ロスジェネはえてしてこだわりすぎる

タグ:与田祐希

びーむ色調補正3

思った以上のボリューム感


2021年4月18日、1期2期の期別ライブと3期4期の期別ライブの間に挟まれる形で行なわれたスキッツLIVE。

さらに言えば松村沙友理の卒業発表と27thシングル選抜発表の間に挟まれた、ファンにとってももの凄く色々あったタイミングでの開催でした。

セットリストはこちらです。
(カッコ内は楽曲のセンター、コントは参加メンバー)

Overture
01. ガールズルール(山下)

コント
「保険ポリスは許さない」
(掛橋、清宮、璃果、早川)
「恋のSHIO'S CASINO」
(久保、理々杏、阪口、岩本、梅澤、中村、山下)
「まゆたんは愛されたい」
(田村、楓、与田、金川、松尾)
「かつ家」
(理々杏、梅澤、久保、柴田、筒井)
「ユーチューバー スト子」
(与田、阪口、楓、山下、遠藤)
「ザ・スキッツテン」
(黒見、向井、山下、吉田、田村、北川、清宮、弓木、早川、林、筒井)

02. 裸足でSummer(山下)

03. 制服のマネキン(遠藤)
04. シンクロニシティ(梅澤)
05. インフルエンサー(山下・賀喜)
06. ジコチューで行こう!(与田)

07. Out of the blue
08. I see…
09. 毎日がBrand new day
10. 自分じゃない感じ

11. おいでシャンプー(遠藤)

コントやMCでなかなかにグダグダのシーンもありましたが笑、コント終了後のライブパートも50分前後と思いのほかボリュームがあり楽しめました。




3期の貫録、4期の一生懸命


今回はサラッと、印象に残ったシーンだけ挙げていきます。

ちなみにこの日ビジュアル仕上がってんなあと思ったのは伊藤理々杏でした。

オープニングは『ガルル』。
そこからコントへのつなぎの部分でいきなり山下美月が台詞を忘れるという波乱のスタート。

最初のコントは「保険ポリス」。「おお、掛橋沙耶香も見込まれたもんだなあ」と思いましたが見事にキメ台詞「ちばけとったら、おえんで!」を2度も飛ばすというハプニング。
それでもさらば森田氏に「森田、台詞飛ばした!」とアドリブで言ったのは良かった…まあ自分だったのですが笑
ニヤッと笑って「もう1周!」も可愛かったですね。

そのあおりを受けてか最初のMCも混乱した状態で進んでいましたが、「スキッツ?スキット?次のスキットわぁ!」と叫ぶ弓木奈於は面白かった。
そして間違えても可愛い遠藤さくら笑

「SHIO'S CASINO」では中村麗乃のOL姿が超絶似合っていてたまげました。いや実際にはあんなスタイルのいいOLさんはそうそういないと思いますが。
久保史緒里もさすがでした。
テーマソングも「一言も嘘なんて言ってな~い」も実に腹立たしくて素晴らしい。

続く「まゆたん」では細かい演技が目を引いた与田祐希
怯えて泣き出した金川紗耶から「ビリビリで最後に触る役」を代わってあげるという漢気を見せていたのも地味に好感度高いです。
普段の棒読みはどこへやら、怖がって大暴れしていた佐藤楓

「かつ家」はもちろん柴田柚菜のウエディングドレスですよね。えぐいぐらい可愛いかった。
そしてもうひとり、凄い長尺アップを堂々とこなし「画がもつ力」を見せつけていたピリ辛の筒井あやめ

「スト子」でひたすら怯える遠藤さくら

「スキッツテン」のエンディングで他のメンバーたちが手を振る中、一切阿ることなく「ぐるぐる~」し続けてキャラを貫くスト子こと与田祐希

ライブも10曲があっという間でした。

『インフル』のWセンターは山下美月賀喜遥香
「今の美月と並んで違和感がない」って、よく考えるととんでもない。凄いなかっきー。

そしてラスト『おいシャン』フロントの破壊力。
与田山下遠藤大園筒井が放つ圧倒的なキラキラ。
そしてオリジナルとは全然タイプが違うのに、どこか「乃木坂感」を感じさせるところがまた嬉しい。


