ロスジェネはえてしてこだわりすぎる

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実店舗に置かれず、公式サイト上に情報もないセイコーの「ネット限定」モデル。
メーカーが作らないならば、と今回手作業でカタログを作成してみました。

そのあたりの経緯は前の記事をご覧ください。

 

当記事にはモデル名SBDY~のものをまとめています。

SBDC~のモデル(ファースト現代、1968現代、スモウ)は下のリンク先記事となります。


情報は全て記事作成時点、楽天市場で調べたものであることをお含みおきください。
また価格は全て税込です。
(調査日:2020年10月6日)

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タートル(旧型)


セイコーが150m防水ダイバーズウォッチの第3世代として1976年にリリースしたモデルの復刻盤。その独特のケース形状から「タートル」という愛称で親しまれています。

下に書いている現行タートルとの違いを含め、タートル自体についての詳しい情報はこちらの記事をご参照ください。

 

共通スペック:
自動巻きキャリバー4R36、パワーリザーブ41時間。200m潜水用防水。SSケース+ハードレックスガラス。サイズ厚さ 13.4 ㎜、横 45 ㎜、縦 47.7 ㎜。

SBDY023

オレンジダイヤル+メタルブレス。シリコンラバーベルト付属。限定500本。実勢価格77,000円、実質価格73,150円。

SBDY039

グリーンダイヤル+メタルブレス。実勢51,000円、実質48,450円。

SBDY041

ブルーグラデーションダイヤル+ラバーベルト、PVD加工。実勢52,800円、実質50,160円。


タートル(現行)


旧型からベゼルインサートをセラミックに変更、風防もサファイヤクリスタルにしてサイクロップスレンズを追加。さらに特徴的な型押しブロックパターンのダイヤルにより全体的に質感が向上。それにより愛称もちょっと格が上がって「キングタートル」と呼ばれていたりします。

ただし外装以外の基本スペックにおける変更点は厚さが0.2mm薄くなったことのみ。

共通スペック:
自動巻きキャリバー4R36、パワーリザーブ41時間。200m潜水用防水。SSケース+サファイヤクリスタルガラス。サイズ厚さ 13.2 ㎜、横 45 ㎜、縦 47.7 ㎜。

SBDY049

ブラックダイヤル+メタルブレス。実勢61,600円、実質58,250円。



SBDY051

カーキダイヤル+ラバーベルト。実勢57,200円、実質54,340円。


サムライ


特徴的な鋭角のラグが日本刀を思わせるということで愛称「サムライ」。

サムライ自体についての詳しい情報はこちらの記事をご参照ください。

 

共通スペック:
自動巻きキャリバー4R35、パワーリザーブ41時間。200m潜水用防水。SSケース+ハードレックスガラス。サイズ厚さ 13.4 ㎜、横 43.8 ㎜、縦 48.4 ㎜。

SBDY043

グリーンダイヤル+メタルブレス。実勢51,900円、実質49,305円。


モンスター


怪物が口を開けているように見えるから「モンスター」。ボコボコしたベゼルが「怪物に掴まれた爪痕のよう」という説もありますね。

共通スペック:
自動巻きキャリバー4R36、パワーリザーブ41時間。200m潜水用防水。SSケース+ハードレックスガラス。サイズ厚さ 13.4 ㎜、横 42.4 ㎜、縦 49.4 ㎜。

SBDY037

オールブラックでメタルブレス。実勢54,500円、実質51,775円。


ベビーツナ


「モンスター」にセイコーダイバーのアイコンである外胴プロテクターをつけたモデル。48mmも横幅があってどこが「ベビー」なのか何度見ても疑問です笑
アワーマーカーのところに小さく数字で秒数が書いてあるのでむしろこちらが昔ながらのモンスターデザインを踏襲しています。
このベビーツナは現行レギュラーモデルがありません。

共通スペック:
自動巻きキャリバー4R36、パワーリザーブ41時間。200m潜水用防水。SSケース+ハードレックスガラス。サイズ厚さ 13.8 ㎜、横 48 ㎜、縦 51 ㎜。

