思い出ファースト』に似てますよね。

 卒業式が終わっちゃったら
 きっと もう会えない
 別の道を選んだ未来

何年か先、矢田さんが卒業する時にこの歌詞が我々の胸に迫るのでしょう

大園桃子が卒業する時の『思い出ファースト』があんなにも沁みたように。


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動くなら早い方がいい


最後に39thシングルのセンター予想を。

やはり6期生抜擢センターでしょう
真夏の全国ツアーの座長は38thのアルなぎが務め、39thは8月下旬発売という2019年『夜明けまで強がらなくてもいい』の遠藤さくらパターンと予想しています。

3期4期は2作に参加=2回分の握手人気が明らかになってからの抜擢センター。
そして大園桃子と遠藤さくらは2曲連続で期別センターだったので、ファンの側も表題センターを予期していました。

5期の時はその段階を踏まなかった、すなわちミーグリ人気というファンの支持が1度も明らかにされていない時点での中西アルノ抜擢でした。
「まだ顔も見たことがない新人をいきなり表題のセンターに据えた」ことがあの凄まじい反発とその後の大混乱のひとつの要因であったことは間違いないでしょう。

39thで6期生が表題センターになると、今の状況では「1作にのみ参加」時点。
今作のミーグリ人気以外、ファンの意思表示そしてそれが目に見える機会はないことになります。

しかも今作のミーグリで6期生を売り出したのは3月13日受付の4次申込から。
その時点で6期生に関する情報は1分にも満たないティザー映像と数枚の写真、手書きプロフィールのみ。
それで推しを決めろと言われても困ります。(少なくとも私は)
ちなみに5期生の時は既にお見立て会も終わった状態でのミーグリ発売でした。

なので次作で抜擢センターとなった場合、スケジュール的には3期4期パターンと5期パターンの間ということになります。

やはり本当なら3期4期パターンが望ましい。
初披露の会も『乃木坂工事中』初登場も済んで、そのうえでファンが意思表示をする機会もあって。その状態なら誰が選ばれるにせよ予測しやすい…ゆえに「耐ショック姿勢」を取りやすいですから。

でも1枚先送りにして40thで新人センターだと、年末シングルになるので大型音楽番組出演がありかなり負荷が高くなります。あるいは逆にそこで最新シングル以外の曲が選ばれてせっかくの新人センター披露の機会が少なくなる可能性も。

一長一短あるのなら、動きは早い方がいい
私はそう思いますし、運営もそう判断するのではないかと予想しています。

ここまでの流れではどう考えても矢田さんの可能性が高いですが、敢えてそれを裏切って現在2番人気っぽい瀬戸口心月さんというのもありではないかと。(不躾ながら)今年で20歳という彼女の年齢的にも、そして矢田さんにアンチがつかないためにも。

いずれにせよ「かきさくあやめん」の3人をフロントに並べた4期生パターンが良いと思います。
あるいはセンター矢田さんにしてその両サイドに井上和と池田瑛紗、さらにその外に6期生ふたりというフロントなんて新鮮で見てみたいですね。
かきさくは2列目中央で。これも白石生田与田山下が2列目になった4期生パターンです。

まずは初披露の会で6期生の印象がどう変わるかが楽しみです。
6期生ライブも発表してくれないかな。


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2025年3月3日、『乃木坂工事中』内で38thシングル選抜メンバーが発表されました。

井上和と中西アルノのWセンター。

うーん、やっぱりやってきたか…というのが正直な感想です。

既定路線


私は3年前の中西アルノ抜擢センターに極めて強い抵抗感を覚えました。

しかしその時点で次のようにも書いています。

 それでも中西さんが抜擢センターではなく5期生のひとりとして「普通に」加入していたら。
 乃木坂に貢献しようと歌もダンスもバラエティも…なんなら胸キュンゼリフとかも笑、一生懸命頑張る姿を見せていたら。

 時間はかかるでしょうが、最初に感じた拒否反応は薄れていったと思うんですよ。

関連記事:


アルさんはこの3年間、まさしく歌もダンスもバラエティもなんなら「髪質が終わってるウィッグ」つけてのコントも一生懸命頑張る姿を見せてくれました
そして5期生が11人で一塊になって互いに支え合いながら様々な困難を突破する姿もずっと見てきました。

