ロスジェネはえてしてこだわりすぎる

タグ:ライブ

びーむ色調補正3

涙を流す年長組、笑顔で見送る年少組


前の記事からの続きです。

まいやんのメッセージ、そしてソロ曲『じゃあね。』。
さらに感謝に溢れた手紙を読んだ後に「まいやんがいないとまちゅ頑張られへんねん…」と駄々をこねる松村沙友理を経て『しあわせの保護色』でライブは幕を閉じました。

そしてモバイル会員限定のアフター配信がスタートします。

まいやんを見送るために4期生から始まり1期生へと繋がる列が作られ、ひとりひとりと抱き合って言葉を交わしていきます。

ここでも数多くの印象に残るシーンがありました。

まずトップバッターだった遠藤さくらが他のメンバーとまいやんがハグするたびにのぞき込んでいる姿が可愛いかった笑

感激して涙にくれる弓木奈於を支える金川紗耶

梅澤美波大園桃子がまるで生ちゃんとまっつんのようにまいやんを取り合います。
そしてぞのっちにかけられた言葉「頑張るんだよ」にはちょっとグッときました。

その生田絵梨花松村沙友理も、まんま同じような取り合いを見せます。
がっちり決まった生田固めを「はよ終わらんかいワレ」という顔で威嚇するまっつん。

そしてようやく自分の番が来ると、言葉もなく抱き合いました。

いくばくかの時が過ぎ、マイクに入らない声でなにかを伝えるまいやん。
動きを止めた人形のようにしがみついたままのまっつん。
あの日地下鉄のホームで始まったふたりの日々が駆け巡ります。

長い長い無音の時間のあと、ようやくふたりは離れます。

ほどけた後はまいやんの涙を指ですくってなめようとして、また周囲をドン引かせていたりしましたが笑


この日全体を通して、まっつんと真夏さんは大泣きし生ちゃんと飛鳥ちゃんは微笑んでいました。

同じ苦楽を共にした1期生でも、隣にいて互いに弱さを見せあえる存在だった(まさに『ガールズルール』ですね)同世代のメンバーは寂しさに泣き、頼もしい背中を見てきた年少メンバーは感謝の笑顔を見せる。

上手く言えませんが、なんだかそれがとてもリアルで美しいと感じました。

きっとお姉さん組は年少メンバーに恥ずかしくない姿を見せようとずっと頑張ってきたのでしょう。そして年少組もそれを十分理解して感謝して、いつしか彼女たち自身も立派な大人へと成長してきた。

そんな素敵な関係性だったのではないでしょうか。

祭りの後の静けさに


アフター配信は1期生によるバスツアーへと続きます。

実はここでもうひとつ、個人的にはこの日一番ぐらい強く印象に残ったシーンがありました。

ふいに口を開いたのは齋藤飛鳥でした。
「まいやんの未来がすっごく楽しみ。何にでもなれちゃうもん」

それに対しおどけるまいやん。
「ヒーローになれる?」

「なれるよぉ、もちろん!」
何をそんな当たり前のことをと言わんばかりに目を見開く飛鳥ちゃん。

間髪入れず真夏さんが叫びます。
「もう私たちのヒーローだよ!」

内心「あれ?悪の帝王シロンジョ様(※)だったのでは?」と思いましたがそれは野暮というもの笑
※「埼玉から来た見せかけ天使」こと「さゆレンジャー」の宿命のライバルとして『NOGIBINGO!』内で2度にわたり死闘を繰り広げた

まいやんという存在が、どれほどメンバーにとって特別なものであったのか。
どれほど彼女たちを力づけ、前に進ませてきたのか。

白石麻衣への絶対的な信頼。

それが窺い知れる一幕でした。


こうして祭りの後の余韻を残し、まいやんは卒業していきました。

これからの白石麻衣と乃木坂46に、幸多からんことを。


前へ    次へ
3/3ページ


note上で乃木坂46に関する有料記事を公開しています。どちらも無料で読める部分がありますのでぜひご覧ください。

『アンダラ伝説』¥300
伝説のアンダーライブ2ndシーズンを題材にしたセミドキュメンタリー小説。あの頃の熱量を叩き込んだ渾身の50,000文字です。
 

マガジン「2019年の乃木坂46」¥200
当ブログに掲載された記事を再構成し加筆したもの。総文字数10万文字、加筆部分だけでも22,000文字以上のボリュームでブログをご覧の方にも楽しんでいただけることと思います。