SBDY053

アイスブルーダイヤル+メタルブレス。実勢51,900円、実質49,305円。調査時点ではこのモデルの在庫はあと僅かでした(再ロットの有無は不明です)。


SBDY055

ブルーグラデーションダイヤル+メタルブレス。実勢51,900円、実質49,305円。


これまでネット限定モデルは値引きなしが通例でした。そのため個人的に狙っていてウォッチしていたSBDY049が値下げ解禁した時にはわざわざ記事にまでしました。

 

しかし今回調査した時点で、この記事に掲載しているモデルの実勢価格はSBDY023を除きすべて定価の2割引きになっていました。ユーザーとしてはもちろん喜ばしいのですが、セイコーがなりふり構わなくなってきたという気もしますね。

あるいはディスコンして売り切りなのかもしれません。ネット限定の買い時がさらに難しくなったなあ笑





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カタログ作成の経緯


セイコーの腕時計において「限定」には大きく分けて2種類あります。

「流通限定」「ネット流通限定(ややこしいので以下「ネット限定」
前者は特定ショップのみで販売するもの。後者も同じですが、さらに「店頭では販売しない」という条件が加わります。つまり商品を直接確認できないのです。

腕時計という高額商品、かつファッションアイテムでこの売り方をするとは…なんたる強気笑

ただしセイコーの場合ネット限定モデルは基本的に既存商品のカラーバリエーション。
つまり腕時計において極めて重要な要素であるサイズ感と質感は、ベースとなるレギュラーモデルを店頭で確認することによって補完できるのです。

ですので、まあそれは良しとしましょう。

しかしいただけないのが、ネット限定に関する情報が公式サイト上に影も形もないこと。
最悪発売したことすら気づかぬまま、自分にとって魅力的なモデルが現れては消えている可能性があります。

商品のスペックも各ショップが提示している情報のみというのはいかがなものかと思います。実際には既に述べたようにレギュラーモデルがあるのでそれと同等という推測はできます。でもねえ…そこはメーカーとしての責任じゃないのかなとは思います。

ちなみに楽天市場やyahooショッピングにおけるポイント倍率も「流通限定」は10倍なのに対し「ネット限定」は5倍という縛りがあるっぽいです。

まあ文句ばかり言っても何も変わらないので、公式が作る気ないなら俺がやったろうじゃないか、ということで今回作成してみました。

楽天市場を基準に、地道な手作業で調べました。

調査日時点で楽天市場でひとつでも在庫があったモデルについてはこのカタログに掲載しました。結構前に発売されていて正直既にディスコンだろうと思われるモデルもあります。
ただそもそもネット限定の製造ロットがどのように運営されているか(初回生産のみなのか追加生産があるのか)についての情報も全くありませんので、価格等含め、あくまでも調査時点での情報であるということをお含みおきください。

ベースモデルごとにまとめ、その中ではモデル名の数字が若い=発売日が古い方を上に載せています。


最後にもう一度書きます。
このカタログの対象は実店舗に置かれず、公式サイト上に情報もない「ネット限定」モデルです。「流通限定モデル」ではありません。

ちなみに実はプロスペックスの「ダイバースキューバ」シリーズだけに絞っています(「マリンマスター」や「アルピニスト」にもネット限定はある)。また個人的な好みにより機械式モデルだけです。

SBDY系(タートル、サムライ、モンスター、ベビーツナ)


 

SBDC系(ファースト現代、1968現代、スモウ)






2020年「本当にお願いだから落ち着いてくれ」と言いたくなるようなペースで魅力的な新製品をリリースし続けるセイコー。

また来ました。というかついに来ました。

セカンドダイバー、通称「植村ダイバー」が初めて現代デザイン版としてリリースです!

