ロスジェネはえてしてこだわりすぎる

タグ:ディスコン


今日はとても悲しい話です。

セイコーが2023年2月3日に公式サイト上に「価格改定のお知らせ」を掲載しました。

対象はプロスペックス、プレザージュ、キングセイコー、セイコー5の主要モデル。
要するに「ほぼすべて」です。

※対象の一覧はこちらのリンク先をご参照ください(PDFです)

値上げ実施時期は2023年3月6日
既に3週間を切っているのですが、この情報を必要とする方もおられるかと思い記事にしました。
(ちなみにグランドセイコーは先行して1月23日から一律10%程度値上げされています)

先に結論を言いますと「ずっと気になっていたモデルがあるなら値上げ前に買った方がいい」です。

値上げ幅は1割から2割程度
以下に代表的なモデルをピックアップして前後の価格を記載します。すべて税込みです。

プロスペックス


SBDC系はほぼ全てが10%強の値上げ。逆に言うとSBDC系で対象外のものはディスコン濃厚かと。
SBDY系とソーラー系は一律据え置き。
スピードマスターも機械式は10%強値上げ。ソーラー系は据え置き。
LXラインは値上げなし。こちらは不人気っぽいので実質ディスコンでは?
マリンマスターはツナ缶のみ値上げ(=MM300は据え置き)。ただこちらは「モデルチェンジという名の実質値上げ」の可能性も高そう。

93,500円 → 104,500円(+11,000円)
143,000円 → 159,500円(+16,500円)
154,000円 → 170,500円(+16,500円)
143,000円 → 159,500円(+16,500円)
176,000円 → 198,000円(+22,000円)
132,000円 → 143,000円(+11,000円)

当サイトはアフィリエイトプログラムで雀の涙未満の微々たる収益を得てはおりますが、本文の内容は100%私の個人的な意見であり忖度は一切ございません。
82,500円 → 93,500円(+11,000円)
82,500円 → 93,500円(+11,000円)

プレザージュ


プレステージラインの「シャープエッジ」シリーズのGMTと3針が一律値上げ。
以前からある「琺瑯ダイヤル」系はごく一部を除き据え置き。
ベーシックラインはすべて据え置き。

SARF001「シャープエッジGMT」
159,500円 → 176,000円(+16,500円)
SARX075「シャープエッジ3針」
110,000円 → 121,000円(+11,000円)

キングセイコー


一律10%、というか税込22,000円の値上げ。

SDKS001
198,000円 → 220,000円(+22,000円)

セイコー5


元が安いから、というのもありますが約20%値上げ。
地味に対象外となっている「ボーイスムースベゼル」系やSBSA139(「アビエーション」のメタルブレスモデル)はディスコン濃厚かと。

33,000円 → 40,700円(+7,700円)
52,800円 → 63,800円(+11,000円)
29,700円 → 38,500円(+8,800円)
29,700円 → 38,500円(+8,800円)

雑感


まあねえ。何でもかんでも値上げですから。
セイコーさんを責めるつもりはまったくありません。

原材料費も光熱費も上がっていればそりゃ値上げもしたくなるでしょう。

ただ腕時計趣味がどんどん普通のサラリーマンから遠ざかっていく感じなのが寂しいなあと。

最初にも書きましたけど、「いつか買おう」と心に決めていたモデルがあるなら駆け込みで購入してしまった方がいいですね。

今後定価が引き下げられる可能性は極めて低いでしょうから。
この先売り上げが激減して割引で値上げ前の水準にすることはもしかしたらあるかもしれませんが。

変わらないデザインが魅力の現行アルピニストや、プロスペックスの歴史に残る名モデルであろうファースト現代、あとは人気あるだけに再値上げが怖いボーイGMTあたりを狙っている人は決断の時かと思います。

その反面ディスコンによる売り切りが発生しそうなモデルもあるので、それを探すという手もありますね。

私もこの1年だけで「いつか買いたい」と思っていた服や靴が軒並み値上げしてしまったのに最近気づいて愕然としました。
スニーカーは加水分解してしまうし洋服はサイズが変わってしまう危険がありますが、腕時計はそういうリスクがないのがいいですね笑



2022年の後半にセイコーさんはプロスペックス標準モデルのラインナップを整理しました。

ここを逃すと入手困難になってしまいますので、気になっていたモデルがある方は要注意です。

今回はセイコー公式HPの掲載状況ならびに記事作成時点での楽天市場在庫状況を元に以下の3つに分類しました。

「公式HPから消滅」:メーカー在庫限りと思われるのもの
「生産継続」:公式HPに掲載されているため生産継続と思われるもの
「ディスコン近い?」:公式HPには残っているが市場に在庫が少ない=不人気なのでディスコンが近いか実は既にディスコンしていると思われるもの

!!!あくまでも私の個人的な考察ですので、予想が外れても一切の責任は負いません!!!