びーむ色調補正3

後輩との絆、大人メンバーとの絆


前の記事からの続きです。

『失いたくないから』に続き、各期の後輩たちとのパフォーマンスへ。
『バレッタ』『逃げ水』『夜明けまで強がらなくてもいい』と、それぞれの期が初めて参加したシングル曲。これはライトファンも一定数観ているであろうことを踏まえての選曲でしょうか。

リアルタイムでは「期別曲やればいいのに…」と思っていましたが、今にして思えば白石麻衣が『三番目の風』や『I see…』に入っても違和感の方が強かった気もします。『ライブ神』はちょっと観てみたかったですけど笑

1期の時と同様、ふたりずつまいやんに歩み寄り抱き合う演出。そして大間奏でのメッセージも共通です。

印象に残ったのはとりわけまいやんに懐いていた大園桃子

卒業発表後、まい姉さんを「笑顔で見送りたい」と何度も言っていた彼女。
加入当初は事あるごとに泣いていましたが、少しずつゆっくりと成長し最近では滅多なことでは涙を見せなくなっていた彼女。ここはこらえきれず泣きじゃくります。

しかしこの後はアフター配信での最後のハグまで笑顔でやり抜いたぞのっち。
強くなった自分を見せてまいやんに心配させまいというその気持ちが観る者にも伝わりました。


ここで一旦映像が挟まれ、その中では「大人メンバー」への特別な思いが語られます。

そして『立ち直り中』のイントロへ。好きなんですよこの曲。

大人メンバーって具体的にはデビュー直後に高校を卒業している93年組までを指すんでしょうかね?
94年組は結成当初バリバリの女子高生で大人って感じじゃなかったし、最多人数でわちゃわちゃしてましたし。

通常のライブであればユニット曲コーナーだったであろうこのセクション。
そこをすべて大人メンバーとの楽曲にし、しかもそれが8曲も続いたことにその絆が表れているように感じました。

そしてやっぱりまいやんは初期の楽曲に思い入れがあるように思います。

元祖ダンス曲『セカラバ』、鉄板ユニット曲『偶然』『でこぴん』『せっかち』、そしてホワイトハイ唯一の楽曲『渋谷ブルース』。
その多くが2012年末のZepp Tokyoライブや翌年のZepp真夏の全国ツアーなど、まだホールツアーすらできない頃から歌ってきたもの。

ライブが好きな彼女にとって忘れえぬ曲たちなのではないでしょうか。


この後、ライブは一気にエンディングへ向けて加速します。

『シンクロ』『インフル』。問答無用のレコ大受賞曲2連発。

続いて流れ出したイントロは、あの曲でした。

全員で作った花道


『サヨナラの意味』。

この曲がセトリに入っていることに、さらにこのライブ終盤で使われることにちょっと驚きました。

だって、この曲はどうあがいても「橋本奈々未の歌」じゃないですか。
ななみんの卒業後は「橋本奈々未を想って歌う歌」でしたよね。

センターが齋藤飛鳥であろうが、4期単独ライブの全員センター企画で「尊敬する同郷の先輩の曲です」と語った金川紗耶であろうがそれは変わることはありませんでした。

それを、白石麻衣卒コンのクライマックスで使う。

イントロ。
全員でまいやんを見送る花道を作ります。もうこの時点で私は泣きそうでした笑

そこから左右に展開し、歌い出すとまたふたりずつまいやんに歩み寄り抱き合います。

もうここからは息つく暇もない名シーンの連続。

最初は齋藤飛鳥秋元真夏
西野七瀬も白石麻衣もいなくなる乃木坂で、キャプテンとして後輩を引っ張らなければいけない真夏さんと「エース」として看板を背負わなければならない飛鳥ちゃん。

