ロスジェネはえてしてこだわりすぎる

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このブログでも何度も取り上げてきたセイコー5。

2019年9月の日本国内正規販売復活を第1弾、ジョジョそしてブライアン・メイとのコラボを第2弾とすると、第3弾にあたるラインナップがこのたび発売されました。

前回の記事では5ファゾムスとかアトラスを希望したのですが無論かなえられるはずもなく笑

今回の目玉はこの「ボーイ」スムースベゼルバージョン。

実は既存デザインのカラーバリエーションも同時に出ているのですがなかなかエキセントリック方向に振れているので私はスルーです笑

ちょいと「ブラックベイ」風味



最初は正直「なんか中途半端なもの出してきたな~」と思ったんです。
わざわざボーイからデザイン変えてインデックスも針も細身にしてイマイチ…と。

でも何度か見ているうちに気づきました。

これ、チューダー「ブラックベイ」のスムースベゼルモデルのイメージですね。
チューダーが「ブラックベイ32/36/41」と称しているこのあたりのモデル。
どうです、似てると思いませんか。

そう考えだすとなんだか12時位置の細長い三角インデックスも正解のような気がしてくるから不思議です笑

コンパクト&シンプル&スポーティ!



このモデルの魅力は何と言ってもそのサイズ感。

厚さ11.5 ㎜、横40 ㎜、縦44.6 ㎜に抑えてきました。
SBSA001が厚さ13.4 ㎜、横42.5 ㎜、縦46 ㎜ですからそれぞれ1.9mm、2.5mm、1.4mm小さくなっています。加えてこのシンプルなデザインですからかなりコンパクトな印象を与えるかと。

まあ個人的には例によってワンサイズ下(できれば横36mm)を希望したいところですが。

そして上でも書いていますがインデックスがすべて細めに(ドットも少し小さめに)、時分針も細めになり分針はデザインも大きく変わっています。
分針も元のデザインで細身にしたらどうだったか見てみたい気もしますが、まあこれはこれで良いかと思います。

敢えて挙げればベゼルの1段目がフラット(っぽい)なのが少し気になりますね。恐らく厚みを抑えるための工夫なのでしょうが。まあ考えようによってはSUSのDNAと言えなくもない笑


サイズとデザイン以外の基本スペックは第1弾、第2弾と同じです。

ムーブメントは入門機の4R36。デイデイト表示のパワーリザーブ41時間。風防はハードレックスで裏蓋スケルトン、それに10気圧防水。なので「ダイバーズデザインの普通の時計」です。いや回転ベゼルじゃなくなった分、ダイバーズデザインからも少し離れたかな。

カラーバリエーションも豊富でグレー、ブルー、ブラックがメタルブレスとNATOベルト。
(相変わらずメタルブレスとNATOベルトで値段が同じなのはちょっと笑っちゃいますけど)

メタルのみがブラック文字盤の針とインデックスのフチがゴールドのSBSA047、ローズゴールドコンビのSBSA048、イエローゴールドコンビのSBSA050。NATOのみがカーキのSBSA055となっています。

価格とまとめ

気になるお値段は定価30,800円(税込、以下同じ)から。第1弾から-2,200円ですね。
流通限定なので割引はなし、ポイント10倍で実質27,720円。ゴールドコンビモデル2種は37,400円の実質33,660円となっています。

これまたなかなか悪くないチョイスだと思います。

伝統の「ボーイ」の顔でないのは少し残念ですが、どシンプルで見ているうちにだんだんかっこよく感じてくるデザイン。気軽に使える機械式時計でスポーティな雰囲気もあり、サイズも良好。何と言っても実質アンダー3万なのが非常にいい。

「ブラックベイ」のこれみたいにベージュのステッチレザーベルトなんか付けたらかなりいい感じになりそう。起毛っぽいのも合うと思います。
少し話は変わりますが、第1弾で一番人気だったオールブラックのSBSA025のバリエーションが増えました。

メタルブレスのSBSA075、そして今回のスムースベゼルのSBSA059です。

値段はSBSA075が42,900円の実質38,610円、SBSA059が35,200円の実質31,680円。
ただSBSA075は記事作成時点で楽天市場では 「ザ・クロックハウス」さん しか取り扱っていませんでした。


「独断と偏見で選ぶ!価格帯別腕時計ベストバイ2019年版」のインデックスです。

価格帯は定価で区分しています。
対象は2019年に発売されたモデルですが、本数限定のモデルは外しています。

アンダー5万円部門


SCXP155/セイコー

クオーツ。100m防水。SSケース+ウレタンストラップ。ケース径35mm
セイコーマニア垂涎の「SUS」復刻版。
ザラリとした質感のブラスト仕上げのケース、途中でぶった切られたような四角い棒状の無骨な時針が格好いい。機械式でないのが非常に惜しい。

