ロスジェネはえてしてこだわりすぎる

タグ:バスラ

びーむ色調補正3
前の記事ではこの日の印象に残ったシーンを列挙しました。

関連記事:


当記事では全体を通しての雑感を。

堂々たるその姿


凄えなあ

この日、何度もこう思いました。

とにかく「先輩メンバーの名前を出してその持ち曲をやること」にためらいがない

曲間のVやMCで、素直に西野七瀬、齋藤飛鳥、北野日奈子らを「憧れ」と語り、その曲を堂々とパフォーマンスする5期生たち。(岡本姫奈は『Sing Out!』後に震えていましたが)

7thバスラで梅澤美波や佐藤楓が、そして8thバスラでは遠藤さくらや賀喜遥香が。
3期生や4期生が涙を流し、震えながら立った卒業生のポジション

もちろん全体ライブと期別ライブではそこに立つ重みが全く違うのもわかります。

でも10thバスラの久保史緒里をして決死の覚悟で臨んだ『日常』を、奥田いろはが「日奈子ちゃんが大好きなので~」と選曲してやってのけてしまうというのはやっぱり、凄い。

確かに3期や4期も初単独ライブで先輩の曲をやっています。
ただ開催タイミングが違う。

お見立て会から半年だった3期4期。
曲を覚えてそれをステージ上でやるのに精一杯で、先輩のポジションに入ることの怖さにまで気が回っていないように見えました。

それに対し5期は1年。
しかも日産スタジアムの10thバスラで卒業生たちへのファンの熱狂的な支持を体感しているのです。

メンバーたちの発言からすると、この日のセトリは本人希望を聞いたうえで運営が決めた模様。

運営の判断が「5期生ならやってくれる」だったのか「怖くなる前にやらせよう」だったのかは微妙なところですが笑、いずれにせよこの日の彼女たちは見事にやってのけました。

時間が経てばたつほど、先輩の偉大さや歴史の重さを知れば知るほど怖くなる「その場所に立つということ」。
このタイミングでそれを経験できたのは5期生たちの自信になるはずです。

3期4期が悩み苦しみもがいてきた「継承」の道のりはとても心を揺さぶられるものでした。
彼女たちのその姿が、推しが卒業した今もなお私が乃木坂を応援している大きな理由のひとつです。

でも、苦しまなくてすむならば絶対にその方がいい。

まして橋本奈々未も生駒里奈も西野七瀬も白石麻衣も生田絵梨花も知らない-活動時期が重なっていない-5期生たちが、レジェンドの凄さを本当の意味では理解しえない彼女たちが無理矢理それを背負い込む必要はないと思うんですよね。

1期2期が全員卒業するというこのタイミングで駆け出してきた5期生たちが、ある意味「あっけらかんと」レジェンドのポジションに立つ。

いつか5期生たちもその重みに震える日が来るかもしれない。

でも今はまだ。
「TVで観ていた」憧れに近づける喜びを、「七瀬さんの衣装を着れた」幸せを素直に表せる。

それはとても素敵なことのように感じました。

当サイトはアフィリエイトプログラムで雀の涙未満の微々たる収益を得てはおりますが、本文の内容は100%私の個人的な意見であり忖度は一切ございません。


もちろん現地補正はあると思うんですけど、めちゃめちゃいいライブでした

「完成度が高い」、口さがない人からは「出来上がりすぎている(からつまらない)」とさえ言われる5期生たち。そんな彼女たちの汗だくでひたむきなパフォーマンスに胸を打たれました。

そして、最後まで笑顔で締めくくった5期生たちの堂々たる姿を見て思いました。

ラグビー日本代表みたいだ

意味不明にも程がありますし、誰も共感してくれないと思うのですが笑

ラグビーは一定期間の居住等の条件を満たせば自国籍以外の国の代表選手になれます。(ただしそれは母国の代表になるチャンスを一定期間手放すことでもあるのですが)

大昔は私も他国出身の選手が日本代表に選ばれることにどこか釈然としない感覚がありました。「そもそも生まれつきの体格からして違う」とか「日本代表なのに日本人がひとりもいなくなっちゃうんじゃないか」みたいな。

でもそんな勝手な想いも今では跡形もなく吹き飛ばされました。
日本を愛し日本ラグビーのために己の魂を削りその身を投げ出して闘う、多くの他国出身選手の姿を見てきたからです。(近年であればトンプソンルークやリーチマイケル、ピーター・ラブスカフニのような)

