ロスジェネはえてしてこだわりすぎる

タグ:ライブ

びーむ色調補正3
前の記事では印象に残ったシーンを挙げました。



当記事ではいくつか雑感を書きます。

どこかずらしたセトリ


「やっぱ神宮で雨降ってこそ乃木坂だよな」みたいな感覚は正直私にもあります。

それでも前日には掛橋沙耶香の事故があり、この日は2016年神宮4thバスラを思い出させるほどの土砂降り。

ちょっとヒヤヒヤしながら観ていました。

雨かどうかにかかわらず、基本的に花道を走らせない演出にしてほしいし放水は止めた方がいい。

メンバーのテンションが上がって走ってしまうことはあるでしょうが、歩いて移動して間に合うようにセットリストを組む等、運営としてリスクを下げるためにできることはやってほしいですね。

話がずれますが個人的には危険なヒット祈願も止めてほしいです。

ライブ本編に話を戻します。

「ちょっとだけ」新鮮なセトリでした。どこか「ずらして」いる感覚というか。

『インフルエンサー』も『シンクロニシティ』も『Sing Out!』(この曲は前後2日はやったようです)もない。
鉄板ユニット曲『他の星から』『あらかじめ語られるロマンス』あたりもやりませんでした。明確なユニット曲コーナー自体がなかったこともありますが。

そして本編クライマックスに『深読み』、アンコール1曲目が『好きになってみた』。
『Actually…』聴いてなさ過ぎて「なんだっけ、この曲?」と思ったのは私の個人的な問題ですが笑

どちらもここで歌っておかないと当分披露する機会がなさそうな気もするのでセトリに入るのは別に良いのですが、ライブのクライマックスで歌う曲というイメージではない気がします。

『僕は僕を好きになる』を外すことによって、山下美月を押し出しすぎないようにした=賀喜遥香に花を持たせた…というのはうがった見方が過ぎますかね。

でもアンコールがトークコーナー(トリンギョ様のやつ)からまったり始まるというのも珍しい。というか卒業セレモニーを別にすればちょっと記憶にないです。

ちょっとずつずらして、新たな定番となる曲を探している。
ないしは定番曲を少し寝かせて「毎回同じセトリ」と言われないようにしている。

きっとその両方なのでしょう。

この夏のセンター


最近になってようやく9thバスラDAY1(無観客配信、全体ライブ)の円盤を観ました。

個人的に驚きだったのが、たった1年半前なのにかっきーの存在感が当時とは比べものにならないほど大きくなっていること。

さらに遡ること半年余り、26thシングル選抜発表の記事の時点で私は彼女をセンター候補のひとりとして挙げていました。

つまり2年前から堂々の人気メンバーだったわけですが、そこから彼女はさらに階段を上り続けます。

28th『君に叱られた』で初センター。
写真集『まっさら』は推定18万部超を売り上げる大ヒット。
そして今回の30th『好きというのはロックだぜ!』で再びセンターに。

ちなみに「1シングル挟んでの即センター返り咲き」というのは乃木坂史上でも西野七瀬と齋藤飛鳥という大エースふたりしかいません。

もはや誰もが認める「エース格」のひとり。センターに立つことに何の違和感もありません。

それでも彼女はまだ時折「本当に私で大丈夫なんでしょうか」という顔を見せます。

以前にも書いたのですが恐らく彼女は「初めてのこと」に対する苦手意識が強い。

そんなかっきーにとって、乃木坂10年の歴史でも数えるほどのメンバーしか経験していない「センターとして全国を回る」ということは恐怖に近いプレッシャーだったのでしょう。

関連記事:


この日のキャンプファイヤーコーナーでの『泣いたっていいじゃないか?』。

ラスサビで堪えきれずに泣き出した賀喜遥香。
それを見守るメンバーたちの優しい表情が炎の揺らめきの中に浮かびあがります。

かっきーはセンターとして重圧を感じて、ずっと気を張りながら頑張ってきたんだな
そしてそんな彼女の頑張りをメンバーたちはみな認めているんだな

観る者にそんなことを思わせる、心がじんわりと暖かくなる素敵なシーンでした。

この翌日、千秋楽の『ジコチューで行こう!』では、賀喜遥香と遠藤さくらは互いを見つめながら涙を流したそうです。(観てないのですが笑)

