ロスジェネはえてしてこだわりすぎる

タグ:一ノ瀬美空

びーむ色調補正3
前の記事では印象に残ったシーンを列挙しました。

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当記事では主に「夏の座長」賀喜遥香とその両脇を固めた一ノ瀬美空、川﨑桜について書きます。

さくみくがいた夏


まずは初フロントのふたり「さくみく」。

いきなり偉そうですが、ふたりはよくやったと思います。

 音楽番組での『Same numbers』披露や全ツでフロントメンバーとしてどれだけの存在感を示せるか。
 もっとはっきり言うと「他推しのファンにどれだけ認めさせるか」が重要ですね。

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39thシングル選抜発表の記事でこんなことを書いていたのですが、それは見事に達成されたのではないでしょうか。

神宮でもふたりは輝きを放っていました。

オープニング『君に叱られた』のラスサビ前で遠藤さくらと腕を組んでニッコニコの一ノ瀬美空

『裸足でSummer』では「大好きの伝え合いっこしよう?」「苦しくなるぐらいみんなのことメロメロにしちゃ~うぞ?」と本日も絶好調の川﨑桜

アンコール中、前年の池田瑛紗と小川彩同様に繋ぎの寸劇に出てくるふたり。
さくたんの「ここにいるみんなを呪ってやる!じごくしゅわしゅわ~!」

そして最大の見せ場となったのはライブ終盤の『ありがちな恋愛』でした。

『真夏日よ』から『Monopoly』とたたみかけ、次はなんだ?と客席が待ち構えているところにあのイントロ。浮かび上がるふたつの影。
うお!ここでさくみくか!と思ったのが私だけでないことは、会場のどよめきが証明しています。

「責任も不安も葛藤も」あったけれど「本当に幸せな期間だった」と言い切った一ノ瀬美空。
「とにかく試行錯誤の毎日」で「どうすればもっと理想の表現に近づけるのかを常に模索し続けて」いたけれどそれも「かけがえのない経験になりました」と振り返った川﨑桜。

いずれ否応なしに来る「かきさく後の世界」に立ち向かうために、銀河系軍団5期生からさらなるフロントやセンターを輩出する。
フロント登用を決断した運営と期待に応えたさくみくは、その可能性を拓いてみせました。

「私たちやり切ったよね!!!!」
「私達やり切ったよ!!!」

ブログで互いにエールを送ったふたり。
堂々たるフロントでした。

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かっきーがいた夏


『好きというのはロックだぜ!』以来、3年ぶり2度目の夏の座長となった賀喜遥香

神宮でも彼女の周辺で心を揺さぶる数多くのシーンが生まれました。

後半ブロック最初の『Sing Out!』。

早々にウルウルしだす菅原咲月。曲中で泣きながら語る賀喜遥香
もらい泣きする梅澤美波久保史緒里井上和。みな「責任を負ってきた者たち」です。

そして曲が終わり再び口を開いたかっきーは「みんながヒロイン」「ファンの皆さんも主役」「誰かのヒロインとして立たせていただいている」と言葉を連ねます。

メンバーはみんな、誰かのヒロイン

まあいわゆるカワイイ系の自己肯定感と、なんならFRUITS ZIPPERの『わたしの一番かわいいところ』の歌詞と言ってることの大元は一緒だと思います。

でもそれをポップにコーティングせず茶番にも逃げず、ただまっすぐな感謝として伝える。
それはやはり乃木坂ならではであり、齋藤飛鳥に「度を超えたピュアさ」と言わしめた賀喜遥香ならではだと思うのです。

続いて10回目の神宮記念ソング『真夏日よ』。
先ほどのMCの流れからずっと泣いている菅原咲月。「まつおさん」コールがやたらとデカいのもいいなあ。

そこから『Monopoly』!
本当に楽しそうに踊る遠藤さくら賀喜遥香。それをいつものようにニッコニコで見守る井上和

『Same numbers』。
少し目を潤ませる川﨑桜。座長だったわけではないけれど、それでも責任や期する想いはあって。
さくみくにエスコートされて頬を緩める賀喜遥香