一言でまとめると「楽しかった」。

コントの生配信はやはり色々難しい部分があったようですが、特にスタートのバタバタを立て直した「SHIO'S CASINO」のメンバーたちは見事でしたね。とはいえそのうちのひとりが混乱の引き金を引いた美月なのですが笑

全体的に舞台経験の豊富な3期生はトラブルにも動じない姿を見せていました。
コントとはいえ4期生たちにとってはとても貴重な場になったことでしょう。

ライブで感じたのは3期と4期が組み合わさった時の相性の良さ。

何度も書いている「個性の3期」「乃木坂感の4期」というキャラクターの違い。それがお互いの良さを引き立たせ合って相乗効果をもたらしていたように思います。




この後に控えるそれぞれの期別ライブに向け、期待が膨らむ公演でした。


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26thシングルに対する評価


ここで来てしまったか。

発表直後の私の偽らざる心境です。

遠藤さくら、2度目のセンター。

この決定に至った経緯を私なりに推測してみます。

前回選抜発表時の最後の記事で27thシングルのセンターをこう予想していました。

 27thは率直に言って、26thからさらに前作割れの危険があります。
 理由はオンライン慣れしたファンによるミーグリ離れの可能性。

 だからこそ十中八九、エースである齋藤飛鳥。
 それ以外であるとすれば山下美月を連続センターにして一気に定着させることぐらいか。

 

しかし、実際にはそのどちらでもなく遠藤さくら。

結論を先に言います。
運営は齋藤飛鳥に続くアイコンを求めており、そこに山下与田遠藤賀喜の4人を並べようとしている(西野七瀬白石麻衣と抜けた穴を誰かひとりだけで埋められるはずもないので)。
そしてその4人のバランスを考慮した結果、今回のセンターはさくちゃんという判断になった。

そう私は考えています。


今回のセンター候補は5名。齋藤飛鳥、山下美月、与田祐希、遠藤さくら、賀喜遥香。

説明不用のエース、飛鳥。
3期4期の4人は26thのミーグリ=オンライン個別トーク会の待ち時間が長いトップ4。すなわちファンの実数が多いであろう4人。実際にはよだやまが突出していて、さくかきだけがそれを追えているという状態ですね。

「別格」の生田絵梨花(毎回こういう表現をしてすみません笑)を除けば素直に現在の人気上位5人でしょう。

まず、美月が連続センターではない理由。
それは26thシングルが「ある意味で」成功だったからではないでしょうか。

その『僕は僕を好きになる』は、セールス的には激減と言っていい数字でした。
約4割減。個人的には想像の範疇ではあるものの、その下限近くかと。

ただこの期間に山下美月は完全にエース格として一本立ちしました。
猛烈なメディア露出攻勢をかけましたが、間違いなくその甲斐はあったと言えるでしょう。

売り上げ激減という濁流に立ち向かいながらそれに飲み込まれず、それどころか自身の商品価値を上げてみせた美月。正直、私の想像よりひとまわりスケールの大きい存在になりました。
しかもこの4月からは連続ドラマの出演もあり、メディア露出は続いています。

つまり、わざわざ「2作連続センター」という箔まではつけなくても大丈夫なくらい美月は「売れた」という判断ではないでしょうか。

そして26th期間を通して、人気面ではやや先を行っていたよだっちょに肩を並べるところまで来た美月。逆に言うとここで「よだやま」のバランスを取ることに成功したのです。これはむしろ運営の望んでいた形でしょう。

であれば27thで与田祐希センターは得策ではない。
ここでまたよだっちょだけが人気的に突出するのも上で書いた通りグループ全体としてはあまり望ましくはない。売り上げの数字も直接比較されますしね。