昨年の全ツセンターがさくちゃんで今年がかっきーというのは、様々な巡り合わせの結果であって決して意図してのものではないと思います。

それでも「そこに立った者にしかわからない何か」を共有できる存在がいること、しかもそれが身近な同期であることはお互いにとって心強いことでしょう。

そしてきっと、この先の乃木坂にとっても計り知れない価値があります。

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びーむ色調補正3
聖地・神宮での全ツファイナル3DAYS。

2022年8月30日に行なわれたそのDAY2を視聴しましたのでレポします。

鈴木絢音の感慨と実感


セットリストはこちらです。

Overture
01. 好きというのはロックだぜ!
02. 夏のFree&Easy(センター:与田祐希)
03. おいでシャンプー(センター:賀喜遥香)
04. ガールズルール(センター:山下美月)
05. 裸足でSummer

<期別コーナー>
06. 絶望の一秒前
07. バンドエイド剥がすような別れ方
08. 猫舌カモミールティー
09. ジャンピングジョーカーフラッシュ
10. 僕の衝動
11. 僕が手を叩く方へ
12. 海流の島よ

13. 会いたかったのかもしれない
14. ロマンスのスタート

<シャッフルコーナー>
15. 君の名は希望(センター:秋元真夏)
16. 涙がまだ悲しみだった頃(センター:山下美月)
17. 設定温度(センター:久保史緒里)
18. 13日の金曜日(センター:清宮レイ)
19. マシンガンレイン(センター:遠藤さくら)

20. 泣いたっていいじゃないか?(センター:賀喜遥香)
21. ひと夏の長さより…

22. 自由の彼方(センター:和田まあや)
23. Under’s Love(センター:和田まあや)

24. ごめんねFingers crossed
25. Actually…
26. 深読み
27. 太陽ノック(センター:遠藤さくら)
28. 空扉
29. ジコチューで行こう!
30. 君に叱られた

EN1 好きになってみた
EN2 自惚れビーチ
EN3 乃木坂の詩

例によって印象に残ったシーンを挙げていきます。

まあこの日はとにかく、雨

2016年神宮4thバスラを思い出させるほどの土砂降りでした。

まずオープニングはスモークが凄くて全くメンバーが見えずに、やむを得ずカメラは客席を映すという斬新なスタート。そこへさらに放水という暴挙笑

スモークが晴れるまで雨が降っていることにすら気づかないぐらいでした。

『おいでシャンプー』で賀喜遥香の髪の香りをかぐ齋藤飛鳥山下美月
「ダメダメダメ」のところで後方にいるのにきっちりカメラ目線で決めてみせたのもさすがの山下プロ。

『ガールズルール』でまた放水し、笑っちゃってる齋藤飛鳥

その彼女が「なんでこんな降ってるの~!?」と叫んで始まった『裸足でSummer』。
しかしそのラストでまたも放水。

最初のMCで「飛鳥さんみたいにとお願いして髪巻いたのに、いつもと一緒になっちゃいました」と笑顔で嘆く遠藤さくら

期別コーナーは5期生から。髪やメイクを直す間もなく出てきた彼女たち。
にもかかわらず小川彩の完成度は際立っているなあ。
菅原咲月の素早くカメラを見つけてニコッと微笑むところも好感度高い。

そして4期生のJJF!(『ジャンピングジョーカーフラッシュ』)この曲好き。
かきさく(=賀喜遥香遠藤さくら)の飛車角感よ。

3期生はこの日から復帰した伊藤理々杏センターの『僕の衝動』。
『乃木坂工事中』の「キメ顔グランプリ」効果で観客が完全に「待ち」の体勢にある中で堂々と決めて拍手を浴びる理々杏。

続く3期曲は『僕が手を叩く方へ』。
個人的には3期生が輪になってお互いを笑顔で見交わすだけでウルっときちゃうんです。
そこへ客席からのクラップが重なって、なんかもう。
1期2期5人の「後輩のためにできることを考えた」という言葉から始まったシャッフルコーナー。期も選抜もアンダーもシャッフルする、融合と継承の試み。

