
前の記事ではアルなぎWセンターについて思うところを書きました。
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少しずらした感覚
38thから待望の6期生参加となりました。
ひとりひとりの印象は「初披露の会」を配信で観た後に書くつもりなので、ここではMVを観ながら感じたことを。
初の6期生楽曲『タイムリミット片想い』。
最初に思ったのは「やっぱり乃木坂感あるなあ」。
私はこれまで何度も書いたように、乃木坂は個性と乃木坂感の循環でグループを転がしていると考えています。
オリジン1期。個性の2期。個性の3期。乃木坂感の4期ときて、また個性の5期。
であれば6期は間違いなく「乃木坂感」で来ると予想していましたし、11人のティザーとこのMVを観た時点で予測が間違っていなかったことを確信しました。
センターは矢田萌華さん。
「極細」と言ってもいい彼女のスタイルが乃木坂感のひとつの要素である「華奢」を体現していますね。
お披露目動画も最初に公開された彼女がそのまま期別初代センターですから、嫌な言葉ですが「運営推され」なのでしょう。
驚いたのは、思った以上に矢田さん一本かぶりのMVだったこと。
オープニングとエンディングは彼女の一人芝居。
そしてカメラを構えるシーン。
「雪」の演出も秋田県出身の矢田さんに寄せたのでしょう。(ロケ地は北海道ですし出身者の長嶋凛桜さんもいますが)
メンバーそれぞれのアップもちゃんとありますが、どう見ても主人公は矢田さん。
こういう…ストレートに言えばアンチがつきそうな作りにしてくるとは思いませんでした。
もうひとつ驚いたのは
初々しさ、素朴さ、拙さ、緊張感
そういった新人の特徴がさほど感じられないこと。
「銀河系軍団」の5期生ですら最初の『絶望の一秒前』MVではこわばった表情でカメラの前に立っていました。
衣装もそうです。
『三番目の風』『4番目の光』『絶望の一秒前』という過去の新人の初MVは制服姿でのダンスが基本。
『タイムリミット片想い』でも制服で踊っているカットはありますが、全員揃って踊るシーンは歌衣装。それも「長いスカートを翻して舞う」という実に乃木坂的なもの。
なんだか、こなれてる。
あの頃の4期生たちを思い出させる「儚くて華奢でどこか奥ゆかしい」印象でありながら、4期の時のような「素人くささ」は感じさせない。
私がこのMVを観て覚えたのは、過去のパターンを踏まえつつそこから少しずらしてきたような不思議な感覚でした。
個人的にはこの曲結構好きです。
あそこまでドラマチックなイントロじゃないですけど、ちょっと『思い出ファースト』に似てますよね。
卒業式が終わっちゃったら
きっと もう会えない
別の道を選んだ未来
何年か先、矢田さんが卒業する時にこの歌詞が我々の胸に迫るのでしょう。
大園桃子が卒業する時の『思い出ファースト』があんなにも沁みたように。
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動くなら早い方がいい
最後に39thシングルのセンター予想を。
やはり6期生抜擢センターでしょう。
真夏の全国ツアーの座長は38thのアルなぎが務め、39thは8月下旬発売という2019年『夜明けまで強がらなくてもいい』の遠藤さくらパターンと予想しています。
3期4期は2作に参加=2回分の握手人気が明らかになってからの抜擢センター。
そして大園桃子と遠藤さくらは2曲連続で期別センターだったので、ファンの側も表題センターを予期していました。
5期の時はその段階を踏まなかった、すなわちミーグリ人気というファンの支持が1度も明らかにされていない時点での中西アルノ抜擢でした。
「まだ顔も見たことがない新人をいきなり表題のセンターに据えた」ことがあの凄まじい反発とその後の大混乱のひとつの要因であったことは間違いないでしょう。
39thで6期生が表題センターになると、今の状況では「1作にのみ参加」時点。
今作のミーグリ人気以外、ファンの意思表示そしてそれが目に見える機会はないことになります。
しかも今作のミーグリで6期生を売り出したのは3月13日受付の4次申込から。
その時点で6期生に関する情報は1分にも満たないティザー映像と数枚の写真、手書きプロフィールのみ。
それで推しを決めろと言われても困ります。(少なくとも私は)
ちなみに5期生の時は既にお見立て会も終わった状態でのミーグリ発売でした。
なので次作で抜擢センターとなった場合、スケジュール的には3期4期パターンと5期パターンの間ということになります。
やはり本当なら3期4期パターンが望ましい。
初披露の会も『乃木坂工事中』初登場も済んで、そのうえでファンが意思表示をする機会もあって。その状態なら誰が選ばれるにせよ予測しやすい…ゆえに「耐ショック姿勢」を取りやすいですから。
でも1枚先送りにして40thで新人センターだと、年末シングルになるので大型音楽番組出演がありかなり負荷が高くなります。あるいは逆にそこで最新シングル以外の曲が選ばれてせっかくの新人センター披露の機会が少なくなる可能性も。
一長一短あるのなら、動きは早い方がいい。
私はそう思いますし、運営もそう判断するのではないかと予想しています。
ここまでの流れではどう考えても矢田さんの可能性が高いですが、敢えてそれを裏切って現在2番人気っぽい瀬戸口心月さんというのもありではないかと。(不躾ながら)今年で20歳という彼女の年齢的にも、そして矢田さんにアンチがつかないためにも。
いずれにせよ「かきさくあやめん」の3人をフロントに並べた4期生パターンが良いと思います。
あるいはセンター矢田さんにしてその両サイドに井上和と池田瑛紗、さらにその外に6期生ふたりというフロントなんて新鮮で見てみたいですね。
かきさくは2列目中央で。これも白石生田与田山下が2列目になった4期生パターンです。
まずは初披露の会で6期生の印象がどう変わるかが楽しみです。
6期生単独ライブも発表してくれないかな。
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『2019年の乃木坂46』 kindle版
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
こちらは総文字数10万文字、加筆部分だけでも22,000文字以上のボリュームです。
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