ロスジェネはえてしてこだわりすぎる

タグ:シングル選抜発表

タオル補正
前の記事ではアルなぎWセンターについて思うところを書きました。

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少しずらした感覚


38thから待望の6期生参加となりました。

ひとりひとりの印象は「初披露の会」を配信で観た後に書くつもりなので、ここではMVを観ながら感じたことを。

初の6期生楽曲『タイムリミット片想い』。

最初に思ったのは「やっぱり乃木坂感あるなあ」

私はこれまで何度も書いたように、乃木坂は個性と乃木坂感の循環でグループを転がしていると考えています。

オリジン1期。個性の2期。個性の3期。乃木坂感の4期ときて、また個性の5期。
であれば6期は間違いなく「乃木坂感」で来ると予想していましたし、11人のティザーとこのMVを観た時点で予測が間違っていなかったことを確信しました。

センターは矢田萌華さん
「極細」と言ってもいい彼女のスタイルが乃木坂感のひとつの要素である「華奢」を体現していますね。

お披露目動画も最初に公開された彼女がそのまま期別初代センターですから、嫌な言葉ですが「運営推され」なのでしょう。

驚いたのは、思った以上に矢田さん一本かぶりのMVだったこと。

オープニングとエンディングは彼女の一人芝居。
そしてカメラを構えるシーン。
「雪」の演出も秋田県出身の矢田さんに寄せたのでしょう。(ロケ地は北海道ですし出身者の長嶋凛桜さんもいますが)

メンバーそれぞれのアップもちゃんとありますが、どう見ても主人公は矢田さん。
こういう…ストレートに言えばアンチがつきそうな作りにしてくるとは思いませんでした。

もうひとつ驚いたのは

初々しさ、素朴さ、拙さ、緊張感

そういった新人の特徴がさほど感じられないこと。

「銀河系軍団」の5期生ですら最初の『絶望の一秒前』MVではこわばった表情でカメラの前に立っていました。

衣装もそうです。
『三番目の風』『4番目の光』『絶望の一秒前』という過去の新人の初MVは制服姿でのダンスが基本。
『タイムリミット片想い』でも制服で踊っているカットはありますが、全員揃って踊るシーンは歌衣装。それも「長いスカートを翻して舞う」という実に乃木坂的なもの。

なんだか、こなれてる。

あの頃の4期生たちを思い出させる「儚くて華奢でどこか奥ゆかしい」印象でありながら、4期の時のような「素人くささ」は感じさせない。

私がこのMVを観て覚えたのは、過去のパターンを踏まえつつそこから少しずらしてきたような不思議な感覚でした。

個人的にはこの曲結構好きです。
あそこまでドラマチックなイントロじゃないですけど、ちょっと『思い出ファースト』に似てますよね。

 卒業式が終わっちゃったら
 きっと もう会えない
 別の道を選んだ未来

何年か先、矢田さんが卒業する時にこの歌詞が我々の胸に迫るのでしょう

大園桃子が卒業する時の『思い出ファースト』があんなにも沁みたように。


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動くなら早い方がいい


最後に39thシングルのセンター予想を。

やはり6期生抜擢センターでしょう
真夏の全国ツアーの座長は38thのアルなぎが務め、39thは8月下旬発売という2019年『夜明けまで強がらなくてもいい』の遠藤さくらパターンと予想しています。

3期4期は2作に参加=2回分の握手人気が明らかになってからの抜擢センター。
そして大園桃子と遠藤さくらは2曲連続で期別センターだったので、ファンの側も表題センターを予期していました。

5期の時はその段階を踏まなかった、すなわちミーグリ人気というファンの支持が1度も明らかにされていない時点での中西アルノ抜擢でした。
「まだ顔も見たことがない新人をいきなり表題のセンターに据えた」ことがあの凄まじい反発とその後の大混乱のひとつの要因であったことは間違いないでしょう。

39thで6期生が表題センターになると、今の状況では「1作にのみ参加」時点。
今作のミーグリ人気以外、ファンの意思表示そしてそれが目に見える機会はないことになります。