山下美月と『涙がまだ悲しみだった頃』という組み合わせは意外。

『13日の金曜日』、清宮レイの『ザンビ』コントが微笑ましい。
この曲で(いつも捕獲される側の)与田祐希が弓木奈於を捕獲するという珍しい光景も見られました。
その後、花道をキョンシーポーズを取りながら走る与田っちょ。自由で良い笑

『マシンガンレイン』でビシッとセンターを張ってからのコントという遠藤さくらの落差
「いきますよ~」から自己紹介するというのは、何ともひめスパイア(中元日芽香インスパイア系)。

この日のハイライトのひとつ、キャンプファイヤーコーナー。

『泣いたっていいじゃないか』。
歌メン揃いの中、嬉しそうにふたりで一緒に歌う久保史緒里佐藤璃果

MC企画「1分トーク」では小川彩に「いい意味で圧がある」と言われたと嘆く梅澤美波

『ごめんねFingers crossed』。
前年ツアーのリード曲だったのに、相次ぐ卒業や離脱によりソロ歌唱となってしまったパートが多くてふと切なくなります。
ラスト寸前で不敵な笑みを浮かべる山下美月

『太陽ノック』でべらぼうに可愛い投げキスをする遠藤さくら

『ジコチューで行こう!』、齋藤飛鳥にまとわりつくよだやま(与田祐希山下美月)。
与田っちょは大間奏で飛鳥から首を絞められなぜかガッツポーズ。

アンコールでオチに使われた筒井あやめの「飛鳥さん、私まだ汚れていいキャラじゃないと思うんですけど」というコメント。

鈴木絢音の「あの頃の乃木坂良かったな~」という感慨と「今の乃木坂も最高だな」という実感。

この日の仕上がってるメンは与田祐希久保史緒里阪口珠美筒井あやめも目を引かれました。



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10thバスラに関する記事のラストは5期生について。

ライト層向けのセトリ、ではなく


個人的に今回のバスラで不満だったのは、セトリ。
「バスラ」を冠する以上はもっとアンダー曲やユニット曲をやってほしかった。
両日披露の曲が結構あったので、そこを減らしてもっといろんな曲をやってほしかったというのが正直なところです。

観ている最中はライト層向けのセトリか?でも10周年に新規ファンとか来るかねえ?と大いに疑問を感じていました。

でもたぶん、違いますね。
きっとこのセトリ、もっと言えばこの2日間の多くはある意味で5期生たちのためのものだったのではないでしょうか。

「乃木坂を知らない」彼女たち。

現時点までの情報では3期生の久保史緒里や佐藤楓や向井葉月のようなゴリゴリの乃木オタは5期生にはいなさそうです。(余談ですが加入前の遠藤さくらが握手会にまで行っていたというのは意外でした)

でも別にそれは悪いことではありません。

知らなければ、これから徐々に知っていけばいい
そして知らないからこそ「乃木坂らしさ」という言葉に囚われすぎずに自分の個性を発揮できる場合もあります。

大園桃子も与田祐希も「知らない」子たちでしたけれど、あんなにも乃木坂を好きになってくれたじゃないですか。

ただ、5期生が既に知ってしまったこともあります。

それは「怖さ」

加入早々に巻き起こった騒動により同期ふたりが活動自粛。
顔の見えない「ファン」というものに対し、また乃木坂というグループのあまりの大きさに「恐怖」を覚えたことでしょう。(個人的には騒動の際に炎上させていたのが全て「ファン」だとは思いませんし、逆に全て「アンチ」だとも思っていません)

そんな5期生たち11人に

乃木坂46のもの凄さ
それを作ってきた先輩たちのもの凄さ
それを応援するファンのもの凄さ

これらを伝えること。

それこそが今回のバスラの最重要課題だったのではないでしょうか。

そしてそれは見事に達成された。

デビュー10周年の歴史を、その重みを、重ねられてきた想いの強さを
歴代メンバーもスタッフもファンも(そしてバナナマンも!)「乃木坂46」というグループを、どれほど大切に思っているかを。