泣き崩れる真夏、対照的に笑顔の飛鳥が彼女ごとまいやんを抱きしめる姿にこちらの胸もまた締めつけられます。

高山一実と星野みなみが続き、この後は4期生から順に期をさかのぼっていきます。

後ろに退いてからボロ泣きする賀喜遥香

何度も泣きそうになりながら懸命に我慢して最後は必死に笑顔を見せようとするけれど、うまく笑えず泣き笑いになる柴田柚菜

久保史緒里と佐藤楓のあたりから歌えなくなるまいやん。

「うおぉぉん」という声が聞こえそうなくらい大泣きしている新内眞衣

樋口日奈と和田まあやの1期年少コンビを経て、最後は生田絵梨花松村沙友理でした。
笑顔で支える生ちゃん。悲しそうな顔でうつむくまっつん。

大の仲良しで、まいやんを愛し愛されたふたり。
冠番組でも『乃木撮』でも、まいやんを取り合うふたりの微笑ましい姿を何度も見せてくれました。

でも、それも今日で終わりなのです。

いくまいさゆ。
あんたたち、最高だったよ!


間違いなくこの日のハイライトとなった『サヨナラの意味』。

「橋本奈々未の歌」という「呪縛」。そう言ったら少し大げさかもしれません。
でもそれだけななみんの存在は大きかった。
そしてそれを解き放てるのはきっと、白石麻衣だけだったのでしょう。

この日をもって、ななみんを想う歌から乃木坂の卒業ソングへ。新たな意味を持つ楽曲へと昇華した『サヨナラの意味』。

この先も歌い継がれる、乃木坂を見守ってくれる1曲になりました。

後ろ手でピースしていたあの人のことは決して忘れないけれど。


続きます。

2/3ページ


note上で乃木坂46に関する有料記事を公開しています。どちらも無料で読める部分がありますのでぜひご覧ください。

『アンダラ伝説』¥300
伝説のアンダーライブ2ndシーズンを題材にしたセミドキュメンタリー小説。あの頃の熱量を叩き込んだ渾身の50,000文字です。
 

マガジン「2019年の乃木坂46」¥200
当ブログに掲載された記事を再構成し加筆したもの。総文字数10万文字、加筆部分だけでも22,000文字以上のボリュームでブログをご覧の方にも楽しんでいただけることと思います。



びーむ色調補正3

ついにやってきたその日


松村沙友理が言っていた通り「2ヶ月なんてあっという間」でした。

今も、そしていつか振り返った時にも間違いなく「乃木坂にとって特別な日」になるであろうその日がやってきました。

2020年10月28日。
白石麻衣卒業の日。

本来であれば5月に東京ドーム3DAYSライブをもって卒業する予定でしたがコロナ禍により叶わず、この日に無観客の配信ライブという形での開催となりました。

チケットは国内外で229,000枚売れたといいます。

個人的にはどんな方向性のライブになるのか注目していました。
想定していたのは以下の3パターン。

1.白石麻衣ワンマンショー
2.これまでの乃木坂の総決算
3.この先の乃木坂を垣間見させる

結論から言うと1.のまいやんワンマンショー。
しかも全曲参加、全曲センターでした。

セットリストは以下の通り。

Overture
01. オフショアガール
02. おいでシャンプー
03. 制服のマネキン
04. 世界で一番孤独なLover

05. ぐるぐるカーテン
06. 失いたくないから
07. バレッタ
08. 逃げ水
09. 夜明けまで強がらなくてもいい

10. 立ち直り中
11. 偶然を言い訳にして
12. でこぴん
13. まあいいか?
14. 流星ディスコティック
15. せっかちなかたつむり
16. きっかけ(ピアノ伴奏:生田絵梨花)
17. 渋谷ブルース

18. シンクロニシティ
19. インフルエンサー
20. サヨナラの意味
21. ガールズルール

EN
EN1. じゃあね。
EN2. しあわせの保護色

全体的にはまいやんの思い入れの強い初期の楽曲を押さえつつ、その前後をシングル曲で挟んだセトリという印象です。

楽天TVの配信トラブルにより開演が30分遅れる波乱のスタート。

まいやんのソロ曲『オフショアガール』で幕を開けます。

『世界で一番孤独なLover』で最初の驚きがありました。
イントロでまいやんの後ろに立つのは…筒井あやめ!ここで最年少の彼女との2ショットをもってきたところにちょっと「おおっ」と思いました。