両雄が並び立つという喜び


では賀喜遥香はどうでしょうか。

ミス・パーフェクト。
能力の高さと親しみやすさと勝負強さをすべて備えたかっきー。

外仕事での安定感、好感度の高さ。そして『プレバト』で消しゴムはんこの特待生にまでなってみせた彼女はある意味「ほっておいても人気が出る」。

変な言い方になりますが、個人的にはむしろこのかっきーに匹敵する人気をさくちゃんが保ち続けていることの方が凄いと思っています。
「いやめちゃめちゃ推されてたからだろ」という反論が出るのもわかりますが、さくちゃんにはその分アンチがつきやすい(というか実際めちゃめちゃついた)というデメリットもありましたから。

仮にここでかっきーをセンターに据えてなおかつ美月の時と同じように大々的に売り出した場合、大ブレイクする可能性があったと思います。それと同時に身体を壊してしまう可能性も。

尊敬する山下美月の次。4期Wエースの片割れから一気に乃木坂の顔という一枚看板へ。
そうなった時の重圧はかっきーがこれまでに感じたことのないものでしょう。

そのリスクを取るよりも、ここでは4期Wエースのバランスを崩さずにおく。

さくちゃんのセンター。
それは山下美月と与田祐希の、そして遠藤さくらと賀喜遥香のバランスを保ちながら「アフター飛鳥」の重荷を誰かひとりに負わせないという判断だったのではないでしょうか。

以前の記事で私は飛鳥ちゃんへの依存度の高さを危惧し「エース格の増員が急務」と書きましたが、ついにその待望のエース格が出てきた気がします。

 

「おい…見てるか谷沢…」と言わんばかりに。

それも…4人も同時にだ…




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守られた次世代


前の記事で書いた運営による堀未央奈に対する露骨な優遇。

功罪を比べれば、正直「罪」の方が多いように思います。

仮に彼女が他の2期生と同様に研究生からスタートしていたらセンターになることはなかったでしょう。

もちろん2期生で最初に選抜入りしたのは間違いないと思いますが、3列目から2列目に上がってどこかでフロントを経験して涙するという衛藤美彩と同じような軌跡をたどったのではないでしょうか。

その方が堀ちゃんもファンも他のメンバーも、きっと幸福だったろうな。
ついそんなことを考えてしまいます。

ただ、逆説的に考えればいくつかの「功」もあります。

まず乃木坂ファンの「AKB的なものに対する拒否反応」を運営が強烈に認識することになりました。

当時はまだ「AKB48の公式ライバル」という初期設定に囚われており、それこそAKBの総選挙や組閣(48グループ内の異動・兼任)に乃木坂が参加させられるのではないかという不安がファンの間にも現実的なものとして根強く残っていました。
『バレッタ』の3ヶ月後、2014年2月には現実に「交換留学」という名目で松井玲奈と生駒里奈の兼任が行なわれます。

しかし堀ちゃんセンターとこの交換留学に対し、乃木坂ファンはアレルギーと言っていいほどの拒絶反応を示しました。

これによってその後のグループ運営は極めてコンサバティブなものになります。
新人のセンター抜擢こそ続けられたものの、それ以外にサプライズによる話題作りはほとんど行われることはありませんでした。48グループとのコラボも「坂道AKB」ぐらいにとどまります。

そしてその新人抜擢センター。

後に大園桃子、与田祐希、遠藤さくらのセンター抜擢というチャレンジができたのは無論、堀ちゃんの前例があったからこそです。そして結果的に新たな人気メンバーを生み出すことに成功しました(以前にも書いた通り個人的にはこの手法には否定的なのですが)。

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さらにこれまた逆説的ですが、堀ちゃんを齋藤飛鳥のシンメにしてフロントに置き続けることによって「守られた」メンバーがいます。

それは与田祐希

与田っちょは『逃げ水』以降、目に見える人気指標ではことごとく白石西野生田飛鳥に次ぐ位置にいました。実際、1st写真集『日向の温度』の売り上げでも同時期に出した堀ちゃんの『君らしさ』を上回っています。

しかし運営は頑なに飛鳥のシンメには堀ちゃんを使い続けました。
与田っちょのポジションは多くの場合、堀ちゃんよりひとつ外。
これは見方を変えれば一段責任の軽い場所にいることを許されたということです。