同様にラインナップ整理が行なわれたセイコー5についての記事はこちらです
 

アルピニスト



セイコー伝統のフィールドウォッチであるアルピニストシリーズ。
「現行」「セカンド」「オリジン」の3タイプが存在しています。

その魅力や特徴、スペック等の詳細はそれぞれの紹介記事をご覧ください。

「現行」


「セカンド」


「オリジン」

公式HPから消滅

SBDC115 「セカンド」グリーングラデーションダイヤル、メタルブレス
在庫:なし
SBDC136 「現行」カーキダイヤル、ゴールドケース、ブラウンレザーベルト
在庫:あり
SBDC138 「セカンド」カーキダイヤル、ゴールドベゼル、ブラウンNATO
在庫:あり

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ディスコン近い?

SBDC089 「現行」ホワイトダイヤル、ブラックレザーベルト
在庫:なし
SBDC117 「セカンド」ブルーグラデーションダイヤル、ブルーレザーベルト
在庫:ほぼなし
SBDC119 「セカンド」ブラックラデーションダイヤル、ブラックレザーベルト
在庫:あり(少なめ)
SBDC135 「現行」チャコールダイヤル、ブラックレザーベルト
在庫:あり
SBDC137 「セカンド」チャコールダイヤル、ブラウンNATO
在庫:あり
SBDC159 「オリジン」ブルーダイヤル、メタルブレス
在庫:あり(少なめ)

生産継続

SBDC087 「現行」ブラックダイヤル、メタルブレス
SBDC091 「現行」グリーンダイヤル、ブラウンレザーベルト。アルピニストのシグネチャーモデルですね
SBDC145 「オリジン」ホワイトダイヤル、メタルブレス
SBDC147 「オリジン」ブラックダイヤル、メタルブレス
SBDC145 「オリジン」グリーンダイヤル、ブラックレザーベルト
SBDC161 「オリジン」ブラウンダイヤル、ブラウンレザーベルト

今回、最も大ナタが振るわれたのはアルピニスト

セカンドが恐らく全滅現行もブラックとグリーンだけになり、そう遠くない未来に先代と同じようにグリーンだけになるのでしょう。オリジンもけっこう怪しいかな~。個人的には好きですけど。

セカンドはせっかくエクスプローラー風味を強めたデザインなのですから、完全消滅前に以前の記事で希望したようなマットブラックダイヤルにアプライドインデックスのモデルとか出してくれないですかね。限定とかでいいので。
現行も限定でバリエーションを出してほしい。ヨーロッパ限定でアイスブルーダイヤルとかグレーダイヤルとかめちゃめちゃ格好いいの出しているのが納得いかん。

スモウ


長きにわたり6R系ムーブメント搭載ダイバーズのエントリーの役割を担ってきたスモウですが、2022年に新型(SBDC175、177、179)が発表されその価格はなんと143,000円(+約5万円)!
型押しダイヤルに疑似ではないピュア3連ブレスで「キングスモウ」などと呼ばれていますが、まあマイナーチェンジの範疇ですのでこれは厳しいなあ。

生産継続

SBDC081 グリーンダイヤル、メタルブレス
在庫:あり
SBDC083 ブラックダイヤル、メタルブレス
在庫:あり
SBDC121 ペプシダイヤル、メタルブレス
在庫:あり
今のところ旧型ディスコンの気配は全くありません。
ただ過去にショーグンもサムライもタートルも1968現代も、プレーンなブラックダイヤル・ブラックベゼルモデルを旧型でしばらく併売した後あっさりとディスコンするというのをやっているので危険です。しかも新型ではプレーンモデルを出さないという暴挙。本当に理解不能です笑

新旧の価格差が大きすぎるので、いつディスコンになってもおかしくないですね。
在庫が減り始めた雰囲気があれば決断した方が良いと思います。

SBDC121紹介記事:


タートル




いわゆるサードダイバー。伝統あるデザインです。

ディスコン近い?