しかも今作のミーグリで6期生を売り出したのは3月13日受付の4次申込から。
その時点で6期生に関する情報は1分にも満たないティザー映像と数枚の写真、手書きプロフィールのみ。
それで推しを決めろと言われても困ります。(少なくとも私は)
ちなみに5期生の時は既にお見立て会も終わった状態でのミーグリ発売でした。

なので次作で抜擢センターとなった場合、スケジュール的には3期4期パターンと5期パターンの間ということになります。

やはり本当なら3期4期パターンが望ましい。
初披露の会も『乃木坂工事中』初登場も済んで、そのうえでファンが意思表示をする機会もあって。その状態なら誰が選ばれるにせよ予測しやすい…ゆえに「耐ショック姿勢」を取りやすいですから。

でも1枚先送りにして40thで新人センターだと、年末シングルになるので大型音楽番組出演がありかなり負荷が高くなります。あるいは逆にそこで最新シングル以外の曲が選ばれてせっかくの新人センター披露の機会が少なくなる可能性も。

一長一短あるのなら、動きは早い方がいい
私はそう思いますし、運営もそう判断するのではないかと予想しています。

ここまでの流れではどう考えても矢田さんの可能性が高いですが、敢えてそれを裏切って現在2番人気っぽい瀬戸口心月さんというのもありではないかと。(不躾ながら)今年で20歳という彼女の年齢的にも、そして矢田さんにアンチがつかないためにも。

いずれにせよ「かきさくあやめん」の3人をフロントに並べた4期生パターンが良いと思います。
あるいはセンター矢田さんにしてその両サイドに井上和と池田瑛紗、さらにその外に6期生ふたりというフロントなんて新鮮で見てみたいですね。
かきさくは2列目中央で。これも白石生田与田山下が2列目になった4期生パターンです。

まずは初披露の会で6期生の印象がどう変わるかが楽しみです。
6期生単独ライブも発表してくれないかな。


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タオル補正
2025年3月3日、『乃木坂工事中』内で38thシングル選抜メンバーが発表されました。

井上和と中西アルノのWセンター。

うーん、やっぱりやってきたか…というのが正直な感想です。

既定路線


私は3年前の中西アルノ抜擢センターに極めて強い抵抗感を覚えました。

しかしその時点で次のようにも書いています。

 それでも中西さんが抜擢センターではなく5期生のひとりとして「普通に」加入していたら。
 乃木坂に貢献しようと歌もダンスもバラエティも…なんなら胸キュンゼリフとかも笑、一生懸命頑張る姿を見せていたら。

 時間はかかるでしょうが、最初に感じた拒否反応は薄れていったと思うんですよ。

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アルさんはこの3年間、まさしく歌もダンスもバラエティもなんなら「髪質が終わってるウィッグ」つけてのコントも一生懸命頑張る姿を見せてくれました
そして5期生が11人で一塊になって互いに支え合いながら様々な困難を突破する姿もずっと見てきました。