『逃げ水』でセンターに抜擢され、なーちゃんに愛でられ、ただでさえ人気面では3期生の中でも突出しつつあった彼女。他推しのファンから敵対視されかねない条件は揃っていました。

もし与田っちょが飛鳥とシンメにいたら、凄くアンチが湧いたことでしょう。

しかしその場所を堀ちゃんが担ってくれたおかげでそれは回避された。
同期の中心人物である久保史緒里、山下美月、大園桃子が相次いで休養する中、与田っちょを守ることができたのはグループにとって極めて大きかったと思います。

関連記事:


妄想の『バレッタ』なき世界


そしてこれまた逆説的ではありますが、彼女をセンターにするという回り道によって結果的に乃木坂のピークが後ろにずれ息の長いグループとなりました。

例えば7枚目シングルが白石麻衣連続センター、8枚目が西野七瀬であったとします。
(ここから先はかなり妄想になるのですがご了承ください笑)

これはすなわち後の白石西野時代が1年半ほど早くスタートしていたということ。こうなれば人気のピークも前倒しになります。紅白初出場は2014年、『太陽ノック』の生駒里奈センターもなかったでしょう。『悲しみの忘れ方』は生駒から白石西野への流れを追う物語になっていたはずです。

世代交代も御三家から西野を中心とした94年組へ、そして2016年あたりに再び生生星+齋藤飛鳥へと進み、堀ちゃんはこの生生星世代のひとりになったことでしょう(要するに『あらかじめ語られるロマンス』です)。

これが実現していれば西野七瀬を支える桜井玲香、若月佑美の序列が実際よりもっと高くなり、生生星アゲインのタイミングでは選抜のオールスター感がもの凄いことになっていたのではないでしょうか。

「1期2期による乃木坂46」としては明らかにこの方が早くグループが大きくなっていたし、井上小百合推しの自分としてはもちろんこの乃木坂が見たかった笑

しかし。

この場合は東京ドーム公演も1年以上早いタイミング、遅くとも2016年の夏には到達したでしょう。

そうなると3期生の加入はドーム後であり、彼女たちは「ドームまでの道のりを知らずに、天下を取ったグループに後から入ってきたフリーライダー」になってしまいます。

そして恐らく1期生の多くはドームを区切りとして卒業し、代わりに3期生が選抜入りしても「知らない顔ばかりになった」と言われグループの勢いは弱まってしまったことでしょう。

現実はそれとは異なりました。

あの2017年11月の東京ドーム。

既にグループの大きさからすれば前年時点でもフルハウスにできたでしょう。
でも色々な要素が絡まって、満を持しまくりでの東京ドーム。
7月の神宮での歓喜の発表、あの日のドームの破裂しそうな期待感。そして伊藤万理華と中元日芽香の見事な花道。

間違いなく集大成。
でもそれと同時に「ここはゴールではない」感も確かにありました。

なぜなら、3期生がいたから。
あのドーム公演は1期2期の世界の到達点でありながら、3期というブースターに点火したばかりという稀有なタイミングで行なわれたからです。

少なくとも私は3期生のことを、乃木坂をドームにそしてミリオンセラーに押し上げた最後のファクターと認識しています。事実、初ミリオンとなった『インフルエンサー』は3期生が初めて個別握手会に参加したシングルでした。
これ、1期2期のファンでも一定数の方は同意いただけるのではないでしょうか。

乃木坂という物語にとって、もっともふさわしいタイミングで行なわれた2017年11月の東京ドーム。

そこにつながる遠因のひとつが『バレッタ』の堀未央奈抜擢だった。

彼女自身は未来にはなれなかったけれど、彼女がいたからこそ3期生が絶妙なタイミングでグループに勢いをもたらすことができた。

それが妄想の果てにたどり着いた結論です。

堀ちゃん本人とは全く関係のない話になってしまいましたので笑、続きます。

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26thシングルの持つ重い意味


たぶんこれが正解なのでしょう。

新センター、山下美月。

この決定に至った経緯を私なりに推測してみます。

まず、今回の候補者は6人。

写真集で突出した売り上げを叩き出し、人気の裏づけとなる数字がある4人。
生田絵梨花、齋藤飛鳥、山下美月、与田祐希。

そしてエース候補として順調に支持を広げている4期生の遠藤さくら。
その彼女と並び立つ堂々の4期ツートップの地位を確立した賀喜遥香。かっきーには『I see…』のブレイクという追い風もありました。