5期生は体感することができたのではないでしょうか。



絶望する前に


最後にひとつ妄想を書きます。

10thバスラDAY2の終盤で『絶望の一秒前』を歌い終わった5期生たち。

まだ息を弾ませたままの井上和が、一歩前に踏み出してこう言うのです。

「もう1曲、歌わせてください。絶望が、漆黒の闇が来ても飲み込まれない勇気。それを私たち5期生が持つために

そして流れて来たのはこの曲。

 どんな暗闇に迷っても
 生きてれば出口はある
 絶望する前に
 勇気は左の胸に…

『左胸の勇気』。

これやられたら泣くなあ

いや、そもそも妄想ですけど笑

ホント、5期生にはこの曲を歌ってほしい。というか運営が歌わせるべきでしょう。

最初のアンダー楽曲。
アンダーメンバーたちがスタジアムでブーイングを浴びせられた曲。
最初のプリンシパルのテーマ曲。
(2014年アンダラ2ndファイナルで能條愛未が「本日の主役」になった曲笑)

時は流れて、
2021年9thバスラの1期生ライブでラストに選ばれた曲。
そして「乃木坂46」というコールを持つ恐らく唯一の曲でもあります。

不屈。

何度も何度も困難や逆風や絶望を経験し、それでも立ち上がってきた先輩たち。
その歩みが積み重なって、これほど多くの人に支持されたということ。

そのひとつの象徴である楽曲です。

既に全ツのスケジュールがアナウンスされているのでそれよりは後になるでしょうが、5期生にも絶対にプリンシパルを経験させるべきです。

そこでこの『左胸の勇気』を歌ってほしい。


デビュー直後にいきなり「怖さ」を知ってしまった彼女たち。
そしてバスラで乃木坂というグループとそのファンのパワーのもの凄さの片鱗を知ることができた彼女たち。

これから先、困難や逆風や絶望に直面することもきっとあるでしょう。

そんな時に、この日に見た先輩たちの姿と7万人の観客の熱狂が、彼女たち5期生の勇気になることを願っています。



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びーむ色調補正3
ここまでの記事ではDAY1/2それぞれの印象に残ったシーンを纏めました。




当記事では2日間を通じての雑感を書きます。

グループの力、卒業生の輝き


まず最初に、正直個人的に今回は埋まらないと予想していました。
もちろんその最大の理由はコロナの影響。ただ中西アルノと岡本姫奈の一連の騒動を嫌気するファンも一定数いるのではないかと。

しかし実際にはステージバック席の解放こそなかったものの、日産スタジアムの上の方まで見事に埋まって7万人×2日間の延べ14万人。

デビューから10年以上経ってこれだけの観客動員力を維持しているというのは本当にもの凄いことだと思います。

卒業生の出演も良かった。

これまで基本的に卒業生を登場させないできた乃木坂運営。
(近年での例外は2019年桜井玲香卒コンの最後の最後で花束を渡しに出てきた若月佑美、そして2021年松村沙友理卒コンでのさゆりんご軍団ライブで中田花奈、伊藤かりん、佐々木琴子が出演したぐらいでしょうか)

今回の卒業生登場は会場のボルテージをMAXに引き上げ、祝祭感を醸し出しまくりました。

そして何より「ちゃんとみんなスター」なのが凄く良かった
こういうレジェンド登場系の企画って、やっぱり「変わってしまって」いてガッカリすることがあるじゃないですか。

もちろん今回出演したメンバーは卒業からまだ数年ですので「老い」の心配をしていたわけではありません。それでも「(現役時とはメイクや髪色を替えたので)ケバくなった」とか言い出すオタがいるのってあるあるだと思うんですよ。

でも、全然そんなことなかった。

「まだまだ現役でいける」というのともちょっと違う、「現役メンバーとは違う輝きを放っている」という印象。
「アイドル」ではなく「めちゃめちゃ色白で細くて綺麗なお姉さんたち」。発光してんじゃない?ってぐらい。