ラスト『乃木坂の詩』前のMC、6期生代表は瀬戸口心月。もの凄く緊張しながら「次はもっともっと大きい自分で」。

そして遠藤さくらの「神宮でしか味わえない感情がある」。それは我々ファンも同じで。

「ここに来て良かったんですよね」
「私たちは未来を作っていく途中」

決して自分に満足することのない彼女なりの自己肯定。

『乃木坂の詩』後の梅澤美波のMCに目を潤ませるメンバー多し。
はけながら泣いていたのはその梅ちゃんと川﨑桜

Wアンコールの『君に叱られた』も終わり、「嬉しい~、どうしよう~」と締めに困る賀喜遥香
それを引き取った梅澤美波。その後ろでそっと涙をこぼす岩本蓮加

こうして神宮4DAYSは幕を閉じました。

そう、あの時と同じ4日間だったのです。

2年前、先輩たちのいない初めての夏。
そこで先輩たちもなしえなかった神宮4DAYSを完走した時に、梅ちゃんは涙を流しながら「私たちが乃木坂46です!」と叫びました。

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そこから3期の2枚看板である山下美月と与田祐希は卒業。
そして6期生にとっては初めての全ツ、初めての神宮。

にもかかわらず、あの時プレッシャーに押しつぶされそうになりながら必死の思いで駆け抜けたのと同じ4日間をごく自然な形でクリアした。(少なくとも私にはそう見えました)

それこそがこの2年間、ちゃんとグループが前に進んできた証ではないでしょうか。

その中心にいた賀喜遥香。この日は多くの言葉で懸命にその想いを伝えてくれました。

本編ラスト『Same numbers』前のMCで「かっきーがセンターだからもう安心、全部任せられると思ってもらうことが目標だった」と語ります。

3期生にはもう本当にただ楽しい思い出を作ってほしい。
6期生にはツアーが楽しいものだということを感じてほしい。

みんな、私の心配なんてしないでただ全力で夏を楽しんでほしい。

正直「自分と闘ってきた夏」であり「夜に1人で泣いちゃったりするときもいっぱいあった」けど。

それでも最後に彼女はこう締めくくります。

 今年の夏、すっごく楽しかったです!皆さんのことが大好きです!

この言葉に救われた気持ちになったメンバー、スタッフ、ファンは多いのではないでしょうか。

かっきーの不安や葛藤。
きっと梅澤美波も久保史緒里も遠藤さくらも、田村真佑も弓木奈於も柴田柚菜も(もちろん他にも多くのメンバーが)それに気づいていたと思います。

それでも、かっきーが頑張りたいなら頑張らせてあげたい

だから信頼して任せる。
そしてその信頼に応えたかっきー。

彼女がこの夏、我々に見せてくれたもの。

それは自分の弱さを知りながら、それでも誰かのために強くありたいと願う者の強さそして美しさでした。


最後に、余談になりますがもうひとつ。

賀喜遥香が「夏の座長」のプレッシャーを語る姿を観て思ったことがあります。

井上和って、凄まじい

加入から8年、センター4回、座長も2回目のかっきーでも不安を感じる役割。
それをお披露目から2年半の間に2度も(それも10代で!)務めた和ちゃん。

与田祐希に「和を見てるともう一度頑張ろうと思わせてくれた」と言わしめたのは伊達じゃない。

我々は(というか少なくとも私は)最近ちょっと彼女の凄さに慣れ過ぎていた気がしました。

なので言うまでもないことですが、敢えて文字にしておきます。

和ちゃんは乃木坂の宝です



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タオル補正
2025年6月16日、『乃木坂工事中』内で39thシングル選抜メンバーが発表されました。

色々とトピックのある選抜となりました。

干支一周


センターは賀喜遥香。

Wセンターは次作でセンターにならないのが通例。
その前の『歩道橋』は遠藤さくらの単独センターだった。

とくれば6期生の新人抜擢センター、そうでなければかっきーだろうという大方の予想通りでした。

驚きもなければ不満もないです。
まあ消去法っぽいのがなんかひっかかりますけど笑

驚いたのは3人フロント。

何と6thシングル『ガールズルール』以来、12年ぶり
『ガルル』の時は生生星から御三家(=綺麗なお姉さんグループ)という大きな転換点でした。

しかし今回は御三家のように3人の組み合わせそのものに意味があるわけではありません。

注目すべきはかっきーの両サイドがどちらも初フロントとなる一ノ瀬美空と川﨑桜であること。
たった3人しかいないフロントのうちふたりを初フロントの5期生が占めたのです。