その『セカラバ』が終わるとこの日最初のMCに。
そこで話を振られたのは星野みなみ。話しているうちに泣きそうになり「いや泣かない絶対!」と言いますがその直後に「凄くさみしい!」と言い早くも大粒の涙をこぼします。

続けて各期別のパフォーマンスに白石麻衣が参加していくセクションへ。

トップバッターの1期はデビュー曲『ぐるぐるカーテン』。

印象的だったのが後列で齋藤飛鳥と和田まあやが楽しげにじゃれる姿。
同い年のふたり。グループ内での立ち位置は違っても、やっぱり関係性は変わらないんだなあと思わせます。
グループのフロントとして(ツンの体を装いながらも)後輩たちに気を遣って盛り立てている普段の飛鳥ちゃんとは違う、安心しきった無防備な笑顔。なんだか胸が締めつけられます。

楽天ブックスの乃木坂46ストアはこちらから!


白石麻衣のように、生駒里奈のように


そして1期生でもう1曲、『失いたくないから』。
『ぐるカー』のカップリング。この曲が披露された横浜アリーナの4期単独ライブのレポで「何者でもなかった少女たちが舞台に上がる瞬間を切り取った、特別なMV」と表現したあの曲です。

関連記事:


メンバーがふたりずつまいやんに近づき抱き合う演出。樋口日奈の顔を見たところでこらえきれずまいやんも泣き出します。

そして大間奏では生田絵梨花がメッセージを伝えます。

「やっとまいやんを見送れるんだ、っていう嬉しさが今はあるかな…」

これまでまいやんがトップランナーとして背負ってきたものの重さ(そしてそれを知るゆえに感じる申し訳なさ)と、ようやくそこから彼女を解放することができるという安堵。

そのふたつが入り混じった、同期ならではのとても重い言葉に感じました。

これまで多くのメンバーの卒業を泣きじゃくりながら見送ってきた生ちゃんですが、このコメント中は落ち着いた表情で噛みしめるように言葉を紡ぎます。

そのまなざしはまるで母親のようで。

まいやん卒業発表の時の記事で私はこう書きました。

「いつからか、いつもニコニコ慈愛に満ちた笑顔でメンバーを見守る母親のような姿が目立つようになった白石麻衣。深川麻衣の卒業をきっかけに、その「聖母」という重い役割を自分が少しでも果たそうと考えたのではないか」

それと同じように、まいやんの卒業が生ちゃんに新たな決意を与えたのかもしれません。

関連記事:


話し終えた生ちゃんは緊張の糸が切れたように涙ぐみます。

ふいに思い出されたのは2017年の東京ドーム、ラストの『きっかけ』の生駒里奈。

卒業する伊藤万理華と中元日芽香の周囲にメンバーを呼び集め、全員が大きな輪になったのを見届けてから大きく顔を歪めて泣き崩れた彼女。
感情を抑えて懸命に自分の役割を果たしてから、ひとり涙するその姿。

どこかずっと「大きな子供」感があった生ちゃん。かつて『NOGIBINGO!』でひめたんにあやされ寝かしつけられていたのが懐かしいですね笑
そんな彼女が白石麻衣や生駒里奈を思わせる立派な姿を見せている。

それは間違いなく成長で、とても素晴らしいことで、だからこそまいやんも安心して卒業していくことができる。

そうなんだけど。

だけど、なんでしょうこの切なさは。

時が流れてしまったことへの感慨なのか。
これからさらに大きなものを背負おうとする彼女への憐憫の情なのか。

大きな外仕事を抱え猛スピードで走り続ける生ちゃんにとって、乃木坂は心安らぐホームであってほしい。気を抜いてわがままを言える場所であってほしい。

いちファンのすごく勝手な感傷なのは重々承知していますし本人もそんなことは望んでいないでしょうが、「そこまで頑張らなくていいんだよ」って言ってしまいそうになります。

この時の生ちゃんを観ながら私はそんなことを考えていました。


続きます。

前へ    次へ
1/3ページ


note上で乃木坂46に関する有料記事を公開しています。どちらも無料で読める部分がありますのでぜひご覧ください。

『アンダラ伝説』¥300
伝説のアンダーライブ2ndシーズンを題材にしたセミドキュメンタリー小説。あの頃の熱量を叩き込んだ渾身の50,000文字です。
 

マガジン「2019年の乃木坂46」¥200
当ブログに掲載された記事を再構成し加筆したもの。総文字数10万文字、加筆部分だけでも22,000文字以上のボリュームでブログをご覧の方にも楽しんでいただけることと思います。