現在、個人的には彼女に対する拒否感はまったくありません。

歌ウマ+どんくさキャラも確立し、ミーグリ人気もかなり上位。

ただ…センターにするほどかなあ、っていうのが正直なところです。

まあそう感じる最大の理由はシンプルに彼女のビジュアルが私のツボを押さない=要するに「好み」の問題です。

なのでアルさんファンの方は以下の文章は「アルノの魅力を分からない愚か者の戯言」ぐらいの感じで流していただければ幸いです。


乃木坂の歴史上、後輩の抜擢センター後に初単独センターを務めた例は3期生以降では山下美月のみ。
つまり、基本「ない」ということです。

そして39thは6期生抜擢センターの可能性が高い。
であれば5期生から新センターを輩出するには最後のチャンス。

そのチャンスを既にセンター経験のあるアルさんで使ってしまったのはもったいない気がします。

5期生にあれだけのメンバーが揃ったのですから、是が非でも「3人目のセンター」を輩出しておくべきだったのではないかと。

そして今回で2度目のセンターとなるアルさん。

彼女以外で複数回センターをやったメンバーって、実はこの8人だけ。

生駒里奈、西野七瀬、白石麻衣、齋藤飛鳥、遠藤さくら、賀喜遥香、山下美月、井上和

デビューから5作連続だった生駒ちゃんはさておき、それ以外の7人はアンチを捻じ伏せるぐらい圧倒的な人気があるメンバーじゃないですか。

アルさんはミーグリ人気上位までは来ているけれど、現時点で「認めざるを得ない」ほどの突出した人気はない。
加入当初のゴタゴタでただでさえ賛否両論あるのに、そこを押してまで2度目のセンターに起用するほどかなあと思ってしまうのです。

まあなので和ちゃんとのWセンターというのはある意味正しい。

ただ「アルなぎWセンター」は3年前のお見立て会で披露した『インフルエンサー』と同じ。

つまり既定路線だったわけです。
『Actually...』初披露からの大混乱で頓挫したけれど、断念していなかった

このあたり「強い力」が働いていると感じてしまいます。

強い力。3年前はそれを秋元康だと思っていましたし、今のところそれを否定するに足る材料もないように思います。

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既に発売された『ネーブルオレンジ』。

70年代ポップス風(『木綿のハンカチーフ』っぽいですよね)のノスタルジックなメロディ。
曲自体は悪くない、嫌いじゃない。けどパンチがない。

まあ私は『ハルジオンが咲く頃』や『今 話したい誰かがいる』も最初はほぼ同じ評価をしているので徐々に好きになっていくタイプの楽曲だと思います。

ただ、これアルなぎセンターでやる曲ですかね?

個人的にはもっとテンションのある楽曲が良かった。

せっかく賛否両論を押し切ってまでアルなぎWセンターをやるのであれば、その「緊張感」をファンに与えるのであれば、楽曲も張りつめた緊張感のあるものが良かったのではないかと。(『Actually…』みたいな一本かぶりは嫌ですけど)

例えば『超・乃木坂スター誕生!』のボカロ回でやった『ハウトゥー世界征服』とか素晴らしかったじゃないですか。(この時はアルなぎと菅原咲月の3人でした)

あんな感じのやつを。

大人数でやるのは難しいでしょうけど、無理にフォーメーションと歌割りを合わせずに小川彩や久保史緒里や林瑠奈や奥田いろはを各パートにうまくばらけさせればそこそこの難易度の曲でも格好はつくでしょう。


話を『ネーブルオレンジ』に戻します。

ジャケットのアートワークもMVも、かなりいいと思います。

ただできればアルなぎのふたりが手を取り合って微笑むのではなく、最後まで「交わらない」描写にしてほしかった。

曲調も演出も全く違いますけれど、それこそ『インフルエンサー』での白石麻衣と西野七瀬はそうだったじゃないですか。

別にバックヤードでバチバチだったわけでもなんでもないけれど、あのMVの中では「互いの重力」で勝負していたというか「影響力」勝負をしていたというか。

何度も同じ画面で踊りながら、徹頭徹尾まるで相手が全く存在していないかのように振る舞うふたりに痺れたものです。

「正統」の井上和に対する「異端」としての中西アルノ

どうせなら和ちゃんと一度も目を合わさない、あくまで「背中合わせ」のWセンターが観てみたかった。
それでこそスリリングだしお互いの魅力が発揮されると思います。(しかも「実はどんくさ」というギャップも活きる)

アルさんには「カルトスター」「アンチヒーロー」でいてほしいんですよね、もちろんいい意味で。


続きます。


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