これが意味するのは恐らく、運営はまだ5期生から新たな「フロント級」「エース格」を輩出しようとしているということ。

「銀河系軍団」5期生から輩出されるエース格が和ちゃんひとりというのはあってはならないとずっと主張してきた私としては、この流れは大賛成です。

大人数アイドルグループで世代交代をしながらトップであり続けるという前人未到の荒野を進む乃木坂。

それができたひとつの要因は先輩たちの間に割って入るエース級が各期から生まれたことです。
(受け継がれてきた「優しい世界」とグループ愛は大前提として)

例えば27thから31stシングルあたりの「よだやまかきさく飛鳥」フロント。
これを「弱体化」とか「繰り上がりエース」と評価するファンはほとんどいないでしょう。

よだやま=与田祐希と山下美月はレジェンド1期生たちの間に割って入ってフロントに立ち続けました。
しかもふたりはそれをデビュー1年ちょいからやっていたので本当に大偉業。

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そしてかきさく=賀喜遥香と遠藤さくらはそのよだやまと齋藤飛鳥がいる間にフロントに立ち続けました。

この「フロントに割って入る」とか「センターとして従える」というのが大事なのでしょう。

別に存在感やファンの数で並び立てと言っているんじゃないです。
あくまでも「絵面で」です。(ただもちろん猛烈なバッシングを受けないためにはそれ相応のミーグリ人気も必要になるでしょうけれど)

であればなんとか遠藤さくらと賀喜遥香がいる間に5期生から「何人も」そういう存在が生まれなければならない。

それさえできていれば6期生も「かきさくと並び立った5期生」と並び立つことができるのです。

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しかし。
5期生で既にそれを達成したのは井上和だけ。

5期生の層が厚すぎて和ちゃんに次ぐ2番手がなかなか定まらず、フロント固定となるメンバーが決まらない。これは「銀河系軍団」の思わぬ弊害でした。

池田瑛紗をそうしようとしているように見えたが『ネーブルオレンジ』で引っ込めて今作も2列目にしてしまった。
小川彩を少々強引にでも据えてくるかと思ったが(そして個人的にはそれに賛成だった)、フロントから次作で3列目に戻すという腰の引けた采配。
中西アルノはどうなのか。『ネーブルオレンジ』期間の活動やファンからの支持をどう判断すべきなのか。

そして今回、さくちゃんを差し置いてフロントに配置されたのは上の3人ではなく一ノ瀬美空と川﨑桜でした。

いいチャレンジだと思います。

個人的にはグループ運営における連続性は必要だと考えていますが、それにこだわりすぎるとスピード感が失われる。
まして期別写真集をだすぐらい規格外の5期生なのですから。
6期生抜擢もあり得るこのタイミングで、5期から初フロントというのも逆に新鮮味があって良いです。

メンバーのチョイスもなかなか興味深い。

加入超初期は髪型と背格好が近いため「似ている」と言われていたふたりですが、それぞれのキャラクターが浸透した現在ではむしろ真逆の印象。

真顔だと整った顔立ちなのに「愛嬌最強」の一ノ瀬美空
トップクラスの激甘釣り師なのにどこか「気位の高いシャム猫」の川﨑桜

『超・乃木坂スター誕生!』のスキット「あま~いの大好き スイートキャンディー」でこのふたりと3人組アイドルを演じた菅原咲月が「5期生で2トップを張るくらいのあざといふたりとアイドルになっちゃった」「このふたりとやるなんて聞いてないですよ!」「ひ~ん泣」と嘆いたほどアイドル性の高いふたり。

ビジュアルも強つよですから、目につくところに置いて既存ファン以外の層にも届くのではという期待もあります。

そして音楽番組での『Same numbers』披露や全ツでフロントメンバーとしてどれだけの存在感を示せるか。
もっとはっきり言うと「他推しのファンにどれだけ認めさせるか」が重要ですね。