フルリニューアルしたファーストダイバー現代デザインを購入したユーザーの絶賛レビューを眺めながらじっと我慢していたあなた。

6月末でキャッシュレス5%ポイント還元が終わってしまうのは百も承知で、それでも歯をくいしばって耐えていたそこのあなた。

こいつを待ってたんですよね?私もです笑

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植村ダイバー(セカンドダイバー)とは、その歴史


セカンドダイバー(以下「セカンド」)の名称通り、セイコーの150mダイバーズウォッチの第2弾としてリリースされたモデルで初出は1970年。当ブログでもファーストと3rd(タートル)についてはたびたび取り上げてきましたが、その両者の中間に位置するモデルです。

通称「植村ダイバー」。

冒険家の植村直己さんが1974年から76年にかけての北極圏12,000km横断の際に使用したことからそう呼ばれています。
1984年に冬季マッキンリー単独登頂に成功した直後に消息を絶った植村さんの伝説とともに、このモデルもセイコーダイバー屈指の人気と知名度を誇ってきました。

そんな伝説と高い人気のゆえに生半可な復刻はできないと感じてのことでしょうか、セイコーが続々とヴィンテージダイバーの復刻を出す中で最後まで登場しなかったのがこのセカンド。

しかし2019年夏、ついに完全復刻SBDX031がリリースされます。

かなり高い再現性でその唯一無二のデザインが表現されていましたが、495,000円(税込、以下同じ)という値段と45mmのサイズがネックになったか、世界2,500本限定ですがこの記事作成時点でもまだ若干ですが新品在庫があるようです。
そしてこのたび、価格を抑えた現代デザイン版が待望の登場です!

現代デザインの特徴と基本スペック


そして今回の現代デザインですが、ざっくりまとめると以下の2点になります。

1.デザインは結構オリジナルに近い
2.オリジナルよりサイズが小さい

いや、凄くいいじゃないですか!

まずデザイン。
セカンドの最大の特徴は何と言っても独特なケース形状、とりわけ4時位置のリューズガードです。
一見3rdに似ていますが、そちらがほぼ左右対称なのに対しセカンドはリューズを包み込むようなラインになっています。

そしてこの不格好なフォルムがもの凄く格好いい。

そしてスクエアに近い短いインデックス。今回のモデルでは若干テーパードさせているようですが「四角くて短い」という印象を損ねるほどではありません。

 

細かいところでは時分針がファースト現代デザイン(SBDC101等)と同じ、秒針も形状はSUMO(SBDC083等)と同じようですね。
でもオリジナルの秒針同様、赤い部分をドットにしているのが芸が細かい!先端のニードルをなくしてしまえばほぼオリジナルと同じなんですが…まあ例によって完全復刻との住み分けで致し方ないところなのでしょう。

さらに細かいことを言えばベゼルの書体とかリューズのデザインとかも違うのですが、そこまで言うならSBDX031買えってことなんでしょう笑

写真の印象では若干SBDX031より縦長に見える気がしますが、縦横比はほぼ同じでした。


サイズは厚さ13.2 ㎜、横42.7 ㎜、縦46.6 ㎜。
SBDX031が厚さ13 ㎜、横45 ㎜、縦49.7 ㎜ですから厚さはほぼ同じで横2.3 mm、縦は3.1mm小さくなっています。
オリジナルの迫力は多少薄れますが、実用性はこちらの方がかなり上。極細腕の自分としても嬉しい限りです。オリジナル至上主義の方にはSBDX031がありますしね。

ムーブメントはおなじみの70時間ロングパワーリザーブ6R35。200m潜水用防水で風防はサファイアガラス。まっすぐせり上がったボックス型ではなく周囲を斜めに落としたドーム型のようです(真正面からの写真でダイヤル上の目盛りが2重に見えるのはこの部分に映りこんでいるものと思われます)。以上が基本スペックとなります。

SBDC109

ブラックダイヤルにブラックベゼルのプレーンなモデルです。オリジナルはラバーベルトですがこちらはメタルブレス装着。
ちなみにセイコーグローバルブランドコアショップのみでの販売、いわゆる流通限定モデルです。



SBDC111

SBDC109からダイヤルとベゼルのカラーをカーキに変更。そしてシリコンラバーベルト。同じく流通限定モデルです。



価格とまとめ


価格はSBDC109が154,000円で111は132,000円。
ファースト現代デザイン+10,000円という値付けにしてきました。

流通限定モデルで値引き対象外ですので実勢価格も上の通り。楽天市場での実質価格はまだポイント付与率にばらつきがありますが、ヨドバシがポイント10倍で販売していますのでいずれ他店も追随するものと思われます。