そんな他国出身のラグビー日本代表選手たちとこの日の5期生が、どこか重なるんです。

以前に一ノ瀬美空が小川彩のことを「凄い陰で努力してるのに『元から出来ます』みたいな顔で立っているのが本当にもったいない」と訴えていましたが、同じことが5期生全員にも言えます。

素質に恵まれた「持てる者」であるからこそ見えにくくなっている彼女たちの想いや努力に敏感でありたいな、と思いました。


最後にもうひとつ。

2022年2月23日。46時間TV内での5期生お見立て会。
そしてその直後の『Actually…』初披露とそこから始まった悪夢のような日々。

あれから1年。

よくぞここまで立て直した

心からの称賛を送りたいです。



『2020年の乃木坂46』 kindle版
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
総文字数84,000文字、加筆部分だけでも10,000文字以上のボリュームでブログをご覧になった方にも楽しんでいただけることと思います。

「今にして思うこと」は各記事の末尾に「追記」という形で新たに文章を加え、さらに書き下ろしとして4期生の初冠番組であった『乃木坂どこへ』を振り返っています。


Kindle本が読み放題になる Kindle Unlimited の新規登録は こちら から。 
初めてご利用の方は30日間の無料体験が可能。期間終了後は月額980円です。

また、note上で乃木坂46に関する有料記事を公開しています。どちらも無料で読める部分がありますのでぜひご覧ください。

『アンダラ伝説』¥300
伝説のアンダーライブ2ndシーズンを題材にしたセミドキュメンタリー小説。あの頃の熱量を叩き込んだ渾身の50,000文字です。
 

マガジン「2019年の乃木坂46」¥200
当ブログに掲載された記事を再構成し加筆したもの。総文字数10万文字、加筆部分だけでも22,000文字以上のボリュームでブログをご覧の方にも楽しんでいただけることと思います。



 


びーむ色調補正3
11thバスラ5DAYS。

5日も続くとなると、やる方はもちろんですが観る方も大変ですね笑

私は5期生ライブが当選し会場で観ることができました。
なぜか各期の初単独ライブには縁があり、3期も4期も現場に行けたんですよね。

ちなみに都合により初日の全体ライブは観れず、セトリ等の情報も入れていない状態でした。

祭りの季節がやってきた


セットリストはこちら。

Overture
01. 絶望の一秒前
02. ジコチューで行こう!(センター:菅原咲月)
03. 君に叱られた(センター:奥田いろは)
04. Actually…

05. せっかちなかたつむり(五百城茉央、一ノ瀬美空、奥田いろは、川﨑桜)
06. 他の星から(池田瑛紗、岡本姫奈、小川彩、冨里奈央、中西アルノ)
07. 孤独兄弟(井上和、菅原咲月)

08. 太陽ノック(センター:冨里奈央)
09. Threefold choice(一ノ瀬美空、池田瑛紗、川﨑桜)
10. Another Ghost(小川彩、奥田いろは、中西アルノ)
11. 日常(センター:奥田いろは)
12. Sing Out!(センター:岡本姫奈)
13. Route 246(センター:井上和)
14. Wildrness world(センター:中西アルノ)
15. 好きというのはロックだぜ!(センター:川﨑桜)
16. 僕だけの光(センター:井上和)

<『新・乃木坂スター誕生!』コラボコーナー>
17. 点描の唄(奥田いろは)
18. First Love(中西アルノ)
19. Story(井上和)
20. 旅立ちの日に…

21. 17分間
22. 自惚れビーチ(センター:五百城茉央)
23. ロマンスのスタート(センター:冨里奈央)
24. ダンケシェーン
25. バンドエイド剥がすような別れ方

EN
EN1 指望遠鏡
EN2 シャキイズム
EN3 心にもないこと(センター:池田瑛紗)


印象に残ったシーンを挙げていきます。

オープニングは問答無用のアンセム、問答無用の井上和
続いてシングル3連発、どうしたってどよめく『Actually…』。中西アルノの咆哮。

ユニットコーナーは3期生の初単独ライブの時と同じように「特に人気が高く、しかも特定のメンバーの印象が強い曲」を集めた印象。

そしてここでこの日のハイライトが訪れます。

『孤独兄弟』

イントロが流れた瞬間、「ふたり」が誰かに気づき爆発する場内。

まずはひとりで登場し1番を歌いきる菅原咲月
バックステージまで走った彼女の元に歩み寄り、革ジャンを手渡すのは井上和!
(余談ですがこの途中で革ジャン渡す演出は以前にやりましたよね。ちょっと思い出せないのですが白石麻衣の卒コンでしたっけ?)