現在、個人的には彼女に対する拒否感はまったくありません。

歌ウマ+どんくさキャラも確立し、ミーグリ人気もかなり上位。

ただ…センターにするほどかなあ、っていうのが正直なところです。

まあそう感じる最大の理由はシンプルに彼女のビジュアルが私のツボを押さない=要するに「好み」の問題です。

なのでアルさんファンの方は以下の文章は「アルノの魅力を分からない愚か者の戯言」ぐらいの感じで流していただければ幸いです。


乃木坂の歴史上、後輩の抜擢センター後に初センターを務めた例は3期生以降では山下美月のみ。
つまり、基本「ない」ということです。

そして39thは6期生抜擢センターの可能性が高い。
であれば5期生から新センターを輩出するには最後のチャンス。

そのチャンスを既にセンター経験のあるアルさんで使ってしまったのはもったいない気がします。

5期生にあれだけのメンバーが揃ったのですから、是が非でも「3人目のセンター」を輩出しておくべきだったのではないかと。

そして今回で2度目のセンターとなるアルさん。

彼女以外で複数回センターをやったメンバーって、実はこの8人だけ。

生駒里奈、西野七瀬、白石麻衣、齋藤飛鳥、遠藤さくら、賀喜遥香、山下美月、井上和

デビューから5作連続だった生駒ちゃんはさておき、それ以外の7人はアンチを捻じ伏せるぐらい圧倒的な人気があるメンバーじゃないですか。

アルさんはミーグリ人気上位までは来ているけれど、現時点で「認めざるを得ない」ほどの突出した人気はない。
加入当初のゴタゴタでただでさえ賛否両論あるのに、そこを押してまで2度目のセンターに起用するほどかなあと思ってしまうのです。

まあなので和ちゃんとのWセンターというのはある意味正しい。

ただ「アルなぎWセンター」は3年前のお見立て会で披露した『インフルエンサー』と同じ。

つまり既定路線だったわけです。
『Actually...』初披露からの大混乱で頓挫したけれど、断念していなかった

このあたり「強い力」が働いていると感じてしまいます。

強い力。3年前はそれを秋元康だと思っていましたし、今のところそれを否定するに足る材料もないように思います。

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既に発売された『ネーブルオレンジ』。

70年代ポップス風(『木綿のハンカチーフ』っぽいですよね)のノスタルジックなメロディ。
曲自体は悪くない、嫌いじゃない。けどパンチがない。

まあ私は『ハルジオンが咲く頃』や『今 話したい誰かがいる』も最初はほぼ同じ評価をしているので徐々に好きになっていくタイプの楽曲だと思います。

ただ、これアルなぎセンターでやる曲ですかね?

個人的にはもっとテンションのある楽曲が良かった。

せっかく賛否両論を押し切ってまでアルなぎWセンターをやるのであれば、その「緊張感」をファンに与えるのであれば、楽曲も張りつめた緊張感のあるものが良かったのではないかと。(『Actually…』みたいな一本かぶりは嫌ですけど)

例えば『超・乃木坂スター誕生!』のボカロ回でやった『ハウトゥー世界征服』とか素晴らしかったじゃないですか。(この時はアルなぎと菅原咲月の3人でした)

あんな感じのやつを。

大人数でやるのは難しいでしょうけど、無理にフォーメーションと歌割りを合わせずに小川彩や久保史緒里や林瑠奈や奥田いろはを各パートにうまくばらけさせればそこそこの難易度の曲でも格好はつくでしょう。


話を『ネーブルオレンジ』に戻します。

ジャケットのアートワークもMVも、かなりいいと思います。

ただできればアルなぎのふたりが手を取り合って微笑むのではなく、最後まで「交わらない」描写にしてほしかった。

曲調も演出も全く違いますけれど、それこそ『インフルエンサー』での白石麻衣と西野七瀬はそうだったじゃないですか。

別にバックヤードでバチバチだったわけでもなんでもないけれど、あのMVの中では「互いの重力」で勝負していたというか「影響力」勝負をしていたというか。

何度も同じ画面で踊りながら、徹頭徹尾まるで相手が全く存在していないかのように振る舞うふたりに痺れたものです。

「正統」の井上和に対する「異端」としての中西アルノ

どうせなら和ちゃんと一度も目を合わさない、あくまで「背中合わせ」のWセンターが観てみたかった。
それでこそスリリングだしお互いの魅力が発揮されると思います。(しかも「実はどんくさ」というギャップも活きる)

アルさんには「カルトスター」「アンチヒーロー」でいてほしいんですよね、もちろんいい意味で。


続きます。


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それが当たり前になればいいのに


前の記事では37th『歩道橋』を「3期4期5期の代表作」と評しました。

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そのセンターを任されたのは遠藤さくら

近年で最小のミーグリ部数ゆえ、セールス的には底。
これまでであれば山下美月が担ってきたであろう「一番厳しいとこ」
それを背負うところにまで遠藤さくらが来たのです。