とするとSBDC109が138,600円で111は118,800円となります。


改めてまとめると、植村ダイバー初の現代デザインはオリジナルの雰囲気をうまく残しつつサイズダウンして実用性を高めた非常に魅力的なモデルです。

もうひと声、安くなんなかったのかなとは思いますけど、めちゃくちゃ欲しい。

もうこの際ファースト現代デザインもこのセカンドも3rdも買ってしまおうか、なんて自暴自棄に笑なりそうです。

実際にこれ発売されたら(2020年7月17日発売予定)その3つを並べて店頭で悩む人が続出しそう。(タートルの最新型は今のところネット限定ですけど)

いやそれを言ったら本当はSUMOも欲しいんだけどな…

あ~欲しい笑




またまた来ましたよ、セイコーから。まったく何度目の速報やら笑

細腕さん待望のツナ缶メカニカルの小径モデルの登場です!

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ツナ缶とは


今回はツナ缶「ライク」なのでサラッと書きます。

セイコーダイバーズのアイコン、「ツナ缶」。
横から見ると台形のごっつい外胴プロテクターが特徴で、初出は1975年。

いわゆる1968ダイバーで300m空気潜水を既に実現していたセイコーにプロダイバーの方から「これじゃ350mの深海作業には足りん」という挑発的…いや切実なお手紙が。じゃあやってやろうじゃねーかということで綿密なヒアリングに基づき当時の持てる技術と新たな特許を惜しげもなくつぎ込んで、ついでに日常使用なんて概念もすっぽり捨て去って外胴プロテクターと巨大なサイズを持つ600m飽和潜水仕様の初代ツナ缶が誕生したわけです。

現行で一番わかりやすいのがクォーツですが下の写真のSBBN031です。


しかしその無骨の極みとも言うべきスタイルが逆に男心をくすぐり、一部の好事家たちの熱烈な支持を受けてきました。

かくいう私も極細の手首を持ちながらこのスタイルに痺れ、厚さ14.7 ㎜、横47.7 ㎜、縦47.7 ㎜という超絶サイズにもかかわらず(「いけるんじゃないか」と自分に言い聞かせ)、しかも基本的には興味のないクォーツにもかかわらず!SBBN015を購入寸前までいったことがあります。上のSBBN031の先代モデルですね。この時は迷っているうちにディスコンになり音速で店頭から消えました。

今にして思えばセイコーダイバーのディスコンを気にするようになったきっかけがこのSBBN015だったのかもしれません。

サラッと書くつもりがだいぶ長くなりましたが、このツナ缶に憧れつつもそのあまりに巨大なサイズに涙を呑んでいた細腕さんたちの期待に応え(ではないと思いますが笑)、近年ではこれをタウンユースにアレンジしたものを各セレクトショップやLOWERCASEなどがこぞって限定モデルとしてリリースし人気を集めてきました。

しかし。
それらはいずれもソーラー。

機械式時計マニアとしては「いいからさっさとメカニカルで出さんかい!」ってなもんです。

とはいえ外胴をかますというアイコニックな構造そのものがサイズアップの要因なのですからなかなか難しいのかと思っていました。

そしたら出ましたよ。
なんだいけるんじゃん笑


このたびセイコープロスペックスの「ストリートシリーズ」としての登場です。
英語の公式サイトだと「ストリート」が単独シリーズになっていますが日本語だと「ダイバースキューバ」の1モデルになっていますね。

カラーはサンドベージュとグレーの2色展開。「サファリルック」がテーマだそうです。

いやダイバースキューバでストリートシリーズでサファリって、海か街かアフリカかはっきりせんかい!って感じですが。

NIKE AIRMAX90のCI5646とかと合わせればばっちりですね。カラバリも完全一致です笑

基本スペックとカラーバリエーション


まず最も重要なサイズ。厚さ12.7 ㎜、横43.2 ㎜、縦44 ㎜にまとめてきました。
これなら細腕さんもニッコリです。横43mm超は決して小さくありませんが、実は重要なのは縦。ツナ缶は横と縦幅の差が極めて小さいため収まりがいいのです。これぞ本当の「ベビーツナ」ですよね。