横浜アリーナが揺れます。

元々は『音のないギター』とかと同種の、「ロック」とか「不良」を小ばかにした秋元康の悪ふざけ系の歌詞(私の嫌いなやつです)のこの曲。
それをオリジナルの白橋=白石麻衣と橋本奈々未はビジュアルで捻じ伏せてシリアスな曲として成立させました。

そのあまりに強すぎるオリジナルに対し、寄せにいってパロディやモノマネになってしまうのでもなく、ただ新人のがむしゃらさだけでやり切るのでもなく。

井上和菅原咲月の『孤独兄弟』として成立させている。
ふたりが並んだ時の佇まいその説得力

凄まじい。
だってこのふたり、17歳とか18歳ですよ。

当サイトはアフィリエイトプログラムで雀の涙未満の微々たる収益を得てはおりますが、本文の内容は100%私の個人的な意見であり忖度は一切ございません。


衝撃、という意味では『Another Ghost』の小川彩にも驚かされました。

オリメンは伊藤万理華、齋藤飛鳥、西野七瀬。
乃木坂の重要な要素である「しなやかで美しいダンス」を体現するメンバーたちです。
それを中学生で任されるあーや。これまたとんでもない。

そして賛否両論のスタ誕コラボコーナー。

個人的には否です。1曲でも多く乃木坂の曲をやってほしかったですね。
まあ『スタ誕ライブ』も観に行ってるというのもありますが。

関連記事:


ネット上では「振り入れの時間がなかったからじゃないか」とか言われてますけどスタ誕で毎週新しい曲を披露していたんだからそれが理由ではないでしょう。
仮にそうだとしてもほとんど振りのない乃木坂の曲歌えばいいだけだし。

五百城茉央の『立ち直り中』とか『釣り堀』聴いてみたかったなあ。(別にソロ歌唱した3人に文句があるわけじゃないですよ、念のため)

本編ラストスパート。
期別曲『17分間』をやってから、ブチ上げ曲3連発。なんだかもうアンコールのようだ。

五百城茉央『自惚れビーチ』は意外。スタ誕ライブも『狼に口笛を』だったし、なぜかアンダー曲と縁がありますね。
逆に冨里奈央『ロマンスのスタート』は納得。

『ダンケシェーン』、Aフレ頭を(つまり生田絵梨花パートを)任されたのは奥田いろは。声が乱れたのに立て直したのは立派。

本編ラストにキラーチューン『バンドエイド剥がすような別れ方』を持ってこれるのも強いですね。


アンコールはアンコールっぽい曲をふたつ続け、最後に5期生新曲『心にもないこと』を初披露。

その真ん中に立ったのは池田瑛紗でした。

31stのミーグリを3次完売させた5期生の中で唯一選抜に入らなかった。
その悔しさを味わった彼女に報いる起用に、会場が「良かったなあ」という祝福ムードで包まれます。

いや本当になんか、暖かくて凄くいい雰囲気だったんですよ。

対立煽りが暴れてるのなんてネットの中だけなんだな、と思いました笑

ビジュアル仕上がってんなあメンは川﨑桜。アップで抜かれた時の彼女は本当に華がありますね。


続きます。

『2020年の乃木坂46』 kindle版
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
総文字数84,000文字、加筆部分だけでも10,000文字以上のボリュームでブログをご覧になった方にも楽しんでいただけることと思います。

「今にして思うこと」は各記事の末尾に「追記」という形で新たに文章を加え、さらに書き下ろしとして4期生の初冠番組であった『乃木坂どこへ』を振り返っています。


Kindle本が読み放題になる Kindle Unlimited の新規登録は こちら から。 
初めてご利用の方は30日間の無料体験が可能。期間終了後は月額980円です。

また、note上で乃木坂46に関する有料記事を公開しています。どちらも無料で読める部分がありますのでぜひご覧ください。

『アンダラ伝説』¥300
伝説のアンダーライブ2ndシーズンを題材にしたセミドキュメンタリー小説。あの頃の熱量を叩き込んだ渾身の50,000文字です。
 

マガジン「2019年の乃木坂46」¥200
当ブログに掲載された記事を再構成し加筆したもの。総文字数10万文字、加筆部分だけでも22,000文字以上のボリュームでブログをご覧の方にも楽しんでいただけることと思います。



 


びーむ色調補正3
乃木坂にとって1年で最も大切な日と言っても過言ではない、バースデーライブ(以下バスラ)。2021年、コロナ禍が続く中での9th YEAR BIRTHDAY LIVEは無観客配信での開催という決断が下されました。