グループを立ち上げからここまで大きくして、ひとつの時代を築いて、身を引いた。
そして今とびきり素敵な女性としてステージに立っている。

それはなんだかとても美しいことでした。

コール問題についても軽く触れておきます。

気持ちは凄いわかるけど、まいやんの煽りに雄叫びが上がった瞬間は正直「そうだよな~ここまで2年以上、辛かったよな~わかるよ~」と思ってちょっとウルっときましたけど。

コールしたのは非常によろしくない。

影ナレで「一瞬思わず声が漏れてしまう」のはOK、「自ら意図して継続的に声を出す(=コール)」はNGと明確な線が引かれていましたからね。まあ雄叫び(=レスポンス)は極めて黒寄りのグレーかもしれませんが。

その線引きが実際の感染防止にどれほど有効かはさておき、せっかくここまで我慢してきたんだし。批判の矛先は結局、運営やメンバーに向くわけですから。

もう少しの辛抱、と信じたいですね。



背負うふたり


遠藤さくらと久保史緒里。
今回のライブではこのふたりにかかる負担の大きさが気になりました。

もうこのところずっと、もしかしたら26th『僕は僕を好きになる』の選抜発表あたりからその状態なんですけどね。

遠藤さくらが背負わされたのは、卒業生の影

かつて西野七瀬に「乃木坂感めっちゃある」と言われた時からそれは始まっていましたが、今回のバスラは特に顕著でした。

DAY1の中盤、ひとりで登場したさくちゃん。
床スクリーンの映像に合わせて舞う、西野七瀬が2017年東京ドームでやったのと同じ演出から『命は美しい』。

そしてDAY2。
前日にオリジン生駒里奈が披露したその残像が残る中での『制服のマネキン』。
合間のVでは彼女の「先輩のポジションに入るプレッシャーって本当に凄くて」という発言がフィーチャーされていたにもかかわらず、です。

逆境でこそ光り輝く遠藤さくら。事実『命』も『マネキン』も素晴らしかった

それでも私はいたたまれない気持ちで観ていました。

西野七瀬だけでなく生駒里奈まで背負わせるのか
それはあまりに酷ではないか。

もちろん運営も彼女の負担は考慮しているので今回は岩本蓮加や筒井あやめをセンターに起用したのだと思います。5期生の中からもエース格に成長し過去表題曲のセンターを務めるメンバーが現れるのも間違いないでしょう。

それまでの間は露骨な「背負わせる」演出を控えめにして、さくちゃんに負担をかけ過ぎないようにしてほしいです。


そして久保史緒里。
彼女の場合は「背負ってしまいすぎ」のような気もしますが。

困った時の久保史緒里という感じで、歌でもトークでもことあるごとに登場し毎回頑張っちゃう久保ちゃん。個人としてモデルもラジオも演技仕事もあります。

既に生田絵梨花という巨人の抜けた跡を少しでも埋めようと奮闘してくれている彼女。
「乃木坂のピアノ文化を絶やしちゃいけない」と46時間TVでの弾き語りチャレンジもありました。

関連記事:


そして今回、久保ちゃんは『日常』のセンターを務めました。

賛否でいえば恐らく「賛」の方が圧倒的に多いと思います。2019年11月の「3・4期生ライブ」も同曲のセンターでした。

でも個人的にはこれは正直違うかなと。

もちろん北野日奈子との関係性もありますし、そもそもこの曲のオリメンです。そして何より彼女自身にとっても「復活」の特別な曲であることは重々承知しています。
でも思うんです。だからこそ自分のオリジナルポジションで歌ってもよかったんじゃないでしょうか。

既に乃木坂のために獅子奮迅の働きをしている久保史緒里。

本当に余計なお世話以外の何物でもありませんが「この上さらに北野日奈子の想いまで背負わなくてもいいんだよ」と思ってしまったんです。

うまく伝わるかわかりませんが、久保ちゃんの思いが「乃木坂を守る」ことに向きすぎなければいいな、と。

彼女の乃木坂愛は本当に嬉しいしずっとグループにいてほしい。それが大前提です。
ですが舞台『夜は短し歩けよ乙女』で見せたもの凄いポテンシャルを、乃木坂を守るため「だけ」に使ってはいけない久保ちゃん自身のためにも使ってほしい