びーむ色調補正3

出てこい歌メン


ひとつ前の記事とも関連しますが、これからの乃木坂に求められることのひとつが歌唱力。

多くの楽曲でオリジナルメンバーが卒業し、まあストレートに言えば生歌(被せ含む)の比率が高くなっています。まして2019年に卒業したメンバーのうち衛藤美彩、伊藤かりん、桜井玲香はいわゆる歌メンでした(ゆったん、ゴメン笑)
さらに2020年卒業の井上小百合と白石麻衣も歌えるメンバーです。

被せにしろ純生歌にせよ、ライブをやる以上はある程度の歌唱力が必要になる。

バスラの4日間、伊藤純奈と久保史緒里は大車輪の働きでした。

逆に言うと純奈と久保ちゃんだけに頼っている(恐らく、運営が)のは正直、がっかり。
歌えるメンバーはもっと積極的に歌ってほしいし歌わせてあげてほしい。

3期生の中ではかなり歌えるのが岩本蓮加。アンダラ行っている人ならご存じでしょう。
前の記事でふれた中村麗乃ももちろん期待できます。
特別上手いわけではないですが与田祐希も実はそこそこ歌えます。彼女の場合、自信がなさそうなのでスタッフが上手くそこを伸ばしてあげるといいのでは。

4期では賀喜遥香が完全にそのラインに乗っていますが、前にも書いたように私の4期イチオシ歌唱メンはしばゆうこと柴田柚菜。リズム・ピッチとも安定感があり安心して聴いていられます。
清宮レイもなかなか良いです。しばゆうと笑顔満開の歌うまコンビですね。

4期ライブの記事でも書いた通り、4期は全体にそれなりに歌えるメンバーが多いです。
『乃木坂工事中』のお披露目で弾き語りを披露した掛橋沙耶香もいますしね。

まあ何期生であっても、歌メンが不足していることを認識して「自分、歌えます」とアピールするメンバーがでてきてほしいものです。

現在の乃木坂において「歌が上手い」という理由だけで選抜に入れることはないでしょう。でもライブでは間違いなく歌えるメンバーが求められています。そこではっきりと力を見せればきっとファンは増える。

今回伊藤純奈が見せた存在感。これに続くのは誰でしょうか。

楽天ブックスの乃木坂46ストアはこちらから!


「可愛いの天才」が見せた歴史と責任感


真夏の全国ツアーに比べメンバー間の登場頻度に偏りがあった今回。

特に4期生は遠藤さくら、賀喜遥香、筒井あやめの3人以外はほとんど出番がありませんでした。

既に書いた通り全曲披露という縛りと準備期間の都合と思われますので今回はやむを得なかったのでしょう。

幻となった2020年5月の白石麻衣卒業コンサートではどんなセットリストでそれぞれのメンバーにどのような出番が準備されていたのでしょう。

まいやんのユニット曲は全部やるとして、そこであまり接点のなかった色々な後輩と絡んでほしいですね。いつか開催できる日を楽しみに待ちたいと思います。チケット取れる気がしませんが笑


この日、特に印象に残ったメンバーをひとり挙げるとすれば星野みなみ。

『Against』と『ぐるぐるカーテン』で生駒里奈の不在を埋めていました。

あの無我夢中だった最初の頃、隣でその姿を見てきた彼女。
「偉いねえ」の彼女が凛々しい表情で中心に立ち『Against』のソロダンスを踊っている。

その姿にはやっぱり、ちょっとグッとくるものがあります。

もう1期は本当に少なくなって。この日は白石麻衣不在、井上小百合もほとんど出番なし。
そんな中で彼女が見せた歴史。そして責任感のようなもの。

まだまだ、齋藤飛鳥をひとりにしないであげてほしいです。

推しの最後を見送るということ


井上小百合にとって、この8thバスラがアイドルとして行った最後のライブになりました。

さゆ自身は翌日も出演したけれど、私はこのDAY1のみの参加でした。

8年半応援してきた推しが、代表曲である『あの日 僕は咄嗟に嘘をついた』を最後にパフォーマンスする姿を現場で観れたので悔いはないです。

そして自分個人として観た推しの最後の姿がデビューシングルってのもなかなか胸に迫るものがありました。

最新シングルで始まり、デビューシングルで終わる。
4DAYSの1日目ですが、なんというかある意味バスラとして完結していました。

やっぱりバスラって特別です。(以前に「やっぱり神宮は特別」と書きましたが笑)