2020年を振り返るセトリ


セットリストはこちらです。

Overture
01. ぐるぐるカーテン
02. インフルエンサー(センター:山下美月、与田祐希)
03. シンクロニシティ(センター:梅澤美波)
04. 何度目の青空か?
05. 帰り道は遠回りしたくなる(センター:遠藤さくら)
06. 君の名は希望

期別コーナー
【4期生】
07. 夜明けまで強がらなくてもいい
08. キスの手裏剣
09. Out of the blue
【3期生】
10. 逃げ水
11. トキトキメキメキ
12. 毎日がBrand new day
【2期生】
13. バレッタ
14. アナスターシャ
15. ライブ神
【1期生】
16. 制服のマネキン
17. サヨナラの意味(センター:齋藤飛鳥)
18. 狼に口笛を(センター:樋口日奈)

2020年コーナー
19. しあわせの保護色(センター:大園桃子)
20. ゆっくりと咲く花
21. 世界中の隣人よ
22. Route 246
23. 明日がある理由
24. ファンタスティック3色パン
25. I see…

26. 口ほどにもないKISS
27. 自惚れビーチ
28. 日常
29. Wilderness world

30. いつかできるから今日できる
31. おいでシャンプー
32. Sing Out!
33. 僕は僕を好きになる

EN
EN1 そんなバカな・・・
EN2 ダンケシェーン
EN3 乃木坂の詩


シングル6連発。そこから期別に3曲ずつ。
2020年を振り返り。アンダー3曲からの『Wilderness』。
シングル3連発から現センター山下美月のMCを挟んで最新シングル『僕僕』で本編終了。
アンコールは(軽めの)堀未央奈卒業セレモニーで、乃木坂の詩で締め。

ざっとまとめると、こんな流れでした。

正直、セトリだけ見れば「バスラじゃない」です。

まあ「シンクロニシティライブ」こと神宮球場と秩父宮ラグビー場で同時開催された6thバスラも普通の全ツとほぼ変わらないセトリでしたが、それよりもさらにバスラ感は薄い。

あの時は大人数+ユニット+アンダー+3期でした。それに対し今回は大人数+アンダー+各期。かつ期別曲だけで計12曲もやるためユニットコーナーが丸々なくなっています。(かろうじて『3色パン』だけが2020年コーナーで歌われましたが)

さらに2020年コーナーが一番長かったため、過去の乃木坂を振り返るバスラではなく2020年の辛かった状況を振り返る内容になってしまっていました。

もちろん感染症対策の結果という側面もあるのでしょう。なるべく曲ごとの人数を減らしたり練習時間も短くできるよう最近披露した曲をチョイスしたりと、スタッフの方々も苦心されたのだと思います。

ただ、私の思うバスラの醍醐味は「歴史を辿ること」。
楽曲発表当時のメンバーの姿やグループの状況を思い出したり、様々なライブを経てその楽曲の持つ意味が変わってきたことに感慨を覚えたり。8thバスラの記事で書いた通り「どうしたって思い出がよぎる」んです。

さらにここ数年はそこに「継承」が加わってきました。
とりわけ相次ぐ1期生の卒業後に迎えた2019年の7thバスラ以降はその傾向が顕著。

卒業したメンバーのポジションを埋める後輩たちの見せる覚悟と、それを見守る先輩たち。その図式が放つ何とも言えない暖かさに毎年「やっぱ乃木坂だな」と言わされてきたのです。

しかしこの日のセトリには、普段はなかなか聞けないあの曲を披露してくれるのかというワクワクも、ユニット曲で卒業メンバーの穴を誰が埋めるのかというドキドキもありません。そもそも先輩と後輩の共演自体がいつものバスラに比べて極端に少なかったという印象です。

これから期別ライブやるんだから期別コーナー作らなければよかったのに。
まあ運営からすればバスラを視聴したライトファンを期別ライブにも誘おうという目論見なのかもしれませんが…個人的には「逆だろ」って感じです。

そしてバスラとしてはボリューム感も低めでした。
これは当日中にアーカイブ配信をするという時間の都合もあってのことかと思われますが、翌日アーカイブ配信してくれればいいのに。(当日オンリーにすることで違法動画アップ防止効果でもあるんでしょうか?)