そう思うんです。

ましてや他メンバーのファンから「あいつ出過ぎ」みたいな目で見られるようなことは、決してあってはならないと思います。(これはさくちゃんも同じですね)


続きます。

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前の記事ではDAY1の印象に残ったシーンを纏めました。



当記事ではDAY2について。

『Actually…』の完成形


セットリストはこちらです。

Overture

<2017年>
01. インフルエンサー(センター:齋藤飛鳥、山下美月)
02. 逃げ水(センター:岩本蓮加、与田祐希)
03. いつかできるから今日できる(センター:齋藤飛鳥、賀喜遥香)
04. スカイダイビング(センター:秋元真夏、梅澤美波)
05. 三番目の風(センター:与田祐希)

<2018年>
06. 日常(センター:久保史緒里)
07. 誰よりそばにいたい(センター:佐藤楓)
08. キャラバンは眠らない
09. ジコチューで行こう!
10. 空扉
11. 帰り道は遠回りしたくなる(センター:西野七瀬)

<2019年>
12. ありがちな恋愛(センター:齋藤飛鳥、山下美月)
13. 夜明けまで強がらなくてもいい
14. Sing Out!
15. 4番目の光

<2020年>
16. 毎日がBrand new day
17. I see...
18. しあわせの保護色(センター:秋元真夏、齋藤飛鳥→白石麻衣)
19. シンクロニシティ(センター:白石麻衣)
20. 世界中の隣人よ
21. Route 246

<2021年>
22. 僕は僕を好きになる
23. ごめんねFingers crossed
24. 君に叱られた
25. 最後のTight Hug(センター:生田絵梨花)

<2022年>
26. 絶望の一秒前
27. 届かなくたって…
28. Actually…

29. 制服のマネキン(センター:遠藤さくら)
30. 世界で一番 孤独なLover(センター:齋藤飛鳥)
31. 他人のそら似
32. おいでシャンプー(センター:秋元真夏)
33. 夏のFree&Easy(センター:賀喜遥香)
34. 太陽ノック(センター:筒井あやめ)
35. 裸足でSummer

<オーケストラコーナー>
36. きっかけ
37. サヨナラの意味(センター:秋元真夏)
38. 君の名は希望(センター:齋藤飛鳥)

EN1. ガールズルール
EN2. ロマンスのスタート
EN3. 乃木坂の詩


DAY2は2017年から2022年の曲を中心にしたセトリということで、古参のおっさんからするともう最近の曲たちです笑

印象に残ったシーンを挙げていきます。

この日のビジュアル仕上がってんなあメンは休養十分で出走の与田祐希

影ナレは乃木坂46合同会社代表、今野義雄氏。

オープニングは5期生から順に期別での登場。
5期生井上和に触発されたか、遠藤さくらが「4期生でーす!」と彼女らしからぬ元気さで挨拶。すると梅澤美波も負けじと声を張り上げ、鈴木絢音はもはやヤケ気味に「2期生でーす!!」。
その後まったり登場する1期生というコントラストも良かった。

『逃げ水』。大園桃子の位置に立ったのは岩本蓮加でした。

この日の『スカイダイビング』はちゃんとヒコーキ振り付けやってくれて嬉しかった笑

『三番目の風』、こちらのセンターは与田祐希!走りながら「桃」ポーズを決めてみせます。

『日常』センターは久保史緒里。これについては別途書きます。

『誰よりもそばにいたい』。
佐藤楓が語るアンダラへの想い。7万人のうち何人に届いたかはわからないけれど。
ラストをハモったのはアンダーの矜持でしょう。

齋藤飛鳥のMC「生きて帰れないぐらい頑張らないと」。

そして西野七瀬登場。『帰り道は遠回りしたくなる』。
後ろで大泣きする佐藤楓

間のVでの遠藤さくらの「先輩のポジションに入るプレッシャーって本当に凄くて」という発言。

雨の中での『夜明けまで強がらなくてもいい』。

『Sing Out!』で顔を見合わせてニッコリするれんたま=岩本蓮加阪口珠美

『しあわせの保護色』では背後の仕切り板が動いていて「まいやん出るな」から予想通りの白石麻衣登場。予想通り泣く梅澤美波

『世界中の隣人よ』。
目を潤ませる山下美月。大きく息をつく早川聖来
コロナ禍初期の全てが突然に止まったあの日々は、メンバーにとって我々の想像以上に辛い時期だったのだろうと思わせます。