SBDY063 マンタ模様のブルーグラフィックダイヤル、メタルブレス
在庫:ほぼなし
SBDY079 マンタ模様のネイビーグラフィックダイヤル、ネイビーNATO
在庫:なし
SBDY093 ダークネイビー型押しダイヤル、メタルブレス
在庫:あり
ちなみに以前記事にしたキングタートル第1弾のSBDY049と051は元々ネット流通限定モデルで公式HPには最初から掲載されていませんが、こちらも既にディスコン。市場からは完全に消滅しています。

「キングタートル第1弾」紹介記事:

サムライ


切り落とされたラグが精悍なシリーズ。

ディスコン近い?

SBDY065 マンタ模様のブルーグラフィックダイヤル、メタルブレス
在庫:なし
SBDY081 マンタ模様のネイビーグラフィックダイヤル、ネイビーNATO
在庫:なし
SBDY095 ダークネイビー型押しダイヤル、ダークネイビーNATO
在庫:あり(少なめ)

小径ツナ缶


セイコーダイバーのアイコンである「ツナ缶」を小型化。
タウンユースを意識したツートンベゼルとラバーベルトの組み合わせが特徴。

「小径ツナ缶(第1弾)」紹介記事:


「小径ツナ缶(第2弾)」紹介記事:


ディスコン近い?

SBDY059 サンドベージュベース
在庫:なし
SBDY061 グレーベース
在庫:なし

生産継続

SBDY073 ネイビーベース
SBDY075 カーキベース

第1弾はディスコン濃厚、第2弾は当面継続と思われます
ちなみに第2弾のネット流通限定モデルであるSBDY089、091も生産継続しているようです。


最後に軽くまとめます。

アルピニストはとりあえず欲しいなら確保しておいた方が良いかと。
スモウは当分大丈夫っぽいですが、少なくとも今後の限定等は新型で出るでしょうから旧型のカラーバリエーション待ちは望み薄ですね。

SBDY系は全般的にセイコーさんの扱いが雑なので、気になったモデルの動向についてはアンテナを張っておいた方が良さそうです。特に小径ツナ缶はタートルやサムライのような歴史がないので一度消えたら復活しない心配がありますね。
そういう意味では「ミニタートル」もあるうちに入手しておいた方がいいかもしれません。(今のところディスコンはなさそうですが)

「ミニタートル」紹介記事:




2022年の後半にセイコーさんはセイコー5標準モデルのラインナップを整理しました。

ここを逃すと入手困難になってしまいますので、気になっていたモデルがある方は要注意です。

「公式HPから消滅」:ディスコンしメーカー在庫限りと思われるのもの
「生産継続」:公式HPに掲載されているため生産継続と思われるもの

在庫は記事作成時点の楽天市場の状況です。

セイコー5日本再上陸時の記事はこちら


同様にラインナップ整理が行なわれたプロスペックスについての記事はこちらです


SKX Sports Style(回転ベゼル)


ベーシックモデル。メタルブレスまたはNATOベルト。

公式HPから消滅

SBSA007 ブラックダイヤルでインデックス&ベゼルの目盛りがゴールド。メタルブレス
在庫:あり(少なめ)
SBSA021 ブラックダイヤル&ブラックNATOベルト
在庫:あり

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生産継続

SBSA001 ブルーダイヤル、メタルブレス
SBSA003 ペプシベゼル、メタルブレス
SBSA005 ブラックダイヤル、メタルブレス
SBSA009 オレンジダイヤル、メタルブレス
SBSA011 グリーンダイヤル、メタルブレス
SBSA013 グリーンダイヤルにゴールドの針&インデックス。メタルブレス
SBSA023 ブラックケース、カーキNATOベルト

SKX Suits Style


ミラネーゼブレス、第1弾モデルはインダイヤルの外周がホワイトになったツートンカラーでした。インデックスはヴィンテージのヤケ感を出すベージュ。

公式HPから消滅

SBSA015 ブルーダイヤル
在庫:あり(少なめ)
SBSA019 カーキダイヤル
在庫:あり
SBSA067 シャンパンダイヤルで外周も同色
在庫:あり
SBSA069 シャイニーブルーダイヤルで外周も同色
在庫:あり