前作『しあわせの保護色』では白石麻衣卒業シングルで1期生全員集合の例外的な選抜、その後リリースされた配信シングル『Route 246』は飛鳥センターで左から与田生田遠藤賀喜というフロント。
後の記事で詳しく書く予定ですが、この曲はかなり「超選抜」感の強いものでした。

それらを経て発売される26thシングル。
そのセンターにかかる重圧はこれまでの比ではありません。

白石麻衣卒業コンサートという大きな大きなひと区切りがついた、乃木坂のリスタート。

だけでなく、コロナの影響により次のシングルはほぼ間違いなく売り上げが減少、それも恐らく「激減」といっていいほどのダウンが想定されます。

なぜなら個別握手会がオンラインでのトーク、いわゆるミート&グリート(以下「ミーグリ」)になり、全国握手会も行なえないため。
(ちなみに先に発売した日向坂46のアルバムはこれまで同様の抽選での各種グッズプレゼントに加え、全国握手会の替わりであろう「2枚で全員当選の配信ミニライブ視聴権」。櫻坂46のシングルは記事作成時点ではまだ「応募特典シリアルナンバー」であり、特典内容は発表されていません)

ファンからすれば「そりゃこの状況じゃ減るよね」としか思わないことであっても、実際に売り上げの数字が出ればネットニュースで「握手会商法の現実が露呈」的な見出しが躍り、ここぞとばかりに叩いてくる輩が現れることでしょう。
あるいは「白石麻衣の卒業により乃木坂は終わった」的な悪意に満ちた記事も出てくるかもしれません。

26thシングルのセンターを担うとは売り上げダウンとそれにまつわるこうした非難の矢面に立つということなのです。

これはキツい。本当にキツい。

この時点でまだまだ売り出し途上である4期生のふたりは候補から消え、候補に浮上するのは生ちゃん。

「奥の手」であり「ジョーカー」。
人気、実力、実績すべてグループ屈指。ある意味「誰からも文句の出ない」センター。
10th『何度目の青空か?』以来、6年ぶりという話題性もあります。

そして揺るがぬ信念を持つ彼女なら、売り上げ激減に直面しても「この状況ではやむを得ないですね」とブレずに受け止められるでしょう。

しかしここでもうひとつの要素があります。それは次のシングルが持つ重要な意味。

白石麻衣卒業後の一発目。
世代交代をアピールするのであればここしかないというタイミングです。
それを考えると1期生である生ちゃんをセンターにするのは決して上策とは言えなくなり、同じ理由で「現状維持」を印象づける飛鳥もなくなります。

残るは3期生ふたり、今年どちらも写真集を大ヒットさせた与田祐希と山下美月。

今回のセンターにかかるプレッシャーに耐えうるメンタルの強さ。
さらにWセンターとはいえ18th『逃げ水』でそこに立った経験があるよだっちょではなく、「変革」を印象づける初センター。

そういう判断が働いた結果、山下美月という結論に至ったのではないでしょうか。

もう一度 肩寄せて支え合って一塊になろう


46時間TVの記事で私は彼女についてこう書きました。

 かつて橋本奈々未が醸し出していた「言葉にはしないけれど乃木坂のためなら身体を張る」感を思い出させます。

関連記事:

運営から今回のセンターにまつわる状況を説明されても

 わかりました、泥かぶればいいんですよね?