個人的にはせっかく今回フロントを2枚も使ったのですから、ふたりにはしっかり「箔」をつけてほしい。
あーやの時みたいに次作で3列目に下げるとかはないことを願います。

ただ6期生合流もありそうなのでなかなか難しいところなのですが。


続きます。

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びーむ色調補正3
今年で3年連続となる「スタ誕ライブ」。

個人的にも3年連続の参戦です。

2年半の集大成


セットリストはこちら。

01. ケセラセラ(全員)
02. 君に届け(五百城茉央・岡本姫奈・川﨑桜・冨里奈央)
03. シャボン玉(一ノ瀬美空・井上和・小川彩・菅原咲月・中西アルノ)

<ソロコーナー>
04. ふめつのこころ(池田瑛紗)
05. 人生(五百城茉央)
06. SAKURA(川﨑桜)
07. I BELIEVE(一ノ瀬美空with井上和・小川彩)
08. 三日月(中西アルノ)
09. 100万回の「I love you」(菅原咲月)
10. 君の知らない物語(井上和)
11. 春よ、 来い(ピアノ:小川彩 歌:奥田いろは)

12. NO MORE CRY(五百城茉央・池田瑛紗・岡本姫奈・冨里奈央)
13. 気分上々↑↑(一ノ瀬美空・川﨑桜・菅原咲月・中西アルノ)

SPゲスト・ゴスペラーズ

14. ひとり(ゴスペラーズ&井上和)
15. ロビンソン(ゴスペラーズ&井上和・中西アルノ)
16. YOUNG MAN (Y.M.C.A.)(ゴスペラーズ&全員)

17. できっこないを やらなくちゃ(全員)


<乃木坂46 5期生SPECIAL LIVE>
Overture
01. 絶望の一秒前
02. いつの日にか、あの歌を
03. バンドエイド剥がすような別れ方
04. 熱狂の捌け口 
05. 「じゃあね」が切ない
06. 考えないようにする
07. 心にもないこと
08. 17分間
09. おひとりさま天国

EN
EN1 ダンケシェーン
EN2 太陽ノック(センター:岡本姫奈)
EN3 乃木坂の詩


印象に残ったシーンはごく軽めに。

『シャボン玉』!これ聴きたかった!アァーイ!

『I BELIEVE』。
決していわゆる「歌メン」ではない一ノ瀬美空の歌唱の安定感。元々得意でも武器でもないけれど、ちゃんと歌に向き合ってきた2年半を感じさせます。

『君の知らない物語』、そしてゴスペラーズさんとの共演で感じた井上和の「失敗しなさ」

和ちゃんにはここ一番で絶対に外さないという信頼感がありますね。
これまでもたびたびバックヤードで悩んだり泣いたりする姿を見せてはいますが、本番ではことごとく成功してきました。

それを「スター性」の一言で片づけるのはあまりにも安易だし失礼でしょう。
相当な陰の努力があるというのは大前提として、彼女は「失敗に見せない」力が凄いのだと思います。

井上和がやり切った顔をしていたら失敗に見えない
それは乃木坂の歴代エースたちを、特に白石麻衣を彷彿とさせるものでした。

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11thバスラ5期生ライブの記事では「素質に恵まれた「持てる者」であるゆえに彼女たちの想いや努力は見えにくい」と書きました。

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しかしこの日はそれ=彼女たちの想いや努力がありありと見えました。

『春よ、 来い』

番組内で「小川彩 横浜アリーナへの道」と大々的にフィーチャー。
露骨に煽られた期待で、あーやにはかなりのプレッシャーがあったことでしょう。

そこへきて直前に奥田いろはの体調不良。
自身の演奏だけでも不安なのに、いろはの体調の心配まで加わります。

そもそも披露できるのかが不透明なまま、それでも土曜夜、日曜昼と公演は続いていき。
夜の部開演間際に発表された「奥田いろは一部出演」。
それを見た誰もが「あの曲のために出てくるんだな」と思ったことでしょう。