生産継続

SBSA017 ブラックダイヤル

Specialist Style


ラバーとレザーのコンビベルト。

公式HPから消滅

SBSA027 ブラックダイヤル
在庫:あり(少なめ)
SBSA071 オールシルバー、ダイヤルはなんというかクラフトレザーのような型押し、ベゼルはエンボスでケースはダメージ加工というやりすぎ感溢れる、だがそこがいいモデル。ベルトはブラック
在庫:あり(少なめ)
SBSA072 071のブラックダイヤル版。ベゼル、ケースそして針とインデックスのフチはイエローゴールド。ベルトはブラウン
在庫:あり

生産継続

SBSA028 ブラックダイヤルでケース、針&インデックスがローズゴールド

Street Style


オールブラックやオールゴールド、セメントなどエッジの効いた意匠。

公式HPから消滅

SBSA063 シルバーダイヤル、メタルベルト。シルバーアクセサリーとかでありそうな「いかつい」フォントのエンボス加工されたベゼル。
在庫:なし
SBSA064 063のピンクゴールド版。
在庫:あり
SBSA066 063のイエローゴールド版。最高にキッチュでクール笑
在庫:なし

生産継続

SBSA025 インデックスまでオールブラック
SBSA127 コンクリート風の「セメント」ダイヤル。それ以外はダイヤル外周含めシルバー。グレーNATO
SBSA173 カモフラ柄ダイヤル、それ以外はブラック。ブラックNATO


スムースベゼル


リリース時の紹介記事はこちら


公式HPから消滅

SBSA047 ブラック文字盤の針とインデックスのフチがゴールド、メタルブレス
在庫:なし
SBSA048 ローズゴールドコンビ、メタルブレス
在庫:あり
SBSA050 イエローゴールドコンビ、メタルブレス
在庫:あり(少なめ)
SBSA051 グレーダイヤル、グレーNATO
在庫:あり(少なめ)
SBSA053 ブルーダイヤル、ブルーNATO
在庫:あり
SBSA055 カーキダイヤル、カーキNATO
在庫:あり
SBSA057 ブラックダイヤル、ブラックNATO
在庫:あり

生産継続

SBSA041 グレーダイヤル、メタルブレス
SBSA043 ブルーダイヤル、メタルブレス
SBSA045 ブラックダイヤル、メタルブレス
SBSA059 オールブラック、ブラックNATO
SBSA129 「セメント」のスムースベゼル版。

ショップ限定系


各ショップの細かなこだわりが反映されたモデル。

SBSA075 インデックスまでオールブラックな025のメタルブレス版。「ザ・クロックハウス」「TiC TAC」限定
在庫:あり
SBSA099 ブルーダイヤル、ブルーとブラックのツートンベゼルにブラックケース、ブラックNATOベルト。「ザ・クロックハウス」「TiC TAC」限定
在庫:なし
SBSA107 ブラックダイヤル、グリーンベゼル。サブマリーナでいうところの「カーミット」カラーリング。個人的にはこれ好きです。「ザ・クロックハウス」「TiC TAC」限定
在庫:あり
SBSA101 ブラックダイヤルにヴィンテージベージュインデックス、そして秒針と「Automatic」ロゴがレッド。こちらはサブマリーナでいえばいわゆる「赤サブ」風ですね。ただしブラックケース、ブラックNATO。「neel」限定
在庫:あり

まとめ


ミラネーゼブレスにツートンカラーの「Suits Style」が、ブラックダイヤルの017以外全滅。個人的には好きなデザインなのですが。017もそう長くはないかもしれません。

「Specialist Style」も同様に028のみ継続。

「Street Style」はオールゴールド系が全滅。そう考えると「セメント」も早いうちになくなるかも。

スムースベゼルは第1弾モデルでゴールドコンビとNATOベルトのものがディスコン。カーキダイヤルはこれで消滅。

ショップ限定系は基本的にはいつディスコンになってもおかしくないですね。

ということで生産継続の中でも017、028、127、129とショップ限定系が気になっている方は早めに動いた方が良いかもしれません。

ちなみに当初は公式HPには残っているが市場に在庫が少ない=不人気なのでディスコンが近いか実は既にディスコンしていると思われるものを「ディスコン近い?」という分類にするつもりでしたがこれに該当しそうなモデルは特に見当たりませんでした。



いったいなんだったのか。

そう言いたくなるぐらい、2020年は狂乱の1年でした。

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2020年セイコーダイバー百花繚乱


まずは2020年の主な出来事を振り返ってみましょう。
基本的にはプロスペックスのダイバースキューバシリーズに関するものですが一部他シリーズ(マリンマスターやアルピニスト)も記載に含めています。