そう言ってニコッと笑いそうな凄味が今の美月にはあります。

実際に『乃木坂工事中』番組内でのコメントは冷静に状況を把握したもの。

「これから乃木坂がどうなっていくかとか
 どういう風に戦っていくかみたいなのを
 本当にしっかり考えなきゃいけない時期」

そして早々に出したブログの文章も100点でした。

「私は乃木坂がずっと変わらずに
 皆が笑顔になれる場所であってほしいと思うけれど
 現状維持ということがこの世界ではそう簡単に上手くはいかない事も理解しています」

「どうか温かい気持ちで
 私たちと一緒に
 これからの乃木坂を創ってくれませんでしょうか?
 今の私たちには
 皆様のお力添えが本当に必要です」

どうです。応援したくなりませんか。

山下美月は全部わかってるんです。

ファンの多くが乃木坂に変わってほしくないと思っていること。
でも1期生の卒業が相次ぐ中で否応なしに「変わってしまう」ことを。
白石麻衣卒業直後のこのタイミングで1期生以外のセンターを立てるのがベストの判断であることも。
そしてそこでセンターに立つ人間が変化の象徴として、1期至上主義のファンから激しく攻撃されるであろうことも。

全部わかったうえでその場所に立つ彼女を、私は応援したいですね。


そんな美月だからこの難局も大丈夫、と周囲もつい安心しがちかもしれません。

ただ、彼女が初センターであることも忘れないでほしいです。

まあ、運営もそれをわかっているからこそ同期ふたりを左右に配したのでしょう。
盟友・久保史緒里と3期のキャプテン(そんな役職はないですが笑)・梅澤美波。

乃木坂愛ということでは人後に落ちないふたり。
そして「わかってる」ふたりでもあります。

率直に言って個人としての人気では少なくとも先にあげた生ちゃん、飛鳥、よだっちょよりは下と思われます。でもこの難局において新センター美月を潰さないためにはどうしてもこのふたりが必要だったのでしょう。

さくちゃんが初センターを務めた『夜明けまで強がらなくてもいい』の時期に「かっきーとあやめんが一緒にいてくれたから頑張れた」と発言していましたが、それと同じです。

3人で、いえグループ全体が一塊になって支え合うべき「いつか」。
それはきっと今なのです。


色々書いてきましたが最後にもうひとつ。
ここで「よだももとくぼしたの物語」が新たなフェーズを迎えることになります。

24thシングルで私はくぼした=久保山下のWセンターを希望していました。
その記事で書いた「ストイックなエリート(くぼした)が雌伏の時を経て無垢の天才(よだもも)に再び並び立つ」時。それが今回ようやく訪れました。

この4人の織りなすライバルストーリーは、きっとこの先も乃木坂の物語のひとつの軸として転がり続けるのでしょう。

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前の記事では駆け足で全体の流れを追いました。

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この記事では印象に残ったメンバーを挙げていきます。

見たか、これが山下美月じゃ


やっぱり最初に名前を挙げたいのは山下美月です。
彼女の魅力を再確認できた46時間でした。

3期企画「3期生運動能力女王決定戦」での姿。
「11位は1位だと思ってる」というコメントからして秀逸でしたね。

みっともなくてもかっこ悪くても、やるとなったら全力で泥臭くやる。あのクールでスマートなビジュアルで。
それこそが彼女が加入当初から見せていた素晴らしさ。初期についたファンの多くは彼女のそんなところに惹かれたのではないでしょうか。

『3人のプリンシパル』で圧倒的な久保史緒里に食らいついた時のことを思い出します、って書きたいところですが実は私は観ていません笑
個人的に忘れられないのは2017年東京ドームの『ダンケシェーン』。
向井葉月とふたりで客席がザワつくほどの全力ダンスをしていました。全くカメラに抜かれていないタイミングで、です。

山下美月はかっこ悪い時が一番格好いい。名言っぽく言ってみました笑

後輩もできて写真集も大ヒット。グループ内で不動の地位を確保したといってもいい彼女が今見せるかっこ悪さに胸がジーンとなります。

電視台での『自分じゃない感じ』オリジナルMVも良かったですね。
どこまでが彼女自身から出たものかはわかりませんが、あそこまで形にする企画力と実行力。

そしてちりばめられた小ネタから垣間見える彼女の同期愛、乃木坂愛。
普段から声高に愛を叫ぶタイプではない美月だからこそ、観ている側もグッとくるものがあります。かつて橋本奈々未が醸し出していた「言葉にはしないけれど乃木坂のためなら身体を張る」感を思い出させます。