登場したふたりの姿に沸き上がる歓声。
その波が引いた静寂の後、奏でられるアルペジオ。
息を詰めるように聴き入る客席。

曲が終わり、あーやといろはを包んだ万雷の拍手
涙で進行できなくなったオズワルド伊藤さんを「泣いてるんですかぁ~?」といじりながら泣き笑いするふたり。


そして。

この日最も心を揺さぶられたのは終演後でした。

鳴り止まなかったんですよ、Wアンコールが

いったい何分続いたのでしょう。
客電がついて外周の看板にも電気が入り、もうメンバーが登場しないことは明らか。
それでも彼女たちを求める声は止みませんでした。

もうそれがすべてを表しているかと。

5期生2年半の集大成。

スタートは9人。ふたりが遅れて合流。
そしてすぐに「アルノ事変」。ふたりが活動自粛。
そんな異常事態の中、9人で始まった冠番組。

ここまでお披露目からたった2ヶ月。2ヶ月ですよ。
さらにその翌月には日産スタジアム、7万人の前での10thバスラ2DAYS。

「激動」という言葉すら生易しく思えるほどの大荒れのスタートを切った5期生

そんな彼女たちの活動において、間違いなくひとつの軸であり心の拠り所だったであろう5期生単独冠番組。
どう考えても間もなく6期生にバトンタッチするであろうその「ホーム」。

その集大成をこのライブで見せてやるという11人の気迫。
それがファンに届いたからこそ、あんなにも鳴り止まなかったのです。

それは同時に彼女たちの素晴らしき、そして凄まじき2年半に対するスタンディングオベーションでもありました。



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びーむ色調補正3
2024年の全ツはスタジアムツアー。そのファイナルは聖地神宮。

今年はDAY1のみ配信で観ました。

ひと時の安寧


セットリストはこちら。

Overture
01. チートデイ
02. 太陽ノック(センター:久保史緒里)
03. 裸足でSummer(センター:遠藤さくら)
04. 君に叱られた
05. ジコチューで行こう!(センター:井上和)

<期別コーナー>
06. 熱狂の捌け口
07. ジャンピングジョーカーフラッシュ
08. 僕の衝動

<ユニット&ソロコーナー>
09. Threefold choice
10. Am I Loving?
11. ぶんぶくちゃがま
12. あと7曲
13. Never say never
14. ここにはないもの(井上和ソロ)

15. あらかじめ語られるロマンス(理々杏、向井、与田、賀喜、田村、筒井、矢久保、池田、一ノ瀬、小川、冨里)
16. ロマンティックいか焼き(久保、楓、吉田、遠藤、黒見、璃果、林、五百城、川﨑、中西)
17. 君が扇いでくれた(岩本、梅澤、中村、金川、柴田、松尾、弓木、井上、岡本、奥田、菅原)
18. 自惚れビーチ(センター:奥田いろは)
19. ガールズルール(センター:一ノ瀬美空)
20. ひと夏の長さより…(センター:池田瑛紗&小川彩)

21. 落とし物
22. Wilderness world(センター:遠藤さくら、岩本、楓、金川、筒井、松尾、井上、一ノ瀬、菅原)
23. Actually…
24. おひとりさま天国
25. 好きというのはロックだぜ!
26. 夏のFree&Easy(センター:与田祐希)

27. シンクロニシティ(センター:梅澤美波)
28. 僕が手を叩く方へ
29. 誰かの肩

EN
EN1. ハウス!
EN2. スカイダイビング
EN3. ロマンスのスタート
EN4. Monopoly
EN5. 乃木坂の詩


印象に残ったシーンを挙げていきます。

『チートデイ』で早くもいちゃいちゃする遠藤さくら賀喜遥香
同曲での井上和、そして続く『太陽ノック』の久保史緒里と全力すぎる煽りで喉が心配笑
そしてとにかく風が強かったこの日。

『裸足でSummer』で小川彩のほっぺをツンツンする田村真佑
『ジコチューで行こう!』で再び井上和にセンターが戻る構成も良い。その和ちゃんを与田祐希がおんぶする茶番。