当サイトはアフィリエイトプログラムで雀の涙未満の微々たる収益を得てはおりますが、本文の内容は100%私の個人的な意見であり忖度は一切ございません。



それでもこの日はバスラだった


とまあ、つらつらと不満を書き連ねてきましたが、要するにこの日のライブは私にとってバスラの醍醐味を感じにくいものだったというのが偽らざるところです。

それでも敢えて言います。

この日のライブは紛れもなくバスラであったと。

そう感じさせてくれたのは新内眞衣でした。

最初のMCでまいちゅんはこんな趣旨の言葉を語っています。

 例年よりちょっと時間があったので、後輩ちゃんたちに初期の振り付けの細かいところ、「『ぐるカー』の手は閉じるんだよ」とか教えることができた。
 私たち2期生までは一から先生方に教えてもらえたので、そういう細かいところを習っていない3期生以降に教えてあげられたのは良かった。

我々ファンには見えなくても、バックヤードではちゃんと「継承」が行なわれていたんです。

この発言が全員の前でなされたことも、配信の電波に乗ったことも、飛鳥が「それ大事!」と強く肯定したことも凄く良かったですね。

これによって先輩後輩がお互いに「3期以降は教わっていないことがある」というのをきちんと認識し、この先その部分を埋めていこうという意識づけができたのではないでしょうか。

以前『乃木坂工事中』で円陣のやり方を後輩たちがちゃんと習ってないという話が出たのを思い出します。

彼女たちの頼もしさに我々ファンも時々忘れてしまいますが、3期4期は本当に短期間で大きな舞台に立ち、大切な役割を任されてきました。
その中で詰め切れない部分やこぼれ落ちてしまうものがあったのも無理からぬことでしょう。

振り付けや歌詞の「意図」や「意味」。そして表現する際の「肝」に当たる部分(振り付けを美しく見せるためのポイント等)。後輩たちがそういったものを知らずにただ形だけをトレースしていたらそれはやがて輝きを失う危険性があります。

もちろんオリジナルに囚われすぎて「完コピする」こと自体が目的になるのも違います。それこそ悪意あるオタから「劣化コピー」呼ばわりされかねません。
むしろ個人的には新たな解釈を加えて楽曲をパフォーマンスすることは正しい方向性だと思っています。ただその場合でもオリジナルのエッセンスを知った上で変えるのと知らずにそうするのとではまるで意味が違ってきます。

思うに、この点において大きな役割を果たしてきたのはアンダーライブではないでしょうか。全体ライブと比べ少人数で期を跨いだメンバー間の交流が深まることやパフォーマンスリーダーの存在など、継承を進めるうえで有利な条件が揃っています。

何度も書いていますが、やっぱり新加入メンバーは全員アンダラを経験するのが望ましいですね。4期生はまだ誰もアンダラに参加していないので、次のシングルからはぜひとも4期別枠をやめて合流してほしいものです。

そしてこういう話が出るたびに毎回思うのが、伊藤かりんのこと。
彼女が自身のタレント業と並行して乃木坂現役メンバーの先生やってくれたらいいのにな、と。(もちろんご本人にとって大変失礼な話なのは重々承知しております)

継承推進という意味では、以前にイベント参加券(いわゆる「全握券」です)の使い道として提案した「1期から4期まで組み合わせて各ユニット8人以下とかでのシャッフルユニットライブ」も有効です。同じく各期シャッフルして全体を2つないし3つに分けたライブでもいいですね。

堀未央奈の卒業もありますので期別ライブ開催に異論はありませんが、その次のアクションとしてぜひ運営にご検討いただきたいところです。



前へ   次へ
1/2ページ


『2020年の乃木坂46』 kindle版
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
総文字数84,000文字、加筆部分だけでも10,000文字以上のボリュームでブログをご覧になった方にも楽しんでいただけることと思います。

「今にして思うこと」は各記事の末尾に「追記」という形で新たに文章を加え、さらに書き下ろしとして4期生の初冠番組であった『乃木坂どこへ』を振り返っています。


Kindle本が読み放題になる Kindle Unlimited の新規登録は こちら から。 
初めてご利用の方は30日間の無料体験が可能。期間終了後は月額980円です。

また、note上で乃木坂46に関する有料記事を公開しています。どちらも無料で読める部分がありますのでぜひご覧ください。

『アンダラ伝説』¥300
伝説のアンダーライブ2ndシーズンを題材にしたセミドキュメンタリー小説。あの頃の熱量を叩き込んだ渾身の50,000文字です。
 

マガジン「2019年の乃木坂46」¥200
当ブログに掲載された記事を再構成し加筆したもの。総文字数10万文字、加筆部分だけでも22,000文字以上のボリュームでブログをご覧の方にも楽しんでいただけることと思います。



このページのトップヘ