運営からの絶対的な信頼。堂々たるエースに成長しました。
感慨深いです。

逆に、小川彩を3列目にしたのはどうなのか。
せっかく前作で一気にフロントにもってきたのだから継続性という意味でもここは2列目にしておくべきだったのでは。そうすれば38thでセンターにするという線も残ったのに。
ちょっと運営の「腰が引けた」感がして残念です。

奥田いろはの初選抜。

前作フル完売させた彼女を6期加入前に一度選抜に入れておきたいというのは理解できます。運営的にも『ロミオ&ジュリエット』に続き『1789』のヒロイン役も射止めたいろはを後押ししてあげたい気持ちはあるでしょう。

林瑠奈の選抜復帰。

これも「わかる」。私は林ちゃんの評価が高いので笑
ちゃんと喋れるかしこ。目を引く美人かつ個性のあるビジュアル。グループ内での推し変ではなく「外から」ファンを連れてくる可能性があるメンバーのひとり。だからなるべく外仕事をさせたいし選抜にしておきたいところです。

6期生が本格的に合流するとどうしても選抜発表での注目はそちらに集まるのでその前に、というのは正しい判断だと思います。

わからない…というか釈然としないのは、選抜を外れたのが菅原咲月冨里奈央であること。

私にはまた「結局落としやすいところを落としただけ」が繰り返されたように見えます。

15th『裸足でSummer』の井上小百合と伊藤万理華のように。
そして26th『僕は僕を好きになる』での北野日奈子のように。

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「アンダーを知らないメンバーをアンダーに落とすとモチベーションが心配だからアンダーでも気持ちを切らさずに活動した実績があるメンバーが落とされる」。
これは単なる推測です。

しかし運営がそう考えているようにしか見えない采配が過去にあったのも事実。
もしこれが本当なのであれば全員一度はアンダーを経験させてくれよ、とは思いますね。

例えば五百城茉央、一ノ瀬美空、川﨑桜の3人は32ndでの初選抜(抜擢センター中西アルノを除けば5期生で最初の選抜入り)から一度も選抜を外れていません。

別に3人のうち誰かが選抜から外れるべきとか言うつもりはありません。でももし今後人気が落ちて来た時に「外しづらい」。
連続選抜により清宮レイや柴田柚菜が他推しのファンからのヘイトを溜めてしまったのと同じ状況にならないかという懸念はあります。

メンバーからすれば選抜に出たり入ったりが一番辛い。かつて誰か(たしかきいちゃん)がそう語っていました。

でも個人的には「それが当たり前になればいいのに」

綺麗事なのは重々承知しています。妄想の類だとも思います。
でもあの頃は中元日芽香と北野日奈子のふたりだけだったいわゆる「ボーダーメン」が10人ぐらいいて、2~3シングルに1回ぐらい選抜入りできれば。出入りが激しいストレスを分かち合えるメンバーが何人もいて。選抜が遠すぎる閉塞感も軽減されて。

それが理想だと思ってしまうのです。

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最後に次作の予想を。

今から既に、待ち遠しいです。

38thはいよいよ6期生参加でしょう。
とはいえ表題参加ではなく期別曲での参加という4期生までのやり方に戻すと思います。

個人的には23rd『Sing Out!』の時と同じように、アルバム→シングルの順で短い期間で出してほしいです。
この時新人だった4期生はアルバムで『キスの手裏剣』シングルで『4番目の光』、そして24th『夜明けまで強がらなくてもいい』が表題初参加でした。
今回は12thバスラの円盤が2月にあるのでそこまでリリースは詰め込まないかな?という気もしますが。

39thで6期生抜擢センターというのもほぼ間違いないかと。

その場合38thの方のセンターが全ツ座長扱い(=39thはツアー終盤でリリース)でしょう。
さらに38thセンターは5月の味の素スタジアムでのバスラも最新曲センターとして迎えることになります。

それを考えるとやはり井上和かと

3年前の10thバスラ、日産スタジアム2DAYS14万人。
そこで「はじっこで何度も同じ振り付けを練習していた」5期生が、3年の時を経て堂々たる主力として6期生にその背中を見せつける