1月

・プロスペックスとして復活した「アルピニスト」SBDC087/089/091/093発売
・オールブラックの限定モデル「ブラックシリーズ」SBDX033(MM300)、SBDC095(スモウ)、SBDL065(ソーラークロノ)発売

2月


3月

・セイコーダイバーズ55周年アニバーサリーモデルが発表(発売は6月)され、その中に「ファーストダイバー現代デザイン」がフルリニューアルされたSBDC107が含まれる

6月

・新型「ファースト現代」SBDC107およびそのバリエーションであるSBDC101/103/105が発売

7月


8月

・「サムライ」のモデルチェンジ「キングサムライ」SBDY065が「Save the Ocean」モデルとして発売、同時発売のSBDY063は「キングタートル」仕様
・マリンマスターシリーズの「ツナ缶」がモデルチェンジ

10月

・「アルピニスト」から簡易方位計を省略したシンプルモデルSBDC115/117/119が発売

12月


整理し直すと、

フルモデルチェンジが「ファースト現代」「ショーグン」「1968現代」。
マイナーチェンジが「タートル」「サムライ」そして「ツナ缶」。
復活したのが「アルピニスト」。
完全新作として「小径ツナ」「セカンド現代」「シンプルアルピニスト」。

まあ正直、何やってんのって感じです笑

ダイバースキューバでは2019年に既にモデルチェンジしていたスモウ以外すべてモデルチェンジ…いやモンスターもしてないか。(モンスターはちょっと現行の位置づけがよくわかりません)

それに加えアルピニストの復活&シンプルモデル発売、マリンマスターではツナ缶系のモデルチェンジと「出せる札を全部出し切った」感が強いです。

個人的に1月2月はワクワクしていてディスコン予想も楽しくて笑
3月のファーストダイバーで盛り上がって、セカンド発表ぐらいまでは「うわ、早く現物見たい!」って感じだったんです。

それが10月のシンプルアルピニストで「さすがに出し過ぎでは?」と思い12月のショーグンと1968現代では「売れるのか?」と心配になりました。

大好物はおいしく食べたい


もちろんロングパワーリザーブの6R35への移行というムーブメントの世代交代を進めたかったのはわかっています。

最初に6R35を搭載したスモウがムーブメント変更&風防のサファイヤクリスタル化で旧型から+27,500円の価格上昇がありました。
さらに流通限定化=値引きなしに変更したためスモウとファースト現代(先代のSBDC051)との間で実勢価格の逆転現象が発生します。それを解消するためにファースト現代をフルモデルチェンジ。すると今度はファーストとショーグンや1968の間で実勢価格が逆転したためそのふたつもモデルチェンジ。

こんな単純な話ではないと信じたいですが…これ以外に理由があれば教えてほしいです。
6R15の生産を止めてすべて6R35にしたいという生産効率の話はもちろんあるでしょうが。

ただね。
これ、ぜーんぶセイコーさんの都合です。

ユーザーがどう感じるかという観点が全く欠落しているようなので教えてあげますよ。

2020年みたいなことをやると、ユーザーはこう感じるんです。

「雑に扱われた」
「自社製品に対する愛がないメーカーだ」

そしてこうも思うんです。

「長期的な視野も販売戦略もないんだな」

ダイバースキューバは数多くのラインナップを抱えるシリーズになりました。
SBDC系はスモウ、ファースト、セカンド、1968、ショーグン。
SBDY系がタートル、サムライ、モンスター、小径ツナ。

これだけあるんですから普通に毎年SBDC系でひとつずつモデルチェンジすればいいんですよ。それこそロレックスのスポーツモデルみたいに。

そうすれば好事家は毎年買ってくれるかもしれない。
でも1年で全部出したらマニアでも呆れるだけです。

ユーザーはセイコーダイバーが大好物なんです。でも大好物も全部同時に出されたら食べきれない。

自分で価値を下げてどうすんだ、って感じです。

2021年はセイコー創業140周年だそうです。
きっと2020年に出たモデルに勝るとも劣らぬ魅力的なモデルが数多く準備されているのでしょう。

だったらなおさら2020年に出したモデルを上手く見せてほしかった。
というか55周年でファースト現代デザインを使ったならセカンド現代デザインは残しておけば良かったのに。なぜ140周年記念モデルとして出さなかったんですかね。なんか隠し玉が準備されているんでしょうか。



価格設定もそうです。

旧型がこの値段で、モデルチェンジに伴う変更点がこれだから+いくら。
ちなみにモデルチェンジを機に流通限定にするので値引きはなくなるよ。

みたいな。

いや、それは全部そっちの理屈じゃん。
あと、それで売れんの?