ちなみに前述のクォーツSBBN031が厚さ14.7 ㎜、横47.7 ㎜、縦47.7 ㎜。
機械式のSBDX013に至っては厚さ17.2 ㎜、横52.4 ㎜、縦53.5 ㎜です。ちょっと何言ってんのかわからない笑
ムーブメントは入門機の4R36でパワーリザーブは約41時間。200m潜水用防水に風防はハードレックス、そしてシリコンバンドです。

デザインは様々な要素を持ち寄った感じ。まあこれまでのタウンユースツナ缶も様々なアレンジが施されていますのでその流れでしょうが、その中でも落ち着いていていいデザインだと思います。

12時位置のインデックスはツナ缶伝統の逆三角形。それ以外はファーストダイバーっぽい太めのバーインデックス。

時分針はファーストダイバー的な角ばった棒状のもの。SBDC101や107とは若干異なり、過去に一部のLOWERCASE限定で採用されていたものと同じようです。秒針は矢印の先に針が伸びたモンスター系と同じものですね。

細かいですがデイデイトが「黒地に白文字」ですね。セイコーダイバーは逆(「白地に黒」)が多いのですが、個人的にはこっちの方が好きなのでポイント高いです。
チャコールグレーの外胴はPVD加工でしょうか。
そして黒とベースカラーのツートンベゼル。ベゼルサイドも外胴と同じカラーですね。

SBDY059

ベースカラーはサンドベージュ(「コヨーテベージュ」と記載しているショップもありました)。夜光も写真では退色ベージュに見えますね。


SBDY061

ベースカラーはグレー(同じく「ライノグレー」)。こちらの夜光は普通に白です。


ちなみに発売日は公式では6月下旬、一部販売店では6月26日予定という記載になっています。

価格と今後への期待


価格は64,900円(税込、以下同じ)。
流通限定なしなので2割引きで実勢価格は51,900円。これでポイント10倍になれば実質46,710円。実質でアンダー5万円。いいとこついてますね。

もしかしたらSBDY049の値下げ解禁はこの059/061との競合を見越してのものだったのかもしれません。

 

個人的にはこのサイズで1975年の初代ツナ缶モチーフのデザインがあると嬉しいですね。

針とインデックスはオリジナルと同じドットインデックスで秒針がロリポップ。時分針は現行ではベゼルサイドはPVD加工なし。
要するに顔は先日発表された限定のSBDX035でダイヤルとバンドのカラーをブラックに変えたバージョンですね。できればデイデイトじゃなくデイトで。
ソーラーでは以前に出たSBDN043というモデルの369インデックスもバーじゃなくドットにすればかなりそのイメージに近いです。
本当は外胴もシルバー、それにメタルブレスというかつてのSBBN015デザインが欲しいですけど、メタルブレス版が出る可能性はほぼないでしょう。


それにしても今年のセイコーさんの勢いは凄い。正直「ちょっと落ち着け」と言いたいくらい笑
本当はオリンピックで大量に流入するインバウンド顧客を見込んでいたんでしょうね。そこにこれでもかと魅力的なモデルを投入しておけば自国で買うより安い海外ユーザーが飛びつくという目論見で。そう考えるとなかなかシビアです。

でも一部スイス勢が新作発表を行なわない現状において、積極果敢に魅力的な新製品をリリースし続けるセイコーは世界中の腕時計マニアの注目を集め、これまでより多くの愛好家を生み出すことになるかもしれません。

そうなることを心から願っています。



新型ファーストダイバー現代デザイン、3モデル公開!


待ちわびてたやつが来ました!笑

2020年の大注目モデル、リニューアル版ファーストダイバー現代デザイン。
当ブログでも先代のSBDC051を「ディスコンしそうなモデル」、さらに3月5日に発表されたリニューアル版の限定モデルSBDC107も「満点のフルリニューアル」として取り上げてきました。




※ファーストダイバーとは何ぞや、につきましてはSBDC051の記事をご参照ください。

そしてこのたび、いよいよセイコー公式サイトで新型の通常モデル2種と新たな限定モデル1種が公開されました!