これはこの先のグループにとって必要なステップという気がしますね。

ただ井上和だと3年連続夏の座長になるのでさすがにそれは避けるとすれば賀喜遥香
さくちゃんが『歩道橋』でエースの貫録を見せただけに、かっきーにもWエースの一角として格好いいとこ見せてほしいです。

個人的には上でもちらっと書いた通り、小川彩に託してほしいと思っています。
あの若さと小さな身体で、常に期待以上のものを見せてきたあーや

高校3年生。後輩の加入。
その溢れんばかりのポテンシャルを解放するにはいいタイミングです。


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2024年11月9日、公式YouTubeチャンネル『乃木坂配信中』内で37thシングル『歩道橋』の選抜メンバー発表ならびに初披露が行なわれました。

「ただ単に」いい曲


個人的には、意外。

前作の選抜発表に関する記事で書いたように、年末のリリースはアルバムだと予想していました。

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6期生加入前に現体制のひと区切り。
と同時にシングルを出したらどう考えても売上枚数的には「底」となるでしょうから。

実際、シンプルに個別ミーグリ関連の数字を並べるとなかなか衝撃的です。

今作の個別ミーグリ参加人数は24人。同じく総部数は690部。
前作36th『チートデイ』は26人、745部ですからともにざっくり8%減。

その36thから既に4期生の個別免除が始まっており、37thでは遠藤さくら、賀喜遥香、田村真佑が免除で筒井あやめも5部のみ。
免除メン=フル完売メンですから直接的な売り上げ減少要因になります。

さらに5期生加入後の数字、という意味では初めて1次募集時点から参加していた(ただしフルではなく24部設定)のが30th『好きというのはロックだぜ!』。
その時が38人、1,006部なので、人数でも部数でも2年間で約2/3に減少しているのです。

その30thと比べてオリコン初週売り上げ枚数は約16%減に踏みとどまっているのですからむしろ「底堅い人気」と評価すべきでしょう。

とはいえ見た目上は厳しい数字になることは明らか。
ですから個人的には言い方は悪いですけど「アルバムでお茶を濁せばいいじゃん」と思っていました。
幸いアルバムを出してもおかしくないタイミングなのですから、なおのこと。

しかし運営はシングルリリースを選択しました。
まあトップアイドルグループだから目先の数字に捉われることなくどっしり構えていればいいんですよね。すみません、私が弱気でした笑

結果として37thは実に「エクスキューズのつかない」シングルになりました。

6期生加入もない。卒業ブーストもない(向井葉月は今作のミーグリに参加せず)。
現体制のプレーンな状態で一体どれだけの売り上げを叩き出せるのか。
ちなみに次の想定免除メンバーは金川紗耶で、最短で40thから免除と思われます。

ちょっと意地悪な言い方をすれば、運営にとってデータ取りには最適な条件
もっとシビアなことを言えば6期生が加入した時に先輩がどれだけ影響を受けるのか、現在のファンの行動様式を分析できるのではないかと。

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さて、既に発売され何度もTVで披露された『歩道橋』。
個人的にはこの曲結構好きです。

「バズり」にも「Z世代人気」にも一切色目を使わない、「ただ単に」いい曲。
でも、これこそ乃木坂ですよね。歌詞も含めて良い意味で時代性がない=エバーグリーン
『君の名は希望』をはじめとして、初期は「楽曲の乃木坂」と呼ばれたものです。

MVがまた実に良い。
「雪の世界」側でのメンバーは全員やたらめったら美しいですね。


全部好きなのですが、特に好きなポイントを5つ。

1:53、梅澤美波の柔らかな実にいい表情。
その直後のたゆたうように緩やかに舞う川﨑桜

2:06、井上和の顔面の説得力
かつて『羽根の記憶』そして1年後の『裸足でSummer』で一気に階段を駆け上がった時の齋藤飛鳥が見せた、怖ろしいほどの美しさを思い出させます。

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3:46、鼻を赤くして心底寒そうなのが可愛い賀喜遥香
4:39からさくちゃん以外のフロント4人が清々しい笑顔で走り去っていく描写に芽生える「みんないつかこんな顔でここを旅立っていくのかな」という感傷。