6R35へ最初に移行したスモウの新型がデキも評判も良かった(きっと売れ行きも良かったんでしょう)ので、勘違いしちゃったんでしょうか。

ここでもユーザー目線が全くないし、価格戦略もない。
どういう層にどういう訴求をしてどれだけ売れるか、ちゃんと予測しているんですかね。

流通限定にして定価販売を強いたいのであれば値付けは抑えればいい。
変更点に対する価格上昇はモデルを跨いでも同じにしなきゃいけないというなら、それは思考が硬直化してますね。

売れなきゃ値段を下げるのは正しい。でもセイコーさんが欲しい(はずの)ブランド価値を下げるんだから最初からそうならない値付けをしてくれればなお良いですね。


あとはモデルチェンジした1968、ショーグン、サムライでプレーンなブラックダイヤル・ブラックベゼルモデルを出さないのも気に入らないです。
タートルは文字盤エンボス加工でちょっとプレーンとは言い切れないSBDY049がありますがこれもネット流通限定。

これまでは標準的なモデルをきちんとユーザーに見せてきたのに、どうしちゃったんですかね。


さて、新年早々めちゃめちゃ文句言ってきましたが笑、言いたかったのは要するにこういうことです。

私にとってセイコーダイバーはとても魅力的な時計です。

だからこそ、もう少しセイコーさんにも大切に扱ってほしい。

それだけなんです。



2020年2月の時点で書いた「セイコー プロスペックス ディスコンしそうなモデルたち」。
その解決編です。

インデックス記事:
セイコー プロスペックス ディスコンしそうなモデルたち(インデックス)【2020年版】

本当は6月ぐらいには新作が出揃いカタログも更新されて答え合わせできるだろうと思っていたのですが、プロスペックス全体のモデル数が増えすぎたためにカタログに載らないモデルが多く「カタログ落ち」が判別できず。公式サイトからもなかなか旧モデルの情報が消えなかったのこんな年末まで引っ張ってしまいました笑

各モデルの変更点や価格まで予想していましたので「的中度」も書いてみました。

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1.SBDC051:的中度95%


ディスコン:的中!

予想変更点
◎:6R35へムーブメント変更→あり的中!
△:ベゼルインサートのセラミックス化→なし外れ
的中○:流通限定モデル化→あり的中!

予想価格→完全的中!
定価:130,000円+税=143,000円
実勢価格:143,000円
実質価格:128,700円


 

ファーストダイバー現代デザインはほぼ完全的中です。
特に値段をズバリ当てたのは我ながらお見事笑

まず限定モデルのSBDC107、後にSBDC101,103,105のバリエーションも加わりました。
外れたのはベゼルインサートがセラミックス化されなかったこと。そして上の項目には挙げていませんでしたが時針のアロー針はSBDX019(そしてSBEX009)との差別化のため変更しないと予想していましたが、変わりましたね。
デザインにクセがなくなりファーストダイバーのテイストも強まったということで、私も大喜びして速報記事を書きました。

ネット上の反響や楽天などでの購入者口コミの多さから見ても、恐らくセイコー今年最大のヒット作になったのではないでしょうか。プロスペックスのテレビCMでもこのモデルがフィーチャーされていましたね。

新型関連記事:
【超速報!】SBDC107、ファーストダイバー現代デザインが満点のフルリニューアル!
【速報】ファーストダイバー現代デザインに3モデル追加! SBDC101,SBDC103,SBDC105

ディスコン:的中!

予想変更点
×:ムーブメント変更→なし的中!
△:風防のサファイヤクリスタル化→あり的中!
△:デザイン変更→なし外れ
×:流通限定モデル化→なし的中!