期別コーナーでは同じデザインで期ごとに差し色が異なる衣装。
4期のオレンジが可愛い。そして5期がグレーで一番シックなのがなんか良い(3期は青)。

プリンセス茶番をノリノリで演じる弓木奈於一ノ瀬美空
プリンセスバトルの司会はおなじみ高橋大輔アナ。対決するのが小川彩筒井あやめ与田祐希とはビジュアル強・強・強。

判定の結果5期が勝利し喜ぶ井上和と後ろで不服そうな小芝居をする遠藤さくら

『Am I Loving?』で遠藤さくらを取り合う梅澤美波井上和。梅ちゃんの圧に負けずにギュッといく和ちゃん。カメラに向かって自らアップになりに行くさくちゃんにどよめく神宮。

『ぶんぶくちゃがま』。たぬきのコスプレで出てくるメンバー(田村真佑筒井あやめ池田瑛紗一ノ瀬美空冨里奈央)の破壊力たるや。5者5様ですが全員どこか「2次元感」がある気がします。

『あと7曲』。林瑠奈!
『アトノマツリ』が好きなので同曲のメンバーに後輩ふたりを加えたこの曲が披露されるのは嬉しい。

『ここにはないもの』をソロ歌唱する井上和。ハート強いなあ。

つなぎVで奥義「じゃーん」を繰り出す岩本蓮加

そこから始まる夏曲コーナーではメンバー全員浴衣での歌唱。
短冊に「最強になる」と書く与田祐希矢久保美緒は「大きくなる」。

「most valuable Dance performer」という大煽りからソロダンスをつなぎ最後はバアァーーーン!という感じで遠藤さくら。そこから『Wilderness world』のイントロというかっちょいい流れはこの日のハイライトのひとつかと。

シングル曲4連発で盛り上げたあと、オーケストラとバラード3連発で本編終了。
たまにはこういうのもいいかと思いますが、ちょっと2017年東京ドームの本編ラストが『いつかできるから今日できる』でなんだかモヤモヤした空気になったのを思い出しました笑

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アンコール。

『ハウス!』フロート乗り換えで挙動不審な遠藤さくら
『スカイダイビング』のAフレでやたら長くカメラに抜かれてとまどう中西アルノ
『ロマンスのスタート』イケメン冨里奈央に捕獲される一ノ瀬美空

そんなアンコール定番の「楽しきゃいい」曲3連発からの『Monopoly』!ここで使うか!
「かきさく」=賀喜遥香遠藤さくらがイントロで迸らせる威風堂々Wエース感。
なのにサビ前に前髪を直してあげたり曲後わりでわちゃわちゃいちゃいちゃしたりという落差。

それは「決める時はビッシビシに決めるけどふざける時は思いっきりふざける」かつての1期生たちの姿を思い起こさせるもので。
ふたりがいよいよ本当に乃木坂の柱になったことを感じさせるシーンでした。

ラスト前のMC、アンコール中のコール指導で盛大に間違えてへこむ池田瑛紗
なのに梅澤美波に「抱きしめてほしい」と甘え、転んでもただでは起きない姿も微笑ましかったですね。

この日のビジュアル仕上がってんなあメンは、ひとつ結びの遠藤さくら
いつもの「ライブ大好きニッコニコさくちゃん」なだけでなく、この日は一際テンションが高かったのか「あざとさくちゃん」も全開。
賀喜遥香、そしてポニーテールの筒井あやめも印象に残りました。


2024年の夏は初座長もセンターやキャプテン経験者の卒業もない、言ってしまえば大きなトピックのない全ツでした。
そんなのいつ以来でしょうか。

もちろん史上初の2年連続座長であった和ちゃんには彼女にしかわからないプレッシャーがあったでしょうし、結果的に今年が最後の神宮になるメンバーもいるかもしれません。(当記事の作成中である2024年11月1日に向井葉月さんが年内での卒業を発表しました)

それでも、少なくとも多くのファンにとって「胸が締めつけられるような」シチュエーションの全ツではなかった。

結成13周年を超えこの先もメンバーの卒業と加入を繰り返しながら進んでいくグループに訪れた、ひと時の安寧

私にはそう見えましたし、それがとても得難いものだと感じました。



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deux補正2
前の記事ではTeamSTAR5人の演技についての感想を書きました。