『ごめんねFingers crossed』で前日同様に美しい掛橋沙耶香

そして『最後のTight Hug』で生田絵梨花登場!他事務所の人も来た!即泣く秋元真夏岩本蓮加梅澤美波そして久保史緒里という3期生たちも軒並み泣いています。

ここまでの25曲で「今日はここまで」が流れますが、いやこの日は2022年も含むはずでは笑

そして『Actually…』のイントロが流れ、中西アルノが真ん中に進み出ます。
ややまばらな拍手。歌い出した彼女は涙声でした。

中西さん一本かぶりだったオリジナルとは歌割から変更されていました。
「普通の」乃木坂のシングル曲のようにメンバーが順に歌い繋いでいき、それに伴い順に抜かれていくカメラワーク。

オリジナルと(中西さん活動自粛中の)齋藤飛鳥・山下美月Wセンター版を足して2で割ったようなこの日のバージョン。

私は、これこそが『Actually…』の完成形だと感じました。

騒動を受け止めつつ、中西さんをスポイルしない。
まあ言ってしまえばそのバランスを取りにいっただけだとは思います。

それはその通りなのですが、思いのほか出来がいい。
オリジナルがいかに「出来上がりを無視してインパクトだけ狙いにいった」ものであるのかを浮き彫りにしたというか。

Wセンターバージョンの時も同じこと言いましたけど、最初からこれやっときゃ良かったんですよ。

ひとつだけ苦言を呈すなら、Wセンター版では裏センターとして存在感を発揮していた与田祐希が中西さんの陰に隠れて完全に見えないのでポジションを半ずらしにしてほしいです笑



とてもとても幸せな時間


バスラの印象に残ったシーンに戻ります。

『Actually…』の余韻が残る中、モニターには遠藤さくらが27thシングルでセンターに選ばれた際のブログが映し出されます。

 とにかく私は、
 どう思われても何を言われても、ただ前を向いて頑張り続けるしかないです。



そこからの『制服のマネキン』。半泣きのさくちゃん。震える指先。

齋藤飛鳥の「ここにいるみんなのことがとっても大切です」という言葉。

レアなフルサイズの『裸足でSummer』!

アンコール、メンバーが東側ステージと西側ステージに分かれて登場することがアナウンスされ、ひとりずつ交互に発表していきます。6thバスラ「シンクロニシティライブ」のアンコールで神宮と秩父宮のメンバーを交互に発表したやつの再現ですね。

ここで卒業生も登場することが発表され大歓声。本編には出演しなかった高山一実松村沙友理も登場。

いくまいさゆ=生田絵梨花白石麻衣松村沙友理の揃い踏み。

そしてまいやんが叫びます。

 日産スタジアムぅ~
 出し切れぇぇぇ~!!

『ガールズルール』。
もう場内は完全に歯止めが利かない状態になっていました。

白石麻衣松村沙友理の「バルシャーク」。その視線の先にはバナナマンのふたり。日村さんの本家(ではない)バルシャーク。とてもとても、幸せな時間。

続く『ロマンスのスタート』で煽ろうとするも息が切れて声を出せない西野七瀬

気がつけば生田絵梨花齋藤飛鳥をガッチリと「生田固め」に捕らえ、西野七瀬にハグされた与田祐希が大粒の涙を流していました。

なんだ。なんだこれ。
もう二度と見られなかったはずの光景が、今まさに繰り広げられている。

幸福感、いや多幸感。

ずっと甘噛みする高山一実すらそれを増幅します。

秋元真夏の締めの言葉がまた良かった。

 素敵なメンバーたちと一緒に乃木坂を作ってこれたことが、人生の誇りになりました

キャプテンになってから彼女は力のある言葉を語れるようになったと思います。


続きます。

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