予想価格→+3,300円?
定価:64,000円+税=70,400円→73,700円(想定)
実勢価格:56,320円(2割引き)→58.960円(同上)
実質価格:50,688円→53,064円(同上)

予想記事:

サムライもディスコンになりました。
ただしこちら、旧型は公式サイトから消えたのですが記事作成時点で新型は「Save the Ocean Special Edition」のSBDY065しか出ておらずいわゆる標準モデルが存在しません。

実は海外では文字盤エンボス加工のブラックダイヤルモデルが出ていて恐らくこれがプレーンです。「タートル」の新型SBDY049と同じですね。あちらが「キングタートル」ならさしずめこれは「キングサムライ」でしょうか…あるいは「ダイミョウ」とか笑
ちなみにサムライ伝統のツートンベゼルではなくブラックのワントーン。ホワイトダイヤル+ラバーベルトのバリエーションもあります。

ムーブメント、ケース、デザインいずれも変更なく、主な変更点は風防のサファイヤクリスタル化とベゼルインサートのセラミックス化です。デザイン変更は予想というより希望でしたのでやはり外れ笑

旧型の価格差は標準モデルと「Save the Ocean」モデルで+4,400円でしたので、新型もそれと同じとすれば標準モデルの定価は73,700円。旧型から+8,800円になる想定です。予想ではサファイヤクリスタル化が微妙と考え+5,500円としていたのでまあ妥当な金額かと。

3.SBDY015:的中度70%


ディスコン:的中!

予想変更点
×:ムーブメント変更→あり的中!
◎:風防のサファイヤクリスタル化+サイクロップスレンズ→あり的中!
◎:ベゼルインサートのセラミックス化→あり的中!
△:文字盤デザイン変更(エンボス加工)→不明
〇:流通限定モデル化→なし外れ

予想価格→―1,100円?&流通限定なし
定価:62,000円+税=68,200円→67,100円(想定)
実勢価格:68,200円(税込、以下同じ)→53,680円(同上)
実質価格:61,380円→48,312円(同上)

予想記事:
 

タートルこと3rdダイバー。こちらもディスコンです。
そして上のサムライ同様に、現在いわゆる「プレーンモデル」が出ていません。
「ネット流通限定」のSBDY049/051(いわゆる「キングタートル」)と「Save the Ocean」のSBDY063。どちらも文字盤は加工ありのデザインになっています。

変更点はほぼ的中…まあ記事作成時点で既にキングタートルが出ていましたので当然ですが笑

ラバーベルトのSBDY051ですと価格は65,000円+税=71,500円。
ネット限定モデルなのですが例外的に(恐らく「Save the Ocean」モデルとの価格的整合性を取るため)2割引きされており実勢は57,200円です。
(実質はネット流通限定のため10%ではなく5%還元で54,340円)

以前の予想では旧型から+9,900円だったのですが、変更点がほぼ同じであるサムライが+8,800円であろうことを踏まえるとこちらも+8,800円と思います。文字盤加工ありとの差額を4,400円と考えても同じです。

価格的には嬉しい誤算です。あとは普通にプレーンなSBDY015相当のモデルを出し、ダイヤル加工がない分もう一声安い想定通りの値付けをしてくれれば完璧ですね。実質アンダー5万円に収まるのは非常に大きい。

新型関連記事:
セイコー プロスペックス SBDY049、タートル狙いなら必見のド本命モデル
【速報】「キングタートル」値下げ解禁!セイコー プロスペックス SBDY049,SBDY051

4.SBDC029:的中度50%


ディスコン:的中!

予想変更点
◎:ムーブメント変更→あり的中!
◎:風防のサファイヤクリスタル化→あり的中!
×:デザイン変更→あり外れ
×:流通限定モデル化→あり外れ

予想価格→+22,000円&流通限定大外れ!
定価:140,000円+税=154,000円→176,000円
実勢価格:123,200円(2割引き)→176,000円
実質価格:110,880円→158,400円

予想記事:
 

ショーグンもモデルチェンジしました。記事作成時点で公式サイト上のカタログにはSBDC029が残っていますがまあディスコンでしょう。

変更点はムーブメント変更とサファイヤクリスタル化が的中。デザイン変更はしないと予想していたのですがリニューアルされ結構印象が変わりました。さらに流通限定化されたことによって割引もなくなり価格が大外れ。

元からダイバースキューバでは唯一のチタンモデルとして地味に独自路線を歩んでいたショーグンなのですが、価格上昇によりさらにマニアックなモデルになった気が…顔はシュッとしたんですけど。


結局すべてディスコン。

正直全部やるとは思っていませんでした。
今年のセイコーはちょっと異常な1年でしたね。

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