関連記事:


今回は5期生版『セラミュ』の意義について。

彼女たちが『セラミュ』を演じる意味


前の記事で書いたように様々なタイミングが重なって実現できたであろう今回の再演ですが、それと同時に現在の彼女たちがセーラー戦士を演じるのは必然であるように感じました。

まず「5期生が」演じる意味。

かつて『2020年の乃木坂46』で新4期生加入に際し「4期版『じょしらく』をやってはどうか」と書いたことがあります。

遅れて加入した彼女たちが4期生と、そしてかつてその役を演じた先輩たちとの距離を縮める格好の機会になるのではないか、と。

今回の再演にはそれと同じような効果があったのではないでしょうか。

5期生たちは過去の先輩の演技を何度も繰り返し観たそうです。

舞台で活躍を続ける卒業生たちの姿。そして憧れの3期生4期生たちがまだ加入間もない時期に懸命に食らいついている姿も。
※2018年の3期生(山下美月、伊藤理々杏、梅澤美波)はお見立て会から1年半後、2019年の4期生(田村真佑、早川聖来)は同じく10ヶ月。ちなみに今回の5期生は2年2ヶ月

何か感じるものがあったはず。
そうやってまたグループの歴史が続いていくのです。

中西アルノがお歳暮を贈った仲の向井葉月に水野亜美をどう演じるか話せていたら嬉しいですね。

そして「乃木坂が」演じる意味。

運命の5人

過去に演じた先輩たちも今回の5期生も異口同音に「セーラー戦士が集まっていく物語がアイドルである自分たちに似ていると思った」と語っています。

前作までは期を跨いで「キャリアも年齢も違う私たちが集まった奇跡」。
今回は「この5人(11人)が乃木坂の5期生として集まった奇跡」でした。

ゴリゴリの舞台ファンや純粋なセラミュファンからすれば「演者の関係性」なんて知ったこっちゃないだろうし、それに立脚した感動なんて邪道以外の何物でもないでしょう。

それでも、乃木坂版においてはこれも…というかこれこそが醍醐味だと思うんですよね。

ストーリー上のセーラー戦士たちの関係性と現実のメンバーとしての絆が交錯する瞬間。

前の記事では「木野まこと像を提示した」と書いたなおなおが、終盤にどうしても冨里奈央が抑えきれずに浮かべる感極まった表情

「遅れて登場」のセーラーヴィーナスが実際に遅れて5期生に合流した川﨑桜と池田瑛紗だったり。

そして最泣きポイント(過去の先輩たちはみんな千秋楽でガチ泣きでした)である『運命の貴女へ』歌唱前の「みんながいたから、ここまでこれた」という言葉。

それこそ「嘘がない」からこそ観ているこちらの胸に迫るのです。

楽曲PVだって現実とリンクした内容のものがありますよね。
そしてそれが名作を生んだりするじゃないですか。それこそ『あの日 僕は咄嗟に嘘をついた』とか。

それによって物語が本来持つ以上の奥行きが生まれるのです。


私は井上小百合推しですので彼女が主演である2018年版のTeam STARは都合3回観劇しましたし、同年のTeam MOON(山下美月主演)や2019年(同じく久保史緒里)バージョンもCSで放送されたものを観ています。

正直、思い入れも相当あります。

そんな私にとっても、今回の5期生版は諸手を挙げて称賛したい素晴らしいものでした。

5期生が『セラミュ』をやってくれて、本当に良かった

主演の井上和と菅原咲月は口を揃えて「バトンを繋いでくださった先輩方のおかげ」と言っていましたけれど、

あなたたちも立派にバトンを繋ぎましたよ

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過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
総文字数84,000文字、加筆部分だけでも10,000文字以上のボリュームでブログをご覧になった方にも楽しんでいただけることと思います。

「今にして思うこと」は各章の末尾に「追記」という形で新たに文章を加え、さらに書き下ろしとして4期生の初冠番組であった『乃木坂どこへ』を振り返っています。


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