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基本スペックと各モデルの特徴


サイズは厚さ13.2 ㎜、横40.5 ㎜、縦47.6 ㎜。先代から厚さで0.6mm、縦横共に2.0mm以上小さくなっていることはかなりの装着感向上が望めます。
ムーブメントはおなじみの70時間ロングパワーリザーブ6R35。200m潜水用防水で風防はサファイアガラス。

これらの基本スペックはSBDC107含め、すべて共通です。

SBDC101

ブラックベゼルにチャコールグレーダイヤル。最もオリジナルのファーストダイバーの雰囲気を残すいわばプレーンなモデルです。オリジナルはラバーベルトですがこちらはメタルブレス装着。
ちなみにセイコーグローバルブランドコアショップのみでの販売、いわゆる流通限定モデルです。



SBDC103

SBDC101からダイヤルカラーをブラウンに、インデックスと針の夜光を退色ベージュに変更したもの。セイコーブティックのみの300本限定モデル。

SBDC105

同じくダイヤルカラーをダークブラウンに、インデックスのフチと針、ベゼルやダイヤルの印字をゴールドに変更。そしてシリコンラバーベルト。流通限定モデル。


SBDC107

既に発表済みのこちらは、ダイヤルカラーはブルーグレー、秒針と6時位置の「DIVER’S 200m」がイエロー。メタルブレスでラバーベルト付属。世界限定5,500本。流通限定。
ちなみに発売日は6月19日となっていましたが、今回発表された3モデルとあわせてすべて6月下旬発売予定に変更されています。



価格と気になるモデル


価格はSBDC101と103が143,000円(税込、以下同じ)で105は121,000円。107がラバーベルト付属で154,000円ですから、まあ予想通り。本数限定とそれ以外で価格差をつけていません。

また全モデル値引き対象外ですので実勢価格も上の通り。実質価格はブティック限定の103を除きポイント10倍になりそうですのでSBDC101が128,700円で105は108,900円、107は138,600円となります。

個人的な注目は101と105ですね。

101はやっぱり一番オリジナルのイメージに近いので気になります。ダイヤルカラーもいいですね。

一部ショップさんの拡大写真を見るとかなりダイヤルが荒らして(ブラスト加工)あるようにも見えるのですが実際はどうなんでしょう。あとはダイヤルのギラつきがあるのかどうか。個人的にはマットなダイヤルの方が好みです。

 

そして105はなんというか賛否両論分かれそうですね。
ある意味「めちゃめちゃ中途半端」な気もするし「とんでもなくいいとこどり」の気もします。今のところ私は後者です。

まずこのダークブラウンというダイヤルカラー。恐らく「トロピカルダイヤル」を意識してのものでしょう。トロピカルダイヤルとは経年劣化によって変色した文字盤のことで、一般的なものはブラック文字盤のブラウンへの変色。ロレックスなどのアンティーク市場では非常に高額で取引されています。

まあフルスイングでトロピカルダイヤルを意識しているのは103の方なのでしょう。写真で見る限りでは105よりも明るいブラウンで、夜光もアンティークな退色ベージュですし。
105も同じ夜光にすればいいのに限定と差をつけるいつものやり方ですね笑

そしてインデックスのフチと針、各種印字をゴールドにしていますが、これはオリジナルの1968ダイバーを思わせますよね。ラバーベルトなこともその印象を強めています。

要するに105って、ファーストダイバー現代デザインなのに1968ダイバーのイメージもありつつトロピカルっぽいダイヤルだけど夜光は退色ベージュじゃない。

どうです、なんとも言えないところをついていると思いませんか笑

 

まあでもそもそも完全復刻じゃなく現代デザインですからね。オリジナルとの差をとやかく言うこと自体が野暮かなと。素直に一番格好いいと感じたモデルでいいと思うんですよね。

ということで個人的に現時点では105が一番気に入っています。

例によって現物観たいです。101の実物が渋くてそっちに心を惹かれる予感でいっぱいです笑


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