そして4:52の遠藤さくら。サムネにもなっているあの微笑み。


新期生ブーストも卒業ブーストもない。
歌詞もアレンジも「狙った」ところのひとつもない「ただ単に」いい曲。
メンバーの魅力が余すところなく発揮されたMV。

6期生加入前のセールス的には底になるであろうタイミングで、堂々と一切エクスキューズのつかないシングルを出してきた。

3期4期5期の世界の決定版と呼ぶにふさわしい楽曲だと思います。


続きます。

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前の記事では免除制度と年少メンの「嚙み合わせの悪さ」について書きました。

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当記事ではようやく、小川彩のフロント登用についてです。

必要な最後のひと押し


前の記事のタイトルは「最年少を育てることの難しさ」でしたが、あれちょっと語弊がありますね。正確に言うと「最年少の人気をここぞのタイミングで伸ばすことの難しさ」です。

岩本蓮加も筒井あやめもちゃんと育ってはいるんです。
ふたりとも本当に綺麗なお姉さんになりましたし、ステージ上の姿は堂々たるもの。

ただ、そのふたりでも現時点でフロントクラスの人気を得るには至らなかった。

であれば「破格」小川彩をどうすればいいのか。

運営は丁寧に気を遣ってあーやをここまで育ててきました。
アンダラに早くから参加させて「叩き上げ」の場数を踏ませ、同時に冠番組や公式Youtubeそしてライブでは多くの見せ場を準備。

ずっと「アンダーの新人」としては異例なほどフィーチャーされてきた。それはまあ事実でしょう。それをゴリ押しと言いたくなる人がいるのもわかります。

でも声を大にして言いたいのは、彼女が強い印象を残してきたのは「お膳立てされた場」だけではないということ。

新参者での『君の名は希望』ピアノ弾き語り。2度目のスタ誕ライブ『冬のうた』で見せた涙。『セラミュ』水野亜美役での完全2次元ビジュアルと落ち着き払った演技。そして35thアンダラ最終日の『ブランコ』。
他の5期生たちと同じ条件で与えられたチャンスにおいて、いくつも記憶に残るシーンを見せてくれました。

あとはミーグリ人気だけ。であれば、運営が最後のひと押しをすればいいんです。
あの齋藤飛鳥だってそうだったのですから。

センターに立つひとつ前の14thシングル『ハルジオンが咲く頃』期間中の『乃木坂工事中』での「齋藤飛鳥・独り立ち計画」。
要するに飛鳥ちゃんのひとりでできるもん企画でしたが、完全に彼女ひとりをフィーチャーしたこの日の放送を観ながら私は「ああこれもうフルスイングで飛鳥ちゃん売り出すのね、うんうんそれ凄くいいと思うよ」と思っていました。

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同じ『ハルジオン』での握手完売速度は白石西野橋本生田衛藤深川に次ぐ7番手タイ。ようやく秋元真夏に並ぶところまで来たという段階。
いや当時の秋元真夏に並ぶってとんでもないことなんですが、決して最速で完売していたわけではなかったのです。

それでも当時のファンは15th『裸足でSummer』の飛鳥センターを諸手を挙げて歓迎しました。

2016年の夏。
欅坂46のデビュー。3期生オーディションも開催中。
この状況で未来を託すなら飛鳥しかいない。

そんな共通認識があったように思います。

6期生オーディション開催中の今年の夏。

あの夏の1期2期の世界、そして3期を迎え入れる世界に向けたラストピースが齋藤飛鳥だったのであれば。
今年の夏にその役割を果たすのはやはり、小川彩しかいないと思うのです。

本当なら一気にセンターにしてもよかった。
飛鳥が『裸足でSummer』のセンターに立ったのが高校3年生、18歳の夏。
あーやは今年高校2年生ですから、決して早すぎることはありません

史上初の前作アンダーからセンターはさすがにアンチがつくと運営が考えたか。
あるいは今年の全ツがドームツアーゆえに、それをセンターとして引っ張るのはさすがに負荷が大きすぎるという判断が働いたのかもしれませんね。