このモデルの魅力や実勢価格など、詳細な情報は個別記事へどうぞ
>>>「アンダー5万円&5~10万円部門」

5~10万円部門


SBDC083/セイコー

自動巻き。200m防水。SSケース+SSブレス。ケース径45mm
セイコーダイバー信頼の機能性、70時間ロングパワーリザーブ、そしてアンダー10万円とは思えない優れた外装。一度現物を見てほしいクオリティです。

このモデルの魅力や実勢価格など、詳細な情報は個別記事へどうぞ
>>>「アンダー5万円&5~10万円部門」

10~30万円部門


アイコン オートマティック 39mm/モーリス・ラクロア

Ref.AI6007
自動巻き。200m防水。SSケース+SSブレス。ケース径39mm
まさに「本当に手が届くラグスポ」。
収まりが良く華美にならず、ビジカジ両用できる。若いサラリーマンに「予算20万まででちょっといい時計欲しいんですけどお勧めありませんか」と言われたら全力でオススメできる1本。

このモデルの魅力や実勢価格など、詳細な情報は個別記事へどうぞ
>>>「10~30万円部門」

30~50万円部門


ブラックベイ P01/チューダー

Ref. M70150
自動巻き。200m防水。SSケース+ハイブリッド(レザー&ラバー)ストラップ。ケース径42mm
1960年代後半にアメリカ海軍に提供したプロトタイプの再現モデル。
弓環に「エンドリング」という特殊パーツを配し、ツール感満載の「ザ・無骨」。

このモデルの魅力や実勢価格など、詳細な情報は個別記事へどうぞ
>>>「30~50万円部門」

50~70万円部門


ブラックベイ クロノ S&G/チューダー

Ref.M79363N
自動巻き。200m防水。SSケース+レザーストラップ(取り外し可能ブンド付き)。ケース径41mm
実物見たらきっとあなたも一目惚れ。
男くささと伊達者っぽさが問答無用にミックスしたべらぼうな格好良さ。
インダイヤルに使われたゴールドがもの凄くアンティーク感があって渋いです。

このモデルの魅力や実勢価格など、詳細な情報は個別記事へどうぞ
>>>「50~70万円部門」

70~100万円部門


エル・プリメロ A384 リバイバル/ゼニス

Ref. 03.A384.400
自動巻き。5気圧防水。SSケース+レザーストラップ。ケース径37mm
クロノグラフ好きなら誰もが一度は憧れる「エル・プリメロ」ファーストモデルの復刻版。
オリジナルモデルの部品をデジタイズしたという忠実な再現性と、クラシックにしてアバンギャルドなデザインに痺れまくりです。

このモデルの魅力や実勢価格など、詳細な情報は個別記事へどうぞ
>>>「70~100万円部門」


ぜひ各個別記事もご覧ください。

さて「独断と偏見で選ぶ!価格帯別腕時計ベストバイ2019年版」の第4弾は50~70万円のゾーンです。
対象は2019年に発売されたモデルですが、本数限定のモデルは対象外としています。

価格帯は実勢価格だとブレるので定価で区分しました。
記載の価格はいずれも記事作成時点のもので新品税込です。
また併記している実勢価格は各店舗の表示価格=ポイント還元等を含まない金額となります。

50~70万円部門

ブラックベイ クロノ S&G/チューダー

Ref.M79363N
自動巻き。200m防水。SSケース+レザーストラップ(取り外し可能ブンド付き)。ケース径41mm

はい、またチューダーです笑

でもこれ、べらぼうに格好よくないですか?
2019年のバーゼルで発表された時点で一目惚れでした。

S&Gとは無論サイモンとガーファンクルのことではなく、スチール&ゴールド。要するにゴールドコンビのモデルです。

個人的にはゴールドコンビって嫌いです。
だってロスジェネですから笑

バブル世代を象徴するアイテムのひとつ、ゴールドコンビのロレックス「デイトジャスト」。
時計にいくらか詳しくなった今ではデイトジャストが優れた時計なのは理解できます。それでもロスジェネ世代として、ゴールドコンビはもはや脊髄反射的に忌避してしまいます。まあ私だけでしょうけど。

しかしこのモデルはレザーストラップなのでそもそもゴールドの面積が少ない。
そしてインダイヤルという使い方もいいですね。ゴールドというよりも退色したベージュみたいでもの凄くアンティーク感があって渋い。

 

ブラックベイクロノの標準モデルはベゼルインサートがない=シルバーベゼルでなんとなくバイク乗り御用達っぽいというかオメガ「スピードマスター `57」あたりと似たキャラクターなんですが、それに対しこちらはなんというか…西部劇っぽい笑

ブンド(当て革)ストラップなのもその大きな要因でしょう。
男くささと伊達者っぽさが絶妙に…いや問答無用にミックスしたような何とも言えない格好よさ。

ブンドを外せば一転シックな雰囲気になります。
そしてチューダーお得意のロングパワーリザーブ70時間に200m防水と実用性も十分。
定価:627,000円
実勢価格:608,000円~702,000円