梅澤美波
「めちゃめちゃ漢字読めない」らしいですけど笑

乃木坂が好きで先輩に憧れて、それにふさわしくありたいと心から願って真面目に努力して。それが周囲に認められて「次期キャプテン」なんてプレッシャーをかけられるところまできました。

そんな彼女の熱い乃木坂愛も番組中に溢れていました。
MCでもコーナーでも電視台でもブースにいても呼ばれれば快く出ていき、毎回必ず真剣にやるその優しさ。
今回の46時間ではメンバーに会えるのが嬉しくて仕方ないようでずっとテンション高めだったのも非常に好感度高いですね。


そして乃木坂愛といえばこの人、久保史緒里

まさに八面六臂の大活躍。
北野日奈子との2ショットトークでの両者号泣から始まり、自身の電視台、「久保チャンネル」、人狼、Nリーグ。

そのすべてにおいてトークをまわしていたところにその能力の高さが現れています。

かつてゲストで出演したラジオでそのあまりの対応力の高さにオリエンタルラジオのふたりを驚愕させた彼女。外部の番組でMCアシスタントをやってもおかしくないぐらいの実力を既に身につけていると思います。


本当に3期生は頼もしくなりました。

生放送でのバタバタやソーシャルディスタンスゆえの制約などがある中、何があっても動じない姿を見せていたのは秋元真夏や高山一実そして新内眞衣といった外仕事で場数を踏んだメンバーたち。くぼした梅の3人はそれに次ぐ安定感だったと思います。

与田祐希の持つサムシング


そしてひとり異彩を放ったのが与田祐希でした。
間違いなくハイライトのひとつとなった彼女の断髪。

これ冷静に考えると彼女は何の準備も努力もしていなくて、ただ座って髪を切ってもらっていただけ。それなのに一番の話題を集め、実際に強い印象を残してニュースにもなる。
コメントを聞く限り完全に自分発信のようですが「強力なブレーンがついてるんじゃないの?」と思わず邪推したくなる笑ほどの素晴らしい嗅覚。

そして急遽見守った松村沙友理と生田絵梨花も良かった。
これも事前打ち合わせなしなんですよね。本来は美容師さんとのお喋りで10分もたす予定だったのでしょうか。そのままだったら間がもたなかったであろうところに芸達者なふたりが乱入し、まっつんのサイコっぷりまで発揮されて視聴者を飽きさせないという展開に。

なんかこの辺もスター性みたいなものがあると思いました。
能條愛未じゃないですが「引き寄せる」力が備わってきたように感じます。
真面目に一生懸命やっているだけでひたすら愛くるしい与田っちょに、スター性まで加われば鬼に金棒です。

話は逸れますがこれ観てて思い出したのが、かつて遠征先でひとりでお風呂に入るのを怖がった齋藤飛鳥のために、白石麻衣と松村沙友里のふたりが彼女の入浴中ずっと風呂場の前で歌ったり踊ったりして怖くないようにしてあげたというほっこりエピソード。いいお姉さんたちだ~。

そして髪を切った彼女はどこか、初めて短くした時の西野七瀬を思わせました。
顔はまったく似ていないのに、ふたりにはどこか通じるものがありますよね。

あとはすごく細かいんですが、マツミンになった時に柴田柚菜や筒井あやめを見て「どうやら前髪を出した方が可愛いらしい」と気づき慌てて自分も前髪を出そうとするもうまくいかず悪戦苦闘した挙句に諦める、というシーンではいつもの愛くるしさが発揮されていて良かったです。

全体のまとめで取り上げた大園桃子「歌ってみた」もそうですが、やっぱりよだもものふたりにはどこか人を惹きつける特別な何かがあります。

そしてそんなふたりの魅力を誰よりも認めながら、それでも「負けたくない」と歯を食いしばる山下美月がまた、魅力的なんですよね。

関連記事:



続きます。

この記事の続き:



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