なんというか、どうしたって思い出がよぎるんですよね。

あのメンバーがいないとか、あのライブでのこの曲は凄かったとか。
でもそれが嫌じゃない。懐古厨でも現状の否定でもなく、美しい思い出と美しい現在の幸福なオーバーラップ。

そりゃ正直私だって、『行くあてのない僕たち』をさゆまり以外の誰かが歌うのは拒否反応があります。でも過去に歌ったメンバーたちみんなが先輩と楽曲への敬意を言葉にしてくれているのを見ると、心から嬉しく思います。

上手く表現できませんが、自分にとってはさゆまりの『行くあて』が至高だけれど、それでも意味のある二人組が意味を持って歌ってくれればそれでいいと思うんです。さゆまりとは別の物語を持つふたりが、自分たちの何かと重ねて自分たちなりの解釈で歌ってくれれば。

それがまた誰かの新しい思い出になるのでしょう。

そうやって歴史が続いていけば素晴らしいですね。


前へ    次へ
3/3ページ


note上で乃木坂46に関する有料記事を公開しています。どちらも無料で読める部分がありますのでぜひご覧ください。

『アンダラ伝説』¥300
伝説のアンダーライブ2ndシーズンを題材にしたセミドキュメンタリー小説。あの頃の熱量を叩き込んだ渾身の50,000文字です。
 

マガジン「2019年の乃木坂46」¥200
当ブログに掲載された記事を再構成し加筆したもの。総文字数10万文字、加筆部分だけでも22,000文字以上のボリュームでブログをご覧の方にも楽しんでいただけることと思います。



びーむ色調補正3

オープニングは最新シングルだった


4DAYSのオープニングを飾るのが4期生遠藤さくらセンターの『夜明けまで強がらなくていい』。彼女の地元だから、ってことはもちろんあるんでしょう。でもこれを持ってこれるのが今の乃木坂の強さだと感じました。

歴史をたどるバースデーライブで、その歴史が最も浅いメンバーを中心にした楽曲をド頭にして、にもかかわらず大盛り上がり。

あの頃のことが好きで、今も好き。
なんていうか、理想ですね。

本当に、史上初めて世代交代に成功したアイドルになるんじゃないか。そう思わせました。

その勢いのまま各期曲。

…と思いきゃ2期は『ボーダー』でした。まあ2期生曲は3曲で1日分足りないから仕方ないんでしょうが、この使い方はちょっとなあ。

この曲は思い入れの強いファンも多いし、ちょっと特別だと思うんですよね。やっぱり「ボーダー組」で披露してほしかった気がします。既に卒業を発表していた佐々木琴子が欠場しているならなおのこと。『バレッタ』か『嫉妬の権利』の方がよかったんじゃないでしょうか。

続いて生田絵梨花のコーナーになるわけですが、ここで今年のバスラの傾向のひとつが明らかになります。

ユニット曲において、卒業メンバーの穴は基本そのまま空けておく。

生生星の『ここじゃないどこか』『満月が消えた』は生ちゃんと星野みなみがふたりで。
そして『ぼっち党』も桜井玲香抜きのふたりでの披露でした。
話がそれますが個人的には『ぼっち党』良かったなあ。この曲出た当初は「なんで歌唱メン揃えてこんな歌を聴かせない曲なんだよ」と思いましたが楽しそうに歌うふたりを観てたらそんなことどうでもよくなりました。

この後の『告白の順番』や『2度目のキスから』も同様。
「女子校カルテット」なのにふたりなのはなんか切なかったですね。とはいえこのユニット自体が4人の関係性からできたものなので頭数だけそろえても意味がないでしょう。

そして伊藤万理華も西野七瀬もいない『Another Ghost』に至っては齋藤飛鳥ひとり!

