2024年もはや半分を過ぎましたが、今年もこの企画をやります。

「独断と偏見で選ぶ!価格帯別腕時計ベストバイ2023年版」

過去分は以下のリンクからご覧ください。

2022年版


2021年版


2020年版


2019年版


対象は2023年に発売されたモデルですが、本数限定のモデルは対象外としています。

価格帯は実勢価格だとブレるので定価で区分しました。
記載の価格はいずれも記事作成時点のもので新品税込です。
また併記している実勢価格は各店舗の表示価格=ポイント還元等を含まない金額となります。

それでは価格の安い方から順に発表します。

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アンダー5万円部門


マコ40/オリエント

Ref. RN-AC0Q03S
自動巻き。20気圧防水。SSケース+SSブレス。ケース径39.9mm

オリエント「マコ」。
コスパ最強時計のひとつとしてマニアの間では以前から人気の高かったシリーズです。

公式の説明は以下の通り。

 「ベゼルの6か所のくぼみ」「裏蓋のイルカのアイコン」「20気圧防水」などがオリエントのOrient Makoシリーズの特徴です。

 裏蓋にあるイルカのアイコンをサメと見間違えたお客様から、マオリ語でサメを意味する”Mako”と呼ばれるようになり、一部の地域では”Mako"の愛称で親しまれています。
(オリエント公式オンラインストアより引用)

元々は2004年に海外向けモデルとしてスタート。
逆輸入で人気がでて国内正規版が発売されます。セイコー「ボーイ」と同じような流れですね。
国内向けは現行で一番若い品番のRN-AA0001Bが2018年発売なので恐らくこれが最初かと。
マニアの間ではデザイン違いで「マコ」「カマス」「レイ」なんて呼び分けられていましたが、公式ではマコに統一されています。

今回取り上げるのはその小径バージョン。

…なのですが正直、上の公式でいうところの「特徴」以外は全部違います笑
ベゼルも針もインデックスも、デザイン要素はすべて変更されています。

そして「40」と銘打つ所以のサイズは厚さ 12.8mm、横 39.9mm、縦 46.5mm。

既存のマコが41.8mmなので約2cmダウンサイジングしています。
実は縦径は0.3mmしか小さくなっておらず、厚みは同じだったりします。

そしてデザインはバーインデックスにペンシル針、プレーンなシルバーの回転ベゼルでリューズガードなし。
クラシカルスタイルで秒針の差し色だけが洒落っ気というのが実にいいですね。

カラーバリエーションはブラックとホワイトの2色。
視認性を求めるならブラックの方が上ですが、この手のデザインでホワイトダイヤルは比較的珍しいのでこちらを選びました。



公式にはホワイトとなっている文字盤ですが、実物の印象はシルバーに近いかな。
IWC「ポルトギーゼ・クロノグラフ」みたいな感じです。

ISO規格準拠のダイバーズではない、いわゆる「ダイバーズデザイン」時計(そのためカテゴリは「3針」にしています)ですが、20気圧防水で雨の日も夏の汗も気にせずガンガン使えます。あとはサファイヤクリスタル風防でパワーリザーブは40時間となっています。

実際に腕に乗せてみた感想としては、値段を考えれば十分以上の質感。
ケースのエッジは立っていませんしブレスはさすがに軽いですけど、安っぽくない。

このシンプルなデザインがその要因ですね。ガチャガチャしていなくてしっかりサテンが入っているのでいい感じに武骨に見えます。

2024年3月にラベンダーとライラックという2色の文字盤バリエーションがそれぞれ国内200本限定でリリースされましたが、気づいた時にはもう売り切れていました。

定価:48,400円
実勢価格:33,880円

実勢価格は3割引き。これでポイント10倍なら実質ほぼ3万円。素晴らしい。

もう一度まとめると、国産機械式で実質3万ちょいで20気圧防水でサファイヤクリスタルでクラシカルダイバーズデザインに取り回しやすいサイズ感。値段を考えれば弱点なしじゃないですかね。

これダイヤルをマットホワイトとマットブラックにして針とインデックスの夜光を退色ベージュにした、威風堂々とエクスプローラー2(特にヴィンテージの)に寄せたモデルが出たらめちゃめちゃ売れるんじゃないですかね。

続きます。