せっかく価格帯別でセレクトしてるのにこれも今のところ一部のお店はプレミアム価格ですね…
まあ時の経過とともに値段はこなれてくるでしょう。

ちなみにメタルブレスのモデルは定価757,900円とこの価格帯を超えてきますが、逆にプレミアムはついていないようです。ただブレスの中央のコマがゴールドなゴリゴリのゴールドコンビなので私は苦手笑ですし、実際の使い勝手も今ひとつかと思います。

30~50万ゾーンの記事で書いた通り、この価格帯だとベル&ロス「BR05」も捨てがたい。
モーリス・ラクロア「アイコン」とはまた違うアプローチの「手の届くラグスポ」という感じで非常に良いと思います。
続きます。

関連記事:
独断と偏見で選ぶ!価格帯別腕時計ベストバイ① アンダー5万円&5~10万円部門【2019年版】
独断と偏見で選ぶ!価格帯別腕時計ベストバイ② 10~30万円部門【2019年版】
独断と偏見で選ぶ!価格帯別腕時計ベストバイ③ 30~50万円部門【2019年版】
独断と偏見で選ぶ!価格帯別腕時計ベストバイ⑤ 70~100万円部門【2019年版】

「独断と偏見で選ぶ!価格帯別腕時計ベストバイ2019年版」の第3弾は30~50万円ゾーン。
対象は2019年に発売されたモデルですが、本数限定のモデルは対象外としています。

価格帯は実勢価格だとブレるので定価で区分しました。
記載の価格はいずれも記事作成時点のもので新品税込です。
また併記している実勢価格は各店舗の表示価格=ポイント還元等を含まない金額となります。

30~50万円部門

ブラックベイ P01/チューダー

Ref. M70150
自動巻き。200m防水。SSケース+ハイブリッド(レザー&ラバー)ストラップ。ケース径42mm

めちゃめちゃクセが強い。

1960年代後半にアメリカ海軍からの提案を元に作成されたプロトタイプの再現モデル。
コードネームは「コマンドー」。シュワちゃんですね。あるいはマサルさんか。

まあそんな戯言はさておきその出自を否が応でも感じさせる「ザ・無骨」。ゴッツゴツです。

見た目の特徴としてはまずレザーストラップなのに弓環(フラッシュフィット部)の次にもうひとつメタルパーツを挟んでいること。まあ一言で言うとメタル部分が長いのです。私のような細腕さんには厳しい作りかもしれません。


そしてその弓環自体も「エンドリング」というパーツを持つ非常に特徴的な構造になっています。段差がついたベゼルの1段目を押さえて回転ベゼルの誤操作を防止する役割を果たしているのです。

うーん、ツール感満載。男心をくすぐりますね。

それ以外の通常モデルのブラックベイとの相違点はデイト表示があることとセイコーダイバーを思わせる笑4時位置のリューズ。

文字盤や針の基本デザインは概ね同じです。若干外周の各時目盛りが長くインデックスが中央寄りになっている気がします。またオリジナルはベンツ針のようですが、お馴染みのスノーフレーク針が採用されています。70時間のロングパワーリザーブも共通ですね。
定価:433,400円
実勢価格:473,650円~698,000円

せっかく価格帯別でセレクトしてるのにプレミアム価格ですね…

正直、今回選ぶにあたってこの価格帯が一番悩みました。

ちょっと価格についての愚痴を書くと、私が腕時計沼にはまる初期に購入し非常に重宝したとあるムック本ではこの価格帯を「一流ブランドの人気モデルが次々と射程距離に入ってくる価格帯」「量的ボリュームゾーン」と表現していました。2013年末に出た本です。たった6年で腕時計の価格は大きく変わってしまいました。

当時はオメガ「スピードマスター プロフェッショナル」もタグホイヤー「カレラ」も定価が50万円未満だったんですよね。
そのふたつをはじめ、現在では税込にすると50万円を超える時計ばかり。
ベル&ロス「BR05」とか凄くいいのですがあれもギリギリ50万超です。

本当はタグホイヤー「オータヴィア」の3針モデルにしようと思っていたのですが、こちら2019年のバーゼルで発表されたものの日本にほとんど入ってきていないようなので外しました。力強くて格好いい、かなり好きなデザインですね。
限定モデルは対象外にしているのですが、それを含めるとこのセイコーのクロノグラフ50周年記念モデルも良いです(限定1,000本)。凝縮感のある優れたダイヤルデザイン。例によって実物を見るとその仕上げの良さに感心します。この価格帯ですから当然ブレスの出来も良いです。
そして例によって流通限定モデルで値引きなしなのが非常に残念です。
続きます。

関連記事:
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