なんという大胆な采配。

2019年夏の全国ツアーの「ミュージアムコーナー」について、以前の記事でこう書きました。

 もう多くの楽曲でオリジナルメンバーはいない。
 だから期別曲とか誰かの代名詞とか、そういうのに縛られるのはもうやめにして、それよりも今いるメンバーと楽曲、両方の個性を活かしたベストな表現を目指す。

 「メンバー志向」から少しだけ「楽曲志向」へ舵を切ったこの方向性は絶対に正解。

しかし全曲披露のバスラでそれはさすがに無理。ということでこの判断となったのでしょう。



楽天ブックスの乃木坂46ストアはこちらから!


さくかきあやめん、よだももくぼした、そして中村麗乃


最初のユニットコーナーで、この日のハイライトのひとつがありました。

『Rewindあの日』。

オリメンは西野七瀬・桜井玲香に若月佑美。もの凄く画的に強いしシャープな3人です。

全員が卒業してしまったこの曲、イントロに続いて登場したのは遠藤さくら・賀喜遥香・筒井あやめの4期フロント3人。大歓声にドームが揺れます。

オリジナルの切れ味はもちろんないし、洗練されてもいない。まだ素材段階。
なのにどこかスタイリッシュ。強い。強いです。

堂々たるパフォーマンス。シルエットの美しさ。やっぱり乃木坂伝統の「骨格の美しさ」が継承されている気がします。

そして強さ、という意味ではやっぱり『言霊砲』の破壊力が別格。

いもうと坂=大園桃子、久保史緒里、山下美月、与田祐希。4者4様のビジュアルとキャラクター。実は全員はっきりした特徴のある声。なのに並んだ時に収まりが良い絶妙なバランス。その背後にある同期の特別な関係性。

はっきり言って無敵でしょう笑

個人的にはこの曲を聴いてるとサビでぞのっちがギリギリのキーで歌う「ブツブツ言ってる~」待ちになります。



もうひとつ、どうしても触れておきたいのが『私のために 誰かのために』。

これは伝統的に「歌唱メン」によって歌い継がれてきた楽曲です。オリジナルは衛藤美彩、川村真洋、桜井玲香、白石麻衣、高山一実の5人。

この中で唯一この日出演していたかずみん。
ともに登場したのは伊藤純奈、久保史緒里、賀喜遥香。3人は2019年の全ツで生田絵梨花と「ノギームガールズ」として『Dear white rice』を歌った、いうなれば各期を代表する歌メンです。

そしてもうひとりは、中村麗乃でした。

ちょっと感動しました。

これファンは嬉しいですよね。
これまで決して前に出る機会が多かったわけではない彼女が名うての歌うまメンたちと並んで乃木坂屈指の名バラードを任せられたという事実。

舞台での経験を重ね、着実に力をつけているであろう彼女。
ビジュアルもかなり洗練されてきており、スタイルは元々抜群。もっと人気が出ていいメンバーのひとりだと思います。

ひとり1曲ずつでいいので、こういうユニット曲に抜擢してスポットライトを浴びる場面があると嬉しいですね。

彼女がモニターに映し出された瞬間のどよめきと、それに続く好意的な歓声。
乃木坂ファンの暖かさも感じられたシーンでした。


完全に蛇足ですが、なぜにラストのサビで久保ちゃんはシャウトしないんでしょう?
2018年末のアンダラ武蔵野の森で観客に鳥肌を立てさせたあの歌声がもう一度聴きたいです。




続きます。

2/3ページ


note上で乃木坂46に関する有料記事を公開しています。どちらも無料で読める部分がありますのでぜひご覧ください。

『アンダラ伝説』¥300
伝説のアンダーライブ2ndシーズンを題材にしたセミドキュメンタリー小説。あの頃の熱量を叩き込んだ渾身の50,000文字です。
 

マガジン「2019年の乃木坂46」¥200
当ブログに掲載された記事を再構成し加筆したもの。総文字数10万文字、加筆部分だけでも22,000文字以上のボリュームでブログをご覧の方にも楽しんでいただけることと思います。



このページのトップヘ