もうひとつだけ、小川彩について書いておきたいのは「休まない」こと。

「休まない」エースの系譜。西野七瀬も齋藤飛鳥も遠藤さくらもそうです。

富士登山でも見せたその「フィジカルの強さ」。5期生最年少にして最も多くのライブをこなしてきた彼女の「健康」。それはこの先きっと大きな武器になるでしょう。

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既にだいぶ長くなったのであとは雑感を。

フロントに立ったもうひとりの5期生が池田瑛紗というのも興味深い。

現役藝大生というハイパースペックにあの超絶ビジュアル
気を抜いている時は糸目ですが、外仕事で目をかっぴらいている『なんて美だ!』は毎回驚くほどの仕上がり。

個人的にはセンタータイプではない(歌唱面で)と思っているのですが、フロント固定にすれば新規ホイホイになる可能性も感じます。それこそ橋本奈々未のように。


中西アルノ選抜復帰。

彼女の選抜入りが是か非か、なんて話題にすらならないところまですっかり受け入れられたアルさん。
約2年半前の大混乱から、見事に立て直してきました。

当時、私はこんなことを書いています。

 個人的には正直彼女の加入前の活動を受け入れがたく感じます。
 それでも中西さんが抜擢センターではなく5期生のひとりとして「普通に」加入していたら。
 乃木坂に貢献しようと歌もダンスもバラエティも…なんなら胸キュンゼリフとかも笑、一生懸命頑張る姿を見せていたら。
 時間はかかるでしょうが、最初に感じた拒否反応は薄れていったと思うんですよ。

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まさに「一生懸命頑張る姿」を見せてきたアルさん。

スタ誕のコントでの振り切った姿。「中西アル・パチーノ」の強烈ウィッグ
『NHK俳句』『Spicy Sessions』とふたつのレギュラー番組。
座長も務めたアンダラ。
冠番組でもすっかりどんくさキャラが定着し活躍。

そして『乃木坂工事中』での「5期生忘年会」で2023年のMVPとして全ツの座長を務めた井上和が選出され「この1年が終われてよかった…」と涙にくれた時のこと。

アルさんはこう言いました。

「不器用なヤツだ。当たり散らしていいんやで同期には」

素敵な言葉ですね。


最後に、アンダーについて。

完全にミーグリ完売速度が筒井あやめ以上だったメンバー(+免除組)というシビアな線引きとなった今作。

アンダーセンターは5期生の奥田いろはでした。

前作のミーグリ完売実績ではアンダー最上位ではなかった彼女。しかし今作ではなんと前回の10/15から30部6次フル完売させてきました。
『ロミオ&ジュリエット』効果なのかそれだけでここまでいくものなのか
ちょっと驚きました。

結果的にここまで5期生の話に終始することになりました。
それは36thシングルをフォーメーション視点から見ると、5期生がグループのエンジンになっているということなのでしょう。

でも、だからこそ4期生の活躍が見たい。

とりわけアンダーは31stアンダラ以来となるZeppツアー
確実に一定数存在するであろう「アンダラのファン」(「推しメンがアンダーにいるファン」ではなく)からするとたまらないですよね。

フロントに立つ林瑠奈、黒見明香や再起を期す柴田柚菜をはじめとして、存在感を見せつけてほしいです。


『アンダラ伝説』 kindle版
伝説のアンダーライブ2ndシーズンを題材にしたセミドキュメンタリー小説。あの頃の熱量を叩き込んだ渾身の50,000文字です。


『2020年の乃木坂46』 kindle版
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
総文字数84,000文字、加筆部分だけでも10,000文字以上のボリュームでブログをご覧になった方にも楽しんでいただけることと思います。

「今にして思うこと」は各章の末尾に「追記」という形で新たに文章を加え、さらに書き下ろしとして4期生の初冠番組であった『乃木坂どこへ』を振り返っています。


『2019年の乃木坂46』 kindle版
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
こちらは総文字数10万文字、加筆部分だけでも22,000文字以上のボリュームです。


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